JPH02294451A - 冷間加工用軸受鋼 - Google Patents
冷間加工用軸受鋼Info
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- JPH02294451A JPH02294451A JP11659189A JP11659189A JPH02294451A JP H02294451 A JPH02294451 A JP H02294451A JP 11659189 A JP11659189 A JP 11659189A JP 11659189 A JP11659189 A JP 11659189A JP H02294451 A JPH02294451 A JP H02294451A
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- Rolling Contact Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、冷間加工用軸受鋼に関するもので、例えばこ
ろがり軸受レース、鋼球などの用途に供される鋼材とし
て用いられる. (従来の技術) 軸受の多くは、高C一高Cr系のJ I S−SUJ2
に代表される軸受鋼から製造されており、主に直径30
mmφ以下の小径軸受では切削加工,直径30mmφ以
上の大径軸受では熱間鍛造および切削加工の工程にて製
造されている.小径軸受では圧延丸棒または鋼管パイプ
を球状化焼なまし処理した後に旋盤等の工作機によって
加工する方法が採られている.一方、大径軸受では12
00℃前後の温度域にて鍛造加工してペアリング素材を
製造し、続いて、被削性改善を目的として球状化焼なま
し処理した後に旋盤等の工作機によって加工する。その
後、その加工材に焼入れ、焼もどし処理を施して通常口
ックウエル硬さHRC60以上の硬さとし、最後に研磨
加工、仕上げ加工を行ってベアリングに製造する.これ
らの製造方法に対し冷間加工(例えば冷間鍛造)によっ
て軸受を製造した場合には、 (1)エネルギーの低減
(2)加工歩留りの向上(3)製造コストの低減 等が
可能である.従って軸受の製造において冷間加工は、従
来の製造工程に対して種々の点で優れた加工方法である
. しかし、このような加工を実施する場合には素材を冷間
鍛造したとき、その変形抵抗が小さ《、かつ変形能が大
きい、即ち、割れずに加工ができ、かつ用いる工具の損
耗が小さくなるような材質であることが要求される. (発明が解決しようとする課題) しかしながら、現在の軸受鋼の主流を占めているJ I
S−S[JJ2の場合、一般に、C s S 1の含有
量はそれぞれ、C : 0.95 〜1.1 0wt%
、S i : 0.1 5 〜0.35wt%である.
そのため、冷間加工素材に供するために実施する球状化
焼なまし処理の過程でC%Siが基地中に固溶して材料
の固溶硬化を促進し,その結果、冷間加工性を低下させ
るという難点がある.また、前記球状化焼なまし処理時
に析出する炭化物も、例えば焼なまし処理時の冷却速度
を大にすると、その形状が線形になりやす《、このこと
も冷開成形性を低下する原因になっている。
ろがり軸受レース、鋼球などの用途に供される鋼材とし
て用いられる. (従来の技術) 軸受の多くは、高C一高Cr系のJ I S−SUJ2
に代表される軸受鋼から製造されており、主に直径30
mmφ以下の小径軸受では切削加工,直径30mmφ以
上の大径軸受では熱間鍛造および切削加工の工程にて製
造されている.小径軸受では圧延丸棒または鋼管パイプ
を球状化焼なまし処理した後に旋盤等の工作機によって
加工する方法が採られている.一方、大径軸受では12
00℃前後の温度域にて鍛造加工してペアリング素材を
製造し、続いて、被削性改善を目的として球状化焼なま
し処理した後に旋盤等の工作機によって加工する。その
後、その加工材に焼入れ、焼もどし処理を施して通常口
ックウエル硬さHRC60以上の硬さとし、最後に研磨
加工、仕上げ加工を行ってベアリングに製造する.これ
らの製造方法に対し冷間加工(例えば冷間鍛造)によっ
て軸受を製造した場合には、 (1)エネルギーの低減
(2)加工歩留りの向上(3)製造コストの低減 等が
可能である.従って軸受の製造において冷間加工は、従
来の製造工程に対して種々の点で優れた加工方法である
. しかし、このような加工を実施する場合には素材を冷間
鍛造したとき、その変形抵抗が小さ《、かつ変形能が大
きい、即ち、割れずに加工ができ、かつ用いる工具の損
耗が小さくなるような材質であることが要求される. (発明が解決しようとする課題) しかしながら、現在の軸受鋼の主流を占めているJ I
S−S[JJ2の場合、一般に、C s S 1の含有
量はそれぞれ、C : 0.95 〜1.1 0wt%
、S i : 0.1 5 〜0.35wt%である.
