JPH0227559B2 - - Google Patents

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JPH0227559B2
JPH0227559B2 JP60156397A JP15639785A JPH0227559B2 JP H0227559 B2 JPH0227559 B2 JP H0227559B2 JP 60156397 A JP60156397 A JP 60156397A JP 15639785 A JP15639785 A JP 15639785A JP H0227559 B2 JPH0227559 B2 JP H0227559B2
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JP
Japan
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sleeve
nipple
ring
locking groove
hose
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JP60156397A
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JPS6217491A (ja
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Kazuhiko Ogawa
Takashi Ito
Takayuki Kodate
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Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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  • Joints That Cut Off Fluids, And Hose Joints (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、スリーブを外側からかしめ付け、ス
リーブとニツプルとでホースの端部を挟圧する構
造のホース用継手に関する。
本発明は、例えば、パワーステアリング、油圧
ブレーキなどに用いられる中高圧ホース用継手に
利用することができる。
[従来の技術] ホース用継手、特に中高圧ホースに用いられる
ホース用継手では、漏れ圧力を向上させることが
強く要請されている。そのため従来より第7図お
よび第8図に示す構造のホース用継手が提供され
ている。このホース用継手は、外周面にリング状
のスリーブ係止溝101を有する円筒状のニツプ
ル100と、リング状係合部201と円筒状のか
しめ部202とをもつスリーブ200とからな
る。
このホース用継手をホース300の端部に取着
するにあたつては、第7図に示すようにスリーブ
200のリング状係合部201をニツプル100
のスリーブ係止溝101に位置させ、リング状係
合部201を外周面方向より押圧してリング状係
合部201の内周面をスリーブ係止溝101に係
合し、以てニツプル100とスリーブ200とを
接合する。次に第8図に示すようにニツプル10
0とスリーブ200との間の空間にホース300
の端部を挿入し、その状態で第8図に示すように
スリーブ200のかしめ部202をかしめ付け、
これによりニツプル100とスリーブ200とで
ホース300の端部を挟圧し、以てホース用継手
をホース300の端部に取着する。
[発明が解決しようとする問題点] 上記したホース用継手においては、スリーブ2
00とニツプル100とでホース300の端部を
挟圧しているため、漏れ圧力をかなり向上させる
ことができる。しかしながら中高圧ホース用の継
手として用いるにはスリーブとニツプルとの接合
強度は必ずしも充分ではなく、そのため漏れ圧力
の向上には限界があつた。
即ち、上記した取着方法では、せつかくスリー
ブ200のリング状係合部201の内周面をニツ
プル100のスリーブ係止溝101の底に密着さ
せ正確に係合させたとしても、スリーブ200の
かしめ部202をかしめ付ける際に、かしめ加工
