JPH0227995A - l‐カルニチンクロライドの製造法 - Google Patents

l‐カルニチンクロライドの製造法

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JPH0227995A
JPH0227995A JP17737388A JP17737388A JPH0227995A JP H0227995 A JPH0227995 A JP H0227995A JP 17737388 A JP17737388 A JP 17737388A JP 17737388 A JP17737388 A JP 17737388A JP H0227995 A JPH0227995 A JP H0227995A
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reaction
carnitine
lipase
carnitine chloride
chloride
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Akio Horinaka
堀中 章男
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Earth Corp
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Earth Chemical Co Ltd
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、従来より心臓疾患の治療剤として医薬品の分
野で利用されている光学活性なg−カルニチ、ンの塩酸
塩を酵素反応を利用して容易に製造する方法に関する。
[従来の技術・発明が解決しようとする課題]カルニチ
ンの光学活性体であるg−カルニチンは化学合成法で製
造されたラセミ体を光学分割する方法および微生物や酵
素を利用して生化学的に採取する方法のいずれかの方法
により製造されてきている。
化学合成法は、高濃度反応ができることや反応時間が短
かくてすむことなどの工業生産上の利点および経済性の
面から、現在も高く評価されているが、ラセミ体の光学
分割の過程で目的の光学活性体をうるのに比較的高価な
光学分割剤をその2倍当量以上必要とするなどの欠点が
ある。
一方、生化学的方法は、酵素、微生物が触媒として作用
するので、少量の酵素、微生物から多量の目的物かえら
れるという利点がある反面、通常、水溶液中で反応を行
なうので脂溶性の基質の濃度は低くならざるをえず、反
応液も高価な補酵素を必要としたり、微生物のばあいに
は生育に必要な栄養分を補給するなど厳密な反応制御が
要求されるというような欠点がある。
一方、有機溶媒中での酵素反応の研究が最近活発になっ
てきている。とくにリパーゼの研究がよく行なわれてお
り、有機溶媒中では加水分解反応の逆反応であるエステ
ル生成反応とかエステル交換反応を触媒し、しかもその
際に不斉反応を起こすことを利用してアルコールの光学
分割が可能であることが、クリバッフ(A、M。
K11hanov)らにより明らかにされている(J、
Am。
Chem、Soc、、 107.7072−7078(
1985))。
[課題を解決するための手段] 本発明者は、上記知見を考慮して従来のR−カルニチン
クロライドの製造法に見られる欠点を解消することを目
的として鋭意研究を重ねた結果、有機溶媒にカルニチン
合成上の中間体である特定の基質を高濃度に仕込み、エ
ステル交換用の脂肪酸エステルとリパーゼとの共存下、
室温でかきまぜるだけで反応を進行させる方法、すなわ
ち化学合成法および生化学的手法のそれぞれの長所をと
り入れてそれぞれの欠点を解消した方法で、容易に光学
活性なカルニチン合成中間体かえられ、このカルニチン
合成中間体からg−カルニチンクロライドかえられると
いう新しい事実を見出し、本発明を完成した。
本発明は、かかる新知見に基づいて完成されたものであ
り、 一般式(I): XC112CIIC)+2 Y      (1)(式
中、Xは塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子であり、
Yはシアノ基またはアルコキシカルボニル基を表わす)
で示される化合物に脂肪酸エステルの共存下、リパーゼ
を作用せしめてエステル交換反応を行なわせ、9体を分
離し、!−力ルニチンクロライドに転換することを特徴
