JPH02279444A - 自動車のエアバッグ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、自動車のエアバッグ装置に関するものである
。

（従来の技術） 従来から、自動車の衝突に対する安全装置としてエアバ
ッグ装置があり、例えば、特開昭６２１９８５４７号公
報に開示されたものが知られている。この公開特許公報
に開示されたエアバッグ装置は、エアバッグ、ガス発生
器等を備えたエアバッグユニットをインストルメントパ
ネル内のグローブボックス上方に配設してなるものであ
り、自動車の衝突時に、ガス発生器が作動してエアバッ
クを膨張展開させ、これにより、衝突時に前方に移動し
ようとする乗員の頭部および胸部を保護するものである
。また、従来のエアバッグ装置は、一般に、シートに着
座している大人を対象にして設計されている。

（発明が解決しようきする課題） しかしながら、運転席の隣の助手席の前に子供が立って
いる（以下、スタンディングチャイルドと称する）場合
があり、このような場合に、自動車が衝突し、ガス発生
器が作動してエアバッグを展開させると、このエアバッ
グにより子供にかなりの衝撃を与えるおそれがある。

そこで、本発明は、スタンディングチャイルド時にバッ
グ展開による子供への衝撃を和らげることのできるエア
バッグ装置を提供することを目的とするものである。

（課題を解決するための手段） 本発明は、自動車のシート前方に設けられたシー４前方
部材の内部に通常時には、折り畳まれて格納され、衝突
時にはソート側に膨張展開されるエアバッグ、および衝
突時に作動し、前記エアバッグを膨張展開させるガスを
発生するガス発生手段を備える自動車のエアバッグ装置
において、乗員がシートから離れて、かつ上記ソート前
方部材に近接した状態にいることを検出する検出手段、
およびこの検出手段が上記の状態の乗員を検出したとき
、上記ガス発生手段から発生されるガスの流れ方向をエ
アバッグの上下端部あるいは左右端部方向に向けるガス
流偏向手段を備えていることを特徴とするものである。

（発明の作用・効果） 上記したように、本発明のエアバッグ装置においては、
乗員がソート前方部材に近接した状態で起立しているこ
と、即ちスタンディングチャイルド状宮を検出したとき
には、ガス発生手段から発生されるガスの流れ方向をエ
アバッグの上下端部あるいは左右端部方向に向けるよう
にしたので、エアバッグは、その上下端部あるいは左右
端部から先に展開され、中央部がそれに追従して展開す
る。従って、スタンディングチャイルド状態においては
、工゛ｒバッグの展開による子供の拘束を徐々に行うた
め、子供への衝撃力を小さくでき、乗員保護性能が向上
する。

（実施例〉 以下、添付図面を参照しつつ、本発明の好ましい実施例
による自動車のエアバッグ装置について説明する。

第１図は、本発明の第１の実施例によるエアバッグ装置
が組み込まれた自動車のインストルメントパネルを示す
図であり、第２図は、第１図の線Ａ−Ａに沿う断面図で
ある。

図において、符号Ｉは、自動車の前席のソート前方部材
としてのインストルメントパネルを示し、このインスト
ルメントパネルの助手席側の所定の部分に本発明の実施
例によるエアバッグ装置２が組み込まれている。

このエアバッグ装置２が組み込まれた部分の車体４Ｒ造
は、はぼ次のようになっている。

すなわち、第２図に示されているように、エンジンルー
ム後端に位置するダツシュロアパネル３の上端部に、ダ
ツシュアパネル４が接合されており、このダツシュアパ
ネル４の上端には、カウルアッパパネル５がその後端で
接合されている。更に、図示されていないが、カウルフ
ロントパネルが、上記カウルアッパパネル５の前端々ダ
ッシュアッパパネル４の前端との間に接合されて、車幅
方向に延びるカウル閉断面を備えたカウルボソクス６を
形成している。

