JPH0229062Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （技術分野） 本考案は複写機等の画像形成装置に用いる給紙
装置に関する。

（従来技術） 従来複写機などの画像形成装置は給紙口に用紙
サイズに応じたカセツトを装着して本体側の用紙
繰出ローラで１枚づつ繰り出している。

このようにカセツトに準備した用紙を繰出ロー
ラに係合させている場合には複写工程に合わせて
給紙指示信号を送り繰出ローラを回転させれば適
時タイミングでジヤミングなどの問題なく用紙を
複写工程に供給することが可能である。

ところが本体装置の給紙口にカセツトに代えて
大容量の給紙ユニツトと連結し、この給紙ユニツ
トに本体の繰出ローラとは別の給紙ローラを備
え、この給紙ローラでスタツカーの用紙を１枚づ
つ本体側の用紙繰出ローラに向けて繰出す給紙装
置にあつては、 この給紙ユニツト側の給紙ローラから繰り出し
た用紙を本体側の繰出ローラに引き渡す際に次の
ように繰出ローラ部位に用紙進入のためのギヤツ
プを形成することが試みられている。

例えばこの出願の先願である特開昭57−112247
号公報のものは給紙ユニツト側の搬出ガイドと本
体側の繰出ローラとの間にギヤツプを形成してい
る。これは給紙ユニツト側の給紙ローラで繰出し
た用紙先端を本体側の繰出ローラに確実にかつ用
紙姿勢を狂わせることなく食わえこませることが
難しいとの考えに立つている。

（目的） 本考案は、本体給紙口の用紙繰出ローラに給紙
給紙スタツカーからの用紙を確実に送のため給紙
ローラと用紙繰出ローラとの間に中継搬送用のロ
ーラを設け、用紙先端が繰出ローラに食わえられ
る際、前後２つのローラで用紙を保持しながら送
り込み、以て用紙を確実にかつ用紙姿勢を狂わせ
ることなく繰出ローラに供給できるようにしたも
ので確実に用紙を供給することが可能な給紙装置
の提供をその主な目的としている。

（構成） 上記目的を達成するため本考案は、 用紙を供給する繰出ローラ３と、この繰出ロー
ラ３からの用紙をスキユー修正するレジストロー
ラ９とを備えた給紙口に着脱自在に装着され給紙
スタツカー８上の用紙を順次上記レジストローラ
９に給送する給紙装置において、 用紙量に応じて上下動自在の給紙スタツカー８
と、 この給紙スタツカー８上の最上紙と係合して準
次繰出す給紙ローラ１と、 この給紙ローラ１を回転駆動する駆動モータＭ
と、 上記給紙ローラ１からの用紙を上記繰出ローラ
３に導く搬送ガイド２０とから給紙ユニツトを構
成し、 この搬送ガイド２０に、 上記給紙ローラ１から送り出された用紙を上記
繰出ローラ３に向けて偏向する給紙方向上流側に
搬送ローラ１９を、上記繰出ローラと対向する給
紙下流側に用紙の検知センサー４をそれぞれ配置
するとともに、 この検知センサー４に上記搬送ローラ１９から
の用紙が到達した信号で上記駆動モータＭを停止
するようにしたものである。

（作用） 上記構成により給紙スタツカーに収納された用
紙は給紙ローラで繰り出されるが搬送ガイドで本
体側の繰出ローラに向けて偏向される給紙上流側
に搬送ローラが準備されているからガイドに沿つ
て繰出ローラに送られる。

これと同時にこの用紙は駆動モータＭに連結さ
れた給紙ローラと搬送ローラとで送られるから確
実に繰出ローラに送られる。

更にこの用紙は給紙ローラと搬送ローラとの前
後２つのローラで加えられた状態で繰出ローラに
送られるから用紙の姿勢が乱れることがない。

（実施例の説明） 以下図示の一実施例に基づいてその構成を詳述
する。

全体記号Ａで示す給紙ユニツトは画像形成装置
に必要に応じて組み込まれ、全体記号Ｂで示す画
像形成装置入口部に用紙を供給する。

給紙ユニツトＡは給紙スタツカー８と、給紙ロ
ーラ１と、昇降台６と、付勢スプリング７から成
る昇降機構と、給紙ローラ１の駆動モータＭと、
給紙ローラ１からの用紙を画像形成装置に搬送す
るガイド２０とで構成されている。

