JP2011237235A - 電力機器の部分放電検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】この発明は、広い周波数帯域にわたって高感度を有する電力機器の部分放電検出装置を得る。
【解決手段】センサ部10は、ハンドホール5を気密に塞口する接地電位のフランジ6の内面に配置される誘電体11と、誘電体11上に互いに隙間を確保して重ねられた第1および第2分割アンテナ電極12,13と、第1および第2分割アンテナ電極12,13のそれぞれを誘電体11を貫通してフランジ6に締着固定する金属製のボルト14と、から構成されている。
【選択図】図1
【解決手段】センサ部10は、ハンドホール5を気密に塞口する接地電位のフランジ6の内面に配置される誘電体11と、誘電体11上に互いに隙間を確保して重ねられた第1および第2分割アンテナ電極12,13と、第1および第2分割アンテナ電極12,13のそれぞれを誘電体11を貫通してフランジ6に締着固定する金属製のボルト14と、から構成されている。
【選択図】図1
Description
この発明は、ガス絶縁開閉装置や変圧器などの電力機器における絶縁破壊の前駆現象である部分放電を検出する部分放電検出装置に関するものである。
ガス絶縁開閉装置などの電力機器は、一般的に、高電圧部位を接地金属容器内に収納し、外部からのアクセスに対して安全性を確保できる構造をとっている。このような電力機器では、高電圧部位と接地部位との間は固体絶縁物や絶縁ガスなどにより絶縁されるが、金属容器内に何らかの原因により金属異物が混入し、あるいは高電圧ストレスにより固体絶縁物の絶縁性が劣化した場合、絶縁性能が低下して絶縁破壊事故に至る恐れがある。このため、電力機器の絶縁破壊を未然に防いで信頼性を高めるために、絶縁性能低下の予兆である部分放電を検出することが重要である。
このような状況に鑑み、金属容器内に設置したアンテナにより部分放電の電磁波を検出する部分放電検出装置が種々提案されている。例えば、従来の部分放電検出装置は、ループアンテナをガス絶縁機器の金属容器内の高電圧導体から離れた電界の弱い場所に設置し、該ループアンテナにより金属容器内で発生した部分放電による電磁波を検出していた(例えば、特許文献1参照)。他の従来の部分放電検出装置は、2枚の半円形の板状の金属電極を隙間をもって対向配置して構成されたダイポールアンテナをハンドホール内の低電界部に設置し、該ダイポールアンテナにより金属容器内で発生した部分放電による電磁波を検出していた(例えば、特許文献2参照)。さらに他の部分放電検出装置は、金属容器の開口部を塞ぐように開口部に気密に固定されたフランジの金属容器側に円盤状の絶縁物と金属電極とを重ねて固定して容量型アンテナを構成し、該容量型アンテナにより金属容器内で発生した部分放電による電磁波を検出していた (例えば、特許文献3参照)。
しかしながら、部分放電は、微小な放電を発生するため、放射される電磁波も微弱なことが多く、また電磁波は伝播距離が長くなると減衰する。そこで、アンテナから遠く離れた放電源からの放射電磁波は微弱であり、センサには十分な検出感度を有することが求められる。上述の従来の部分放電検出装置は、基本的に共振型のアンテナを用いており、原理的に共振周波数の数を多く構成することができないので、部分放電の検出感度および検出精度とも必ずしも満足できるものではなく、より高感度化および高精度化が求められている。
また、外部ノイズの影響を受けることも考慮する必要があり、機器を設置する環境によって影響を受ける外部ノイズの周波数が異なることから、特定の周波数成分の使用を避けるためにバンドフィルタを通して除去する場合もある。そして、特定の周波数に強い感度がある狭帯域アンテナを用いると、その特定の周波数とノイズ周波数とが重なって、S/N比が悪くなる恐れがある。そこで、0〜数GHzという広い周波数帯域にわたって感度の良い検出が要求される。
この発明は、このような課題を解決するためになされたものであって、広い周波数帯域にわたって高感度を有する電力機器の部分放電検出装置を得ることを目的とする。
