JPH0228611Y2 - - Google Patents

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JPH0228611Y2
JPH0228611Y2 JP1982193682U JP19368282U JPH0228611Y2 JP H0228611 Y2 JPH0228611 Y2 JP H0228611Y2 JP 1982193682 U JP1982193682 U JP 1982193682U JP 19368282 U JP19368282 U JP 19368282U JP H0228611 Y2 JPH0228611 Y2 JP H0228611Y2
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scanning
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line
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  • Electron Tubes For Measurement (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は試料分析位置を走査する機能を備えた
分析装置におけるバツクグラウンド信号の除去を
容易に行うための装置に関する。
荷電粒子線を試料表面に細く集束した状態で照
射すると共にその照射位置を2次元的に走査し、
試料から発生する信号を検出して前記走査と同期
した像表示手段に試料走査像を表示するタイプの
分析装置があり、その例としてオージエ電子分光
装置が挙げられる。
第1図はオージエ電子分光装置の一例を示す概
略図である。図中1は電子銃を示し、電子銃1か
ら出射する電子線2は図示しない集束レンズ系に
よつて細く集束された状態で試料3を照射する。
試料3の電子線照射位置はX,Y偏向コイル4
X,4Yによつて移動するがその位置は走査電源
5の出力によつて決まる。電子線2の照射によつ
て試料3から発生したオージエ電子はアナライザ
ー6に導かれ、そのエネルギーに応じて分離され
てアナライザーの検出器7に検出される。検出器
7の出力はコンデンサー8、ロツクインアンプ
9、VFコンバータ10へ順次印加され、検出信
号強度に応じて疎密分布を有するパルス信号が
VFコンバータ10から出力される。又、電子銃
1の下方にはブランキング手段11が設けられて
おり、ブランキング信号回路12からの信号によ
つて高い周波数で電子線2をブランキングする。
その結果ロツクインアンプ9に入力される検出信
号もブランキング周波数で変調された信号となる
が、ロツクインアンプ9はブランキング信号回路
12からの参照信号によつて入力信号を位相検波
してSN比の高いオージエ電子信号強度の検出が
行われる。アナライザー6によつて検出器7に検
出されるオージエ電子のエネルギーはアナライザ
ー掃引出力によつて決まり、掃引回路13は掃引
制御回路14によつて制御される。15は演算手
段を表わしており、計数回路16、切換回路1
7、アツプダウンカウンタ18から構成され、タ
イミング回路19からのタイミング信号によつて
制御される。20は陰極線管等の表示手段を表わ
し、例えば演算手段15の出力を走査電源5のX
方向走査信号に対応させて表示する。
所で、試料表面の特定領域のオージエ電子分光
を行うには、走査電源5の出力を固定した状態で
アナライザー6にアナライザー掃引回路13から
掃引信号を与える。この掃引信号例えば電圧Vの
値を表示手段の横軸に表示し、アナライザー6を
通過して検出器7に検出される信号の強度を表示
手段の縦軸に表示すると、表示手段には第2図に
示されるようなエネルギースペクトルが表示され
る。オージエ電子のエネルギースペクトルは第2
図に示すように、二次電子に基づく大きなバツク
グラウンド成分にP1,P2で示すように重畳され
て測定されるため、オージエ電子のみの信号強度
を得るにはバツクグラウンド成分を除く必要があ
る。その方法として従来は、特定エネルギーを有
するオージエ電子の強度を測定するにはエネルギ
ーEaに対応するアナライザーの掃引電圧Vaにお
いて先ず検出信号強度Iaを測定して記憶してお
き、次にエネルギーEbに対応する掃引電圧Vbに
おける検出信号強度Ibを測定し、Ia−あbの計算
を行う必要があつた。
第1図に示す装置には、表示手段20に試料表
面の特定線上に沿つた特定エネルギーのオージエ
電子の分布状態を表わすラインプロフアイルを表
示するための構成部分が示されており、その操作
と動作手順は次のようになる。
先ず、特定エネルギー値(Ea)に対応する掃
引回路13の出力電圧Vbが得られるように掃引
制御回路14の制御信号を調整して記憶させてお
く、同様にエネルギー値(Eb)に対応する掃引
回路13の出力電圧Vbが得られるように掃引制
御回路14の制御信号も調整して記憶させてお
く。タイミング回路19からは第3図aに示す如
く5ms毎にクロツクパルスが発生しており、走査
電源5はクロツクパルスが2つ印加される毎にX
偏向コイル4Xに第3図bに示すようなステツプ
走査信号のステツプを1つ変化させる。今簡単の
ために水平走査線の画素数(ステツプ数)が10で