上記カウルアッパパネル５の所定の部分に、フロントウ
ィンドガラス７が接着剤８により固定されている。

更に、上記ダツシユロアパネル３の後方位置で、ダノシ
ュアッパバ不ル４の下方位置のインストルメントパネル
ｌの内部空間には、空気調和装置としてのクーリングユ
ニット９が配設されている。

上記インストルメントパネル１のトップデツキ下面には
、上記クーリングユニット９からの温風をデフドアを介
してフロントウィンドガラス７に送風して、該フロント
ウィンドガラス７の曇り止めを行うデフロスタノズル１
０が設けられている。

上記のクーリングユニット９の後方位置には、グローブ
トレイ１１と、グローブリッド１２と、グローブポケッ
ト１３とを備えたグローブボックス１４が配設されてい
る。

このグローブボックス１４の直ぐ上方には、ステアリン
グ支持メンバ１５が配置されており、このステアリング
支持メンバ１５は、車体幅方向に延び、その両端がブラ
ケット（図示せず）を介して両側のヒンジピラー（図示
せず）に連結されている。これも図示されていないが、
上記ステアリング支持メンバ１５の中央部とフロアトン
ネル部との間には、上下方向に延びる補強部材が張架さ
れて、はぼＴ字状のステアリング支持構造が形成されて
いる。

上記ステアリング支持メンバ１５には、ブラケット１６
が固定されており、このブラケット１６に、エアバ・、
グ装置２のエアバッグユニット２０がフロントマウント
方式で取り付けられている。

上記ノエアバッグユニット２０は、自動車の衝突時に、
この衝突を衝突センサで検出して、イグナイタで発火し
、ガス発生器に内蔵させた化学物質に着火し、この化学
物質から発生するガスをエアバッグ内に導入して、該エ
アバッグを膨張展開させ、これにより、衝突時に前方に
移動しようとする乗員の頭部および胸部を保護するもの
である。

なお、このエアバッグユニット２０の前面には、インス
トルメントパネル１の延長部であるリッド１７が設けら
れており、このリッド１７には、車幅方向に延びる脆弱
線１８が形成されている。エアバッグが展開するとき、
上記リッド１７は、上記脆弱線１８のところで割れ、観
音開き様に開いて、エアバッグの展開を助けるようにな
っている。

しかしながら、エアバッグユニット２０がこのような構
造のままであると、第２図に示したように、子供Ｃがソ
ートＳから離れ起立した状態、即ち助手席におけるスタ
ンディングチャイルド状暢に、上記したような不具合が
生じる。

そこで、本発明の第１実施例においては、第３図に示し
たように、スタンディングチャイルド時には、エアバッ
グ２１を先ず上下端部２１ａ、２１ｂから膨張展開させ
、次いで１点鎖線で示したように中央部２１ｃを膨張展
開させるように１し、これによって子供を先ずエアバッ
グの上下端部で保護するようにし、子供にエアバッグ展
開時の急激な力が正面から当たらないようにしている。

このため、本実施例におけるエアバッグユニット２０は
、以下ように構成されている。

エアバッグユニット２０は、第４図以降に示されている
ように、車体幅方向に長い直方体のケーシング２２を備
えており、このケーシング２２はソートＳの方向を向い
た開口２３を有しており、この開口部分には、常時はこ
の開口を閉じている合成樹脂製のカバー２２ａが取付部
材２２ｂによって取り付けられている。このカバー２２
ａには、上記リッド１７に形成された脆弱部１８と同じ
作用をなす、脆弱部２２ｃが形成されている。

上記クーリング２２の開口２３の部分すなわち先端部に
、上記エアバッグ２１の端部が取付部材２４によって取
り付けられている。また、このエアバッグ２１の本体部
分は、ケーシング２２内部において、後に説明する目的
のため、中央に空間２５を開けた状態で、上下方向に折
り畳まれている。上記ケーシング２２の開口２３から連
い部分、即ち後端部には、自動車の衝突時に作動し、エ
アバッグ２１を膨張展開するためのガスを発生させるガ
ス発生器２６が配設されている。

