JPH02270125A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH02270125A
JPH02270125A JP9124589A JP9124589A JPH02270125A JP H02270125 A JPH02270125 A JP H02270125A JP 9124589 A JP9124589 A JP 9124589A JP 9124589 A JP9124589 A JP 9124589A JP H02270125 A JPH02270125 A JP H02270125A
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JP
Japan
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magnetic layer
recording medium
layer
acicular ratio
coating liquid
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Application number
JP9124589A
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English (en)
Inventor
Koichi Masaki
幸一 正木
Goro Akashi
明石 五郎
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は高記録密度におけるS/N比の高い新規な磁気
記録媒体に関するものである。
〔従来技術及びその問題点〕
小型ビデオ・テープにおける低速化、ハイバンド化など
の要求により磁気テープの記録密度(テープヘッド相対
速度/記録信号の最高周波数)の向上の試みが続けられ
ている。この試みの中には磁性層の抗磁力を上げるもの
、残留磁化と抗磁力を同時に上げるメタル・カセットの
ようなもの、あるいは重層構造の磁性層をもち、上層に
高抗磁力の磁性層を配置し記録密度の高いところでの出
力をあげつつ低記録密度の出力の低下を押えたものも提
案されている。
また、近年、垂直磁化記録という考え方が導入され、磁
気記録媒体の面に垂直な方向の残留磁化成分を有効に使
うという提案もある。この垂直磁化記録によると上に定
義した記録密度が高くなり、磁性層厚より記録波長が小
さくなると自己減磁(自己の残留磁化により生じたNS
極間で、自己の磁化と逆向きに自己の磁化を打消す方向
に働く自己減磁基による残留磁化の減少であり、N/S
極間の距離が小さくなるほど大きくなる)による出力低
下はそれ以上なくなり、高記録密度で記録波長が1〜2
μ以下となる領域で有効であるといわれている。この垂
直磁化記録媒体としては、現在はCo−Cr合金のスパ
ッター膜のような、特に面に垂直な方向に磁化し易い材
料が用いられている。これら金属薄膜媒体は、腐食し易
いこと、大量生産適性が不足しているなどまだ問題が多
い。
塗布型の磁性層で、磁性面に平行でない斜めまたは垂直
の磁化成分を利用しようとするものに、米国特許第3,
185,775明細書、同第3゜052.567号、特
公昭49−15283号公報記載のもの等があるが、こ
れらにおいてもノイズレベルが依然として高く、出力も
低いという欠点があった。これら従来技術の欠点を解消
するため長径0.4〜2μあるいは0.3〜1μで、縦
/横比5〜5.0の通常の針状粒子に代えて、粒子サイ
ズを0.30μ以下と小さく、かつ粒子形状を桿状では
あるが、その針状比(粒子長、粒子幅)を1を超え3以
下という短い形状とすることにより、粒子の大きさに起
因する磁化の不連続によるノイズレベルを下げるととも
に前記針状比を小さ(することにより、塗布、乾燥時の
厚み方向の塗膜の減厚による面内配向、塗布時の流動配
向を抑えること、あるいは積極的に面に垂直に配向する
ことが提案されている。(特開昭57−183626号
公報、特開昭57−183627号公報) しかしながら、この種の磁気記録媒体では、磁性層全体
を垂直配向する際に粒子の凝集が起り、磁性層の表面粗
さの劣化がさけられなかった。
一方、磁性層を重層にすることによって、磁気記録媒体
の特性を改良しようとする試みが成されている0例えば
