JPH02268244A - 光センサの分光感度測定方法 - Google Patents

光センサの分光感度測定方法

Info

Publication number
JPH02268244A
JPH02268244A JP8967989A JP8967989A JPH02268244A JP H02268244 A JPH02268244 A JP H02268244A JP 8967989 A JP8967989 A JP 8967989A JP 8967989 A JP8967989 A JP 8967989A JP H02268244 A JPH02268244 A JP H02268244A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical sensor
light
light source
spectral sensitivity
measured
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8967989A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2755418B2 (ja
Inventor
Taizo Hoshino
泰三 星野
Atsuki Matsumura
篤樹 松村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP8967989A priority Critical patent/JP2755418B2/ja
Publication of JPH02268244A publication Critical patent/JPH02268244A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2755418B2 publication Critical patent/JP2755418B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
  • Testing Of Optical Devices Or Fibers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、光センサに照射される光の波長に対する分光
感度を測定する測定方法に関する。
(従来の技術) 光センサに用いられる高性能半導体素子を作製する手法
として、有機金属熱分解気相成長法(Metal Or
ganic Chemikal Vapor pepo
sition 、以下、MOCVD法と言う)が知られ
ており、従来の作成方法に比較して量産性、膜厚及び組
成比の制御性の面において極めて優れた技術となってい
る。
このような既知の手法により作製された光センサ素子は
、パッケージングされた後に広い分野で用いられている
が、その用途に応じた特性を把握する必要があることか
ら、製造した後の検査段階にて、各製造条件における光
センサの分光感度特性を評価している。
光センサにおける従来の分光感度の測定方法は、分光器
を用いて特定波長の単色光を測定する光センサと予め分
光感度が既知である標準光センサとに照射し、両者の出
力強度を相対的に比較することにより被測定物である光
センサの分光感度を測定していた。
すなわち、第19図に示すように、白色光源50からの
光を集光ミラー51により集光して分光器52に入射し
、当該分光器52によって、ある波長の単色光に分光す
る。そして、この特定波長λの単色光に重畳した高調波
をロングパスフィルタ53によって除去した後に、再び
集光ミラー54によって集光し、被測定物である光セン
サ55に照射する。このとき、光センサ55より出力さ
れる出力強度Aと、当該光センサ55に照射された光量
P1及び求める光センサ55の分光感度Rとの間には、
A=RΦP        ・・・・・・ (2)の関
係が成立する。
したがって、被測定物である光センサ55への放射光i
Pと、この光により出力された光センサ55の出力強度
とが測定あるいは計算できれば、光センサ55の分光感
度が容易に求まるわけであるが、ここで、光源の放射ス
ペクトル、すなわち、光の波長λに対する放射輝度りの
関係、分光器52の分散効率、すなわち各波長における
出射光量と入射光量との比、及び測定光学系で用いられ
る集光ミラー5L54の反射率の内、1つでも未知の値
が存在すると、前述した放射光ff1Pが求められない
ことになる。
そこで従来においては、第19図に示す測定光学系にお
いて、特定波長λに分光した際に、被測定物として、照
射される光の波長λに対するそれぞれの分光感度Rが予
め知られている標準光センサを用い、これと分光感度を
測定する光センサ55とを相対的に比較することにより
、分光感度Rを測定していた。
すなわち、標準光センサの分光感度をR8、このときの
光センサの出力強度をA。とすると、前記(2)式より
下記の式が成立する。