あるとすると一本の水平走査線を走査するのに
5ms×2×10=100msを要する。タイミング回路
19からのクロツクパルスは掃引制御回路14へ
も供給されており、パルス印加毎に前記記憶され
た二つの制御信号を交互に切換えて掃引回路13
を制御する。その結果アナライザー6に印加され
る電圧は第3図cに示す如く5ms毎にV1,V2か
らV2,V1へ切換えられる。更にタイミング回路
19からのクロツクパルスは計数回路16に対す
るリセツト信号、切換回路17に対する切換信号
またアツプダウンカウンタに対するアツプダウン
制御信号として演算手段15へも印加されてい
る。試料表面の水平走査線上にある各電子線照射
領域は夫々10msの時間電子線に照射されるがそ
の前半の5msの時間はアナライザー電圧がV1の
状態に設定されており、この時間に計数回路16
に計数され計数値I1は切換回路17を通してアツ
プダウンカウンタ18のプラス入力に印加され
る。5ms経過するとアナライザー電圧がV2に切
換えられ、計数回路16がリセツトされ、切換回
路17の出力がアツプダウンカウンタ18のマイ
ナス入力に接続される。その結果、後半の5msの
時間に計数されたVFコンバータ10の出力パル
ス数I2がアツプダウンカウンタ18に記憶された
初めの計数値I1から減算され、その出力(I1−
I2)信号が10ms経過後表示手段20にその縦軸
表示信号として印加される。又、10ms経過した
ときに発生するリセツト信号によつてアツプダウ
ンカウンタの計数値がリセツトされると共に、電
子線の試料照射位置が移動して再び同じ動作が繰
り返される。又、表示手段20へはその横軸表示
信号として走査電源5のX走査信号が印加されて
いるので表示手段20の表示画像にはラインプロ
フイルが表示される。
所で、アナライザー6に印加される電圧を連続
的ではなく第3図cの如くパルス状に変化させる
と変化直後における電圧値は安定せず、例えば
5msのうち2ms程度の期間は信号に余り寄与せず
ノイズ信号となる。従つてラインプロフアイルを
表示するために要する時間を短縮することはライ
ンプロフアイルを描く信号のSN比を低くするこ
とになるので好ましくない。
本考案はこのような問題を解決して短時間に且
つSN比の高いラインプロフイルを表示すること
を目的とするもので、その装置は荷電粒子線を試
料表面上で走査偏向する手段と、荷電粒子線の照
射によつて試料から発生する特定種類の信号をそ
のエネルギーに応じて分離するアナライザーを備
えた装置において、試料表面の同一走査線上を荷
電粒子線によつて繰り返し2回走査する繰り返し
走査手段、該繰り返し走査手段による1回目と2
回目の走査時には夫々特定エネルギーE1及びE2
の信号が分離検出されるように前記アナライザー
を設定する手段、前記1回目の走査時におけるア
ナライザーによる検出信号を前記同一走査線上の
位置信号に対応させて記憶する記憶手段、前記2
回目の走査時において順次得られるアナライザー
の検出信号と前記記憶手段から順次読み出される
検出信号に基づいて前記同一走査線上における所
望の信号を演算する演算手段、及び該演算手段の
出力を前記繰り返し走査手段の出力に対応させて
表示する表示手段を設けたことを特徴とするもの
である。
第4図は本考案の一実施例装置を示す略図であ
り、第1図と同一符号を附したものは同一構成要
素を表わしている。第4図の装置は第1図の装置
と比較して演算手段21の構成が演算手段15の
それと異つており、切換回路17とアツプダウン
カウンタ18との間にメモリー22が挿入されて
いる。第4図の装置におけるタイミング回路19
は第5図aに示す如く4msの周期でクロツクパル
スを発生しており、該クロツクパルスの印加され
る走査電源5は第5図bに示す2つの階段波を発
生する。2つの階段波の間、即ちクロツクパルス
が10発生したときに水平走査のブランキング信号
がタイミング信号により発生され、1番目のクロ
ツクパルスから2つ目の階段波を発生させる。タ
イミング回路19から発生される水平走査のブラ
ンキング信号は掃引制御回路14へ印加されてお
り、第5図cに示す如くアナライザー電圧をV1
からV2へ切換える。従つて一本のラインプロフ
アイルを得るのに同一走査線が電子線によつて2
回ステツプ走査されることになり2回の走査に要
する時間は4ms×21=84msとなる。
タイミング回路19は計数回路16に対しては
第1図の装置の場合と同様にリセツト信号として
クロツクパルスを印加するが、切換回路17に対
しては水平ブランキング信号を印加してその出力
をメモリー22の入力からアツプダウンカウンタ
ー18のマイナス入力に切換える。メモリー22
の他方の入力には走査電源5のX走査信号が入力
されており、第1回目の水平走査の期間中各ステ
ツプ照射位置の信号に対応した計数回路16の計
数信号を記憶する。メモリー22とアツプダウン
カウンター18には第2回目の水平走査の期間中
のタイミクング回路19からクロツクパルスが印
加され、メモリーに記憶された各ステツプ照射位
置における計数信号を順次読み出して、アツプダ
ウンカウンター18のプラス入力に印加させると
共に、アツプダウンカウンターをクロツクパルス
印加毎にリセツトして表示手段20へリセツト直
前の計数信号を印加させる。このリセツト直前の
