JPH0226997Y2 - - Google Patents

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JPH0226997Y2
JPH0226997Y2 JP1984155639U JP15563984U JPH0226997Y2 JP H0226997 Y2 JPH0226997 Y2 JP H0226997Y2 JP 1984155639 U JP1984155639 U JP 1984155639U JP 15563984 U JP15563984 U JP 15563984U JP H0226997 Y2 JPH0226997 Y2 JP H0226997Y2
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JP
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net
synthetic resin
belt
reinforcing fibers
civil engineering
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JP1984155639U
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JPS6171633U (ja
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、法面保護のための編棚工、軟弱地盤
沈下防止のための敷網工など、土木工事に好適に
使用される土木用ネツト本体に関する。
(従来の技術) 従来より、ポリエチレンやポリプロピレン等の
合成樹脂で成形したネツトが開発されている。
かかる合成樹脂製ネツトは、軽量で取り扱い易
く、しかも寸法安定性、靭性、耐蝕性、耐寒性等
に優れたものであるが、編棚工や敷網工等の土木
工事に使用するときは次のような問題がある。
(考案が解決しようとする問題点) 即ち、編棚工の場合を例にとつて説明すると、
第4図に示すように、法面100に杭101を間
隔おきに打ち込み、この杭101に合成樹脂製ネ
ツト102を固定することによつて、法面の崩落
防止用の編棚が造られるのであるが、この合成樹
脂製ネツト102は強度、特に耐引張強度が充分
でないため、該ネツト102によつてせき止めら
れる土砂量が多いと破線で示すように大きく手前
に弯曲し、土砂が該ネツト102を越えて落下す
るという問題がある。同様に、敷網工の場合にお
いても、敷設する合成樹脂製ネツトの耐引張強度
が不充分であると、地盤の極めて軟弱なところで
局部的な沈下を生じる等の問題がある。
(問題を解決するための手段) 本考案の土木用ネツトは、上記問題を解決する
ため、可撓性を有するメインロープを結束してな
るネツトと、このネツトのメインロープに取り付
けられた細い糸状、または線材もしくは薄板の成
形部材よりなる土壌保持部材と、合成樹脂製のネ
ツト本体に熱圧着した構成としたものである。
(作用) 本考案においてネツト本体に熱圧着される合成
樹脂製ベルトは、長手方向に走る多数の合成樹脂
の補強繊維が数束に束ねられて巾方向にほぼ等間
隔で平行に内蔵されているため、耐引張強度がベ
ルト全体にわたつてほぼ均等となつており、しか
も合成樹脂の補強繊維の量がベルト全体の30〜90
%を占めているため、ガラス繊維等を混入した合
成樹脂製ベルトに比べると比較にならないほど耐
引張強度が大きい。本考案の土木用ネツトは、こ
のように耐引張強度が極めて大きい強度ムラのな
い合成樹脂製ベルトを合成樹脂製のネツト本体に
熱圧着してあるため、ネツト本体に大きい引張力
が作用しても該ベルトによつて打ち消され、ネツ
トに伸びを生じることは殆どない。従つて、編棚
工に使用しても、せき止めた土砂の重さで大きく
弯曲することがないので、土砂のネツト越しの落
下を充分に阻止することができ、また敷網工に使
用しても局部的な地盤沈下を防止することができ
る。
以下、実施例を挙げて本考案の土木用ネツトを
詳述する。
(実施例) 第1図に示す実施例において、1はポリエチレ
ンやポリプロピレン等の合成樹脂で押出成形され
た角目を有する長尺のネツト本体であり、このネ
ツト本体1の幅方向の一端縁(図では上端縁)に
は、合成樹脂製ベルト2が熱圧着されている。そ
して、該ネツト本体1の他端縁(図では下端縁)
の近傍にも、同様の合成樹脂製ベルト2が熱圧着
されている。
この合成樹脂製ベルト2には、第2図に示すよ
うに、長手方向に走る無数の合成樹脂の補強繊維
3が数束に束ねられて巾方向にほぼ等間隔で平行
に内蔵された構造を有し、その補強繊維量はベル
ト全体の30〜90%を占めている。そのため、該ベ
ルト2は全体にわたつて耐引張強度がほぼ均等で
あり、しかも該ベルト2の長手方向の耐引張強度
は極めて大きく、引張力が作用しても殆ど伸長す
