JPH02273614A

JPH02273614A - 浴剤組成物

Info

Publication number: JPH02273614A
Application number: JP9433489A
Authority: JP
Inventors: Yasuhiko Toshishige; 才茂　康彦; Shingo Arita; 有田　伸吾
Original assignee: Tsumura and Co
Current assignee: Tsumura and Co
Priority date: 1989-04-15
Filing date: 1989-04-15
Publication date: 1990-11-08
Anticipated expiration: 2013-10-15
Also published as: JP2811736B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、製剤の物性を改良すると共に、入浴感触に優
れた浴剤組成物に関する。

〔従来の技術〕

入浴剤には、疲労回復、心身のリラックス等の種々の効
果が知られている。しかしながら、さら湯に入浴する場
合は皮膚に対する刺激があり、人体に必ずしもこのまし
くないため、従来よりさまざまな浴剤組成物が開発され
ており、これら浴剤組成物を浴場に添加することにより
、浴場の皮膚に対する刺激を緩和することが知られてい
る。

このような浴剤組成物の原料としては、従来から各種の
無機塩類が知られており、浴場の皮膚に対する刺激を緩
和するためにオイル等を添加することにより皮膚への刺
激の緩和が試みられている。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、オイルを添加した浴剤組成物は、人体に
対して良好な入浴感触を得ることはできても、製剤の物
性（流動性、ぼたつき）が悪くなるという欠点が知られ
ている。このため、製品化される場合に、かならずしも
好ましいものではなかった。

また、この欠点を除去するために物性改良剤を添加する
と、物性は改良されるが入浴感触が悪くなるという欠点
があった。本発明者等は、このような問題点を解決すべ
（鋭意研究を行った結果、シリコン樹脂の粉末を浴剤組
成物に配合したところ、意外にも製剤の流動性を改良し
、ぼたつき等の欠点を除去することができるばかりでな
く、入浴時の皮膚感触を良好にすることが出来る浴剤組
成物を得ることができることを知見し、本発明を完成す
るに至った。

〔課題を解決するための手段〕

すなわち、本発明はシリコン樹脂の粉末を配合すること
を特徴とする浴剤組成物に関する。

以下、本発明について詳細に説明する。

本発明で使用するシリコン樹脂の粉末は、シロキサン結
合が三次元に伸びた網状の重合物であり、白色の樹脂状
の粉体である。

シリコン樹脂の粉末は、シロキサン構造を持つものであ
り、通常は液状シリコン（ジメチルポリシロキサン）と
同じような特性を持つ物質である。

しかしながら、通常の液状シリコンを配合した入浴剤で
は、入浴中の皮膚感触を良好にすることはできるが、製
剤の物性の改良はできないばかりでなく、逆に製剤の物
性は悪くなり、所期の目的を達することができない。

前記シリコン樹脂の粉末は、市販のもの（例えば、信越
化学工業（株）社製、ＫＭＰ−５９０等）を用いること
ができる。

本発明に係る浴剤組成物において、シリコン樹脂の粉末
の配合量は、浴剤組成物の全量を１００重量部とした場
合一般に０．０１〜２０重量部でよいが、特に０．０５
〜５重量部がより好ましい。

次に本発明において、シリコン樹脂の粉末とともに配合
する浴剤組成物としては、通常浴剤組成物に使用できる
ものなら全て使用し得るが、その浴剤の目的とする効能
、効果に応じて次に示すものの中から適宜選択して使用
すればよい。

■無機塩類塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸
ナトリウム、硝酸カルシウム、硫酸アルミニウム、ポリ
リン酸ナトリウム、塩化アンモニウム、硫酸鉄、リン酸
ナトリウム、硫酸マグネシウム、チオ硫酸ナトリウム、
炭酸水素ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウム、硫化ナト
リウム、ホウ砂、酸化カルシウム、炭酸マグネシウム、
塩化カリウム、集化カリウム、次亜硫酸ナトリウム等。

