JPH02293413A - 水蒸気雰囲気中におけるセグメント化したポリウレタン―尿素エラストマーの紡糸 - Google Patents

水蒸気雰囲気中におけるセグメント化したポリウレタン―尿素エラストマーの紡糸

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JPH02293413A
JPH02293413A JP2099471A JP9947190A JPH02293413A JP H02293413 A JPH02293413 A JP H02293413A JP 2099471 A JP2099471 A JP 2099471A JP 9947190 A JP9947190 A JP 9947190A JP H02293413 A JPH02293413 A JP H02293413A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、一定量の過熱水蒸気を通過させている乾燥紡
糸チムニー中で、セグメント化した(segw+ant
ed)ポリウレタン−尿素エラストマーを紡糸する方法
に関するものである。この方法は、特に中程度の、およ
び粗いタイター(titre)において、高い紡糸チム
ニー温度において、得られるフィラメントヤーンの糸と
しての性質に望ましくない変化を与えることなく、部分
的には顕著な改良さえ伴いながら、チムニーあたりの紡
糸能力を極端に増加させ、紡糸速度を増加させる。本件
新規方法はまた、特に紡糸溶媒が高温で、紡糸空気媒体
としては使用しなければならない不活性気体を使用しな
い空気中においても、分解する傾向を回避する(このこ
とがなければ、高い紡糸速度では紡糸溶媒の実質的な除
去が必要である)。本件新規方法は、さらに、比較的高
い個々のフィラメントタイターを有する(多重)フィラ
メントヤーンの紡糸を可能にし、このことがフィラメン
トヤーンの外的効果および分解的影響に対する安定性の
改良に寄与する。
高度の弾性を有する PU エラストマ一糸(スパンデ
ックス( Spandex)糸またはエラスタン( E
lasLhan)糸)は、大部分が湿式紡糸法、および
特に乾式紡糸法により製造される。このためには、この
エラストマーの高度に粘稠なジメチルホルムアミド溶液
またはジメチルアセタミド溶液を、多孔ノズルを通して
、熱空気が付加的に供給されている加熱紡糸チムニー中
に紡糸する(ファルカイ(B. v. Falkai)
刊行の合成繊維( Synthesefasern) 
*化学出版(Verlag Chemie Weinh
eim)1981. 180ないし190ページのエル
テル(H.Oertel)の報文、およびプラスチック
スハンドブック(Kunststoffhandbuc
h) , 7巻.ポリウレタン,1983. ハンザー
出版(C. Hanser−Verlag) , 61
1ないし627ページのガル(H. Gall) /ウ
ォルフ(K. H. Wolf)報文を参照)。
紡糸溶液の温度、紡糸チムニーの温度、付加的に供給さ
れる熱空気の温度および取り出し速度、ならびに紡糸チ
ムニーの幾何学的寸法がフィラメントの乾燥と溶媒の実
質的な除去とを基本的に決定する。
しかし、溶媒の完全な除去には多くの種類の技術的限界
があることが見いだされている。たとえば、ノズルの近
傍の温度が高過ぎれば一溶液温度が高過ぎることを通じ
て、または環境温度が高過ぎることを通じて 一特に取
り入れ速度が大きい場合に、溶液紡糸ジェットが紡糸口
金放出孔の直下で分裂(tear off)する。取り
出し速度の増加は経済的理由からは極めて望ましいが、
この尺度は今日まで、特に極めて急勾配の力/伸長図と
して現れる、破断伸長限界の(余りに)大きな減少を伴
う糸の事前配向(pre−orientation)が
大き過ぎるために制限されていた。
しかし、上に論じた理由から、紡糸空気温度の上昇はま
