JPH0229572A - 流水式製氷機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、カップ式飲料自動販売機等の機内に組み込
んで使用される流水式製氷機の構成に関する。

〔従来の技術〕

この種の流水式製氷機として、第５図に示す如き構成の
ものが従来より知られている。図において１は本体ケー
スとしての断熱筐体であり、該筺体１の内部には上方よ
り順に並べて撒水部２．製氷部３．氷水分離部４．貯水
部５．および揚水ポンプ６を付設した貯水部７が収容配
備されている。

ここで撒水部２はその下方に位置する製氷部３に向けて
製氷水を分散撒布するものであり、該撒水部２は前記し
た揚水ポンプ６との間が揚水配管８を介して接続配管さ
れ、さらに別な配管９を介して図示されてない水リザー
バと接続されており、これらを通じて給水を受ける。ま
た製氷部３は表面に凹溝状の製氷型を形成した垂直配置
の製氷板に密着してその裏面側に冷凍機１０のエバポレ
ータを配管したものである。さらに製氷部３の下方に配
備された氷水分離部４はその傾斜上面に簀子を装備した
ものとしてなり、製氷過程で製氷部３側から流下する水
を回収した上で導水配管１１を介して前記の貯水部７へ
導く。一方、貯水部５は氷水分離部４の下方に位置して
配置された引出し式の容器であり、その底壁には貯水部
７へ向けて氷の融水を導く排水口５ａが開口している。

また貯水部７は前記した導水配管１１および排水口５ａ
の開口端に対向して筐体１の底部に据付は配置されてい
る。

かかる構成で、冷凍機１０を運転した状態で撒水部２に
より製氷部３の製氷板表面へ製氷水を少量ずつ撒布する
ことにより、製氷板上の製氷型内に着氷した氷が次第に
成長して抗水を生成するようになる。なおこの製氷過程
で製氷部３から流下した余分な水は氷水分離部４に回収
された上で、導水配管１１を経て貯水部７に流下貯留さ
れ、ここから揚水ポンプ６により再び撒水部２へ還流補
給するように循環送水される。ここで製氷部３における
氷結状態を図示されてないサーモスタットにより感知し
、製氷板に結氷した氷が充分に成長したとこ、ろで冷凍
機１０の運転を一旦停止し、さらに製氷部３のエバポレ
ータへ冷凍機１ｏよりホットガスを供給する等の方法で
氷の表面を僅かに溶解させることにより、製氷板の製氷
型内に結氷した氷は製氷板から剥離して矢印Ａのように
氷水分離部４の上に自重落下して氷と水とに分離され、
さらに氷は氷水分離部４の簀子傾斜面上を滑動して貯水
部５へ収容されるようになる。なお貯氷部５での貯氷中
に生じた融水は排水口５ａを通じて貯水部７に導かれる
。かかる製氷サイクルを繰り返し行うことにより必要な
量の抗水を製氷して貯水部５に貯蔵しておくことができ
る。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところでカップ式飲料自動販売機用としての流水式製氷
機では、全体構造ができるだけ小形かつコンパクトな構
成であること、およびメインテナンス性の面から特に本
体ケース内部には洗浄性を考慮してできるだけ洗浄の障
害となる余分な構造物の少ないことが望まれる。

かかる観点から第５図に示した従来構成の製氷機を考察
すると、本体ケースｌの内部には製氷。

貯水部を構成する各種部品とともに、揚水ポンプ６と撒
水部２との間に接続配管された揚水配管８および氷水分
離部４から引き出して貯水部７との間に配管された導水
配管１１等がケースの内部空間を引き回して配管されて
おり、このためにケース内にはこれら配管８，１１等の
配管スペースが必要となり、この結果として製氷機全体
の寸法が大形になる。一方、頭記した自動販売機用の製
氷機を設計、製作する上で、出来得る限り製氷機の小形
コンパクト化を図るように最小スペースの本体ケース内
に各部品をレイアウトしようとすると、特に貯水部の側
方を迂回して貯水部と上方に位置する撒水部、氷水分離
部との間に配管される前記の揚水配管８および導水配管
１１が邪魔な存在となり、例えば本体ケース１の内箱１
ａをそのまま利用して貯水部を構成するなどの簡略化し
た構造を実現することができないばかりか、さらにこれ
らの配管の占有スペースが加わって本体ケース内箱のス
リム化が困難となる。しかもこのように配管を他の部品
とともに本体ケース内空間にレイアウトした構成では、
本体ケース内を洗浄する際にも前記配管が障害物となっ
てケース内の隅々まで充分に洗浄できない衛生上での問
題も派・生ずる。

