JPH02273308A - 磁気ヘッド用基板材料及びそれを用いた磁気ヘッド - Google Patents

磁気ヘッド用基板材料及びそれを用いた磁気ヘッド

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、磁気ヘッド用材料およびそれを用いた磁気ヘ
ッドに関するものである。
従来の技術 従来より磁気ヘッド用コア材として、加工性、耐摩耗性
が良いという特長からフェライトが広く使用されている
が、飽和磁束密度Bsが合金材料に比べて30〜50%
低い。
従って、近年登場してきた高抗磁力の高密度記録媒体に
使用した場合、ヘッドコア材料の磁気飽和が問題となり
、また、フェライト材料は合金材料に比べ、テープ走行
時に摺動ノイズの発生が大きい為S/Nが劣るという欠
点がある。
この様な観点から高密度記録媒体の対応ヘッドとして、
センダストや非晶質の金属磁性材料がへラド用コア材料
に供されている。
金属磁性材料を使用したヘッドは第3図に示すようにギ
ャップ5の形成されたテープ摺動面の金属磁性材料4が
非磁性の基板材料3で挟まれたいわゆるサンドイッチ構
造をしている。この時の非磁性の基板材料として、結晶
化ガラスがある。
このとき問題となるのは第4図に模式図で示したように
テープ走行したときの基板1と金属磁性材料2の段差い
わゆる偏摩耗が問題となる。即ち基板に対して磁性材料
が落ち込むことによるスペーシングロスによるヘッド出
力の低下であるが問題となる。
この様な問題点の解決するため、高密度記録媒体として
特に金属蒸着テープ対応用磁気ヘッド、基板材料として
、チタン酸カルシウム(CaTiO2)系のセラミック
材料が提案されていた。
発明が解決しようとする課題 ところが、このような材料で構成されたセラミック基板
の機械加工性が非常に悪く例えばダイヤモンドカッター
による切断速さは、フェライト材料の115〜1/10
と悪く磁気ヘッドの量産が難しかった。
本発明は、金属磁性材料が非磁性の基板材料で挟まれた
いわゆるサンドイッチ構造の磁気ヘッドにおいてテープ
走行したときの基板と金属磁性材料の段差いわゆる偏摩
耗が少なく、即ち基板に対して磁性材料が落ち込むこと
によるスペーシングロスによるヘッド出力の低下がなく
、機械加工性の良い基板材料及びそれを用いた磁気ヘッ
ドを得ることを目的とする。
課題を解決するための手段 本発明は、磁気ヘッド用基板材料としてW Osを主体
とした酸化物からなるセラミック材料で構成する。
作用 本発明は、基板が金属磁性材料と熱膨張係数が一致して
いるので、薄膜作製装置を用いて磁性膜が作製でき、ま
た、Mn−Znフェライトに近い機械加工が可能であり
、これを基板に用いた磁気ヘッドはテープ走行しても基
板と合金磁性材料の段差いわゆる偏摩耗が少なくなるの
で、ヘッド出力の低下がなく安定したヘッド出力が得ら
れる。
実施例 以下に、本発明の実施例について図面を参照しながら説
明する。
実施例1 第1表に示した組成になる様にW Os、F 82O3
、Cr2O3を秤量し、ボールミルで16時時間式混合
した後、乾燥後空気中800°c1時間仮焼し、再びボ
ールミルで16時時間式混合した後、乾燥後水をバイン
ダーとして加え、油圧プレスで金型を用い500 Kg
/ cm2で成形する。
それから、空気中で950°C〜1100’C2時間3
00 Kg/ cm”で加圧保持しホットプレス焼結し
た。
(以下余白) 第1表 こうして得られた焼結体の熱膨張係数および同一寸法の
焼結体をダイヤモンドカッターで切断した時のスピンド
ルモータの負荷電流値を同一寸法のMn−Znフェライ
ト切断時を1に規格化した値を切断負荷として示す。い
ずれの材料もチタン酸カルシウム(CaTIOs)より
も小さく、切断が容易であり、フェライトに近い加工性
をしめす。
実施例2 本発明の他の実施例を第1図、第2図を用いて説明する
。第1表に示した組成の焼結体を基板材料として鏡面研
摩し十分洗浄して基板6として、真空槽内を3 X 1
0”Torrに排気した後、Arガスを導入して2 X
 10−2Torrとし、ターゲット組成としてCos
+Nt)+3Zreをスパッタして30μの非晶質合金
膜7を作製した。他方基板6と同じ材料の基板9を、接
着用ガラス層8を介して接着を行いコアを得た。次にギ
ャップ突き合わせ面に巻線窓1oを加工した後、突き合
わせ面をダイヤモンドペーストで鏡面に加工した後、こ
の面にギャップスペーサ材とし5IO2を所定の厚みに
スパッタして、ギャップ形成用の片側が完成する。この
ブロック七全く同じ構造6″〜9′からなる積層コア半
休を突き合わせ、接着用ガラス11によりギャップ形成
を行った。この1対のバーより所定のヘッドを切り出し
