JPH0229346A - インクジェットカートリッジ - Google Patents

インクジェットカートリッジ

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JPH0229346A
JPH0229346A JP8231589A JP8231589A JPH0229346A JP H0229346 A JPH0229346 A JP H0229346A JP 8231589 A JP8231589 A JP 8231589A JP 8231589 A JP8231589 A JP 8231589A JP H0229346 A JPH0229346 A JP H0229346A
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liquid
wetting
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Keiichi Murai
啓一 村井
Hiroshi Sugitani
博志 杉谷
Masami Ikeda
雅実 池田
Mitsuru Kurata
満 蔵田
Hiromitsu Hirabayashi
弘光 平林
Akihiro Nomura
明宏 野村
Norifumi Koitabashi
規文 小板橋
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/165Preventing or detecting of nozzle clogging, e.g. cleaning, capping or moistening for nozzles
    • B41J2/16517Cleaning of print head nozzles
    • B41J2/16552Cleaning of print head nozzles using cleaning fluids

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、液体噴射記録装置およびこのような記録装置
に着脱可能であって、液吐出手段を具備したカートリッ
ジ、並びに液体噴射記録装置に用いられる帯状部材に関
する。
[従来の技術] 記録用液体を液吐出手段(記録ヘッド)から吐出させて
文字や画像等の情報記録を行うインクジェット記録装は
(液体噴射記録装置)では、記録用液体(以下でインク
という)を記録ヘッドの吐出口から直接吐出させて記録
を行うので、インクを常に吐出可能な状態に保つために
他の方式の記録装置には見られない特別な配慮が必要と
される。
すなわち、インクは非記録時においても記録ヘッドの液
吐出部(吐出口)内に残留するので、この吐出口内のイ
ンクの乾燥ないし、蒸発による粘度増加などの変質を防
止する措置が必要であり、このために、非記録時に記録
ヘッドの吐出口を蓋で覆って、インクの乾燥や、蒸発を
防止するいわゆるキャッピング手段を設けた装置が知ら
れている。
ところが、低湿度の環境下、あるいは長期休止時などの
場合には上述のような乾燥防止手段のみではインクの粘
度増加は避けられず、上述のキャッピング手段とともに
、記録ヘッドを覆うキャップ内の空気を吸引して吐出口
から負圧を与え、ヘッドの吐出口内に滞っているインク
を吸い出したり、あるいはポンプなどを用いて吐出口に
至るインク供給系内に圧力を与え、吐出口から変質した
インクを排出させる、あるいはキャッピング手段等に対
し吐出口から吐出(予備吐出)を行ってノズル内の増粘
インクを排出するという回復機構が用いられてきた。
しかしながら、このような回復機構は、一般に電源投入
時などに自動的に駆動され、一般に記録動作中はインク
の消費量を節減するために、できるだけ長いインターバ
ルで駆動することが望ましく、記録動作中吐出口の不使
用によるインクの変質に対処するには、短い間隔で繁雑
に記録動作を中断し、吐出回復処理が行われることにな
り、この結果記録処理効率が低下することになる。
特に、多数の吐出口がライン状に配列された所謂マルチ
オリフィスの記録ヘッドによる液体噴射記録装置では、
記録データの統計的性質によってはほとんど記録に使用
されない吐出口があり、このため吐出インターバルが非
常に長くなるというように、吐出駆動にバラツキがある
。したがって、吐出回数が少ない、ないしは吐出間隔が
長い場合の吐出口内のインクは、湿度や温度などの雰囲
気の条件によって乾燥による粘度上昇が生じ、吐出口の
インク吐出性能が不安定になったり、また吐出不能にな
ったりする問題があった。
[発明が解決しようとする課題] そこで、最近では、回復機構による吐出回復動作の実施
頻度を大幅に少なくし、無駄にインクを吐出させること
なく、しかも安定したインク吐出を得られるようにする
ために、吐出口付近を湿潤化する湿潤手段を具えたイン
クジェット記録装置が提案されている。
このような湿潤手段は、一般には液体状の湿潤剤を記録
ヘッドのインク吐出口を設けた面(以下吐出口面という
)に塗布する等により付与するものであり、シリアルタ
イプの記録装置では記録ヘッドの記録範囲外の所定位置
、例えば上記キャッピング手段に並設されて、湿潤処理
に際しては吐出口面に湿潤剤の塗布を行う部材が係合す
るように構成されている。
しかしながら、そのような構成では、湿潤剤の使用量に
応じた湿潤剤の残量検知手段や補給手段の配設が必須と
なり、装置構成を複雑化することになる。
また、湿潤手段を動作させるための機構の構成と、湿潤
剤の蒸発を防止して保存維持するための構成との両立が
難しく、装置がより複雑化することになる。
さらに、湿潤手段の劣化、すなわち塗布部材の汚れや特
性劣化等による湿潤機能の低下が生じると、吐出口の汚
染を招来することにもなり、ひいては記録品位の低下を
引き起こすことになる。
加えて、湿潤手段が複雑化すると、その分塵埃等の異物
も混入し易くなる。
一方、装置の非使用時等には、前述のように吐出口面を
キャッピング手段によって覆っておくことが望ましく、
これを行わない場合には塵埃の付着やインクの増粘によ
って吐出不良ないしは不吐出が生じることがある。また
、吐出口面に塵埃等が付着する場合もあるので、これを
除去するクリーング手段も設けられている場合がある。
そこで、キャッピング手段、クリーニング手段を装置本
体に設け、これらを吐出口面に接合ないしは係合させて
キャッピングやクリーニングを可能とすべく、従来はキ
ャッピング手段、クリーニング手段と記録ヘッドとを相
対的に8勤させるための駆動手段、例えば記録ヘッドと
キャッピング手段とを対向させた後にキャッピング手段
を記録ヘッドに向けて移動させたり、あるいはクリ一二
ング手段と吐出口面とを係合させる構成の駆動手段等が
設けられていた。
しかしながら、このような駆動手段の配設は、湿潤手段
のための構成と併せて、装置を一層複雑化することにな
る。
本発明の目的は、前述の問題点を解決し、構成P1単に
して確実かつ安定した湿潤処理、クリーニングおよびキ
ャッピング等を行える液体噴射記録装置およびカートリ
ッジを提供することである。
本発明の他の目的は、簡単かつ迅速にしてしかも確実な
湿潤処理を施すことのできる液体噴射記録装置用帯状部
材を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、これに加えてキャッピング
あるいはさらにクリーニング等の諸機能を迅速かつ確実
に果たすことのできる液体噴射記録装置用帯状部材を提
供することにある。
本発明の別の目的は、液体噴射記録装置の構成を簡単化
することのできる液体噴射記録装置用帯状部材を提供す
ることにある。
[課題を解決するための手段] そのために、本発明の第1の形態では、液吐出手段を具
備し液体噴射記録装置の本体に対して着脱自在なカート
リッジにおいて、液吐出手段の液吐出部を湿潤するため
の湿潤手段と、湿潤手段を駆動するための駆動力の伝達
を受容する入力部材と、液吐出手段を駆動するための電
気信号を受容する電気接点部材と、これら手段および部
材を一体に支持する筐体とを具えたことを特徴とする。
本発明の第2の形態では、液吐出手段を具備したカート
リッジを装置本体に対して着脱自在にした液体噴射記録
装置において、液吐出手段の液吐出部を湿潤するための
湿潤手段と、湿潤手段を駆動するための駆動力の伝達を
受容する入力部材と、液吐出手段を駆動するための電気
信号を受容する電気接点部材と、これら手段および部材
を一体に支持する筐体とを有するカートリッジと、カー
トリッジの電気接点部材および入力部材にそれぞれ結合
する電気接点および駆動手段と、カーl・リッジを固定
する固定手段を具備したカートリッジ支持手段と、カー
トリッジの液吐出手段に対して記録媒体を供給する手段
とを具えたことを特徴とする。
本発明の第3の形態では、液吐出手段を具備し、液体噴
射記録装置の本体に対して着脱自在なカートリッジにお
いて、液吐出手段の液吐出部を覆う第1の位置と、液吐
出部を覆う第1の位置とに設定可能なキャップ部材と、
キャップ部材を第1および第2の位置に駆動する駆動手
段と、駆動手段を駆動するための駆動力の伝達を受容す
る入力部材と、キャップ部材に一体に設けられ、液吐出
部を湿潤するための湿潤手段と、液吐出手段を駆動する
ための電気信号を受容する電気接点部材と、これらの手
段および部材を一体に支持する筐体とを具えたことを特
徴とする。
本発明の第4の形態では、液吐出手段を具備したカート
リッジを装置本体に対して着脱自在にした液体噴射記録
装置において、液吐出手段の液吐出部を覆う第1の位置
と液吐出部を覆う第1の位置とに設定可能なキャップ部
材と、キャップ部材を第1および第2の位置に駆動する
駆動手段と、駆動手段を駆動するための駆動力の伝達を
受容する入力部材と、キャップ部材に設けられ液吐出部
を湿潤するための湿潤手段と、液吐出手段を駆動するた
めの電気信号を受容する電気接点部材と、これらの手段
および部材を一体に支持する筐体とを有するカートリッ
ジと、カートリッジの電気接点部材および入力部材にそ
れぞれ結合する電気接点および駆動手段と、カートリッ
ジを固定する固定手段とを具備したカートリッジ支持手
段と、カートリッジの液吐出手段に対して記録媒体を供
給する手段とを具えたことを特徴とする。
本発明の第5の形態では、液体噴射記録装置の液吐出手
段の液吐出部に摺接しつつ長手方向に搬送される帯状部
材において、部材の液吐出手段に対向する側に液吐出部
のための湿潤機能を持たせたことを特徴とする。
本発明の第6の形態では、液体噴射記録装置の液吐出手
段の液吐出部に摺接しつつ長手方向に搬送される帯状部
月において、その長手方向に液吐出部のための複数の機
能を配設したことを特徴とする。
加えて、帯状部材に種々の機能を設けることにより、そ
れら機能?迅速かつ確実に果たすことができるようにな
る。
[作 用] 本発明によれば、液吐出手段(記録ヘッド)を具備する
カートリッジに対して湿潤手段を一体化したことにより
両者を同時に交換し得、記録ヘッド寿命に合せて湿潤手
段寿命を設定すれば無駄なく良好な湿潤処理が保証され
るとともに、湿潤手段と被湿潤部材たる液吐出部(吐出
口)とを近接配置できるので應埃混入の危険性も低下す
る。
また、カートリッジは記録装置本体側から動力の伝達の
みを受ければ独立して湿潤動作が可能であるので、記録
装置側の構成が複雑化することもない。
さらに、液吐出手段(記録ヘッド)の液吐出部(吐出口
面)に摺接しつつ搬送さ・れる帯状部材に湿潤機能を付
加することにより、迅速かつ確実な湿潤処理が可能とな
る。
[実施例] 以下、図面を参照して本発明の詳細な説明する。
(実施例1) 第1図は本発明の一実施例として、記録用液体にインク
を用いるインクジェット記録装はの一構成例を示す。
ここで、1は記録ヘッド等を有し、装置本体に着脱可能
に構成し・たカートリッジである。その構成については
後述する。3はカートリッジ1を着脱可能に保持するキ