の影響がスリーブ200のリング状係合溝201
にそのまま伝わる。そのため第8図に示すように
リング状係合部201とスリーブ係止溝101と
の間に隙間204が生じ、両者の接合性が低下す
るおそれがあつた。このようにリング状係合部2
01とスリーブ係止溝101との接合性が低下し
がちの従来のホース用継手では、漏れ圧力の向上
には限界があつた。
本発明は上記した実情に鑑みなされたものであ
り、その目的は、漏れ圧力を一層向上させたホー
ス用継手を提供するにある。
[問題点を解決するための手段] 本発明に係るホース用継手は、一端から離れた
外周面にリング状のスリーブ係止溝を有する円筒
状のニツプルと、 該スリーブ係止溝に外周面方向より押圧されて
係合するリング状の係合部と該リング状係合部の
外周部より該ニツプルと同軸的に該ニツプルの外
周面を覆う円筒状のかしめ部とをもつスリーブと
からなる、ホース用継手において、 該ニツプルは、スリーブ係止溝の底に、該スリ
ーブ係止溝が伸びる方向に伸びて該ニツプルを1
周する断面山形状の少なくとも1個の突条部を有
し、 スリーブは、ニツプルを形成する金属よりも軟
質な金属で作製されており、そのリング状係合部
に近いかしめ部の端部が一定の巾全周にわたつて
他の部分より薄肉化されている薄肉部を有し、 該スリーブ係止溝に該スリーブの該リング状係
合部を外周面方向より押圧することにより、該リ
ング状係合部の内周面を該突条部にそつた形状に
塑性変形させてシールし、スリーブのかしめ部を
かしめつけるようにしたことを特徴とするもので
ある。ここでリング状とは、ニツプルやスリーブ
の周方向へ連続するという意味である。
以下本発明に係るホース用継手について更に説
明を加える。
本発明のホース用継手は、ニツプルと、該ニツ
プルと同軸的なスリーブとから構成される。ここ
でニツプルとスリーブとは別体である。
本発明の構成要素であるニツプルは、ホースの
端部の中央孔の内面側に挿入される円筒状体であ
る。ニツプルは中央貫通孔を有する。この中央貫
通孔には、一般に駆動油やエアなどの流体が通過
する。
ニツプルは、1個の円筒状体から形成してもよ
いし、2個の円筒状体から形成してもよい。ニツ
プルを2個の円筒状体から形成する場合には、径
小の円筒状体と径大の円筒状体とを互いに嵌合し
て固定する。
ニツプルの外周面には、一端から離れた位置
に、リング状のスリーブ係止溝が形成されてい
る。スリーブの係止溝の深さ、巾は、スリーブや
ニツプルの材質、要望される漏れ圧力の値等に応
じて適宜選択する。
なおニツプルの外周面には、後述の実施例で例
示したように、凹凸部が形成されていることが好
ましい。このように凹凸部が形成されている場合
には、スリーブのかしめ部をかしめたときに、こ
の凹凸部の凹部にホースの内面の部分が入り込ん
で密着し、シール性を向上させることができる。
本発明の他の構成要素であるスリーブは円筒状
体である。このスリーブの内径は、ニツプルの外
径よりも大きく、よつてニツプルの外周面をスリ
ーブで覆うことができるようになつている。スリ
ーブは、リング状係合部と、該リング状係合部の
外周部より該スリーブの軸方向に延設された円筒
状のかしめ部とをもつ。リング状係合部は、スリ
ーブ係止溝に係合する部位であり、通常かしめ部
よりも内方へ突出している。かしめ部は、治具な
どによつてかしめ変形される部位である。
スリーブを形成する金属は、ニツプルを形成す
る金属より軟質である。例えば、スリーブを形成
する金属の硬さは通常、ビツカース硬さ(Hv)
95〜110とすることができ、ニツプルを形成する
金属の硬さは通常、ビツカース硬さ(Hv)120〜
200とすることができる。具体的には、例えば、
ニツプルを冷間鍛造で形成して硬化したままと
し、スリーブを冷間鍛造した後、焼きなまし処理
を施して軟化することによつて形成することがで
きる。
ニツプルのスリーブ係止溝の底には、スリーブ
係止溝が伸びる方向に伸びてニツプルを1周する
突条部が、ニツプルと一体に形成されている。突
条部の数は、ホースに流す流体の種類、ニツプル
やスリーブの材質、要請される漏れ圧力の値など
に応じて適宜設定するが、一般には1〜5個とす
ることが好ましい。突条部の高さは、ニツプルや
