JP3042439U - 透視図用縮尺目盛表示スケール - Google Patents

透視図用縮尺目盛表示スケール

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JP3042439U JP1996009703U JP970396U JP3042439U JP 3042439 U JP3042439 U JP 3042439U JP 1996009703 U JP1996009703 U JP 1996009703U JP 970396 U JP970396 U JP 970396U JP 3042439 U JP3042439 U JP 3042439U
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司郎 森田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建築透視図作図における煩雑な縮尺横割垂線
の作図作業を、縮尺横割目盛を表示したスケールにし
て、簡単に迅速に美しく作図できるスケールを提供しよ
うとするものである。 【解決手段】 スケール目盛は、建物平面の一角が画面
に接した高さの一単位寸法を基準寸法Hとして、建物の
画面に対する各角度の二消点透視図法にもとずいた縮尺
寸法を横割目盛とする。消点が長い目盛に対しては、ス
ケール上の最端縮尺目盛に基準寸法Hに対比する副基準
寸法h目盛を切る。以上の縮尺目盛をスケールの直辺に
表示した透視図用縮尺目盛表示スケールである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、建築パース(透視図)作図に使用する縮尺スケールに係るものであ る。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のスケールとしては、直定規に建築用の1/100,1/300 ,等の縮尺目盛をつけたものや、三角スケールに同様の縮尺目盛をつけたものが 多く、特殊なものとしては25,4mm目盛に対応する縮尺目盛のコンピュータ ー用スケール、また等測投影図用のアイソメトリックスケールなどが知られてい る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来技術で述べた、主に建築用に用いられる縮尺目盛の付いた三角スケールに 見られるごとく、縮尺率が一定の倍率の目盛でのスケールがほとんどであり、そ のスケールの目的にそって使用するのには満足のいくものであるが、建築パース (透視図)にみられるごとく非平行線で作図されるスケール目盛においては、パ ースの画面、立点、建物の画面に対する角度などそれぞれの条件によって異なる 、また、製図法についても、一点透視、二点透視、三点透視とあり、消点が遠く になると長尺のスケールが必要になり作図に広い紙面を必要とするなど、画面の 大小、視点の位置、建物の角度によりそれぞれ目盛の数値が異なり単一にはいか ない困難があった。
【0004】 パースでは建物の奥行きを示す横割線は遠点程小さくなり、画面に対する建物 の角度の横割目盛は、視点から建物角度に対して引いた足線から画面上に垂線を 下ろして横割していくため、多くの足線と垂線が交差し多くの手数と紙面が汚れ る、また垂線の分割にしても、消点からの縦割線と垂線との対角線の交点が判別 しがたくなるなど、手間と紙面の汚れ精度が落ちるなどの困難が生じている。
【0005】 しかし、個々作図者が意図する自由な作図にしても、画面に対する建物の角度 には構図の美しさ製図用具の使用しやすい角度などがあり、おのずと角度は限ら れ煩雑な横割線にしても、角度が一定であれば縦割一定寸法に対する横割の率で 比較的容易に換算できる。
【0006】 本考案は以上のように、従来複雑で手数のかかるパースを精度良く画き易いと いわれる二消点パースを基本にして、横割寸法を割り出し、主に構図に必要なも のに整理、単純化した目盛にしそれをスケールに表示して、迅速、簡単、精度よ く作図できるようにしたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本考案のスケール(直定規、三角スケールを含む、 以下スケールと称す)目盛は、建物平面の一角が画面に接した高さの一単位寸法 を基準寸法Hとして、建物の画面に対する各角度の二消点透視図法にもとずいた 縮尺寸法を横割目盛とする。
【0008】 画面に接する建物の一角をはさんで相対する角の和を90°として相対する角 を一対とし、スケール上の目盛の表示は前記一対とする二角度の縮尺寸法を、基 準寸法Hを中にして、それぞれスケールの両端に向けて切る。
【0009】 消点が紙面及びスケールの長さに比して遠くになる角度の縮尺目盛は、その角 度の縮尺目盛のスケール上の最端目盛に次ぐ端部か、またはスケールの最端辺に 、基準寸法H及び最端縮尺目盛に対比する縮尺一単位高さの副基準寸法h目盛を 切る。
【0010】 前記、一単位高さを基準寸法Hとして二消点透視図法を用い縮尺横割目盛を割 り出し、消点の長い目盛に対しては副基準寸法h目盛を表示することを特徴とし た透視図用縮尺目盛表示スケールである。
【0011】 またスケールを直定規とした場合、両辺に前記表示目盛を付けると横の割り付 けとともに線引きができるので便利であり。 またスケールを建築用三角スケールとしてその各辺に前記表示目盛を付けると 、相対二角度目盛を一対とする目盛が6辺に表示でき、三角スケール1本で多く の角度目盛を表示することができる。
