JPH02281506A - 架橋ポリエチレンケーブルの剥離性外部半導電層 - Google Patents
架橋ポリエチレンケーブルの剥離性外部半導電層Info
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【産業上の利用分野)
本発明は、架橋ポリエチレン絶atカケープルの被覆材
として用いられる半導電層に係り、特に、機械的強度、
耐熱性(高温物性、高温架橋性)に優れ、かつ、剥離性
に極めて優れた架橋ポリエチレンケーブルの剥離性外部
半導電層に関する。 [従来の技術] 近年1合成樹脂を用いて被覆する絶縁電線が多くなって
きている。このような絶縁材の使用目的は、構造材とし
ての目的を兼ねている場合も多いが、導体から電気的に
絶縁する点に主眼が匝かれている。しかし、電気的絶縁
性が優れていても耐熱性が悪かったり、加工がしにくか
ったり、価格が高くなってしまったり、施工の作業性が
悪くなってしまっては絶縁材としての使用に耐えなくな
ってしまう。このため、絶縁材料としては、電気的特性
が良好であることは勿論のこと、この電気的特性が良好
であることに加えて材料力学的な強さや耐熱性、加工の
し易さ、価格、施工のし易さなどが選択の重要な基準と
なっている。 そこで、一般に、架橋ポリエチレン絶縁層カケープル1
(但し、線心)は、第1図に示す如く導体2の上に内部
半導電層3を被覆し、その上に絶縁体4を被覆し、この
絶縁体4の上に外部半導電層5を被覆して構成されてい
る。この架橋ポリエチレン絶縁層カケープル1の外部半
導電層5は、従来のテープ型に代わって押出被覆型が採
られている。このように外部半導電層5が押出被覆され
るのは、絶縁体4と外部半導電層5の界面を平滑にする
と共に密着させて架橋ポリエチレン絶縁型カケープル1
の耐電圧特性を向上させるためである。 しかし、この押出被覆による外部半導電層5は。 架橋ポリエチレン絶縁型カケープル1の接続及び端末処
理作業を行う際など、絶縁体4から容易に剥ぎ取れるこ
とが要求される。このため、最近では、この外部半4電
層5と絶縁体4との剥離強度(接着強度)を低下させる
研究が行われている。 そして、日本国内においては、外部半導電層の剥離強度
は、ユーザー規格としては、例えば、4kgf/12.
7mm以下(低剥離強度)が要求されている。 この外部半導電層5の低剥離強度化のひとつの主要な方
法としては、絶縁体4を構成する(架橋)ポリエチレン
との間の分子間力を小さくする方法がある。このために
、剥離性外部半導電層のマトリックス樹脂としては、溶
解パラメータ(SP値二5olubility Par
ameter)の差の大きいエチレン−酢酸ビニル共重
合体樹脂が用いられている。このエチレン−酢酸ビニル
共重合体樹脂をアセチレンブラックや通常良く用いられ
る導電性ファーネスブラックによって導電化し、4kg
f/12.711n(低剥離強度)以下程度の剥離強度
とするためには、酢酸ビニル含有量を少なくとも40重
量%を超えるものにする(例えば、特公昭61−209
70号に示す如く、酢酸ビニル含有量55重量%以上)
ことが必要である。 (発明が解決しようとする課題] しかしながら、従来のエチレン−酢酸ビニル共重合体樹
脂を用いた剥離性外部半導電層にあっては、40重量%
を超えた量のWP酸ビニルを含有しているため、外部半
導電層の弾性係数、あるいは引張強度等の機械的強度が
所望の強度値より低下してしまうという問題点を有して
いる。このため、剥離性外部半導電層そのものに所謂腰
がなくなってしまい、例えば、外部半導電層に要求され
る50℃程度の高温下での剥ぎ取り作業を行う場合、外
部半導電層が伸びて千切れてしまい剥離作業が非常に難
しくなるという問題点を有している。 また、従来のエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂を用い
た剥離性外部半導電層にあっては、40重量%を超えた
量の酢酸ビニルを含有しているため、外部半導電層の軟
化点が低くなり、架橋ポリエチレンケーブル製造(押出
し成形架橋)時において、コンパウンドのホッパー内で
のブロッキングさらには、ドラム巻き後の外部半導電層
同志の貼り付き、あるいは巻圧によって架橋ポリエチレ
ンケーブルの外形に変形を来すという問題点を有してい
る。 さらに、従来のエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂を用
いた剥離性外部半導電層にあっては、40重量%を超え
た量の酢酸ビニルを含有しているため、高温分解(30
0’CI度以上)によって脱酢酸量が多くなり、この脱
酢酸量の多少によって最近多く用いられている高温での
乾式架橋の場合の架橋温度(製造線速)が極端に制限さ
れてしまうという問題点を有している。 本発明は、機械的強度、耐熱性(高温物性、高温架橋性
)に優れ、かつ、剥離性に極めて優れた架橋ポリエチレ
ンケーブルの剥離性外部半導電層を提供することを目的
としている。 【課題を解決するための手段l 一般に、カーボンブラックの導電性付与効果は。 その粒子径が小さい程、また、表面積が大きいほど高く
なる傾向に有り1通常電カケ−プルの半導電層組成物の
導電性付与のために用いられる導電性カーボンブラック
(CF : Conductive FurnaceB
lack )は、平均粒子径が15〜30mμ程度で。 比表面積が100rrf/g以上のものが主である。 具体的には例えば、CABOT (株)製のパルカンX