画像形成装置入口部Ｂは通常図示のような用紙
繰出ローラ３とレジストローラ９とで構成されて
いる。

給紙ユニツトＡの装置機枠２には用紙の漸減に
伴つて上下方向に移動自在の昇降台６が設けら
れ、この昇降台６に給紙スタツカー８が取り付け
てある。昇降台６は機枠２のスリツト１０に左右
前後四隅を嵌合し第１図上下に昇降自在にしてあ
る。そして嵌合部を機枠２に左右一対対称に取り
付けたプーリローラ１３に掛け渡した懸架ワイヤ
ー１１にビスで固定してあり、この懸架ワイヤー
１１に付勢スプリング７が取り付けてある。

この付勢スプリング７は昇降台６を常時第１図
上方に付勢するように働いている。

従つて昇降台６は常時第１図上方に付勢されそ
の昇降は前後左右が同一量づつ平行に移動するこ
ととなる。

この昇降台６に給紙スタツカー８（第１図に二
点鎖線で示す）が載置され、この給紙スタツカー
８内に収納された用紙を順次繰り出すようにして
ある。

図示１４は昇降台６底部に取り付けたエンプテ
イセンサーで給紙スタツカー８上の用紙が無くな
つたのを検知するようになつている。

給紙ローラ１は装置機枠２に軸支され装置底板
５上に配設された駆動モータＭから伝動チエン１
５で駆動される。

この駆動モータＭは後述のように搬送ローラ１
９を給紙ローラ１とともに回転駆動するようにな
つている。

１６は分離爪で機枠２にビス１２で取付けられ
給紙スタツカー８の積載収納された用紙の最上紙
の左右耳部に係合し、給紙ローラ１で繰り出れた
最上紙を一枚づつ分離するようになつている。

１７は給紙スタツカー８内に収納された用紙の
後端を押える蓋板で開閉カバー１８に取り付けて
ある。

そこで給紙ローラ１を駆動モータＭで駆動すれ
ば用紙は最上紙から１枚づつ分離給送される。画
像形成装置本体のＢには用紙繰出ローラ３とレジ
ストローラ９とが通常の構造、即ち用紙繰出ロー
ラ３は一回転クラツチが内蔵され、画像形成装置
本体からの給紙信号で回転し、レジストローラ９
は一対のローラで構成され用紙先端を突当てて用
紙左右の不揃いを修正した後回転し用紙を装置内
に送り込むようになつている。

１９は搬送ローラで前記給紙ローラ１からベル
ト伝導してあり、図示のように搬送ガイド２０の
給紙ローラ１から送り出された用紙を上記繰出ロ
ーラ３に向けて偏向する部位に配置してある。そ
して給紙ローラ１との距離よりレジストローラ９
とのが長くなる位置に配置してある。

これは後述の搬送ローラ１９の駆動が停止され
た後レジストローラ９で用紙を繰り込む際この搬
送ローラがレジスト時の用紙矯正を妨げないよう
にする為である。

上記用紙繰出ローラ３に対向する位置にセンサ
ー４が前記搬送ガイド２０に設けてあり、このセ
ンサーは次の３つの働きをするようになつてい
る。

第１は、ジヤムセンサーとしての働きである。
繰出ローラ３に対向する搬送ガイド２０に設けら
れたセンサー４は用紙の到達を検知するようにな
つている。そして給紙ローラ１が回転して一定時
間後この検知センサー４がONしなければ用紙詰
まりとして給紙ローラ１を停止させると共に、紙
詰まり表示をおこなうようになつている。

第２は、繰り出ローラ３の回転を検出する働き
である。

上記検知センサー４は用紙繰出ローラ３と同軸
に設けた回転カム２１で作動されるようになつて
いる。

第３は、用紙の到達を検知して給紙ローラ１を
停止する働きである。

（作用） 次に第２図に従つて作用を説明すると同図イの
状態にある用紙は画像形成装置本体からの信号で
レジストローラ９を矢印方向に回転すれば装置内
に給送され複写工程に繰り込まれる。

