JPH02273237A - 印刷方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （Ａ）産業上の利用分野 本発明は平版印刷機の版胴面に湿し水に対して保水性の
表面を有する可撓性基板を被覆固定して、該基板上に平
版印刷版（単に「刷版」ともいう〕を固着させ、刷版の
大小に拘わらず、インキ汚れのない印刷物を得ることの
できる印刷方法に関する。

ＣＢ）従来技術及びその問題点 平版印刷は平版印刷版をマスターシリンダーと呼ばれる
版胴の面に装着し、装着した版面に油性インキと湿し水
とを供給して行われる。この場合、版面の親油性印刷画
像にインキが受容され、保水性非画像部には湿し水が受
容されるのでインキ反撥性となり、版面のインキ受容性
とインキ反撥性かりまくバランスすることによって平版
印刷が可能となる。

このような平版印刷に用いられる印刷機は新聞印刷に用
いられるような大型機から、卓上型の小型印刷機まで印
刷面積の異なる種々の大きさのものがある。これらの印
刷機の版胴の大きさは印刷機種に応じ固定されており、
−機種の印刷機で印刷できる印刷版のサイズは印刷機毎
に定められている。従って、種々のサイズの印刷版で印
刷する場合、対応する種々のサイズの印刷機を準備する
ことが考えられるが、膨大な設備費と設置スペースが必
要となるため、通常は犬サイズの印刷機を準備し、１台
で大サイズと小サイズ９印刷が行われる。この場合、印
刷物が小サイズであっても、大サイズの印刷版を使用す
る必要があり、印刷版に無駄が生じるという問題がある
。

これらの問題を解決する方法として、大型の印刷機の版
胴面の全印刷有効面を、砂目型加工を施した湿し水に対
して保水性の面を有する可撓性の基板で被覆固定し、こ
の保水性面上に位置合わせした、前記版胴の全印刷有効
面積よりも小さな面積の刷版を、粘着剤により剥離自在
に貼付固定することにより、刷版外の部分にインキ汚れ
を生じることなく印刷できる方法が実開昭６０−３８７
４０号により提案されている。

この方法は版胴の咬えと咬え尻の両クランプによって保
水性面を有する基板を版胴面に被覆固定するとともに、
咬えのクランプ九複数の位置合わせ用ビンを把持し、刷
版の咬え側端部に該位置合わせ用ビンの位置と符合する
位置く形成された複数のビン孔を、この位置合わせ用ビ
ンに引掛けて刷版の位置合わせを行うものである。

しかしながら、この方法では前記公報に記載されている
ように、刷版のビン孔は、通常パンチングにより円形状
に形成されるのに対し、位置合わせ用ビンは偏平な板状
体で形成されているために、刷版をピンに引掛ける際に
ビンとビン孔との保合位置がずれたり、刷版が紙を基体
とする紙版の場合には、刷版のビン孔が破れて位置精度
が悪くなり、不良印刷物を生じさせるという問題がある
。

又これらの問題を生じさせないために慎重なる作業をく
り返す必要があるため、版装着時に長時間を有し、作業
性を低下させるという問題がある。

（Ｃ）発明の目的 本発明の目的は前述のような欠点の解消された位置精度
並びに版装着時の作業性が良く、良質の印刷物を得るこ
とのできる平版印刷版の印刷方法を提供するにある。

ＣＤ）発明の構成 本発明の目的は平版印刷機の版胴面に、湿し水に対して
保水性の表面を有する可撓性基板を、前記版胴の咬えと
咬え尻の両クランプによって被覆固定するとともに、前
記咬えに刷版の折目引掛部材を設け、該引掛部材に刷版
の折曲部の折目をひっかけるとともに、該刷版裏面を前
記保水性表面を有する可撓性基板表面に貼付けて印刷す
ることを特徴とする印刷方法とすることにより達成され
た。

本発明に用いられる湿し水に対して保水性の面を有する
可撓性基板としては種々のものがあるが、所謂ＰＳ版と
呼ばれる平版印刷版の支持体として入手でき、又市販の
２８版を現像液でエツチング処理して支持体上の感光層
等を除去することにより容易に入手することができる。

本発明の実施に際し、刷版の折目形成は特に限定されな
い。刷版の支持体によって適切な方法が選ばれるが折目
にミシン目を付与して折曲げる方法、折曲部を加熱しな
がら折曲げる方法、折曲げたあと折曲部をローラー等で
しごく方法等が挙げられる。