そこでこの発明は、前記した従来構成の問題点を解消し
て小形コンパクト化とともに、洗浄性の改善が図れるよ
うに構成した特に自動販売機の機内に組み込んで使用す
るのに好適な流水式製氷機を提供することを目的とする
。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するためにこの発明は、内箱を断熱材で
包囲した断熱筐体としてなる本体ケースの内部に上方よ
り順に並べて配備された撒水部。

製氷部、氷水分離部および貯水部と、前記氷水分離部で
回収した分離水および貯水部に生じた融水を受容貯留す
る貯水部と、該貯水部の貯留水を前記撒水部へ揚水補給
する揚水ポンプとを具備し、かつ前記揚水ポンプと撒水
部との間に接続配管された揚水配管および氷水分離部か
ら引き出して前記貯水部との間に配管された導水配管を
それぞれ本体ケースを構成する内箱の外周側に引き回し
配管して構成したものである。

〔作用〕

上記手段によれば、内箱を断熱材で包囲した断熱筐体と
してなる本体ケースの内部に上方より順に並べて配備さ
れた撒水部、製氷部、氷水分離部および貯水部と、前記
氷水分離部で回収した分離水および貯水部に生じた融水
を受容貯留する貯水部と、該貯水部の貯留水を前記撒水
部へ揚水補給する揚水ポンプとを具備し、かつ前記揚水
ポンプと撒水部との間に接続配管された揚水配管および
氷水分離部から引き出して前記貯水部との間に配管され
た導水配管をそれぞれ本体ケースを構成する内箱の外周
側に引き回し配管して構成したので、本体ケース内にお
ける無効スペースの発生を極力抑えて容積効率を高める
とともに、配管類との干渉なしに本体ケースの内箱をそ
のまま利用してケース内に貯水部を構成して構造の簡略
化、コンパクト化が図れるようになり、併せて本体ケー
ス内を洗浄し易くしてメインテナンス性が改善できるよ
うになる。

〔実施例〕

第１図ないし第４図はこの発明の実施例による流水式製
氷機の構成図を示すものであり、第５図に対応する同一
ないし等価な部材には同じ符号が付しである。図示実施
例において、製氷機はその内部に製氷部、貯水部等を構
成する各種部品を収容配備した製氷機の本体と、その下
部に着脱可能に結合された貯水部とに分割して構成され
ており、まず内箱１ａを断熱材１ｂで包囲した断熱筐体
としてなる本体ケース１の内部には、上方より順に並べ
て撒水部２．製氷部３．氷水分離部４が収容されている
とともに、内箱１ａをそのまま利用して内箱の底部には
貯水部５が構成されている。さらに揚水ポンプ６、およ
び揚水ポンプ６と撒水部２との間を接続する揚水配管８
．氷水分離部４から引き出した導水配管１１等が後述の
ように内箱１ａを包囲して構成された断熱筐体の内部に
収容配備されている。なお１ｃは着脱式の上蓋である。

ここで前記した貯水部５の内部には駆動モータ１２で回
転駆動されるアジテータ１３が収設されており、かつ該
アジテータ１３に対向して本体ケース１の側面には氷取
出界１４を装備した氷搬出口１５が開口されている。な
お１６は扉１４の駆動機構であり飲料の販売動作に合わ
せて扉１４を所定時間開放操作する。また前記アジテー
タの駆動モータ１２および揚水ポンプ６の駆動モータ６
ａは、貯氷部５の下方側で本体ケースｌの断熱材内方に
形成したトンネル状の凹所１７内に収容され、ここでア
ジテータの駆動モータ１２は断熱筐体側の取付座に固定
され、一方の揚水ポンプ駆動モータ６ａは本体ケース１
の下面に締結固定された貯水部との間を仕切る仕切隔壁
１８に取付は支持されている。なおこの仕切隔壁１８は
その外周より膨出する取付フランジ部が９０度ずつ位置
を変えて４箇所に設けてあり、その内の対向する２箇所
のフランジ部と本体ケース１を包囲した金属性の外套１
９の下端部に形成した取付フランジとの間で第１図に示
すように締結ねじ２０を介して固定的に結合されている
。

さらにこの発明の特徴として、前記揚水配管８は可撓性
ホースとして成り、本体ケース１の内箱１ａの外周を包
囲している断熱材１ｂの層内を上下に通じる配管穴を通
し、その上部で内箱１ａの側面を貫通して揚水ポンプ６
と撒水部２との間に接続配管されている。また氷水分離
部４から引き出した金属製の導水配管１１も同様に内箱
１ａの外周側に引出した上で本体ケースｌの断熱材１ｂ
の層内に埋設して配管され、かつその下端が仕切隔壁１
８を貫通して下方に開口しており、さらに該導水配管１
１の途中には貯水部５の底面から引き出した氷の融水を
導く排水管２１が開口接続されている。