ヘッドを完成した。なお比較例として結晶化ガラスを基
板として用いたヘッドも合わせて作製した。
これらのヘッドをビデオテープレコーダ(ヘッドテープ
相対速度3.8m/秒)に取り付は金属蒸着テープを用
いてテープ走行試験をした所、結晶化ガラス基板を用い
たヘッドではヘッド出力の大きな低下が見られたのに対
して本発明の材料を基板に用いたヘッドでは、安定した
出力が得られた。金属蒸着テープ走行100時間後の基
板と金属磁性材料の段差及びヘッド出力を第2表に示す
。なおヘッド出力は、初期値をOdBとした場合の値を
示した。
第2表 第2表の基板材料は組成を限定しなかったが、特許請求
の範囲内であればほぼ同じ結果であった。
本発明で、W 0370〜91モル%、FeaO39〜
30モル%及びW 0385〜95モル%、Cr2O3
5〜15モル%と限定したのはこの範囲を越えると熱膨
張係数が130 X 10−7/’C以上もしくは工0
0XIO−”/’C以下となり非晶質合金をスパッター
装置等により蒸着すると合金膜が剥離する恐れがある為
である。また数%内のレベルでの他の酸化物や場合によ
り窒化物や炭化物等の混入は熱膨張係数及び機械加工性
が損なわなければ許されるものである。又、非晶質合金
膜としてはメタル−メタル系であるCo−M(MはNb
t  T’、’l’a1Zr1W等の金属元素)やCo
−M’ −M”  (M’M#は上記Mで示された金属
元素)はもとより、Sl、B1C1Pを含むメタル−メ
タロイド系等についても特に不都合はない。なお、上記
実施例中ではへラドコアが一層の金属磁性材料について
述べたが、磁性材料と層間絶縁材を交互に構成した積層
ファーについても同様の効果があるものである。センダ
スト合金についても組成の限定は特になく、Fe  8
l−A1合金組成で効果がある。この事は同様に合金磁
性材料であるパーマロイ(鉄ニツケル系合金)について
も、同様の効果が奏される。
発明の効果 以上述べたように、本発明は、WO3を主体とした酸化
物からなるセラミック材料を磁気ヘッドに用イる事によ
り、従来のチタン酸カルシウム(CaTIOa)に比べ
て機械加工性が良いので加工し易く、これを基板材料と
した磁気ヘッドは、熱膨張係数が非晶質合金とほぼ同じ
であるのでスパッター装置等により蒸着しても合金膜が
剥離する心配がない。また、金属磁性材料が非磁性の基
板材料で挟まれたいわゆるサンドイッチ構造の磁気ヘッ
ドにおいてテープ走行したときの基板と金属磁性材料の
段差いわゆる偏摩耗が結晶化ガラス基板に比べて少なく
、即ち基板に対して磁性材料が落ち込むことによるスペ
ーシングロスによるヘッド出力の低下がなく、シたがっ
て安定した出力が得られ、信頼の高い磁気ヘッドが供給
出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例における磁気ヘッドのテープ
摺動面を示す正面図、第2図はその側面図、第3図は従
来の磁気ヘッドのテープ摺動面を示す正面図、第4図は
従来例の磁気ヘッドのテープ摺動面の断面図である。 6.6′・・・基板、7.7′・・・非晶質合金、8.
8′・・・接着用ガラス層、9.9′・・・基板、10
・・・巻線窓、11・・・接着用ガラス、12・・・ギ
ャップ。 代理人の氏名 弁理士 粟野重孝ほか1名−I!− 区 Cす 埋

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)WO_3を主体とした酸化物を含んだ事を特徴と
    する磁気ヘッド用材料。
  2. (2)WO_370〜91モル%、Fe_2O_39〜
    30モル%を含んだ事を特徴とする磁気ヘッド用材料。
  3. (3)WO_385〜95モル%、Cr_2O_35〜
    15モル%を含んだ事を特徴とする磁気ヘッド用材料。
  4. (4)熱膨張係数が100〜130×10^−^7/℃
    を有した事を特徴とする請求項1記載の磁気ヘッド用材
    料。
  5. (5)少なくとも磁気テープと接触するヘッドチップの
    テープ摺動面が、磁性体を基板で挟んだサンドイッチ構
    造からなり、前記基板材料が請求項1記載の材料で構成
    された磁気ヘッド。
  6. (6)磁性体が、非晶質合金からなることを特徴とする
    請求項5記載の磁気ヘッド。
  7. (7)磁性体が、センダスト合金、またはパーマロイ合
    金からなることを特徴とする請求項5記載の磁気ヘッド
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US5217818A (en) 1993-06-08
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