JPH0230319Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、20cm以内の長さの平行線を続けて迅
速に引くことができる平行線定規に関する。

従来、各種図面の凡例欄や、製図における物体
の断面を表わす面的斜線表現のように一定間隔の
平行線を続けて引く場合、ドラフター等の機器に
よるか、２枚の３角定規を用い１枚を固定し１枚
を滑らせて行く等の手法によつている。これらの
手法では、いずれにしても間隔を示す目印点等を
つけておく必要があり、当考案平行線定規を用い
る場合に比べてわずらわしさは否定できない。

又、一般の事務等においても、白紙に文章を筆
記する場合、行列を平行にするため薄い平行線を
引いておくことがある。この場合にも、間隔を示
す２つの目印点をつけておきこの２点を結ぶ方法
や、感に頼る方法等によつており、当考案平行線
定規を用いる場合に比べて非合理的な方法であ
る。

以上のように、一般に平行線を続けて引く機会
が多いにもかかわらず、従来は簡便に引ける用具
が見当らない。

当考案では、種々の平行線を引く機会を分析し
た結果、線の間隔の多くが１mm〜15mmの間に当る
ことに着目し、その間で１mmピツチで広くなる間
隔ごとに、すなわち、１、２、３、〜15mmの間隔
での平行線を簡便に引ける平行線定規を示してい
る。

次に、当考案平行線定規（以下定規と略する）
の使用例を図面を用いて説明する。

例えば、10mm間隔の平行線を続けて引く場合、
最初の１本目は用紙内の位置づけにより引くとす
る。その１本目の線に定規の４の窓の線を合わ
せ、５の窓の線に沿つて２本目の線を引く。以
下、同様に２本目の線に４の線を合わせ、５の線
に沿つて３本目の線を引き、これを順次繰返して
行く。この手順は各巾の平行線において同様であ
る。

定規の窓の巾は、８の数字が示すように10mmが
最大であるが、３の各窓間の巾は一定の５mmであ
るから、４と６の使用により15mm、６と７の使用
により14mm、と順次11mmまでの巾を用いることが
できる。

なお、引かれた線と定規の窓の線を合わせるこ
とは、視覚上容易で速く行なうことができる。

当考案定規の使用例は、以上のような平行線を
続けて引く場合の他、例えば、レタリングの下図
を描く場合（漢字の縦線、横線の巾は一定）のよ
うに、一定巾の一組の平行線を何回も引く時にも
有効に用いることができる。

定規は、プラスチツク系の透明の材質であるた
め、８，９の数字、１０，１１の目盛は用紙に密
着して見やすくするよう裏面（下面）に記入す
る。９の数字、及び１０，１１の目盛は、例えば
用紙に中心線を引いておけば、それに定規の中央
を当てることにより、左右に定まつた長さの線が
引ける等の利用法がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は定規の平面図であり、第２図は第１図
のＡ−A′断面図である。 １〜２……10種の巾の窓、３……窓間、４〜７
……窓の線、８……各窓の巾をmmで示す数字、９
……中央からの長さをcmで示す数字、１０……cm
単位の目盛、１１……５mm単位の目盛。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 図面に示す１から２に至る10mm〜１mmの10種の
   巾を持つ20cm余の長さの窓と、各窓の巾をmmで示
   す数字８、及び、横方向の中央からの長さをcmで
   示す数字９と目盛１０，１１からなるプラスチツ
   ク系の透明の材質の平行線定規。