JPH02286651A - グリシンの着色防止法 - Google Patents

グリシンの着色防止法

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JPH02286651A
JPH02286651A JP10748989A JP10748989A JPH02286651A JP H02286651 A JPH02286651 A JP H02286651A JP 10748989 A JP10748989 A JP 10748989A JP 10748989 A JP10748989 A JP 10748989A JP H02286651 A JPH02286651 A JP H02286651A
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JP
Japan
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glycine
glycolonitrile
ammonia
carbon dioxide
reaction
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Pending
Application number
JP10748989A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Fujiwara
謙二 藤原
Nobutaka Ueda
上田 宜孝
Toshihiko Sakamoto
坂本 年彦
Yasushi Tsukahara
塚原 靖
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Publication date
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野〕 本発明はグリシンの着色防止法に関する。詳しくは、反
応系に特定のリン酸類を共存させることにより、着色の
少ない高純度のグリシンを製造する方法に関する。
グリシンは加工食品の食品添加剤や農薬、医薬の原料と
して広く使用されている有用な化合物である。
[従来技術〕 従来、グリシンの製造方法としては、主とじてモノクロ
ル酢酸のアミノ化法、ストレッカー法、ヒダントイン法
等が知られている。しかしいずれの方法においても反応
液の着色が著しく、この脱色行程に多大な経費を必要と
し、経済性を大きく損なう原因の一つとなっている。こ
のような脱色行程を軽減するためにいろいろな方法が開
示されている。例えば、特公昭54−1686ではPH
7以下の粗グリシン水溶液を50°C以下で弱塩基性陰
イオン交換樹脂もしくは中塩基性イオン交換樹脂で処理
するグリシンの精製方法が開示されている。また、グリ
コロニトリルを二酸化炭素およびアンモニアと反応させ
てヒダントインを製造する方法において、得られた反応
生成液を酸処理と併せて活性炭処理を行う方法(特開昭
6l−72761) 、水あるいは水性溶液中で、グリ
シノニトリルと重炭酸アンモン等を反応させ、ヒダント
インを製造する方法において、亜硫酸塩または酸性亜硫
酸塩を共存せしめ、反応液の着色を防止する方法(特開
昭61167670 )等が開示されている。また、我
々は既に、反応系にヒドラジン類を添加することにより
、着色の少ないグリシンを製造する方法をも提案してい
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、反応後の反応液を活性炭やイオン交換樹脂で処
理する方法ではそれらの使用量が多くなり経済的でない
。また、反応系に亜硫酸塩等を添加する方法も反応液の
脱色は必ずしも充分でなかった。また、添加するヒドラ
ジン類そのものが高価である等の問題点があり、更に経
済的、且つ簡単に着色の少ない高純度のグリシンを得る
方法が望まれていた。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らはグリシンの着色を防止する方法を鋭意検討
し、反応系に特定のリン酸類を共存させることにより反
応液の着色が著しく防止できることを見い出し本発明を
完成した。すなわち、本発明は、水の存在下において、
グリコロニトリル、炭酸ガスおよびアンモニアを、10
0〜200°Cに加熱してグリシンを製造するにあたり
、反応系に亜リン酸類あるいはピロリン酸類を共存させ
ることを特徴とするグリシンの着色防止法である。
本発明の方法は水溶媒中で行われる。
本発明の方法で使用されるグリコロニトリルは純粋なも
のは当然であるが、硫酸やリン酸等の安定剤を含有して
いても使用することができる。また、反応条件下でグリ
コロニトリルを生成し得る化合物も使用することができ
る。このような化合物の例としてはシアン化水素とホル
ムアルデヒドの混合物、あるいはシアン化すI・リウム
とバラホルムアルデヒドの混合物等が挙げられる。これ
らグリコロニトリルの使用量は、使用する水に対して1
〜50−t%の範囲である。
本発明の方法で使用する炭酸ガスおよびアンモニアはこ
