JPH02283229A - 害虫の防除方法およびそれに用いる容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は害虫の防除方法およびそれに用いる容器に関し
、特に、安全で、かつ安価に害虫を防除できる害虫の防
除方法およびそれに用いる容器に関するものである。

〔従来技術および解決しようとする課題〕従来、ゴキブ
リ、アリ、ダンゴムシ、ゲジゲジ、ムカデなどの人間の
生活空間に侵入して人間に不快感を与えたり、害を与え
たりする生類（以下、これらの生類を害虫という）を駆
除する方法としては、害虫の発見時にこれらの害虫にス
プレーなどにより殺虫剤を直接散布する方法が一般的で
あった。

しかしながら、害虫にスプレー等によって殺虫剤を直接
散布して殺す場合、毒性の強い殺虫剤が空気中に飛散し
てその飛散した殺虫剤成分を人が吸入してしまう恐れが
あるとともに、食品、食器等に殺虫剤成分が付着し、付
着した殺虫剤を経口摂取する恐れもあった。

したがって、人体にも悪影響が予想されて安全上の問題
があるとともに、殺虫剤により数匹の害虫を駆除しても
、全体の総害虫数から見た害虫の殺虫駆除率は極めて少
なく、次々と侵入する害虫にその都度殺虫剤を散布しな
ければならないので駆除効率にも問題があった。

さらに、目に見える害虫のみを対象にしているのでそれ
以外の目に見えない害虫あるいは人間が気が付かない場
合には害虫による被害を被ることもあった。

これに対し、害虫を殺す毒性はないが、害虫が接近する
のを嫌がる化合物（以下、忌避剤という）が知られてい
る。

そして、この忌避剤は、忌避剤を含浸したシート状物を
敷き詰めたり、また、忌避剤を含浸したテープ状物を貼
着したりして使用されているが、これらの方法において
は、前記シート状物またはテープ状物に忌避剤を多量に
含浸しているので、忌避剤が多量に必要になりコストが
高く経済的でない。

また、前記シート状物では敷設使用する際にシート状物
が移動して不安定であり、さらに、前記テープ状物では
凹凸がある粗面上にはテープ状物を貼着するのが困難で
あるとともに、使用後に剥がす手間も必要であり、その
使用に限界があるとともに後処理も煩雑であった。

本発明は前記のような従来のもののもつ問題点を解決し
たものであって、特に地面や床面を這うように移動する
害虫を、人間が居住する一定区画や害虫類の侵入を嫌う
衛生的な一定区画から排除するための方法で、人間に対
する毒性がほとんどない忌避剤を用いて安全性を向上す
るとともに、安価で筒便な方法により一定区画内への害
虫の侵入を効率的に阻止することができる害虫の防除方
法およびそれに用いる容器を提供することを目的として
いる。

〔課題を解決するための手段〕

上記の目的を達成するために本発明の害虫の防除方法は
、忌避剤溶液を入れた容器の上端部より忌避剤溶液を浸
出させて、所望の塗布面に忌避剤溶液を線状に塗設し、
この塗設した線状部分を害虫が通過しないようにした手
段を有していて、前記忌避剤溶液が、忌避剤の原体溶液
、忌避剤の原体溶液と連敗抑制剤との混合溶液および忌
避剤の原体溶液をマイクロカプセル化した溶液から選ば
れる１つであるのが好ましい。

また、本発明の害虫の防除方法に用いられる容器は、上
端部より忌避剤溶液を浸出させて、所望の塗布面に忌避
剤溶液を線状に塗設する忌避剤溶液用容器であって、こ
の容器は、可撓性を有する容器本体と、この容器本体の
先端部に、忌避剤溶液を塗設するために設けられ、かつ
忌避剤溶液が浸出するようになっているはけ部材とを具
えた構成を有している。

また、上端部より忌避剤溶液を浸出させて、所望の塗布
面に忌避剤溶液を線状に塗設する忌避剤溶液用容器であ
って、この容器は、容器本体と、この容器本体の先端部
に、忌避剤溶液を塗設するために設けられ、かつ忌避剤
溶液が浸出するようになっているはけ部材と、前記容器
本体内に設けられて前記はけ部材を押圧したときにのみ
忌避剤溶液をはけ部材に供給するｌ型部材とを具えた構
成を有している。

Ｃ作用〕 本発明は上記の手段を採用したことにより、忌避剤溶液
が塗設された塗布面上の線状部分には地面や床面を這う
ように移動する害虫が近すかなくなり、この線状部分で
区画された一方の側には害虫が侵入しないこととなる。