、上層に強磁性金属粉末、下層にCO変性酸化鉄を用い
た磁性層(特開昭54−145104号公報、特開昭5
7−143734号公報)、上層、下層ともに強磁性金
属粉末を使用した磁性層(特開昭60−124025号
公報)上層はBaフェライト、下層は針状磁性体である
磁性層(特開昭57−195329号公報、US444
2159号公報)を有した磁気記録媒体が提案されてい
る。しかしながら、垂直配向かされていないこともあり
、またBaフェライトでは飽和磁化が余り大きくなく、
いずれも出力レベルが低く、特に短波超領域での出力は
不十分であった。
また、電子線硬化樹脂をバインダーとする磁性層に対し
、磁場のかけ方により単一磁性層で垂直配向と水平配向
の2層よりなる磁性層を形成する方法も提案されている
。(特開昭64−46227号公報)しかしながら、前
記の2層よりなる磁性層では、上層も下層も同一の強磁
性粉末を使用しておるために、垂直配向適性と水平配向
適性とを同時に満足することはできなかった。
また、垂直配向した層と水平配向した層の界面での面性
の乱れがあり、それが原因となってノイズが高くなって
しまった。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みなされたもので
あり、・高密度記録に適した特に短波長領域での出力の
大きい磁気記録媒体を提供することを目的としている。
[問題点を解決する手段] 上記本発明の目的は、非磁性支持体上に、結合剤樹脂及
び強磁性粉末を主体とする磁性層を有する磁気記録媒体
において、前記磁性層は2層よりなり、上層磁性層は厚
さが0.5μm以下であり、粒子長が0.1μm以下で
あり、針状比(粒子長/粒子幅)が1を超え、3以下で
ある強磁性金属粉末であってかつ垂直配向されており、
下層磁性層は針状比が3九至20である強磁性粉末が水
平配向されていることを特徴とする磁気記録媒体によっ
て達成される。
本発明の磁気記録媒体においては、その磁性層が2層よ
りなる重層磁性層であって、上層の強磁性粉末は強磁性
金属粉末でありかつ垂直配向されているために、出力が
大きく特に記録波長が短波長になっても出力の劣化がな
く、高配密度記録に適した特性を有している。また、前
記上層磁性層の厚さは、0.5μm以下であるので厚み
損失による短波長領域での出力の低下を軽減でき、更に
、下層磁性層の強磁性粉末を水平配向することにより、
上層磁性層の前記強磁性金属粉末が垂直配向されたこと
による磁性層表面の表面粗さが低下することを防止して
いる。
本発明の目的を有効に達成させるために、前記上層磁性
層の前記強磁性金属粉末の粒子長が00111m以下で
あり、また、粒子長と粒子幅の比である針状比が1を超
え、3以下であること、前記下層磁性層の強磁性粉末は
針状比が3乃至20であることが効果的である。
このように、本発明の磁気記録媒体においては上層磁性
層及び下層磁性層に使用する強磁性粉末の種類及び形状
を限定することが効果的である。
すなわち、上層磁性層の強磁性金属粉末は比較的粒子長
が小さく針状比が小さいので、垂直配向され易(、また
下層磁性層は針状比が比較的大きいので水平配向され易
いので前記本発明の磁気記録媒体の特徴が得られ易くな
っている。
なお、ここで言う前記粒子長とは、透過型電子顕微鏡で
観察したとき測定される前記強磁性粉末の粒子の径の中
で最大の径のことであり、前記粒子幅とは、最小の径の
ことである。上層磁性層の強磁性金属粉末の形状を比較
的針状比の小さくすることにより、垂直配向を容易にし
磁力線の垂直成分を多くできる。
本発明の磁気記録媒体の磁性層を比磁性支持体上に塗布
する方法としては、特開昭61−139929号公報、
特開昭61−54992号公報等に開示されている同時
型N塗布法が望ましい。
すなわち、同時重層塗布とは、初め下層を塗布した後に
湿潤状態のうちに可及的速やかに上層をその下層の上に
塗布する所謂逐次塗布方法、及び多層同時にエクストル
ージョン塗布方式で塗布する方法等をいう。
前記同時重層塗布方式としては、例えば第1図に示すエ
クストルージョン型同時多層塗布方式を用いて実施され
る。
すなわち、連続的に走行する非磁性支持体例えば、バッ
クアップロール4により定速で送られるポリエチレンテ
レフタレートの可撓性支持体1上に同時多層塗布注液器
5を用い下層磁性層用塗布液2と上層磁性層用塗布液3
