JPH02269381A - 映像表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は映像表示装置に関するものであり、特に映像表
示部の帯電防止効果ならびに防曇効果を有し、かつこれ
ら効果が持続性に優れた映像表示装置に関するものであ
る。

従来の技術 従来、テレビジーン受像機などの映像装置はブラウン管
を通して直接映像を写すかまたは、ブラウン管の前面に
ガラスまたは透明合成樹脂（ポリアクリレート、ポリカ
ーボネート樹脂など）のパネルを介して映像を写してい
る。ところがこれらブラウン管ならびに前面パネルは帯
電防止効果ならびに防曇効果がなく、静電気による障害
ならびに急激な環境の変化等による曇りが生じ、著しく
不快感を与えたり不明瞭な映像になることがある。

発明が解決しようとする課題 従来、帯電防止効果をもたせるために帯電防止剤の塗布
が一般的である。しかしこの方法は短時間では有効であ
るが持続性に乏しいという欠点がある。また防曇効果を
もたせるためには種々の方法が提案されているが、防曇
効果は十分でなく極一部の分野（スキー用・ヘルメット
用のゴーグル。

室内での鏡等）に実用化されているのが現状であり、浴
室等の高温高湿条件下また温度湿度が急激に変化する環
境下においてはほとんど使用できない状態である。さら
にその効果についても持続性に問題があり現在でも種々
検討されている。

課題を解決するための手段 本発明は、上記問題点の帯電ならびに曇りに対してこれ
ら障害を取り除いた映像装置で、映像表示体表面に水に
不溶な吸水性樹脂膜を形成することにより、帯電防止な
らびに防曇性を発揮するものである。

特に持続性を向上させるためにエネルギー線を照射する
ことにより重合反応を起こし、水に不溶化できるアクリ
ル酸誘導体を主成分とする吸水性樹脂膜を設けること、
また、映像表示体表面の透明体の表面を機械的または化
学的に処理を行い表面に微小凹凸を形成すること、なら
びに映像表示体表面に接着層を設けさらに水に不溶な吸
水性樹脂膜を形成することにより持続性のある帯電防止
ならびに防曇効果に優れた映像表示装置を提供するもの
である。

作用 本発明の映像表示装置は、映像表示体の表面に形成され
た水に不溶な吸水性樹脂膜が雰囲気の水分を吸収するこ
とにより帯電防止効果ならびに防曇性を発揮するもので
ある。

また、吸水性樹脂膜を水に不溶化することにより、これ
ら効果を持続性のあるものにし、さらに吸水性樹脂膜が
アクリル酸誘導体を主成分とすることにより防曇効果な
らびに帯電防止効果の優れたものになる。

また、映像表示体表面を機械的あるいは化学的に処理を
行い、表面に微小凹凸を形成するか映像表示体の表面に
接着層を設けることにより表示体と水に不溶な吸水性樹
脂膜との接着性を向上させることにより、水に不溶な吸
水性樹脂膜の持続性を向上させるものである。

実施例 以下実施例の一例をテレビジーン受像機について詳細に
説明する。

（実施例１） 市販のテレビシロン受像機のブラウン管表面に水に不溶
な吸水性樹脂膜として　１．アクリル酸誘導体重合物　
２．セルロース系樹脂　３．水酸基含有ポリエステル樹
脂を用い、約３０μｍの樹脂膜を形成した。上記樹脂膜
を設けたテレビジョン受像機と市販のテレビジ１ン受像
機そのまま（未処理品）と帯電性・防曇性の比較を行っ
た。測定条件はそれぞれのテレビジ１ン受像機を１０℃
８０９ＡＲＨ雰囲気に放置し゛その後　２５℃　６０％
ＲＨ，４０℃　８０％ＲＨ，８０℃　９５％ＲＨの環境
に順次五分間さらしたときのそれぞれの帯電ならびに防
曇性を評価した。結果を表１の比較例１に示す。

表１ 比較例１ 上記結果において、 試料１ニ アクリル酸誘導体重 合物 試料２： セルロース系樹脂 試料３： 水酸 基含有ポリエステル樹脂　試料４：市販のテレビシロン
受像機　環境１：　１０℃　６０％ＲＨ環境２：２５℃
６０％ＲＨ環境３；４０℃８０％ＲＨ環境４：　８０℃
　９５　％　ＲＨを示し、帯電性６防曇性が良好なもの
を　Ｏ不都合なものを　Ｘ　とした。

この様にアクリル酸誘導体重合物を用いたものは全ての
環境において、帯電性−防曇性とも良好な結果を得た。

また、セルロース系および水酸基含有ポリエステル樹脂
については帯電性は良好であるが防曇性については市販
のテレビジーン受像機（未処理品）と同等であった。

（実施例２） アクリル酸誘導体またはアクリル酸アミド誘導体として
アクリルアミド、Ｎ、　　Ｎ−ジアリルアクリルアミド
、Ｎ−アクリロイルピロリジン、アクリル酸２−ヒドロ
キシエチルを用いて膜を形成し紫外線を照射することに
より重合させ、水に不溶化させたのち実施例１と同様に
評価した。この結果を表２の比較例２に示す。