次いで、画像形成装置本体の給紙指示信号で用
紙繰出ローラ３が回転する。給紙指示信号は通常
画像形成装置のスタート時あるいは先の用紙が複
写工程で処理され次の用紙の供給が必要な時発せ
られが、この信号を受けて繰出ローラ３が回転す
る。

繰出ローラ３が回転すると同ロ図の状態で回転
カム２１が検知センサー４をON状態にする。こ
のセンサー４からの信号を受けて駆動モータＭが
起動しこれに連結された給紙ローラ１と、搬送ロ
ーラ１９が回転し図示の如く給紙スタツカー８上
の最上紙は分離されて繰り出される。

この用紙は搬送ローラ１９で搬送ガイド２０に
沿つて用紙を偏向させ繰出ローラ３側に送り出し
用紙はガイド２０から浮き上がることなく搬送ロ
ーラ３位置に到達する。

この用紙先端は給紙ローラと搬送ローラとで指
示されながら繰出ローラとガイドとの間に進入
し、検知センサー４をON状態にする。

その後繰出ローラ３でレジストローラ９まで送
り込まれる。

また検知センサー４に用紙が到達したON信号
で駆動モータを停止し給紙ローラ１を停止する。
（第２図ハ参照） 尚、図示の検知センサー４はマイクロスイツチ
に代えてホトセンサーにしカム２１を光学的リフ
レクターとすることも可能である。

本考案は叙上の構成から成り、画像形成装置本
体の用紙繰出ローラ３に給紙スタツカー８の用紙
を給送する際、給紙ローラで繰り出された用紙は
搬送ガイドで繰出ローラに向けて偏向される給紙
上流側に搬送ローラが準備されているからガイド
に沿つて用紙を繰出ローラとガイドとの間に先端
折れを生ずることなく進入させることができる。

これと同時にこの用紙は駆動モータＭに連結さ
れた給紙ローラと搬送ローラとで送られるから確
実に繰出ローラに送られる。

更にこの用紙は給紙ローラと搬送ローラとの前
後２つのローラで加えられた状態で繰出ローラに
送られるから用紙の姿勢が乱れることがない。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は全体
説明図、第２図イ，ロ，ハは作動状態の説明図で
ある。 Ｍ……駆動モータ、Ａ……給紙ユニツト、Ｂ…
…画像形成装置入口部、１……給紙ローラ、２…
…装置機枠、３……繰出ローラ、４……検知セン
サー、５……機枠底板、６……昇降台、７……付
勢スプリング、８……給紙スタツカー、９……レ
ジストローラ、１０……スリツト、１１……懸架
ワイヤー、１２……（分離爪固定）ビス、１３３
……プーリローラ、１４……エンプテイセンサ
ー、１５……伝動チエン、１６……分離爪、１７
……蓋板、１８……開閉カバー、１９……搬送ロ
ーラ、２０……搬送ガイド、２１……回転カム。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 用紙を供給する繰出ローラ３と、この繰出ロ
   ーラ３からの用紙をスキユー修正するレジスト
   ローラ９とを備えた給紙口に着脱自在に装着さ
   れ給紙スタツカー８上の用紙を順次上記レジス
   トローラ９に給送する給紙装置において、 用紙量に応じて上下動自在の給紙スタツカー
   ８と、 この給紙スタツカー８上の最上紙と係合して
   順次繰出す給紙ローラ１と、 この給紙ローラ１を回転駆動する駆動モータ
   Ｍと、 上記給紙ローラ１からの用紙を上記繰出ロー
   ラ３に導く搬送ガイド２０とから給紙ユニツト
   を構成し、 この搬送ガイド２０に、 上記給紙ローラ１から送り出された用紙を上
   記繰出ローラ３に向けて偏向する給紙方向上流
   側に搬送ローラ１９を、上記繰出ローラと対向
   する給紙下流側に用紙の検知センサー４をそれ
   ぞれ配置するとともに、 この検知センサー４に上記搬送ローラ１９か
   らの用紙が到達した信号で上記駆動モータＭを
   停止せしめたことを特徴とする給紙装置。 ２ 前記搬送ローラ１９を、前記給紙ローラとの
   間の距離より前記レジストローラ９との間の距
   離が長くなる位置に配置したことを特徴とする
   実用新案登録請求の範囲第１項記載の給紙装
   置。