そのため、冷間加工素材に供するために実施する球状化
焼なまし処理の過程でC%Siが基地中に固溶して材料
の固溶硬化を促進し,その結果、冷間加工性を低下させ
るという難点がある.また、前記球状化焼なまし処理時
に析出する炭化物も、例えば焼なまし処理時の冷却速度
を大にすると、その形状が線形になりやす《、このこと
も冷開成形性を低下する原因になっている。
このような問題は、C%SLの含有量を減ずればある程
度解消することはできる.一般にC%Siの含有量を減
ずれば加工性が向上することは周知の事実であるが、軸
受鋼においては、C.Siはいずれも硬さや強度を確保
するために必須の成分であり、これらの減量は転勤寿命
を短くすることになる. 本発明は、上記したような相矛盾する問題を、各成分の
重量比を後述するように規定することによって解決し、
冷間加工性、転勤寿命のいずれも優れている冷間加工用
軸受鋼を提供することを目的とする. (課題を解決するための手段) 前記課題を解決するための本発明の第1の発明の冷間加
工用軸受鋼は、組成がwt%でC :0.45〜0.
70% Si:<0.15% Mn:≦0.40% Cr : 0.5(1−2.50% P :≦0.015% B :0.0005〜0.0100%残部がFeおよ
び不可避的不純物からなり、C、Crの間で0.7≦[
Cr/CI≦5.0を満足し、かつ、Mn%Cr%Bの
間で0.55≦[Mn+cr+ioOB]≦3。50を
満足することを特徴とする. 本発明の第2の発明の冷間加工用軸受鋼は、焼なまし処
理時に析出する炭化物の平均直径が1μm以下、面積率
が25%以下、かつアスペクト比0.5以上のものが5
0%以上含まれていることを特徴とする。ここでアスペ
クト比とは炭化物の短径と長径の比率をいい、アスペク
ト比:A、炭化物の短径:X、炭化物の長径:Yとすれ
ば、次式 A=X/Y で定義される。
度解消することはできる.一般にC%Siの含有量を減
ずれば加工性が向上することは周知の事実であるが、軸
受鋼においては、C.Siはいずれも硬さや強度を確保
するために必須の成分であり、これらの減量は転勤寿命
を短くすることになる. 本発明は、上記したような相矛盾する問題を、各成分の
重量比を後述するように規定することによって解決し、
冷間加工性、転勤寿命のいずれも優れている冷間加工用
軸受鋼を提供することを目的とする. (課題を解決するための手段) 前記課題を解決するための本発明の第1の発明の冷間加
工用軸受鋼は、組成がwt%でC :0.45〜0.
70% Si:<0.15% Mn:≦0.40% Cr : 0.5(1−2.50% P :≦0.015% B :0.0005〜0.0100%残部がFeおよ
び不可避的不純物からなり、C、Crの間で0.7≦[
Cr/CI≦5.0を満足し、かつ、Mn%Cr%Bの
間で0.55≦[Mn+cr+ioOB]≦3。50を
満足することを特徴とする. 本発明の第2の発明の冷間加工用軸受鋼は、焼なまし処
理時に析出する炭化物の平均直径が1μm以下、面積率
が25%以下、かつアスペクト比0.5以上のものが5
0%以上含まれていることを特徴とする。ここでアスペ
クト比とは炭化物の短径と長径の比率をいい、アスペク
ト比:A、炭化物の短径:X、炭化物の長径:Yとすれ
ば、次式 A=X/Y で定義される。
本発明の第3の発明の冷間加工用軸受鋼は、前記組成に
はさらにwt%で Ni:≦1、00% MO:≦0.50% Nb:≦0.30% ■ =≦0,50% のうち1種または2種以上が含まれており、さらに必要
に応じて Pb :≦0.25% S :≦0.25% Ca :≦0,15% Rem:≦0.15% Te :≦0.030% のうち1種または2種以上を含むことを特徴とする。
はさらにwt%で Ni:≦1、00% MO:≦0.50% Nb:≦0.30% ■ =≦0,50% のうち1種または2種以上が含まれており、さらに必要
に応じて Pb :≦0.25% S :≦0.25% Ca :≦0,15% Rem:≦0.15% Te :≦0.030% のうち1種または2種以上を含むことを特徴とする。
本発明の第4の発明の冷間加工用軸受鋼は、前記不可避
的不純物のうち 0 :≦0.0015% Ti:≦0.0020% AI2:≦0.0350% であることを特徴とする。
的不純物のうち 0 :≦0.0015% Ti:≦0.0020% AI2:≦0.0350% であることを特徴とする。
前述した各成分の下限値および上限値を定めた理由は次
のとおりである。
のとおりである。
第1の発明において、Cは、強度を確保するため0.4
5%以上にし、冷間加工性を向上させるために0.70
%以下にした.ロックウエル硬さが61以上の高い硬さ
をもたせるためには、Cは0.55%以上にするのが望
ましい。Siは、冷間加工性を向上させるために0.1
5%未満とした。Mnは、焼入れ性を確保するために添
加し、冷間加工性を向上させるために0.40%以下と
したecrは、転勤寿命を確保するために0. 50%
以上とし、被削性の低下を防止するために250%以下
とした.Pは、冷間加工性を向上させるために0.01
5%以下とした。Bは、焼入れ性を確保するために0.