計数信号は第1回目の走査において計数された信
号強度I1から第2回目の走査における同一領域に
おいて計数された信号強度I2を減じた信号とな
り、第1図の装置と同様のラインプロフアイルが
表示される。
このように、本考案装置においては、アナライ
ザー電圧を切換える周期が第1図の装置に比較し
て極めて長くなるため、測定期間中は常に安定状
態に保たれていると仮定しても差し支えない。そ
のため、従来装置の如く測定される信号の内にノ
イズ成分を含むことがなくなり、各ステツプ照射
位置における計数時間を上記実施例のように5ms
×2から4ms×2に短縮してもSN比の高い測定
信号を得ることが可能となり、又ラインプロフア
イルを表示するのに要する時間を短縮することも
可能となる。
所で、ラインプロフアイルにおける検出信号強
度を縦軸表示とせずに輝度変調表示とし、試料を
水平走査する位置を順次移動させてY方向偏向を
行い、表示手段のY方向表示に同期させれば、表
示手段の画面にはオージエ電子走査像が得られ
る。この走査像表示の場合にも本考案が適用可能
であることは云うまでもなく、本考案の効果がラ
インプロフアイルの場合よりも一層強調されたも
のとなる。尚、本考案はオージエ電子分光装置に
限定されるものでななく、バツクグラウンド信号
の除去が必要な多くの試料分析装置に適用するこ
とが可能となる。
以上のように本考案によれば、各測定領域にお
ける測定条件の切換えをその都度行わず、一定範
囲まとめて行うことが可能となるため、測定時間
の短縮とSN比の向上が図られることになり、分
析装置に適用して大きな効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のオージエ電子分光装置を示す略
図、第2図及び第3図は第1図の装置の動作を説
明するための略図、第4図は本考案の一実施例装
置を示す略図、第5図は第4図の動作を説明する
ための図である。 1:電子銃、2:電子線、3:試料、5:走査
電源、6:アナライザー、7:検出器、8:コン
デンサー、9:ロツクインアンプ、10:VFコ
ンバータ、11:ブランキング手段、2:ブラン
キング信号回路、13:アナライザー掃引回路、
14:掃引制御回路、15:演算手段、16:計
数回路、17:切換回路、18:アツプダウンカ
ウンタ、19:タイミング回路、20:表示手
段。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 荷電粒子線を試料表面上で走査偏向する手段
    と、荷電粒子線の照射によつて試料から発生する
    特定種類の信号をそのエネルギーに応じて分離す
    るアナライザーを備えた装置において、試料表面
    の同一走査線上を荷電粒子線によつて繰り返し2
    回走査する繰り返し走査手段、該繰り返し走査手
    段による1回目と2回目の走査時には夫々特定エ
    ネルギーE1及びE2の信号が分離検出されるよう
    に前記アナライザーを設定する手段、前記1回目
    の走査時におけるアナライザーによる検出信号を
    前記同一走査線上の位置信号に対応させて記憶す
    る記憶手段、前記2回目の走査時において順次得
    られるアナライザーの検出信号と前記記憶手段か
    ら順次読み出される検出信号に基づいて前記同一
    走査線上における所望の信号を演算する演算手
    段、及び該演算手段の出力を前記繰り返し走査手
    段の出力に対応させて表示する表示手段を設けた
    ことを特徴とする分析装置。
JP19368282U 1982-12-21 1982-12-21 分析装置 Granted JPS5996759U (ja)

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JP19368282U JPS5996759U (ja) 1982-12-21 1982-12-21 分析装置

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JPS5996759U JPS5996759U (ja) 1984-06-30
JPH0228611Y2 true JPH0228611Y2 (ja) 1990-07-31

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Families Citing this family (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0799357B2 (ja) * 1988-10-29 1995-10-25 株式会社島津製作所 マッピング装置
WO2022091234A1 (ja) * 2020-10-28 2022-05-05 株式会社日立ハイテク 荷電粒子ビーム装置および試料観察方法

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JPS5244158A (en) * 1975-10-03 1977-04-06 Hitachi Ltd Scanning electronic microscope

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