ャリッジであり、図中矢印Sで示す方向に走査駆動され
る。5はキャリッジ3が固着されるとともにその8動範
囲両端に設けたプーリ7に張架されたワイヤである。9
は一方のプーリ7に結合し、キャリッジ3をS方向に走
査駆動するための駆動源としてのモータである。
11AおよびJIBは、S方向に延在してキャリッジ3
を案内するための第1および第2のガイドレールである
13は用紙、フィルム等の記録媒体の被記録面を規制す
るとともに、記録媒体を搬送するだめのブラデンローラ
、15はプラテンプーラ13に組み合され、記録媒体搬
送時にこれを回転駆動するモータである。また、17は
制御信号伝達用のケーブルであり、一端がキャリッジ3
に取付けられ、他端が不図示の制御手段に接続されて、
制御手段とカートリッジlとの間で画像データ、制御信
号その他の伝達を行う。そして、このケーブル17はキ
ャリッジ3の変位に追従すべくフレキシブルケーブルの
形態としである。
かかる構成Cおいて、キャリッジ3の適宜の位置C5例
えば実際の記録が行われる画像形成域外のホーム位置等
で、キャリッジ3に対してカートリッジ1の交換作業を
行うことができる。カートリッジ1がキャリッジ3に装
着されると、これに伴ってカートリッジ1に設け・であ
る電気接点とキャリッジ3に設けである接点受部材とが
結合し、記録ヘッド等と制御手段とが電気的に接続され
て記録動作が可能となる。
記録動作時には、キャリッジ3はモータ9によりS方向
に走査され、当該8勤の過程で記録ヘッドが駆動されて
ブラデンローラ13に支持された記録媒体に対してイン
クを吐出し、記録が行われる。そして、1ライン分の記
録が終了すると、記録媒体はモータ15の駆動に伴って
所定量搬送される。
第2図および第3図は、それぞれ、カートリッジ1の外
観構成の一例を示す斜視図およびその内部構成の一例を
示す断面図である。
まず、第2図において、100は以下の各部を収納した
筐体、102は筺体100に着脱自在の保護カバーであ
る。104は筐体100に設けた係合溝、106は保護
カバー102に設けられて掛止#JHo4に係合可能な
掛止部月であり、両名の掛合によって保護カバー102
の筐体100に対する装着状態が保持される。カートリ
ッジ1の使用に際しては保護カバー102は取外され、
これによって少なくとも記録ヘッド110のインク吐出
口が設けられている面(吐出口面) 112が開放され
て記録媒体と対向可能となる。しかして、カートリッジ
lの未使用時または取外し時には、保護カバー102が
筐体100に装着されることによりカートリッジ1内部
の記録ヘッド110等が保護される。
120は記録ヘッド110の吐出口面112を露出する
ための開口部122を有する帯状部材(以下テープとい
う)である。このテープ120の構成については第6図
および第7図について後述する。140は筺体100の
外側部に設けられ、テープ120に駆動力を伝達する駆
動ギアである。
次に、第3図において、142は駆動ギア140と同軸
に設けた駆動ローラ、144は駆動ローラ142にテー
プ120を押付けるピンチローラであり、ばね144A
により駆動ローラ142に向けて回動習性を付与された
ローラアーム144Bの一端に設けである。 146は
、本例においてエンドレスベルト状に形成したテープ1
20の搬送路を規制すべく設けにローラである。148
はテープ120に張力を付与すべく設けたテンションロ
ーラであり、ばね148Aによりテープ120に向けて
回動習性を付与されるテンションアーム148Bの一端
に設けである。すなわち、このテンションローラ148
の作用により、テープ120の搬送経路に沿った移動が
確保されるとともに、テープ120が吐出口面112に
摺接する。
150は記録用液体どしてのインクを貯留した貯留部材
(以下インクタンクという)であり、本例では記録ヘッ
ド110に対するインクの主供給源をなし、液路152
を介して記録ヘッド110のチップ114にインクを供
給する。154はインクタンク150の上面に設けた大
気連通口であり、インクタンク150内のインク消費に
伴って空気を導入する。なお、このインクタンクL50
は必ずしもカートリッジ1に設けられていなくてもよく
、その場合には装置本体に固定されたインク供給源から
チューブ等を介して記録ヘッドIIOにインクを供給す
るように構成することができる。また、この場合におい
て、インクタンクをサブタンクの形態としてもよいつ 160は湿潤剤室であり、湿潤剤を含浸させた吸収体等
の含浸材162を収容する。そして、含浸材162をテ
ープ+20の裏側表面(吐出口面112との摺接面)に
係合させ、湿潤剤を塗布可能に形成しである。すなわち
、テープ120のへ方向の搬送に伴って、湿潤剤を塗布
されたテープ1.20の裏面は、吐出口面112の位置
に至ってこれに湿潤剤を付与する。なお、湿潤剤室は、
液体状湿潤剤を貯留したタンクの形態となし、これに浸
漬される部分とチー・ブ120に係合する部分とを有す
る含浸材を配置した形態であってもよい(第12図参照
)。
170はコネクタ形態の電気接点部材であり、画像信号
ないし駆動信号やその他の制御信号を受容するための接
点群、インク残量検知信号等カートリッジ1側の状態通
知信号を伝送するための接点群等を設けた構成とするこ
とができる。また、チップ112は、複数のインク吐出
口を配列してなるものであり、各吐出口に対応させて駆
動信号に応じインクに吐出エネルギを作用させる吐出エ
ネルギ発生素子が設けられている。この吐出エネルギ発
生素子としては、例えば通電に応じて発熱し、インクに
発泡を生じさせてインクを吐出させる電気熱変換体を用
いることができる。なお、100^は筐体100に設け
た検知用開口であり、これについては第5図につき後述
する。また、106は筐体10G内部を大気に連通させ
るための筺体連通口であり、記録時にはこれと大気連通
口154とを介してインクタンク150内が大気に連通
する。さらに、筺体iooのヘッド110下部の凹凸部
は本体キャリッジ3に対する位置決め部100Bを構成
している。
第4図および第5図はカートリッジ1をキャリッジ3に
搭載して記録動作を可能とした状態を示す。
ここで、31Aおよび31Bは、それぞれ、第2レール
IIBおよび第2レールIIBの軸受、33はカートリ
ッレ1を固定し、その装着状態を確実にすべくキャリッ
ジ3に設けたロックアーム、37はカートリッジ1の電
気接点部材170を受容してケーブル17に接続させる
電気接点部材である。
40はキャリッジ3に設けられ、湿潤処理に際してテー
プ120の搬送の駆動源をなす湿潤処理モータ、42は
モータ40の軸に設けたモータギアである。44はギア
42に噛合するとともに図示のカートリッジ装着状態に
おいて駆動ギア140に噛合し、モータ40の回転を駆
動ギア140に伝動する駆動ギアである。無論かかる伝
動機構の構成はいかなるものであフてもよい。
第4図において、48はキャリッジ3に設けたマイクロ
スイッチであり、筐体100に設けである検知用開口1
00Aを介してテープ120に係合可能なアクチュエー
タ48Aを有する。このマイクロスイッチ48は、カー
トリッジ1の装着時にはテープ120の開口部122が
至ったときにアクチュエータ48への係合状態が解かれ
てオフとなる。そして、当該オフ時点からのモータの操
作量を制御することによってテープ120を搬送せしめ
、開口部122を吐出口面112に位置付けて記録可能
状態とすることができる。また、このスイッチ48は、
カートリッジ1の装着の有無を検知するセンサに兼用す
ることも可能である。なお、この機能を果たすためのセ
ンサとしては、マイクロスイッチ48のみに限られるこ
となく、いかなる形態であってもよい。例えばカートリ
ッジ1側およびキャリッジ3側に設けられて一対をなす
透過型のフォトセンサ、あるいはいずれか一方に設けら
れた反則型のフォトセンサとすることもできる。また、
画像形成域(第1図参照)の所定位置に、吐出口面11
2と対向可能に設けた反射型のフォトセンサとすること
もできる。反射型のフォトセンサを用いる場合には、テ
ープ120の一方の表面、すなわち表側表面が光反射性
を有するものとすればよい。なお、キャリッジ3のプラ
テンローラ13近傍には、カートリッジ3の位置決め部
100Bを嵌合してカートリッジのキャリッジ3に対す
る位置を決定するためのキャリッジ側位置決め部3Aが
設けである。
さらに、第5図において、80は回復ユニットであり、
記録ヘッド110の記録範囲(画像域)外の所定位置(
例えばホーム位置)に記録ヘッド110の吐出口面11
2と対向可能に配設され、記録ヘッド110の吐出回復
処理等にあたってこれと相対的に8勤する。82は当該
8動に伴って吐出口面112を覆うゴム等のキャッピン
グ部材、84はそのホルダである。
吐出回復処理としては、記録ヘッド110を通常駆動と
同様に駆動してインク吐出(予備吐出)を行わせること
により、あるいは回復ユニット80側に設けたポンプを
駆動して記録ヘッド110側からインク吸引を行わせる
ことにより、記録ヘッド110内の増粘インク、気泡、
塵埃等を除去する処理とすることができる。また、本例
のようにインクタンク150をカートリッジ1内に備え
るのではなく、記録ヘッド110に対して装胃側のイン
ク供給系よりインク供給を行う構成であれば、そのイン
ク供給系内を加圧してインクを排出させるようにしても
よい。
また、回復ユニット80は、記録の休止時に記録ヘッド
110に接合してこれを保護するものとしてもよい。
第6図は本例に係るテープ120の構成例を示す。
前述したように、含浸材162により湿潤剤を転写され
てこれを記録ヘッド110の吐出口面112に付与する
テープ120は、記録に際してインク吐出を阻害しない
ようにするための開口部122を有している。また、こ
の開口部122は、筐体連通口106をも開放できる寸
法を有している。テープ120のうち、湿潤剤を付与す
べく機能する湿潤機能部は、開口部122を除いたテー
プ120の裏側表面全体であってもよく、斜線で示すよ
うに一部(符号124で示す)であってもよい。
次に、本例において用いた湿潤手段、すなわちテープ1
20.湿潤剤、含浸材等について詳述する。
まず、テープ120の材質について述べる。
テープ120に要求される機能は、次の通りである。
(j)引張り強度が高いこと。
(if)可撓性かあること。
すなわち、記録ヘッド110の吐出口面112に対して
の密着性を高めて、吐出口面112の湿潤化を完全に行
うためである。
(i i i)良好な摺動性があること。
すなわち、吐出口面112に摺接するためである。
(iV)表面の改質等が容易であること。
すなわち良好に湿潤剤が転写されること、あるいは当該
転写を良好とすべく施す表面の改質や他の物質の形成を
行うことが容易であることである。
以上の機能を考慮すれば、ポリエチレンテレフタレート
(PET) 、ポリイミド(PI)、ポリテトラフロオ
ロエチレンとパーフロロアクリルビニルエーテルとの共
重合体(PF^)、ポリビニルアルコール(PVA)等
の高分子フィルムや、強化紙、さらにはA4等の金属薄
膜等をテープ120の材質として挙げることができる。
第7図はテープ基体(ベース) 121上に上記処理に
より湿潤機能部124としての湿潤層125を設けて構
成したテープ120の構成例を示すものであるゆなお、
静電防止層127は静電気による塵埃等の付着を防止す
べく、テープ120の表側表面に設けたものであり、金
属の蒸着や、カーボン等の導電性の微粒子を混入して形
成することができる。
次に、テープi20の表面(本例では含浸材162およ
び吐出口面112との接触する側の面)のうち湿潤機能
部124は、湿潤剤で濡れ易く、しかもある程度の時間
その状態を保持するのが望ましいので、表面を多孔性化
を凹凸化等で改質させるなどして吸湿性を良好にするの
が好適である。このためには、 (1)表面を細かくあらして吸湿性の湿潤機能部124
を形成する。