C−72,平均粒子径が30mμ、比表面積254 g
/ gなどがある。 ここで1本発明者は、エチレン−酢酸ビニル共重合体を
マトリックス樹脂とする外部半導?It6の組成と架橋
ポリエチレン絶縁体との剥離性の関係について詳細に検
討した。その結果、導電性を付与するカーボンブラック
の種類、特にオイルファーネスブラックについては、平
均粒子径と剥離強度の間に強い相関関係があることを明
らかにした。 すなわち、本発明者は、第1表の例に示す如く、オイル
ファーネスブラックの平均粒子径が小さいほど、絶縁体
との接着力は高く、逆に平均粒子径が大きくなる程、剥
離強度が低くなることを確認した。また、本発明者は、
オイルファーネスブラックの比表面積については、必要
4電性を付与できる範囲内で小さい方が剥離強度を低く
するために、好ましいことを明らかにした。 以上の点に鑑みて本発明をするに至った。すなわち、本
発明は、酢酸ビニル含有量30〜40重量%の範囲にあ
るエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂100重量部に対
して、平均粒子径30〜52mμ、比表面積100m/
g以下であるオイルファーネスブラックを4o〜80重
量部配合して構成したものである。このオイルファーネ
スブラックは5合成樹脂組成物に導電性を付与し、半導
電性化する役割を果たしている。 なお、この架橋ポリエチレンケーブルの剥離性外部半導
電層には、必要に応じ、架橋剤、老化防止剤、滑剤など
が添加される。 このように、導電性付与のためのカーボンブラックとし
て特定のオイルファーネスブラックを用い、酢酸ビニル
の含有量を30〜40重量%の範囲に抑えることによっ
て、機械的強度、耐熱性(高温物性、高温架橋性)、剥
離性を向上したのが本発明の組成である。 【作用1 上記のように構成される架橋ポリエチレンケーブルの剥
離性外部半導ffi層にあっては、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体樹脂100重量部に対して、平均粒子径30
〜52mμ、比表面積loom/g以下であるオイルフ
ァーネスブラックを40〜80重量部配合しているため
、電カケープルの半導電層に必要な導電性(体積抵抗率
10’Ω−■以下程度)を得ることができる。 このように配合するオイルファーネスブラックの平均粒
子径を52mμ以下としたのは、オイルファーネスブラ
ックの平均粒子径が52mμ以上になると、カーボンブ
ラック自体の導電性付与効果が低下し、予定していた電
カケープルの半導電層に必要な導電性(体積抵抗率10
’Ω−■以下程度)を付与できなくなるからである。ま
た、オイルファーネスブラックの配合量を40〜80重
量部としたのは、40重量部未満では予定していた電カ
ケープルの半導電層に必要な導電性(体積抵抗率10’
Ω−■以下程度)を得られず、また、80重量部を超え
て配合すると、導電性はよくなるが、溶融粘度が上昇し
、押出し成形性が悪化すると共に機械的物性も低下して
しまうからである。 架橋ポリエチレンケーブルの剥離性外部半導電層の場合
、溶融粘度の上昇は、早期架橋(スコーチ)を引き起こ
す要因ともなる。 また、上記のように構成される架橋ポリエチレンケーブ
ルの剥離性外部半導電層にあっては、導電性付与のため
に配合するカーボンブラックに平均粒子径30〜52m
μ、比表面積100rrf/g以下である特定のオイル
ファーネスブラックを用いているため、酢酸ビニル含有
量40重量%以上のエチレン−酢酸ビニル共重合体をマ
トリックス樹脂として用いることなく、剥駈強度をコン
トロールして剥離強度の低下(4kgf/12,7an
以下)を達成することができ、剥離性付与のためにその
他の添加剤を加える必要がない。なお、電カケープルの
半導電層の導電性付与カーボンブラックとして、極めて
一般的なものにアセチレンブラックがあり、このアセチ
レンブラックは、その平均粒子径が40mμ前後、比表
面積が65 m / gであるが所望の低剥離強度が得
られないので本発明の対象からは除外される。 さらに、上記のように構成される架橋ポリエチレンケー
ブルの剥離性外部半導電層にあっては、エチレン−酢酸
ビニル共重合体の酢酸ビニル含有量を30〜40重量%
の範囲にあるものを用いているため、高温分解(3oO
℃程度以上)による脱酢酸量を少なくすることができ、
この脱酢酸量を少なくできることにより、架橋ポリエチ
レンケーブルの剥離性外部半導電層の架橋温度を高くす
ることができ、製造線速を向上することができる。 また、この脱酢酸量を少なくすることができるため、脱
酢酸による外部半導電層の上に巻形される銅遮蔽テープ
の変色を低減することができる。 このようにエチレン−酢酸ビニル共重合体の酢酸ビニル
含有量を30〜40重量%とじたのは。 マトリックス樹脂として用いるエチレン−酢酸ビニル共
重合体の酢酸ビニル含有量が30重量%を下回ると、剥
離強度の低下を図ることのできるオイルファーネスブラ
ックといえども4kgf/12゜7IIIn以下の剥離
強度を達成できなくなってしまい、また、エチレン−酢
酸ビニル共重合体の酢酸ビニル含有量が40重量%を上
回ると、高温分解(3o o ”c程度以上)による脱
酢酸量が多くなり、架橋ポリエチレンケーブルの剥離性
外部半導電層の架橋温度を高くすることができなくなり
、製造線速を向上することができなくなってしまい、さ
らに、外部半導電層の軟化点が低くなり、架橋ポリエチ
レンケーブル製造(押出し成形架橋)時において、コン
