JPH022945Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH022945Y2 JPH022945Y2 JP10758584U JP10758584U JPH022945Y2 JP H022945 Y2 JPH022945 Y2 JP H022945Y2 JP 10758584 U JP10758584 U JP 10758584U JP 10758584 U JP10758584 U JP 10758584U JP H022945 Y2 JPH022945 Y2 JP H022945Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tapered surface
- moving cylinder
- pinion moving
- pinion
- spline
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 239000007858 starting material Substances 0.000 claims description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- 230000001133 acceleration Effects 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 238000009499 grossing Methods 0.000 description 1
- 230000007257 malfunction Effects 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 238000009751 slip forming Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Transmission Devices (AREA)
- Gear Transmission (AREA)
- Mechanical Operated Clutches (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔考案の技術分野〕
この考案は、内燃機関用スタータのピニオン移
行装置に関するものであり、もう少し詳しくいう
と、スタータモータの出力回転軸に形成されたヘ
リカルスプラインに前後摺動可能にスプライン係
合されたピニオン移動筒と、このピニオン移動筒
にカム係合されピニオン移動筒を前後に移行付勢
するシフトレバーとを備えた内燃機関用スタータ
のピニオン移行装置に関するものである。
行装置に関するものであり、もう少し詳しくいう
と、スタータモータの出力回転軸に形成されたヘ
リカルスプラインに前後摺動可能にスプライン係
合されたピニオン移動筒と、このピニオン移動筒
にカム係合されピニオン移動筒を前後に移行付勢
するシフトレバーとを備えた内燃機関用スタータ
のピニオン移行装置に関するものである。
従来、この種の装置として第1図および第2図
に示すものが提案されている(実開昭48−60012
号、実開昭57−51164号)。図において、オーバラ
ンニングクラツチとして機能するピニオン移動筒
1は、クラツチアウタ2とクラツチアウタ2の後
部に形成されたスプライン筒部3と、クラツチア
ウタ2の前部に形成されたカム筒部4とからな
り、カム筒部4の内周カム面4aに摩擦係合部材
であるローラ(図示せず)が係合される。
に示すものが提案されている(実開昭48−60012
号、実開昭57−51164号)。図において、オーバラ
ンニングクラツチとして機能するピニオン移動筒
1は、クラツチアウタ2とクラツチアウタ2の後
部に形成されたスプライン筒部3と、クラツチア
ウタ2の前部に形成されたカム筒部4とからな
り、カム筒部4の内周カム面4aに摩擦係合部材
であるローラ(図示せず)が係合される。
スプライン筒部3の外周面には遊動環5が前後
(図では左右)摺動可能に遊嵌されており、遊動
環5の後端部内周面には勾配角θ1が約15度のテー
パ面6が形成されている。スプライン筒部3の後
端部には、テーパ面6に対向する位置に貫通孔3
aが設けてあり、この貫通孔3aに球体7が収納
されている。
(図では左右)摺動可能に遊嵌されており、遊動
環5の後端部内周面には勾配角θ1が約15度のテー
パ面6が形成されている。スプライン筒部3の後
端部には、テーパ面6に対向する位置に貫通孔3
aが設けてあり、この貫通孔3aに球体7が収納
されている。
遊動環5の後端部にはスラストベアリング8が
装着され、止め輪9によつてスラストベアリング
8の抜け止めがなされている。スラストベアリン
グ8と遊動環5の鍔部5aとの間に形成されたカ
ム係合溝11にシフトレバー10が係着されてい
る。クラツチアウタ2の肩部と遊動環5の鍔部5
aとの間にはコイルスプリング12が縮設されて
いる。
装着され、止め輪9によつてスラストベアリング
8の抜け止めがなされている。スラストベアリン
グ8と遊動環5の鍔部5aとの間に形成されたカ
ム係合溝11にシフトレバー10が係着されてい
る。クラツチアウタ2の肩部と遊動環5の鍔部5
aとの間にはコイルスプリング12が縮設されて
いる。
スタータモータの出力回転軸13上のヘリカル
スプライン14の凸条部外周面には凹溝15が削
設されており、この凹溝15に球体7が遊動環5