た、糸の熱的変色のために、および紡糸溶媒の熱的不安
定性のために、実用上制限されてレ1る。t二とえばジ
メチノレアセタミドおよびジメチルホルムアミドは、約
30060ないし350℃以上の紡糸空気温度でチムニ
ーにおける分解が増加し、350゜Cを超えれば一層急
激に分解し、回収し得る溶剤の収量が減少することが見
いだされている。
したがって、温度には自動的に上限が存在する。
空気に替えて窒素または燃焼気体( combus t
 iongas)  (“ケンプ( Kemp)ガス)
を熱紡糸空気成分として使用すれば(酸化的)分解反応
は実際に減少させることができるが、原料費(cost
)と経費(expenditure)とはかなり増加す
る。
工業的に重要な、環境技術に関する他の問題は、特に中
程度の、および粗いタイターの場合に紡糸したエラスト
マー糸中に余りに多くの溶剤が保持されることである。
日本特許明細書44−896 ( 1969)は、高分
子量のポリエステル、ジイシシアネートおよびエチレン
グリコールを基剤とするポリウレタンを溶剤としてのメ
チルイソプチルケトン/DMF  の混合物またはテト
ラヒド口7ランの混合物に溶解させ、少なくとも150
゜Cの紡糸チムニー中で、lないし30 rn3/時の
過熱水蒸気を150ないし400゜Cで紡糸口金上に導
入し、妥当な取り出し速度(低い紡糸能力)を用いて紡
糸することによる、連鎖をグリコールで延長したポリウ
レタンエラストマー用の乾式紡糸法を記載している。こ
の種の糸は水蒸気なしで紡糸しI;糸との比較で、実際
上同等の性質を有している。高度に揮発性の溶媒、たと
えばテトラヒド口フランを単独で、または他のものとと
もに使用(use or co−use) Lている0
この種のグリコール延長ポリウレタンエラストマーは、
より高いチムニー温度で、また同時に高温の気体紡糸媒
体で紡糸することができない。分裂し、または熱可塑的
に延伸されて弾性特性に望ましくない変化が伴うのであ
る。この日本法に記載された紡糸能力は、この種のグリ
コール延長ポリウレタンに対しては、なお極めて不満足
である。
本発明の目標は、NCO 予備重合体のジアミンによる
連鎖延長を基本とするポリウレタン−尿素(PUU)エ
ラストマーを、高度に極性の溶媒、たとえばジメチルホ
ルムアミドおよび特にジメチルアセタミドから、高い紡
糸能力で、かつ高温における紡糸溶媒の分解の危険なし
に実用上完全に紡糸して、ここでは低い紡糸溶媒含量と
良好な生の色合い(raw shade)とを有し、加
えて、その弾性特性において熱空気から紡糸した糸と比
較して改良された値を有する PUU エラストマー糸
を与えることができる、改良された乾式紡糸方法を提供
することである。本発明の目標は、ここでは利用し得る
紡糸チムニーを(特にその長さを)、可能な限り変更す
ることなく達成すべきである。
上に引用した日本特許明細書44 896に言及された
lないし30 ta3/時の水蒸気量は150’0にお
いて約0.5 kg/時ないし150℃において13.
6 kg/時の、150ないし400℃の過熱水蒸気に
相当するが、この量では本発明に従って使用する PU
Uエラストマー溶液では、また、本件発明者らの実験に
存在するチムニー寸法(チムニー断面積0.0615 
m”− チムニー直径−28 am)では紡糸が不可能
である。本発明に従えば、明らかにより大量の、好まし
くは少なくとも20 kg/時、好ましくは30 kg
/時以上の250ないし400℃の水蒸気に相当する5
0 m3/時以上の水蒸気が必要である。導入する水蒸
気量の、上記の日本特許明細書が挙げた150℃ないし
400°0においてlないし30 +o’/時で、0、
3ないし13.6 kg/時を超えない水蒸気量と比較
して、 250℃において毎時30 kg 一毎時 75  m”(相 当する温度で) 250℃において毎時45 kg一毎時112.5 m