パウンドのホッパー内でのブロッキングさらには、ドラ
ム巻き後の外部半導電層同志の貼り付き、あるいは巻圧
によって架橋ポリエチレンケーブルの外形に変形を来す
という問題があるからである。 このように、架橋ポリエチレンケーブルの剥離性外部半
導電層を酢酸ビニル含有量30〜40重量%の範囲にあ
るエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂100重量部に対
して、平均粒子径30〜52mμ、比表面積100m2
/g以下であるオイルファーネスブラックを40〜80
重量部配合して構成することにより、外部半導電層の機
械的強度が向上し、扁温時においてもこれを保持し、例
えば、50℃程度の高温下での剥ぎ取り作業性も極めて
容易なものとすることができる6 【実施例】 以下1本発明の実施例について説明する。 本実施例において基本となる架橋ポリエチレンケーブル
の剥離性外部半導電層は、酢酸ビニル含有量30〜40
重量%の範囲にあるエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂
100重量部に対して、平均粒子径30〜52mμ、比
表面積100rrr/g以下であるオイルファーネスブ
ラックを40〜80重量部配合して構成したものである
。 本実施例においては、第1表に掲げる各種組成について
実際のケーブル試作(6KV−CV 100−130
0℃乾式架橋)を行って、実施例、比較例の特性評価を
行った。 これらの実施例に基づく架橋ポリエチレンケーブルの外
部半導電層と、比較例の電カケープルの外部半導電層と
のそれぞれについて体積抵抗率試!!! (ASTM
D991)、剥離強度[kgf/12.7思〕、高温
(50℃)での剥離性、押出成形加工性のそれぞれに対
する比較結果を第1表に示しである。 なお1本実施例及び比較例に配合されている架橋剤とし
て具体的には、例えば、〔2,5−ジメチル−2,5−
ジー(t−ブチルパーオキシ)−ヘキシン−3〕、老化
防止剤として具体的には。 例えば、(4,4’−チオビス−(6−t−ブチル−m
−クレゾール)〕である。 この第1表中の体積抵抗率(ASTM D991)に
おいては、体積抵抗率の値が105Ω−印以下を○とし
、10S Ω−■を超えた場合をXとして表わしている
。この体積抵抗率の値を10sΩ−an以下としたのは
1体積抵抗率の値が1o5Ω−のを超えると、半導電層
としての作用を最大限に発揮させることができなくなっ
てしまうからである。 また、第1表中の剥離強度(kgf / ]、 2.7
mm)に才?いては、剥離力が4 kg f / 12
、7 nl11以下の場合、その剥離強度の値を示し
、4kgf/12゜7mを上回った場合を×として表し
ている。この剥離強度は、外部半導電層を下層の絶縁体
層から剥離するためにどのくらい力を要するかを表すも
ので、日本国内でのユーザー規格にて一般に要求されて
いる値である。 また、第1表中の高温(50℃)での剥離性は。 外部半導電層を50℃の高温下で剥離した際、下層の絶
縁体層から剥離のために引っ張った外部半導電層が伸び
千切れることなく剥離できたものをOとし、剥離のため
に引っ張った外部半導電層が伸び千切れてしまいうまく
剥離できなかったものを×として表している。この高温
(50℃)での剥離性は、架橋ポリエチレンケーブルの
使用条件によっては、高温(50℃)雰囲気中に配線さ
れることがあり、このような高温(50℃)条件下でも
ケーブルの接続及び端末処理作業を行う際に、引っ張っ
た外部半導電層が伸び千切れることなく。 下層の絶縁体層から容易に剥離できるかを表すものであ
る。 さらに、第1表中の押出成形加工性は、スムーズに押出
し加工ができる場合をOとし、スムーズに押出し加工が
できない場合の内、コンパウンドブロッキング、表面粘
着があるものを×1として表し、押出流動性が悪いもの
を×2として表している。この押出加工性は、材料の溶
融粘度、スコーチ(早期架橋)などと関連し、外部半1
!!X電WJを押出し機でPfAI&一体の上に押し出
す加工の良否を判断したものである。電カケープルの外
部半導1π層が絶縁体からの剥離性がよくても、電力ケ
ーブルの合成樹脂被覆材は、押出し機によって押出し被
覆していくものであり、押出加工性が悪いと、電カケー
プルの品質に影響してしまう。 第1表中、実施例1.2.3.4.5のそれぞれは、体
積抵抗率(ASTM D991)、剥離強度(kgf
/12.7mm) 、高温(50℃)での剥離性、押出
成形加工性、のそれぞれに対して合格あるいは良好(0
)を示している。 これに対し、比較例1、比較例3.比較例4、比較例5
、比較例9は、体積抵抗率(ASTMD991)、高温
(50℃)での剥離性、押出成形加工性、のそれぞれに
対して合格あるいは良好(0)であるも、剥離強度(k
gf/ 12.7+nn〕においては、4kgf712
.7inを超えてしまい不合格(×)の結果が生じてい
る。 また、比較例2は、体積抵抗率(ASTM D991
)、においては、合格(O)し、剥離強度(kgf/1
2.7on)についても、1kgf/12゜7m+ 〜
2kgf/12.7mmと合格(0)するも、高fL(
50℃)での剥離性については、50℃で外部半導IC
FF材料が軟らかくなってしまい不可(×)の結果が、
また、押出成形加工性についても、コンパウンドブロッ
キング、表面粘着があり不可(×1)の結果が生じてい
る。 さらに、比較例6は、体積抵抗率(ASTMD991)
については1合格(o)し、剥離強度(kgf/12.