一方、貯水部７は貯水槽７ａの外周を断熱材７ｂで包囲
した独立部品として成り、その底部および側部にはそれ
ぞれ排水管２２およびオーバーフロー管２３が接続され
ている。さらに貯水［７ａの上縁には取付はフランジ７
ｃが左右２箇所で側方に張り出し形成されており、該フ
ランジ７ｃを前記した仕切隔壁１８の周上に膨出形成さ
れた残り２箇所のフランジ部の下面に重ね合わせた上で
、例えば化粧ねじ等の締結ねじ２４あるいはワンタッチ
操作式の着脱機構等の結合手段により製氷機本体側へ着
脱可能に結合されている。なお２５は仕切隔壁１８の下
面側に支持した貯水槽の液面制御用フロートスイッチで
ある。また前記製氷機を自動販売機の機内に組み込んで
取付けるには、例えば仕切隔壁１８あるいは上部断熱筺
体１の外套１９の一部を延長して機内側の取付は座にね
し止め固定する。

上記製氷機の構成によれば、揚水ポンプ６と撒水部２と
の間に配管された揚水配管８．および氷水分離部４と貯
水部７との間に配管された導水配管１１は共に本体ケー
スｌの内箱の外周を迂回して断熱材１ｂの層内に配管さ
れており、内箱１ａの方には露呈していない。したがっ
てこれら配管に塵埃等の不純物の付着堆積することもな
く、かつ本体ケース１の内部を洗浄する場合にも洗浄作
業の障害物となるこれら配管類との干渉なしにケース内
部を隅々まで容易に洗浄することができる。

しかも前記配管類を内箱１ａの外方に配管したことによ
り、ケース内のスペースには配管に要するスペースを省
くことができてその容積効率を高め、さらに前記配管と
の干渉なしに本体ケース１の内箱１ａを利用してその底
部域に貯水部５を構成することができ、これにより本体
ケースの内径寸法を製氷部の寸法に対応するぎりぎりの
寸法まで縮減して製氷機の小形コンパクト化を図ること
ができるようになる。なお配管８．１１は断熱筐体の断
熱材の層内を通して配管されているので配管の断熱性を
いささかも損なうことがなく、冷却状態を維持したまま
貯水部５より撒水部２へ製氷水を揚水補給することがで
きる。

〔発明の効果〕

以上述べたようにこの発明によれば、内箱を断熱材で包
囲した断熱筐体としてなる本体ケースの内部に上方より
順に並べて配備された撒水部、製氷部、氷水分離部およ
び貯水部と、前記氷水分離部で回収した分離水および貯
水部に生じた融水を受容貯留する貯水部と、該貯水部の
貯留水を前記撒水部へ揚水補給する揚水ポンプとを具備
し、かつ前記揚水ポンプと撒水部との間に接続配管され
た揚水配管および氷水分離部から引き出して前記貯水部
との間に配管された導水配管をそれぞれ本体ケースを構
成する内箱の外周側に引き回し配管して構成したことに
より、本体ケースの内箱内には配管の占有スペースが不
要となる他、配管との干渉なしに内箱をそのまま利用し
てケース内に貯水部を構成できる等、製氷機の小形コン
パクト化。

特にその本体ケースをスリムに構成することができると
ともに、併せて本体ケース内部の洗浄等のメインテナン
ス性の改善を図ることのできる実益が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第４図はこの発明の実施例による流水式製
氷機の構成を示すものであり、第１図は製氷機の縦断面
図、第２図は第１図における矢視■−■断面図、第３図
および第４図はそれぞれ第２図における矢視ＩＩＩ−Ｉ
ＩＩ、　ＩＶ−ＩＶ断面図、第５図は従来公知の流水式
製氷機の構成図である。図において、 ｌ・・・本体ケース、１ａ・・・内箱、■ｂ・・・断熱
材、２・・・撒水部、３・・・製氷部、４・・・氷水分
離部、５・・・貯氷部、６・・・揚水ポンプ、７・・・
貯水部、８・・・揚水配管、１１・・・導水配管。 第１図 第２図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）内箱を断熱材で包囲した断熱筐体としてなる本体ケ
   ースの内部に上方より順に並べて配備された撒水部、製
   氷部、氷水分離部および貯氷部と、前記氷水分離部で回
   収した分離水および貯氷部に生じた融水を受容貯留する
   貯水部と、該貯水部の貯留水を前記撒水部へ揚水補給す
   る揚水ポンプとを具備し、かつ前記揚水ポンプと撒水部
   との間に接続配管された揚水配管および氷水分離部から
   引き出して前記貯水部との間に配管された導水配管をそ
   れぞれ本体ケースを構成する内箱の外周側に引き回し配
   管して構成したことを特徴とする流水式製氷機。 ２）特許請求の範囲第１項記載の流水式製氷機にいて、
   揚水配管および導水配管が本体ケースの内箱の外周を包
   囲する断熱材の内部を通して配管されていることを特徴
   とする流水式製氷機。