上記空間２５内には、上記ガス発生器２６から発生され
るガス流を、スタンディングチャイルド時において、上
記エアバッグ２１の上下端部に向け、これによって、第
３図を参照して説明したように該エアバッグ２Ｉを、そ
の上下端部２１３１２１ｂから展開させるようにするた
めのガス流偏向器２７が配設されている。・このガス流
偏向器２７は、上記ガス流を偏向するための一対の偏向
ブレード２８．２９を備えている。この一対の偏向ブレ
ード２８．２９は、ケーシング２２のほぼ全長さに沿っ
て延びるものであり、そのガス発生器２６側の縁部にお
いて枢軸３０により枢着され、この枢軸３０を中心にし
て互いに対して離接でき、即ち開閉できるようになって
いる。上記ガス流偏向器２７は、上記一対の偏向ブレー
ド２８．２９が聞いた状顎で、上記ガス発生器２６から
のガスを、エアバッグ２１の上下端部に向けるものであ
る。

ガス流偏向器２７は、上記偏向ブレード２８．２９を開
閉するため、作動器３１を有している。

この作動器３１は、第５図に示されているように、ケー
ソング状の基部３２を有しており、この基部３２の上壁
３３の所定部分には、開口３４が形成されている。基部
３２の上壁３３のこの間口３４が形成された部分には、
伸縮可能な入れ子犬の作動棒３５が、その下端において
固定され、上方に延びている。この作動棒３５の内部は
空間になっている。上記作動器３１は、基部３２が下方
の偏向ブレード２９に固定されており、作動ｎ３５の上
端が上方の偏向ブレード２８に球軸受３５ａによって回
転可能に取り付けられている。

上記基部３２内には、モータ３６が配設されており、こ
のモータ３６の回転軸３７には、ビニオン３８が固定さ
れている。このピニオン３８には、図示したように、例
えば合成樹脂で形成された可撓性のテープ状ラック３９
がその下方部分で噛み合っている。このラック３９は、
」１記間口３４を貫通し、上記作動棒３５内部を上方に
延び、その上端部において該作動棒３５の上端部に固定
されている。

ガス流偏向器２７は、以上のような構造において、モー
タ３６が図において時計方向に回転したとき、上記テー
プ状ラック３９を上方に突出させて、作動棒３５を伸長
させ、これによって、上記偏向ブレード２８．２９を開
かせるようになっている。この偏向ブレード２８．２９
を閉じるときには、この逆の作動を行う。

上記モータ３６には、該モータ３６の作動、回転方向の
制御を行うための制御回路４０が接続されており、この
制御回路４０には、上記スタンディングチャイルド状ｔ
を検出するため、近接センタ４１およびシートスイッチ
４２が接続されている。上記近接センサ４１としては、
信号波センサや赤外線センサを用いることができる。信
号波センサは、信号波としてレーダー（マイクロ波）、
超音波、レーザーを用いるものであり、例えば、インス
トルメントパネル１の前面の所定部分に設置された送受
信器としてのレーダーアンテナ、およびこのレーダーア
ンテナが接続されたシグナルプロセッサを備えてなるも
のであり、送信号と受信号の時間差により、インストル
メントパネル１の前方近傍における乗員の存在を検出す
るものである。一方、赤外線センサは、インストルメン
トパネル１の前面近傍に人体相当の発熱体が存在するか
否かを判断するものである。

また、上記シートスイッチ４２は、シートＳのクツショ
ン上に下方向に所定以上の荷重が加わっているか否かを
判断するセンサを用いる。具体的には、所定のバネ定数
を持ったスプリング部材によるコンタクトによる検出、
あるいは歪みゲージ式の圧力−電気信号変換器からの信
号による荷重計測を行っての検出による。

