JPH022994Y2 - - Google Patents

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JPH022994Y2
JPH022994Y2 JP1982125168U JP12516882U JPH022994Y2 JP H022994 Y2 JPH022994 Y2 JP H022994Y2 JP 1982125168 U JP1982125168 U JP 1982125168U JP 12516882 U JP12516882 U JP 12516882U JP H022994 Y2 JPH022994 Y2 JP H022994Y2
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cylindrical
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vibration
concave curved
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JP1982125168U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、機械類の防振装置に関し、特にその
水平動防振装置に関する。
従来の精密機械類の水平方向振動の防振装置
は、第1図に示すように、固定台c上に設けられ
たり、第2図に示すように、固定梁dから吊下さ
れたりしていて、ばねaと振動を防振すべき機械
類である物体bとの組合わせで振子系が構成され
ており、その振子系全体の固有振動数nは小さ
く設定されている。
これらの従来装置では、固有振動数nより高
い振動数の成分は、ほとんど物体b側に伝わらな
い。
しかしながら、これらの従来の装置では、振動
系の固有振動数nを下げることにより防振効果
を向上させるためには、ばねaの材質を柔軟に
し、径を細くしなければならず、このためばねa
の機械的強度の低下を招くという欠点がある。
そして、機械的強度を所定内にとつた場合に
は、防振しうる振動数の限界は約2〜3Hzとな
り、低い振動数における水平動の防振ができな
い。
しかも、第1図に示す従来の装置では、倒立ば
ね方式でばねaが構成されているので、座屈が生
じやすく、また、固有振動数nを数Hzにすると
物体bの支持が不安定になる欠点があり、第2図
に示す従来の装置では、装置全体が大がかりなも
のとなつてしまう欠点がある。さらに、これらの
従来の装置では、ばねaと物体bの質量mとによ
つて振子系が構成されているので、物体bの質量
mの変動が固有振動数nの変化を招くという問
題点もある。
本考案は、これらの問題点を解決しようとする
もので、水平振動に対して、低い振動数でも十分
にその水平振動を防振し、機械的にも強い構造の
水平動防振装置を提供することを目的とする。
このため、本考案の水平動防振装置は、固定台
上に設置される物体の水平方向振動を防振すべ
く、上記の物体と固定台との間に、これらの相対
的水平方向移動を許容する円筒状ころがり部材が
介装され、且つ、上記物体の下側に、上記ころが
り部材を線接触により受ける上部筒状凹彎曲受部
が配設されるとともに、上記固定台の上側に、上
記ころがり部材を線接触により受ける下部筒状凹
彎曲受部が配設されたことを特徴としている。
以下、図面により本考案の一実施例としての水
平動防振装置について説明すると、第3図はその
全体構成を示す立面図、第4図はその要部を示す
立面図、第5図はその動作を説明するための説明
図、第6図はその要部の変形例を示す立面図であ
る。
第3図に示すように、水平動防振機構3により
物体2が固定台1上に載置されており、この水平
動防振機構3は物体2の荷重を支えている。
また、この水平動防振機構3には、物体2と固
定台1との水平方向移動を許容するころがり部材
としての円筒3aが設けられており、また、物体
2の下側に固定されて円筒3aを線接触により受
ける上部凹彎曲受部としての上部円筒受部3b
と、固定台1の上側に固定されてころがり部材3
aを、線接触により受ける下部凹彎曲受部として
の下部円筒受部3cとが設けられている。
すなわち、水平動防振機構3は、これら円筒3
a、上部円筒受部3bおよび下部円筒受部3cで
構成されている。
また、ころがり部材としての円筒3aの形状は
半径rの円筒状であり、下部円筒受部3cの上面
の形状は、ころがり部材としての円筒3aが滑ら
かに転動できるように、円筒3aよりも大きな半
径Rの円筒側面となつている。
さらに、上部円筒受部3bの下面の形状も物体
2がころがり部材としての円筒3aの転動に従つ