とする2−カルニチンクロライドの製造法に関する。
[実施例] 本発明においては、一般式(I): XC112CIIcH2Y    (1)(式中、Xは
塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子であり、Yはシア
ノ基またはアルコキシカルボニル基を表わす)で示され
る化合物(以下、基質ともいう)に脂肪酸エステルの共
存下、リパーゼが作用せしめられ、基質のうちの6体が
優先的にエステル化せしめられる。
前記一般式(1)で表わされる化合物のなかでは、γ−
クロローβ −ヒドロキシブチロニトリルが、またγ−
クロローβ−ヒドロキシ酪酸エステルやγ−ブロモーβ
−ヒドロキシ酪酸エステルが、取扱いやすさ、反応性、
入手の容易さなどの点から好ましい。
前記脂肪酸エステルにはとくに限定はないが、一般には
トリブチリン、酪酸2,2.2−)リクロロエチル、カ
プロン酸2.2.2−)リクロロエチル、エナント酸2
.2.2−トリクロロエチル、ラウリン酸2.2.2−
)リフルオロエチルなどが好ましく使用されうる。
一般式(1)で表わされる化合物1モルに対する前記脂
肪酸エステルの好ましい使用量は、溶媒を使用するか否
かなどによっても異なり一概には規定できないが、溶媒
を使用しないばあいには通常2〜5モル程度であるのが
反応液のかきまぜやすさ、反応速度、経済性の点から好
ましく、溶媒を使用するばあいには1〜2モル程度であ
るのが好ましい。
本発明に用いられるリパーゼにはとくに限定はなく、ブ
タ膵臓リパーゼをはじめとしてキャンディダ・シリンド
ラッセなどの微生物の生産するリバー ゼなどが使用さ
れうる。これらはいずれも市販酵素として入手すること
ができ、本発明に好適に利用されうる。
これら酵素の使用量は基質の反応性、酵素の純度・活性
などに大きく左右されるが、通常、基質に対して1〜4
0重量%、好ましくは10〜35重量%程度使用される
。たとえば室温で反応を行なうばあい酵素力価が35〜
70ユニット/會gのリパーゼを使用するばあい、通常
、基質に対して25〜35重量%程度使用される。
リパーゼを作用させる際、担体の共存下、好ましくは担
体に対して10〜2031r量%程度担持、好ましくは
吸着させて酵素反応を行なうと、担体表面に均一に分散
して吸着している酵素分子が基質とよく接触し反応速度
の向上がみられ、反応期間の点でより望ましい結果かえ
られる。
担体としては、たとえばセライト、活性炭、セルロース
、イオン交換樹脂、ビーズ、フロリジル、炭素カルシウ
ム、アルミナなど反応系に不溶のもので酵素活性に悪影
響を与えないものであれば使用することができる。
酵素反応の温度は通常10〜70℃の範囲であればよく
、反応時間は通常3〜5日間である。
また酵素反応時の基質濃度は、水溶液中の反応では通常
0.1〜2重量%程度であるのに対して、本発明の反応
では好ましくは5〜30重量%程度であり、さらに好ま
しくは10〜20重量%程度である。このような濃度に
するためにエステル交換用の脂肪酸エステルの他に、要
すれば基質に対してθ〜lO容量倍程度、好ましくは3
〜6容量倍程度の有機溶媒、好ましくは水に不溶性の非
プロトン性有機溶媒、たとえばn−へキサン、石油エー
テル、ベンゼン、エチルエーテル、ブチルエーテルなど
を使用してもよい。有機溶媒を使用するばあいには使用
前にモレキュラーシーブスで脱水してから使用するのが
好まし1箋。
前記エステル変換反応の概略は次式で表わされる。
[以下余白〕 XC112CIIC)+2 Y不斉18テ″交換すなわ
ち、一般式<1)で示される化合物にエステル交換用の
脂肪酸エステルの共存下、リパーゼを作用せしめてエス
テル交換反応を行なわせ、反応の進行を途中、通常40
〜6096、好ましくは50〜55%程度の段階で止め
て、えられる反応性の高い方の光学異性体のβ−011
基のエステル体(一般式(II)で表わされる化合物(
式中、Rはアルキル基))と未反応の反応性の低い方の
光学異性体(一般式圓で表わされる化合物、2体)とを
主体として含む混合物より、所望の光学異性体(一般弐
([[Ilで表わされる化合物)が分離せしめられる。
なお、所望の光学異性体の光学純度は100%である方
が好ましいが、のちの工程で精製できるためBO%程度
以上の光学純度のものであれば使用しうる。
前記一般式(1)で表わされる化合物と一般式lで表わ
される化合物とを主体として含む混合物より一般式圓で
表わされる化合物を分離する方法にはとくに限定はなく