■無機酸類ホウ酸、メタケイ酸、無水ケイ酸等。

■有機酸類安息香酸、クエン酸、フマル酸、酒石酸、ピロリドンカ
ルボン酸、サリチル酸等。

■生薬類ソウジュラ、ビヤクジュツ、カノコソウ、ケイガイ、コ
ウボク、センキュウ、トウヒ、トウキ、ショウキョウ末
、ニンジン、ケイヒ、シャクヤク、ハツカ葉、オウゴン
、サンシシ、ブクリヨウ、ドクカツ、ショウブ、ガイヨ
ウ、マツブサ、ビヤクシ、ジュウヤク、龍脳、サフラン
、オウバクエキス、チンピ、ウイキ町つ、カン反末、カ
ミツレ等。

■油脂類ヌカ油、米ヌカエキス、オリーブ油、ホホバ油大豆油、
流動パラフィン、白色ワセリン、テレピン油、ベルガモ
ツト坤、蔦蒲油等。

■香料類ラベンダー油、ジャスミン油、レモン油、ローズ油、オ
レンジ油、パイン油等の天然香料及びゲラニオール、シ
トロネロール、フェニルエチルアルコール、ベンジルア
セテート等の合成香料。

■色素類赤色２号、黄色４号、緑色３号、青色１号、赤色２１３
号、橙色２０５号、黄色２０２号の１、緑色２０１号、
青色２０１号等の厚生省令タール色素別表Ｉ及び■の色
素、クロロフィル、リボフラビン、アンナツト、カンタ
キサンチン、クロシン、コチニール、べにばな、アント
ラキノン等の食品添加剤として認められる天然色素。

■多価アルコール類グリセリン、プロピレングリコール、ソルビトール等。

■界面活性剤類ラウリル酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエ
ーテル硫酸ナトリウム、ラウリン酸ジェタノールアミド
、ポリエチレングリコールモノステアレート等。

［相］その他イオウ、鉱砂、湯の花、カゼイン、中性白土、サリチル
酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム
、卵黄末、イリ糠、雲母末、脱脂粉乳、ポリビニルピロ
リドン等。

さらに本発明の浴剤組成物は、上記したちの以外にも、
必要に応じて殺菌防腐剤（例えば安息香酸、安息香酸エ
ステル、ソルビン酸等）、金属封鎖剤（例えばＥＤＴＡ
、ＮＴＡ、クエン酸等）、蛋白分解酵素、その他の広い
範囲の浴剤用原料を配合することができる。

次に、本発明の浴剤組成物は、上記の従来浴剤組成物の
原料として使用されている成分にシリコン樹脂の粉末を
加えた混合物を混合機に投入して、常温にて均一に攪拌
、混合することにより製造できる。

混合機としては、粉体を攪拌、混合するために使用され
るものであればどのようなものでも使用できる。具体的
にはパートミキサー、ナウターミキサ−１万能攪拌混合
機、リボンミキサー、Ｖ字型混合機等を挙げることがで
きる。

シリコン樹脂の粉末の配合は、浴剤組成物を製造する任
意の段階で配合すればよい。

また、浴剤組成物の混合時間は、構成成分が均一に混合
するのに必要な時間であればよく、上記の例に掲げた混
合機を使用する場合は通常、室温で５〜５０分間混合間
部ばよい。

〔実験例〕

次に本発明の浴剤組成物と従来の浴剤組成物とを比較し
た実験例を掲げ、本発明の浴剤組成物が製品の物性の改
良（流動性の改良、ぼたつきの解消、）において優れて
いること、及び、入浴中の皮膚感触が優れていることを
説明する。

試料１（本発明品）乾燥硫酸ナトリウム４０．０重量部、炭酸ナトリウム５
０．０重量部、炭酸ナトリウム７．０重量部、ローズ系
調合香料１．５重量部、シリコン樹脂の粉末１．０重量
部、黄色２０３号０．５重量部を均一に攪拌、混合して
試料とした。

試料２（本発明品）硫酸マグネシウム３０．０重量部、乾燥硫酸ナトリウム
３０．０重量部、炭酸ナトリウム３０．０重量部、ホウ
砂８．０重量部、ローズ系調合香料１．５重量部、黄色
４号０．４重量部、シリコン樹脂の粉末０．１重量部を
均一に攪拌、混合して試料とした。

試料３（従来品）乾燥硫酸ナトリウム４９．０重量部、硫酸マグネシウム
４７．１重量部、ホホバ油２．０重量部、ローズ系調合
香料１．５重量部、赤色１０６号０．４重量部を均一に
攪拌、混合して試料とした。