”400℃において毎時30 kg一毎時 96II+
3400℃において毎時45 kg一毎時144  m
”に相当する、好ましくは240ないし400°0の過
熱水蒸気30ないし45 kg/時という、この劇的な
増加により初めて、本発明に従って使用するポリウレタ
ン−尿素を効率的に紡糸することができるのである。
本発明は、ジアミンによる NCO 予備重合体の連鎖
延長により製造したポリウレタン−尿素エラストマーを
、そのジメチルホルムアミド溶液または(好ましくは)
ジメチルアセタミド溶液から100゜Cを下らない熱紡
糸口金を経て、100℃を下らない、好ましくは105
ないし125℃のノズルにおける紡糸溶液温度で、16
0℃を下らない、たとえば160ないし238℃の、好
ましくは170ないし230℃の、特に175ないし2
25℃のチムニー壁温度の加熱紡糸チムニー中に紡糸し
、この工程中で、28cm以内のチムニー直径において
は少なくとも20 kg/時で、好ましくは25ないし
50 kg/時で、特に好ましくは30ないし45kg
/時で、250℃を超える温度の、好ましくは275な
いし400℃の、特に280ないし325°0(自由流
動下、チムニーの中心において、紡糸口金の高さで測定
して)の過熱水蒸気を熱紡糸媒体として導入し、また、
チムニーの直径がより大きい場合には、好ましくはチム
ニー断面積の比率Hで、特に0.1 H ないし0.8
Hのみの、殊に0.2ないし0.6Hのみの比率で増加
させて熱紡糸媒体として導入し、紡糸チムニーの終端で
紡糸媒体および紡糸溶媒を回収段階に供給し、少なくと
も250 m/分の、たとえば少なくとも400m/分
の、好ましくは500ないし1.500 rml分の、
特に500ないし1.200 m/分のチムニーよりの
糸の取り出し速度を観測することを特徴とする、紡糸媒
体として過熱水蒸気を用いるポリウレタンエラストマー
繊維用の改良乾式紡糸方法に関するものである。 本発
明記載の方法においては、ポリウレタン−尿素エラスト
マ一糸(PUU 糸)を顕著な利益、紡糸チムニー能力
および量で紡糸することができる。ある場合には、極め
て高い紡糸速度(たとえば≧500、たとえば1,50
0 tal分以内)にも拘わらず、これらのポリウレタ
ン−尿素エラストマ一糸は、驚くべきことには、慣用の
紡糸速度(たとえば約200 m/分)とは対照的に、
延伸性の顕著な減少および糸の望ましくない程高いモデ
ュラス値を示さず、驚くべきことには、熱空気中での同
様な紡糸条件(そもそも熟空気を使用してこの種の紡糸
が可能であるとして)と比較して、むしろ破断時伸長度
の増加を示すのである。理由の一つは恐らく、水(蒸気
)と PUU  エラストマー中のポリ尿素の剛いセグ
メントとの間の高い紡糸温度における相互作用と、同時
に起こる、残留溶媒の残留含量の減少に伴う溶媒和効果
の減少とにあるであろうが、これは、単に予期し得なか
った発見の解釈を意図したものに過ぎない。
本発明記載の水蒸気紡糸方法は、粗い(ほぼ≧500 
dtex,好ましくは≧1.000 dtex)タイタ
ーに、また、比較的粗いフィラメント個別タイター(エ
ラストマーフィラメントヤーンの最終段階において相互
に弱く接着した(融合した)個々のフィラメントに関し
て約10ないし25 dtex(引用文献を参照))に
おいて特に有利である。
この種の粗いタイターは、一方では妥当な乾燥を得るた
めに、他方ではあまり大きくない予備配向(延伸性の減
少)を得るt―めに、これまでは比較的遅い速度で、し
たがって低い能力で紡糸しなければならなかった(比較
例を参照)。
しかし、遅い紡糸速度にも拘わらず、先行技術の乾式紡
糸方法の粗いタイターの糸には、望ましくないほど高い
含量の溶媒(たとえばl,5ないし3重量%のDMA)
がなお残留し、さらに適宜に後処理により減少させなけ
ればならなかった。
比較実験より見られるように、熟紡糸媒体として、熱空
気に替えて十分な量の過熱水蒸気を使用するならば、た