【0012】 その他、目盛を表示するスケールについては、建築用角度定規、多数溝付き定 規、三角定規、巻き尺等に表示することができる。
【0013】
【作用】
前記のごとく構成された目盛の表示スケールであるので特に二消点パースを作 図する場合、任意な建物の高さから割り出される一階分のの高さ、あるいわ18 1,8cmに相当する高さを基準寸法Hとして二消点より足線を延ばして縦割線 を出す、その場合極力当初よりパースの基準寸法Hを本案目盛の基準寸法Hと合 わせると最初の縮尺目盛から使用できるので、後の横割作図作業に便利である。
【0014】 横割線は前記任意パースの一単位高さの基準寸法Hに合わせて、その寸法とス ケール目盛寸法が同一、1:1の目盛をさぐりその目盛を基準寸法Hとして、次 候補の縮尺目盛より横割垂線の目盛として使用する。
【0015】 また消点が紙面より遠くになる場合の困難な縦割も、前記パースの基準に係合 させた最端縮尺目盛上にスケール端末の副基準寸法hを取り、基準寸法Hと結ん で縦割もできる。
【0016】 本考案の縮尺目盛は、二消点透視図法にもとずく目盛であるが一消点、三消点 図法にも、そのパース高さの一単位基準寸法Hに目盛を合わせれば利用する事が できる。
【0017】
【実施例】
実施例について図面を参照して説明する。紙面上で水平線(11)と交差する 図3−aで示す建物(8)と画面(9)が接する点の垂線(13)に図3−Cで 示す一単位高さの基準寸法H(2)を取り、消点(12)とむすんで縦割線を引 く、水平線(11)上に基準寸法H(2)を取った垂線(13)を基にして、基 準寸法H(2)に対応するスケールの次候補の縮尺目盛(6)より横の割り付け して垂線(13)を引く。
【0018】 消点(12)が紙面、スケール(1)に比して遠方になる角度の場合は、図3 −Cに示すごとくスケール最端縮尺目盛(7)点に副基準寸法h(3)を取り基 準寸法H(2)と結んで縦割することができる。 また複雑な細線は、前記建物(8)の骨格をなす基本線ができれば、従来通り 線の分割、増殖をするのが容易になり作業性が良い。
【0019】
【考案の効果】
本考案は上述のとおり構成されているので次に記載する顕著な効果がある。
【0020】 奥行きを表す足線から垂線にいたる横割が正確、簡単、迅速にできる。
【0021】 平面図、立面図からの透視図の立ちあげに、縦割、横割の細かな足線を必要と せず図が美しく仕上がる。
【0022】 透視図(一消点、二消点、三消点)の広い分野に応用できる。
【0023】 消点が遠くの場合でも、長尺のスケール、広い紙面を必要としない。
【0024】
【図面の簡単な説明】
【図1】 直定規に本案目盛を表示した全体を示す平面
図である。
【図2】 三角スケールに本案目盛を表示した全体を示
す斜視図である。
【図3】 透視図法とスケール目盛との関係を示す図で
ある。 a 透視図法の建物、視点、画面の位置関係と略透視
図、図3−bとの関係を示す平面図である。 b 平面図、図3−aとの関係を示す略透視図であ
る。 c 略透視図とスケール目盛との関係を示す図であ
る。
【符号の説明】
1,スケール 2,基準寸法H 3,副基準寸法h 6,縮尺目盛 7,最端縮尺目盛 8,建物 9,画面 11,水平線 12,消点 13,垂線 14,足線
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年11月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項3】 スケールを三角スケールとした、請求項
1記載の透視図用縮尺目盛表示三角スケール。
【手続補正書】
【提出日】平成9年5月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スケール目盛は、建物平面の一角が画面
    に接した高さの一単位寸法を基準寸法Hとして、建物の
    画面に対する各角度の横割縮尺寸法を、該基準寸法Hと
    対比して二消点透視図法にもとづいて算出し横割目盛と
    する。画面に建物の一角をはさんで相対する角を一対と
    し、スケール上の目盛の表示は、一対とする二角度の縮
    尺寸法を、基準寸法Hを中にしてそれぞれスケールの両
    端に向けて切る。消点が紙面及びスケールの長さに比し
    て遠くになる角度の縮尺目盛は、その角度の縮尺目盛の
    スケール上の最端目盛に次ぐ端部か、またはスケールの
    最端辺に、基準寸法H並びに最端縮尺目盛に対比する縮
    尺一単位高さの副基準寸法h目盛を切る。前記、一単位
    高さを基準寸法Hとして、二消点透視図法を用い縮尺横
    割目盛を割り出し、消点の長い目盛に対しては副基準寸
    法h目盛を表示することを特徴とした透視図用縮尺目盛
    表示スケール。
  2. 【請求項2】 スケールを直定規として、その両辺に請
    求項1記載の表示目盛をつけた透視図用縮尺目盛表示直
    定規。
  3. 【請求項3】 スケールを三角スケールとして、その各
    辺に請求項1記載の表示目盛をつけた透視図用縮尺目盛
    表示三角スケール。
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