この発明に係る電力機器の部分放電検出装置は、絶縁ガスが封入された接地電位の金属容器内に高電圧導体を配設してなる電力機器の部分放電検出装置において、上記金属容器のハンドホール内に設置され、上記電力機器内の部分放電に起因して放射される電磁波を検出するセンサ部と、上記センサ部の検出信号を上記金属容器外に取り出す信号線と、上記信号線を介して取り出された上記センサ部の検出信号に基づいて部分放電の有無を判定する部分放電判定装置と、を備えている。そして、上記センサ部は、上記ハンドホールを気密に塞口する接地電位のフランジの内面に配置される誘電体と、上記誘電体上に互いに隙間を確保して重ねられ、形状および面積の少なくとも一方が異なる複数の分割アンテナ電極と、上記複数の分割アンテナ電極のそれぞれを上記誘電体を貫通して上記フランジに締着固定する金属製のボルトと、から構成されている。
この発明によれば、複数の分割アンテナ電極は形状および面積の少なくとも一方が異なっているので、複数の分割アンテナ電極とフランジとの間のキャパシタが異なる。そこで、異なる値のインダクタ(L)とキャパシタ(C)との組み合わせからなるLC並列回路が複数構成され、多数の共振点からなる周波数応答特性を有し、広い周波数帯域にわたってアンテナ感度を高めることができる。
以下、本発明の電力機器の部分放電検出装置の好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る電力機器の部分放電検出装置が適用されたガス絶縁開閉装置の要部を示す縦断面図、図2はこの発明の実施の形態1に係る電力機器の部分放電検出装置の構成を説明する上面図、図3は比較例としての電力機器の部分放電検出装置におけるS11成分の周波数依存性を示す図、図4はこの発明の実施の形態1に係る電力機器の部分放電検出装置におけるS11成分の周波数依存性を示す図である。
図1はこの発明の実施の形態1に係る電力機器の部分放電検出装置が適用されたガス絶縁開閉装置の要部を示す縦断面図、図2はこの発明の実施の形態1に係る電力機器の部分放電検出装置の構成を説明する上面図、図3は比較例としての電力機器の部分放電検出装置におけるS11成分の周波数依存性を示す図、図4はこの発明の実施の形態1に係る電力機器の部分放電検出装置におけるS11成分の周波数依存性を示す図である。
図1および図2において、電力機器としてのガス絶縁開閉装置1は、円筒状に作製された金属容器2と、金属容器2の長さ方向に離反した位置で絶縁支持体4により支持されて金属容器2内に同軸に配置された高電圧導体3と、を備え、両端を塞口された金属容器2内に優れた絶縁性能を有するSF6ガスなどの絶縁ガスを封入して構成されている。そして、ハンドホール5が金属容器2の胴体部に設けられ、センサ部10がハンドホール5内に設置されている。金属製のフランジ6が、ハンドホール5を密封するように取り付けられている。なお、金属容器2およびフランジ6は接地されている。
センサ部10は、裏面をフランジ6の内面に接して配置される円盤状の誘電体11と、誘電体11と同等の外径を有するリング平板状に作製され、誘電体11の表面に接して誘電体11と同軸に配置される第1分割アンテナ電極12と、第1分割アンテナ電極12の内径より僅かに小さい外径を有する円形平板状に作製され、誘電体11の表面に接して第1分割アンテナ電極12と同心状に配置される第2分割アンテナ電極13と、誘電体11を貫通して第1および第2分割アンテナ電極12,13をフランジ6に締着固定する金属製のボルト14と、を有する。なお、第1および第2分割アンテナ電極12,13には、例えば銅、アルミニウム、ステンレススチール、鉄などの良導体が用いられる。誘電体11には、例えばエポキシ樹脂、プラスチック、テフロン(登録商標)、紙、セラミック、天然ゴム、PZT、PLZTなどの誘電体が用いられる。