スリーブの材質等に応じて適宜設定するが、スリ
ーブ係止溝の深さ以内とすることが好ましい。
突条部の断面形状は、該突条部の高さが高くな
るにつれて巾が狭くなる山形状である。このよう
な構成とすれば、スリーブがニツプルよりも軟質
であるため、リング状係合部の内周面を突条部に
そつた形状に塑性変形させ易くなるからである。
スリーブは、そのリング状係合部に近いかしめ
部の端部が一定の巾全周にわたつて他の部分より
薄肉化されている薄肉部を有する。このようにす
れば、薄肉部が変形しやすくなり、スリーブのか
しめ部をかしめる際に、かしめ加工の際のかしめ
力が突条部とリング状係合部との接合部にそのま
ま伝わることを抑制できるからである。薄肉部
は、連続的に薄肉化された断面テーパ状の境界部
をもつことが好ましい。このように断面テーパ状
の境界部を形成すれば薄肉部と他の部分との境界
に応力が集中することをそれだけ排除することが
でき、よつて薄肉部に切欠きが生じることを抑制
することができる。なお、薄肉部の巾は2〜5mm
程度が好ましい。又薄肉部の肉厚はかしめ部の他
の部分の肉厚の0.4〜0.7倍程度であることが好ま
しい。
なおホースは公知のホース、例えばゴムホー
ス、プラスチツクホースなどを用いることがで
き、補強層を埋設した構造のものが好ましい。
さて本発明のホース用継手をホースの端部に取
着する方法を述べる。まず第1工程では、ニツプ
ルをスリーブで覆つた状態でニツプルのスリーブ
係止溝にスリーブのリング状係合部を位置させ
る。その状態で、治具などによつてリング状係合
部を外周面方向よりスリーブ係止溝に押圧して係
合させる。すると、リング状係合部の内周面がス
リーブ係止溝の底の突条部にそつた形状に塑性変
形する。上記のようにリング状係合部の内周面が
突条部にそつた形状に塑性変形した結果、スリー
ブのリング状係合部とニツプルのスリーブ係止溝
との接合強度が向上する。
次に第2工程では、従来と同様にニツプルとス
リーブとの間の空間にホースの端部を挿入し、そ
の状態で、かしめ具などによつてスリーブの向心
方向へスリーブのかしめ部を押圧する。そしてこ
の押圧により、スリーブのかしめ部を塑性変形し
スリーブのかしめ部をホースにかしめ付ける。こ
のようにスリーブのかしめ部をかしめる際に、か
しめ加工の際のかしめ力が突条部とリング状係合
部との接合部にそのまま伝わることを抑制でき
る。この場合スリーブのかしめ部を2段俵締めす
るとよいが、必ずしも、2段俵締めに限られるも
のではない。
[発明の効果] 本発明のホース用継手を用いれば、前述したよ
うにスリーブをニツプルよりも軟質としており、
軟質のリング状係合部の内周面が断面山形状の突
条部にそつた形状に塑性変形する構造であるた
め、突条部の係合度が増し、スリーブのリング状
係合部とニツプルのスリーブ係止溝との接合強度
を向上させることができる。
殊に本発明では、リング状係合部の内周面のう
ち断面山形状の突条部の頂上部に対面する部分の
圧縮歪が最も大きくなる。よつて、リング状係合
部の内周面と突条部の頂上部との圧着度が最も高
きくなる。従つて突条部の頂上部がシール能力の
集中したシールポイントとなり、そのぶん漏れ圧
力を高くすることができる。
又スリーブに薄肉部を形成しているため、スリ
ーブのかしめ部をかしめ付けたときに、薄肉部が
変形しやすい。そのためかしめ加工の際のかしめ
力は、スリーブのリング状係合部とニツプルのス
リーブ係止溝の突条部との接合部分にはそのまま
伝達されない。故に、第8図に示す従来例とは異
なり隙間204をなくしうるか、減少させること
ができる。よつてスリーブ係止溝とリング状係合
部との接合強度を確保するに有効である。
[第1実施例] (第1実施例の構成) 第1図〜第4図は本発明の第1実施例を示す。
第1図はホースに取着する前のスリーブ2の上半
分を示す断面図であり、第2図はホースに取着す
る前のニツプル1の上半分を示す断面図である。
第1実施例のホース用継手の主構成要素である
ニツプル1について第2図を参照して述べる。ニ
ツプル1は、円筒部を主体とする部材であり、そ
の材質は低炭素鋼である。このニツプル1は駆動
油やエアなどの流体が流れる中央貫通孔10を有
する。ニツプル1の外周面には、第2図に示すよ
