JPH02273209A - ブラダレスタイヤ加硫方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は成形用ブラダを用いることなく、グリーンタイ
ヤ内に熱圧媒等を直接的に作用させて、その加硫成形を
行うブラダレスタイヤ加硫方法に関する。

（従来の技（ネテ） グリーンタイヤを一対の開閉可能な割金型内に装入して
、該タイヤ体内を含む密閉空間を形成し、該空間内に熱
圧媒等の熱源を直接的に作用させて、ブラダを用いるこ
となくその加硫成形を行うブラダレスタイヤ加硫機は、
例えば、特開昭５８−８９３４８号公報に開示されてい
る。

この従来技術は、割金型の閉合時にタイヤ体が金型面に
完全に密着して、部材継目部分等から圧力媒体が漏洩す
るのを防止し、タイヤ体のビード部をその内側面から金
型面に機械的に押え付ける密閉装置に関するものである
が、グリーンタイヤの加硫成形のために必要な前記圧力
媒体の加熱手段としては、密閉空間内に圧力媒体供給口
を介して供給した圧力媒体を、両金型内に設面した加熱
手段、ヒータとファンとを用いて加熱するようにしたも
のである。

（発明が解決しようとする課題） 前述した従来技術にあっては、次の点において技術的な
課題が存在する。

即ち通電ヒータによる加熱装置が、加硫されるグリーン
タイヤの限られた狭いスペースである密閉空間内に設置
されることは、この種加硫機において必須とされるタイ
ヤビード部の密封シール構造の自由な設計の可能性を少
なくし、その有効にして堅牢な密封シール構造が作りに
くくなるのである。

また通電ヒータによって加熱された熱圧媒による加熱で
は、熱圧媒による熱伝達のみでなく、通電ヒータ自身か
らの輻射熱もタイヤに波及するので、一元的かつ均一な
加熱の点で不利であるし、グリーンタイヤ各部における
局部的な過加硫現象の発現も予想され、均一かつ安定し
た加硫内容が得られないのであり、加硫機自体の必要構
造としても複雑化する等の不利は否めない。

本発明では、上記した加熱手段の課題を解決するために
、割金型内に通電ヒータのような加熱源の設置を全廃し
て、密閉空間の有効スペースを大きく確保するとともに
、加熱内容の向上を目的とするものである。

（課題を解決するための手段） 本発明は、前述の目的を達成するために、次の技術的手
段を講じている。

すなわち、本発明は、グリーンタイヤを一対の開閉可能
な割金型内に装入して、該タイヤ体内を含む密閉空間を
形成し、該空間内に熱圧媒等を直接的に作用させてプラ
ダレスの加硫成形を行うに当り、ガス熱圧媒を前記密閉
空間に供給するまでに加熱装置によって所要温度とし、
このガス熱圧媒を、給徘管路および撹拌流動手段を介し
て前記密閉空間内に連続的に供給、循環し、前記グリー
ンタイヤをブラダレスで加硫成形することを特徴とする
ものである。

（作　用） 本発明の上記した技術的手段によれば、例えばＣＯ２、
Ｎ２等の不活性ガスを密閉空間内に供給する前において
、外部に設けた加熱装置によって所要温度に加熱し、こ
の外部加熱した熱圧媒を開閉可能な割金型内に装入した
グリーンタイヤ体内を含む密閉空間内外を連通ずる給排
配管を介して密閉空間内に連続的に供給し、かつこの熱
圧媒を該空間内において撹拌流動させて、積極的にグリ
ーンタイヤ内面に接触させることにより、タイヤはガス
熱圧媒による均一な加硫成形を、確実かつ容易に得られ
、各部均一な加硫内容を得ることができるのである。

またこれによって前記密閉空間内は、撹拌流動手段を除
く他はフリーな空間として存置でき、これにより例えば
グリーンタイヤの密封シール構造のために、充分にして
広いスペースを確保できるのであり、またガスの加熱装
置を各加硫機のプレス外部に付属させ、あるいは独立し
た１個の加熱装置から多数の加硫機に対して、所要温度
に調製したガス熱圧媒を分配供給することができ、また
その温度制御もきわめて容易化されるのである。

（実施例） 本発明による加硫のための加熱手段実施例を、第１図お
よび第２図について説示する。

第１図に例示した実施例において、グリーンタイヤ１は
開閉可能な割金型である可動上型２および固定下型３に
装入される。第１図において２ａはタイヤｌの上部ビー
ド部分を支持する上部ビードリング、３ａは下部ビード
部分を支持する下部ビードリングを示し、また７は上位
の支持ディスク、８は下位の支持ディスクである。

前記支持ディスク８は加硫機下型３の中心に配設される
中心機構９の上端に固定され、上位の支持ディスク７は
支持リング８側に定間隔下に保持されており、これらデ
ィスク７．８には図示省略しているが通電ヒータやグリ
ーンタイヤ１のビード部を押圧して密封シールする密閉
構造が設置されている。

第１図に例示した実施例では、各加硫プレス機毎に不活
性ガス加熱装置１０を付属させるものを示しており、図
示省略しているが、例えば加硫プレスのベースフレーム
内等でかつプレス外部（金型外部）に不活性ガスのだめ
の加熱装置１０を設置し、ＣＯ□、Ｎ２等の不活性ガス
をコンプレッサ１１等で所定圧力値に圧縮したものを、
バルブ１２を有する供給管路１３を経て前記加熱装置１
０内に給送し、例えばスチーム等を利用した熱交換器等
の加熱手段によって、密閉空間に供給する前において少
なくとも加硫温度以上に加熱し、この外部加熱したガス
熱圧媒を、中心機構９を利用した供給管路１４より、支
持ディスク８に設けた供給口４よりグリーンタイヤ１内
に噴出させて供給し、更に、上下の支持ディスク７．８
間に配置したファン６等の撹拌流動手段によってグリー
ンタイヤ１内で熱圧媒を積極的に撹拌かつ流動させて、
同熱圧媒のタイヤ内面に対する接触と、割合型側の加熱
と相まって、グリーンタイヤ１を加硫成形する。