とを同時に塗布する方法を用いることができる。
本発明の磁気記録媒体の製造方法は前記同時重層塗布方
法に限られるものでなく、例えば逐次塗布方法を用いて
もよい、すなわち、塗布機にてまず下層磁性層用塗布液
を非磁性支持体上にプレコートシ、その直後スムージン
グロールにて該塗布面を平滑化し、前記下層磁性層用塗
布液が湿潤状態にある状態で別の押し出し塗布機により
、上層磁性層用塗布液を塗布する方法により実施するこ
ともできる。
前記同時重層塗布法は、塗布液が湿潤状態で上層、下層
を重層するので、各層中の強磁性粉末はともに自由に動
ける状態にある。そのような状態で垂直配向磁場を印加
すると垂直配向磁場が印加されていても下層の強磁性粉
末は、その針状比が大きく、また上層があるために水平
方向に自ずと配向し、上層は・、針状比が小さいことも
あって、印加磁場の方向に垂直配向され、結局は、上層
は垂直配向、下層は水平配向された重層の磁性層が形成
される。
また、前記同時重層塗布法においては、上層磁性層を非
常に薄く塗布できるので、垂直配向による磁性層の表面
平滑性の低下をかなり低減できる。
さらに、前記同時重層塗布法においてまず垂直配向した
上層磁性層だけが乾燥した状態で、水平磁場を印加して
下層磁性層を水平配向する方法、上層磁性層の結合剤樹
脂に電子線硬化バインダーを使用し、下層磁性層の結合
剤樹脂は通常の熱硬化もしくは熱可塑性樹脂にして垂直
配向復電子線を照射して先ず上層磁性層をセットし、次
いで下層磁性層を水平配向する方法等により本発明の磁
気記録媒体を得ることもできる。
すなわち、上層磁性層は、強磁性金属粉末が垂直配向さ
れた状態でセットしておき、下層磁性層が未乾燥で強磁
性粉末が流動化状態にある間に、水平方向の磁場を印加
して、下層磁性層の強磁性粉末を水平配向しようとする
方法である。
本発明の磁気記録媒体の磁性層の形成は前記同時重層塗
布法に限定されるものではないことは勿論である。
本発明の上層磁性層には強磁性金属粉末が使用される0
強磁性金属粉末は、他の強磁性粉末よりも磁気特性が優
れており、上層磁性層に用いることにより、高密度記録
に最適な磁気記録媒体を得ることができる。
本発明における前記上層磁性層中の強磁性金属粉末とし
ては、金属分が70重量%以上で、かつ金属分の80重
量%以上が少なくとも1種類の強磁性金属、合金が用い
られる。
例えば、Fe、Co、Ni、Fe−Co、Fe−Ni、
Co−Ni、Fe−Co−Ni、希土類金属等であり、
さらにこれらの金属、合金中にAI!、、 St、 A
I!、−3i、 P、 TI、 V、 Cr。
Zn、Mn、Ca等の他の成分を20重量%以下含んで
いてもよい。
粒子長、針状比は、出発原料の形状をコントロールして
、例えば、特開昭59−78930号公報に開示されて
いるように撓結防止処理後、水素還元、徐酸化処理する
ことにより得ることができる。
前記上層磁性層に使用する前記強磁性金属粉末の粒子の
大きさは、粒子長が0.1μm以下望ましくは、0.0
2乃至0.08μmであり、粒子長があまり大きくなる
と垂直配向されにくくなり、また垂直配向したとき磁性
層の表面粗さが劣化してスペーシングロスによる出力低
下が大きくなって望ましくない。
また、前記強磁性金属粉末の針状比は、■を超え、3以
下であり、望ましくは、1.5乃至2゜5である。針状
比が余り大きくなると強磁性粉末粒子自体の体積増加が
大きくなって、ノイズの増大を招き好ましくない。
上層磁性層に使用する前記強磁性金属粉末の保磁力(H
c)は、900乃至2000Deさらに望ましくは10
00乃至1700Deである。
また、飽和磁化量(σS)は、90乃至160e m 
u / g望ましくは100乃至140 emu/gで
ある。
前記下N磁性層に使用する強磁性粉末としては、酸化鉄
、コバルト被着酸化鉄、二酸化クロム、金属もしくは合
金を挙げることができる。
下層磁性層に使用する前記強磁性粉末の針状比は3乃至
20が望ましく、さらに望ましくは、4乃至20である
。針状比が余り小さいと水平配向が困難となり、上層磁
性層の平滑性が低下するようになる。
下層磁性層に使用する前記強磁性粉末の保磁力(Hc)
は、350乃至20000eが望ましく、さらに望まし
くは400乃至15000eである。
また、前記下層磁性層に使用する強磁性粉末の粒子長は
、0. 1乃至0.7μmであり、より望ましくは0.