(ii)テープに成形する上記の如き樹脂中に微粒子を
混入したり、紫外線を照射する等によりテープ表面に細
かな凹凸を設けて、この凹凸部に湿潤剤を保持させる。
(i i i) PVA等、吸湿性および発泡性のある
物質を表面に塗布形成することにより、湿潤機能部を設
ける。
(iV)上述したようなテープ基体上に、湿潤機能を有
する表層材を貼付、ラミネート加工等によって接合形成
することにより湿潤機能部を設ける。
等を挙げることができる。
次に、含浸材162については、湿潤剤をテープ120
表面に均一に塗布すべくスポンジ状の多孔な材質を有す
るものとすればよい。
例えば、ポリウレタン、PVA(ポリビニルアルコール
)等の高分子物質を高密度に発泡させたものを挙げるこ
とができる。また、羊毛その他繊維より成るフェルト等
も挙げることができる。
さらに、湿潤剤としては、吐出口面112を有効に湿潤
させて目詰り等を防止すべく、次のような条件を満たす
ものが望ましい。
(i)  水混和性があり、水溶液中で化学的に安定。
(ii)  保水性がある。
(il+)低粘度(例えば1〜10cP、更には1〜1
00CP) 、高表面張力(例えば40dyn/cm以
上)。
(iV)  インク染料の溶解度が高い。
(v)  無害、無臭。
(Vi)  低温で凍結しない。
以上の条件をすべて満足するものとしては、グリコール
類、グリコールエーテル類、アミド類。
ピロリドン類等の100*純粋液、またはこれに水を加
えたものであってもよいし、これら複数種類のものを混
合して形成した液体を挙げることができる。また、蒸発
により増粘したインクを低粘度化するなど、目的用途に
よっては他の物質も使用可能である0例えばそのような
目的のためには、クリアインク、水、アルコール等のよ
うに上記条件をすべて満足するものでなくてもよい。
第8図は本例に係る湿潤処理制御部の一例を示し、ここ
では記録装置本体の制御系の一部として構成しである。
500は、例えば、CPIJ、ROM、RAM等を有す
るマイクロコンピュータ形態の制御部であり、ROMに
格納された処理手順等に従って各部を制御し・、ホスト
装置等から受f3シたイメージデータにつきヘッド1を
駆動して記録その他の処理を制御する。また、記録媒体
Pを検知するセンサPSによる紙検知等に応じて制御部
500はプラテン駆動用モータ15を介してプラテンロ
ーラ13を駆動し記録媒体の搬送を制御する。また、キ
ャリッジ位置センサC5により検出されたキャリッジ位
置情報に応じて制御部500はキャリッジモータ9を介
してキャリッジ3の駆動やホームポジション等への位置
付けを制御する。
また、制御部500は、回復ユニット駆動部86を介し
て回復ユニット80を駆動し、記録へラド110へのキ
ャッピングや吐出回復処理等を行わせる7さらに、制御
部500は、テープ搬送に用いるモータ40を制御する
ことにより、湿潤処理時のテープ120の搬送やスイッ
チ48の状態に基づいた開口部122の位置設定等を行
わせる。
第9図は本例による湿潤処理手順の一例を示す。
本手順が起動されると、まずステップS1にてモータ4
0を駆動し、テープ120を第3図中A方向に搬送させ
る。これに伴って、含浸材162よりテープ120の湿
潤機能部124(湿潤層125)には湿潤剤が付与され
、これが吐出口面112に至ったときに湿潤剤が吐出口
面112に塗布されて行く。
次に、ステップS3にて、スイッチ48からの信号に基
づいて、その位置を開口部122が通過したか否かを判
定する。そして、肯定判定がなされると、テープ120
の長さが既知であれば所定量モータ40の駆動を行うこ
とにより(このときにも湿潤剤は吐出口面112に塗布
され続けている)、開口部122が吐出口面112の位
置に至るので、その時点でモータ40を停止する(ステ
ップS5)。
このようにモータ40を起動してから停止させるまでの
テープ120の搬送量は、すなわちエンドレスベルト状
のテープ120の回転数は、湿潤処理が適切になされる
のであれば1回転でも数回転でもよい。また、テープ1
20に複数の開口部122が設けであるのであれば、1
回転以下でもよい。
また、4のような手順は、適宜のタイミングで起動する
ことができる。例えば、装置本体の電源オン時、記録開
始時、吐出回復処理後等とすることができる他、所定時
間の経過毎、所定量の記録毎とすることもできる。また
、そのときのキャリッジ位置も、本例ではプラテンロー
ラ13側に突出する部材がないので、必ずしも画像域外
で行う必要はなく、キャリッジ3のリターン時に行うこ
ともでき、また記録動作中にも一旦それを中断してその
位置で行うようにすることもできる。
以上述べた実施例によれば、テープ120.含浸材16
2等を含む湿潤手段により記録時中吐出口面112が湿
潤な状態に保たれるようにしたので、吐出口近傍を乾燥
から守り、インク吐出や排出による回復動作の頻度を減
らしてもインクの増結による不吐出を抑制することがで
き、全体的に記録速度をそれだけ高めることができると
共に、無用なインクの消耗を防止することができる。
また、記録ヘッド110と湿潤手段とを一体のカートリ
ッジに設けたことにより、記録ヘッド110の寿命に対
応させて湿潤手段の寿命を設定することができ、湿潤剤
やテープ120の交換は記録ヘッド110の交換と同時
に行われるので、高い記録品位を長く維持できる。
さらに、湿潤手段と吐出口面112とを空間的に近接配
置できるので、湿潤動作時におりる塵埃等の異物混入の
確率が低くなって信頼性が向上すると共に、湿潤動作の
応答性も良好なものとなる。
加えて、記録装置本体側の構成に殆ど依存せずに、カー
トリッジ単独でのγ3潤動作も可能となり、動作時間の
制約も小さく、本体の休止時間も小とすることもできる
ようになる。
さらに加えて、本例によれば、テープに対して含浸材1
62と吐出口面112とが同一面側にあり、記録中に邪
魔になることがないので、機構および動作が簡略となる
また、吐出口面112に対してテープ120が摺接しつ
つ湿潤剤を付与するので、吐出口内のインクのメニスカ
スの後退や空気の取込みも防止できる。さらに、このよ
うに薄い部材であるテープ120を用いることは、カー
トリッジ1の小型化や画像域内での湿I8処理の容易化
等の効果も奏するものであり、またその可撓性によって
吐出口面112によくなじみ、湿潤機能の向上も達成で
きるものである。
さらに加えて、本例において湿潤剤室160に含浸材1
62をすべて満たすのではなく、液体状湿間剤を貯留し
たタンクを有する形態とした場合には、キャリッジ走査
に伴って、加速度により湿潤剤が適切に攪拌されること
になる。これは、湿潤剤には泡立ちの弊害は少なく、逆
に攪拌による均一化の効果が大であることから望ましい
ことである。
なお、テープ状の塗布部材を用いて吐出口面112に湿
間剤を付与する構成は、上側のみに限られない。
例えば、第10図に示すように、テープをエンドレスベ
ルト状に構成するのではなく両端をばね等の弾性部材1
20−2で支持した構成としく符号120−1で示す)
、弾性部材120−2の引張力によってテープ120−
1の吐出口面1i2等への密看性を高めるとともに、湿
潤処理時にはテープ120−1をA方向へ、終了後には
B方向に搬送して湿潤剤の付与や開口部の位!設定等を
行うようにすることもできる。
また、湿潤剤室を設けずに記録ヘッド110の吐出口面
112に対して湿潤処理が行われるようにしてもよい。
第11図はその構成例を示すもので、予め湿潤機能部(
第6図、第7図参照)に湿間剤を含ませたテープ120
−3を用いたものである。また、そのように湿潤剤を予
め含ませていなくても、湿潤機能部に記録ヘッド110
より吐出等によってインクの供給を受け、これを湿潤剤
として用いてもよい。
この場合、インク中の染料がテープに吸収され、水成分
のみをテープ表面に保水させて使用することが好ましい
。ここで、インクとは、着色剤としての染料または顔料
と、それを溶解または分散する液媒体を主成分とし、そ
の他必要に応じて使用される各種添加剤よりなるもので
あり、着色剤としては直接染料、酸性染料等の水溶性の
染料が、溶媒としては水および湿潤剤に関して上述した
成分が用いられるものである。
なお、以上の各実施例においてテープの搬送経路ないし
走行の向きは、吐出口面112が有効に湿潤化されるも
のであれば、いかなるものであってもよいのは言うまで
もない。すなわち、上側ではテープを鉛直面内で搬送し
たが、例えば水平面内で搬送するようにしてもよい。
以上では、湿潤剤塗布のためにテープ状の部材を設けた
構成について述べたが、そのようなテープを有さない湿
潤手段の実施例を以下に述べる。
第12図は本発明に係るカートリッジ1の他の構成例を
示し、上側と同様に構成できる部分については対応箇所
に同一符号を付しである。
図において、200は本例に係るカートリッジ1の筐体
であり、湿潤剤室260を収納可能な収納部201を有
している。 202は上記保護カバー102と同様の保
護カバーであり、吐出口面112を含む記録ヘッド11
0の前面と収納部201を覆うように形成しである。
湿潤剤室260は、液体の湿潤剤Wを貯留するとともに
、この湿潤剤Wを浸潤させる含浸材262を有しており
、湿潤処理に際してはこの含浸材262を吐出口面11
2に当接させて湿潤剤を付与する。
そして、湿潤処理を終了した場合には、図中矢印で示す
ように湿潤剤室260を回動させ、破線で示すように収
納部201に収納する。これにより記録動作が阻害され
ることはない。なお、湿潤剤室260の構成としては、
上側のように内部に含浸材を満たした構成としてもよい
(第3図参照)。
第13図(A)および(B)は、湿潤剤室260を変位
させるための機構の構成例を示す。
ここで、240は湿潤剤室260を支持し、回動軸24
〇へのまわりに回動可能な駆動アームであり、ばね24
4により図中時計方向、すなわち湿潤剤室260を収納
部201に収納する方向に付勢されている。242は駆
動アーム240に設けたギア部であり、中継ギア246
を介してキャリッジ3側の駆動ギア44と結合している
かかる構成において、湿潤処理を行う場合には、モータ
40を正転させる。これに伴って駆動アーム240はば
ね244の付勢力に抗して図中反時計方向に回動し、第
13図(B)に示すように湿潤剤室260の含浸材26
2が吐出口面112と接合する位置に設定され、湿潤剤
が吐出口面112に付与される。なお、かかる処理は、
本例の場合画像域外にキャリッジ3を設定して行えばよ
い。
このような処理終了後には、モータ40を逆転させ、再
び湿潤剤室260を第13図(A)に示す位置に設定す
る。湿潤処理手段外には、同図に示す状態とすることに
よって記録動作やキャッピング等は阻害されない。また
、この状態はばね244の作用によって保持されること
になる。
第14図は本発明に係るカートリッジ1のさらに他の構
成例を示す。本例は、第12図示の実施例のように湿潤
剤室を変位させるのではなく、固定された湿潤剤室から
湿潤剤を受容し、これを吐出口面112に付与すべく運
搬する揺動部材を設けたものである。
図において、300は筐体、360は筐体300に固定
した湿潤剤室、362は湿潤剤を含んだ含浸材である。
364は吐出口面112どの接合位置(実線)と、含浸
材362との接合位置(破線)との間で揺動するキャッ
プであり、当該接合を行う湿潤含浸材36Bを有してい
る。また、368はキャップ364に設けた密閉部材で
あり、これを設けることにより、キャップ364を非記
録時の記録ヘッド110の保護部材として、あるいは湿
潤剤室360を乾燥や塵埃から保護する部材として用い
ることができる。
第15図はキャップ364の移動機構の構成例を示し、
キャップ364を揺動アーム・369により支持し、上
記揺動を可能としたものである。この揺動アーム369
の駆動は、第13図(A)および(B)に示したような
伝動機構の採用によって行うことができる。
第12図示の実施例および第14図示の実施例において