、たとえば該混合物に不溶性物質(たとえば担体に担持
させたリパーゼなど)や他の物質よりも揮発しやすい溶
媒などが含まれているばあいには、濾別や減圧除去など
行なったのち、要すれば残存しているエステル交換用の
脂肪酸エステルをカラムクロマトグラフィーや分別蒸留
などの方法で除いたのち、たとえばカラムクロマトグラ
フィーなどの方法により、一般式Iで表わされる化合物
が分離される。
このようにして分離された一般式圓で表わされる化合物
は、通常、光学純度60〜90%の化合物であるが、の
ちの工程でえられる結晶性化合物を再結晶することによ
り、光学純度はぼ100%の化合物をうろことができる
、 このようにしてえられた一般式圓で表わされる化合物に
、たとえばYがシアノ基のばあいには水冷下撹拌を行な
い、Yがアルコキシカルボニル基で反応の遅いばあいに
は加熱しながら攪拌するごとき条件でトリメチルアミン
を作用させ、γ−ハロゲン原子をγ−トリメチルアミン
ハライド基に転換し、シアノ基またはアルコキシカルボ
ニル基を加水分解せしめるなどすることにより、g−カ
ルニチンハライドかえられる。
前記g−カルニチンハライドがg−カルニチンクロライ
ドでないばあいにはアニオン交換などの方法によりg−
カルニチンクロライドにしうる。
次に本発明の方法を反応に沿って具体的に説明する。
たとえば基質としてγ−ハローβ−ヒドロキシブチロニ
トリルを用いるばあいには、ハロゲン原子として塩素、
臭素、ヨウ素などが用いられるが、操作性、反応性、入
手の容易さより塩素原子が好ましい。
γ−ハローβ−ヒドロキシブチロニトリルとして下記反
応式に記載のγ−クロローβ−ヒドロキシブチロニトリ
ル(Ia)を用いるばあい、この化合物はエピクロルヒ
ドリンより従来より公知の方法で容易に製造されうる。
(Ia) γ−クロローβ−ヒドロキシブチロニトリル(Ia)と
エステル交換させる脂肪酸エステルとを、要すればエー
テルなどの好ましくは非プロトン性有機溶媒に溶かし、
好ましくは担体に吸着させたリパーゼを加えて室温では
げしくかきまぜる。反応の進行はガスクロマトグラフィ
ーで調べ、反応率が50%(QC法)をこえたところ(
通常50〜55%のところ)で反応を止める。反応物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーなどの通常の分離
操作により分離し、未反応のγ−クロローβ−ヒドロキ
シブチロニトリル■を主体とするものを分離することが
できる。分離されたものは、旋光度の測定から光学純度
はBO%程度で充分ではないが、目的とする光学異性体
(γ〜クロローβ−ヒドロキシブチロニトリル■)を含
有するものであることがわかる。
分離されたものにトリメチルアミンを反応させることに
よりカルニチンニトリルクロライドかえられる。このも
のの光学純度も約BO%程度で不充分であるが、たとえ
ばメタノールなどから再結晶することにより、光学的に
純粋なg−カルニチンニトリルクロライドMがえられる
かくしてえられる光学的に純粋なg−カルニチンニトリ
ルクロライドMは、従来公知の方法、たとえば加水分解
操作により医薬品などとじて有用なg−カルニチンクロ
ライドに変換することができる。
たとえば基質として下記反応式に記載の7−ハローβ−
ヒドロキシ酪酸エステル(Ib)を用いるばあいには、
操作性、反応性などから、ハロゲン原子としては塩素原
子および臭素原子が好ましい。また下記反応式中のR゛
は01〜C4のアルキル基が望ましい。
γ−八クローβ−ヒドロキシ酪酸エステル1b)はジケ
テンを出発物として従来公知の方法により極めて容易に
合成できる。
H (1b) e3N ■ エステル交換反応をγ−クロロ−β−ヒドロキシブチロ
ニトリル(Ia)のばあいと同様に行ない、未反応のγ
−ハローβ−ヒドロキシ酪酸エステル面を主体とするも
のを分離することができる。分離されたものは旋光度の
測定から光学純度は90%程度で充分ではないが、目的
とする光学異性体(γ−ハローβ−ヒドロキシ酪酸エス
テルIVD)を含有するものであることがわかる。
分離されたものにトリメチルアミンを反応させるとカル
ニチンエステルのハロゲン化物かえられる。ハロゲン原
子が塩素のときは一般に結晶化しにくいので、従来より
公知の方法に従い、臭化ナトリウム、ヨウ化メチルなど
で結晶性のよ、い臭化物、ヨウ化物に変換できる。反応
粗生物を再結晶することにより光学的に純粋なg−力ル
ニチンエステルブロマイド(fiのX−Br)またはg