のテーパ面6で押圧されてラツチ機能を果たして
いる。スプライン筒部3の内周面には、ヘリカル
スプライン14に係合するヘリカルスプライン1
6が形成されていて、ピニオン移動筒1が出力回
転軸13に沿つて前後摺動可能となつている。
スプライン14の凸条部外周面には凹溝15が削
設されており、この凹溝15に球体7が遊動環5
のテーパ面6で押圧されてラツチ機能を果たして
いる。スプライン筒部3の内周面には、ヘリカル
スプライン14に係合するヘリカルスプライン1
6が形成されていて、ピニオン移動筒1が出力回
転軸13に沿つて前後摺動可能となつている。
以上の構成により、いま、図示しない電磁スイ
ツチの付勢力により、シフトレバー10が前方
(図で右方)に移動付勢されると、遊動環5が同
方向に押動され、球体7によるラツチングが解放
される。同時にこの付勢力がコイルスプリング1
2を介してクラツチアウタ2に伝達され、ピニオ
ン移動筒1が出力回転軸13上をヘリカルスプラ
イン14に沿つて前方移動される。ピニオン移動
筒1が前方へ移動することにより、ピニオン移動
筒1に一方向回転力結合されるピニオン(図示せ
ず)がエンジンのフライホイールギヤ(図示せ
ず)に係合し、出力回転軸13の回転力がヘリカ
ルスプライン14上のクラツチアウタ2を介して
ピニオンに伝達され、エンジンが始動される。
ツチの付勢力により、シフトレバー10が前方
(図で右方)に移動付勢されると、遊動環5が同
方向に押動され、球体7によるラツチングが解放
される。同時にこの付勢力がコイルスプリング1
2を介してクラツチアウタ2に伝達され、ピニオ
ン移動筒1が出力回転軸13上をヘリカルスプラ
イン14に沿つて前方移動される。ピニオン移動
筒1が前方へ移動することにより、ピニオン移動
筒1に一方向回転力結合されるピニオン(図示せ
ず)がエンジンのフライホイールギヤ(図示せ
ず)に係合し、出力回転軸13の回転力がヘリカ
ルスプライン14上のクラツチアウタ2を介して
ピニオンに伝達され、エンジンが始動される。
エンジン始動後、シフトレバー10が後方に移
動付勢されると、再び第2図に示すようにピニオ
ン移動筒1が球体7によつてラツチングされる。
動付勢されると、再び第2図に示すようにピニオ
ン移動筒1が球体7によつてラツチングされる。
以上のようにして出力回転軸13の回転加速度
が正のとき、あるいはピニオンをエンジンに回転
力結合されない状態で補助負荷を回転付勢した場
合等に生じるピニオン移動筒1の前方への誤動作
が防止される。
が正のとき、あるいはピニオンをエンジンに回転
力結合されない状態で補助負荷を回転付勢した場
合等に生じるピニオン移動筒1の前方への誤動作
が防止される。
しかし、以上の構成になる従来の装置にあつて
は、ピニオン移動筒1、すなわちオーバランニン
グクラツチの復帰動作時に、テーパ面6で球体7
がヘリカルスプライン14の外周面に楔作用で強
圧され、そのために上記の復帰動作が円滑を欠く
という欠点があつた。
は、ピニオン移動筒1、すなわちオーバランニン
グクラツチの復帰動作時に、テーパ面6で球体7
がヘリカルスプライン14の外周面に楔作用で強
圧され、そのために上記の復帰動作が円滑を欠く
という欠点があつた。
この考案は、遊動環の後端部内周面に形成され
るテーパ面の勾配を、テーパ面の後方部で大とす
るとにより、オーバランニングクラツチの復帰動
作を円滑化しうる内燃機関用スタータのピニオン
移行装置を提供するものである。
るテーパ面の勾配を、テーパ面の後方部で大とす
るとにより、オーバランニングクラツチの復帰動
作を円滑化しうる内燃機関用スタータのピニオン
移行装置を提供するものである。
第3図に示す一実施例において、遊動環110
の後端部内周面に第1、第2のテーパ面111a
および111bが2段階に連続して形成される。
前方の第1のテーパ面111aは勾配角θ1が従来
と同様に約15度であり、後方の第2のテーパ面1
11bの勾配角θ2はθ1よりも大とし、約25度とす
る。凹溝15の深さは約0.65mmとした。
の後端部内周面に第1、第2のテーパ面111a
および111bが2段階に連続して形成される。
前方の第1のテーパ面111aは勾配角θ1が従来
と同様に約15度であり、後方の第2のテーパ面1
11bの勾配角θ2はθ1よりも大とし、約25度とす
る。凹溝15の深さは約0.65mmとした。
その他、第1図、第2図と同一符号は同一部分
を示し、説明を省く。
を示し、説明を省く。
次に動作について説明する。ピニオン移動筒1
の静止時、すなわちラツチング時には、第1のテ
ーパ面111aによつて球体7が凹溝15に押し
付けられ、従来のものと同様にラツチング機能が
得られる。
の静止時、すなわちラツチング時には、第1のテ
ーパ面111aによつて球体7が凹溝15に押し
付けられ、従来のものと同様にラツチング機能が
得られる。
ピニオン移動筒1が、前方移動してエンジンを
始動した後、復帰動作するに際しては、第4図に
示すように、球体7が勾配の大きな第2のテーパ
面111bで押圧されて後方移動し、ついで球体
7が凹溝15に係合したのち第1のテーパ面11
1aが押圧されてラツチングが完了する。
始動した後、復帰動作するに際しては、第4図に
示すように、球体7が勾配の大きな第2のテーパ
面111bで押圧されて後方移動し、ついで球体
7が凹溝15に係合したのち第1のテーパ面11
1aが押圧されてラツチングが完了する。
以上のようにして、ピニオン移動筒1の復帰過
程では、勾配角の大きい第2のテーパ面111b
