JPH02290886A - (シス‐2‐ブテニル)ジメチルクロロシランの製造法 - Google Patents

(シス‐2‐ブテニル)ジメチルクロロシランの製造法

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JPH02290886A
JPH02290886A JP1111043A JP11104389A JPH02290886A JP H02290886 A JPH02290886 A JP H02290886A JP 1111043 A JP1111043 A JP 1111043A JP 11104389 A JP11104389 A JP 11104389A JP H02290886 A JPH02290886 A JP H02290886A
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dimethylchlorosilane
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伸夫 長嶋
Kazunori Suga
和憲 菅
Takehisa Ohashi
武久 大橋
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(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は高純度の(シス−2−ブテニル)ジメチルクロ
ロシランの効率的な製造法に関する。
さらに詳しくは、本発明は、(シス−2−ブテニル)ジ
メチルクロロシランをクロロジメチルシランと1,3−
ブタジェンとから製造するにあたって、実質的無水のニ
ッケルCI)アセチルアセトネートを触媒として使用す
ることに主要な特色を有する(シス−2−ブテニル)ジ
メチルクロロシランの製造法に関する。
[従来の技術および発明が解決しようとする課題] (シス−2−ブテニル)ジメチルクロロシランは精密合
成化学品の製造の際、その素材として有用な物質である
。その製造法としては1.3−ブタジエンとクロロジメ
チルシランとニッケル(If)アセチルアセトネートよ
り製造する方法(イズベスチア・アカデミア・ナウカ・
USSR誌(化学編) 、1980年(2)、407 
〜410頁参照)が知られているが、この方法を追試し
たところ、(シス−2−ブテニル)ジメチルクロロシラ
ンのほかにその異性体であるトランス体が5〜15%も
生成し、両者の分離は沸点が近いために困難であり、ま
た収率も最高70%程度であって効率よく高純度の(シ
ス−2−ブテニル)ジメチルクロロシランを製造するこ
とはできなかった。
[課題を解決するため手段] しかして本発明者らは前記反応を詳細に検討した結果、
使用するニッケル(II)アセチルアセトネート中に残
存する水分の作用により、該反応で製造される(シス−
2−ブテニル)ジメチルクロロシランの収率および純度
が低下するという事実を見出した。その結果、ニッケル
(II)アセチルアセトネートの実質的無水物を用いる
ことによって、高収率で高選択的に(シス−2−ブテニ
ル)ジメチルクロロシランが製造できることを見出し本
発明に到達した。
すなわち本発明は、クロロジメチルシランと1.3−ブ
タジエンとを無溶媒あるいは不活性な溶媒中で実質的無
水のニッケル(It)アセチルアセトネートを触媒とし
て作用させて、反応させることを特徴とする高収率でし
かも高選択的な(シス−2−ブテニル)ジメチルクロロ
シランの製造法に関する。
すなわち、本発明の目的化合物である(シス−2−ブテ
ニル)ジメチルクロロシランは、クロロジメチルシラン
と1,3−ブタジエンとを触媒となる実質的無水のニッ
ケル(II)アセチルアセトネトの存在下、オートクレ
ープ中加熱下、反応せしめることによりえられる。
また、前記実質的無水のニッケル(I[)アセチルアセ
トネートはたとえば、次のようにして調製できる。すな
わち、ニッケル(I[)アセチルアセトネート水和物を