うに一端11から離れた位置にリング状のスリー
ブ係止溝12が形成されている。このニツプル1
には、スリーブ係止溝12の他に、軸方向に直列
に複数個のリング状の凹部13,14,15が形
成されている。なお、11aは一端11に形成さ
れた案内部である。
本実施例のホース用継手の他の構成要素である
スリーブ2は、内径がニツプル1の外径よりも大
である円筒状をなし、ホースをニツプル1にかし
め付けるための部材である。スリーブ2の材質は
低炭素鋼であり、ニツプル1よりも軟質である。
即ちスリーブ2は、冷間鍛造した後600〜950℃で
約5〜120分間焼なまし処理で軟質化されている。
具体的にはスリーブ2の硬度はビツカース硬さ
(Hv)95〜110であり、ニツプル1の硬度はビツ
カース硬さ(Hv)120〜200である。
このスリーブ2は、第1図に示すように厚肉状
のリング状係合部20と、リング状係合部20の
外周部より軸方向に延設された円筒状のかしめ部
21とをもつ。リング状係合部20の内周面20
aには段部26が形成されている。リング状係合
部20に近いかしめ部21の端部は、一定の巾全
周にわたつて、かしめ部21の他の部分より薄肉
化されている。この薄肉化された部位が薄肉部2
1aである。薄肉部21aは、連続的に薄肉化さ
れた断面テーパ状の境界部22をもつ。
ニツプル1のスリーブ係止溝12の底には、2
個の突条部23が該ニツプル1と一体的に形成さ
れている。この突条部23はニツプル1と一体的
に形成されているため、スリーブ2のリング状係
合部20の内周面部分よりも硬質となつている。
突条部23は第2図のごとく、該突条部23の高
さが高くなるにつれて先細となる断面山形形状を
なしている。
なお第1実施例の寸法関係は、かしめ部21の
厚みをt1、薄肉部21aの厚みをt2、リング
状係合部20の厚みをt3、リング状係合部20
の内周面の厚みをt4、スリーブ係止溝12の巾
をl1とし、突条部23の高さをhとすると、t
1が1.6mm、t2は0.8mm、t3は5mm、t4は4.2
mm、l1は4.2mm、hは0.8mm程度である。ここで
ニツプル1の内径D1は6.5mm、外径D2は10.0
mm、スリーブ2の内径D3は20.5mm、外径D4は
23.7mmリング状係合部20の内径D5は10mmであ
る。なお、D1が6〜7、D3が18〜21のときに
は、一般的にt1 2t2、t3≧t4≧l1であることが好
ましい。
さて本実施例のホース用継手を、補強層31と
埋設したゴムホース3に取着するに当つて述べ
る。まずニツプル1をスリーブ2で覆う。このと
きスリーブ2のリング状係合部20をスリーブ係
止溝12に対応させる。そして、図示しない治具
などによつてスリーブ2のリング状係合部20を
向心方向へ押圧する。すると第3図に示すように
リング状係合部20の内周面20aが突条部23
にそつた形状に塑性変形する。このように係合し
た状態では、スリーブ2のリング状係合部20
と、ニツプル1のスリーブ係止溝12との接合強
度、つまりスリーブ2とニツプル1との接合強度
は向上する。
次に、ニツプル1とスリーブ2との間の空間2
5に、ゴムホース3の端部3aを挿入し、その状
態で、かしめ具などによつてスリーブ2のかしめ
部21を向心方向に押圧する。そしてこの押圧に
よりかしめ部21を塑性変形し、以てスリーブ2
のかしめ部21をかしめ付ける。このようにかし
め部21をかしめ付ける際には、薄肉部21aが
伸びる。そのため、かしめ加工の際のかしめ力が
リング状係合部20の内周面20aとスリーブ係
止溝12の突条部23との接合部分にそのまま伝
達されることは、抑制される。
上記のようにかしめ部21をかしめつけると、
ゴムホース3の端部3aはニツプル1とスリーブ
2とで挟圧される。この状態ではゴムホース3の
端部3aの内周面側の部分は、第4図に示すよう
にその弾性により流動してニツプル1の凹部1
3,14,15内に押し込まれる。
なお本実施例ではホース3の内径は9.8mm、外
径は20mmのものを用いた。
(第1実施例の効果) 本実施例のホース用継手を用いれば、前述した
ように軟質のリング状係合部20の内周面20a
を突条部23にそつた形状に塑性変形させる構造
であるため、突条部23の係合度が増しスリーブ