Ao−RO−P       −・−・−(3)ここで
、放射光ff1Pは等しいから、(2)(3)式より、
A / A o = R/ R。
したがって、求める光センサ55の分光感度Rは、R=
A/ Ao  会 Ro          −−(4
)にて表される。
このような操作を波長λ毎に繰り返し、被測定物である
光センサ55の分光感度Rを所定の波長領域で求めたの
が第20図に示すグラフである。本図にて示す光センサ
は、波長が5〜10μmの領域で相対分光感度が最大と
なることから、この波長領域にて使用して好適な光セン
サであることが認められ、この値が所定の規格範囲内で
あるか否かの評価を行なうことができる。
(発明が解決しようとする課題) ところが、このような従来の光センサの分光感度測定方
法によれば、測定光学系の装置が大がかりになるという
欠点がある。すなわち、従来装置には少なくとも、白色
光源、複数の集光ミラー分光器、分光器を駆動するため
の駆動装置、高調波の混入を防止するロングパスフィル
タ、当該ロングパスフィルタの切換え機構、分光感度が
既知の標準光センサ、光センサからの出力を記録する記
録装置等が必要となる。
また、従来の測定装置には分光器が必須であるため、白
色光源からの光を単色光に分光する際に、分光される光
の波長領域によってはプリズムを変更しなければならな
いという非常に煩わしい操作をともなってしまう。
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされ
たものであり、簡便な装置で光センサの分光感度を測定
することができ、しかも、いずれの波長領域でも分光感
度の測定ができると共に、任意の周波数における感度、
すなわち直流的感度及び交流的感度の両方を測定するこ
とができる測定方法を提供することを目的とする。
[発明の構成コ (課題を解決するための手段) 上記目的を達成するための本発明は、放射スペクトル可
変手段により少なくともn個の互いに独立した放射スペ
クトルの波形が与えられる光源から、被測定物である光
センサに少なくとも前記n個の光をそれぞれ照射し、こ
のとき光センサから出力される少な(ともn個の出力強
度により、n個に分割した前記光の波長領域のそれぞれ
における前記光センサの分光感度を測定する方法であっ
て、 ある放射スペクトルをもつ光(添字jにて表わす)の、
ある分割された波長領域(添字iにて表わす)における
前記光源の放射光量をPji。
ある放射スペクトルをもつ光を照射したときの前記光セ
ンサの出力強度をAj、 ある分割された波長領域における前記光センサの分光感
度をRiとしたときに、 (j=1.2. ・・・1m1但しm≧n)により与え
られる (1)式から前記光センサの分光感度(Ri)
を求めることを特徴とする光センサの分光感度測定方法
である。
(作用) このように構成した本発明にあっては、以下の手順によ
り分光感度を測定することができる。
まず、放射スペクトル可変手段の制御パラメータに対す
る光源の波形、つまり波長に対する放射光量あるいは放
射輝度が予め測定された光源を用いる。そして、ある制
御パラメータjにおいてこの光源から被測定物である光
センサに光を照射し、このとき、光センサから出力され
る出力強度Ajを測定する。
次に、波長領域を任意にn分割し、jなる制御パラメー
タを設定した光源から放射される光のうち、ある波長領
域iにおける放射光ff1Pjiと、上記測定された出
力強度Ajとを下記式、(j=1.2.  ・・・2m
1但しm≧n)に代入して得られる分光感度Rnについ
ての連立方程式を演算することにより、任意に分割した
波長域における光センサの分光感度Riを求めることが
できる。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は、本発明の測定方法を用いて被測定物である光
センサの分光感度を測定する装置を示す基本構成図、第
2図は、光センサの検出視野が光源より小さい場合にお
ける同測定装置の光源及び光センサ部分を示す構成図、
第3〜7図は、光センサの検出視野が光源より大きい場
合における同測定装置の光源、光センサ及び補正装置部
分を示す構成図、第8図は、同じ(光センサの検出視野
が光源より大きい場合における他の実施例に係る同測定
装置の光源及び光センサ部分を示す構成図である。
第1図に示す如く、本実施例の測定装置は、被測定物で
ある光センサ10と、当該光センサ1oに特定の放射ス
ペクトルを有する光を照射する白色光源11と、この白
色光R11の放射スペクトルの波形を変更する放射スペ
クトル変更手段12と、種々の演算を行う演算手段13
とから構成されている。
前記白色光源11として本実施例は黒体炉を用いている
。この黒体炉11は、周知のように完全放射体であって
、るつぼ内に収容された円筒管からなる黒体と、るつぼ
内に前記黒体を包含するように充填された白金と、るつ
ぼ全体を埋め込んで熱絶縁を向上せしめるトリア粉など
から構成され、るつぼ周囲に設けられた高周波加熱コイ