も、第8図と同様な制御系を採用して湿潤処理が可能で
ある。制御手順としては、湿潤処理に際してモータ40
を駆動して含浸材262または366を吐出口面112
に接合させ、湿潤剤が十分付与されるまでこの状態を維
持し、その後にモータ4oを逆転して第12図または第
14図中破線で示した位置に湿潤剤室260またはキャ
ップ364を復帰すればよい。これら実施例の場合、湿
潤手段がカートリッジ1の前面より前方に出るので、上
記処理はプラテンクーラ13または記録媒体との衝突を
避けるべくプラテンローラ13との非対向位置で行うよ
うにすればよい。
これらによっても、前述した実施例と同様、湿潤処理を
施すことによる効果、記録ヘッドと湿潤処理手段とを一
体化したことによる効果、両者を近接配置したことによ
る効果等が得られるのに加え、湿潤処理を行う時間を適
切に設定できるので、湿潤動作の継続が容易であり、湿
潤効果を効率的に大とすることが可能となる。
なお、上記湿潤手段は湿潤機能のみならず、第14図の
如き構成ではキャップ機能を果たし、更に第12図やそ
の他のヘッドに摺接するテープにおいては、液吐出部の
クリーニング機能を併用させることができる。
以上の実施例では、記録ヘッドと湿潤手段とを7体にし
た構成であれば、上述した各実施例にのみ限られること
なく、それらの構成や湿潤剤付与の態様、そのための機
構等を任意所望に定めることができるのは勿論である。
例えば、湿潤手段とテープとした実施例の湿−機能部へ
の湿潤剤の付与に関して、搬送経路中にテープが湿潤剤
を貯留した湿潤剤貯留部材中を通過するようにしたり、
あるいは少なくとも一部の搬送ローラ146に湿潤剤を
予め浸潤させたロー゛うを用いる、もしくは適宜の湿潤
剤貯留部材から湿潤剤をすくい上げるローラを用いるよ
うにすることもできる。さらには、テープを供給側と巻
取り側とを有する構成とし、再使用を行わないようにす
ることもでき、かかる構成について言えば、供給側のテ
ープ部分を湿潤剤貯留部材に浸しておくようにすること
もできる。このように湿潤剤貯留部材を設けると、カー
トリッジl内は適当な蒸気圧を有する雰囲気に保たれる
という効果も得られる。
(以下余白) (実施例2) 本実施例では、インクジェット記録装置の全体構成とし
て、第1図に示されたものと同じものを用いる。
第16図は、カートリッジ1の内部構成の一例を示す断
面図である。
第16図において、100は以下の各部を有する筐体で
ある。150は記録用液体としてのインクを貯留した貯
留部材(以下インクタンクという)であり、本例では記
録ヘッド110に対するインクの主供給源をなし、液路
152を介して記録ヘッド110のチップ114にイン
クを供給する。154はインクタンク150の上面に設
けた大気連通口であり、インクタンク150内のインク
消費に伴って空気を導入する。なお、このインクタンク
150は必ずしもカートリッジ1に設けられていなくて
もよく、その場合には装置本体に固定されたインク供給
源からチューブ等を介して記録ヘッド110にインクを
供給するように構成することができる。また、この場合
において、インクタンクをサブタンクの形態としてもよ
い。
160Aはキャップであり、収納位置(破線)と、吐出
口面112および筐体連通口106をキャップするキャ
ップ位置く実線)とに設定可能である。
】62Aは湿潤剤を含浸させた含浸材であり、キャップ
位置において記録ヘッド110の吐出口面112に接合
して湿潤剤を付与可能である。168はキャップ1(i
oAに設けられ、収納位置およびキャップ位置において
キャップ160^の内部を大気から密閉する密閉部材で
あり、収納時には乾燥や塵埃等から含浸材162Aを保
護すべく、キャップ時には記録ヘッド110およびイン
クタンク150をも保護すべく機能する。なお、記録は
キャップ1IiOAを収納位置に設定した状態で行われ
るので、キャップ160Aが吐出口面112を含む平面
よりプラテンローラ13側に突出して記録を阻害するこ
とがないように、筐体100には適宜の収納部108を
設けである。
また、含浸材162Aに代えて、液体状湿潤剤を貯留し
たタンクと、これに浸漬される部分および吐出口面11
2に接合する部分を有する含浸材とをキャップ160^
内に配置してもよい。
170はコネクタ形態の電気接点部材であり、画像信号
ないし駆動信号やその他の制御信号を受容するための接
点群、インク残量検知信号等カートリッジ1側の状態通
知信号を伝送するための接点群等を設けた構成とするこ
とができる。また、チップ112は、複数のインク吐出
口を配列してなるものであり、各吐出口に対応させて駆
動信号に応じインクに吐出エネルギを作用させる吐出エ
ネルギ発生素子が設けられている。この吐出エネルギ発
生素子としては、例えば通電に応じて発熱し、インクに
発泡を生じさせてインクを吐出させる電気熱変換体を用
いることができる。また、106は筐体100内部を大
気に連通させるための筐体連通口であり、記録時にはこ
れと大気連通口154とを介してインクタンク150内
が大気に連通ずる。さらに、筐体100の記録ヘッド1
10下部の凹凸部は、本体キャリッジ3に対する位置決
め部100Bを構成している。
本実施例において用いられる含浸材、湿潤剤の材質、特
性等としては、(実施例1)に記載したものと同じもの
を挙げることができる。
第17図(A)および(B)はカートリッジ1の9i[
およびこれをキャリッジ3に搭載した状態を示す。そし
て、同図(A)がキャップ状態、同図(B)が収納状態
である。
3Aはキャリッジ3のプラテンローラ13側近傍に設け
られ、カートリッジ1の位置決め部100Bと嵌合して
カートリッジ1のキャリッジ3に対する位置を設定する
ためのキャリッジ側位置決め部である。
31Aおよび31Bは、それぞれ、第2レールIIBお
よび第2レールIIBの軸受、33はカートリッジ1を
固定し、その装着状態を確実にすべくキャリッジ3に設
けたロックアーム、37はカートリッジ1の電気接点部
材170を受容してケーブル17に接続させる電気接点
部材である。
40はキャリッジ3に設けられ、キャップ160の移動
の駆動源をなすモータ、42はモータ40の軸に設けた
モータギアである。44はギア42に噛合する駆動ギア
である。
120および121は、それぞれの一端がキャップ16
0を支持し、他端がそれぞt1筐体100に設けたビン
120Aおよび121Aに軸支されて平行リンクをなず
揺動アームである。123はばねであり、一方の揺動ア
ーム120と筐体100とに結合し、揺動アーム120
を引張る方向に付勢してキャップ状態および収納状態を
確保する引張りばねとしである。勿論、ばね123の筐
体100との結合位置およびばねの付勢力向を適切に定
めて収納状態またはキャップ状態を常態としてもよく、
前者の場合にはカートリッジ1の未使用時や取外し時に
記録ヘッド110等を保護すべく保護カバーを設ければ
よい。
122は揺動アーム121に一体に設けられ、駆動ギア
44と噛合して駆動力の伝達を受けるギア部である。な
お、以上の伝動機能の構成はいかなるものであってもよ
い。
第18図は本例に係る湿潤処理制御部の一例を示lハこ
こでは記録装置本体の制御系の一部とじて構成しである
SOOは、例えば、UPI] 、ROM 、RAM等を
有するマイクロコンピュータ形態の制御部であり、RO
Mに格納された処理手順等に従って各部を制御し、ホス
ト装置等から受信したイメージデータにつきヘッド1を
駆動して記録その他の処理を制御する。また、記録媒体
Pを検知するセンサPSによる紙検知等に応じて制御部
500はブラヂン駆動用モータ15を介してプラテンロ
ーラ13を駆動し記録媒体の搬送を制御する。また、キ
ャリッジ位置センサC5により検出されたキャリッジ位
置情報に応じて制御部500はキャリッジモータ9を介
してキャリッジ3の駆動やホームポジション等への位置
付けを制御する。
80は回復ユニットであり、記録ヘッド110の記録範
囲(画像域)外の所定位置(例えばホーム位置)に記録
ヘッド110の吐出口面112と対向可能に配設される
。そして記録ヘッド110の吐出回復処理等にあたって
は、制御部500制御の下に、回復ユニット駆動部86
を介して記録ヘッド110と相対的に移動させられる。
吐出回復処理どしては、記録ヘッド110を通常駆動と
同様に駆動してインク吐出(予備吐出)を行わせること
により、あるいは回復ユニット80側に設けたポンプを
駆動して記録ヘッド110側からインク吸引を行わせる
ことにより、記録ヘッド110内の増粘インク、気泡、
塵埃等を除去する処理とすることができる。また、本例
のようにインクタンク150をカートリッジ1内に備え
るのではなく、記録ヘッド110に対して装置側のイン
ク供給系よりインク供給を行う構成であれば、そのイン
ク供給系内を加圧してインクを排出させるようにしても
よい。
なお、キャッピングはキャップ160を用いて行うので
、予備吐出による吐出回復処理を行う構成であれば、回
復ユニット80を記録の休止時に記録ヘッド110に接
合させるための駆動手段は必ずしも設けなくてもよい。
あるいはさらに、そのような予備吐出を記録媒体等に対
して行うのであれば、回復ユニット80の配設も必須で
はない。
さらに、制御部500は、モータ40を制御することに
より、湿潤処理時および非記録時におけるキャップ16
0のキャップ位置への設定や、記録時におけるキャップ
160の収納位置への位置設定等を行わせる。
第19図(A)は本例による湿潤処理手順の一例を示す
湿潤処理を行う場合には、まずステップSIにてモータ
40を正転させる。これに伴って揺動アーム121.1
20は第16図中矢印で示す反時計方向に回動し、第1
7図(八)に示すようにキャップ160の含浸材162
が吐出口面1!2と接合する位置に設定され、湿潤剤が
吐出口面112に付与される。なお、かかる処理は、本
例の場合画像域外にキャリッジ3を設定して行えばよい
このような状態を適切に設定した時間継続(ステップS
3)シた後には、ステップS5にてモータ40を逆転さ
せ、キャップ160を第17図(B)に示す位置に設定
する。すなわち、記録時には、同図に示す状態とするこ
とによって、そしてこの状態はばね123により保持さ
れることによって記録動作は阻害されない。また、この
状態では筐体連通口106および大気連通口154を介
してインクタンク150内部が大気と連通ずるので、記
録ヘッドNOへの円滑なインク供給がなされる。
また、このような手順は、適宜のタイミングで起動する
ことができる。例えば、装置本体の電源オン時、記録開
始時、吐出回復処理後等とすることができる他、所定時
間の経A毎、所定量の記録毎どすることもできる。
また、上記手順において、続け”C記録を行わない場合
にはステップS5の処理を行わずにキャップ160をそ
のまま吐出口面112に設定しておけばよい。また、一
連の記録が終了して記録を休止する場合にもキャップ1
60の吐出口面112への設定を行う。これにより、吐
出口面112にキャッピングが施されてインク蒸発や塵
埃付着等からの吐出口の保護が可能となると共に、イン
クタンク150が大気から遮断されるので、ここからの
インク蒸発も防止できる。さらに、インクカートリッジ
1の未使用時やキャリッジ3から取外したようなときに
は、ばね123の作用によりキャップ状態が確保される
ので、同様な保護が行われる。
以上述べた実施例によれば、キャッピングに伴う湿潤処
理により記録時中吐出口面が湿潤な状態に保たれるよう
にしたので、吐出口近傍を乾燥から守り、インク吐出や
排出による回復動作の頻度を減らしてbインクの増粘に
よる不吐出を抑制することができ、全体的に記録速度を
そねたけ高めることができると共に、無用なインクの消
耗を防止することができる。また、キャッピング時には
筐体連通口106をも閉塞し、カートリッジ1内部の蒸
気圧を高めてヘッド保護がより効果的となる。
さらに、記録ヘッド110と湿潤手段とを一体のカート
リッジに設けたことにより、記録ヘッド110の寿命に