〔発明の具体的構成〕

以下、本発明を具体的に説明する。

本発明に用いられ、害虫を殺す毒性はないが害虫が接近
するのを嫌がる忌避剤としては、Ｎ。

Ｎ−ジエチル−メタ−トルアミド、プロピルＮ。

Ｎ−ジエチルスフシナメート、Ｎ−ブチルアセトアニリ
ド、ベンジルベンゾエート、フェニルサリシレート、メ
チルサリシレート、パラ−オキシ安息香酸エチル、パラ
−オキシ安息香酸ブチル、アセト酢酸エチル、ジメチル
フタレート、ジブチルフタレート、ジ−ノルマル−ブチ
ルサクシネート、ジメチルフマレート、ジメチルオキザ
レート、プロピルマンプレート、ジ−ノルマル−プロピ
ル−イソ−シンコメネート、イソ−ボロニルチオシアノ
アセテート、グリセリンモノステアレート、メチル−ベ
ーターナフチルケトン、グリセリン、プロピレングリコ
ール、２−エチル−１，３−ヘキサンジオール、２−ブ
チル−２−エチル−１，３−プロパンジオール、イソ−
プロピルアルコール、パラジクロロベンゼン、ナフタレ
ン、パラ−クロロ−メタ−キシレノール、ジフェニル、
オルト−フェニルフェノール、トリエタノールアミン、
ジフェニルアミン、メントール、カンフル、４−イソプ
ロピルトロボロンなどを挙げることができ、これらの忌
避剤を単独でまたは複数を組み合わせて用いることがで
きる。

本発明においては、上記の忌避剤を、その原体溶液とし
て用いることができ、また、上記の忌避剤の原体溶液と
、脂肪エステル、炭化水素、アルキレングリコール、ア
ルキレングリコールエーテル、アルキレングリコールエ
ステル、ポリアルキレングリコール、ポリアルキレング
リコールエーテル、ポリアルキレングリコールエステル
、天然固型油などの揮散抑制剤とを混合した溶液として
用いることができる。

さらに、上記忌避剤の原体溶液にマイクロカプセル化、
抱接などの処理を施し、徐々に空気中に揮散する徐放性
を持たせるようにしたマイクロカフ゛セル化ン容液も用
いることができる。

そして、上記のような忌避剤溶液を容器内に入れ、この
容器の先端部より忌避剤溶液を浸出させて、第１図に示
すように、所望の塗布面に忌避剤溶液を線状に塗設し、
この線状部分を害虫が通過しないようにして、線状部分
の一方の側である区画範囲から害虫を遠ざけ、害虫を駆
除するものである。

これらの忌避剤溶液の形態は、対象害虫の種類、対象場
所、忌避剤効力の期待時間などの目的に応じてそれぞれ
適宜に選択でき、たとえば、屋内の食器棚、引き出しな
どの周囲、押入れ、また、家の窓、玄関、縁側などの害
虫の侵入が予想される場所には、残効性、徐放性である
忌避剤原体と揮散抑制剤との混合溶液または忌避剤原体
のマイクロカプセル化した溶液が好ましく用いられる。

一方、野外で用いるシート、テントなどにおいては、忌
避剤の効力の期待時間が短くてよいことから、忌避剤の
原体溶液、または忌避剤原体と揮散抑制剤との混合溶液
が好ましく用いられるものであり、この場合、忌避剤の
塗設面に対する腐食性が問題となるときは忌避剤原体の
マイクロカプセル化した溶液が好ましく用いられる。

したがって、本発明においては毒性が強い殺虫剤を空気
中に散布しないので、毒性が強い殺虫剤を人間が吸入す
る恐れもなく、食器などに付着して経口摂取する心配も
なくなり、安全性が向上する また、上記のように忌避剤溶液を直接塗設するので、必
要部分に必要なだけを塗設することができ、忌避剤溶液
をシート状物またはテープ状物に多量に浸漬する必要が
なく経済的であるとともに、塗布面に凹凸があってもそ
れに応じて塗設でき、テープ状物を剥がす手間も必要が
なく簡単な操作で、所望の範囲から害虫を防除できるこ
ととなる。

また、害虫を殺虫しないので、虫の生態系を変化させず
に自然系を維持するとともに、虫の死体がでないので衛
生的である。

第２図〜第４図には本発明の害虫防除方法に用いられる
忌避剤溶液用容器が示されていて、第２図に示す容器は
、内部に忌避剤溶液２を入れる樹脂製の可撓性を有する
容器本体１に、その上端部にはスポンジからなるはけ部
材３が設けられている。