1關Hg以下の減圧下に 100〜110℃で数時間か
ら数十時間加熱乾燥する方法、あるいは、ニッケル(I
I)アセチルアセトネート水和物をトルエンあるいはベ
ンゼンなどの溶媒に懸濁させ、常圧下に加熱沸騰させて
含有する水を溶媒とともに共沸留去する方法により調製
される。
脱水の程度は高度である程(シス−2−ブテニル)ジメ
チルクロロシランが高収率でしかも高選択的にえられる
ので好ましく、もとより完全に脱水し無水のニッケル(
II)アセチルアセトネートが本発明の方法に用いるの
にもっとも好ましい。脱水の程度とは、カールフィシャ
ー等による水分測定において検出限界以下になったもの
をいう。
実質的無水のニッケル(It)アセチルアセトネートを
調製する際の共沸溶媒としては触媒と反応するようなも
のでなければとくに限定されないがトルエン、ベンゼン
、クロロホルムなどが触媒の均一溶液を与えるので好ま
しい。
さらに前記操作でえられた実質的無水のニッケル帽)ア
セチルアセトネートを乾燥トルエンなどの溶媒少量に溶
解しオートクレープ中に移し、減圧下に残存溶媒を完全
に留去する。
つぎに反応器中でクロロジメチルシランと1.3−ブタ
ジエンとを反応させる。
なお、触媒はあらかじめ単離したものを使用してもよい
し、また脱水に用いる媒体が本反応に用いうる溶媒であ
れば触媒を含む溶液をそのまま用いてもよい。
本発明においては、クロロジメチルシランに対し1.3
−ブタジエンを1当量以上、好ましくは1〜 1.5当
量使用する。
触媒として使用される実質的無水のニッケル(II)ア
セチルアセトネートの使用量は触媒量でよく、とくにク
ロロジメチルシランに対して0.05〜0.03当量が
好ましい。
該反応に使用される溶媒としては反応に不活性なもので
あればすべて使用できるが、たとえばベンゼン、トルエ
ン、塩化メチレンなどが触媒を含む均一溶液となるので
好ましい。
また、反応溶媒を使用することなく無溶媒反応として反
応を行なうこともできる。反応温度は現実の問題的には
70℃〜100℃が好ましい。
反応温度が70℃未満では反応速度が次第に低下し、1
00℃をこえて操作しても実質的なメリットはない。反
応終了に要する時間はおよそ3〜6時間の範囲内である
のが好ましい。3時間以下では収率がおちる傾向があり
、6時間以上つづけても実質的に意味がない。さらに、
反応終了後冷却下に反応器を開封し、通常の単離、精製
方法にしたがって、たとえば反応混合物を徐々に室温に
もどし、過剰のブタジエンを除去した後、不溶物を炉別
してえられる冫戸液を減圧蒸留により精製すると(シス
−2−ブテニル)ジメチルクロロシランを高純度な液体
として収率よくえることができる。
[実施例] 以下に実施例をあげて本発明をさらに詳細に説明するが
本発明はこれらの実施例のみで限定されるものではない
実施例1 ((シス−2−ブテニル)ジメチルクロロシランの合成
) ニッケル帽)アセチルアセトネート水和物3gをトルエ
ン 150mlに懸濁させ、常圧下に混合物を加熱・沸
騰させて生成する水をトルエンとともに共沸させて除去
した。常圧下に大部分のトルエンを留去してえられた実
質的無水のニッケル(II)アセチルアセトネートを乾
燥トルエン30mlに溶解し、オートクレープ中に移し
、減圧下に残存トルエンを完全に留去した。1.3−ブ
タジエン30mlおよびクロロジメチルシラン27ml
を冷却下に加えて前記オートクレープを密封し、95℃
の加熱下に6時間攪拌、反応させた。冷却下に前記オー
トクレープを開封し、過剰の1.3−ブタジエンを除い
た後、不溶固体を冫戸別し、乾燥塩化メチレン少量で洗
浄した。浄液を減圧蒸留により精製し、(シス−2−ブ
テニル)ジメチルクロロシラン33.1g (収率92
%)をえた。なお、トランス異性体はガスクロマト分折
では0.3%以下であった。
以下にえられた(シス−2−ブテニル)ジメチルクロロ
シランの沸点およびIH NMHにおける測定結果を示
す。
沸点:54〜56℃/43+mlg IHNMR(基準周波数=90MHz s溶媒:CDC