0005%以上にし、分塊圧延時等の熱間加工性を良好
にするために0.0100%以下にした. CとCrの間で、0.7≦C r / Cとしたのは転
勤寿命を向上させるためであり、C r / C≦5.
0としたのは鋼塊鋳造時に析出する大型炭化物の発生を
抑止するとともにC r / Cの値が5.0を超えた
としても転勤寿命はさほど向上しないためである.また 0,55≦Mn+Cr+100B としたのは焼入れ性を向上するためであり、Mn+Cr
+100B≦3.50 としたのは、冷間加工性を向上させかつ3.50を超え
る量にしても焼入れ性はさほど向上しないためである. 第2の発明において、焼なまし処理時に析出する炭化物
の平均直径および面積率を所定値以下とし、かつアスペ
クト比が0.5以上のものが50%以上含まれることと
したのは、軸受鋼の冷間加工性を向上させるためである
. 第3の発明において、Niは転勤寿命および焼入れ性を
向上させるために添加し、被削性の低下を防止するため
に1。00%以下とした.Moは転勤寿命および焼入れ
性を向上させるために添加し、冷間加工性を防止するた
めに0.50%未満とした.NbおよびVは転動寿命を
向上させるために添加し、それぞれ冷間加工性の低下を
防止するためNbは0.3%以下、■は0.50%以下
とした. 第3の発明において、選択元素としてのpbおよびSは
、それぞれ被削性を向上させるために添加し、冷間加工
性および転勤寿命の低下を防止するために0,25%以
下とした.CaおよびRem(希土類元素)はともに被
削性を向上させるために添加し転勤寿命の低下を防止す
るために0。
5%以上にし、冷間加工性を向上させるために0.70
%以下にした.ロックウエル硬さが61以上の高い硬さ
をもたせるためには、Cは0.55%以上にするのが望
ましい。Siは、冷間加工性を向上させるために0.1
5%未満とした。Mnは、焼入れ性を確保するために添
加し、冷間加工性を向上させるために0.40%以下と
したecrは、転勤寿命を確保するために0. 50%
以上とし、被削性の低下を防止するために250%以下
とした.Pは、冷間加工性を向上させるために0.01
5%以下とした。Bは、焼入れ性を確保するために0.
0005%以上にし、分塊圧延時等の熱間加工性を良好
にするために0.0100%以下にした. CとCrの間で、0.7≦C r / Cとしたのは転
勤寿命を向上させるためであり、C r / C≦5.