1乃至0.5μmである。また、X線回折による結晶子
サイズは100乃至400人、さらに望ましくは100
乃至300人である。
前記上層磁性層の厚さは、0.5μm以下であり、望ま
しくは、0.1乃至0. 5μmである。
前記上層磁性層の厚さがあまり厚くなると、垂直配向後
のテープ表面粗さが劣化し、スペーシングロスによる出
力低下を招き、本発明の目的を十分に達成できなくなる
本発明の磁気記録媒体の前記磁性層の全厚は、通常、1
.5乃至0.5μmの範囲にあればよい。
本発明の磁気記録媒体で使用できる結合剤樹脂としては
、塩化ビニル系共重合体樹脂(例、塩化ビニル共重合体
、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル/酢酸
ビニル/ビニルアルコール共重合体、塩化ビニル/酢酸
ビニル/マレイン酸共重合体、塩化ビニル/塩化ビニリ
デン共重合体)、アクリル系樹脂(例、塩化ビニル/ア
クリロニトリル共重合体、塩化ビニリデン/アクリロニ
トリル共重合体、(メタ)アクリル酸エステル/アクリ
ロニトリル共重合体、(メタ)アクリル酸エステル/塩
化ビニリデン共重合体、(メタ)アクリル酸エステル/
スチレン共重合体、ブタジェン/アクリロニトリル共重
合体)、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリフ
ッ化ビニル、ポリアミド樹脂、ポリビニルブチレートお
よびスチレン/ブタジェン共重合体に上記極性基(−S
o3M。
03Os M、  C00M、−PO(OM’ )t 
)および−0PO(OM’)z )を少なくとも一種導
入したポリマーから選ばれる。好ましくは塩化ビニル系
共重合体樹脂に極性基が導入されたポリマーであり、分
子量は1万〜lO万、好ましくは2万〜5万であり、好
ましい極性基としては一3OsNa、−So、H,−0
PO,H,、−COOHである。
上記極性基は、上記ポリマー中に104〜101当量/
g、好ましくは10−6〜10−4当量/gの範囲で含
まれていることが好ましい。
本発明の磁気記録媒体の結合側樹脂として使用される電
子線硬化型樹脂は、極性基および炭素炭素不飽和結合を
分子中にそれぞれ1個以上含むポリ塩化ビニル系化合物
が好適である。極性基としてCOgH,OH,S Os
M、 S OaM、 P OsMt 。
OPO3ffM!基(Mば水素、アルカリ金属またはア
ンモニウム)などのうち少なくとも1種以上の基と炭素
炭素不飽和結合を含む塩化ビニル系重合体、塩化ビニル
−酢酸ビニル系共重合体、塩化ビニル−プロピオン酸ビ
ニル系共重合体、塩化ビニリデン−酢酸ビニル系共重合
体などの共重合体がよい、なかでも極性基として好まし
いものは、Cot H,S03 M基であり、更に好ま
しくはS(hM基である。これらの極性基の含有量とし
てはポリマー1グラムあたり10−’〜10−3当量程
度含むものが好ましく、更に好ましくは10−b〜10
−4当量であり最も好ましくはlo−s〜5*10゛5
当量である。この範囲を外れると強磁性微粉末の分散性
が不良となり、また電磁変換特性も大幅に低下する。炭
素炭素不飽和結合の平均含有量としては、1分子あたり
1〜20であり好ましくは2〜15である。分子量とし
ては3,000〜50,000好ましくは8,000〜
30.OOOである。この範囲を外れると硬化性が不良
になったりあるいは耐久性が悪くなったりする。
電子線硬化型樹脂には、前記ポリ塩化ビニル化合物の他
に極性基および炭素炭素不飽和結合を分子中にそれぞれ
1個以上含むウレタン系化合物が用いられる。その主鎖