2のリング状係合部20とニツプル1のスリーブ
係止溝12との接合強度を向上させることができ
る。そのため、リング状係合部20とスリーブ係
止溝12との接合性、スリーブ2とニツプル1と
の接合性を向上させ、その分漏れ圧力を向上させ
ることができる。
殊に実施例では、リング状係合部20の内周面
20aのうち、断面山形状の突状部23の頂上部
に対面する部分の圧縮歪が最も大きくなる。よつ
て、突状部23の頂上部はシール能力の集中した
シールポイントとなる。
更には、スリーブ2に薄肉部21aを形成して
いる本実施例では、スリーブ2のかしめ部21を
かしめたときに、薄肉部21が変形する。故にか
しめ加工の際かしめ力は、スリーブ2のリング状
係合部20の内周面20aとニツプル1のスリー
ブ係止溝12の突条部23との接合部分にはその
まま伝達されない。スリーブ係止溝12とリング
状係合部20との接合強度を確保することがで
き、両者間のシール性向上に一層有利である。こ
の点薄肉部がスリーブ200に形成されていない
ため、隙間204が生じ易くシール性が低下しが
ちの第8図に示す従来継手とは異なる。
又本実施例ではリング状係合部20の内周面2
0aには段部26が形成され、その分リング状係
合部20の内周面20aの面積は小さくなつてい
る。よつてスリーブ2のリング状係合部20をス
リーブ係止溝12の押圧したときに、段部26が
形成されていない場合に比べてその押圧力は、集
中する。そのため突条部23をリング状係合部2
0の内周面20aにくい込ませるに効果的であ
る。
ところでテーパ状境界部22が薄肉部21aに
形成されていない場合には、かしめ部21をかし
めつけたときに、薄肉部21aの軸方向の端部に
切欠きが生じるおそれがある。この点本実施例で
は、薄肉部21aは、連続的に薄肉化された断面
テーパ状の境界部22をもつ構成である。故に薄
肉部21a端部に切欠が生じることを抑制するこ
とができる。
(試験) (A) 第1実施例のホース用継手 スリーブ2を軟質化させると共に薄肉部21
aを形成した第1実施例で示したホース用継手
において、シール性向上効果を確認するために
該ホース用継手をホース3に取着した状態で漏
れ圧力を調べた。試験方法は、JASOM319に
従い、ゴムホース3を120℃に72時間保持して
ある程度劣化させた後、スリーブ2のリング状
係合部20の壁面20cから1.5mmかしめ部2
1よりの位置に、直径2mmの穴を、ホース3の
補強層に達する深さで形成する。そして常温下
においてゴムホース3内に駆動油を充分充填し
た後、ノズルテスターにより加圧した。このと
きニツプル1とホース3の内面との間のシール
力を上回る圧力が加わると、前記した2mmの径
の穴から駆動油が漏れる。このように駆動油の
漏れを生じたときのノズルメータのゲージ圧力
を漏れ圧力とした。なお昇圧速度は1分間当り
1750±700Kg/cm2で行なつた。
試験結果は、ホースかしめ率35%のとき100
Kgf/cm2以上であり、ホースかしめ率40%のと
き同様に100Kgf/cm2以上であつた。ここでホ
ースかしめ率とはホース肉厚断面減少率の意味
である。
(B) 比較例のホース用継手 比較例として二つのホース用継手を準備し
た。比較例1のホース用継手、比較例2のホー
ス用継手状は、第1実施例のホース用継手とほ
ぼ同様な構成であり、ホースに取着する方法も
基本的には同一とした。よつて比較例1のホー
ス用継手、比較例2のホース用継手において
は、第1実施例の場合と同様の突条部がスリー
ブ係止溝に形成されている。
但し比較例1のホース用継手では、スリーブ
は焼なまし処理をせずに冷間鍛造のまま用いた
ため軟質化されておらず、更にはスリーブには
薄肉部21aが形成されていない。又比較例2
のホース用継手では、スリーブは、第1実施例
に係るスリーブ2と同様に冷間鍛造後600〜950
℃で約30分間焼なまし処理して軟質化したもの
の、薄肉部21aが形成されていない。
上記した二つの比較例についても上記した同
様な方法で漏れ圧力を調べた。
試験結果は比較例1のホース用継手では、ホ
ースかしめ率が35%のときに漏れ圧力は33Kg
f/cm2であり、ホースかしめ率が40%のときに