れらをそのまま使用してもよいが、反応条件下でこれら
の化合物を生成する当業者間で公知の化合物、たとえば
、炭酸アンモニウムや重炭酸アンモニウムを使用しても
よい。また、これらを混合して使用しても好ましい結果
が得られる。
炭酸ガスの使用量はグリコロニトリルに対し当モル以上
、好ましくは1〜50モル倍である。また、アンモニア
の使用量はグリコロニトリルに対し、当モル以上、好ま
しくは1〜50モル倍である。
本発明の方法において使用される亜リン酸類あるいはピ
ロリン酸類とは、亜リン酸類としては、たとえば、亜リ
ン酸および亜リン酸二ナトリウム、亜リン酸二カリウム
、亜リン酸水素カルシウム、亜リン酸カルシウム等の亜
リン酸の金属塩が挙げられる。また、ピロリン酸類とし
ては、たとえば、ピロリン酸およびピロリン酸ナトリウ
ム、ビロリン酸カリウム、ピロリン酸カルシウム等のピ
ロリン酸の金属塩が挙げられる。また、これらはあらか
じめアンモニアガスを通じて処理したものも使用するこ
とができる。
本発明の方法において反応系に共存させる亜リン酸類あ
るいはピロリン酸類の量は少なずぎるとその効果は小さ
く、又、多すぎても反応に悪影響を与える。従って、好
ましい亜リン酸類、ピロリン酸類の添加量は、使用する
グリコロニトリルに対し0.1〜200モル%であり、
好ましくは1〜50モル%である。
本発明において、反応系に共存させる亜リン酸類あるい
はピロリン酸類は、各々単独であるいは混合して添加し
ても、上記添加量の範囲であれば好ましい結果を得るこ
とができる。
また本発明の方法で共存させる亜リン、酸類あるいはピ
ロリン酸類は、あらかじめグリコロニトリル、炭酸ガス
及びアンモニアと共に図心器へ供給しておいてもよく、
また、連続的に供給しても好ましい結果が得られる。こ
れら亜リン酸類あるいはピロリン酸類は、グリシン精製
系において反応液から分離回収し、再び反応系へ循環す
ることもできる。
本発明における反応圧力は特に制限はなく、反応中に発
生するアンモニア、炭酸ガスあるいは溶媒の蒸気等を適
宜抜き出しても反応させることができる。
本発明における反応温度は低い方がグリシンの収率は向
上し、着色も少なくなる。しかし反応速度が遅くなるこ
とから低くても100°C以上が好ましい。また、反応
温度が高いとグリシン収率が低くなるだけでな(着色が
著しくなる。したがって、反応温度は100〜200°
Cが好ましい。
本発明の方法は回分式でも、半流通式あるいは流通式で
も行うことができる。
〔実施例〕
本発明を実施例により詳細に説明する。
実施例1 チタンライニングした10(ldオートクレーブにグリ
コロニトリル3.2g (55,7mmol)、炭酸ア
ンモニウム28.3 g (251mmol、純度85
%)、亜リン酸0.2 g (2,4mmol)および
水48gを入れ150°Cまで1時間で加熱した。この
時の反応圧力は38気圧であった。5時間反応後室部ま
で冷却した反応液を液体クロマトグラフで分析した結果
、ヒダントイン酸アミド0.28mmol、ヒダントイ
ン酸2.54mmol、 2゜5−ジケトピペラジン0
.35+wmol、ヒダントイン0.02mmoLグリ
シルグリシン0.81mmol、  トリグリシン0.
08mmolおよびグリシン42.39 m+nolで
あり、これはグリコロニトリル基準のグリシン収率とし
て76.1%であった。この反応液の一部を採取し紫外
吸収スペクトルを測定した結果、その吸光度は0.22
(370nm) 、0.03(430nm)であった。
結果を第1表に示す。尚、グリシン収率は仕込みのグリ
コロニトリル基準で表示した。
実施例2〜6 亜リン酸類、ピロリン酸類の種類および添加量を第1表
に示すように変えた他は実施例1と同様に反応を行った
。結果を第1表に示す。
比較例1 オートクレーブへ亜リン酸類、ピロリン酸類を添加しな
かった他は実施例1と同様に反応を行った。結果を第1
表に示すが、紫外吸収スペクトルを測定した結果、その
吸光度は0.90(370nm) 、0゜18(430
nm)であり反応液に着色が見られた。
[発明の効果〕 本発明の方法により亜リン酸類あるいはピロリン酸類を
添加して反応を行った結果、グリシンの収率をほぼ維持
したまま、反応液の着色を174〜1/3まで抑制する
ことができた。このように本発明の方法はヒダントイン
経由のグリシン製造を工業的に有利な方法にまで向上さ
せたものである。
特許出願人 三井東圧化学株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 水の存在下において、グリコロニトリル、炭酸ガスおよ
    びアンモニアを100〜200℃に加熱してグリシンを
    製造するにあたり、反応系に亜リン酸類あるいはピロリ
    ン酸類を共存させることを特徴とするグリシンの着色防
    止法。
JP10748989A 1989-04-28 1989-04-28 グリシンの着色防止法 Pending JPH02286651A (ja)

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