の骨格がポリエステル、ポリエーテル、ポリエステルエ
ーテル、ポリカプロラクトン、ポリカーボネイトなどの
いずれでもよい、最も一般的に使うことのできるものは
ポリエステルである。
前記の電子線硬化型樹脂の原料となるビニル系モノマー
としては、放射線照射により重合可能な化合物であって
、炭素−炭素不飽和結合を分子中に1個以上有する化合
物であり、(メタ)アクリル酸エステル類、(メタ)ア
クリルアミド類、アリル化合物、ビニルエーテル類、ビ
ニルエステル類、ビニル異部環化合物、゛N−ビニル化
合物、スチレン類、アクリル酸、メタクリル酸、クロト
ン酸類、イタコン酸類、オレフィン類等が例としてあげ
られる。これらのうち好ましいものとしてメタクリロイ
ル基を2個以上含む下記の化合物があげられる。具体的
にはミ トリメチールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート
等である。
本発明の磁気記録媒体における非磁性支持体の例として
は、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポ
リカーボネート、ポリエチレンナフタレート、ポリアミ
ド、ポリアミドイミド、ポリイミドなどの各種の合成樹
脂フィルム、およびアルミ箔、ステンレスなどの金属箔
を挙げることができる。また、非磁性支持体の厚さは、
一般には2.5〜100μm、好ましくは3〜70μm
である。
非磁性支持体は、後述する磁性層が設けられていない側
にバック層(バッキング層)が設けられたものであって
も良い。
[発明の効果] 上層は、厚さが0.5μm以下であり、その中に含まれ
る強磁性粉末が粒子長及び針状比がともに小さい強磁性
金属粉末を使用し更にその強磁性金属粉末を垂直配向し
、下層は、針状比が大きい強磁性粉末を水平配向した2
層よりなる重層磁性層とすることにより、出力が大きく
、記録波長が短波長となっても出力の低下がない高密度
記録に適した磁気記録媒体とすることができる。
以上の本発明の磁気記録媒体の新規な特徴を以下の実施
例によって具体的に説明する。
なお、1部」とあるのは、「重量部」のことである。
[実施例3−1] 硫酸第1鉄水溶液中にN2を吹き込み酸化を防止し中和
量の1.5倍のNaOHを加えて、溶液温度を40°C
とし、次に重炭酸アンモニウムを添加して、40℃に液
温を保持しながら空気を吹き込み、酸化を行ってα−F
eOOHを得た。
反応液中の第1鉄イオン濃度をかえることにより、粒子
長を、重炭酸ナトリウムの添加量を変えることにより針
状比をコントロールして、粒子長及び針状比の異なるα
−FeOOHを合成した。
しかる後、得られた各α−FeOOHにFeに対して、
Coが5原子%複着されるだけCO3O4水溶液を加え
て、NaOHでpHを8.5に調整し、Co(OH)z
をcx−FeOOHの粒子表面に形成した。
次に、硫酸アルミをAEの量に換算してFeに対して5
原子%加え、さらに、硫酸アルミニウムを中和するだけ
のNaOH水溶液を加え、その後、溶液のpHが8.5
となるまでさらにNaOH水溶液を加えて、CO被被着
−FeOOH上にA!化合物を被着した。
そして、水洗、造粒、乾燥を行って、粒子表面にCo及
びA2が被着したα−FeOOHを得た。
次いで、そのa−FeOOHを500℃で2時間脱水し
さらに475°Cで水素還元した。還元後、窒素に空気
を混合したガスを、温度が60°Cを越えないように徐
々に酸素濃度を高めて、最終的には空気を送り込むこと
によって、徐酸化して粒子表面が安定化した強磁性金属
粉末を得た。
以上のようにして得られた強磁性金属粉末の粒子長及び
