JPH02277610A - 表皮材の成形方法 - Google Patents

表皮材の成形方法

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JPH02277610A
JPH02277610A JP10039889A JP10039889A JPH02277610A JP H02277610 A JPH02277610 A JP H02277610A JP 10039889 A JP10039889 A JP 10039889A JP 10039889 A JP10039889 A JP 10039889A JP H02277610 A JPH02277610 A JP H02277610A
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cavity
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Yukitaka Watanabe
渡辺 幸任
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、自動車の内装部品等に使用する表皮材の製
造方法に関し、特には、スラッシュ成形により表面が所
定の区画線でもって異色とされた表皮材の製造方法に関
する。
(従来技術) 近年自動車の内装部品、例えばインストルメントパネル
パッド、ドアトリム等の表皮材は、軟質塩化ビニル樹脂
等のプラスチックからスラッシュ成形法、特には粉体プ
ラスチック原料を使用する粉体スラッシュ成形法により
製造したものが好まれている。これは粉体スラッシュ成
形法が、従来の液状のプラスチゾルを使用するスラッシ
ュ成形法に比べ、均一な厚みの表皮材が得られ易いこと
と、型キャビティ面に付したシボ模様の転写性がよいこ
と、更には複雑な3次元形状の表皮材が得易い等の理由
による。
一方このような車両用内装部品において、窓カラスに近
接した部分、例えばインストルメントパネルパッド上部
は直射日光が当たるため、より耐候性が求められる反面
、直射日光が当たりにくい下部においてはそれほどの耐
候性を必要としないことから、表皮材を所定の位置、例
えばその前面略中央部で区画し、その区画線から下を上
部とは異色または経済的な原材料で構成することが提案
されている(特開昭59−156710参照。)ところ
で粉体原料を使用する粉体スラッシュ成形法は、第5図
に示すように、予め加熱した型10内にプラスチックの
粉体原料40を投入し充満した後、余剰の粉体原料を排
出し、次いで型キャビティ面に付着した粉体原料を溶融
せしめ皮膜を形成した後、型を冷却し、固化した皮膜を
脱型する工程からなる。そして粉体原料40の投入に際
しては、粉体原料の浮遊による飛散を防止するため、型
lOの開口部11を下向きに保持する一方、原料の入っ
た供給槽30を下から当接緊締し、型を180度回転す
ることにより原料40を型内に移動してキャビティ面1
2に付着させ、更に型を180度回転することにより余
剰の原料40を供給槽30に戻すことが行われる。なお
前述のように表皮材を2色以上とする場合は、供給槽内
に隔壁を設けて槽を2以上の室に区分し、それぞれの室
に異種または異色の粉体プラスチック原料を入れておく
ことにより、2色以上とした表皮材を成形することが提
案されている(前記公報参照。) (発明が解決しようとする課題) しかしながら、粉体原料は前述のように浮遊して飛散し
易い性質がある。そのため、このように2以上の粉体原
料を隔壁を有するとは云え、−の槽に入れて型へ供給お
よび型から戻す際に隔壁の隣接部において原料が混じる
ことがしばしばである。この混合は成形される皮膜表面
に異種または異色の点が斑点状に現れることとなるため
、成形される皮膜はもとより、原料そのものが使用不能
となる等の問題点を有している。
(課題を解決するための手段) よって本発明はこのような課題を解決した新規な表皮材
の製造方法を提供しようとするものであフて、その要旨
とするところは、加熱した型内にプラスチックの粉体原
料を投入し充満した後、余剰の粉体原料を排出し、次い
で型キャビティ面に付着した粉体原料を溶融せしめ皮膜
を形成した後、型を冷却し、固化した皮膜を脱型する工
程からなるプラスチック製表皮材の製造方法において、
予め型キャビティ面の所定位置に突条を設けてキャビテ
ィ面を2以上に区画し、そのキャビティ面に第1の原料
を付着させて皮膜を形成した後、前記突条によって区画
された皮膜の一部を除去し、しかる後該第1の原料とは
異種または異色の粉体原料を第1の原料からなる皮膜面
および残余のキャビティ面上に付着し、皮膜を形成する
ことにより、異種または異色の皮膜が所定の線で区画さ
れた表皮材の製造方法にある。
(作用) 第1の粉体原料により形成される第1の皮膜は単一原料
からなるため、所定の色彩を持った皮膜に形成されると
共に突条部において薄膜化している。そのため、突条に
よって区切られた不要部は容易に切断除去される。しか
もその区画線は明確に形成される。次いでこの第1の皮
膜および前記の不要部が除去された残余のキャビティ面
の上に第2の粉体原料が付着され、第1の皮膜と一体と
なった第2の皮膜が形成される。従って、第1の皮膜と
第2の皮膜の境が明瞭に区分されると共に両者の結合強
度に優れた皮膜が形成されることとなる。
(実施例) 以下本発明を実施例に基づいて説明する。
第1図は型内に第1の皮膜を形成したところの断面図、
第2図は不要の部分を除去した状態の断面図、第3図は
第2の皮膜を形成した状態の断面図である。