I3、内部標準: TMS ) δ  (pp 嘗+)  :   Q.40  (Si
(CI{ コl)2  .S  .tSl{)  、1
.58 (CHs .d,J− 6Hz.3H)1.7
9 (CH2 .d,J− 6Hz.2H)5.30〜
5.80(CH=CH.a+. 2H)実施例2 ((シス−2−ブテニル)ジメチルクロロシランの合成
) ニッケル(II)アセチルアセトネート水和物2.63
gを実施例1と同様に脱水してえられた実質的無水のニ
ッケル[1)アセチルアセトネートを乾燥塩化メチレン
BOmlに溶解し、オートクレープ中に入れた。次に、
前記オートクレープ中に1.3−ブタジエン30mlお
よびクロロジメチルシラン2 7 mlを冷却下に加え
、実施例1と同様に6時間反応後、実施例1と同様の方
法で精製し、(シス−2−ブテニル)ジメチルクロロシ
ラン32.39g (収率90%)をえた。なお、トラ
ンス異性体はガスクロマト分析では0.3%以下であっ
た。
えられた(シス−2−ブテニル)ジメチルクロロシラン
の沸点およびl}l NMHにおける測定結果は実施例
1に示した値と同一であった。
実施例3 ((シス−2−ブテニル)ジメチルクロロシランの合成
) ニッケル(II)アセチルアセトネート水和物2.63
gを実施例1と同様に脱水してえられた実質的無水のニ
ッケル(II)アセチルアセトネート、乾燥トルエン3
0ml、1.3−ブタジエン30mlおよびクロロジメ
チルシラン2 7 mlを使用して、実施例2と同様な
反応を行ない精製して(シス−2−ブテニル)ジメチル
クロロシラン33.62 g (収率93%)をえた。
なお、トランス異性体はガスクロマト分析では0.3%
以下であった。
えられた(シス−2−ブテニル)ジメチルクロロシラン
の沸点およびIH NMHにおける測定結果は実施例1
に示した値と同一であった。
実施例4 ((シス−2−ブテニル)ジメチルクロロシランの合成
) ニッケル(II)アセチルアセトネート水和物1gをオ
ートクレープ中で0.5〜1ssHgの減圧下、100
℃で19時間加熱して、実質的に無水のニッケル(It
)アセチルアセトネートを調製した。乾燥塩化メチレン
20ml,クロロジメチルシラン9ml,1.3−ブタ
ジエンlOmlを冷却下に加えて前記オートクレープを
密封し、実施例1と同様に6時間反応後、実施例1と同
様の方法で精製し、(シス−2−ブテニル)ジメチルク
ロロシラン10.8g(収率90%)をえた。なお、ト
ランス異性体はガスクロマト分析では0.3%以下であ
った。
えられた(シス−2−ブテニル)ジメチルクロロシラン
の沸点およびIHNMHにおける測定結果は実施例1に
示した値と同一であった。
[発明の効果] 本発明によれば高選択的に(トランス−2−ブテニル)
ジメチルクロロシランをほとんど含まない高純度の(シ
ス−2−ブテニル)ジメチルクロロシランを簡単な精製
操作により高収率で製造することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 クロロジメチルシランと1,3−ブタジエンとを無
    溶媒あるいは不活性な溶媒中で実質的無水のニッケル(
    II)アセチルアセトネートを触媒として作用させて、反
    応させることを特徴とする(シス−2−ブテニル)ジメ
    チルクロロシランの製造法。 2 実質的無水の触媒が熱トルエンあるいは熱ベンゼン
    中共沸脱水によりえられたものである請求項1記載の製
    造法。 3 実質的無水の触媒が減圧加熱乾燥によりえられたも
    のである請求項1記載の製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016014005A (ja) * 2014-06-12 2016-01-28 国立研究開発法人産業技術総合研究所 有機ケイ素化合物の製造方法及び触媒組成物

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