により球体7への押圧力が低減されるので復帰動
作が円滑化され、復帰時のシフトレバー10の操
作力も減少される。そうして球体7が凹溝15に
係着した後は、勾配角の小さい第1のテーパ面1
11aによりラツチングが確保される。
程では、勾配角の大きい第2のテーパ面111b
により球体7への押圧力が低減されるので復帰動
作が円滑化され、復帰時のシフトレバー10の操
作力も減少される。そうして球体7が凹溝15に
係着した後は、勾配角の小さい第1のテーパ面1
11aによりラツチングが確保される。
第5図は他の実施例であり、勾配角の小さい第
1のテーパ面112aと勾配角の大きい第2のテ
ーパ面112bとが、断面形状で曲線により連続
形成されたものであり、同様の作用効果が得られ
る。
1のテーパ面112aと勾配角の大きい第2のテ
ーパ面112bとが、断面形状で曲線により連続
形成されたものであり、同様の作用効果が得られ
る。
以上のように、この考案は、オーバランニング
クラツチのクラツチング機構を構成する球体押圧
テーパ面を、開口部に向つてテーパ角が大となる
ように構成したことにより、ラツチング時および
復帰時の動作が著しく円滑化され、ひいては装置
設計の自由度を高めうる効果がある。
クラツチのクラツチング機構を構成する球体押圧
テーパ面を、開口部に向つてテーパ角が大となる
ように構成したことにより、ラツチング時および
復帰時の動作が著しく円滑化され、ひいては装置
設計の自由度を高めうる効果がある。
第1図は従来装置の一部縦断面図、第2図は第
1図の要部縦断面図、第3図はこの考案の一実施
例の要部縦断面図、第4図は第3図のものの動作
態様を示す要部縦断面図、第5図は他の実施例の
要部縦断面図である。 1……ピニオン移動筒、3……スプライン筒
部、3a……貫通孔、7……球体、10……シフ
トレバー、13……出力回転軸、14,16……
ヘリカルスプライン、15……凹溝、110……
遊動環、111a,112a……第1のテーパ
面、111b,112b……第2のテーパ面。な
お、各図中、同一符号は同一又は相当部分を示
す。
1図の要部縦断面図、第3図はこの考案の一実施
例の要部縦断面図、第4図は第3図のものの動作
態様を示す要部縦断面図、第5図は他の実施例の
要部縦断面図である。 1……ピニオン移動筒、3……スプライン筒
部、3a……貫通孔、7……球体、10……シフ
トレバー、13……出力回転軸、14,16……
ヘリカルスプライン、15……凹溝、110……
遊動環、111a,112a……第1のテーパ
面、111b,112b……第2のテーパ面。な
お、各図中、同一符号は同一又は相当部分を示
す。
Claims (1)
- スタータモータの出力回転軸に形成されたヘリ
カルプラインに前後摺動可能にスプライン係合さ
れたピニオン移動筒と、このピニオン移動筒にカ
ム係合され前記ピニオン移動筒を前後に移動付勢
するシフトレバーと、前記ピニオン移動筒に遊嵌
され前記シフトレバーのカム係合溝を形成する遊
動環と、前記ピニオン移動筒の後端部に形成され
た貫通孔に収納され前記ヘリカルスプラインに設
けた凹溝に係脱する球体と、前記遊動環の後端部
内周に形成され前記球体に押接する第1のテーパ
面およびこの第1のテーパ面の後方に連続し前記
第1のテーパ面よりも勾配角が大きい第2のテー
パ面とを備えてなる内燃機関用スタータのピニオ
ン移行装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10758584U JPS6123466U (ja) | 1984-07-18 | 1984-07-18 | 内燃機関用スタ−タのピニオン移行装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10758584U JPS6123466U (ja) | 1984-07-18 | 1984-07-18 | 内燃機関用スタ−タのピニオン移行装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6123466U JPS6123466U (ja) | 1986-02-12 |
JPH022945Y2 true JPH022945Y2 (ja) | 1990-01-24 |
Family
ID=30666806
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10758584U Granted JPS6123466U (ja) | 1984-07-18 | 1984-07-18 | 内燃機関用スタ−タのピニオン移行装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6123466U (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5755227A (en) * | 1980-09-16 | 1982-04-02 | Toyota Motor Corp | Power transmission for vechile |
-
1984
- 1984-07-18 JP JP10758584U patent/JPS6123466U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6123466U (ja) | 1986-02-12 |
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