針状比を透過型電子顕微鏡による観察により測定し、ま
た、磁気特性(抗磁力Hc、飽和磁化σS)東英工業製
VSMで測定磁場10kOeで測定した。
その結果が、第1表である。
第1表 (上層磁性層用塗布液の製造) (塗布液M)・・・結合剤樹脂が熱硬化性樹脂強磁性金
属粉末(第2表に記載)    100部塩化ビニル共
重合体(SOsNa基含有)(日本ゼオン■襲MRII
O)       12部ポリウレタン樹脂 (日本ポリウレタン■製N2304)     8部α
−アルミナ(住友化学■製Hit100粒子径0.06
μm)    5部 カーボンブラック(三菱化成■製 #950 B)     1部 ステアリン酸              2部ステア
リン酸ブチル           2部メチルエチル
ケトン         125部シクロヘキサノン 
         125部以上の組成物をサンドグラ
インダーで2時間分散した後、イソシアネート化合物(
日本ポリウレタン■製、コロネートL)8部を加え、さ
らに30分分散した後、1μmの平均孔径を有するフィ
ルターを用いて濾過して、上層磁性層用塗布液Mを得た
(塗布液N)・・・結合剤樹脂が電子線硬化型樹脂強磁
性金属粉末(第2表に記載)   100部塩化ビニル
共重合体系アクリレート (酸価13、分子量20000、 アクリロイル基平均含有量2.8個/分子)15部 ウレタンアクリレート (酸価10.分子量10000、 アクリロイル基平均含有量3個/分子)  10部トリ
メチロールプロパントリアクリレート 4部α−アルミ
ナ(住友化学■製 HitlOO粒子径0.06μm)     5部カー
ボンブラック(三菱化成■製 #950B)  、    1部 ステアリン酸              2部ステア
リン酸ブチル           2部メチルエチル
ケトン         125部シクロヘキサノン 
         125部上記組成物をサンドグライ
ンダーで2時間分散した後、1μmの平均孔径を有する
フィルターを用いて濾過して、上層磁性層用塗布液Nを
得た。
(下層磁性層用塗布液Pの製造) Co変性酸化鉄(粒子長0.20μm、針状比8Hc8
500e、飽和磁化75emu/gr、比表面積49g
/gr)         100部結合剤樹脂 塩化ビニル共重合体(日本ゼオン■製 MRIIOSO3Na基含有)   12部ポリウレタ
ン樹脂 (日本ポリウレタン■製N2304)     8部α
−アルミナ(住友化学■製HitlOO粒子径0.06
μm)          5部カーボンブラック(コ
ロンビアカーボン製コンダクテックス5CU)    
    4部ステアリン酸             
  2部ステアリン酸ブチル           2
部メチルエチルケトン         125部シク
ロヘキサノン           125部以上の組
成物をサンドグラインダーで2時間分散した後、イソシ
アネート化合物(日本ポリウレタン■製、コロネートし
)8部を加え、さらに30分分散した後、1μmの平均
孔径を有するフィルターを用いて濾過して、下層磁性層
用塗布液Pを得た。
(磁気記録媒体の製造) 第1図に、その要部の断面図を示したエクストルージョ
ン型塗布ヘッド5を有する同時重層塗布機により、厚さ
10μmのポリエチレンテレフタレートの非磁性支持体
1上に、塗布速度100m/分で下層磁性層用塗布液2
として塗布液Pを給液量20cc/イで及び上層磁性層
用塗布液3として塗布液M″5t、はNを給液量4 c
c / nlの条件で塗布した。
塗布後、直ちに第2図にその概略図を示した、永久磁石