7n+n+)についても、3kgf/12゜7n+m〜
4kgf/12.7mmと合格(0)するも、高温(5
0℃)での剥離性については、50’Cで外部半導電層
が軟らかくなってしまい不可(×)の結果が、また、押
出成形加工性についても、コンパウンドブロッキング、
表面粘着があり不可(×1)の結果が生じている。 またさらに、比較例7は、体積抵抗率(ASTM D
991)、高温(50℃)での剥離性については、それ
ぞれに対して合格(o)し、剥に強度[kgf/12.
7画]についても、3kgf712.7mm〜4kgf
/12.7rfrnと合格(○)するも、押出成形加工
性については、押出流動性が悪く不可(×2)の結果が
生じている。 さらにまた、比較例8は、高温(50°C)での剥離性
、押出成形加工性については、それぞれに対して合格(
0)し、剥離強度(kgf/12.7m〕についても、
2kgf/12.7m+〜3kgf/12.7mmと合
格(0)するも1体砧抵抗率(AS T M D 9
91 )については、105Ω−■を超えてしまい不可
(X)の結果が生じている。
として用いられる半導電層に係り、特に、機械的強度、
耐熱性(高温物性、高温架橋性)に優れ、かつ、剥離性
に極めて優れた架橋ポリエチレンケーブルの剥離性外部
半導電層に関する。 [従来の技術] 近年1合成樹脂を用いて被覆する絶縁電線が多くなって
きている。このような絶縁材の使用目的は、構造材とし
ての目的を兼ねている場合も多いが、導体から電気的に
絶縁する点に主眼が匝かれている。しかし、電気的絶縁
性が優れていても耐熱性が悪かったり、加工がしにくか
ったり、価格が高くなってしまったり、施工の作業性が
悪くなってしまっては絶縁材としての使用に耐えなくな
ってしまう。このため、絶縁材料としては、電気的特性
が良好であることは勿論のこと、この電気的特性が良好
であることに加えて材料力学的な強さや耐熱性、加工の
し易さ、価格、施工のし易さなどが選択の重要な基準と
なっている。 そこで、一般に、架橋ポリエチレン絶縁層カケープル1
(但し、線心)は、第1図に示す如く導体2の上に内部
半導電層3を被覆し、その上に絶縁体4を被覆し、この
絶縁体4の上に外部半導電層5を被覆して構成されてい
る。この架橋ポリエチレン絶縁層カケープル1の外部半
導電層5は、従来のテープ型に代わって押出被覆型が採
られている。このように外部半導電層5が押出被覆され
るのは、絶縁体4と外部半導電層5の界面を平滑にする
と共に密着させて架橋ポリエチレン絶縁型カケープル1
の耐電圧特性を向上させるためである。 しかし、この押出被覆による外部半導電層5は。 架橋ポリエチレン絶縁型カケープル1の接続及び端末処
理作業を行う際など、絶縁体4から容易に剥ぎ取れるこ
とが要求される。このため、最近では、この外部半4電
層5と絶縁体4との剥離強度(接着強度)を低下させる
研究が行われている。 そして、日本国内においては、外部半導電層の剥離強度
は、ユーザー規格としては、例えば、4kgf/12.