対応させて湿潤手段の寿命を設定することができ、湿潤
手段の交換は記録へラド110の交換と同時に行われる
ので、高い記録品位を長く維持できる。
さらに、湿潤手段と吐出口面112とを空間的に近接耐
雪できるので、湿潤動作時における塵埃等の異物混入の
確率が低くなって信頼性が向上すると共に、湿潤動作の
応答性も良好なものとなる。
加えて、記録装置本体側の構成に殆ど依存せずに、カー
l−リッジ単独での湿潤動作も可能となり、動作時間の
制約も小さく、本体の休止時間も小とするごともできる
ようになる。
また、吐出口面112に対して含浸材162がほぼ横か
ら移動してきてキャッピングがなされるので、吐出口内
のインクのメニスカスの後退や空気の取込みも低減化で
きる。
さらに加えて、湿潤処理を行う時間を適切に設定できる
ので、湿潤動作の継続が容易であり、湿潤効果を効率的
に犬とすることが可能となる。
第20図(A)および(B)は、本実施例の変形例を示
す。本例は、上述の実施例ではキャッピング中常に含浸
材162が吐出口112に接合するように構成したのに
対し、キャップ位置への移動およびキャップ位置からの
移動時にのみ当該移動の動作に伴って湿潤処理が行われ
るようにしたものである。
ここで、260は本例に係るキャップであり、同図(A
)中キヤツプ位置(実線)と収納位置(破線)とに設定
可能である。261はキャップ280に設けた中空の揺
動アームであり、軸261Aを中心に回動可能で、中空
部に湿潤剤Wを貯留するとともに、先端部には湿潤剤が
浸潤する含浸材262を設けである。264はばねであ
り、揺動アーム281に対し図中反時計方向、すなわち
アーム先端部がキャップ260から突出する方向に回動
習性を付与する。266および267は、それぞれ、ア
ーム261に設けた係止部およびキャップ260本体に
設けたストッパであり、両者の係合に応じて揺動アーム
281のそれ以上の回動が阻止される。
20Bはキヤ・lプ260の収納時においてキャップ2
60の部分が吐出口面112を含む平面より突出しない
ようにするための収納部であり、アーム261の含浸材
262が接触しないように四部208Aを設けである。
209は収納時にアーム261に係合してその回動を阻
止するストッパである。
268はキャップ位置および収納位置においてキャップ
260内の空間を大気から密閉するための密閉部材であ
る。すなわち、キャップ状態では、吐出口面112およ
び含浸材162等が乾燥や塵埃等から保護されるととも
に筐体連通口106が閉塞されるのでインクタンク15
0内のインク蒸発が防止され、収納状態では含浸材16
2等が乾燥や塵埃から保護される。
かかる構成において、キャップ260の移動や設定は、
上述した実施例と同様の機構の採用および制御によって
行うことができる。キャップ状態では、含浸材262は
吐出口面112に接触しないので、この状態では湿潤剤
へのインク染料の拡散がない。
そして、キャップ位置への移動またはキャップ位置から
の移動に伴って、第20図(B)に示すように、ばね2
64に付勢されたアーム261の回動力により吐出口面
+12に含浸材262が接触しつつ移動する。従って、
この過程で湿潤剤が吐出口面112に付与される。また
、吐出口面112が含浸材262により拭われるので、
そのクリーニング効果も実現できる。なお、湿潤処理時
において1回のキャップ開閉動作で湿潤剤の付与が十分
でない場合には、これを複数回行うようにすればよい。
本実施例によっても、前述した実施例と同様、湿潤処理
を施すことによる効果、記録ヘッドと湿潤処理手段とを
一体化したことによる効果、両者を近接配貨したことに
よる効果等が得られるのに加え、液体状湿潤剤を貯留し
た貯留部材を有する形態としたことにより、キャリッジ
走査に伴フて、加速度により湿潤剤が適切に攪拌される
ことになる。これは、湿潤剤には泡立ちの弊害は少なく
、逆に攪拌による均一化の効果が大であることから望ま
しいことである。
なお、本実施例では、記録ヘッドと湿潤手段とを一体に
した構成であれば、上述した各実施例にのみ限られるこ
となく、それらの構成や湿潤剤付与の態様、そのための
機構等を任意所望に定めることができるのは勿論である
例えば、湿潤剤を含浸させた含浸材(162)や湿潤液
が浸潤する含浸材(262)を設けずに記録ヘッド11
0の吐出口面112に対して湿潤処理が行われるように
することもできる。すなわち、スポンジ状の多孔な材質
でなる含浸材に記録ヘッド110より吐出等によってイ
ンクを供給し、これを湿潤剤として用いてもよい。この
場合には、インク中の染料が含浸材に吸収され、水成分
のみを表面に保水させて使用するのが好ましい。
ここで、インクとは、着色剤としての染料または顔料と
、それを溶解または分散する液媒体を主成分とし、その
他必要に応じて使用される各種添加剤よりなるものであ
り、着色剤としては直接染料、酸性染料等の水溶性の染
料が、溶媒としては水および湿潤剤に関して上述した成
分が用いられるものである。
(実施例3) 本実施例では、第4図において、カートリッジ1の装着
時にテープ120の開口部122が至ったときにアクチ
ュエータ48Aの係合状態が解かれてマイクロスイッチ
48がオフとなった時点からのモータの操作量を制御す
ることによってテープ120を搬送せしめ、開口部12
2を吐出口面112に位置付けて記録可能状態としたり
、あるいは後述のように非使用時のキャッピング状態と
するようにする。
本実施例では、インクジェット記録装置の基本的な全体
構成、シーケンス等について(実施例1)とほぼ同じも
のを用いるが、キャッピングを次に述べるようにテープ
120の部分を用いて行うので、予備吐出による吐出回
復処理を行う構成であれば、回復ユニット80を記録の
休止時に記録ヘッド110に接合させるための駆動手段
は必ずしも設けなくてもよい。あるいはさらに、そのよ
うな予備吐出を記録媒体等に対して行うのであれば、回
復ユニット80の配設も必須ではない。
第21図は本例に係るテープ120の構成例を示す。
本例に係るテープ120は、記録に際してインク吐出を
阻害しないようにするための開口部122を有している
。テープ120のうち、湿潤剤を付与すべく機能する湿
潤機能部は、開口部122と、装置の非使用時の吐出口
面112を覆うキャップ機能部130と、含浸材162
により湿潤剤を転写されてこれを記録ヘッド110の吐
出口面112に付与すべく機能する湿潤機能部124と
を有している。
本例では、開口部122は、記録時において吐出口面1
12を露出させる他、筺体連通口106を開放してイン
クタンク150の大気連通口154を大気に連通させる
ことができる寸法とし、キャップ機能部130について
は非記録時において吐出口面112を覆うことで吐出口
を塵埃等の付着および乾燥から保護する他、筐体連通口
106を閉塞して大気連通口154からのインク蒸発を
防止することができる寸法とする。
次に、本例において用いた湿潤手段の内、テープ120
について詳述する。
まず、テープ120の材質について述べる。
テープ120に要求される機能は、次の通りである。
(i)  引張り強度が高いこと。
(j i)  可撓性があること。
すなわち、記録ヘッド110の吐出口面112に対して
の密着性を高めて、吐出口面112の湿潤化およびキャ
ッピングを完全に行うためである。
(iii)良好な摺動性があること。
すなわち、吐出口面112に摺接するためである。
(iV)  表面の改質等が容易であること。
すなわち良好に湿潤剤が転写されること、あるいは当該
転写およびキャッピングを良好とすべく施す表面の改質
や他の物質の形成を行うことが容易であることである。
以上の機能を考慮すれば、ポリエチレンテレフタレート
(PET) 、ポリイミド(pr)、ポリテトラフロオ
ロエチレンとパーフロロアクリルビニルニーチルとの共
重合体(PF^)、ポリビニルアルコール(PVA)等
の高分子フィルムや、強化紙、さらにはへ1等の金属薄
膜等をテープi20の材質として挙げることができる。
第22図はテープ基体(ベース)121上に上記処理に
より湿潤機能部124としての湿潤層125およびキャ
ップ機能部130としてのキャップ機能層132を設け
て構成したテープ120の構成例を示すものである。な
お、静電防止層127は静電気による塵埃等の付着を防
止すべく、テープ120の表側表面に設けたものであり
、金属の蒸着や、カーボン等の導電性の微粒子を混入し
て形成することができる。
次に、テープ120の表面(本例では含浸材162およ
び吐出口面112との接触する側の面)のうち湿潤機能
部124は、湿潤剤で濡れ易く、しかもある程度の時間
その状態を保持するのが望ましいので、表面を多孔性化
を凹凸化等で改質させるなどして吸湿性を良好にするの
が好適である。また、キャップ機能部130については
、非記録時に吐出口面112に当接するものである。よ
ってキャップ機能部HOが湿潤剤を含んでいると、含浸
材162どの接触によフて湿潤剤が吐出口内のインクを
希釈してしまうおそれがある。これを避けるためには湿
潤剤に対して撥液性を有するのが好ましい。
このためには、 (i)  表面を細かくあらして吸湿性の湿潤機能部1
24を形成する。
(i i)  テープに成形する上記の如き樹脂中に微
粒子を混入したり、紫外線を照射する等によりテ・−ブ
表面に細かな凹凸を設けて、この凹凸部に湿潤剤を保持
させる。
(ii i) PVA等、吸湿性および発泡性のある物
質および撥液性のある物質を表面に塗布形成することに
より、それぞれ、湿潤機能部およびキャップ機能部を設
ける。
(iV)  上述したようなテープ基体上に、湿潤機能
を有する表層材およびキャップ機能を有する表層材を貼
付、ラミネート加工等によって接合形成することにより
、それぞれ、湿潤機能部およびキャップ機能部を設ける
つ 等を挙げることができる。
次に、キャップ機能部130としては、上記樹脂フィル
ムの表面にアルミニウム等の金属を蒸着して平滑面とし
たものや、樹脂フィルム自体の表面を平滑化したものと
することができ、これにより吐出口面112に対して密
着し易くなり、非使用時に吐出口からインクが蒸発する
のを防止することができる。なお、樹脂テープの一部を
金属薄テープに置換えて、この金属薄部をキャップ位置
として用いてもよい。
含浸材、?′A潤剤については、(実施例1)に記載し
たものと同じものを用いることができる。
本実施例では、第8図の制御部500によって、回復ユ
ニット駆動部86を介して回復ユニット・80を駆動し
、記録ヘッド110へのキャッピングや吐出回復処理等
を行わせることができるが、前述したようにこれらの構
成は必ずしも必須ではない。さらに、制御部500は、
テープ搬送に用いるモータ40を制御することにより、
湿潤処理時のテープ120の搬送やスイッチ48の状態
に基づいた開口部122およびキャップ機能部130の
位置設定等を行わせる。
第23図(A)は本例による湿潤処理手順の一例を示す
本手順が起動されると、まずステップStにてモータ4
0を駆動し、テープ120を第3図中A方向に搬送させ
る。これに伴フて、含浸材162よりテープ120の湿
潤機能部124(湿潤層125)には湿潤剤が付与され
、これが吐出口面112に至ったときに湿潤剤が吐出口
面112に塗布されて行く。
次に、ステップS3にて、スイッチ48からの信号に基
づいて、その位置を開口部122が通過したか否かを判
定する。そして、肯定判定がなされると、テープ120
の長さが既知であれば所定量モータ40の駆動を行うこ
とにより(このときにも湿潤剤は吐出口面112に塗布
され続けている)、開口部122が吐出口面112の位
置に至るので、その時点でモータ40を停止する(ステ
ップS5)。あるいは、続けて記録を行わない場合には
キャップ機能部130を吐出[1面112に設定しても
よい。
このようにモ・−夕40を起動してから停止させるまで
のテープ120の搬送量は、すなわちエンドレスベルト
