JP3007370U - 共通寸法用差金 - Google Patents

共通寸法用差金

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JP3007370U
JP3007370U JP1994010348U JP1034894U JP3007370U JP 3007370 U JP3007370 U JP 3007370U JP 1994010348 U JP1994010348 U JP 1994010348U JP 1034894 U JP1034894 U JP 1034894U JP 3007370 U JP3007370 U JP 3007370U
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勝美 植木
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勝美 植木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 地方的な寸法基準の違いによる建築資材の互
換性のなさをなくすと共に、建築作業における寸法換算
の複雑さをなくすこと。 【構成】 主要地方寸法における1間の平均値のほぼ1/
6 である100/3 cmの長さを一尺と規定すると共に、そ
の10分の1の長さを一寸と規定し、これら長さをL字
形に屈曲した差金の指標とした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は長さ測定具、詳しくは主に建築関連作業の際多く用いられる長さの 測定具の一種である差金の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
差金は、在来工法による木造建築の際の最も重要な長さの計測具であり、古来 より広く愛用されており、尺貫法の長さ単位である寸、尺が目盛られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
我国木造建築においては、九州間、四国間、北陸間、関東間という様にそれぞ れの地方独自の寸法基準が存在している。これは、各地方によって一間の長さが 相違しているためであり、例えば、関東地方においては6尺が1間であるのに対 し、関西ではおよそ6尺3寸を1間としている。従って各地方によって、各建材 、内装部品、建具等の寸法も当然相違し、全く互換性を有しておらず、建築物全 体のコストアップの大きな要因ともなっていた。
【0004】 更に、各地方によって基本的な寸法が相違する為、建築技術者が他の地方で建 築作業に従事することは寸法換算の複雑さから殆んど不可能であり、建築業界に おける人的交流を阻げる大きな要因であった。特に、在来木造建築は経験的、実 践的な規矩術と称される我国独特の立体幾何学に基づいて行われている為、寸法 の相違による作業の困難さは経験を積んだ優秀な建築技術者ほど大きく、伝統的 な建築技術の次代への伝承の為にも大きな問題であった。
【0005】 この考案は、在来木造建築に関するこの問題を解決することを目的とするもの であり、全国共通寸法で建築が行え、かつ従来から用いられている規矩術がその まま適用可能な、便利な差金を提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この考案は、100/3 cmを一尺と称すると共に、その10分の1の長さを一寸 と称し、これらを差金本体表面に目盛り、この尺及び寸を差金の指標とすること により、上記問題点を解決せんとするものである。
【0007】
【作用】
従来から用いられている差金と同じ用法で使用するものであり、各種建築資材 の寸法割出しに用いる。なお、この差金に目盛られた寸、尺は従来から用いられ ている伝統的な寸、尺より若干大きいが、この寸、尺を基準として6尺を一間と した場合、関東間、関西間、九州間その他、地方的な寸法のほぼ平均的な値とな り、どの地方の人にも異和感なく用いさせることができる。
【0008】
【実施例】
図1は、この考案に係る差金の一実施例の平面図であり、短辺1及び長辺2が 直角に組み合わされた差金本体3の表面外縁側には関東間、関西間、九州間、四 国間、北陸間等主要地方寸法における1間の平均値のほぼ1/6 に相当する100/3 cmの長さで区分した目盛り4と、それを10等分した目盛り5、及びそれを更 に10等分した目盛り6が、それぞれ指標とした目盛られており、目盛り4は尺 、目盛り5は寸、目盛り6は分とそれぞれ称されている。なお、差金の大きさは 用途に応じて適宜決定すれば良いことはもちろんであるが、通常は短辺1は7寸 5分、長辺2は1尺5寸となっている。又、裏目には、この尺及び寸を基準とし てそれぞれ所定の目盛りが設けられている。
【0010】
【考案の効果】
この考案に係る共通寸法用差金は上記の通りの構成を有するものであり、関東 間、関西間、九州間等の地方的な寸法のほぼ平均的な値となっており、この差金 に規定された寸法を基準とすれば、全国統一された共通な寸法で建築を行うこと ができる。従って、各建材、内装部品、建具等も互換性を持ち、全国どこでもそ のまま使用することが可能になり、又、建築技術者は面倒な寸法の換算作業にわ ずらわされることなく、全国どこでも建築作業に従事することができるようにな る。
【0011】 この様に、この考案に係る共通寸法用差金を用いた場合、全国の在来木造建築 は統一された寸法によって建築されることにより、設計の標準化、各種資材の効 率的利用、生産、熟練技術者の全国的な交流、技術者の全国的な教育訓練等が可 能となり、在来木造建築業界の活性化をもたらす大きな効果を有するものである 。
【0012】
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る共通寸法用差金の一実施例の平
面図である。
【符号の説明】
1 短辺 2 長辺 3 差金本体 4 目盛(寸) 5 目盛(尺) 6 目盛(分)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主要地方寸法における1間の平均値のほ
    ぼ1/6 である100/3cmの長さを一尺と規定すると共
    に、その10分の1の長さを一寸と規定し、これら長さ
    をL字形に屈曲した差金の指標本体表面に目盛り、この
    尺及び寸を差金の指標としたことを特徴とする共通寸法
    用差金。
JP1994010348U 1994-08-01 1994-08-01 共通寸法用差金 Expired - Lifetime JP3007370U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5875557A (en) 1997-03-27 1999-03-02 Ueki; Katsumi Scale

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