ることはない。
かかるベルト2は、ネツト本体1との熱圧着性
を高めるために、ネツト本体1と同じ合成樹脂で
成形するのが望ましい。また、補強繊維3として
は、耐引張強度の大きいポリエステル繊維等が好
適であり、上記のように補強繊維量はベルト全体
の30〜90%とする必要がある。繊維量が30%より
少ない場合はベルト2の長手方向の耐引張強度が
まだ不充分であり、90%より多い場合はベルト2
の機械的強度が低下して長手方向にひび割れ等を
生じる虞が出てくるからである。
このような土木用ネツトの使用方法は従来ネツ
トと同様で、例えば編棚工に使用する場合には、
第3図の如く、法面4に杭5を間隔おきに打ち込
み、この杭5に該土木用ネツトAを固定して、法
面崩落防止用の編棚を設けるのである。しかして
法面4の土砂は該土木用ネツトAでせき止めら
れ、該ネツトAは土砂の荷重で手前に弯曲しよう
として長手方向の大きい引張力が働くが、この引
張力は耐引張強度の高い合成樹脂製ベルト2,2
によつて打ち消されるため、該ネツトAが従来ネ
ツトのように弯曲して弛むことはない。従つて、
土砂のネツト越しの落下を満足に防止することが
可能となる。また、この土木用ネツトAは、下側
のベルト2がネツト本体1の下端縁より少し上側
にあり、下端縁の網目が該ベルト2で閉鎖されて
いないので、法面を流れる水がせき止められるこ
とはない。
尚、この実施例のネツトでは、2本のベルト2
が熱圧着されているだけであるが、耐引張強度を
更に高めるためにベルト2を3本以上熱圧着する
ように構成してもよい。
(効果) 以上の説明から理解できるように、本考案の土
木用ネツトは、長手方向に走る多数の合成樹脂の
補強繊維が数束に束ねられて巾方向にほぼ等間隔
で平行に内蔵され、その補強繊維量がベルト全体
の30〜90%を占める合成樹脂製ベルトを、合成樹
脂製のネツト本体に熱圧着した構成としたので、
引張力が作用しても、耐引張強度の高い補強繊維
入りの該ベルトで打ち消されてネツトに伸びを生
じることがなく、従つて、このネツトを土木工事
に使用した場合に、ネツトの伸びや弛みに起因す
る種々の不都合を全て解消できるという効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の正面図、第2図は
第1図の−線拡大断面図、第3図は本考案の
一使用例の説明図、第4図は従来ネツトの使用例
の説明図である。 1……ネツト本体、2……合成樹脂製ベルト、
3……補強繊維。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 長手方向に走る多数の合成樹脂の補強繊維が数
    束に束ねられて巾方向にほぼ等間隔で平行に内蔵
    され、その補強繊維量がベルト全体の30〜90%を
    占める合成樹脂製ベルトを、合成樹脂製のネツト
    本体に熱圧着して成る土木用ネツト。
JP1984155639U 1984-10-15 1984-10-15 Expired JPH0226997Y2 (ja)

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JP1984155639U JPH0226997Y2 (ja) 1984-10-15 1984-10-15

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JP1984155639U JPH0226997Y2 (ja) 1984-10-15 1984-10-15

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JPS6171633U JPS6171633U (ja) 1986-05-15
JPH0226997Y2 true JPH0226997Y2 (ja) 1990-07-23

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5058817A (ja) * 1973-05-31 1975-05-21
JPS5432905B2 (ja) * 1975-10-29 1979-10-17

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6129783Y2 (ja) * 1977-08-10 1986-09-02

Patent Citations (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5058817A (ja) * 1973-05-31 1975-05-21
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JPS6171633U (ja) 1986-05-15

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