6.7.8.9.10.11.12.13を並べた配向
ゾーンを通過させた。
上層磁性層用塗布液3として、前記塗布液Mを使用した
場合は、第2図(a)に示した、ゾーンを通過させて、
塗布面に80℃の乾燥風14を当て、まず上層磁性層中
の強磁性金属粉末を前記永久磁石6及び7により垂直配
向するとともにセットした。
また、上層磁性層用塗布液3として、結合剤樹脂が電子
線硬化樹脂である前記塗布液Nを使用したときは、第2
図(b)の配向ゾーンを通過させて、加速電圧165k
V、ビーム電流6mAで7μradの吸収線量になるよ
うに電子線15を照射し、上層磁性層の強磁性金属粉末
を前記永久磁石lO及び11により垂直配向するととも
にセットした。
その後、2極対陶磁石8.9もしくは12.13により
水平配向を行って、乾燥した。さらに、スーパーカレン
ダーで磁性層を加圧成形処理して、8閣幅に裁断して、
第2表に示した上層磁性層、下層磁性層よりなる8mm
ビデオ用の磁気記録媒体の試料を得た。
(評価) 上記のようにして得られた、8cmビデオ用の磁気記録
媒体の試料の各特性を以下の条件で評価した。
電磁変換特性の測定は、市販のHigh−8用ビデオレ
コーダーFujix  hi −8M830HR型を用
いて、7MHzのビデオ感度(RF小出力ピーク値をオ
シロスコープで読みとる)、S/間を(シバツク製92
5R−I  NTSCカラービデオノイズメーターでノ
イズを測定)測定した。
試料AMのS/間をOdB (基準にした。)表面粗さ
は、WYKO社(USAアリシナ州)型光波干渉3次元
粗さ計rTOPo−3DJを用い250μm角の試料に
つき測定した。測定値の算出に当っては、傾斜補正、球
面補正、円筒補正等の補正をJIS−8601に従って
加えて、中心面平均粗さRalを表面粗さの値とした。
さらに、磁性層の厚さを、各試料の切片を透過型電子顕
微鏡で観察することにより求めた。
得られた試料を第2表に示す。
なお、磁性層の厚さは、各試料とも上層磁性層は0.5
μmであり、下層磁性層は2.5μmであった。
上層の磁性層の強磁性金属粉末の針状比が3を超えてい
る磁気記録媒体(試料AM、BM、CM、DM)では、
磁性層の表面粗さが大きく、ビデオ感度、S/間ともに
低い値であった。また、前記針状比が3を超えていなく
ても粒子長が0. 5μm以上である磁気記録媒体(試
料EM、IM)でも磁性層の表面粗さが太き(、ビデオ
感度、S/間ともにあまり大きくならなかった。
〔実施例−2〕 実施例−1と同じ同時重層塗布機により下層用塗布液及
び上層用塗布液の吸液量を第3表のように変えて、磁性
層厚の異なる8ミリビデオ用磁気記録媒体の試料を得た
。その他の製造条件は実施例−1と同一である。得られ
た試料につき実施例−1の場合と同一の条件でビデオ感
度、37N、磁性層の表面あらさを測定した。その結果
を第3表に示す。
上層の深さが、0.5μmを超えると(試料FM−3、
GN−3)[重層の表面あらさが大きくなり、それにと
もないビデオ感度、S/間が低下してしまった。
〔比較例−1〕 第2図(b)の永久磁石10をN極にかえて水平配向ゾ
ーンとした以外は、実施例−2のLN−1と同一の条件
で、磁性層全体が水平配向された試料LN−2を得た。
〔比較例−2〕 下層磁性層用塗布液2として、上層用塗布液Nにかえた
以外比較例−1と同一の条件で2.95μm厚の単一層
でかつ水平配向された磁気記録媒体の試料LN−3を得
た。
【比較例−3〕 第2図(b)の永久磁石10をS極にし、永久磁石12
をS極にかえた以外比較例−2と同一の条件で3.1μ
m厚の単一層でかつ全層が垂直配向された磁気記録媒体