部分放電検出装置20は、センサ部10と、第1および第2分割アンテナ電極12,13からなるアンテナ電極の背面に電気的に接続され、誘電体11を貫通して、フランジ6から気密に、かつ電気的に絶縁されて外部に引出される信号線15と、外部に引出された信号線15に接続された信号ケーブル16と、フランジ6の外側で信号ケーブル16に接続され、信号線15および信号ケーブル16を介して取り出された部分放電検出信号を処理し、部分放電の発生の有無を判定する部分放電判定装置としての部分放電検出回路17と、から構成される。なお、信号線15および信号ケーブル16が、センサ部10の部分放電検出信号を外部に取り出す信号線を構成する。
この部分放電検出装置20では、第1および第2分割アンテナ電極12,13が誘電体11を貫通するボルト14によりフランジ6に締着固定されているので、第1および第2分割アンテナ電極12,13はフランジ6に電気的に接地される。部分放電のような高周波帯域の信号はボルト14がインダクタ(以下、Lとする)となるため、第1および第2分割アンテナ電極12,13は誘電体11のキャパシタ(以下、Cとする)とボルトのLをもって動作することになる。この場合、LとCは並列回路となり、LCの共振系として共振周波数が生まれる。そこで、部分放電検出装置20の感度特性は、複数の共振点からなる周波数応答特性を有している。
つぎに、ガス絶縁開閉装置1における部分放電の検出動作について説明する。
高電圧導体3と接地電位である金属容器2との間の絶縁部分で何らかの異常が起こった場合、部分放電が発生し、電磁波が放射される。そして、電磁波が金属容器2内を伝搬してセンサ部10に到達すると、第1および第2分割アンテナ電極12,13に電圧が誘起される。この誘起電圧が信号線15および信号ケーブル16を介して部分放電検出回路17に取り出される。そして、部分放電検出回路17は、取り出された誘起電圧に基づいて金属容器2内で部分放電が発生したか否かを判定する。このとき、共振周波数に一致する周波数の電磁波が、高感度に検出される。
高電圧導体3と接地電位である金属容器2との間の絶縁部分で何らかの異常が起こった場合、部分放電が発生し、電磁波が放射される。そして、電磁波が金属容器2内を伝搬してセンサ部10に到達すると、第1および第2分割アンテナ電極12,13に電圧が誘起される。この誘起電圧が信号線15および信号ケーブル16を介して部分放電検出回路17に取り出される。そして、部分放電検出回路17は、取り出された誘起電圧に基づいて金属容器2内で部分放電が発生したか否かを判定する。このとき、共振周波数に一致する周波数の電磁波が、高感度に検出される。
この実施の形態1では、センサ部10が低電界部であるハンドホール5内に設置され、かつ外部とはシールドされているので、外部のノイズの影響を受けることなく、S/N比のよい測定が可能となる。さらに、センサ部10が低電界部であるハンドホール5内に設置され、かつ円形の外形形状に構成されているので、高電圧導体3と金属容器2との間の電界を乱すことがなく、ガス絶縁開閉装置1の絶縁耐力を損なうことがないとともに、ハンドホール5の口径を大きくすることなく、所定のアンテナ電極面積のセンサ部10を設置できる。
ここで、第1および第2分割アンテナ電極12,13を電気的に浮遊させた場合、第1および第2分割アンテナ電極12,13は誘電体11のCによって電位を検出できるセンサとして動作する。しかし、雷インパルス試験のような過電圧試験をする際、高電圧導体3と第1および第2分割アンテナ電極12,13との間のCと第1および第2分割アンテナ電極12,13とフランジ6との間のCとの直列回路によって、第1および第2分割アンテナ電極12,13に電圧が発生し、第1および第2分割アンテナ電極12,13に接続されている信号ケーブル16の絶縁、あるいは部分放電検出回路17に対して絶縁破壊を起こさせる恐れがある。
この実施の形態1では、第1および第2分割アンテナ電極12,13が誘電体11を貫通するボルト14によりフランジ6に締着固定されているので、第1および第2分割アンテナ電極12,13はフランジ6に電気的に接地される。そこで、第1および第2分割アンテナ電極12,13を電気的に浮遊させることに起因する信号ケーブル16や部分放電検出回路17の絶縁破壊を回避できる。
