JPH0228423B2 - - Google Patents
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- JPH0228423B2 JPH0228423B2 JP58220774A JP22077483A JPH0228423B2 JP H0228423 B2 JPH0228423 B2 JP H0228423B2 JP 58220774 A JP58220774 A JP 58220774A JP 22077483 A JP22077483 A JP 22077483A JP H0228423 B2 JPH0228423 B2 JP H0228423B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- welding
- root surface
- welded
- layer
- back side
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
Links
- 238000003466 welding Methods 0.000 claims description 46
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 13
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 claims description 2
- 239000010959 steel Substances 0.000 claims description 2
- 230000035515 penetration Effects 0.000 description 9
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 8
- 239000000463 material Substances 0.000 description 4
- 210000001503 joint Anatomy 0.000 description 3
- 230000007547 defect Effects 0.000 description 2
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23K—SOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
- B23K9/00—Arc welding or cutting
- B23K9/02—Seam welding; Backing means; Inserts
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Plasma & Fusion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)
Description
本発明はY型開先加工を施した中厚板鋼の突合
せ継手の溶接方法であつて、ブローホールの発生
を防止した方法に関する。 従来、Y型開先を有する突合せ継手を溶接する
には、開先角を有する板面側(以下「表面側」と
いう)から初層溶接を実施するのが普通である。
この場合、初層溶接によつてルート面を完全溶融
状態とすることが理想であるが、実際施行に際し
ては、狭隘な開先内の溶接線を完全に捕捉するこ
とができないこと、また開先壁の存在によつて溶
接アークの指向性が低下するなどの理由によつて
ルート面に溶込み不足か生じた場合には、通常表
面側の溶接施行が完了したのちに、表面側と反対
側のルート面に接する板面側(以下「裏面側」と
いう)の溶接線に沿つて、いわゆる「裏はつり」
を行なつて溶込み不足部を除去し、さらに裏面側
から溶接を行なつている。しかし、この裏はつり
作業が溶接施行工程において占める時間の比率が
高いために、裏はつりを省略して溶接施行時間を
短縮したいという要求がある。 裏はつりを行なわずに、ルート面に溶込み不足
部を残したまま裏面側を溶接すると、溶接金属中
にブローホールが形成されるという不都合を生ず
る。 ブローホールの成因は溶込み不足となつている
ルート面の間隙内に存在する少量の空気が溶接熱
によつて急激に膨張し圧力をもつたガスとして溶
着金属中に入り脱出することができなくなること
である。 このような成因をもつブローホールの発生防止
のために、開先のルート面にテーパを設けること
によつてガスの抜け口をつくり、溶接によつて膨
張したガスをこの抜け口から脱出させる方法が特
開昭56−119667号「溶接欠陥発生防止方法」に開
示されている。 しかし、実際の構造物、特に大型の構造物にお
いてルート面にわずかのテーパを設けるという精
密な加工を施すことは困難であり、開先形状の調
整によつてブローホールの発生を防止することは
できない。 ブローホール発生防止のためには、その成因と
なる空気がルート面の間隙内に存在することがで
きないように、ルート面を完全に溶融する必要が
ある。ルート面を完全に溶融するためには、表面
側からの溶接において単に初層溶接の溶接入熱を
増加するだけでは不充分である。なぜなら、狭隘
な開先内ではアークの指向性の低下と溶接線を完
全に捕捉し得ないことから、溶接入熱の増加が必
ずしも溶込み深さの増加に結びつかないからであ
る。 本発明はこのような従来技術の欠点を解消すべ
くなされたものである。 即ち、本発明によれば、中厚板のY型開先突合
せ継手の溶接法であつて、ルート面に接する板面
側からルート面を完全に溶融するように初層溶接
することを特徴とする方法が提供される。 本発明の特徴は溶込み深さを得ることの困難な
表面側からの溶接を避け、裏面側からルート面を
完全溶融するべく初層溶接を行なうことである。 Y型開先における裏面側は開先を持たず、溶接
箇所が平滑であるため、溶接線の捕捉が容易であ