7mm以下(低剥離強度)が要求されている。 この外部半導電層5の低剥離強度化のひとつの主要な方
法としては、絶縁体4を構成する(架橋)ポリエチレン
との間の分子間力を小さくする方法がある。このために
、剥離性外部半導電層のマトリックス樹脂としては、溶
解パラメータ(SP値二5olubility Par
ameter)の差の大きいエチレン−酢酸ビニル共重
合体樹脂が用いられている。このエチレン−酢酸ビニル
共重合体樹脂をアセチレンブラックや通常良く用いられ
る導電性ファーネスブラックによって導電化し、4kg
f/12.711n(低剥離強度)以下程度の剥離強度
とするためには、酢酸ビニル含有量を少なくとも40重
量%を超えるものにする(例えば、特公昭61−209
70号に示す如く、酢酸ビニル含有量55重量%以上)
ことが必要である。 (発明が解決しようとする課題] しかしながら、従来のエチレン−酢酸ビニル共重合体樹
脂を用いた剥離性外部半導電層にあっては、40重量%
を超えた量のWP酸ビニルを含有しているため、外部半
導電層の弾性係数、あるいは引張強度等の機械的強度が
所望の強度値より低下してしまうという問題点を有して
いる。このため、剥離性外部半導電層そのものに所謂腰
がなくなってしまい、例えば、外部半導電層に要求され
る50℃程度の高温下での剥ぎ取り作業を行う場合、外
部半導電層が伸びて千切れてしまい剥離作業が非常に難
しくなるという問題点を有している。 また、従来のエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂を用い
た剥離性外部半導電層にあっては、40重量%を超えた
量の酢酸ビニルを含有しているため、外部半導電層の軟
化点が低くなり、架橋ポリエチレンケーブル製造(押出
し成形架橋)時において、コンパウンドのホッパー内で
のブロッキングさらには、ドラム巻き後の外部半導電層
同志の貼り付き、あるいは巻圧によって架橋ポリエチレ
ンケーブルの外形に変形を来すという問題点を有してい
る。 さらに、従来のエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂を用
いた剥離性外部半導電層にあっては、40重量%を超え
た量の酢酸ビニルを含有しているため、高温分解(30
0’CI度以上)によって脱酢酸量が多くなり、この脱
酢酸量の多少によって最近多く用いられている高温での
乾式架橋の場合の架橋温度(製造線速)が極端に制限さ
れてしまうという問題点を有している。 本発明は、機械的強度、耐熱性(高温物性、高温架橋性
)に優れ、かつ、剥離性に極めて優れた架橋ポリエチレ
ンケーブルの剥離性外部半導電層を提供することを目的
としている。 【課題を解決するための手段l 一般に、カーボンブラックの導電性付与効果は。 その粒子径が小さい程、また、表面積が大きいほど高く
なる傾向に有り1通常電カケ−プルの半導電層組成物の
導電性付与のために用いられる導電性カーボンブラック
(CF : Conductive FurnaceB
lack )は、平均粒子径が15〜30mμ程度で。 比表面積が100rrf/g以上のものが主である。 具体的には例えば、CABOT (株)製のパルカンX
C−72,平均粒子径が30mμ、比表面積254 g
/ gなどがある。 ここで1本発明者は、エチレン−酢酸ビニル共重合体を
マトリックス樹脂とする外部半導?It6の組成と架橋
ポリエチレン絶縁体との剥離性の関係について詳細に検
討した。その結果、導電性を付与するカーボンブラック
の種類、特にオイルファーネスブラックについては、平
均粒子径と剥離強度の間に強い相関関係があることを明
らかにした。 すなわち、本発明者は、第1表の例に示す如く、オイル
ファーネスブラックの平均粒子径が小さいほど、絶縁体
との接着力は高く、逆に平均粒子径が大きくなる程、剥
離強度が低くなることを確認した。また、本発明者は、
オイルファーネスブラックの比表面積については、必要
4電性を付与できる範囲内で小さい方が剥離強度を低く
するために、好ましいことを明らかにした。 以上の点に鑑みて本発明をするに至った。すなわち、本
発明は、酢酸ビニル含有量30〜40重量%の範囲にあ
るエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂100重量部に対
して、平均粒子径30〜52mμ、比表面積100m/
g以下であるオイルファーネスブラックを4o〜80重
量部配合して構成したものである。このオイルファーネ
スブラックは5合成樹脂組成物に導電性を付与し、半導
電性化する役割を果たしている。 なお、この架橋ポリエチレンケーブルの剥離性外部半導
電層には、必要に応じ、架橋剤、老化防止剤、滑剤など
が添加される。 このように、導電性付与のためのカーボンブラックとし
て特定のオイルファーネスブラックを用い、酢酸ビニル
の含有量を30〜40重量%の範囲に抑えることによっ