0としたのは鋼塊鋳造時に析出する大型炭化物の発生を
抑止するとともにC r / Cの値が5.0を超えた
としても転勤寿命はさほど向上しないためである.また 0,55≦Mn+Cr+100B としたのは焼入れ性を向上するためであり、Mn+Cr
+100B≦3.50 としたのは、冷間加工性を向上させかつ3.50を超え
る量にしても焼入れ性はさほど向上しないためである. 第2の発明において、焼なまし処理時に析出する炭化物
の平均直径および面積率を所定値以下とし、かつアスペ
クト比が0.5以上のものが50%以上含まれることと
したのは、軸受鋼の冷間加工性を向上させるためである
. 第3の発明において、Niは転勤寿命および焼入れ性を
向上させるために添加し、被削性の低下を防止するため
に1。00%以下とした.Moは転勤寿命および焼入れ
性を向上させるために添加し、冷間加工性を防止するた
めに0.50%未満とした.NbおよびVは転動寿命を
向上させるために添加し、それぞれ冷間加工性の低下を
防止するためNbは0.3%以下、■は0.50%以下
とした. 第3の発明において、選択元素としてのpbおよびSは
、それぞれ被削性を向上させるために添加し、冷間加工
性および転勤寿命の低下を防止するために0,25%以
下とした.CaおよびRem(希土類元素)はともに被
削性を向上させるために添加し転勤寿命の低下を防止す
るために0。
15%以下とした.Teは被削性の向上を図るために添
加し、転勤寿命の低下を防止するために0.030%以
下とした. 第4の発明において、0、Ti%AI2を所定%以下と
したのは、鋼材中の介在物を減少させ、転勤寿命の向上
および加工性を向上させるためである. (実施例) 以下、本発明の実施例について説明する.まず各種の軸
受鋼の製造方法について説明する.所定の化学組成をも
つ鋼を真空誘導炉により溶解し,鋳造した。得られたイ
ンゴットを熱間鍛造し、第1図に示す熱処理条件でのも
とて850℃、60分加熱後、焼ならしし、次いで第2
図に示す所定の熱処理条件で球状化焼なましをし、得ら
れた鋼を直径6mm、高さ10mmの円柱状の試験片に
切削加工した. 各種鋼材の化学成分は第1表に示すとおりである。
加し、転勤寿命の低下を防止するために0.030%以
下とした. 第4の発明において、0、Ti%AI2を所定%以下と
したのは、鋼材中の介在物を減少させ、転勤寿命の向上
および加工性を向上させるためである. (実施例) 以下、本発明の実施例について説明する.まず各種の軸
受鋼の製造方法について説明する.所定の化学組成をも
つ鋼を真空誘導炉により溶解し,鋳造した。得られたイ
ンゴットを熱間鍛造し、第1図に示す熱処理条件でのも
とて850℃、60分加熱後、焼ならしし、次いで第2
図に示す所定の熱処理条件で球状化焼なましをし、得ら
れた鋼を直径6mm、高さ10mmの円柱状の試験片に
切削加工した. 各種鋼材の化学成分は第1表に示すとおりである。
(以下、余白.)
第1表に示すそれぞれの鋼について、球状焼なまし後の
硬さをロツクウエル硬さ試験により測定した。さらに各
種の試験片から試料を切出し、表面パフ研磨により鏡面
仕上し、腐食液に浸漬して腐食させ、その表面を600
0倍にて電子顕微鏡観察し、画像解析した。その結果、
炭化物の平均直径、炭化物の面積率および、アスペクト
比0.5以上の炭化物量を測定したところ、第2表に示
す結果を得た。
硬さをロツクウエル硬さ試験により測定した。さらに各
種の試験片から試料を切出し、表面パフ研磨により鏡面
仕上し、腐食液に浸漬して腐食させ、その表面を600
0倍にて電子顕微鏡観察し、画像解析した。その結果、
炭化物の平均直径、炭化物の面積率および、アスペクト
比0.5以上の炭化物量を測定したところ、第2表に示
す結果を得た。
(以下、余白.)