−カルニチンエステルヨーダイト(■のx−1)かえら
れる。
かくしてえられる光学的に純粋なg−カルニチンエステ
ルハロゲン化物■は、従来より公知の方法、たとえば加
水分解、イオン交換などの操作により医薬品として有用
なg−カルニチンクロライドに変換することができる。
以下、本発明の方法を実施例をあげてさらに詳しく説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1 リパーゼ(ステアプシン;東京化成■製)40gを30
0m1の0.1Mりん酸バッファ溶液(pH8)に加え
て室温で5分間かきまぜたのち、セライト200gを加
えてさらに10分間室温でかきまぜた。30℃以下で真
空下濃縮乾固し、つぎにデシケータ−中、五酸化リン存
在下、真空乾燥させた。
えられた塊りを粉砕してリパーゼをセライトに保持させ
たエステル交換反応触媒をえた。
実施例2 4.78g (40ミリモル)のγ−クロローβ−ヒド
ロキシブチロニトリルと9.88g (40ミリモル)
のカプロン酸2.2.2−トリクロロエチルとを20 
mlの乾燥エーテルに溶かして、リパーゼを吸着させた
セライト(実施例工でえられたエステル交換反応触媒>
 10gを加゛えて室温でかきまぜ続けた。反応液をガ
スクロマトグラフィーで分析しく測定条件二カラム; 
5E−10,3,0snlDX 1.Ornsカラム温
度;80℃より毎分8℃昇温、キャリヤーガス;窒素、
検出; PID)、反応率が52%(GC法二〇〇デー
タを検量線を作って積算した値、以下同様)のところで
反応を止めた。反応期間は4日間であった。
反応終了後、反応混合物を口過して、口演を減圧下、濃
縮した。
えられた油状残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(カラム; 4.OX 40cs、溶出溶媒;ベンゼ
ン/酢酸エチル−10/1(容量比))により精製して
2.29gの未反応のγ−クロローβ−ヒドロキシブチ
ロニトリルをえた。
このものを5 mlの水に溶解させ、水冷下、30%ト
リメチルアミン水溶液3.04g (1,2倍当量)を
加えて冷蔵庫(4℃)で−晩装置した。反応液を減圧濃
縮し、えられた固体をアセトンで洗浄し、2.59gの
粉末をえた。このものをメタノールよりの再結晶操作を
3回繰り返して、融点259〜281 ’C(分解)の
結晶o、sarをえた。
融点、比旋光度、IRスペクトル分析およびNMRスペ
クトル分析の結果は、!−力ルニチンニトリルの標準サ
ンプル(持分・昭43−8248号公報記載の方法に従
って合成)のそれらと一致した。
このもの0.8gを濃塩酸1.3 gとともに90℃で
4時間加熱し、析出した塩化アンモニウムを0刑した。
口演を濃縮乾固し、イソプロパツールに加熱溶解させて
冷却することにより、粗2−カルニチンクロライドをえ
た。これをメタノールより1回再結晶して融点139〜
140℃、[α] 25−−23.2°(C−0,25
、水)の9−カルニチンクロライド0.67gをえた。
これらの値は既知の9−カルニチンクロライド(特公昭
43−8248号公報記載の方法で合成)の値と一致し
た。
実施例3 5.0 g (30ミリモル)のγ−クロローβ−ヒド
ロキシ酪酸エチルと7.85g (30ミリモル)のエ
ナント酸2.2.2− )リクロロエチルとを25 m
lの乾燥エーテルに溶かして、リパーゼを吸着させたセ
ライト(実施例1でえられたエステル交換反応触媒)7
rを加えて室温でかきまぜ続けた。
反応液をガスクロマトグラフィーで分析しく測定条件:
カラム; 5E−317,3,(1mm?DX 1.0
 m、カラム温度;80℃より毎分8℃昇温、キャリヤ
ーガス;窒素、検出、 PID)、反応率が52%(Q
C法)のところで反応を止めた。反応期間は4日間であ
った。
反応終了後、反応混合物を口過して、四肢を減圧下、濃
縮した。
えられた油状残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(カラム; 4.OX 40CI+、溶出溶媒;ベン
ゼン/酢酸エチル−20/1(容量比))により精製し
て2.32gの未反応のγ−クロローβ−ヒドロキシ酪
酸エチルをえた。
このものを6mlのエタノールに溶解させ、トリメチル
アミンの30%水溶液5.91 gを加えて2時間還流
した。反応液を減圧濃縮し、えられた反応残渣に15m
1のヨウ化メチルを加えて3時間還流した。反応混合物
を濃縮乾固して残渣を50m1のアセトンに溶解し、不
