JPH0227757B2 - Jikikirokusaiseisochi - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、磁気テープパツクの上下が逆の誤挿
入を防止できるようにした磁気記録再生装置に関
するものである。

（発明の概要） 磁気テープパツクが偏平な略直方体で挿入方向
前面の上の稜部が断面斜めに形成され下の稜部が
断面略直角に形成され、この磁気テープパツクが
機器内に挿入装着される挿入口に、この挿入口の
内部上方を軸として揺動自在で、挿入口を閉塞す
るように弾性附勢された防塵ドアが配設された磁
気記録再生装置において、 防塵ドアの表側に突起部を設け、この突起部の
上の縁が防塵ドアの面に対して直角また鋭角とな
るようにして、 磁気テープパツクの上下が逆に挿入されると、
磁気テープパツクの挿入方向前面の断面略直角の
下の稜部が、防塵ドアの突起部の上の縁と係合さ
れて、挿入できないようにしたものである。

（従来の技術） 従来から、磁気記録再生装置では、挿入口から
磁気テープパツクが機器内に挿入装着されて、磁
気テープパツクに収納される磁気テープに情報を
記録し、また、記録されている情報が再生されて
いる。ところで、これらの磁気記録再生装置は、
一般的に明るい場所で磁気テープパツクの挿入方
向等に十分な注意が払われて慎重に取り扱われて
いる。

（発明が解決しようとする問題点） 従来の磁気記録再生装置では、取り扱いが慎重
であるために、磁気テープパツクの上下および縦
横を間違えて挿入口に挿入される誤挿入は殆ど生
じる虞れがない。

しかるに、近年８mmVTR等の小型軽量化が磁
気記録再生装置でなされ、車載用の磁気記録再生
装置が提供されている。この車載用の磁気記録再
生装置では、夜間の暗い車室内でも磁気テープパ
ツクの挿入装着がなされ、また、車を運転中の運
転者により、格別の注意を払われることなく磁気
テープパツクの挿入装着がなされる虞れがある。
このために、磁気テープパツクの上下が逆の誤挿
入を生じさせ易いという問題点がある。

本発明の目的は、上記の事情を鑑みてなされた
ものであり、簡単な構成により磁気テープパツク
の上下が逆の誤挿入を防止できるようにした磁気
記録再生装置を提供することにある。

（問題を解決するための手段） 上記の目的を解決するために、本発明の磁気記
録再生装置は、磁気テープパツクが偏平な略直方
体で挿入方向前面の上の稜部が断面斜めに形成さ
れ下の稜部が断面略直角に形成され、前記磁気テ
ープパツクが機器内に挿入装着される挿入口に、
この挿入口の内部上方を軸として揺動自在で、挿
入口を閉塞するように弾性附勢された防塵ドアが
配設された磁気記録再生装置において、前記防塵
ドアの表側に突起部を設け、この突起部の上の縁
が前記防塵ドアの面に対して直角また鋭角となる
ように構成されている。

（作用） 磁気テープパツクが偏平な略直方体で挿入方向
前面の上の稜部が断面斜めに形成され下の稜部が
断面略直角に形成され、この磁気テープパツクが
機器内に挿入装着される挿入口に、この挿入口の
内部上方を軸として揺動自在で、挿入口を閉塞す
るように弾性附勢された防塵ドアが配設された磁
気記録再生装置において、防塵ドアの表側に突起
部を設け、この突起部の上の縁が防塵ドアの面に
対して直角また鋭角となるように構成したので、
磁気テープパツクの上下が逆に挿入されると、磁
気テープパツクの挿入方向前面の断面略直角の下
の稜部が、防塵ドアの突起部の上の縁と係合され
て挿入できず、磁気テープパツクの誤挿入が防止
できる。

（実施例） 以下本発明の実施例を第１図ならびに第５図を
参照して説明する。第１図は、本発明の磁気記録
再生装置の挿入口付近の要部断面図であり、第２
図は、第１図の磁気記録再生装置で正しい姿勢の
磁気テープパツクが挿入できる説明図であり、第
３図は、第１図の磁気記録再生装置で上下が逆の
誤つた姿勢の磁気テープパツクが挿入できない説
明図であり、第４図は、磁気テープパツクの外観
斜視図であり、第５図は、他の磁気テープパツク
の外観斜視図である。