て、円筒3aに支持されたまま滑らかに移動でき
るように、円筒3aよりも大きな半径Rの円筒側
面となつている。
ところで、第4図に示す下部円筒受部3cの上
側円筒面上をころがり部材としての円筒3aが転
動する振子系は、1自由度系振子として良く知ら
れていて、この重力振子の復元力をばね要素とし
て用いたのが本実施例の水平動防振機構3であ
る。
第5図に示すような物体2の下面に水平動防振
機構3が1つだけ配設されている場合についてそ
の固有振動数n等を説明する。ここで、物体2
は絶えず水平に保たれるとする。
また、符号m1は物体2と上部円筒受部3bと
を合わせた質量を示しており、m2はころがり部
材の円筒3aの質量、rは円筒3aの中心軸Oか
らの半径、O′は上部円筒受部3bの半径Rの円
筒側面の中心軸、O″は下部円筒受部3cの半径
Rの円筒側面の中心軸である。
物体2と固定台1とが相対的に安定して静止し
ている場合、ころがり部材としての円筒3aは下
部円筒受部3cの円筒面の最下部に線接触して位
置し、物体2も上部円筒受部3bの円筒面の最上
部がころがり部材3aと線接触するような位置で
静止しており、各軸O,O′,O″がすべて1つの
鉛直線上に位置している。
物体2と固定台1とが相対的に移動する場合、
円筒3aがころの働きをし、両円筒受部3b,3
cと円筒3aとが線接触したまま滑らずにその位
置を変える。
このため、各軸O,O′,O″は1直線上にのつ
ていても、直線O,O′,O″と鉛直線との角度が
θとなる。このとき物体2と固定台1との相対的
な変位はRsinθ=Rθ(θ〜0)であり、円筒3a
の回転角φは、Rθ=rφの関係を保つ。
このRθ=rφの状態で円筒3aは安定な位置よ
り上側に位置し、物体2も円筒3aに対して安定
な位置よりも上側に位置するため、安定な位置に
戻ろうとする復元力が生じる。
この復元力は、物体2と固定台1との相対的な
変位が大きくなるほど大きなものとなり、ばねに
よる復元力と同じ働きをするため、水平方向の防
振を行なうことができる。
このような水平動防振機構3を物体2の下部に
複数組配設して、物体2を固定台1の上に設置す
れば、容易にしかも構造的にも強い防振装置が実
現できる。
また、この系の固有振動数nは、円筒3aの
回転中心軸まわりの慣性モーメントをJ、重力加
速度をgとすると、次式のようになる。
ここで、物体2が円筒3aよりも十分重いと考
えられ、m1》m2の関係が得られるから、ほぼ次
式の関係が満足される。
つまり、固有振動数nが物体2などの質量と
無関係になるのである。
このため、物体2などの質量の変化による固有
振動数nの変動がなくなり、安定した防振効果
が得られる。また、固有振動数nは両円筒受部
3b,3cの円筒面の半径Rと、円筒3aの半径
rによつて決まるので、固有振動数nを容易に
設定変更することが可能となる。したがつて、設
置場所の卓越振動数に合わせて各部の半径の組み
合わせを変えれば、最適な防振が可能となる。
さらに、本装置では、円筒3aが両円筒受部3
b,3cに線接触した状態となるので、物体2が
重量物であつても、点接触の場合のような集中荷
重による割れや変形を起こさない利点がある。
ところで、この水平動防振機構3は、空気抵抗
等によつて減衰されており、この減衰効果をより
大きくするために、第6図に示すように、下部円
筒受部3cに高粘度性油4を注入し、上部円筒受
部3bと下部円筒受部3cとの円筒面の外側に、
固定台1と物体2の相対的な変位にほとんど影響
を与えないゴムシール5を施せば、ころがり部材
3aのころがり抵抗が増して、振動をより減衰さ
せることができる。
なお、円筒状のころがり部材3aと、円筒側面
を凹状扁曲面とする両円筒受部3b,3cによる
水平動防振機構3では一定方向の水平振動しか防
振できない。
そこで、この円筒状の水平動防振機構を2層設
けて、一方をX方向に配設し、他方をY方向に配
設すれば、水平方向の振動に対し、防振すること
ができる。
以上詳述したように、本考案の水平動防振装置
によれば、物体と固定台との間に、これらの相対
的水平方向移動を許容する円筒状ころがり部材が
介装され、且つ、上記物体の下側に、上記ころが
り部材を線接触により受ける上部筒状凹彎曲受部
が配設されるとともに、上記固定台の上側に、上
記ころがり部材を線接触により受ける下部筒状凹
彎曲受部が配設されるという簡素な構成で、低振
動数の水平方向の振動に対しても適切に防振する
ことができ、また、防振すべき物体の質量によつ
て防振しうる振動数が変化することなく防振を行
なえる利点がある。
また、本装置では、円筒状のころがり部材が、
上部筒状凹彎曲受部と下部筒状凹彎曲受部とに、