帯電性および防曇性の評価は環境１：　１０℃６０％Ｒ
Ｈから　環境３：　４０℃　８０％ＲＨに変化させたと
きの状態から評価した。

表２　比較例２ 上記結果において　Ｏ：良好なもの　　×：不都合なも
のを示す。

試料５ニアクリルアミド　試料６：Ｎ、Ｎ−ジアリルア
クリルアミド　試料７：Ｎ−７クリロイルビロリジン　
試料８ニアクリル酸２−ヒドロキシエチルを示す。この
様にアクリル酸誘導体の帯電性・防曇性は良好であり、
かつアクリル酸アミド誘導体がより好ましい。

（実施例３） 持続性を評価するために　６０℃　９５％の雰囲気で加
速劣化試験を行い紫外線を照射しないものとの比較を行
った。この結果を表３の比較例３に示す。

（以下余白） 表３ 比較例３ 上記結果において 試料９ニ アクリルアミドの 紫外線重合物 試料１０： Ｎ。

Ｎ−ジアリルア クリルアミドの紫外線重合物　　試料１１：Ｎ−７クリ
ロイルビロリジンの紫外線重合物　　試料１２ニアクリ
ル酸２−ヒドロキシエチルの紫外線重合物また、（）内
は未反応物である。

また、アクリル酸誘導体、アクリル酸アミド誘導体に紫
外線を照射し重合を行ったが、他に熱。

電子線等のエネルギーを照射しても同様であった。

この様に紫外線等のエネルギーを照射したものの持続性
は非常に良好であり、帯電性・防曇性についても問題が
ない。

（実施例４） 図に示すごとく、テレビシロン受像機１００のブラウン
管１０１表面を弗酸でエツチングして凹凸層を形成した
もの又はブラウン管表面に接着層１０３としてアクリル
系樹脂、ポリエステル系樹脂、シランカップリング剤、
チタネートカップリング剤をそれぞれ形成したものに吸
水性樹脂膜１０２としてＮ−アクリロイルピロリジンを
主成分とするアクリル酸誘導体を形成し、紫外線を照射
して重合物を形成したものと市販のテレビシロン受像機
のブラウン管に接着層を介せずに　Ｎ−アクリロイルピ
ロリジンを主成分とするアクリル酸誘導体を形成し、紫
外線を照射して重合物を形成したものについて持続性を
評価した。条件は　７０℃　９５％ＲＨ雰囲気で加速劣
化試験を行った後、形成した膜の剥離状態から評価した
。その結果を表４の比較例４に示す。

表４　比較例４ 上記結果において　　試料１３：未処理品試料１４：弗
酸エツチング処理品　　試料１６：シランカップリング
処理品　　　試料１６：チタネートカップリング処理品
　　　試料１７：ポリエステル樹脂処理品　　試料１８
ニアクリル系樹脂処理品を示す。

この様に未処理品と比較し表面に微小凹凸を形成したも
のあるいはカップリング剤処理を施したものや樹脂によ
り接着層を施したものについて良好な結果を得た。

また、弗酸でエツチングする方法以外に機械的に表面に
微小凹凸を形成しても弗酸でエツチングしたものと同様
な結果を得た。

発明の効果 本発明は浴室等の高温高湿の環境下ならびに温度湿度が
急激に変化する環境下においても帯電防止ならびに防曇
効果に優れ、さらに形成した膜の剥離などがなく持続性
に優れた映像表示装置である。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例の表示装置の要部断面図である。 １０１・・・ブラウン管、　１０２・・・吸水性樹脂膜
、１０３・・・接着層または表面凹凸層。

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）映像表示体表面の透明体に、透明で水に不溶な吸
   水性樹脂膜を形成したことを特徴とする映像表示装置。
2. （２）映像表示体表面の透明体に、アクリル酸誘導体の
   単独または共重合体を主成分とする吸水性樹脂膜を形成
   し、エネルギーを照射することにより吸水性樹脂膜を水
   に不溶化したことを特徴とする映像表示装置。
3. （３）映像表示体表面の透明体の表面を機械的または化
   学的に処理を行い表面に微小凹凸を形成し、この微小凹
   凸面に水に不溶な吸水性樹脂膜を形成したことを特徴と
   する映像表示装置。
4. （４）映像表示体表面の透明体に接着層を介し水に不溶
   な吸水性樹脂膜を設けたことを特徴とする映像表示装置
   。
5. （５）アクリル酸誘導体がメタアクリル酸アミド誘導体
   からなることを特徴とする特許請求の範囲第３項記載の
   映像表示装置。