の試料LN−4を得た。
以上の比較例−1から比較例−3までの試料の評価結果
を第4表に示す。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の磁気記録媒体の磁性層の塗布に使用
できるエクストルージョン型同時多層塗布方式の要部を
示す概略図である。 第2図は、本発明の磁気記録媒体の磁性層の配向、乾燥
プロセスの要部を示す概略図である。 1 ・・・・・・ 非磁性支持体 2 ・・・・・・ 下層磁性層用塗布液3 ・・・・・
・ 上層磁性層用塗布液4 ・・・・・・ バックアッ
プロール5 ・・・・・・ エクストルージョン型塗布
ヘッド6.7.8.9、l0111.12.13・・・
・・・ 永久磁石 14・・・・・・ 乾燥風 15・・・・・・ 電子線 特許出願人 富士写真フィルム株式会社第1図 第2図 平成1年7ρ月に日 持許庁長宮 殿 1、事件の表示    平成1年特願第りlコ弘!号2
、発明の名称  磁気記録媒体 3、補正をする者 事件との関係       特許出願人性 所  神奈
川県南足柄市中沼210番地連絡先 〒106東京都港
区西麻布2丁目26番30号4、 補正の対象  明細
書の「発明の詳細な説明」の欄 5、 補正の内容 明細書の「発明の詳細な説明」の項の記載を下記の通り
補正する。 1)第5真6行目の 「短波超」を 「短波長」 と補正する。 2)第12頁17行目の r2000De」を 「20000e」 と補正する。 3)第12頁18行目の r1700De」を r17000e」 と補正する。 4)第14頁5行目の 「0.5μm」を 「5.0μm」 と補正する。 5)第20頁18行目の 「σS)果実」を 「σS)を果実」 と補正する。 6)第24頁7〜8行目の 「α−アルミナ・・・・・・・・・  5部」を削除す
る。 7)第6頁18行目の 「高配密度記録」を 「高記録密度」 と補正する。 8)第16頁9行目の 「5*」を 「5×」 と補正する。 9)第19頁5行目の 「〔実施例3−1)Jを 「〔実施例〕」 と補正する。 10)第19頁6行目の 「N8」を ’Ng(窒素)ガス」 と補正する。 11)第24頁1行目の r49 g/g rJを r49rrr/gr」 と補正する。 12)第26頁3行目の 「μrad」を ’Mrad」 と補正する。 13)第31頁の第3表を、別紙のものと差し替える。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)非磁性支持体上に、結合剤樹脂及び強磁性粉末を
    主体とする磁性層を有する磁気記録媒体において、前記
    磁性層は2層よりなり、上層磁性層は厚さが0.5μm
    以下であり、粒子長が0.1μm以下であり、針状比(
    粒子長/粒子幅)が1を超え、3以下である強磁性金属
    粉末であってかつ垂直配向されており、下層磁性層は針
    状比が3乃至20である強磁性粉末が水平配向されてい
    ることを特徴とする磁気記録媒体。
  2. (2)同時重層塗布法により前記磁性層が形成されたこ
    とを特徴とする請求項1記載の磁気記録媒体。
  3. (3)上層磁性層の結合剤樹脂が電子線を照射して硬化
    せしめられた生成物であることを特徴とする請求項1記
    載の磁気記録媒体。
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Cited By (1)

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