それぞれ線接触した状態となるので、防振すべき
物体が重量物であつても、点接触の場合のような
集中荷重による割れや変形を起こさない利点があ
る。
そして、本装置の防振機構を2層にしてX,Y
両方向の防振を行なうことにより、水平の全方向
振動に対し防振することも可能となる。
さらに、本考案の水平動防振装置によれば、構
造上も強い装置として構成することができ、固有
振動数の設定変更も容易である。
【図面の簡単な説明】
第1,2図は従来の水平動防振装置を示すもの
であり、第3〜6図は、本考案の一実施例として
の水平動防振装置を示すもので、第3図はその全
体構成を示す立面図、第4図はその要部を示す立
面図、第5図はその動作を説明するための説明
図、第6図はその要部の変形例を示す立面図であ
る。 1……固定台、2……物体、3……水平動防振
機構、3a……ころがり部材としての円筒、3b
……上部筒状凹彎曲受部としての上部円筒受部、
3e……下部筒状凹彎曲受部としての下部円筒受
部、4……高粘度性油、5……ゴムシール、O,
O′,O″……中心軸。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 固定台上に設置される物体の水平方向振動を
    防振すべく、上記の物体と固定台との間に、こ
    れらの相対的水平方向移動を許容する円筒状こ
    ろがり部材が介装され、且つ、上記物体の下側
    に、上記ころがり部材を線接触により受ける上
    部筒状凹彎曲受部が配設されるとともに、上記
    固定台の上側に、上記ころがり部材を線接触に
    より受ける下部筒状凹彎曲受部が配設されたこ
    とを特徴とする、水平動防振装置。 (2) 上記の上部凹彎曲受部と下部凹彎曲受部と
    が、上記ころがり部材より大きな半径の円筒状
    にそれぞれ形成された、実用新案登録請求の範
    囲第1項に記載の水平動防振装置。
JP12516882U 1982-08-19 1982-08-19 水平動防振装置 Granted JPS5929445U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12516882U JPS5929445U (ja) 1982-08-19 1982-08-19 水平動防振装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP12516882U JPS5929445U (ja) 1982-08-19 1982-08-19 水平動防振装置

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Publication Number Publication Date
JPS5929445U JPS5929445U (ja) 1984-02-23
JPH022994Y2 true JPH022994Y2 (ja) 1990-01-24

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ID=30285082

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JP12516882U Granted JPS5929445U (ja) 1982-08-19 1982-08-19 水平動防振装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59217028A (ja) * 1983-05-26 1984-12-07 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 構造物の防振装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5560739A (en) * 1978-10-31 1980-05-08 Masao Akimoto Horizontal vibration preventer

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JPS5560739A (en) * 1978-10-31 1980-05-08 Masao Akimoto Horizontal vibration preventer

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JPS5929445U (ja) 1984-02-23

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