上記制御回路４０は、上記近接センサ４１およびシート
スイッチ４２からの信号を受けて、近接センサ４１がオ
ンで、シートスイッチ４２がオフのとき、スタンディン
グチャイルド状態をセト断し、このスタンディングチャ
イルド状帳のときに上記モータ３６を時計方向に回転駆
動させて、上記ガス流偏向器２７の偏向ブレード２８．
２９を開く。

これによって、ガス発生器２６からのガス流を工アバラ
グ２Ｉの上下端部に向けて、エアバッグ２１を、第３図
を参照して説明したように、上下端部から膨張展開させ
るようになっている。

上記制御回路４０は、近接センサ４１およびシートスイ
ッチ４２が上記の状、＠以外の場合には、ガス流偏向器
２７を閉じ、エアバッグ２１を通常状盤で展開させる。

以上説明した実施例では、エアバッグ２１を、その上下
端部から展開させる構造の実施例について説明したが、
第６図に示した第２実施例のように、エアバッグ５０を
、その左右端部５１．５２から膨張展開させ、次いで１
点鎖線で示したように中央部５３を展開させるようにし
てもよい。この実施例のエアバッグユニットは、第４図
ｊご示した第１実施例のエアバッグユニット２０を９０
度回転したものとして構成すればよい。即ち、エアバッ
グ５０が、左右方向に蛇腹状に折り畳まれるとともに、
ガス流偏向器の偏向ブレード２８．２９が、左右方向に
開くものとすればよい。

以上のようにして、スタンディングチャイルド状態にお
いては、エアバッグをまず上下あるいは左右端部から展
開させ、これによって、立っている子供を先ずエアバッ
グの上下あるいは左右端部で保護するようにし、子供に
エアバッグ展開時の急激な力が正面から当たらないよう
にしているので、乗員の保護を十分に図ることができる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の第１実施例によるエアバッグ装置が
組み込まれる自動車のインストルメントパネルを示す斜
視図、 第２図は、第１図の線Ａ−Ａに沿う断面図、第３図は、
スタンディングチャイルド状態においての本発明の第１
実施例によるエアバッグ装置のエアバッグの展開状態を
説明するだめの図、第４図は、上記エアバッグ装置のエ
アバッグユニットの水平断面図、 第５図は、上記エアバッグ装置のエアバッグユニットに
用いられる作動器の垂直断面図、第６図は、スタンディ
ングチャイルド状営においての本発明の第２実施例によ
るエアバッグ装置のエアバッグの展開状態を説明するた
めの図である。 ２０　　エアバッグユニット ２１　　エアバッグ ２７　　ガス流偏向器 ４０　　制御回路 ４１　　近接センサ 、１２　　シートスイッチ 第３図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）　自動車のシート前方に設けられたシート前方部
   材の内部に通常時には、折り畳まれて格納され、衝突時
   にはシート側に膨張展開されるエアバッグ、および衝突
   時に作動し、前記エアバッグを膨張展開させるガスを発
   生するガス発生手段を備える自動車のエアバッグ装置に
   おいて、乗員がシートから離れて、かつ前記シート前方
   部材に近接した状態にいることを検出する検出手段、お
   よびこの検出手段が前記の状態の乗員を検出したとき、
   前記ガス発生手段から発生されるガスの流れ方向をエア
   バッグの上下端部方向に向けるガス流偏向手段を備えて
   いることを特徴とする自動車のエアバッグ装置。
2. （２）　自動車のシート前方に設けられたシート前方部
   材の内部に通常時には、折り畳まれて格納され、衝突時
   にはシート側に膨張展開されるエアバッグ、および衝突
   時に作動し、前記エアバッグを膨張展開させるガスを発
   生するガス発生手段を備える自動車のエアバッグ装置に
   おいて、乗員がシートから離れて、かつ前記シート前方
   部材に近接した状態にいることを検出する検出手段、お
   よびこの検出手段が前記の状態の乗員を検出したとき、
   前記ガス発生手段から発生されるガスの流れ方向をエア
   バッグの左右端部方向に向けるガス流偏向手段を備えて
   いることを特徴とする自動車のエアバッグ装置。