密閉空間に連続的に供給されたガス熱圧媒は、タイヤ１
に対する熱圧作用の後、上位の支持ディスク７側に設け
た排出口５、同排出口５と連通状に設けた排出管路１４
、絞り弁１５等を経て割金型外に排出、かつ回収可能で
ある。この際回収管路１６で例示するように、この管路
１６を前記したコンブレフサ１１側に連絡して、回収ガ
スを循環再使用することも容易に可能である。

第１図において、１４ａは供給管路１４から分岐した分
岐供給回路であり、これは加硫プレスにおいて割金型を
２組用いるツインタイプの場合、他方の割金型にガス熱
圧媒を同様に供給するためのものである。また１７は所
要管路に設ける断熱、保温層を示している。従って第１
図において示すように、コンプレッサ１１からの供給管
路１３を延長して、各加硫プレスＭ１、Ｍ２毎にバルブ
１２を備えた管路１３ａ、１３ｂを中心機構側に連結し
て用いることができ、この際不活性ガス加熱装置１０は
要求に応して大能力のものを用いる。

第２図に例示した実施例では、各加硫プレスより独立し
て１基のガス加熱装置ＩＯを別設し、コンプレッサ１１
からの不活性ガス圧媒を、前記加熱装置１０に送って所
要温度に加熱して熱圧媒とし、これを共通の供給管路１
３から、それぞれバルブ１２を備えた分岐管路１３ａ〜
１３ｄを分設し、各管路を各加硫プレスＨ側に連結して
供給可能としたものである。

なお、前述した第１図の実施例において、加熱装置１０
以降の供給管路１４、分岐供給回路１４ａは断熱、保温
されており、第２図の実施例においても加熱装置１０以
降の管路１３．１３ａ、　１３ｂ等は同じく、断熱、保
温されている。

上記した本発明の各実施例によれば、何れの型式による
も、ガスを金型外部に設けた加熱装置ｌＯを用いること
によって、密閉空間に供給する前において該ガス圧媒を
所要の圧力、温度下に加熱してから、該ガス熱圧媒をグ
リーンタイヤ１を含む密閉空間内に供給、循環させかつ
積極的に撹拌流動させ、タイヤ内面側からの熱と圧力と
の作用により、割合型側の加熱と相まって、その加硫成
形を効率的に進行させることができる。

特に供給熱圧媒の撹拌流動は、熱容量の小さな高温ガス
でタイヤ加熱を行うさい必要なガスの人、出（還／Ａ）
が活発に得られる。また従来のスチーム等に比し、取扱
い容易であるとともに安全であり、またこれによってグ
リーンタイヤ１内の有効スペースを確保し、先に述べた
タイヤビード部の圧着シールによる密封構造の設計の自
由性を拡大し、圧着シール部材のより大型化も可能で、
堅固な密閉構造を実現できるし、この種加硫プレスの金
型内部構造を著しくシンプル化する利点がある。

またタイヤ内面からの加熱が熱圧媒−木であるため、ヒ
ータ使用等における輻射加熱発生のおそれなく、均一、
安定かつ均質な加硫内容を得ることができる。

実施例において示したように、本発明では各加硫プレス
毎にガス加熱装置を付属させることも、また独立した１
基の加熱装置を共通に用いることができ、また図示の給
排管路１４．１３および１５．１６は図例のみに限定さ
れるものでなく、また供給口４、排出口５、流動撹拌の
ためのファン６等の構造、形状も図例のみに制限される
ものでないことは勿論である。

（発明の効果） 本発明によれば、ガスを熱圧媒として用いること、該ガ
スを割金型外に設けた加熱装置により密閉空間に供給す
る前で加熱すること、このガス熱圧媒を給排管路および
撹拌流動手段によって、グリーンタイヤの密閉空間内に
連続的かつ積極的に撹拌流動させることによって、従来
のブラダレスタイヤ加硫機におけるタイヤ内に設置した
ヒータ構造を不要とし、ここに、狭いタイヤ内部空間を
広く活用し、これにより重要など一ド部シール構造の設
計を容易化し、また所要構造の大型、堅牢化を実現でき
、またガス熱圧媒による加熱のため、その撹拌流動と相
まって効率的かつ安定、均質な内面加熱が得られ、優れ
た加硫品質が容易に得られ、また加熱構造に関する限り
、必要構造を著しく簡単かつ容易化できるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は何れも本発明方法実施例の説明図
である。 １・・・グリーンタイヤ、２・・・可動上型、３・・・
固定下型、４・・・供給口、５・・・排出口、６・・・
ファン、９・・・中心機構、ＩＯ・・・ガス加熱装置、
１１・・・コンプレッサ、１２・・・バルブ、１３・・
・供給管路、Ｉ４・・・排出管路、１６・・・回収回路
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）グリーンタイヤを一対の開閉可能な割金型内に装
   入して、該タイヤ体内を含む密閉空間を形成し、 該空間内に熱圧媒等を直接的に作用させてブラダレスの
   加硫成形を行うに当り、ガス熱圧媒を前記密閉空間に供
   給するまでに加熱装置によって所要温度とし、このガス
   熱圧媒を、給排管路および撹拌流動手段を介して前記密
   閉空間内に連続的に供給、循環し、前記グリーンタイヤ
   をブラダレスで加硫成形することを特徴とするブラダレ
   スタイヤ加硫方法。