咬えに設けられる刷版の折目引掛部材は、通常咬え側の
クランプに保水性の表面を有する可撓性基板とともに取
付けて固定される。形状は特に゛限定されないが、例え
ばクランプの折目引掛部材把持部が水平の場合あるいは
傾斜をもっている場合、咬えのスペース、さらにはクラ
ンプと版胴面端との位置関係等、種々の要素によって最
適のものが選定される。

第４図及び第５図は本発明に用いられる刷版の折目引掛
部材の例を示した断面図である。第４図はクランプの把
持部が水平型の場合に好ましく適用されるもので、片ａ
がクランプにより把持され、片すが刷版引掛部で、引掛
部の先端Ｃに刷版の折目がひっかけられ、刷版の印刷流
れ方向の位置はこの先端Ｃによって決められる。この場
合片ａと片すの形成する角度　は３０’以下が好ましい
。

第５図はクランプの折目引掛部材把持部が上向きの傾斜
を持っている場合に適用されるもので、符号ａ、　ｂ、
　Ｃは第４図と同様である。

刷版６の巾方向の位置決めは、例えば折目引掛部材の片
ａの上面あるいは咬え側クランプの上面あるいは刷版側
の面及び刷版端面にマークを入れておき、これを合致さ
せることにより笑現できる。

マークの代りに１あるいに２以上のピンを折目弓掛部材
の片すの上面に形成し、刷版の端部近傍にこれに対応す
るピン孔を形成し、これを係合させるようにしてもよい
。

本発明に用いられる粘着剤は特に限定されないが、印刷
後刷版を保水性面を有する可撓性基板から簡単に剥離で
きるものが好ましい。

（Ｅ）実施例 次に図面に基づき本発明の一実施例について説明するが
、本発明はこれに限定されない。

第１図〜第３図は本発明の印刷方法を示した説明図であ
る。咬え側のクランプ１に保水性面を有する可撓性アル
ミニウム板２の１端と第４図に示した刷版引掛部材３を
把持させ、アルミニウム板２の他端を咬え尻側のクラン
プ４に把持させて締め付け、版胴５に密着被覆させる。

次にポリエチレンフィルム支持体の片面にハレーシラン
防止層、ハロゲン化銀乳剤層及び物理現像核層を支持体
側から順次塗設し、銀錯塩拡散転写法にて製版処理して
得られた刷版６の端部近１傍の食中にわたってミシン目
を付与して折曲げ、この折曲げ部の折目７を引掛部材３
にひっかけ、刷版６の裏面に粘着剤を適用して砂目立加
工の施されたアルミニウム板２の表面に粘着させ、刷版
６が動かないように固定して、インキと湿し水を供給し
ながら印刷を行ったところ、位置精度のよい良質の印刷
物を得ることができた。

前記刷版６の折目７の形成は実開昭６３−１４１７５８
号公報に記載の方法により折目の位置にミシン目を付与
し、このミシン目を介して折曲げて形成した。このミシ
ン目を介する折曲は鋭利な折曲げ角を任意に保持できる
ので、本発明に極めて有利である。

刷版の巾方向の位置決めはクランプ１の上面と刷版側傾
針目に位置決め用のマーク８′ｔ−巾方向の中央部に罫
書し、刷版６の端面の中央部にマークを予め形成し簡単
に位置決めできるようにした。

粘着剤として米国３Ｍ社製の商品名デザインボンドを使
用した。

（Ｆ）発明の効果 本発明によれば位置精度並びに版装着時の作業性が良く
、良質の印刷物を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す側断面説明図、第２図
はその部分拡大図、第３図は部分斜視図、第４図及び第
５図は本発明に用いられる刷版折目引掛部材の例を示す
側面図である。 ｌ及び４・・・クランプ ２・・・保水性面を有する可撓性基板 ３・・・刷版折目引掛部材 ５・・・版胴 ６・・・刷版 ７・・・折目 ８及び９・・・巾方向の位置決め用マーク第１図 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、平版印刷機の版胴面に、湿し水に対して保水性の表
   面を有する可撓性基板を、前記版胴の咬えと咬え尻の両
   クランプによつて被覆固定するとともに、前記咬えに刷
   版の折目引掛部材を設け、該引掛部材に刷版の折曲部の
   折目をひつかけるとともに、該刷版裏面を前記保水性表
   面を有する可撓性基板表面に粘着させて印刷することを
   特徴とする印刷方法。