第３図に示す容器は、前記容器本体の上端部に設けられ
るスポンジからなるはけ部材３をフェルトからなるはけ
部材１３に代えた以外は同様の構成で、樹脂製の容器本
体ｌｌ内に上記と同様な忌避剤溶液１２が入っている。

第４図に示す容器は、前記容器本体の上端部に設けられ
るスポンジからなるはけ部材３を回転するローラからな
るはけ部材２３に代えた以外は同様の構成で、樹脂製の
容器本体２１内に上記と同様な忌避剤溶液２２が入って
いる。

上記の容器を用いて塗布面に忌避剤溶液２．１２．２２
を線状に塗設するには、容器を倒立して、前記はけ部材
３．１３．２３を塗布面に当接するとともに容器本体１
．１１，２１を手で圧縮しながら所望の方向に移動し、
忌避剤溶液２．１２．２２をはけ部材３．１３．２３か
ら浸出させながら塗布面上に線状に簡単に塗設すること
ができる。

また、上記の容器において、容器本体１．１１．２１の
上端部に設けたはけ部材３．１３．２３を塗布面に押圧
した際にのみ忌避剤溶液２．１２．２２がはけ部材３．
１３．２３に供給できるようにすることもでき、その容
器の例が第５図および第６図に示されている。

すなわち、この容器は、下端が閉塞するとともに開口し
た上端の周縁部にねじ溝３１ａが設けられた下容器３１
と、この下容器３１のねじ／ａ　３１　ａに合致したね
じ溝３２ａが設けられるとともに、上端にはけ部材３３
が配設される開口部３２ｂが設けられた上容器３２と、
前記下および上容器３１．３２に挟持されている環状の
スポンジ３６および調整部材３４とを具えている。

前記調整部材３４は、第７図、第８図（ａｌ　（ｂ）に
示すように、外筒部材３７と、この外筒部材３７の上端
に配設される環状部材３８と、前記外筒部材３７の内部
に上下動可能に位置する円柱状の芯部材３９とを具え、
この芯部材３９は、その上方の外周にテーパ状の大径部
３９ａが形成されるとともに、段差部３９ｂが形成され
、この段差部３９ｂに当接した状態で付勢部材であるコ
イルばね４０の上端が位置している。そして、コイルば
ね４０の他端は、前記外筒部材３７の係止部３７ａに当
接するようになっており、前記外筒部材３７の内部に芯
部材３９を位置した後に、前記環状部材３８を取りつけ
た際には、前記コイルばね４０によって、芯部材３９が
上方に付勢され、前記テーパ状の大径部３９ａが環状部
材３８に当接した状態に保持されている。

また、前記外筒部材３７の側面には忌避剤溶液３５が通
過する連通孔３７ｂが設けられている。

したがって、前記芯部材３９は、常態時にはコイルばね
４０により前記外筒部材３７に対して上方に付勢されて
、その大径部３９ａが環状部材３８に当接し、両部材３
８．３９間で形成される忌避剤溶液３５の通路が閉塞さ
れた状態となっており、このために、たとえ容器が倒れ
た状態になっても、前記環状部材３８の上部に設けられ
るはけ部材３３には容器内の忌避剤溶液３５が供給され
ないこととなる。

そして、上記のはけ部材３３に忌避剤溶１３５を浸出さ
せる場合には、まず、容器全体を逆さにし、この状態で
前記はけ部材３３を塗布面に押圧するだけの操作でよい
。

すなわち、容器全体を倒立して、前記はけ部材３３を塗
布面に押圧した際には、前記芯部材３９がコイルばね４
０の付勢力に抗して第８図（１））に示す状態、すなわ
ち、芯部材３９と環状部材３８との間に忌避剤溶液３５
０通路ができ、容器内の忌避ＩＰＩ溶液３５が外筒部材
３７の連通７Ｌ　３７　ｂ　、芯部材３９と外筒部材３
７との間の空隙を経由して前記通路からはけ部材３３に
供給されることになり、これによりはけ部材３３から浸
出する忌避剤溶液３５を塗布面に線状に塗設できること
となる。

上記の場合、忌避剤溶液３５が常態では外気に接触する
ことがないので酸化劣化などをおこさず、忌避剤溶液３
５が長期間本来の薬剤効果を維持することとなるととも
に、容器を不注意で倒した場合であっても忌避剤溶液３
５が出ないのでより安全性が向上することとなる。