とえば特に限界的に粗いタイター(約1.300 dt
ex)を有する同一の PUU  エラストマー溶液を
、少なくとも2倍に達する引き出し速度の増加にも拘わ
らず、本発明記載の方法により、上記の引き出し速度(
たとえば約250ないし280 ml分から500ない
し600 m/分に、従って少なくとも2倍のチムニー
能力で)および同様な紡糸装置(同一のチムニー長、同
一のチムニー直径、ほぼ同一の黙空気紡糸媒体量、同一
の紡糸溶液温度)で、糸の性質に望ましくない変化を与
えることなく紡糸することができる。さらに、紡糸能力
がかなり増加しているにも拘わらず、また、高いフィラ
メント個別タイターまたはフィラメント全タイターで紡
糸するにも拘わらず、紡糸溶媒のジメチルアセタミドの
残留含量は約1.5ないし3重量%またはそれ以上から
≦1.5重量%に、通常は≦1.0重量%にさえ減少す
る。
ここで、実際にこの高温では水(蒸気)はジメチルホル
ムアミドまたはジメチルアセタミドに極めて顕著な加水
分解効果を有するはずであることが予期されるにも拘わ
らず、水蒸気雰囲気の高温において溶媒、たとえばジメ
チルアセタミドの熱分解現象が極めて実質的に減少し、
種々の分解生成物の含量および数(約1/3に)および
分解生成物量(たとえばl/50に減少)が極端に大き
く減少することは、特に驚くべきことである。
紡糸気体および紡糸チムニー中で蒸発した紡糸溶媒が凝
縮する紡糸凝縮器の下流の紡糸廃空気の分析結果は、紡
糸気体媒体として400℃の紡糸空気(水蒸気なし)を
、また、紡糸溶媒としてジメチルホルムアミドを用いる
比較例の場合には、以下の量の分解生成物(紡糸凝縮器
混合物、すなわち溶媒凝縮物; mg#l)を与える:
ホルムアルデヒド =2ないし3 mg/Qギ酸− 1
70ないし172 mg/Qジメチルアミン ー 12
ないし13 mg/12およびその他の変形生成物。
紡糸気体媒体として、同温度の空気に替えて過熱水蒸気
(400℃において40 kg/時)を用いる場合には
、以下の分解生成物量が分析により測定される: ホルムアルデヒド ー ≦2 mg/Qギ酸−9ないし
17 mg/Q ジメチルアミン 一 一1 ++g/Q実際上、その他
の変形生成物なし。
上記の比較測定より見られるように、過熱水蒸気を用い
る紡糸の場合には、空気紡糸の場合と比較して、分解生
成物の数が少なくとも10の係数で減少する。このこと
は環境に対して考慮すべき重要性を有する。
既に述べたように、本発明記載の方法は、より困難な条
件下においても残留含量の低い糸が獲られるので、中程
度の、および粗いタイター(約250ないし560 d
tex ;または〉560、特に> 800 dtex
)に、殊に、たとえば≧8 dtezの、より太い工業
用フィラメントに特に有利である。
しかし、本発明記載の方法はまた、細いタイターのエラ
ストマー糸にも大きな利点があり、この場合には、この
種の細いタイターを比較的高い温度で一溶媒のジメチル
ホルムアミドおよび特にジメチルアセタミドの分解の危
険なしに一助糸し、かつこの方法で経済的生産能力とか
なり増加した紡糸速度とを得るのが基本的であることが
実証されている。このことは特に、4、8、1、、まI
;、さらには24個のグループの糸(たとえば、それぞ
れ3ないし6本の個々のフィラメントよりなるもの)を
単一の乾式紡糸チムニーより紡糸する紡糸方法に適合す
るが、紡糸能力の大きな経済的効果に加えて、生産節減
的な紡糸条件および環境的により良好な紡糸条件も、本
件新規方法により実現することができる。
可能なポリウレタン−尿素エラストマ一糸は、その連鎖
がジアミンにより延長されており、かつ、セグメントの
形状に組み立てられている全てのPUU エラストマー
である(上に引用した文献を参照)。これらのPUU 
エラストマーは、約1.5ないし4重量%のNCO末端
基を有するNCO 予備重合体と連鎖延長剤としてのジ