て、機械的強度、耐熱性(高温物性、高温架橋性)、剥
離性を向上したのが本発明の組成である。 【作用1 上記のように構成される架橋ポリエチレンケーブルの剥
離性外部半導ffi層にあっては、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体樹脂100重量部に対して、平均粒子径30
〜52mμ、比表面積loom/g以下であるオイルフ
ァーネスブラックを40〜80重量部配合しているため
、電カケープルの半導電層に必要な導電性(体積抵抗率
10’Ω−■以下程度)を得ることができる。 このように配合するオイルファーネスブラックの平均粒
子径を52mμ以下としたのは、オイルファーネスブラ
ックの平均粒子径が52mμ以上になると、カーボンブ
ラック自体の導電性付与効果が低下し、予定していた電
カケープルの半導電層に必要な導電性(体積抵抗率10
’Ω−■以下程度)を付与できなくなるからである。ま
た、オイルファーネスブラックの配合量を40〜80重
量部としたのは、40重量部未満では予定していた電カ
ケープルの半導電層に必要な導電性(体積抵抗率10’
Ω−■以下程度)を得られず、また、80重量部を超え
て配合すると、導電性はよくなるが、溶融粘度が上昇し
、押出し成形性が悪化すると共に機械的物性も低下して
しまうからである。 架橋ポリエチレンケーブルの剥離性外部半導電層の場合
、溶融粘度の上昇は、早期架橋(スコーチ)を引き起こ
す要因ともなる。 また、上記のように構成される架橋ポリエチレンケーブ
ルの剥離性外部半導電層にあっては、導電性付与のため
に配合するカーボンブラックに平均粒子径30〜52m
μ、比表面積100rrf/g以下である特定のオイル
ファーネスブラックを用いているため、酢酸ビニル含有
量40重量%以上のエチレン−酢酸ビニル共重合体をマ
トリックス樹脂として用いることなく、剥駈強度をコン
トロールして剥離強度の低下(4kgf/12,7an
以下)を達成することができ、剥離性付与のためにその
他の添加剤を加える必要がない。なお、電カケープルの
半導電層の導電性付与カーボンブラックとして、極めて
一般的なものにアセチレンブラックがあり、このアセチ
レンブラックは、その平均粒子径が40mμ前後、比表
面積が65 m / gであるが所望の低剥離強度が得
られないので本発明の対象からは除外される。 さらに、上記のように構成される架橋ポリエチレンケー
ブルの剥離性外部半導電層にあっては、エチレン−酢酸
ビニル共重合体の酢酸ビニル含有量を30〜40重量%
の範囲にあるものを用いているため、高温分解(3oO
℃程度以上)による脱酢酸量を少なくすることができ、
この脱酢酸量を少なくできることにより、架橋ポリエチ
レンケーブルの剥離性外部半導電層の架橋温度を高くす
ることができ、製造線速を向上することができる。 また、この脱酢酸量を少なくすることができるため、脱
酢酸による外部半導電層の上に巻形される銅遮蔽テープ
の変色を低減することができる。 このようにエチレン−酢酸ビニル共重合体の酢酸ビニル
含有量を30〜40重量%とじたのは。 マトリックス樹脂として用いるエチレン−酢酸ビニル共
重合体の酢酸ビニル含有量が30重量%を下回ると、剥
離強度の低下を図ることのできるオイルファーネスブラ
ックといえども4kgf/12゜7IIIn以下の剥離
強度を達成できなくなってしまい、また、エチレン−酢
酸ビニル共重合体の酢酸ビニル含有量が40重量%を上
回ると、高温分解(3o o ”c程度以上)による脱
酢酸量が多くなり、架橋ポリエチレンケーブルの剥離性
外部半導電層の架橋温度を高くすることができなくなり
、製造線速を向上することができなくなってしまい、さ
らに、外部半導電層の軟化点が低くなり、架橋ポリエチ
レンケーブル製造(押出し成形架橋)時において、コン
パウンドのホッパー内でのブロッキングさらには、ドラ
ム巻き後の外部半導電層同志の貼り付き、あるいは巻圧
によって架橋ポリエチレンケーブルの外形に変形を来す
という問題があるからである。 このように、架橋ポリエチレンケーブルの剥離性外部半
導電層を酢酸ビニル含有量30〜40重量%の範囲にあ
るエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂100重量部に対
して、平均粒子径30〜52mμ、比表面積100m2
/g以下であるオイルファーネスブラックを40〜80
重量部配合して構成することにより、外部半導電層の機
械的強度が向上し、扁温時においてもこれを保持し、例
えば、50℃程度の高温下での剥ぎ取り作業性も極めて
容易なものとすることができる6 【実施例】 以下1本発明の実施例について説明する。 本実施例において基本となる架橋ポリエチレンケーブル
の剥離性外部半導電層は、酢酸ビニル含有量30〜40
重量%の範囲にあるエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂
