JPH02292386A

JPH02292386A - 冷却液組成物

Info

Publication number: JPH02292386A
Application number: JP1113426A
Authority: JP
Inventors: Tetsuya Tsujii; 哲也辻井; Katsunori Hori; 堀　克則
Original assignee: C C I KK; CCI KK
Current assignee: C C I KK; CCI KK
Priority date: 1989-05-01
Filing date: 1989-05-01
Publication date: 1990-12-03
Anticipated expiration: 2009-09-21
Also published as: JPH0674415B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、冷却液組成物に間し、更に詳細には特に内燃
機間に使用するアルミニウム合金に対して、優れた腐食
防止効果を有する冷却液組成物に関する。

（従来の技術）主にエンジン等の内燃機関の冷却系統を構成しているシ
リンダブロック、シリンダヘッド、ラジエー夕、ウォー
タボンブ等は、アルミニウム合金や銅等の金属材科から
成るが、これら金属材料は、冷却液中の水に含まれる腐
食性の塩類、或いは不凍液に含まれるアルコール類によ
って腐食を受け易いため、前記冷却液に腐食防止剤を含
有させる必要があった．ここで、従来における冷却液中
の腐食防止剤としては、 ■燐酸塩、ホウ酸塩、炭酸塩、硫酸塩、硝酸塩、モリブ
デン酸塩、安息香酸塩、ペンゾトリアゾール類等が挙げ
られ、通常はこれらを適宜組み合わせたものが冷却液に
添加されていた。

また、代表的な冷却液の組成としては、例えば英国規格
ＢＳ３　１　５０、及びＢＳ３　１　５　１を挙げるこ
とができるがこれらはエチレングリコールを基剤として
おり、ＢＳ３　１　５０は、燐酸トリエタノールアミン
塩、及びメルカブトベンゾチアゾールのナトリウム塩を
、ＢＳ３１５１は安息香酸ナトリウム、及び亜硝酸ナト
リウムを各々腐食防止剤として添加するものであった。

しかしながら、前記腐食防止剤を単独で冷却液に添加し
たものは前記冷却系統の金属に対して溝足な腐食防止効
果が得られなかった。

■また、他に冷却液に添加する腐食防止剤としてアミン
塩、亜硝酸塩、ケイ酸塩が提案されていた。

（発明が解決しようとする課題）しかし、前記■の従来の腐食防止剤を採用した冷却液の
場合には、前記アミン塩は亜硝酸塩の存在下では、毒性
のあるニトロソアミンを生成し、またケイ酸塩は、熱安
定性に欠け、ｐＨが不安定であり、他の塩類との共存時
には容易にゲル化を起して本来の腐食防止効果が低下す
るなど他の腐食防止剤との併用による弊害発生の問題が
あった。

そこで本発明は、上記従来の問題及び欠点を除くために
、ストロンチウム化合物を冷却液鞘成物の０−０００１
〜０．１重量％含有した冷却液鞘成物であって、冷却系
統の金属部分において優れた腐食防止効果を有し、さら
に、他の腐食防止剤と併用する場合においても、弊害の
ある腐食防止剤の添加量を抑制することができると共に
安定した冷却液絹成物を容易に提供することを目的とす
るものである。

（課題を解決するための手段）上記の目的を達成させるため、本発明の構成を以下に説
明する。

即ち、本発明は、１）．ストロンチウム化合物を、冷却液組成物の０．０
００１〜０．１重量％含有することを特徴とする冷即液
組成物、２）．水及びグリコール類のうち、少なくとも１種を含
有すると共に、燐酸塩、アミン塩、ホウ酸塩、硝酸塩、
亜硝酸塩、モリブデン酸塩、安息香酸塩、トリアゾール
類、チアゾール類、脂肪酸塩、ケイ酸塩のうぢ、少なく
とも１種を含有することを特徴とする請求項１記載の冷
却液組成物を各々内容とするものである。

（作用）そして上記のような本発明を採用した場合、請求項ｌ記
載の冷却液組成物においては、ストロンチウム化合物を
、該冷却液紺成物の０．０００１〜０．１重量％含有し
て金属部分の腐食防止に作用する。