溶物は口過して除いた。四肢を濃縮し、冷蔵座に放置す
ると結晶が析出した。結晶を口取してインプロパツール
より2回再結晶を行ない、融点164〜165℃、[α
] ” −−10,4@(C−0,25、水)のg−力
ルニチンエチルエステルヨーダイド0.8rgをえた。
これらの値およびIRスペクトル分析、NMRスペクト
ル分析の結果は、g−カルニチンクロライドより従来公
知の方法で誘導したものと一致した。
Q−カルニチンエチルエステルヨーダイト0.8 gを
4mlの水に溶かし、陰イオン交換樹脂IRA 410
(Oll−)(米国ローム・アンド争ハース社製)6m
lのカラムを通したのち、水で洗って合計12m1にし
た。1 mlの濃塩酸を加えて1時間加熱還流したのち
濃縮乾固し、残渣をエタノールより1回再結晶して、融
点139〜140℃、ルニチンクロライド0.48gを
えた。
これらの値は既知のg−力ルニチンクロライドの値と一
致した。
実施例4 a、ty+r (15ミリモル)のγ−ブロモーβ−ヒ
ドロキシ酪酸エチルと3.93g (15:リモル)の
エナント酸2.2.2−トリクロロエチルとを15m1
の乾燥エーテルに溶かし、リパーゼを吸着させたセライ
ト(実施例1でえられたエステル交換反応触媒)5gを
加えて室温でかきまぜ続けた。
反応液をガスクロマトグラフィーで分析しく測定条件:
カラム; 5E−30、3,0mm1DX 1.0 m
カラム温度;80℃より毎分8℃昇温、キャリヤーガス
;窒素、検出、 PID)、反応率が53%(GC法)
のところで反応を止めた。反応期間は5日間であった。
反応終了後、反応混合物を口過して、四肢を減圧濃縮し
た。
えられた油状残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(カラム; 3.OX 30cm、溶出溶媒;ベンゼ
ン/酢酸エチル−20/1(容量比))により精製して
1.54gの未反応のγ−ブロモーβ−ヒドロキシ酪酸
エチルをえた。
このものをトリメチルアミンの15%エタノール溶液2
0m1に溶解させ、室温で4時間かきまぜた。反応液を
濃縮乾固し、えられた反応残渣にアセトンを加えて析出
する結晶を口取し、エタノールより2回再結晶して融点
174.5〜175.5℃、[α] 25−−14.8
″ (C−(1,25、水)(7M一カルニチンエチル
エステルブロマイド0.9iをえた。
これらの値およびIRスペクトル分析、NMRスペクト
ル分析の結果は、2−カルニチンクロライドより従来公
知の方法で誘導したものと一致した。
!−カルニチンエチルエステルブロマイド0.81 g
からg−力ルニチンエチルエステルヨーダイトと同様の
方法(実施例3)で融点139〜140℃、[α] 2
S−−23,2° (C−0,25、水)のg−カルニ
チンクロライドo、s4gをえた。
これらの値は既知の9−力ルニチンクロライドの値と一
致した。
[発明の効果] 本発明の方法によると、容易に入手可能な基質を高濃度
で使用して所望の光学活性を有するカルニチン合成中間
体を非常に容易にうろことができ、この中間体からg−
力ルニチンクロライドを容易に製造しうる。
したがって、本発明の方法は工業的実施にきわめて適し
た方法である。
特 許

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式( I ): ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、Xは塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子であ
    り、Yはシアノ基またはアルコキシカルボニル基を表わ
    す)で示される化合物に脂肪酸エステルの共存下、リパ
    ーゼを作用せしめてエステル交換反応を行なわせ、l体
    を分離し、l−カルニチンクロライドに転換することを
    特徴とするl−カルニチンクロライドの製造法。 2 前記リパーゼによるエステル交換反応を非プロトン
    性有機溶媒および(または)担体の共存下で行なうこと
    を特徴とする請求項1記載のl−カルニチンクロライド
    の製造法。
JP17737388A 1988-07-15 1988-07-15 l‐カルニチンクロライドの製造法 Pending JPH0227995A (ja)

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