100重量部に対して、平均粒子径30〜52mμ、比
表面積100rrr/g以下であるオイルファーネスブ
ラックを40〜80重量部配合して構成したものである
。 本実施例においては、第1表に掲げる各種組成について
実際のケーブル試作(6KV−CV 100−130
0℃乾式架橋)を行って、実施例、比較例の特性評価を
行った。 これらの実施例に基づく架橋ポリエチレンケーブルの外
部半導電層と、比較例の電カケープルの外部半導電層と
のそれぞれについて体積抵抗率試!!! (ASTM
D991)、剥離強度[kgf/12.7思〕、高温
(50℃)での剥離性、押出成形加工性のそれぞれに対
する比較結果を第1表に示しである。 なお1本実施例及び比較例に配合されている架橋剤とし
て具体的には、例えば、〔2,5−ジメチル−2,5−
ジー(t−ブチルパーオキシ)−ヘキシン−3〕、老化
防止剤として具体的には。 例えば、(4,4’−チオビス−(6−t−ブチル−m
−クレゾール)〕である。 この第1表中の体積抵抗率(ASTM D991)に
おいては、体積抵抗率の値が105Ω−印以下を○とし
、10S Ω−■を超えた場合をXとして表わしている
。この体積抵抗率の値を10sΩ−an以下としたのは
1体積抵抗率の値が1o5Ω−のを超えると、半導電層
としての作用を最大限に発揮させることができなくなっ
てしまうからである。 また、第1表中の剥離強度(kgf / ]、 2.7
mm)に才?いては、剥離力が4 kg f / 12
、7 nl11以下の場合、その剥離強度の値を示し
、4kgf/12゜7mを上回った場合を×として表し
ている。この剥離強度は、外部半導電層を下層の絶縁体
層から剥離するためにどのくらい力を要するかを表すも
ので、日本国内でのユーザー規格にて一般に要求されて
いる値である。 また、第1表中の高温(50℃)での剥離性は。 外部半導電層を50℃の高温下で剥離した際、下層の絶
縁体層から剥離のために引っ張った外部半導電層が伸び
千切れることなく剥離できたものをOとし、剥離のため
に引っ張った外部半導電層が伸び千切れてしまいうまく
剥離できなかったものを×として表している。この高温
(50℃)での剥離性は、架橋ポリエチレンケーブルの
使用条件によっては、高温(50℃)雰囲気中に配線さ
れることがあり、このような高温(50℃)条件下でも
ケーブルの接続及び端末処理作業を行う際に、引っ張っ
た外部半導電層が伸び千切れることなく。 下層の絶縁体層から容易に剥離できるかを表すものであ
る。 さらに、第1表中の押出成形加工性は、スムーズに押出
し加工ができる場合をOとし、スムーズに押出し加工が
できない場合の内、コンパウンドブロッキング、表面粘
着があるものを×1として表し、押出流動性が悪いもの
を×2として表している。この押出加工性は、材料の溶
融粘度、スコーチ(早期架橋)などと関連し、外部半1
!!X電WJを押出し機でPfAI&一体の上に押し出
す加工の良否を判断したものである。電カケープルの外
部半導1π層が絶縁体からの剥離性がよくても、電力ケ
ーブルの合成樹脂被覆材は、押出し機によって押出し被
覆していくものであり、押出加工性が悪いと、電カケー
プルの品質に影響してしまう。 第1表中、実施例1.2.3.4.5のそれぞれは、体
積抵抗率(ASTM D991)、剥離強度(kgf
/12.7mm) 、高温(50℃)での剥離性、押出
成形加工性、のそれぞれに対して合格あるいは良好(0
)を示している。 これに対し、比較例1、比較例3.比較例4、比較例5
、比較例9は、体積抵抗率(ASTMD991)、高温
(50℃)での剥離性、押出成形加工性、のそれぞれに
対して合格あるいは良好(0)であるも、剥離強度(k
gf/ 12.7+nn〕においては、4kgf712
.7inを超えてしまい不合格(×)の結果が生じてい
る。 また、比較例2は、体積抵抗率(ASTM D991
)、においては、合格(O)し、剥離強度(kgf/1
2.7on)についても、1kgf/12゜7m+ 〜
2kgf/12.7mmと合格(0)するも、高fL(
50℃)での剥離性については、50℃で外部半導IC
FF材料が軟らかくなってしまい不可(×)の結果が、
また、押出成形加工性についても、コンパウンドブロッ
キング、表面粘着があり不可(×1)の結果が生じてい
る。 さらに、比較例6は、体積抵抗率(ASTMD991)
については1合格(o)し、剥離強度(kgf/12.
7n+n+)についても、3kgf/12゜7n+m〜
4kgf/12.7mmと合格(0)するも、高温(5
0℃)での剥離性については、50’Cで外部半導電層
が軟らかくなってしまい不可(×)の結果が、また、押
出成形加工性についても、コンパウンドブロッキング、
表面粘着があり不可(×1)の結果が生じている。 またさらに、比較例7は、体積抵抗率(ASTM D
991)、高温(50℃)での剥離性については、それ
ぞれに対して合格(o)し、剥に強度[kgf/12.