状のテープ120の回転数は、湿潤処理か適切になされ
るのであれば1゛回転でも数回転でもよい。また、テー
プ120に複数の開口部122が設けであるのであれば
、1回転以下でもよい。
また、このような手順は、適宜のタイミングで起動する
ことができる。例えば、装置本体の電源オン時、記録開
始時、吐出回復処理後等とすることができる他、所定時
間の経過毎、所定量の記録毎とすることもできる。また
、そのときのキャリッジ位置も、本例ではプラテンロー
ラ13側に突出す木部材がないので、必ずしも画像域外
で行う必要はなく、キャリッジ3のリターン時に行うこ
ともできる。さらに、記録動作中にも一旦それを中断し
てその位置で行うようにすることもできる。
第23図(B)はテープ120の開口部122またはキ
ャップ機能部130の吐出口面112および筐体連通口
106への設定手順の一例を示す。
まず、ステップSllにおいては、適宜のタイミングで
、記録動作に移るか否かの判定を行う。すなわち、制御
部500が記録指令信号を受取ったときや、1行分の記
録を開始するとき、あるいはそれを終了してキャリッジ
リターンを行うとき等に当該判定を行う。また、第23
図(八)に示した手順に木手順を付加してもよい。
ここで、肯定判定がなされた場合にはステップ513で
開口部122の設定を行う。それまでキャップ機能部1
30が設定されていればテープ120を第3図中A方向
に搬送して設定を行うか、あるいはこれと逆方向に搬送
して設定を行えばよい。この設定により、吐出口面11
2が開放されてインク吐出が可能となると共に、筐体連
通口106および大気連通口154を介してインクタン
ク15Gの内部が大気に連通し、記録ヘッド110への
円滑なインク供給がなされる。
一方、ステップSllで否定判定がなされた場合にはス
テップ515でキャップ機能部130の設定を行う。こ
れにより、吐出口面112にキャッピングが施されてイ
ンク蒸発や塵埃付着等からの吐出口の保護が可能となる
と共に、インクタンク150が大気から遮断されるので
、ここからのインク蒸発も防止できる。
以上述べた実施例によれば、(実施例1)に記載した優
れた効果に加えて、吐出口面112に対してテープ12
0が摺接しつつ湿潤剤の付与やキャッピングがなされる
ので、吐出口内のインクのメニスカスの後退や空気の取
込みも防止できる。さらに、このように薄い部材である
テープ120を用いることは、カートリッジ1の小型化
や画像域内での湿潤処理およびキャッピングが可能にな
る等の効果も奏するものであり、またその可撓性によっ
て吐出口面112によくなじみ、湿潤機能およびキャッ
ピング性能の向上も達成できるものである。
加えて、テープを用いることは、各機能部が形成可能と
いう機能分離が可能であるとともに、各種機能の有効面
積を大きくできることにもなる。
また、キャッピングの応答性にも優れ、吐出口面を記録
時以外には直ちにキャッピングすることができるので、
記録ヘッド保護に優れた効果がある。
なお、テープ状の塗布部材を用いて吐出口面112に湿
潤剤を付与する構成は、上側のみに限られない。
例えば、第1O図に示したように、テープをエンドレス
ベルト状に構成するのではなく両端をばね等の弾性部材
120−2で支持した構成としく符号120−1で示す
)、弾性部材120−2の引張力によってテープ120
−1の吐出口面112等への密着性を高めるとともに、
湿潤処理時にはテープ120−1をへ方向へ、終了後に
はB方向に搬送して湿潤剤の付与や開口部122あるい
はキャップ機能部130の位置設定等を行うようにする
ことができる。
本例によると、上側と同様の効果が得られるのみならず
、組立性の向上、並びにテープ製造が容易であることに
よるその低廉化にも資することができる。また、基準位
置の設定が容易となるという利点もある。すなわち、例
えばキャップ機能部130が吐出口面112および筐体
連通口106を覆った位置を弾性部材120−2の平衡
位置とする等である。
また、第11図に示したような構成をとることによって
、湿潤剤室を設clずに記録ヘッド110の吐出口面1
12に対して湿潤処理が行わhるようにしてもよい。
なお、本実施例においてテープの搬送経路ないし走行の
向きは、吐出口面112が有効に湿潤化されるものであ
れば、いかなるものであってもよいのは言うまでもない
。すなわち、上側ではテープを鉛直面内で搬送したが、
例えば水平面内で搬送するようにしてもよい。
第24図はさらに他の実施例を示すもので、上述した各
側が回転または往復移動によってテープ120を繰返し
使用するものであるのに対し、本例は再使用を行わない
ようにしたものである。
ここで、220は巻取り型のテープ、246はテープ2
20の未使用部分を巻き付けた従動軸、248は使用済
部分を巻取って行く巻取り軸である。巻取り釉248に
は、例えば駆動ローラ144よりギア等の適宜の伝動機
構を介して動力を伝達することができる。また、250
は従動軸246に巻き付けられたテープ220の部分に
摺接する摺動部材であり、板ばね252により付勢力を
得てテープのたるみ等を防止する。
本例においては、キャップ機能部、開口部および湿潤機
能部を、例えば巻取り軸248側から従動軸246に向
けてこの順に複数段ければよい。
以上述べたような各側の構成において、未使用のカート
リッジの保管時または寿命の尽きていないカートリッジ
を一旦取外すような場合には、キャップ機能部が吐出口
面112および筺体連通口106を覆った状態であるの
が望ましい。その状態は、製造段階あるいは非記録時の
設定(第9図(B)参照)によって得ることができるが
、外力の作用によりその状態が保たれなくなると、すな
わち開口部や湿潤機能部が設定されてしまうと、インク
蒸発やインク希釈の問題が生じて不都合である。そこで
、以下のような構成を採ることができる。
第25図(^)および(B)は、未使用時等におけるキ
ャップ状態保持のための構成例を示す。
ここで、180はストッパアーム、181はストッパア
ーム180の回動軸、182はテープ駆動ギア140の
歯間に食い込んでその回転を阻止するためのラッチ、1
90はラッチ182がギア140に係合する方向にスト
ッパアーム180を付勢するばねである。また、38は
カートリッジ1の装着に伴ってストッパアーム180に
係合し、これをばね190の付勢力に抗して押し上げる
ことによりラッチ182 とギア140との係合を解除
する押上部材である。
かかる構成において、カートリッジ1がキャリッジ3に
搭載されていない状態では、第25図(A)に示すよう
に、ばね190の作用によりストッパアーム18Gのラ
ッチ182がギア140の回転、すなわちテープの移動
を阻止するので、キャップ機能部の設定状態が保持され
ることになる。また、カートリッジ1の装着時には、同
図(B)に示すようにギア14Gは駆動ギア44からの
動力伝達によって可動の状態となる。
さらに、第26図に示すように、テープ120゜120
−1,120−3,220をパーフォレーション120
^を有する構成とするとともに、駆動ローラ142にこ
れと噛み合う爪142Aを設け、一方ピンチローラ14
4に爪142^に対応した溝144Aを設けておけば、
テープの滑りが防止されてキャップ機能部の設定状態が
保持されるのみならず、斜行も防止されて駆動精度も増
すことになる。
なお、記録ヘッドを具備したカートリッジに、開口部と
キャップ機能部と湿潤機能部とを有するテープ(帯状部
材)を設けた構成であれば、上述した実施例にのみ限ら
れることなく、それらの構成や吐出口面あるいは湿潤機
能部への湿潤剤付与の態様、そのための機構等を任意所
望に定めることができるのは勿論である。
例えば、湿潤機能部への湿潤剤の付与に関して、搬送経
路中にテープが湿潤剤を貯留した部分を通過するように
したり、あるいは少なくとも一部の搬送ローラ146に
湿潤剤を予め浸潤させたローラを用いる、もしくは適宜
の湿潤剤貯留部材から湿潤剤をすくい上げるローラを用
いるようにすることもできる。さらには、第24図示の
構成について言えば、図中破線で示すように、従動軸2
46に巻き付けられているテープ220の部分を湿潤剤
貯留部材に浸しておくようにすることもできる。
このように湿潤剤貯留部材を設けると、カートリッジ1
内は適当な蒸気圧の有する雰囲気に保たれるという効果
も得られる。
(以下余白) (実施例4) 本実施例では、カートリッジ1の装着時にはテープ12
0の開口部122が至ったときにアクチュエータ48A
の係合状態が解かれてマイクロスイッチ48がオフとな
った時点からのモータの操作量を制御することによって
テープ120を搬送せしめ、開口部122を吐出口面1
12に位置付けて記録可能状態としたり、あるいは後述
のように非使用時のキャッピング状態とすることができ
る。また、後述のように、クリーニング部が湿潤機能部
の摺接に先立って吐出口面112に摺接する。
本実施例では、インクジェット記録装置の基本的な全体
構成、シーケンス等について(実施例3)と同じものを
用いる。
第27図は本例に係るテープ120の構成例を示す。
本例に係るテープ120は、記録に際してインク吐出を
阻害しないようにするための開口部122を有している
。テープ120のうち、湿潤剤を付与すべく機能する湿
潤機能部は、開口部122と、装置の非使用時の吐出口
面112を覆うキャップ機能部130と、含浸材162
により湿潤剤を転写されてこれを記録ヘッド110の吐
出口面112に付与すべく機能する湿潤機能部124と
、第3図中方向の8動に伴い、湿潤機能部124に先立
って吐出口面112に摺接するクリーニング部134と
を有している。
本例では、開口部122は、記録時において吐出口面1
12を露出させる他、筐体連通口10Bを開放してイン
クタンク150の大気連通口154を大気に連通させる
ことができる寸法とし、キャップ機能部130について
は非記録時において吐出口面112を覆う他、筺体連通
口106を閉塞して大気連通口154からのインク蒸発
を防止することができる寸法とする。
次に、本例において用いた湿潤手段の内、テープ120
について詳述する。
まず、テープ120の材質について述べる。
テープ120に要求される機能は、次の通りである。
(i)  引張り強度が高いこと。
(i i)  可撓性があること。
すなわち、記録ヘッド110の吐出口面112に対して
の密着性を高めて、吐出口面112の湿潤化。
クリーニングおよびキャッピングを完全に行うためであ
る。
(iii)良好な、摺動性があること。
すなわち、吐出口面112に摺接するためである。
(iV)  表面の改質等が容易であること。
すなわち良好に湿潤剤が転写されること、あるいは当該
転写9クリーニングおよびキャッピングを良好とすべく
施す表面の改質や他の物質の形成を行うことが容易であ
ることである。
以上の機能を考慮すれば、ポリエチレンテレフタレー)
−(PET) 、ポリイミド(PI)、ポリテトラフロ
オロエチレンとパーフロロアクリルビニルエーテルとの
共重合体(PFA)、ポリビニルアルコール(PVA)
等の高分子フィルムや、強化紙、さらにはへ1等の金属
薄膜等をテープ120の材質として挙げることかできる
第28図はテープ基体(ベース)121上に上記処理に
より湿潤機能部124としての湿潤層125.クリーニ
ング部134 としてのクリーニング層136およびキ
ャップ機能部130としてのキャップ機能層132を設
けて構成したテープ120の構成例を示すものである。
なお、静電防止層127は静電気による塵埃等の何者を
防止すべく、テープ120の表側表面に設けたものであ
り、金属の蒸看や、カーボン等の導電性の微粒子を混入
して形成することができる。
次に、テープ120の表面(本例では含浸材162およ
び吐出口面112との接触する側の面)のうち湿潤機能
部124は、湿潤剤で濡れ易く、しかもある程度の時間
その状態を保持するのが望ましいので、表面を多孔性化
を凹凸化等で改質させるなどして吸湿性を良好にするの