アミンとより製造する。狭い意味のジアミンとしては、
ここでは脂肪族、環状脂肪族もしくは芳香脂肪族のジア
ミンまたはその混合物、たとえばエチレンジアミン、1
.2−プロピレンジアミン、トリメチレンジアミン、 H.N−CH.・c (c H a)*・CH.・NH
,、1.3−ジアミノシク口ヘキサン、インホロンジア
ミン、mキシレンジアミンおよび他の多くのジアミン類
、好ましくは、適宜に約30モル%の1.2−プロピレ
ンジアミン、1.3−ジアミノシク口ヘキサン、ピペラ
ジン等と混合した主成分としてのエチレンジアミンを使
用する、モノアミンも連h停止剤/連鎖調節剤として少
量使用することができる。広い意味のジアミンにはヒド
ラジン、ならびにジヒドラジド化合物、たとえばカルボ
ジヒドラジド、ヒドラジドセミカルバジド、セミ力ルバ
ジド力ルバジンエステルおよび同等の化合物も含まれる
NCO 予備重合体は高分子量ジオール、たとえば分子
量約t.oooないし4 , 000のポリエステル(
ポリラクトンを含む)、ポリエーテル、好ましくはポリ
オキシテトラメチレンジオール、ポリエーテルエステル
等から、過剰量(たとえば1.5ないし2.5モル)の
ジイソシアネート、たとえばジフェニルメタン4.4゛
−ジイソシアネート−(MDI)トルイレンジイソシア
ネートまたはシクロヘキサン1.3−ジイソシアネート
との、熔融状態における、または、好ましくは溶媒中に
おける反応により製造する。約1.5ないし2.9%の
NCO を有する、または1.6ないし2.5%のNC
O とジイソシアネートとしてのMDIとを有する N
CO 予備重合体が好ましい。
適宜にその他の成分、たとえばN−メチルジエタノール
アミンまたは N−メチルービス−(β−ヒドロキシプ
口ビル)一アミンを、NCO予備重合体の形成に使用す
ることもできる。
このNCO予備重合体(またはその溶液)は連続的に、
または非連続的に、ジアミン化合物と、高度に極性の溶
媒、たとえばジメチルホルムアミドまたはジメチルアセ
タミド中で、約0.9ないし1.1のN C O/N 
H !当量比で反応させることができる。
出発物質および工程は、エラストマー糸に関する多くの
刊行物および特許より公知であり、本件方法との関連で
ポリウレタン−尿素エラストマー溶液の製造に使用する
ことができる。本件ポリウレタン−厚素エラストマー紡
糸溶液は一般に、室温において約50ないし2501好
ましくは70ないし180Pasの粘性を有する。濃度
は一般に20ないし35重量%、好ましくは22ないし
30重量%である。
本件紡糸溶液は、慣用の添加剤および安定剤、たとえば
二酸化チタニウム(ルチルまたは鋭堆石(anatas
e) ) 、いかなるものであれ所望の純度の酸化亜鉛
、硫化亜鉛のような白色顔料;着色顔料もしくは染料;
安定剤および老化防止剤.UV安定剤;接着防止剤たと
えばステアリン酸マグネシウムおよび/またはステアリ
ン酸亜鉛(たとえば0.1ないし0.8重量%のー ま
たは、いかなるものであれ、その所望の混合物)、適宜
に4%以内の他の酸化物、たとえば酸化マグネシウム、
または炭酸マグネシウムを含有する酸化亜鉛;流動性改
良剤、たとえばシリコーン油(ポリジメチルシロキサン
)または可溶性ボリオキシアルキレン/ジメチルシロキ
サン共重合体を含有していてもよい。ここでもまた、適
当な物質は多くの場合、文献に名を記され゛ている。
本件エラストマー溶液を濾過し、個々の紡糸チムニーに
通ずる。紡糸口金に導入する前に、この溶液を、紡糸口
金内で少なくとも100℃に加熱される程度に予備加熱
しなければならない。溶液の供給中は90ないし95℃
の温度で既に十分であり、残余の熱の供給は高温領域(
紡糸空気/水蒸気/チムニー加熱)の熱を経由して行っ
て、溶液温度およびノズル表面温度を 100゜C以上
、溶媒ジメチルホルムアミド/ジメチルアセタミドの沸
点の直下、好ましくは105ないし135℃に保つが、