また請求項２記載の冷却液組成物においては、ストロン
チウム化合物を該冷却液矩成物のｏ．ｏｏｏｉ〜０．Ｉ
重量％含有して金属部分の腐食防止に作用し、水及びグ
リコール類のうち、少なくとも１種を含有すると共に、
燐酸塩、アミン塩、ホウ酸塩、硝酸塩、亜硝酸塩、モリ
ブデン酸塩、安息香酸塩、トリアゾール類、チアゾール
類、脂肪酸塩、ケイ酸塩の腐食防止剤のうち、少なくと
も１種を含有していて、前記ストロンチウム化合物を含
有することによって前記腐食防止剤の添加欧を抑制ｒる
。

（実施例）以下本発明に係る冷却液組成物の実施例につき詳細に説
明するが、本実施例によって本発明が限定されるもので
はない。

ここで本実施例の内容は第１表に示し、比較例の内容は
、第２表に示してある。

但し、本実施例のサンプルは、Ｎｏ．１〜６とし、比較
例のサンプルはＮｏ．７〜１ｌとする。

また、実施例及び比較例においては、ストロンチウム化
合物として硝酸ストロンチウム、硫酸ストロンチウム、
燐酸ストロンチウムを採用し、従来の腐食防止剤として
は、オルトリン酸、安息香酸ソーダ、モリブデン酸ソー
ダ、メルカブトベンゾチアゾールソーダ、ペンゾトリア
ゾール、硝酸ソーダ、トリエタノールアミン、メタケイ
酸ソーダ（Ｎａ２Ｓｉ０３・９ＴｏＯ）を採用した。

尚、本発明に係る冷却液組成物のストロンチウム化合物
としては、酸化ストロンチウム、水酸化ストロンチウム
、塩化ストロンチウム、弗化ストロンチウム、ヨウ化ス
トロンチウム、硫酸ストロンチウム、硝酸ストロンチウ
ム、チタン酸ストロンチウム、ホウ酸ストロンチウム、
タングステン酸ストロンチウム、燐酸ストロンチウム、
燐酸二水素ストロンチウム、蟻酸ストロンチウム、酢酸
ストロンチウム、プロピオン酸ストロンチウム、酪酸ス
トロンチウム、吉草酸ストロンチウム、ラウリン酸スト
ロンチウム、ステアリン酸ストロンチウム、オレイン酸
ストロンチウム、グルタミン酸ストロンチウム、乳酸ス
トロンチウム、コハク酸ストロンチウム、リンゴ酸スト
ロンチウム、酒石酸ストロンチウム、マレイン酸ストロ
ンチウム、クエン酸ストロンチウム、蓚酸ストロンチウ
ム、マロン酸ストロンチウム、セバシン酸ストロンチウ
ム、安息香酸ストロンチウム、フタル酸ストロンチウム
、サリチル酸ストロンチウム、マンデル酸ストロンチウ
ム等が採用できるが、その中でも、特に硝酸ストロンチ
ウム、硫酸ストロンチウム、燐酸ストロンチウムが望ま
しい。

またグリコール類を含む場合において、エチレンリング
コール、ブロビレングリコール、１，３−プチレンゲリ
コール、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール
、グリセリン等があるが、その中でも特にエチレングリ
コール或いはブロビレングリコールが望ましい。

また、本発明に係る冷却液組成物において、ストロンチ
ウム化合物を、冷却液組成物の０．０００１〜０．１重
量％含有することを特徴としている理由は、ストロンチ
ウム化合物が冷却液組成物の０．０００１％重量％以下
では、例えば、第２表中の比較例の０．００００５重量
％の硝酸ストロンチウムを含有するＮｏ７のように、第
５表の試験片の−１．０２（剛ｇ／ＣＩ＋２）と多い重
量変化及び白濁した外観変化と、サンプルの黒変した外
観変化があり、十分な腐食防止効果が得られず、また０
．１重量％以上ではストロンチウム化合物の安定した溶
解性が得られないという欠点があったからである。