が好適である。また、キャップ機能部13Gについては
、非記録時に吐出口面112に当接するものである。よ
ってキャップ機能部130が湿潤剤を含んでいると、含
浸材162との接触によって湿潤剤が吐出口内のインク
を希釈してしまうおそれがある。これを避けるためには
湿潤剤に対し°〔撥液性を有するのが好ましい。
さらに、クリーニング部134の機能としては、吐出口
面112に何基した塵埃や固化インク等を単に払拭する
のみならず、湿潤剤を適用したりして膨潤させた後にこ
れを払拭できるものであれば効果的である。このために
は、 (+)  表面を細かくあらして吸湿性のクリーニング
部134.湿潤機能部124を形成する。
(ii)  テープに成形する上記の如き樹脂中に微粒
子を混入したり、紫外線を照射する等によりテープ表面
に細かな凹凸を設けて、湿潤機能部およびクリーニング
部を形成し、この凹凸部に湿潤剤を保持させる。
(fit) PVA等、吸湿性1発泡性のある物質、お
よび撥液性のある物質を表面に塗布形成することにより
、それぞれ、湿潤機能部やクリーニング部およびキャッ
プ機能部を設ける。
(iV)  上述したようなテープ基体上に、湿潤機能
を有する表層材、クリ−・ニング機能を有する表層材お
よびキャップ機能を有する表層材を貼付、ラミネート加
工等によって接合形成することにより、それぞれ、湿潤
機能部、クリーニング部およびキャップ機能部を設ける
等を挙げることができる。
次に、キャップ機能部130としては、上記樹脂フィル
ムの表面にアルミニウム等の金属を蒸着して平滑面にし
たものや、樹脂フィルム自体の表面を平滑化したものと
することができ、これにより吐出口面112に対して密
着し易くなり、非使用時に吐出口からインクが蒸発する
のを防止することができる。なお、樹脂テープの一部を
金属薄テープに置換えて、この金属薄部をキャップ位置
として用いてもよい。
またクリーニング部134については、樹脂フィルムや
金属薄テープによる基材上にポリウレタンフォーム、 
PVA、各種ゴム材を塗布したり貼り付けたりして形成
することができる。なお、テープ状のため吐出口と摺擦
して移動する場合は、吐出口を傷損しない程度の表面性
が求められる。
含浸材、湿潤剤については、(実施例りに記載されたも
のと同じものを用いることができる。
本実施例では、第8図の制御部500によって、回復ユ
ニット駆動部86を介して回復ユニット80を駆動し、
記録ヘッド110へのキャッピングや吐出回復処理等を
行わせることができるが、前述したようにこれらの構成
は必ずしも必須ではない。さらに、制御部500は、テ
ープ搬送に用いるモータ40を制御することにより、湿
潤処理時のテープ120の搬送やスイッチ48の状態に
基づいた開口部122、キャップ機能部130およびク
リーニング部134の位置設定等を行わせる。
本例による湿潤処理手順の一例を第23図(A)を用い
て説明する。
本手順が起動されると、まずステップS1にてモータ4
0を駆動し、テープ120を第3図中A方向に搬送させ
る。これに伴って、クリーニング部°134が吐出口面
112に摺接してこれを清掃するとともに、含浸材18
2よりテープ120の湿潤機能部124(湿潤1ii1
25)には湿潤剤が付与され、これが吐出口面112に
至ったときに湿潤剤が吐出口面112に塗布されて行く
。すなわち、この塗布は吐出口面112が予めクリーニ
ング部134により清掃されて良好な状態となったとこ
ろになされることになる。
次に、ステップS3にて、スイッチ48からの信号に基
づいて、その位置を開口部122が通過したか否かを判
定する。そして、肯定判定がなされると、テープ120
の長さが既知であれば所定量モータ40の駆動を行うこ
とにより(このときにも湿潤剤は吐出口面112に塗布
され続けている)、開口部122が吐出口面112の位
置に至るので、その時点でモータ40を停止する(ステ
ップS5)。あるいは、続けて記録を行わない場合には
キャップ機能部130を吐出口面112に設定してもよ
い。
本例におけるテープ120の開口部122またはキャッ
プ機能部130の吐出口面112および筐体連通口10
8への設定手順については、第23図(B)を用いて前
述のように説明した通りである。
以上述べた実施例によれば(実施例3)に記載した優れ
た効果に加えて、湿潤処理に先立ってクリーニングが行
われるので、吐出口面は良好にされた状態で湿潤液が付
与されるので、その効果を一層高めることができる。
また、吐出口面112に対してテープ120が摺接しつ
つ湿潤剤の付与やキャッピングがなされるので、吐出口
内のインクのメニスカスの後退や空気の取込みも防止で
きる。さらに、このように薄い部材であるテープ120
を用いることは、カートリッジ1の小型化や画像域内で
のクリーニング、湿潤処理およびキャッピングが可能に
なる等の効果も奏するものであり、またその可撓性によ
って吐出口面112によくなじみ、クリーニング状態、
湿潤機能およびキャッピング性能の向上も達成できるも
のである。加えて、テープを用いることは、各機能部が
形成可能という機能分離が可能であるとともに、各種機
能の有効面積を大きくできることにもなる。
なお、テープ状の塗布部材を用いて吐出口面112に湿
潤剤を付与する構成は、上側のみに限られない。
例えば、第10図に示したように、テープをエンドレス
ベルト状に構成するのではなく両端をばね等の弾性部材
120−2で支持した構成としく符号120−1で示す
)、弾性部材120−2の引張力によってテープ120
−1の吐出口面112等への密着性を高めるとともに、
湿潤処理時にはテープ120−1をA方向へ、終了後に
はB方向に搬送してクリーニングおよび湿潤剤の付与や
開口部122あるいはキャップ機能部130の位置設定
等を行うようにすることができる。
本例によると、上側と同様の効果が得られるのみならず
、組立性の向上、並びにテープ製造が容易であることに
よるその低廉化にも責することができる。また、基準位
置の設定が容易となるという利点もある。すなわち、例
えばキャップ機能部130が吐出口面112および筐体
連通口106を覆った位置を弾性部vJ’120−2の
平衡位置とする等である。
また、第11図に示したような構成をとることによって
、湿潤剤室を設けずに記録ヘッド+10の吐出口面11
2に対して湿潤処理が行われるようにしてもよい。
なお、以上の各側においてテープの搬送経路ないし走行
の向きは、吐出口面112が有効に湿潤化されるもので
あれば、いかなるものであってもよいのは言うまでもな
い。すなわち、上側ではテープを鉛直面内で搬送したが
、例えば水平面内で搬送するようにしてもよい。
上述した各側が回転または往復移動によってテープ12
0を繰返し使用するものであるのに対し、本例は第24
図のように再使用を行わないようにしたものであっても
よい。
本例においては、第29図に示すように、キヤ・ノブ機
能部230、開口部222、クリーニング部234およ
び湿潤機能部224を、例えば巻取り軸248側から従
動軸246に向けてこの順に複数段ければよい。
(実施例5) 上述した各側においては、記録ヘッドを有するカートリ
ッジ内にテープを設け、記録ヘッドと一体に交換される
ものとして説明したが、本発明は上側にのみ限られるこ
となく、テープが別体に設けられていてもよい。
第30図はその実施例を示し、ここで、第1図と同様に
構成できる各部には対応箇所に同一符号を付しである。
ここで、310は記録ヘッド、330はキャリッジ、3
50はインクタンクである。記録ヘッド310は、装置
に固定の部材であっても、あるいは交換可能なものであ
ってもよい。また、インクタンク350は、インク残量
が無しとなったときに交換されるカートリッジタンクの
形態であワても、あるいは不図示のインク供給源からイ
ンクを受容して記録ヘッド310に供給するサブタンク
の形態であフてもよい。すなわち、記録ヘッド310お
よびインクタンク350は、両者を一体として同時に、
もしくは別体として各別に、またはいずれか一方のみが
交換される交換部材であってもよいし、交換を前提とし
ないものでもよい。また、記録ヘッド310が不図示の
インク供給源から直接インク供給を受けるものであれば
、インクタンク350の配設は不要である。
310は記録ヘッド310の吐出口面に摺接しつつ、適
宜の駆動手段(不図示)により搬送されるテープであり
、記録時に記録ヘッド310の吐出口面に対向した位置
に設定されて全吐出口を露出するための開口部322を
有するとともに、吐出口面310に摺接して湿潤剤を付
与する機能を有している。当該機能を果たすための湿潤
機能部は、吐出口面に摺接する面全体であってもよく、
一部であってもよい。そして、上述した第21図または
第27図と同様に、キャップ機能部、クリーニング部を
有するものとしてもよい。
346はキャリッジ330に設けられ、テープ310の
搬送路を規制してこれを案内するガイド用ローラ、34
8は開口部322の通過を検知して開口部322の位置
設定等を行う制御に供されるセンサであり、第4図につ
いて述べたマイクロスイッチ48と同様の機能を有する
360は湿潤剤を貯留した湿潤剤容器であり、弾性を有
する含浸材形態のバッド362を有する。バッド362
は容器内部の湿潤剤に浸漬される部分と、テープ320
に当接してこれに湿潤剤を付与するとともにこれを押圧
してテープ320に張力を付与する部分とを有する。す
なわち、このバッド362によりテープ320は記録ヘ
ッド310の吐出口面に密着して、良好な湿潤処理がな
される。なお、湿潤剤容器360は、その他予め湿潤剤
を含浸させた含浸材を満たした構成であってもよく、湿
潤剤にインクを用いるのであればその配設は不要である
。また、湿潤剤容器360は単体で、もしくはインクタ
ンク350や記録ヘッド310等と一体に交換されるも
のであってもよいし、キャリッジ330に固定されて適
宜湿潤剤の補給を受けるものであってもよい。
本実施例においても、湿潤手段その他には前述したよう
な構成1部材、材料等を選択でき、機能の選択に応じて
前述と同様な効果を得ることができるものである。
なお、ここまで、本発明の代表的1を実施例について記
載したが、本発明はこれらの実施例に限られるものでは
なく、各実施例の各構成を互いに組合せたものまで含む
ものであることは言うまでもない。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、記録ヘッドと該
記録ヘッドの吐出口面を湿潤化して乾燥やインク増粘を
予防する湿潤手段および/またはクリーニング手段とを
一体のカートリッジに設けたことにより、記録ヘッドの
寿命に対応させて湿潤手段および/またはクリーニング
手段の寿命を設定することができ、湿潤剤やテープの交
換は記録ヘッドの交換と同時に行われるので、高い記録
品位を長く維持できる。
さらに、湿潤手段と吐出口面とを空間的に近接配置でき
るので、湿潤動作時における塵埃等の異物混入の確率が
低くなって信頼性が向上すると共に、湿潤動作の応答性
も良好なものとなる。また、湿潤手段に先立ってクリー
ニングが行われる場合には、吐出口面は良好にされた状
態で湿潤液が付与されるので、その効果を一層高めるこ
とができる。
加えて、記録装置本体側の構成に殆ど依存せずに、カー
トリッジ単独での湿潤動作も可能となり、動作時間の制
約も小さく、本体の休止時間も小とすることもできるよ
うになる。
さらに加えて、本発明によれば、テープに対して含浸材
と吐出口面とが同一面側にあり、記録中に邪魔になるこ
とがないので、機構および動作が簡略となる。
また、吐出口面に対してテープが摺接しつつ湿潤剤の付
与やキャッピングがなされるので、吐出口内のインクの
メニスカスの後退や空気の取込みも防止できる。さらに
、このように薄い部材であるテープを用いることは、カ
ートリッジの小型化や画像域内でのクリーニング、湿潤
処理およびキャッピングが可能になる等の効果も奏する
ものであり、またその可撓性によって吐出口面によくな
