JPH02277574A - 回転するロール上に超薄保護膜を施す方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、回転するロール上に、ロールの回転過程で表
面加工した薄板の合金成分の付着を阻止する超薄保護膜
を施す方法に関する。

［従来の技術］ 今日では溶融メッキブリキは連続的に稼動するストリッ
プ亜鉛引き装置で製造される。

この場合に、使用される冷間圧延平材は連続炉中で焼鈍
により熱処理される。引き続いて該平材は融液状合金を
入れた浴を通過する。該皮膜が固化した後に該ストリッ
プは再圧延しなければならない。これがいわゆる調質圧
延である圧延技術ではいわゆる湿式調質圧延が公知であ
るが、この場合には水または水様添加物でワークロール
と支持ロールの間に滑り膜を構成する。それに伴い同時
にまたロールも清浄に保たなければならない。しかしま
たスリップ剤としての水を用いると、一定の圧力では変
形仕事量が上昇する。これはロールの構造によりさらに
大きくなる。

しかしこの方法は溶融メッキしたストリップの際にはま
ったく使用することができない。引き続いての被覆のた
めに良好な緻密の、均一な表面を達成するためには非常
に高い圧力が必要であるが、他の場合には該ストリップ
を十分に被覆できない。

亜鉛メッキストリップからロールに移行した砕片をロー
ルから除去する、格子状エメリーを有する清掃装置は公
知である。その場合に該清掃装置はロールに沿って移動
しエメリーを備えたヘッドをロールに押しつける。それ
によってロールの回転運動によってその表面は清掃され
る。その除土じる亜鉛粉塵は吸入装置を介して除去され
る。それにもかかわらず、特につや消しロールの際には
、特定の位置にいわゆる“亜鉛床”が構成されることが
絶えず生じる。この層はたびたび直接該清掃装置では除
去できない。けれどもそのためにこの場所に速くさらに
亜鉛が堆積し、清掃装置ではもはやその亜鉛を除去する
ことができず、ロールに焼けつく。

この影響は全くとくに亜鉛合金またはアルミニウム・亜
鉛合金の際に強くなる。このときにストリップ材の砕片
が速やかにロールに堆積しもはや通常の清掃装置では除
去できないことがかなりの規模で観測される。このこと
は、調質圧延したストリップが要求される品質必要条件
に相応しないために、短時間の後にはたびたびワークロ
ールを交換しなければならないという事態を惹起するこ
とになる。

それでも該ロール交換は連続して稼動するストリップ亜
鉛メッキ装置においては、加工しなければならない未調
質圧延ストリップの莫大な生産量を意味する。

［発明が解決しようとする課題］ 従って本発明の課題は、品質的に高価な、溶融メッキ加
工したストリップを連続的に作業するストリップ亜鉛メ
ッキ装置で製造し、その際調質ロールの損傷を低減せし
め、それによって一定の変形度で、その使用時間を高め
ることであった。

［課題を解決するための手段］ 前記課題は本発明により、溶融メッキ加工したストリッ
プの表面の品質を向上させると同時に、しかも引き統い
ての被覆または他の加工を妨害するような残渣をストリ
ップ表面に残すことなく、調質圧延ロールへの亜鉛の付
着を阻止し、該ロール上のに表面保護を維持し、ひいて
はまたロールの使用時間を延長する超薄保護膜を連続的
に施すことにより解決される。

［実施例］ 本方法を第１図に略示した装置にもとづき詳細に説明す
る。

調質圧延ロールから一定の距離および角度でその都度の
ロール２の巾に基づき、噴射ノズル３まｔ；は複数の同
一噴射ノズル３を備える噴射バーを配置する。該距離は
噴射ノズルの使用噴射角ならびに圧力および噴射剤に合
わせる。

本噴霧剤４には多くの必要条件が課される。

亜鉛またはアルミニウム・亜鉛合金の付着を阻止する超
薄保護膜を調質圧延ロール上に残さなければならない。

同時に該噴射剤は無残渣でかつ迅速に溶解メッキ加工し
たストリップから揮発しなければならない。それという
のも、該ストリップはその他の処理をすることなく表面
被覆のために使用されなければならないからである。

噴霧剤としては、例えば特殊な湿潤剤を有する芳香族分
の少ないまたは芳香族分の多い、脂肪族炭化水素からな
る混合物を使用することができる。このような噴霧剤と
しては、使用溶剤が健康を全く害する蒸気を発生しない
表面活性混合物が重要である。

該溶剤の蒸発した後にストリップの上にはもはや障害と
なる残渣が残らない。従って、該ストリップはすぐに次
の加工工程に供給することができる。その時に、該溶剤
の蒸発した後に塗布欠如または塗布傷が発生した事例は
知られていない。