〔発明の効果〕

本発明は上記のように忌避剤溶液を直接塗布面に線状に
塗設するのみなので、必要部分に必要なだけ忌避剤溶液
を塗設することができ、シート状物またはテープ状物な
どのように多量に忌避剤溶液を浸漬する必要がなく経済
的であるとともに、塗布面に凹凸があってもそれに応じ
て塗設でき、テープ状物を剥がす手間も必要がなく簡単
な操作で、地面や床面を這うように移動する害虫を所望
の区画範囲から駆除でき、また、毒性が強い殺虫剤を空
気中に散布しないので、毒性が強い殺虫剤を人間が吸入
する恐れもなく、食器などに付着して経口摂取する心配
もなくなり安全性が向上し、さらに、害虫を殺虫しない
ので、虫の生態系を変化させずに自然系を維持するとと
もに、虫の死体がでないので衛生的であり、また、忌避
剤溶液を入れる容器においては、所望の塗布面に確実に
線状に塗設することができるなどのすぐれた効果を有す
るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の方法による忌避剤溶液の塗設状ｌｌＬ
ｉ図、第２図、第３図、第４図はそれぞれ本発明の方法
に用いる忌避剤溶液用容器の斜視図、第５図は本発明の
方法に用いる忌避剤溶液用容器の他の例の断面分解図、
第６図は第５図の組立図、第７図は第５図の容器に使用
する部材の断面分解図、第８図＋ａ＋　（ｂｌは第７図
の部材を示し、第８図ｆａｔは常態の閉塞状態を示す図
、第８図（ｂｌははけ部材を押圧した際の開放した状態
を示す図である。 １・・・・・・下容器 ｌａ、３２ａ・・・・・・ねじ溝 ２・・・・・・上容器 ２ｂ・・・・・・開口部 ４・・・・・・調整部材 ７・・・・・・外筒部材 ７ａ・・・・・・係止部 ７ｂ・・・・・・連通孔 ８・・・・・・環状部材 ９・・・・・・芯部材 ９ａ・・・・・・大径部 ９ｂ・・・・・・段差部 ０・・・・・・コイルばね（付勢部材）ｌ、１１，２１
・・・・・・容器本体 ２．１２．２２．３５・・・・・・忌避剤溶液３．１３
．２３．３３・・・・・・はけ部材第１　図 菓５ ワ 第２図 Ｗ！、６図 第４図 第３図

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. （１）忌避剤溶液を入れた容器の上端部より忌避剤溶液
   を浸出させて、所望の塗布面に忌避剤溶液を線状に塗設
   し、この塗設した線状部分を害虫が通過しないようにし
   たことを特徴とする害虫の防除方法。
2. （２）前記忌避剤溶液が、忌避剤の原体溶液、忌避剤の
   原体溶液と揮散抑制剤との混合溶液および忌避剤の原体
   溶液をマイクロカプセル化した溶液から選ばれる１つで
   ある請求項１記載の害虫の防除方法。
3. （３）前記忌避剤溶液を入れた容器は、容器本体が可撓
   性を有するとともにその上端部に忌避剤溶液を塗設する
   はけ部材を有し、容器本体を倒立させて前記はけ部材を
   塗設面に当接し容器本体を圧縮しながら所望の方向に移
   動しはけ部材から浸出する忌避剤溶液を線状に塗設する
   請求項１記載の害虫の防除方法。
4. （４）前記忌避剤溶液を入れた容器は、その上端部に忌
   避剤溶液を塗設するはけ部材が設けられるとともに容器
   本体内に前記はけ部材を押圧したときにのみ忌避剤溶液
   をはけ部材に供給する調整部材を有し、容器本体を倒立
   させて前記はけ部材を塗設面に当接して押圧しながら所
   望の方向に移動し、はけ部材から浸出する忌避剤溶液を
   線状に塗設する請求項１記載の害虫の防除方法。
5. （５）上端部より忌避剤溶液を浸出させて、所望の塗布
   面に忌避剤溶液を線状に塗設する忌避剤溶液用容器であ
   って、この容器は、可撓性を有する容器本体と、この容
   器本体の上端部に、忌避剤溶液を塗設するために設けら
   れ、かつ忌避剤溶液が浸出するようになっているはけ部
   材とを具えたことを特徴とする忌避剤溶液用容器。
6. （６）上端部より忌避剤溶液を浸出させて、所望の塗布
   面に忌避剤溶液を線状に塗設する忌避剤溶液用容器であ
   って、この容器は、容器本体と、この容器本体の上端部
   に、忌避剤溶液を塗設するために設けられ、かつ忌避剤
   溶液が浸出するようになっているはけ部材と、前記容器
   本体内に設けられて前記はけ部材を押圧したときにのみ
   忌避剤溶液をはけ部材に供給する調整部材とを具えたこ
   とを特徴とする忌避剤溶液用容器。