試料４（従来品）乾燥硫酸ナトリウム６８．５重量部、炭酸水素ナトリウ
ム２８．５重量部、ローズ系調合香料１．５重量部、液
状シリコン１．０重量部、黄色２０２号の（１）０．５
重量部を均一に攪拌、混合して試料とした。

試料５（従来品）硫酸マグネシウム５９．５重量部、塩化ナトリウム３０
．０重量部、炭酸ナトリウム８．０重量部、ローズ系調
合香料１．５重量部、ケイ酸カルシウム０．６ｉ’重量
部、緑色２０４号０．４重量部を均一に攪拌、混合して
試料とした。

試料１〜２及び試料３〜５の浴剤組成物を調整し、各浴
剤組成物について、製剤の流動性の評価試験及び入浴感
触の効果試験を行った。その結果を第１表に示す。

なお、これらの試験法および評価基準は以下の方法によ
った。

評価例１（製剤の流動性）パウダーテスター（ＰＴ−Ｄ型、■線用鉄工所製）を用
いて製剤の流動性の評価を行った。

○：流動性がよい ×：流動性が悪い評価例２（入浴感触）５つの浴槽にそれぞれ４１°Ｃの浴場２０Ｏｆを入れ、
それぞれの浴槽に実施例１から比較例３までの浴剤組成
物を５０ｇ投入した。

熟練したパネラ−５名がそれぞれの浴槽に３〜５分間入
浴して入浴感触を下記の基準により評価した。

◎　：　非常によいＯ：　よい Δ　：　ややよい ×　：　悪い（本頁以下余白）第表（本頁以下余白）第１表から明らかなように、本発明の浴剤組成物（試料
１及び２）は、従来の浴剤組成物（試料１．２及び３）
に比較して製剤の流動性が改善され、入浴感触が改善さ
れたことが判る。

〔実施例〕

以下に実施例により本発明を説明する。但し、本発明は
これらの実施例に・限定されるものでない。

実施例１シリコン樹脂粉末２重量部、炭酸水素ナトリウム９０重
量部、乾燥硫酸ナトリウム７重量部、香料１重量部に黄
色４号を若干量加えてナラター型ミキサー（線用鉄鋼所
製ＮＸ−３型）に入れ、２０分間攪拌、混合して浴剤組
成物３０ｋｇを得た。この製剤の流動性は良く、５０ｇ
取り２００　Ｉｌの浴湯水に添加して入浴を行ったとこ
ろ、入浴感触に優れ、心地よい入浴ができた。

実施例２シリコン樹脂粉末０．５重量部、硫酸マグネシウム６０
重量部、炭酸水素ナトリウム２０重量部、乾燥硫酸ナト
リウム１９重量部、香料０．５重量部に青色２号を若干
量加えて、万能攪拌混合機（三英製作所製２５ＡＭ−ｒ
ｒ（Ｑｒ））に入れ、１０分間攪拌混合して入浴剤１０
ｋｇを得た。この製剤の流動性は良く、４０ｇ取り２０
０　Ｎの湯水に添加して入浴を行ったところ、入浴感触
に優れ、心地よい入浴ができた。

実施例３シリコン樹脂粉末０．１重量部、乾燥硫酸ナトリウム８
０重量部、塩化ナトリウム１９重量部、香料０．９重量
部に赤色１０６号を若干量を加えて、万能攪拌混合機械
（三英製作所製２５ＡＭ−ｒｒ（Ｑｒ））に入れ、５分
間攪拌混合して入浴剤５ｋｇを得た。この製剤の流動性
は良く５０ｇ取り２０ＯＮの浴湯水に添加して入浴を行
ったところ、入浴感触に優れ、心地よい入浴ができた。

〔発明の効果〕

本発明の浴剤組成物は、前記したようにシリコン樹脂の
粉末を配合することにより、製剤の物性が改良するとと
もに、入浴時の皮膚感触を良好にすることができる。特
に粉末状の浴剤組成物の製造に際しては、製造工程にお
ける製剤の物性の良い悪いが製品の商品価値に大きく影
響し、その物性の改良が従来から望まれていたものであ
る。

Claims

【特許請求の範囲】

シリコン樹脂の粉末を配合することを特徴とする浴剤組
成物。