JPH022950A - 高電圧機器の部分放電検出装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は実運転中の密閉型開閉装置等の高電圧機器内部
で発生する部分放電を高感度で検出する高電圧機器の部
分放電検出装置に関する。

（従来の技術） 密閉型開閉装置等の高電圧機器は、実系統運転中の機器
内部において部分放電が発生すると、る。したがって、
実系統運転中の高電圧機器においては、内部で発生する
部分放電を検出して機器の絶縁破壊事故を未然に防止す
る必要がある。

ところで、従来かかる実運転中の高電圧機器において、
内部に発生した部分放電を検出するものとしては、電気
的手法による検出装置、音響的手法による検出装置及び
振動的手法による検出装置がある。

ここで、密閉開閉装置を例にとって説明すれば、電気的
手法による検出装置は密閉型開閉装置内部に部分放電が
発生した際に電気回路に発生する電流パルスを、スペー
サ内部に埋め込まれた電極により検出するようにしたも
のであり、また音響的手法による検出装置は機器のタン
ク壁にマイクロホンを取付け、このマイクロホンにより
機器内部に発生した部分放電音を検出するようにしたも
のであり、さらに振動的手法による検出装置は機器のタ
ンク壁に振動センサを取付け、この振動センサにより機
器内部に発生した部分放電によるタンク壁の微少撮動を
検出するようにしたものである。

（発明が解決しようとする課題） しかし、電気的手法による検出装置においては、実運転
中の密閉型開閉装置に接続されている電力用送電線の気
中部分放電や当該送電線が拾う誘導雑音（以下これらを
気中部分放電という）が部分放電検出回路に侵入したと
きに機器内部の部分放電どして検出してしまう虞れがあ
る。

また、音響的手法よる検出装置においては、送電線の気
中部分放電等の影響が殊んどなく、前述した電気的手法
よりも現地試験に適したものと言える。しかしながら、
雨音や異物がタンク壁に当ったり、動物がタンク壁土を
動いたりするとその時発生する音（以下これらを雨音等
という）を検出して誤動作するという欠点がある。

さらに、振動的手法による検出装置においては、機器自
体の動作時等に発生する振動を検出して誤動作するため
、信頼性の点で問題がある。

本発明は電気的手法を用いて高感度で高電圧機器の内部
放電を確実に検出することができる信頼性の高い高電圧
機器の部分放電検出装置を提供することを目的とする。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 本発明は上記目的を達成するため、高電圧機器と大地と
の間を電気的に結合する接地線の適宜２点に測定線をそ
れぞれ電気的に接続すると共に前記接地線の適宜２点を
含む両側定線の存在範囲が直径５０　ｍｍ以−Ｌ〜５０
０　ｍｍ以下の円内に存在するようにしてループ状に配
設する構成としたものである。

（作用） したがって、このような構成の高電圧機器の部分放電検
出装置にあっては、２本の接地線がアンテナとして機能
することで受信される機器内部から放射される電磁波信
号と接地線に流れる電流信号とをそれぞれ検出すること
により、高電圧機器内部に発生する部分放電信号を高感
度に検出することか可能となる。

（実施例） 以下本発明の一実施例を図面を参照して説明する。

第１図は本発明による部分放電検出装置の構成例を示す
ものである。第１図において、１は密閉開閉装置で、こ
の密閉開閉装置１はその密閉容器１ａを導電性の架構２
により大地に支持されると共に電気的に接地されている
。４ａ、４ｂは架ｆＭ　２を含めてループ状に配設して
ループアンテナとしての機能を持たせた２本の測定線で
、これらの測定線４ａ、４ｂのそれぞれの一端は架構２
の適宜離間する２点に締付金具３ａ、３ｂにより接続さ
れている。また、一方のＭ１定線４ａの他端は同軸ケー
ブル５の中心導体に接続され、また他方の測定線４ｂの
他端は同軸ケーブル５のシース線に接続され、密閉開閉
装置１内の部分放電発生時に架構２を通して大地に流れ
る高周波電流と部分放電発生時に密閉容器１ａ内から外
部に放射される電磁波信号とが同軸ケーブル５を通して
例えばオシロスコープからなる検出回路６に入力される
ようになっている。