つぎに、アンテナ電極を第1および第2分割アンテナ電極12,13に分割構成することによる効果について説明する。なお、アンテナ電極として第1分割アンテナ電極12と同等の外径の円形平板電極を用いた比較例において、センサの共振特性にあたるSパラメータのS11成分の周波数依存性を測定した結果を図3に示した。また、実施の形態1において、センサの共振特性にあたるSパラメータのS11成分の周波数依存性を測定した結果を図4に示した。
図3および図4から分かるように、センサ部10は、約400MHzと約1450MHzとの2箇所に、新たな共振点が発生していることが分かる。比較例では、アンテナ電極として単一の円形平板電極を用いているので、ボルト14のLを変えても、共振周波数が変わるだけで、共振周波数の個数を増やすことはできない。一方、実施の形態1では、アンテナ電極を形状および面積の異なる2つの第1および第2分割アンテナ電極12,13により構成し、かつ第1および第2分割アンテナ電極12,13を誘電体11を挟んでフランジ6にボルト14により締着固定しているので、第1および第2分割アンテナ電極12,13で異なる値のCが構成され、LC並列回路としては複数の共振周波数が発生することになる。このように、アンテナ電極を形状および面積の異なる2つの第1および第2分割アンテナ電極12,13により構成することで、共振周波数の個数を増やすことができた。
このように、部分放電検出装置20では、アンテナ電極を形状および面積の異なる2つの第1および第2分割アンテナ電極12,13により構成しているので、第1および第2分割アンテナ電極12,13で異なる値のCが構成され、異なる共振周波数を有するLC並列回路が複数構成される。そこで、部分放電検出装置20は、多数の共振点からなる周波数応答特性を有し、アンテナ感度の高い広帯域センサを実現できる。
実施の形態2.
図5はこの発明の実施の形態2に係る電力機器の部分放電検出装置の構成を説明する上面図である。
図5はこの発明の実施の形態2に係る電力機器の部分放電検出装置の構成を説明する上面図である。
図5において、センサ部10Aは、第1および第2分割アンテナ電極12,13がそれぞれ誘電体11を挟んで2本の鉄製のボルト14aと2本のアルミ製のボルト14bとによりフランジ6に締着固定されて構成されている。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
この実施の形態2によれば、鉄製のボルト14aとアルミ製のボルト14bとの透磁率が異なることから、異なる値のLが形成されるので、値の異なる複数のLとCとの組が構成される。そこで、異なる共振周波数を有するLC並列回路が複数構成され、アンテナ感度の高い広帯域センサを実現できる。
実施の形態3.
図6はこの発明の実施の形態3に係る電力機器の部分放電検出装置の構成を説明する上面図である。
図6はこの発明の実施の形態3に係る電力機器の部分放電検出装置の構成を説明する上面図である。
図6において、センサ部10Bは、第1および第2分割アンテナ電極12,13がそれぞれ誘電体11を挟んで2本の大径の鉄製のボルト14cと2本の小径の鉄製のボルト14dとによりフランジ6に締着固定されて構成されている。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
この実施の形態3によれば、鉄製のボルト14c,14dの径が異なることから、異なる値のLが形成されるので、値の異なる複数のLとCとの組が構成される。そこで、異なる共振周波数を有するLC並列回路が複数構成され、アンテナ感度の高い広帯域センサを実現できる。
なお、上記実施の形態3では、径が異なるボルトを同じ材質で作製するものとしているが、径が異なるボルトを異なる材質で作製してもよい。この場合、異なる値のLをより多く形成でき、共振周波数の個数をより多く発生できる。
実施の形態4.