調質圧延ロール上の超薄保護膜は潤滑効果を生じてはな
らない。これは亜鉛とロールとの直接接触だけを阻むだ
けで、そうして表面加工の亜鉛粒子または表面加工の合
金成分を堆積させない。該超薄保護膜はいわば分離層と
して作用する。

これらの噴霧または潤滑剤はあらゆる種類のストリップ
の成形加工において公知である。

該噴霧剤はその噴霧剤の粘度に合わせた二成分ノズルに
より噴射する。駆出媒体としては高純度の圧縮空気を使
用する。該圧縮空気で噴霧剤を連行させ、その際圧力の
高さおよび圧縮空気の量によって吐出する噴霧剤の量を
決定する。驚くべきことに、効果的な超薄保護膜を調質
圧延ロール２上に保持するために、ノズルおよび時間当
たりの噴霧剤の必要量は極めて少ない。該噴霧剤吐出量
は、１時間およびｌノズル当たり５＋＊Ｑ未満である。

この少量の噴霧剤が堆積に対して確実に表面保護を行う
外にまた高度の変形を阻止する、それとういのも調質圧
延ロール上の塗膜が極微の厚さであるからである。

［発明の効果］ この方法の有利な点は、該方法を艶消しロールでも使用
できることにある。まさにこのタイプのロールの場合に
は、ロールは非常に速く損なわれ、ひいてはまた使用不
能となり、このことはロール機構の停止をもたらす。ロ
ール交換は費用がかかり絶え間ないロールの修理は寿命
を著しく減少する。

さらにまた表面加工したストリップの品質は前記記載の
方法により著しく改良される。ストリップを再調質圧延
することはもはや必要ないこのようの事態は、純粋の亜
鉛皮膜のを有しない、表面加工した薄板にもあてはまる
。

特に問題があるのはデュオロール（ｄｕｏｒｏｌｌｅ）
である。これらののロールは洗浄することができない。

何故ならさもないと洗剤がストリップ上に流れて汚染を
引き起こすからである。これらのロール形式にこそ本発
明の対象は適している。

しかしまた噴射剤の吐出量で十分良好な表面を有する調
質圧延装置の際には変形度を高めることができる。すな
わち、噴射剤量を多くすれば該変形度は高められる。旋
回自在のノズルホルダにより噴射角を変えることができ
る。噴霧剤を直接ロールスットク中に噴射することがで
き、これは変形度を高める。

もう１つの適用分野は、表面加工したストリップ用クセ
取り機である。またこれらのロールおよびドラムでも表
面堆積は生じない、この場合には断続的噴射塗布で十分
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明方法を実施する装置の暗示断面図である
。 ｌ・・・ストリップ、２・・・ロール、３・・・噴射ノ
ズル（バー）、４・・・噴射剤

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、噴射ノズルまたは噴射バーを使用して、普通軟鋼か
   らなる表面加工したストリップおよび薄板を調質圧延す
   るための回転するロール上に超薄保護膜を施す方法にお
   いて、噴射ノズルが二成分ノズルであり、該二成分ノズ
   ルに純粋な圧縮空気および適当な揮発性の噴霧剤を連続
   的に圧送し、そのノズル毎の噴霧剤吐出量を５ｍｌ／ｈ
   より少なくし、かつ表面加工したストリップ（１）と直
   接接触する各ロール（２）に対して噴射ノズル（３）ま
   たは噴射バーを設けることを特徴とする、回転するロー
   ル上に超薄保護膜を施す方法。 ２、前記噴射剤が、芳香族分の少ないかまたは芳香族分
   の多い脂肪族炭化水素と適当な湿潤剤との混合物よりな
   る表面活性剤である請求項１記載の方法。 ３、前記表面加工した薄板が亜鉛からなる溶融メッキ皮
   膜を有する請求項１または２記載の方法。 ４、前記表面加工した薄板が亜鉛・アルミニウム合金か
   らなる溶融メッキ皮膜を有する請求項１または２記載の
   方法。 ５、前記表面加工した薄板がアルミニウム・亜鉛合金か
   らなる溶融メッキ皮膜を有する請求項１または２記載の
   方法。 ６、前記噴射ノズル（３）または噴射バーがロール（２
   ）から＜２５０ｍｍの距離に旋回可能に設置されている
   請求項１記載の方法。 ７、平滑ロールおよびつや消しロールに使用する請求項
   １から６までのいずれか１項記載の方法。 ８、ロールおよびドラムを有するクセ取り機に使用する
   請求項１から７までのいずれか１項記載の方法。 ９、前記噴射ノズルまたは噴射バーに断続的に＜４０ｓ
   ／ｈの間隔で噴射剤を圧送する請求項８記載の方法。