以下本発明に係る冷却液組成物の実施例に基づく試験条
件及び試験結果について説明する。

尚、前記試験方法については、ＡＳＴＭ４３４０−　８
　４（Ｃｏｒｒｏｓｉｎ　ｏｆ　Ｃａｓｔ　ＡＩｕ＋ｗ
ｉｎｕ＋＊　Ａｌｌｏｙｓ　ｉｎＥｎｇｉｎｅ　Ｃｏｏ
ｌａｎｔｓ　ｕｎｄｅｒ　Ｈｅａｔ−Ｒｅｊｅｃｔｉｎ
ｇ　Ｃｏｎｄｉ−ｔｉｏｎｓ）に規定されているアルミ
ニウム合金伝熱面腐食試験による方法を採用した。

また、試験条件については、第３表、試験結果について
は第４表及び第５表に各々示すものとする。

つまり、本発明に係る実施例のＮｏ３については、第１
表及び第４表より、ストロンチウム化合物を０．１重量
％含有していて、従来の腐食防止剤を含有していなくて
も、拭験片の重量変化が少なく、かつ外観変化も、わず
かな変色がある程度であり、さらにサンプルの外観変化
もなく腐食防止効果に優れることが明らかである。

また第１表中の実施例Ｎｏ４については、硝酸ストロン
チウムを０．００５重量％含有し、ざらに腐食防止剤の
トリエタノールアミンを０．２重量％含有していて、第
２表中の比較例Ｎ　ｏ　１０が腐食防止剤のトリエタノ
ールアミンを２．５重量％含有しているのと比較して含
有量（重量％）において１０分の１以下になっているが
、第３表に示す通り試験片の重量変化が−０．０８（ｍ
ｇ／ｃｍ２）と極めて少なく、かつ外観変化がなく、ま
たサンプルにおいても外観変化がないのである。

つまり、本発明に係る冷却液組成物は、他の腐食防止剤
と併用していても安定した腐食防止効果をもつと共に併
用する他の腐食防止剤の添加量を抑制できるのである。

さらに、第２表及び第５表に示すように比較例Ｎｏ８〜
１１において、Ｎ　ｏ　１０及びＮｏｌｌを除いて試験
片が全て黒変し、またＮｏＩＯを除いてサンプルがすべ
て白濁または沈澱物を生成しているのに対し、実施例の
Ｎｏｌ及びＮｏ２とＮｏ４〜Ｎｏ６については、第１表
及び第４表に示すように他の腐食防止剤を併用していて
も試験片の重量変化も極めて少なく、かつサンプルの外
観変化もなくて腐食防止効果に優れるものである。

以上、実施例より本発明に係る冷却液組成物が特にアル
ミニウム合金に優れた腐食防止効果をもつことが明らか
である。

（以下余白）第表表第表（発明の効果）以上説明した通り、本発明に係る冷却液組成物によると
、ストロンチウム化合物を冷却液組成物の０．０００１
〜０．１重量％含有していて、冷却系統の金属部分に優
れた腐食防止効果を有し、また請求項２記載においては
、従来の腐食防止剤と併用する場合に、弊害のある腐食
防止剤の添加量を抑制することができると共に安定した
冷却液組成物を容易に提供するものである。

また、本発明に係る冷却液組成物は、アルミニウム合金
、銅合金等種々の金属に腐食防止効果をもつが、中でも
特にアルミニウム合金に優れた腐食防止効果をもつため
、自動車等車体の軽量化を図る目的で冷却系統にアルミ
ニウム合金を多く採用する傾向にある近年においては極
めて有効である．以上

Claims

【特許請求の範囲】１）、ストロンチウム化合物を、冷却液組成物の０．０
００１〜０．１重量％含有することを特徴とする冷却液
組成物。２）、水及びグリコール類のうち、少なくとも１種を含
有すると共に、燐酸塩、アミン塩、ホウ酸塩、硝酸塩、
亜硝酸塩、モリブデン酸塩、安息香酸塩、トリアゾール
類、チアゾール類、脂肪酸塩、ケイ酸塩のうち、少なく
とも１種を含有することを特徴とする請求項１記載の冷
却液組成物。