型10は開口部11に続いてドアトリムの表面形状等に
規定する所望のキャビティ面12を有し、その所定位置
に突条13が設けられ、該キャビティ面12が2以上の
キャビティ面に区画されている。第1図においては一本
の突条13により、キャビティ面12を第1のキャビテ
ィ面14および第2のキャビティ面15に区画した型l
Oを示す。突条13の高さおよび幅は得ようとする表皮
材の厚さによって決定されるが、通常共に0.5ないし
5 、0 mmの範囲で設定される。またその先端は断
面鋭角とするのが好ましい。
なおこの型10は、キャビティ面12裏面に配設した配
管、ジャケット(図示せず)等に熱媒体を通すことによ
って、或は加熱した砂等の流動床に浸漬、もしくは加熱
オーブン(共に図示せず)中に入れることによって予め
所定の温度に加熱されるものである。その温度は、通常
使用するプラスチック原料の軟化温度以上とされる。
この加熱された型10を使用し、先ずそのキャビティ内
に第1の粉体原料、例えば粉体状の軟質塩化ビニル樹脂
を投入充満し、次いで余剰の原料を排出することによっ
て型キャビティ面12に第1の粉体原料を付着させる。
これを溶融することによフて第1の皮膜21を形成する
(第1図参照。)このとき突条13によって区画された
2以上のキャビティ面14.15上に連続する皮膜とし
て形成する。
従って突条13部においては皮膜21にV字状の溝が形
成されることとなる。
そして一方の皮膜22を、突条部I3を境としてキャビ
ティ面から除去する(第2図参照)。このとき型10は
皮膜21を構成するプラスチックの軟化温度以下に一時
的に冷却され、皮膜21は同化状態とされる。なおその
場合、型10は完全に冷却されるものではなく、皮膜2
1が突条部13から破断しやすい程度に冷却されればよ
いものである。
次いで型10を再加熱し、一方のキャビティ面14に残
された第1の皮膜21を溶融状態とする。この状態で第
2の粉体原料、例えば前記第1の粉体原料とは異色とし
た粉体状の軟質塩化ビニル樹脂を型内に投入充満し、前
記第1の溶融皮膜21および露出しているキャビティ面
15上に第2の粉体原料を付着した後、余剰の第2の原
料を排出する。そして型10の保有熱によりまたは型を
継続して加熱することにより、第2の原料を溶融させて
第2の皮膜23を形成する。しかる後型10を冷却する
ことによって皮膜2ト、23を固化する。すると第3図
に示すように、第1の皮膜21と第2の皮膜23が一体
となった表皮材20が形成される。型10から脱型した
表皮材20をその型キヤビテイ面側から見れば、第4図
に示すように突条部13によって形成された溝24を境
として第1の皮膜21と第2の皮膜23が明瞭に区画さ
れたものとなっている。従って第1の原料と第2の原料
が異色であれば、コントラストに優れた表皮材20を得
る。
なお第1および第2の原料は前述のように同質のプラス
チック原料、例えば共に軟質塩化ビニル樹脂、ポリエチ
レン樹脂、ポリウレタン樹脂等から構成するのが好まし
いが、必ずしもこれに限るものではなく、相溶性がある
原料ならば異質の原料であってもよい。例えば一方の原
料が軟質塩化ビニル樹脂からなり、他方の原料がポリウ
レタン樹脂に塩化ビニル樹脂を重合または混合したもの
等から構成することもできる。また少なくとも一方の原
料に発泡剤を入れておき、皮膜を発泡体から構成するこ
ともできる。
図中16は型10を回転可能に支持する軸、3oは原料
供給槽、40は第1または第2の粉体原料である。
(効果) 本発明は、以上の構成からなるため、第1の原料と第2
の原料が粉体状態において混じる虞はなく、従って従来
のような問題は生じないものである。また第1の皮膜と
第2の皮膜とは突条によって形成される溝部によって明
瞭に区分されることから、色の対比が明確となるもので
ある。更には第1の皮膜に重なるようにして第2の皮膜
が形成されているため、その結合強度は大であり両者が
分離する虞もない等数多の利点を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は型内に第1の皮膜を形成したところの断面図、
第2図は不要の部分を除去した状態の断面図、第3図は
第2の皮膜を形成した状態の断面図、第4図は成形され
た表皮材の斜視図、第5図は粉体スラッシュ成形法の概
要を示す一部切欠断面図である。 10・・・型、11・・・開口部、12.14.15・
・・キヤビテイ面、 13争 ・突条、 20φ ・表皮材 21・ ・第1の皮膜、 23・ ・第2の皮膜 30中 ・供給槽

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 加熱した型内にプラスチックの粉体原料を投入し充満し
    た後、余剰の粉体原料を排出し、次いで型キャビティ面
    に付着した粉体原料を溶融せしめ皮膜を形成した後、型
    を冷却し、固化した皮膜を脱型する工程からなるプラス
    チック製表皮材の製造方法において、予め型キャビティ
    面の所定位置に突条を設けてキャビティ面を2以上に区
    画し、そのキャビティ面に第1の原料を付着させて皮膜
    を形成した後、前記突条によって区画された皮膜の一部
    を除去し、しかる後該第1の原料とは異種または異色の
    粉体原料を第1の原料からなる皮膜面および残余のキャ
    ビティ面上に付着し、皮膜を形成することにより、異種
    または異色の皮膜が所定の線で区画された皮膜を形成す
    ることを特徴とする表皮材の製造方法。
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