JP3039517U - 多目的三角定規 - Google Patents

多目的三角定規

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JP3039517U
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戸仁子 柴野
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戸仁子 柴野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 三角定規と分度器を兼用させた形状とし、三
角形の作図をより簡単にしようとするものであり、三角
形の内角の和や、内角と外角の関係及び平行、相似の意
味等が一目で捕らえられ、数字的にも理解し易くするも
のである。 【構成】 頂点A、B、Cとし、それらを中心とする角
度表示をその順に6030、90度とし、90度部の角
度表示を斜辺部まで行なった直角三角定規において、短
辺ACの長さを斜辺AB上にAより、中辺BC上にCよ
りとった点をそれぞれD、Eとし、AE、CDを結びか
つDとEを中心とする角度の目盛りを表示する。次にA
Cの中点をFとして、DFを結びそこに長さの目盛りを
とり、又、ACとBC上には長さの目盛りを表示する。
この基不形を元に三角分度器、正三角形定規等を取り出
し、それぞれ用途に応じ機能させるものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
黒板あるいはノート上で、三角定規、分度器、コンパス等多数の器具を用いず に、コンパスを使用しないで出来る三角形の作図において、この定規のみで作図 が出来、又内角の和や内角と外角の関係、平行の意味等が理解出来る、多目的の 三角定規に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、三角形を作図しようとすれば分度器、三角定規、あるいはコンパス等と いった二種類以上の器具が必要であった。又、実開平5−86593における考 案は分度器と三角定規の兼用具だが、この場合例えば二辺の長さと一角が示され た場合の三角形を作図しようとすれば、定められた長さの底辺を当考案の端辺を 使って書いた後、当考案を移動させ、底辺の始点に、内部に表示されている分度 器の中心点0を合わせ直して、角度を測りその位置に印をし、再び移動させ端辺 でこの印と始点とを結び、その長さを計って二辺目とし、この端と底辺の終点と をつないで三辺目を書くという、手間を要するものであった。又、内角の和、内 角と外角の関係等の学習に利用出来る定規はなかった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
コンパスを使用しないで出来る三角形の作図において、三角形の近似値の作図 が他の器具を用いずに容易に出来、三角形の内角の和、内角と外角の関係、平行 の意味等が一目で捕らえられる三角定規であること。
【0004】
【課題を解決するための手段】
内角が60、30、90度の直角三角定規の面に、その順に、頂点A(1)B (5)、C(9)とした時、それぞれの頂点部に、それらを中心とする角度表示 をする。この時、頂点Cの場合は斜辺AB(2)まで延長して表示する。次に短 辺AC(10)と同じ長さとするAD及びCEを斜辺AB、中辺BC上にとり、 その点をそれぞれD(3)、E(6)とし、AE(4)、CD(7)のラインを 表示する。又、このD、Eを中心とする180度の角度表示をし、続いてACの 中点をF(12)としDとを結び、DF(11)上にFをゼロとする長さの目盛 りを表示し、又、AC上にはF又はCをゼロとする、BC上にはCをゼロとする 長さの目盛りを表示する。
【0005】
【作用】
三角形を作図する場合、例えば二辺と一角が指定されている場合、中辺BC( 8)を書きたい場所に合わせて置き、与えられた長さを示す個所を、G(15) とし、ゼロを示しているC(9)とを結び、一辺目CG(16)とする。そのま まの状態で指定された角GCHなる点H(17)を斜辺AB(2)上にとり、次 に当考案を動かしCとHを結ぶ所に目盛りのある辺部を置き、CH上に与えられ た長さの点J(18)をとりCとを結び、二辺目CJ(19)とする。JとGを 結び三辺目GJ(20)とする。 三角形の内角の和、又は内角と外角の関係の学習については、三角形ABCの 内角の合計、あるいは三角形ABE、AEC、DBC、DCA等、多くの三角形 の内角から、又D(3)、E(6)点における180度の角度表示から、知るこ とが出来る。BCとDFが平行関係にあることは、角ADFと角ABCが等しい こと等から理解出来る。
【0006】
【実施例】
内角が60、30、90度の直角三角定規において、その順に頂点A(1)B (5)、C(9)とした時、それぞれの頂点部に、それらを中心とする角度表示 をする。この時、頂点Cの場合は斜辺AB(2)まで延長して表示する。次に短 辺AC(10)と同じ長さとするAD及びCEを斜辺AB、中辺BC上にとり、 その点をそれぞれD(3)、E(6)とし、AE(4)、CD(7)のラインを 表示する。又、このD、Eを中心とする180度の角度表示をし、続いてACの 中点をF(12)としDとを結び、DF(11)上にFをゼロとする長さの目盛 りを表示し、又、AC上にはF又はCをゼロとする、BC上にはCをゼロとする 、長さの目盛りを表示する。 以上の形状を基本形とし、それより一部を取り出し、三角分度器、正三角形定 規等を作成する。三角分度器については、基本形と同じ外郭とする又は三角形A EC、又は斜辺部は任意にカットした外郭とする。次に直角部の角度表示を斜辺 まで行ない、直角を挟んだ両辺においてCをゼロとする長さの目盛りをBまで、 かつAまで表示する。正三角形定規については、三角形ADCを取り出す形状と し、その3頂点A、D、Cに角度表示をし、次にFをゼロとし、そ の長さの目盛りを表示する等し、FDの中ほどに筆記具の先が入る幅の溝を設け 、作成する。 より精密な作図を可能にしたい場合は、ACの延長上に頂点Cより、筆記具筆 先の約二分の一の幅のずれを設けた位置に中心点をとった角度表示をする。 