盗コ】一二Lみ上
次いで各種の鋼材について冷間加工性を評価した。第1
の試験は変形抵抗および限界圧縮率を測定することで行
なった。結果は第3表に示すとおりである。
の試験は変形抵抗および限界圧縮率を測定することで行
なった。結果は第3表に示すとおりである。
(以下、余白。)
ここに「変形抵抗」は、次のようにして求めた.前記所
定サイズの試験片を圧縮変形し、そのときの荷重と試験
片の高さを測定した.変形後の高さをH0としたとき,
歪量εはε=1 2 / H aで表わされ、式f2n
(ε)の値が所定値のときの荷重を断面積で割った値を
変形抵抗とした.「限界圧縮率」は、割れ発生した試験
片の高さをH1としたときの次式 (1−H+ /12)xlOO (%)で求めた値とし
た。
定サイズの試験片を圧縮変形し、そのときの荷重と試験
片の高さを測定した.変形後の高さをH0としたとき,
歪量εはε=1 2 / H aで表わされ、式f2n
(ε)の値が所定値のときの荷重を断面積で割った値を
変形抵抗とした.「限界圧縮率」は、割れ発生した試験
片の高さをH1としたときの次式 (1−H+ /12)xlOO (%)で求めた値とし
た。
第3表に示されるように、比較例1および2では、変形
抵抗が実施例1〜15に比べ相対的に太き《、かつ限界
圧縮率も実施例1〜15に比べ相対的に小さいことから
、冷間加工性が悪いことが解る.これに対し、実施例1
〜15は,比較例1および2に比べ相対的に冷間加工性
が良好であることが判明した. 次に冷間加工性の評価の第2の試験として割れ発生率を
測定した.この割れ試験の条件は、まず直径30mm、
高さ45mmの円柱状の試験片について、圧縮変形後の
高さをH2としたとき、圧縮率[(1−H寓/45)X
IOOI (%)が50〜80%の範囲で割れの発生
する確率を求めた.試験は実施例および比較例について
それぞれ10個ずつ行なった.結果は第4表に示すとお
りである. (以下、余白。) 第4表から明らかなように、比較例1および2では、6
0%の圧縮率でそれぞれ割れの発生が確認された.これ
に対し実施例1〜l5では、いずれも圧縮率60%で割
れが発生したものはなかった.これにより、実施例の鋼
材では冷間加工性が良好であることが判明した. k肱二皇ヱλ上 前述した各種の実施例および比較例について転勤寿命を
測定した.試験条件は次のとおりである。
抵抗が実施例1〜15に比べ相対的に太き《、かつ限界
圧縮率も実施例1〜15に比べ相対的に小さいことから
、冷間加工性が悪いことが解る.これに対し、実施例1
〜15は,比較例1および2に比べ相対的に冷間加工性
が良好であることが判明した. 次に冷間加工性の評価の第2の試験として割れ発生率を
測定した.この割れ試験の条件は、まず直径30mm、
高さ45mmの円柱状の試験片について、圧縮変形後の
高さをH2としたとき、圧縮率[(1−H寓/45)X
IOOI (%)が50〜80%の範囲で割れの発生
する確率を求めた.試験は実施例および比較例について
それぞれ10個ずつ行なった.結果は第4表に示すとお
りである. (以下、余白。) 第4表から明らかなように、比較例1および2では、6
0%の圧縮率でそれぞれ割れの発生が確認された.これ
に対し実施例1〜l5では、いずれも圧縮率60%で割
れが発生したものはなかった.これにより、実施例の鋼
材では冷間加工性が良好であることが判明した. k肱二皇ヱλ上 前述した各種の実施例および比較例について転勤寿命を
測定した.試験条件は次のとおりである。
試料 :ラジアル型寿命試験片
(直径12mm、長さ22mm)
試験条件:負荷応力 600kgf/mm”回転速度
46240rpm 試験片の熱処理条件二球状化焼なまし処理後下記の焼入
れ・焼もどし 焼入れ =850℃×30分 油冷 焼もどし:180℃×60分 空冷 を行なったものを用いた. 得られた試験片のロックウエル硬さ(HRC)および転
動寿命を測定した.その結果は第5表に示すとおりであ
る. 第5表 転勤寿命試験結果 第5表において、転勤寿命は、比較例2の転勤寿命をP
!A準寿命rl.0」とし、これに対するそれぞれの転
勤寿命の比率を示している.なお実施例1〜4について
は未測定である。
46240rpm 試験片の熱処理条件二球状化焼なまし処理後下記の焼入
れ・焼もどし 焼入れ =850℃×30分 油冷 焼もどし:180℃×60分 空冷 を行なったものを用いた. 得られた試験片のロックウエル硬さ(HRC)および転
動寿命を測定した.その結果は第5表に示すとおりであ
る. 第5表 転勤寿命試験結果 第5表において、転勤寿命は、比較例2の転勤寿命をP
!A準寿命rl.0」とし、これに対するそれぞれの転
勤寿命の比率を示している.なお実施例1〜4について
は未測定である。
第5表から明らかなように、比較例1および2に比べ実
施例5〜15では、相対的に転勤寿命が長いことが判明
した. 次に第2の転勤寿命テストを条件を変えて行なった.前
述した転勤寿命試験と比べ異なる点は、負荷応力を4
0 0 k g f / m m ”としたことである
.他の試験条件および熱処理条件については前記したも
のと同一条件である。この転勤寿命テストの結果は第6
表に示すとおりであった.(以下、余白.) 第6表 第2の転勤寿命試験結果
施例5〜15では、相対的に転勤寿命が長いことが判明
した. 次に第2の転勤寿命テストを条件を変えて行なった.前
述した転勤寿命試験と比べ異なる点は、負荷応力を4
0 0 k g f / m m ”としたことである
.他の試験条件および熱処理条件については前記したも
のと同一条件である。この転勤寿命テストの結果は第6
表に示すとおりであった.(以下、余白.) 第6表 第2の転勤寿命試験結果
第1図は焼なまし工程を表わす熱処理工程図、第2図は
球状化焼なまし工程を表わす熱処理工程図である.
