JPH0229755Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈技術分野〉 この考案は電子機器の内部の回路より発生する
電磁波がその外部に漏れるのを防止するための電
磁波シールド部材に関し、上板とケース、或いは
ケースと底板等を電気的に確実に接続できるよう
にしたものである。

〈従来技術の説明〉 第３図に従来のシールド部材の使用方法を示
す。これはケース１２と金属形材１４との間に形
成された溝にシールド部材１１を挿入し、底板１
３で下側から保持して、内部の回路から発生した
電磁波がケース１２と底板１３のすきまから漏れ
るのを防止しようとしたものである。

上記の装置ではケース１２に金属形材１４を取
付けた後、シールド部材１１を上記ケース１２と
金属形材１４の間の溝に挿入するので、作業性が
悪く、またケース１２を底板１３からはずした時
にシールド部材１１が溝よりはずれやすいという
欠点がある。

〈考案の目的〉 この考案は上板とケース、或いはケースと底板
とを電気的に確実に接続でき、安価で小型の電磁
波シールド部材を提供することを目的とする。

〈考案の概要〉 この考案による電磁波シールド部材は、金属メ
ツシユチユーブと、該金属メツシユチユーブに圧
着された金属板とにより構成されたものである。

〈考案の実施例〉 第１図にこの考案の一実施例である電磁波シー
ルド部材を示す。第１図Ａは側面図、第１図Ｂは
第１図Ａの一点鎖線XYにおける断面図である。
金属メツシユチユーブ２５は例えばシリコンチユ
ーブの回りに金属線を巻付けて弾力性をを向上さ
せたものである。またこの金属線により平面状の
突起２３を形成し、該突起２３を中心にして導電
性に富むアルミニウム等の金属板２１を金属メツ
シユチユーブ２５に圧着させたものである。更に
金属板２１に折曲げ部２４と取付用穴２２を設け
る。

第２図に上記の電磁波シールド部材の取付方法
を示す。ケースの内面にネジにより取付用穴２２
を介して取付けるので、シールド線１１は金属板
２１及びネジを通じてケースと電気的に確実に接
続される。また金属板２１のケースに接触しない
面を少し長めに構成して折曲げ部２４を設けるこ
とにより、ケース１２と底板１３の境界に取付け
た際にこの折曲げ部２４が受面となり、金属メツ
シユチユーブ２５が逃げることなく押さえ付けら
れるので、金属メツシユチユーブ２５とケース１
２との電気的接触が確実になされる。従つてケー
ス１２及び底板１３を電気的に確実に接続でき、
シールド効果を一層高めることができる。

またこの考案によるシールド部材は平面状の壁
面に容易に取付けることができるので、例えばケ
ース外面を吹掛け塗装する場合に、絶縁材である
塗装材がケース内面に付着するのを防止するため
にケース内面をテープ等で覆つて塗装した後、該
テープ等をはがしてシールド部材を取付る作業も
容易に行なうことができ、該シールド部材とケー
ス及び底板との電気的な接触度が損なわれること
はない。

〈考案の効果〉 以上説明したようにこの考案によれば、簡単な
構成でシールド線をケース及び底板に電気的に確
実に接続でき、取付が容易で、シールド効果の高
い電磁波シールド部材が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図Ａはこの考案の一実施例である電磁波シ
ールド部材の側面図、第１図Ｂは第１図Ａの一点
鎖線XYにおける断面図、第２図は第１図の電磁
波シールド部材の電子機器への取付方法を示す断
面図、第３図は従来のシールド部材の電子機器へ
の取付方法を示す断面図である。 １１：シールド部材、１２：ケース、１３：底
板、１４：金属形材、２１：金属板、２２：取付
用穴、２３：突起、２４：折曲げ部、２５：金属
メツシユチユーブ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 Ａ 弾力性のある線材の回りに金属線が巻かれた
   金属メツシユチユーブと、 Ｂ 該金属メツシユチユーブに圧着された金属板
   と、 Ｃ 該金属板に設けられた取付用穴と、 により構成されていることを特徴とする電磁波シ
   ールド部材。