7画]についても、3kgf712.7mm〜4kgf
/12.7rfrnと合格(○)するも、押出成形加工
性については、押出流動性が悪く不可(×2)の結果が
生じている。 さらにまた、比較例8は、高温(50°C)での剥離性
、押出成形加工性については、それぞれに対して合格(
0)し、剥離強度(kgf/12.7m〕についても、
2kgf/12.7m+〜3kgf/12.7mmと合
格(0)するも1体砧抵抗率(AS T M D 9
91 )については、105Ω−■を超えてしまい不可
(X)の結果が生じている。
本発明の外部半導電層は、酢酸ビニル含有量30〜40
重量%の範囲にあるエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂
100重量部に対して、平均粒子径30−52 m p
、比表面積100rrr/g以下であるオイルファーネ
スブラックを40〜80重量部配合して構成されている
ので、4kgf/12゜7m以下の剥離強度を得られる
と共に、弾性係数、あるいは引張強度等の機械的強度を
向上することができ、例えば、50℃程度の高温下にお
いてもこの機械的強度を保持しつつ、剥ぎ取る際に片伸
びして千切れるということがなく、剥ぎ取り作業性を極
めて容易にすることができる。 また、本発明の外部半導電層は、酢酸ビニル含有量30
〜40重量%の範囲にあるエチレン−酢酸ビニル共重合
体樹脂100重量部に対して、平均粒子径30〜52m
μ、比表面積100rrr/g以下であるオイルファー
ネスブラックを40〜80重量部配合して構成されてい
るので、軟化温度の低下を防止することができ、軟化点
が低くなることによって生じる架橋ポリエチレンケーブ
ル製造(押出成形架tS)時におけるコンパウンドのホ
ッパー内でのブロッキング、ドラム巻き後の外部半導電
層同志の貼り付き、また巻圧による架橋ポリエチレンケ
ーブルの外形に変形を防止することができる。 さらに、本発明外部半導電層は、酢酸ビニル含有量30
〜40重量%の範囲にあるエチレン−酢酸ビニル共重合
体樹脂100重量部に対して、平均粒子径30〜52m
μ、比表面積Loom/g以下であるオイルファーネス
ブラックを40〜80重量部配合して構成されているの
で、高温分解(300℃程度以上)によって生じる脱酢
酸量を増加させることがなく、脱酢酸量の増加による架
橋温度(製造線速)の制限を受ける高温乾式架橋の場合
における架橋温度(製造線速)を高くすることができる
。
重量%の範囲にあるエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂
100重量部に対して、平均粒子径30−52 m p
、比表面積100rrr/g以下であるオイルファーネ
スブラックを40〜80重量部配合して構成されている
ので、4kgf/12゜7m以下の剥離強度を得られる
と共に、弾性係数、あるいは引張強度等の機械的強度を
向上することができ、例えば、50℃程度の高温下にお
いてもこの機械的強度を保持しつつ、剥ぎ取る際に片伸
びして千切れるということがなく、剥ぎ取り作業性を極
めて容易にすることができる。 また、本発明の外部半導電層は、酢酸ビニル含有量30
〜40重量%の範囲にあるエチレン−酢酸ビニル共重合
体樹脂100重量部に対して、平均粒子径30〜52m
μ、比表面積100rrr/g以下であるオイルファー
ネスブラックを40〜80重量部配合して構成されてい
るので、軟化温度の低下を防止することができ、軟化点
が低くなることによって生じる架橋ポリエチレンケーブ
ル製造(押出成形架tS)時におけるコンパウンドのホ
ッパー内でのブロッキング、ドラム巻き後の外部半導電
層同志の貼り付き、また巻圧による架橋ポリエチレンケ
ーブルの外形に変形を防止することができる。 さらに、本発明外部半導電層は、酢酸ビニル含有量30
〜40重量%の範囲にあるエチレン−酢酸ビニル共重合
体樹脂100重量部に対して、平均粒子径30〜52m
μ、比表面積Loom/g以下であるオイルファーネス
ブラックを40〜80重量部配合して構成されているの
で、高温分解(300℃程度以上)によって生じる脱酢
酸量を増加させることがなく、脱酢酸量の増加による架
橋温度(製造線速)の制限を受ける高温乾式架橋の場合
における架橋温度(製造線速)を高くすることができる
。
第1図は一般的な架橋ポリエチレン絶縁型カケープルを
示す断面図である。
示す断面図である。
Claims (1)
- (1)酢酸ビニル含有量30〜40重量%の範囲にある
エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂100重量部に対し
て、平均粒子径30〜52mμ、比表面積100m^2
/g以下であるオイルファーネスブラックを40〜80
重量部配合してなる架橋ポリエチレンケーブルの剥離性
外部半導電層。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10254889A JPH02281506A (ja) | 1989-04-21 | 1989-04-21 | 架橋ポリエチレンケーブルの剥離性外部半導電層 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10254889A JPH02281506A (ja) | 1989-04-21 | 1989-04-21 | 架橋ポリエチレンケーブルの剥離性外部半導電層 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02281506A true JPH02281506A (ja) | 1990-11-19 |
Family
ID=14330300
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10254889A Pending JPH02281506A (ja) | 1989-04-21 | 1989-04-21 | 架橋ポリエチレンケーブルの剥離性外部半導電層 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02281506A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04311729A (ja) * | 1991-04-09 | 1992-11-04 | Mitsubishi Cable Ind Ltd | 電力ケーブルの製造方法 |
JPH0615219U (ja) * | 1992-07-27 | 1994-02-25 | 住友電気工業株式会社 | ウレタン樹脂被覆電線 |
-
1989
- 1989-04-21 JP JP10254889A patent/JPH02281506A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04311729A (ja) * | 1991-04-09 | 1992-11-04 | Mitsubishi Cable Ind Ltd | 電力ケーブルの製造方法 |
JPH0615219U (ja) * | 1992-07-27 | 1994-02-25 | 住友電気工業株式会社 | ウレタン樹脂被覆電線 |
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