溶液を供給するときに溶液温度を≧100゜Cに設定す
るのが、この方法にとってより信頼性がある。これは、
たとえば短い予熱帯域を経由して、かつ静的混合素子に
よる循環により行うことができる。紡糸中の水蒸気の凝
縮を回避するために、使用するノズルも同様に≧100
゜Cの予熱状態で設置する。
長さ5ないし15 m,好ましくは7ないし12m,直
径25ないし70 cm,好ましくは27ないし55 
cmの慣用の加熱チムニーを紡糸チムニーとして使用す
る。この紡糸チムニーは全長にわたって、または部分長
を、適宜に異なる温度に加黙することができる。
水蒸気は、紡糸チムニーから一定の距離に位置する水蒸
気加熱器より供給される。紡糸チムニを予定された温度
にするために、水蒸気過熱器では絶縁/距離等に応じて
一一股には若干高い温度を水蒸気に発生させる。その量
は、たとえば讃孔隔壁を経て測定する。水蒸気の温度は
、ほぼ紡糸口金のレベルで測定する。紡糸チムニーの導
入する水蒸気の量は、紡糸チムニーの断面積に応じて、
また、若干低い程度で、導入する紡糸溶液の量(チムニ
ー中の紡糸溶媒の量)に応じて変化させる。たとえば断
面積615 cm” (d − 28 cm)のチムニ
ーでは、50 m3/時の過熱水蒸気量が812m/時
(0.225 rn/秒)の流速を生む。他のチムニー
断面積に変換するには、必要と考えられるならば、水蒸
気の量を適宜にチムニー断面積の比(H)に従って修正
する。ここで、比H は拡大されたチムニー断面積の6
15  am” (チムニー直径28 am)のチムニ
ー断面積に対する倍率を表す。好ましくは、水蒸気の量
はこの比H に対してたとえば0.1 H ないし0.
8 H の比率でのみ増加(すなわち、28 cmの“
正常な゛′紡糸チムニー直径に対する水蒸気量を超える
分の10ないし80%のみ増加)させる。特に、水蒸気
量の増加は0.2Hないし0.6Hのみである。より大
きなチムニ直径に対して、より小さい x−Hの値を選
択する。
経済的な理由から、ここでの水蒸気の量は工程に必要な
最低値に設定する。エラストマー溶液の流通量(チムニ
ー能力)とチムニー断面積とが同時に増加すれば、チム
ニー断面積のみが増加する場合よりも大量の水蒸気を使
用する傾向があるであろう。
ポリウレタン−尿素エラストマー溶液の製造末端水酸基
と2.000の平均分子量(OH 数56)とを有する
ポリエステルを、10 kgのアジピン酸と8.1 k
gのヘキサン−1.6−ジオーノレおよび7.1 kg
の2.2−ジメチルプロパン−1.3−ジオール(ネオ
ペンチルグリコール)との反応により、慣用の手法で製
造する。この重合体10 kgを190gの N.N−
ビスー(β−ヒドロキシプ口ピル)一メチルアミン、2
.600 gのジフエニルメタン4.4′−ジイソシア
ネート(0.6%のジフェニルメタン2,4−ジイソシ
アネートを含有)および3.2 kgのジメチルアセタ
ミドとともに、撹拌しながら 100分間、予備重合体
のNCO 含量が2.66重量%(固体分を基準にして
)になるまで、50ないし54℃に加熱した。エチレン
ジアミン245 g ヲ43.45 kgのジメチルア
セタミドに溶解させ、この溶液を最初に反応容器(ke
tile)に導入し、固体C O x 270 gを添
加してカルバミン酸エステルけん濁液を形成させた。こ
の新たに製造したけん濁液に、予備重合体溶液(上記の
ようにして製造したもの) 16 kgを、激しく撹拌
しながら添加した。22重量%の固体分含量と92.6
 P asの溶液粘性とを有する均一な、透明なエラス
トマー溶液が得られI;。PU固体分を基準にして4重
量%の二酸化チタニウム、0.3重量%のステアリン酸
マグネシウムおよび1%のシリコーン油バイシロン(B
aysilon’) MIOO (バイエル社製)を上
記の粘稠な重合体溶液に添加した。シアノックス( C
yanoxク) 1790 (インシアヌル酸2.4.