材質については両面から表示が読めるように、透明なプラスチック材を用いる 等とする。角度表示はそれを挟む二辺のどちらからでも読み取れるように、両側 からの度数を表示しておく。 次に使い方について説明する。 三角形の作図の場合、例えば二辺と一角が指定されている場合、中辺BCを書 きたい場所に合わせて置き、与えられた長さを示す個所をG(15)とし、ゼロ を示しているCとを結び、一辺目CG(16)とする。そのままの状態で角GC Hなる点H(17)を、斜辺AB上にとり、CとHを結ぶ位置に目盛りのある辺 部を置き、CH上に与えられた長さの点J(18)をとり、Cとを結び二辺目C J(19)とする。JとGとを結び三辺目GJ(20)とする。次に、一辺と二 角が与えられている場合は一辺目と、一角目は上記と同様にして、二角目につい てはゼロをGに合わせ、短辺を底辺に重ねるか、本考案を裏返して、GとCとを 合わせ、書いた底辺に中辺をそろえ、決められた角Gの内角をとる。そのGより 伸ばしたラインのCHとの交点がJとなる。 正三角形定規からの、正三角形の作図の場合はACを底辺側としてFより、底 辺の長さの半分ずつを左右からとり、この底辺の両端と、当長さの印のある高さ 表示(14)のそばの溝(13)部に筆記具で印をし、それとを結ぶ。 三角形の内角の和の学習については、三角形ABCの内角の合計、あるいは三 角形ABE、AEC、DBC、DCA等、多くの三角形の内角があり、その角度 部に角度の目盛りが表示されているので、180度であることを確かめることが 出来る。又、内角と外角の関係、平行の意味の学習では、D、E点における18 0度の角度表示から、内角と外角の関係についで一目でみることが出来る。DF とBCは平行関係にあり、その角度的な関係は角ADFと角ABCが等しいこと 等から理解出来る。 その他、CDを延長してCD=DCなる点をとり、ACBCを結べはそれは長 方形となり、ABは四角形ACBC′の対角線である。CD=DC′=AD=B Dであり、又、中点連結定理についてもAF=FCより、2DF=BCとなる関 係も調べることが出来る。正三角形が示す辺の長さの数的関係、相似形や相似比 等についてもそれらの意味を一目で読み取れる。
【0007】
【考案の効果】
(イ) コンパスを使用しない範囲の作図において、三角形の近似値の作図 が他の器具を用いずに、簡単に出来る。 (ロ) 三角形の内角の和、内角と外角の関係、平行の意味が一目で捕らえ られる。 (ハ) 長方形の性質、中点連結定理、正三角形の中線と辺との関係、相似 形と相似比等を数字的に理解出来る。 (ニ) 幅の狭い90度以下の個所でも角度が計れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の平面図である。
【図2】図1の基本形より三角分度器を取り出した図
で、直角部の角度表示を斜辺まで表示し、斜辺以外の辺
に長さの目盛りを表示した、平面図である。
【図3】本考案を使用して三角形の作図を行なっている
状態を示す平面図である。
【図4】図1の基本形より正三角形を取り出した、正三
角形定規の平面図である。
【図5】図1の基本形より直角二等辺三角形を取り出し
た、三角分度器の平面図である。
【符号の説明】
1 A 8 BC
15 G 2 AB 9 C
16 CG 3 D 10 AC
17 H 4 AE 11 FD
18 J 5 B 12 F
19 CJ 6 E 13 溝
20 GJ 7 CD 14 筆記具
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年1月31日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項 1】 内角が60、30、90度で、その順
に頂点A(1)、B(5)、C(9)とする直角三角定
規の面に、内角が45、45、90度で、その順に頂点
A、E(6)、Cとする直角三角形と、内角が60、6
0、60度で、その順に頂点A、D(3)、Cとする正
三角形の表示を行ない、加えて、A、B、C、D、E点
を中心とする角度表示をし、頂点CにおいてはそれをA
B(2)まで行ない、かつAC(10)の中点F(1
2)を求め、DF(11)のラインの表示をし、当DF
上にはF点をゼロとする、又AC上にはF又はC点をゼ
ロとする、BC(8)上にはC点をゼロとする、長さの
目盛りを表示した、多目的三角定規。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項 1】 内角が60、30、90度の直角三角
    定規の面に、その順に頂点A(1)、B(5)、C
    (9)とした時、それぞれの頂点部にそれらを中心とす
    る角度表示をする。この時、頂点Cの場合は斜辺AB
    (2)まで延長して表示する。次に短辺AC(10)と
    同じ長さとするAD及びCEを斜辺AB、中辺BC上に
    とり、その点をそれぞれD(3)、E(6)とし、AE
    (4)、CD(7)のラインを表示する。又、このD、
    Eを中心とする180度の角度表示をし、続いてACの
    中点をF(12)としDとを結び、DF(11)上にF
    をゼロとする長さの目盛りを表示し、又、AC上にはF
    又はCをゼロとする、BC上にはCをゼロとする長さの
    目盛りを表示した他目的三角定規であること。
JP1996011971U 1996-10-21 1996-10-21 多目的三角定規 Expired - Lifetime JP3039517U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100617024B1 (ko) * 2000-09-20 2006-08-29 엘지.필립스 엘시디 주식회사 액정표시소자
WO2014042084A1 (ja) * 2012-09-14 2014-03-20 有限会社パスカル 図形板セット

Cited By (4)

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