るとともに溶接入熱の増加がそのまま溶込み深さ
に反映される。これらの理由により、裏面側から
の初層溶接によれば、ルート面の完全溶融状態を
容易に実現することが可能であり、ブローホール
のない溶着金属を得ることができる。 次に実施例により本発明を具体的に説明する。 第1図は従来の溶接法で、表面側から開先内の
溶接線を狙つてTIG溶接を行なつたときの、ルー
ト面への溶け込み不足が生じた状態を示す。 第2図は第1図に示す態様で初層溶接された被
溶接材に対して裏はつりを行なわずに裏面側から
溶接を実施した場合におけるブローホールの発生
を示す。 第3図は本発明に基づいてTIG溶接によりルー
ト面を完全溶融するべく初層溶接を裏面側から行
なう態様を示す。 これらの図面において、溶接トーチは8で示さ
れる。被溶接素材1は開先部にルート面2を有す
る。TIG溶接によつて表面側より、初層溶接を行
なうと溶着金属3を生ずるが、ルート面への溶け
込みは不充分である。裏はつりを行なわずに裏面
側から2層目の溶接を行なうと、溶着金属5を生
ずるが、その内部にはブローホール6を生ずる
(第2図)。本発明方法に従つて裏面側から初層溶
接を行なうと、第3図に示すように溶着金属7は
ルート面を完全に溶融する。この状態で表面側か
ら2層目の溶接を行なえば、ブローホールのない
溶接部を得る。 次に実施例により本発明を具体的に説明する。 第1表に示す組成の被溶接素材および溶接心線
せ継手の溶接方法であつて、ブローホールの発生
を防止した方法に関する。 従来、Y型開先を有する突合せ継手を溶接する
には、開先角を有する板面側(以下「表面側」と
いう)から初層溶接を実施するのが普通である。
この場合、初層溶接によつてルート面を完全溶融
状態とすることが理想であるが、実際施行に際し
ては、狭隘な開先内の溶接線を完全に捕捉するこ
とができないこと、また開先壁の存在によつて溶
接アークの指向性が低下するなどの理由によつて
ルート面に溶込み不足か生じた場合には、通常表
面側の溶接施行が完了したのちに、表面側と反対
側のルート面に接する板面側(以下「裏面側」と
いう)の溶接線に沿つて、いわゆる「裏はつり」
を行なつて溶込み不足部を除去し、さらに裏面側
から溶接を行なつている。しかし、この裏はつり
作業が溶接施行工程において占める時間の比率が
高いために、裏はつりを省略して溶接施行時間を
短縮したいという要求がある。 裏はつりを行なわずに、ルート面に溶込み不足
部を残したまま裏面側を溶接すると、溶接金属中
にブローホールが形成されるという不都合を生ず
る。 ブローホールの成因は溶込み不足となつている
ルート面の間隙内に存在する少量の空気が溶接熱
によつて急激に膨張し圧力をもつたガスとして溶
着金属中に入り脱出することができなくなること
である。 このような成因をもつブローホールの発生防止
のために、開先のルート面にテーパを設けること
によつてガスの抜け口をつくり、溶接によつて膨
張したガスをこの抜け口から脱出させる方法が特
開昭56−119667号「溶接欠陥発生防止方法」に開
示されている。 しかし、実際の構造物、特に大型の構造物にお
いてルート面にわずかのテーパを設けるという精
密な加工を施すことは困難であり、開先形状の調
整によつてブローホールの発生を防止することは
できない。 ブローホール発生防止のためには、その成因と
なる空気がルート面の間隙内に存在することがで
きないように、ルート面を完全に溶融する必要が
ある。ルート面を完全に溶融するためには、表面
側からの溶接において単に初層溶接の溶接入熱を
増加するだけでは不充分である。なぜなら、狭隘
な開先内ではアークの指向性の低下と溶接線を完
全に捕捉し得ないことから、溶接入熱の増加が必
ずしも溶込み深さの増加に結びつかないからであ
る。 本発明はこのような従来技術の欠点を解消すべ
くなされたものである。 即ち、本発明によれば、中厚板のY型開先突合
せ継手の溶接法であつて、ルート面に接する板面
側からルート面を完全に溶融するように初層溶接
することを特徴とする方法が提供される。 本発明の特徴は溶込み深さを得ることの困難な
表面側からの溶接を避け、裏面側からルート面を
完全溶融するべく初層溶接を行なうことである。 Y型開先における裏面側は開先を持たず、溶接
箇所が平滑であるため、溶接線の捕捉が容易であ
るとともに溶接入熱の増加がそのまま溶込み深さ
に反映される。これらの理由により、裏面側から
の初層溶接によれば、ルート面の完全溶融状態を
容易に実現することが可能であり、ブローホール
のない溶着金属を得ることができる。 次に実施例により本発明を具体的に説明する。 第1図は従来の溶接法で、表面側から開先内の
溶接線を狙つてTIG溶接を行なつたときの、ルー
ト面への溶け込み不足が生じた状態を示す。 第2図は第1図に示す態様で初層溶接された被
溶接材に対して裏はつりを行なわずに裏面側から
溶接を実施した場合におけるブローホールの発生
を示す。 第3図は本発明に基づいてTIG溶接によりルー
ト面を完全溶融するべく初層溶接を裏面側から行
なう態様を示す。 これらの図面において、溶接トーチは8で示さ
れる。被溶接素材1は開先部にルート面2を有す
る。TIG溶接によつて表面側より、初層溶接を行
なうと溶着金属3を生ずるが、ルート面への溶け
込みは不充分である。裏はつりを行なわずに裏面
側から2層目の溶接を行なうと、溶着金属5を生
ずるが、その内部にはブローホール6を生ずる
(第2図)。本発明方法に従つて裏面側から初層溶
接を行なうと、第3図に示すように溶着金属7は
ルート面を完全に溶融する。この状態で表面側か
ら2層目の溶接を行なえば、ブローホールのない
溶接部を得る。 次に実施例により本発明を具体的に説明する。 第1表に示す組成の被溶接素材および溶接心線
【表】
【表】
【表】
結果
を使用して、第2表に示す溶接条件によつて溶接
を行なつた。各条件に従つて溶接された溶着金属