図7はこの発明の実施の形態1に係る電力機器の部分放電検出装置が適用されたガス絶縁開閉装置の要部を示す縦断面図である。
図7はこの発明の実施の形態1に係る電力機器の部分放電検出装置が適用されたガス絶縁開閉装置の要部を示す縦断面図である。
図7において、センサ部10Cは、誘電体11Aが、第1分割アンテナ電極12と同等の外形形状に作製された第1分割誘電体18と、第2分割アンテナ電極13と同等の外形形状に作製された第2分割誘電体19と、に分割構成されている。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
この部分放電検出装置20Aでは、誘電体11Aが、形状および面積の異なる第1および第2分割誘電体18,19により構成されているので、異なる値のCが形成され、値の異なる複数のLとCとの組が構成される。そこで、異なる共振周波数を有するLC並列回路が複数構成され、アンテナ感度の高い広帯域センサを実現できる。
なお、上記各実施の形態では、第1および第2分割アンテナ電極が4本ずつのボルトによりフランジに締着固定されているものとしているが、第1および第2分割アンテナ電極をフランジに締着固定するボルトの本数は4本に限定されない。
また、上記各実施の形態では、アンテナ電極が平面形状および面積の異なる第1および第2分割アンテナ電極に分割構成されているものとしているが、分割された第1および第2分割アンテナ電極は平面形状および面積の少なくとも一方が異なっていればよく、アンテナ電極の分割数も2に限定されない。
また、上記各実施の形態では、アンテナ電極が平面形状および面積の異なる第1および第2分割アンテナ電極に分割構成されているものとしているが、分割された第1および第2分割アンテナ電極は平面形状および面積の少なくとも一方が異なっていればよく、アンテナ電極の分割数も2に限定されない。
また、上記各実施の形態では、金属容器内に高電圧導体を配置したガス絶縁開閉装置について説明しているが、この発明は、他の電力機器、例えばガス絶縁変圧器に適用しても、同様の効果を奏する。
また、上記各実施の形態では、ボルトによりアンテナ電極を誘電体を挟んでフランジに直接締着固定してセンサ部をハンドホール内に設置するものとしているが、ボルトによりアンテナ電極を誘電体を挟んで金属電極板に締着固定してセンサ部を構成し、該金属電極板をフランジに電気的に接続状態に取り付けて、センサ部をハンドホール内に設置してもよい。このセンサ部の構造も、ボルトによりアンテナ電極を誘電体を挟んでフランジに締着固定する構造と等価である。
また、上記各実施の形態では、ボルトによりアンテナ電極を誘電体を挟んでフランジに直接締着固定してセンサ部をハンドホール内に設置するものとしているが、ボルトによりアンテナ電極を誘電体を挟んで金属電極板に締着固定してセンサ部を構成し、該金属電極板をフランジに電気的に接続状態に取り付けて、センサ部をハンドホール内に設置してもよい。このセンサ部の構造も、ボルトによりアンテナ電極を誘電体を挟んでフランジに締着固定する構造と等価である。
1 ガス絶縁開閉装置(電力機器)、2 金属容器、3 高電圧導体、5 ハンドホール、6 フランジ、10,10A,10B,10C センサ部、11,11A 誘電体、12 第1分割アンテナ電極、13 第2分割アンテナ電極、14,14a,14b,14c,14d ボルト、15 信号線、16 信号ケーブル(信号線)、17 部分放電検出回路(部分放電判定装置)、18 第1分割誘電体、19 第2分割誘電体、20 部分放電検出装置。
Claims (4)
- 絶縁ガスが封入された接地電位の金属容器内に高電圧導体を配設してなる電力機器の部分放電検出装置において、
上記金属容器のハンドホール内に設置され、上記電力機器内の部分放電に起因して放射される電磁波を検出するセンサ部と、上記センサ部の検出信号を上記金属容器外に取り出す信号線と、上記信号線を介して取り出された上記センサ部の検出信号に基づいて部分放電の有無を判定する部分放電判定装置と、を備え、
上記センサ部は、上記ハンドホールを気密に塞口する接地電位のフランジの内面に配置される誘電体と、上記誘電体上に互いに隙間を確保して重ねられ、形状および面積の少なくとも一方が異なる複数の分割アンテナ電極と、上記複数の分割アンテナ電極のそれぞれを上記誘電体を貫通して上記フランジに締着固定する金属製のボルトと、から構成されていることを特徴とする電力機器の部分放電検出装置。 - 上記誘電体は、それぞれ、重ねられる上記分割アンテナ電極と同一形状に形成された複数の分割誘電体から構成されていることを特徴とする請求項1記載の電力機器の部分放電検出装置。
- 上記複数の分割アンテナ電極のそれぞれは、透磁率の異なる複数種類の上記ボルトにより上記フランジに締着固定されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電力機器の部分放電検出装置。
- 上記複数の分割アンテナ電極のそれぞれは、直径の異なる複数種類の上記ボルトにより上記フランジに締着固定されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電力機器の部分放電検出装置。
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