磁気テープパツク１は、第４図および第５図に
示すごとく、偏平な略直方体で挿入方向前部に軸
２を回転軸とする蓋体３を具備し、通常ではこの
蓋体３は閉成されて、磁気テープパツク１の内部
に収納される磁気テープが保護されている。そし
て、磁気テープパツク１が磁気記録再生装置に挿
入装着されると、磁気記録再生装置の内部にある
図示しない機構により適宜に蓋体３が閉蓋されて
磁気テープパツク１より磁気テープが引き出され
る。ここで、磁気記録再生装置の内部で蓋体３が
開蓋される際に、小さなスペースでたりるよう
に、蓋体３の上の稜部が斜面４に形成され、また
は、曲面５に形成されている。したがつて、磁気
テープパツク１の挿入方向前面の上の稜部が断面
斜めに形成され下の稜部が断面略直角に形成され
ている。

一方、磁気記録再生装置に設けられた挿入口６
の内側に、防塵ドア７が設けられている。この防
塵ドア７は、挿入口６の内側上方に配置された軸
８で揺動自在に構成され、また、コイルバネ等の
弾性部材９で挿入口６を閉成する方向に弾性附勢
されている。さらに、防塵ドア７の表側に突起部
１０が配設され、この突起部１０の上の縁と防塵
ドア７の面のなす角度ａが略直角または鋭角とな
るように構成されている。

かかる構成において、まず、第２図のごとく、
磁気テープパツク１が正しい姿勢（挿入方向前面
の断面斜めに形成され稜部が上に位置する）で挿
入口６に挿入されれば、挿入方向前面の上の斜面
４または曲面５が突起部１０に係合することな
く、斜面４または曲面５により弾性部材９の弾力
に抗して防塵ドア７を開くことができ、磁気テー
プパツク１を磁気記録再生装置に挿入装着するこ
とができる。

しかるに、第３図のごとく、磁気テープパツク
１の上下が逆の誤つた姿勢（挿入方向前面の断面
斜めに形成され稜部が下に位置する）で挿入口６
に挿入されれば、挿入方向前面の上の略直角な稜
部が、突起部１０の上の縁と当接し、突起部１０
の上の縁と防塵ドア７の面のなす角度ａが略直角
または鋭角であるために、磁気テープパツク１の
挿入方向前面の上の略直角な稜部と突起部１０の
上の縁とが係合し挿入が阻止されて、磁気テープ
パツク１の誤挿入が防止される。したがつて、暗
い場所での取り扱いや、不注意な取り扱い等がな
されても、磁気テープパツク１の上下が逆の誤つ
た姿勢のままで磁気記録再生措置に挿入装着され
ることがない。

なお、上記説明では、車載用の磁気記録再生装
置を例として説明したが、これに限られることな
く、家庭用の磁気録画再生装置であつても良いこ
とは勿論である。

（発明の効果） 以上説明したように、本発明の磁気記録再生装
置は、磁気テープパツクが偏平な略直方体で挿入
方向前面の上の稜部が断面斜めに形成され下の稜
部が断面略直角に形成され、この磁気テープパツ
クが機器内に挿入装着される挿入口に、この挿入
口の内部上方を軸として揺動自在で、挿入口を閉
塞するように弾性附勢された防塵ドアが配設され
た磁気記録再生装置において、防塵ドアの表側に
突起部を設け、この突起部の上の縁が防塵ドアの
面に対して直角また鋭角となるように構成したの
で、磁気テープパツクの上下が逆に挿入される
と、磁気テープパツクの挿入方向前面の断面略直
角の下の稜部が、防塵ドアの突起部の上の縁と係
合されて挿入できず、磁気テープパツクの誤挿入
が防止できる。しかも、その構成は、防塵ドアの
表側に設けられた突起部の上の縁を、防塵ドアの
面に対して直角また鋭角となるようにしたに過
ず、極めて簡単であるという優れた効果を奏す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の磁気記録再生装置の挿入口
付近の要部断面図であり、第２図は、第１図の磁
気記録再生装置で正しい姿勢の磁気テープパツク
が挿入できる説明図であり、第３図は、第１図の
磁気記録再生装置で上下が逆の誤つた姿勢の磁気
テープパツクが挿入できない説明図であり、第４
図は、磁気テープパツクの外観斜視図であり、第
５図は、他の磁気テープパツクの外観斜視図であ
る。 １：磁気テープパツク、４：斜面、５：曲面、
６：挿入口、７：防塵ドア、８：軸、９：弾性部
材、１０：突起部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ (a) 磁気テープパツクが偏平な略直方体で挿
   入方向前面の上の稜部が断面斜めに形成され下
   の稜部が断面略直角に形成され、 (b) 前記磁気テープパツクが機器内に挿入装着さ
   れる挿入口に、この挿入口の内部上方を軸とし
   て揺動自在で、挿入口を閉塞するように弾性附
   勢された防塵ドアが配設された磁気記録再生装
   置において、 (c) 前記防塵ドアの表側に突起部を設け、この突
   起部の上の縁が前記防塵ドアの面に対して直角
   また鋭角となるように構成されていることを特
   徴とする磁気記録再生装置。