部のX線透過写真を撮影し、JIS Z3106(ステン
レス鋼溶接部の放射線透過試験方法および等級分
類方法)に従つてX線透過写真を等級分類した結
果を第3表に示す。 従来では、溶着金属部にブローホールが発生
し、JIS Z3106で言うところの第1種欠陥が2級
ないし3級の品種となる。本発明方法によれば、
ブローホールは全く発生せず、JIS Z3106におけ
る1級の品質を得ることができる。 以上述べたように、本発明は単に裏面側から初
層溶接を実施するという容易な手段によつてブロ
ーホールの発生を完全に防止するもので、溶接部
の品質改善ならびに裏はつり工程の省略による作
業時間の短縮に著しく寄与するものである。 本発明方法の実施は上記実施例に示すTIG溶接
に限定されるものではなく、初層溶接ならびにそ
の後の溶接とも、任意の溶接法によつて実施で
き、裏面側から初層溶接を行なうことのみが要件
である。
を使用して、第2表に示す溶接条件によつて溶接
を行なつた。各条件に従つて溶接された溶着金属
部のX線透過写真を撮影し、JIS Z3106(ステン
レス鋼溶接部の放射線透過試験方法および等級分
類方法)に従つてX線透過写真を等級分類した結
果を第3表に示す。 従来では、溶着金属部にブローホールが発生
し、JIS Z3106で言うところの第1種欠陥が2級
ないし3級の品種となる。本発明方法によれば、
ブローホールは全く発生せず、JIS Z3106におけ
る1級の品質を得ることができる。 以上述べたように、本発明は単に裏面側から初
層溶接を実施するという容易な手段によつてブロ
ーホールの発生を完全に防止するもので、溶接部
の品質改善ならびに裏はつり工程の省略による作
業時間の短縮に著しく寄与するものである。 本発明方法の実施は上記実施例に示すTIG溶接
に限定されるものではなく、初層溶接ならびにそ
の後の溶接とも、任意の溶接法によつて実施で
き、裏面側から初層溶接を行なうことのみが要件
である。
第1図は従来法に従つて表面側から開先内の溶
接線を狙つて、溶接による初層溶接を行なつたと
きの、ルート面への溶け込み不足が生じた状態を
示す。第2図は第1図に示す態様で初層溶接され
た被溶接材に対して裏はつりを行なわずに裏面側
から溶接を実施した場合におけるブローホールの
発生を示す。第3図は本発明に基づいてルート面
を完全溶融するべく初層溶接を裏面側から行なう
態様を示す。
接線を狙つて、溶接による初層溶接を行なつたと
きの、ルート面への溶け込み不足が生じた状態を
示す。第2図は第1図に示す態様で初層溶接され
た被溶接材に対して裏はつりを行なわずに裏面側
から溶接を実施した場合におけるブローホールの
発生を示す。第3図は本発明に基づいてルート面
を完全溶融するべく初層溶接を裏面側から行なう
態様を示す。
Claims (1)
- 1 中厚板鋼のY型開先突合せ継手の溶接法であ
つて、ルート面に接する板面側からルート面を完
全に溶融するように初層溶接することを特徴とす
る方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22077483A JPS60115367A (ja) | 1983-11-25 | 1983-11-25 | ブロ−ホ−ル発生を防止したy型開先突合せ溶接法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22077483A JPS60115367A (ja) | 1983-11-25 | 1983-11-25 | ブロ−ホ−ル発生を防止したy型開先突合せ溶接法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60115367A JPS60115367A (ja) | 1985-06-21 |
JPH0228423B2 true JPH0228423B2 (ja) | 1990-06-25 |
Family
ID=16756347
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22077483A Granted JPS60115367A (ja) | 1983-11-25 | 1983-11-25 | ブロ−ホ−ル発生を防止したy型開先突合せ溶接法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60115367A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5686002A (en) * | 1996-08-12 | 1997-11-11 | Tri Tool Inc. | Method of welding |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS55139176A (en) * | 1979-04-16 | 1980-10-30 | Kobe Steel Ltd | Butt double welding method of thick steel material |
-
1983
- 1983-11-25 JP JP22077483A patent/JPS60115367A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS55139176A (en) * | 1979-04-16 | 1980-10-30 | Kobe Steel Ltd | Butt double welding method of thick steel material |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60115367A (ja) | 1985-06-21 |
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