6− トリス−(2.4.6− }リメチル−3−ヒド
ロキシベンジル))安定剤も、上記の溶液に添加した。
比較例 ポリウレタン−尿素エラストマーの22重量%ジメチル
アセタミド溶液(製造指針を参照)を長さ8.8 m,
内径28 amの紡糸チムニーで、孔径0.3 mmの
96孔ノズルから紡糸して、太さ1.200 dLex
のエラストマー糸を得た。この糸を紡糸チムニーの下部
から第1のガデットに375m/分で取り出し、第2の
ガデットに390 m/分で取り込み、450 m/分
の巻き取り速度でスプールに巻き取った。紡糸チムニー
(壁加熱)温度は200℃であった。380℃の熱空気
を56 Nm’/時で用いて紡糸を行った。溶液配管お
よび紡糸ヘッドは110℃に予熱した。
以下の繊維技術数値は紡糸したエラストマーフィラメン
トヤーンについて測定したものである:糸の太さ   
   1163 dtex最大牽引力     930
cN  (測定指針は実最大牽引力伸長   429%
 施例lを参照)ロール取り出しで l:4に牽引した場 台の糸の引張り力 213 cN 溶媒ジメチルアセタ ミドの残留含量  3.1% 紡糸チムニー能力  3.2 kgエラストマーヤーン
/時 本実験の他の部分においては、チムニー温度を200な
いし220’O に上昇させ、実験のその他の部分にお
いてはさらに380℃ないし400℃に(空気加熱器の
出口で測定して)昇臥させて、全ての紡糸溶媒を追い出
すことを企画した。全ての場合において、温度を上昇さ
せたのちに糸が裂け、黄化の開始が示された。糸の熱暴
露の限界を明らかに超えていたのである。
実施例 l 上記の PUU エラストマーの22重量%ジメチルア
セタミド溶液を長さ8.8 m,直径28 cmの紡糸
チムニーで、孔径0.3 IIImの96孔ノズルから
紡糸した。この工程中、毎分300 cm”の紡糸溶液
(約100゜C)をノズルを通して取り出した。
ゴデット 1)の速度は415 m/分、ゴデット2)
の速度は435 m/分、巻き取り速度は500 m/
分であった。紡糸チムニー温度(チムニー加熱)は20
0°0であった。400℃(水蒸気加熱器で測定した値
/ノズル近傍の水蒸気温度は310ないし320℃)の
加熱水蒸気を40 kg/時で用いて紡糸を行った。溶
液配管および紡糸ヘッドは110゜Cに予熱した。
以下の繊維技術数値は紡糸したエラストマーフィラメン
トヤーンについて測定したものである:糸の細さ   
    1323 dtex最大牽引力     13
97 cN (D I N 53 835第 2章による 単純引き出し試験) 最大牽引力伸長    487% (D I 8 53 835第 2章による 単純引き出し試験) ロール取り出しで l:4に延伸した場 合の糸の引っ張り力 185 cN 溶媒ジメチルアセタ ミドの残留含量    0.85% 紡糸チムニー能力    4.0 kgエラストマーー
ヤーン/時 実施例 2 上記の22重量%溶液を上記のチムニーで、同様のノズ
ルを用いて紡糸した。この工程中、毎分325 cta
3の約100″Cの紡糸溶液をノズルから取り出した。
ゴデット l)の速度はここでも415 m/分、ゴデ
ット2)の速度も435 llI7分であったが、巻き
取り速度は550 va/分に増加させた。他の全ての
紡糸データは実施例l記載のものから変更せずに保持し
た。
以下の繊維技術数値は紡糸したエラストマーフィラメン
トヤーンについて測定したものである:糸の太さ   
    1308 diex最大牽引力     12
16 cN 最大承引力伸長    437% ロール取り出しで l:4に延伸した場 合の糸の引っ張り力 262 cN 溶媒ジメチルアセタ ミドの残留含量    0.86% 紡糸チムニー能力    4.31 kgエラストマー
一ヤーン/時 上記の各実施例から見られるように、空気に替えて過熱
水蒸気の紡糸媒体を用いて、より高い紡糸速度がユラス