35Kgf/cm2であつた。 又比較例2のホース用
継手では、ホースかしめ率が35%のときに漏れ
圧力は30Kgf/cm2であり、ホースかしめ率が40
%のときに35Kgf/cm2であつた。
(C) 評価 上記した試験結果から明らかなように、スリ
ーブ2を軟質化すると共に薄肉部21aを形成
した第1実施例に係るホース用継手の漏れ圧力
は、比較例1、2の漏れ圧力の約3倍程度であ
り飛躍的に増大しているのがわかる。
(第2実施例) 第5図は第2実施例に係るホース用継手のスリ
ーブ2の上半分の断面図を示す。第2実施例で
は、リング状係合部20の外径は、かしめ部21
の外径とほぼ同一となつている。そのため薄肉部
21aの軸方向の両端部には、連続に薄肉化する
テーパ状の境界部22が形成されている。
(第3実施例) 第6図は本発明の第3実施例に係るホース用継
手のスリーブ2の上半分の断面図を示す。第3実
施例に係るスリーブ2は、第1実施例の場合と基
本的には同一の構成である。但し、スリーブ2の
リング状係合部20の内周面20aの軸方向の両
端部には、段部26ではなくテーパ部29が形成
されている。このような第3実施例においても、
第1実施例の場合と同様にリング状係合部20を
スリーブ係止溝12に押圧したときに押圧力を集
中させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は本発明の第1実施例を示し、
第1図はスリーブの要部を示す断面図であり、第
2図はニツプルの要部を示す断面図であり、第3
図はスリーブのリング状係合部をニツプルのスリ
ーブ係止溝に係合させた状態の要部を示す断面図
であり、第4図はホースを取着した状態のホース
用継手の断面図である。第5図は本発明の第2実
施例を示し、スリーブの要部を示す断面図であ
る。第6図は本発明の第3実施例を示し、スリー
ブの要部を示す断面図である。第7図及び第8図
は従来のホース用継手を示し、第7図はスリーブ
のリング状係合部をニツプルのスリーブ係止溝に
係合させた状態の要部を示す断面図であり、第8
図はホースを取着した状態のホース用継手の要部
を示す断面図である。 図中、1はニツプル、10は中央貫通孔、11
は一端、12はスリーブ係止溝、2はスリーブ、
20はリング状係合部、20aは内周面、21は
かしめ部、21aは薄肉部、22は境界部、23
は突条部、26は段部、29はテーパ部、3はゴ
ムホース、3aは端部をそれぞれ示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一端から離れた外周面にリング状のスリーブ
    係止溝を有する円筒状のニツプルと、 該スリーブ係止溝に外周面方向より押圧されて
    係合するリング状の係合部と該リング状係合部の
    外周部より該ニツプルと同軸的に該ニツプルの外
    周面を覆う円筒状のかしめ部とをもつスリーブと
    からなる、ホース用継手において、 該ニツプルは、スリーブ係止溝の底に、該スリ
    ーブ係止溝が伸びる方向に伸びて該ニツプルを1
    周する断面山形状の少なくとも1個の突条部を有
    し、 スリーブは、該ニツプルを形成する金属よりも
    軟質な金属で作製されており、そのリング状係合
    部に近いかしめ部の端部が一定の巾全周にわたつ
    て他の部分より薄肉化されている薄肉部を有し、 該スリーブ係止溝に該スリーブの該リング状係
    合部を外周面方向より押圧することにより、該リ
    ング状係合部の内周面を該突条部にそつた形状に
    塑性変形させてシールし、スリーブのかしめ部を
    かしめつけるようにしたことを特徴とするホース
    用継手。 2 突条部の数は1〜5個以内であり、突条部の
    高さはスリーブ係止溝の深さ以内である特許請求
    の範囲第1項記載のホース用継手。 3 薄肉部は他の部分より連続的に薄肉化された
    断面テーパ状の境界部をもつとともに、薄肉部の
    巾は2〜5mmであり、薄肉部の肉厚は他の部分の
    肉厚の0.4〜0.7倍である特許請求の範囲第1項記
    載のホース用継手。
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