球状化焼なまし工程を表わす熱処理工程図である.
Claims (4)
- (1)組成がwt%で C:0.45〜0.70% Si:<0.15% Mn:≦0.40% Cr:0.50〜2.50% P:≦0.015% B:0.0005〜0.0100% 残部がFeおよび不可避的不純物からなり、C、Crの
間で、 0.7≦[Cr/C]≦5.0を満足し、 かつ、Mn、Cr、Bの間で、 0.55≦Mn+Cr+100B≦3.50を満足する
ことを特徴とする冷間加工用軸受鋼。 - (2)焼なまし処理時に析出する炭化物の平均直径が1
μm以下、面積率が25%以下、かつアスペクト比(短
径/長径)0.5以上のものが50%以上含まれている
ことを特徴とする請求項1に記載の冷間加工用軸受鋼。 - (3)前記組成にはさらにwt%で Ni:≦1.00% Mo:≦0.50% Nb:≦0.30% V:≦0.50% のうち1種または2種以上が含まれており、さらに必要
に応じて Pb:≦0.25% S:≦0.25% Ca:≦0.15% Rem:≦0.15% Te:≦0.030% のうち1種または2種以上を含む請求項1または2に記
載の冷間加工用軸受鋼。 - (4)前記不可避的不純物のうち O:≦0.0015% Ti:≦0.0020% Al:≦0.0350% である請求項1、2または3のいずれか一項に記載の冷
間加工用軸受鋼。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11659189A JP2841468B2 (ja) | 1989-05-10 | 1989-05-10 | 冷間加工用軸受鋼 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11659189A JP2841468B2 (ja) | 1989-05-10 | 1989-05-10 | 冷間加工用軸受鋼 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02294451A true JPH02294451A (ja) | 1990-12-05 |
JP2841468B2 JP2841468B2 (ja) | 1998-12-24 |
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ID=14690932
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP11659189A Expired - Fee Related JP2841468B2 (ja) | 1989-05-10 | 1989-05-10 | 冷間加工用軸受鋼 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2841468B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0704546A1 (en) * | 1994-08-11 | 1996-04-03 | Daido Tokushuko Kabushiki Kaisha | An improved steel composition for bearings and method of producing the same |
JPH09125202A (ja) * | 1995-11-01 | 1997-05-13 | Sanyo Special Steel Co Ltd | 軸受用鋼 |
US5733388A (en) * | 1994-08-11 | 1998-03-31 | Daido Tokiushuko Kabushiki Kaisha | Steel composition for bearings and method of producing the same |
JP2006153188A (ja) * | 2004-11-30 | 2006-06-15 | Nsk Ltd | 車輪支持用転がり軸受装置 |
JP2011190921A (ja) * | 2010-03-17 | 2011-09-29 | Nsk Ltd | スラストころ軸受 |
JP2011256456A (ja) * | 2010-06-11 | 2011-12-22 | Sanyo Special Steel Co Ltd | 冷間鍛造用鋼の製造方法 |
JP2015094005A (ja) * | 2013-11-12 | 2015-05-18 | 株式会社神戸製鋼所 | 合金鋼の球状化熱処理方法 |
-
1989
- 1989-05-10 JP JP11659189A patent/JP2841468B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0704546A1 (en) * | 1994-08-11 | 1996-04-03 | Daido Tokushuko Kabushiki Kaisha | An improved steel composition for bearings and method of producing the same |
US5733388A (en) * | 1994-08-11 | 1998-03-31 | Daido Tokiushuko Kabushiki Kaisha | Steel composition for bearings and method of producing the same |
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JP2015094005A (ja) * | 2013-11-12 | 2015-05-18 | 株式会社神戸製鋼所 | 合金鋼の球状化熱処理方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2841468B2 (ja) | 1998-12-24 |
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