トマ一糸中の明らかにより低い残留溶媒含量を、また改
良された繊維技術データを伴って達成される。したがっ
て、ここに記述した方法を用いて、明らかにより高い紡
糸チムニー能力を実現することができた。比較例に対し
て30ないし50%のエラストマー糸最大牽引力の増加
が得られた。その原因が知られていないが、溶媒除去の
メカニズムの変化によるものに相違ない。
紡糸チムニー中の滞留時間が短いにも拘わらず、エラス
トマーフィラメント糸から残留溶媒が有意に良好に除去
されることは、実用上/技術的に大きな重要性を有する
。既に述べたように、経済的利点に加えて、紡糸排気中
の分解生成物の性質および量に関する明らかな環境的進
歩も達成される。
実施例 3 実施例1および2と同様に、上記のPUUエラストマー
のジメチルアセタミド溶液を、毎分353 cm3のl
 I O ’Oの紡糸溶液を用いて紡糸した。
ゴデノト l)の速度は410 m/分、ゴデット 2
)の速度は545 m/分であり、巻き取り速度は60
0m/分に増加させた。紡糸は45 kg/時の400
℃の水蒸気を用いて実施した。チムニー温度は225℃
(水蒸気加熱器で/ノズルの近傍での320”Oに相当
)であった。以下の繊維技術数値は、この方法で紡糸し
たエラストマー7イラメントヤーンについて測定したも
のである: 糸の太さ       1217 dtex最大牽引力
      1208 cN最大牽引力伸畏    4
00% ロール取り出しで l:4に延伸した場 合の糸の引っ張り力 401 cN 溶媒ジメチルアセタ ミドの残留含量    0.95% 紡糸チムニー能力    4.3 kg  エラストマ
ー一ヤーン/時 本実験の変法において、ゴデットl)の速度は588 
m/分に、ゴデット2)の速度は610 m/分に増加
させ、巻き取り速度は700 m/分に、エラストマー
溶液の流通量は414 cm’/分に増加させた。
他の紡Aパラメータは変更しなかった。太さ916dt
exの糸が得られた。この繊維の技術特性は大部分が実
施例3/実験の第1部分の数値に相当し、紡糸能力の増
加にも拘わらず、糸中の紡糸溶媒の残留含量は僅かに0
.96重量%であった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、ジアミンによるNCO予備重合体の連鎖延長により
    製造したポリウレタン−尿素エラストマーを、そのジメ
    チルホルムアミド溶液または(好ましくは)ジメチルア
    セタミド溶液から100℃を下らない熱紡糸口金を経て
    、100℃を下らない、好ましくは105ないし125
    ℃のノズルにおける紡糸溶液温度で、160℃を下らな
    い、好ましくは160ないし238℃のチムニー壁温度
    の加熱紡糸チムニー中に紡糸し、この工程中で、28c
    m以内のチムニー直径においては少なくとも20kg/
    時で、好ましくは25ないし50kg/時で、特に好ま
    しくは30ないし45kg/時で、250℃を超える温
    度の、好ましくは275ないし400℃の、特に280
    ないし325℃の過熱水蒸気を、また、チムニーの直径
    がより大きい場合には、適宜にチムニー断面積の比率H
    で、好ましくは0.1Hないし0.8Hのみの、特に0
    .2ないし0.6Hのみの係数で増加させた量の水蒸気
    を熱紡糸媒体として導入し、紡糸チムニーの終端で紡糸
    媒体および紡糸溶媒を回収段階に供給し、少なくとも2
    50m/分の、好ましくは少なくとも400m/分のチ
    ムニーよりの糸の取り出し速度を観測することを特徴と
    する、紡糸媒体として過熱水蒸気を用いるポリウレタン
    エラストマー繊維製造用の改良乾式紡糸方法。
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