次に上記のように構成された部分放電検出装置の作用に
ついて述べる。

第１図に示す構成は電気的に見ると、第２図に示すよう
な等価回路として表わすことができる。

即ち、密閉型開閉装置１内の高電圧部と密閉容器は静電
界ｆｆ１ｃｓを通じて電気的に結合されている。

また、密閉容器はインダクタンスＬｌ、Ｌ２にて示され
る。今、密閉開閉装置１ａ内の高電圧部にて部分放電が
発生した場合、静電界ｆｆ１ｃｓを通じて高周波電流ｉ
ｃｓが流れる。この電流ｉｃｓの一部はインダクタンス
Ｌ３を通じて大地へと流れこの時２点ａ−ｂ間に電圧降
下が生じ、この電圧降下は測定線４ａ、４ｂにより検出
される。

一方、測定線４ａ、４ｂを架構を含めてループ状に配設
した場合、この部分はループアンテナの機能を有゛する
ため、このループアンテナにより部分放電発生時に密閉
容器１ａ内から外部に放射される電磁波が検出される。

したがって、前述したように架構２の２点間。

つまり接地線に生じる電圧降下と密閉容器１ａから外部
に放射される電磁波の両者をａｌｌＪｌｌｌ定線４ａに
より高感度で検出することができ、これを同軸ケーブル
５を通してオシロスコープで観察すれば部分放電の発生
を確実に知ることができる。

この場合、部分放電検出装置を高感度で且つ経済的なも
のにするには架構を含んだ測定線４ａ。

４ｂよりなるループ回路の大きさを適切な値に設定する
必要がある。そこで、これらのことを踏まえて実験を試
みたところ、架構を含んだａｌｌｌ定線４ａ、４ｂより
なるループ回路としては直径が５０ｆｆｌＩ１１以上〜
５００　ｍｍ以下の円の範囲にすることが実用上適切で
あることが分った。

このように本実施例では密閉型開閉装置１の密閉容器１
ａを支持する導電性の架構２を接地線としてその適宜離
間した２点にａｌｌｌ定線４ａ、４ｂを接続すると共に
これら接地線の２点を含むｒｉｌｌｌ定線４ａ、４ｂを
ループ状にし、且つそのループ回路の直径か５０關以上
〜５００ＩＩＩ１１以下の円の範囲になるようにしてア
ンテナ機能を持たせるようにしたものである。したがっ
て、密閉開閉装置１内で部分放電が発生すると架構２を
通して高周波電流の一部が大地に流れることで生じる２
点ａ−ｂ間の電圧降下を測定線４ａ、４ｂにより検出で
き、また部分放電発生時に密閉容器１ａ内から外部に放
射される電磁波をループ回路により検出できるので、そ
の両者から部分放電の発生を高感度に、且つ確実に検出
することができ、信頼性の高いものになし得る。

なお、上記実施例では導電性の架構２を接地線として利
用する場合について述べたが、密閉容器１ａから大地へ
電気的に接続されているものであれば、何を利用しても
よい。また、測定線４ａ４ｂとしては多重巻にしたもの
を用いてもよい。

［発明の効果］ 以上述べたように本発明によれば、高電圧機器と大地間
を結ぶ接地線に高周波電流が流れることにより生じる電
圧降下と高電圧機器内から外部に放射される電磁波の両
者から高電圧機器の内部放電を高感度に、しかも確実に
検出することができる信頼性の高い高電圧機器の部分放
電検出装置を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による高電圧機器の部分放電検出装置の
一実施例を示、す構成図、第２図は同実施例の作用を説
明するための等価回路図である。 １・・・密閉型開閉装置、２・・・架構、３ａ、３ｂ・
・・締付金具、４ａ、４ｂ・・・測定線、５・・・同軸
ケーブル、６・・・検出回路。 出願人代理人　弁理士　鈴江武彦 第１図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 高電圧機器と大地との間を電気的に結合する接地線の適
   宜２点に測定線をそれぞれ電気的に接続すると共に前記
   接地線の適宜２点を含む両測定線の存在範囲が直径５０
   ｍｍ以上〜５００ｍｍ以下の円内に存在するようにして
   ループ状に配設する構成としたことを特徴とする高電圧
   機器の部分放電検出装置。