じみ、クリーニング状態、湿潤機能およびキャッピング
性能の向上も達成できるものである。加えて、テープを
用いることは、各機能部が形成可能という機能分離が可
能であるとともに、各種機能の有効面積を大きくできる
ことにもなる。
また、キャッピングの応答性にも優れ、吐出口面を記録
時以外には直ちにキャッピングすることができるので、
記録ヘッド保護に優れた効果がある。
また、装置本体側にキャッピング手段を設けた場合のよ
うに吐出口面前方からキャッピングがなされるのではな
く、吐出口面に対して湿潤手段がほぼ横から移動してき
て湿潤剤の付与やキャッピングがなされる場合には、S
Nが小さく吐出口内のインクのメニスカスの後退や空気
の取込みも防止できる。
キャップ部材に一体に設けた湿潤手段により、単にキャ
ップ部材による吐出口の密閉にとどまらず、さらに十分
な吐出口の保護が可能となつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係るインクジェット記録装
置の構成例を示す平面図、 第2図および第3図は、それぞれ、本発明に係るカート
リッジの一実施例として、湿潤手段にテープを用いた構
成の一例を示す斜視図およびその内部構成例を示す断面
図、 第4図は、第2図および第3図示のカートリッジを第1
図示の記録装置に搭載した状態を示す一部断面図、 第5図は同じくその斜視図、 第6図および第7図は、本実施例で用いたテープの構成
を説明するための説明図、 第8図は本実施例における制御子の一構成例を示すブロ
ック図、 第9図は本実施例による湿潤処理手順の一例を示すフロ
ーチャート、 第1θ図および第11図は湿潤手段にテープを用いたカ
ートリッジの他の構成の2例を示す断面図、第12図は
本発明に係るカートリッジに設けられる湿潤手段の他の
実施例を示す断面図、第13図(A)および(B)は第
12図示の湿潤手段を動作させる機構の構成例および動
作を示す側面図、 第14図は本発明に係るカートリッジに設けられる湿潤
手段のさらに他の実施例を示す断面図、第15図は第1
4図示の湿潤手段を動作させる機構の構成例を示す斜視
図である。 第16図は本発明に係るカートリッジの別の実施例を示
す断面図、 第17図(八) および(B)は第16図示の゛カート
リッジのキャッピング手段を駆動するための機構の構成
例およびその動作を説明するための側面図、第18図は
本実施例における制御系の一構成例を示すブロック図、 第19図は本実施例による湿潤処理手順の一例を示すフ
ローチャート、 第20図(八)および(B)は本発明のさらに別の実施
例に係るカートリッジおよびその動作を説明するための
側面図である。 第21図および第22図は、本発明の実施例の1つで用
いたテープの構成を説明するための説明図、 第23図(A)および(B)は本発明の実施例の1つに
よる処理手順の一例を示すフローチャート、第24図は
本発明に係るカートリッジの他の構成の3例を示す断面
′図、 第25図(A)および(B)はテープ位置設定に採用可
能な機構の構成例および動作を示す側面図、第26図は
テープ搬送系に採用可能な機構の構成例を示す斜視図で
ある。 第27図および第28図は、本発明の実施例の1つで用
いたテープの構成を説明するための説明図、 第29図は本発明の実施例の1つにおいて採用可能なテ
ープの構成例を示す説明図である。 第30図は本発明のさらに他の実施例を説明するための
斜視図である。 1・・・カートリッジ、 3.330・・・キャリッジ、 13・・・プラテンローラ、 17・・・信号伝達用ケーブル、 32・・・ロックアーム、 37・・・電気接点受部材、 40・・・浸潤処理モータ、 42.44,140・・・ギア、 100.200,300・・・筐体、 102.202・・・保護カバー 110・・・記録ヘッド、 112・・・吐出口面、 120.120−1.120−3,220.320・・
・テープ、121・・・ベース、 122.222,322・・・間口部、124.224
・・・湿潤機能部、 125・・・湿潤層、 127・・・静電防止層、 130.230・・・キャップ機能部、132・・・キ
ャップ機能層、 134.234・・・クリーニング部、142・・・駆
動ローラ、 144.146・・・ローラ、 150.350・・・インクタンク、 152 ・・・を夜路、 154・・・大気連通口、 160.260.360・・・湿潤剤室、162.26
2.362.366・・・含浸材、170・・・接点部
材、 180・・・ストッパアーム、 240・・・駆動アーム、 246・・・従動軸、 248・・・巻取軸、 360・・・湿潤剤容器、 364−・・キャップ、 369・・・揺動アーム、 SOO・・・制御部。 第2図 100f停 第7図 第1O図 第9図 第12図 第13図(B) 第14図 第16図 第17図(B) 第20図(A) 124  項・閑植社?P 第21図 +32キヤフアp驚τ乙涜 第22図 第23図(A) 第24図 +901j’ね 第25図(A ) 第26図 第25図(B) 第27図 第28図 第30図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)液吐出手段を具備し液体噴射記録装置の本体に対し
    て着脱自在なカートリッジにおいて、前記液吐出手段の
    液吐出部を湿潤するための湿潤手段と、 該湿潤手段を駆動するための駆動力の伝達を受容する入
    力部材と、 前記液吐出手段を駆動するための電気信号を受容する電
    気接点部材と、 これら手段および部材を一体に支持する筺体と を具えたことを特徴とするカートリッジ。 2)前記液吐出手段の液吐出部を覆う第1の位置と、前
    記液吐出部を露出する第2の位置とに移動可能な帯状部
    材と、 前記入力部材による駆動力の伝達に応じて、前記帯状部
    材を前記第1または第2の位置に駆動する駆動手段とを
    さらに具え、 前記湿潤手段は前記帯状部材に湿潤剤を付与することに
    より当該帯状部材を介して前記液吐出部を湿潤する湿潤
    剤付与部材を有することを、特徴とする請求項1記載の
    カートリッジ。 3)前記帯状部材は、前記液吐出部を覆う部分と、前記
    液吐出部を露出する部分と、前記湿潤剤が付与される部
    分とを有することを特徴とする請求項2に記載のカート
    リッジ。 4)前記帯状部材に設けられ、前記液吐出部をクリーニ
    ングするためのクリーニング手段をさらに具えたことを
    特徴とする請求項2または3記載のカートリッジ。 5)前記帯状部材は無端移動することを特徴とする請求
    項2ないし4のいずれかの項に記載のカートリッジ。 6)前記帯状部材は布端移動することを特徴とする請求
    項2ないし4のいずれかの項に記載のカートリッジ。 7)液吐出手段を具備したカートリッジを装置本体に対
    して着脱自在にした液体噴射記録装置において、 液吐出手段の液吐出部を湿潤するための湿潤手段と、該
    湿潤手段を駆動するための駆動力の伝達を受容する入力
    部材と、前記液吐出手段を駆動するための電気信号を受
    容する電気接点部材と、これら手段および部材を一体に
    支持する筺体とを有するカートリッジと、 該カートリッジの前記電気接点部材および前記入力部材
    にそれぞれ結合する電気接点および駆動手段と、 前記カートリッジを固定する固定手段を具備したカート
    リッジ支持手段と、 前記カートリッジの前記液吐出手段に対して記録媒体を
    供給する手段と を具えたことを特徴とする液体噴射記録装置。 8)前記カートリッジは、前記液吐出手段の液吐出部を
    覆う第1の位置と、前記液吐出部を露出する第2の位置
    とに移動可能な帯状部材と、 前記入力部材による駆動力の伝達に応じて、前記帯状部
    材を前記第1または第2の位置に駆動する駆動手段とを
    さらに有し、 前記湿潤手段は前記帯状部材に湿潤剤を付与することに
    より当該帯状部材を介して前記液吐出部を湿潤する湿潤
    剤付与部材を有することを特徴とする請求項7記載の液
    体噴射記録装置。 9)前記帯状部材は、前記液吐出部を覆う部分と、前記
    液吐出部を露出する部分と、前記湿潤剤が付与される部
    分とを有することを特徴とする請求項8に記載の液体噴
    射記録装置。 10)前記帯状部材に設けられ、前記液吐出部をクリー
    ニングするためのクリーニング手段をさらに有すること
    を特徴とする請求項8または9記載の液体噴射記録装置
    。 11)前記帯状部材は無端移動することを特徴とする請
    求項8ないし10のいずれかの項に記載の液体噴射記録
    装置。 12)前記帯状部材は布端移動することを特徴とする請
    求項8ないし10のいずれかの項に記載の液体噴射記録
    装置。 13)液吐出手段を具備し、液体噴射記録装置の本体に
    対して着脱自在なカートリッジにおいて、前記液吐出手
    段の液吐出部を覆う第1の位置と、該液吐出部を露出す
    る第2の位置とに設定可能なキャップ部材と、 該キャップ部材を前記第1および第2の位置に駆動する
    駆動手段と、 該駆動手段を駆動するための駆動力の伝達を受容する入
    力部材と、 前記キャップ部材に一体に設けられ、前記液吐出部を湿
    潤するための湿潤手段と、 前記液吐出手段を駆動するための電気信号を受容する電
    気接点部材と、 これらの手段および部材を一体に支持する筐体と を具えたことを特徴とするカートリッジ。 14)液吐出手段を具備したカートリッジを装置本体に
    対して着脱自在にした液体噴射記録装置において、 前記液吐出手段の液吐出部を覆う第1の位置と該液吐出
    部を露出する第2の位置とに設定可能なキャップ部材と
    、該キャップ部材を前記第1および第2の位置に駆動す
    る駆動手段と、該駆動手段を駆動するための駆動力の伝
    達を受容する入力部材と、前記キャップ部材に設けられ
    前記液吐出部を湿潤するための湿潤手段と、前記液吐出
    手段を駆動するための電気信号を受容する電気接点部材
    と、これらの手段および部材を一体に支持する筺体とを
    有するカートリッジと、 前記カートリッジの前記電気接点部材および前記入力部
    材にそれぞれ結合する電気接点および駆動手段と、 前記カートリッジを固定する固定手段とを具備したカー
    トリッジ支持手段と、 前記カートリッジの前記液吐出手段に対して記録媒体を
    供給する手段と を具えたことを特徴とする液体噴射記録装置。 15)液体噴射記録装置の液吐出手段の液吐出部に摺接
    しつつ長手方向に搬送される帯状部材において、 該部材の液吐出手段に対向する側に前記液吐出部のため
    の湿潤機能を持たせたことを特徴とする液体噴射記録装
    置用帯状部材。 16)液体噴射記録装置の液吐出手段の液吐出部に摺接
    しつつ長手方向に搬送される帯状部材において、 その長手方向に前記液吐出部のための複数の機能を配設
    したことを特徴とする液体噴射記録装置用帯状部材。 17)前記複数の機能として、気密性を保ち前記液吐出
    部を覆うキャップ部と、前記液吐出部を露出する機能を
    有する開口部と、保湿機能を有する前記液吐出部のため
    の湿潤部とを設けたことを特徴とする請求項16に記載
    の液体噴射記録装置用帯状部材。 18)前記複数の機能として、気密性を保ち前記液吐出
    部を覆うキャップ部と、前記液吐出部を露出する機能を
    有する開口部と、保湿機能を有する前記液吐出部のため
    の湿潤部と、前記液吐出部をクリーニングするためのク
    リーニング部とを設けたことを特徴とする請求項16に
    記載の液体噴射記録装置用帯状部材。
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