ルなどからなる加熱手段によって白金を介して黒体を加
熱することにより白色光を発生させるようになっている
。そして、この黒体炉11から発せられる白色光は、黒
体の加熱温度によりその放射スペクトル、すなわち、光
の波長λと放射輝度りとの関係が独立して変化するとい
う特性を有している。換言すれば、黒体炉11の加熱温
度に対して特定の放射スペクトルを有する光を発生させ
る特性を備えており、しかも、これらの光は互いに独立
、すなわち単に放射輝度りが相似的に変化したものでな
く、波長λに対する放射輝度りの波形がそれぞれ異なる
波形となるという特性を有している。したがって、本実
施例にあっては、放射スペクトル変更手段12を黒体炉
11の加熱温度Tとし、ある特定の加熱温度1つに対し
て、独立した1つの放射スペクトルの波形を有する光を
光源11から発生させるようにしている。
また、被測定物である光センサ10は、前記光源11か
ら照射される光の方向に対して対向する位置に設置され
、この光源11及び光センサ10は、乾燥した窒素ガス
を充満した所定の密閉容器内に収容されている。これに
より大気中の水蒸気あるいは二酸化炭素等による光の吸
収を防止することができる。
前記演算手段13は、光センサ10の出力強度Aを検出
する検出部14と、予め必要なデータを格納しておく記
憶部15と、これら出力強度A及び必要なデータを入力
して光センサ10の分光感度Rを演算する演算部16と
を有しており、マイクロコンピュータなどにより構成す
ることができる。本実施例にあっては、光センサ10の
出力強度Aを検出する検出部14として直流電圧計を用
い、また記憶部15には、黒体炉11の加熱温度Tに対
する光源11の放射光量Pのデータを格納している。
また、前記演算部16にて演算された光センサ10の波
長λに対する分光感度Rを記録する記録手段17を当該
演算部16に接続するように構成することもできる。
第2図に示すように、前記光センサ10の検出視野αが
前記光源11の大きさより小さい場合にあっては、上述
した装置構成のみによって測定することができるが、第
3図に示すように、光センサ10の検出視野βが光源1
1の大きさより大きい場合には、測定光学系に光源11
以外からの光が当該光センサ10に照射されることから
、以下述べるような検出視野の補正装置を用いて測定を
行なう。
この補正装置は、予め理論式によりその放射光量を算出
し得る部材(18)を用いることにより、実際の光源1
1を当該光源と所定の関係を有する新たな光源とみなす
ことができるように構成したものであって、実際の測定
値との誤差が生じることなく測定できるという特徴を備
えている。
すなわち、まず第4図に示すように、光センサ10の検
出視野βを光源11の大きさ以下に制限するために通孔
19が形成されたバッフル板18を光源11と光センサ
10との間に配設し、さらに、このバッフル板18の表
面を黒化すると共に室温と同一温度に温調した状態で、
光センサ10の出力強度Aを測定し、この測定値Aを後
述する(9)式に代入する。
このとき、光センサlOに照射される光ff1Plには
、第7図に示すように光?lj、llから放射された光
ff1Pと、前記バッフル板18から放射された光(主
に赤外線である)による光量とが含まれている。
後者の光量は、表面を黒化された前記バッフル板18を
室温における黒体、すなわち完全放射体とみなすことが
できることから、前記通孔19が形成された前記バッフ
ル板18(第4図)と同一位置に配設された通孔が形成
されていないバッフル板20(第5図)から放射される
光ff1POから、前記通孔19が形成された前記バッ
フル板18(第4図)と同一位置に配設された前記通孔
と同一形状のバッフル板21(第6図)から放射される
光ff1P2を減じた値(PO−P2 )となる。した
がって、求める光量P1は、 PL =P+ (PO−P2 )    ・・・・・・
(5)となり、ここで、P、PO,P2のそれぞれの値
は、ブランクの放射式を用いて精度良く、しかも容易に
算出することができる。つまり、光センサ10の検出視
野が光源11の大きさより大きい場合には、上述した検
出視野の補正装置を用いることにより、Plなる光量を
放射する新たな光源を備えた測定光学系とみなす訳であ
る。
なお、光センサ10の検出視野が光源11の大きさより
大きい場合の測定は、第8図に示すように、前記バッフ
ル板18に代えて、光源11と光センサ10との間にミ
ラーあるいはレンズなどの光学素子22を設置して行な
うこともできる。
この場合には、光源11から発せられる光の反射率が1
00%であるミラー22を用いることが好ましく、反射
率100%のミラー22の表面から放射される光量は0
となることから、光センサ10に照射される光量は光源
11からの光量のみとなる。したがって、この場合にお
いても、ミラー22の光学的特性、すなわちFメンバあ
るいは口径及び焦点距離、光源11とミラー22の幾何
学的配置等から、光源11から放射される光量を算出す
ることができ、これによって、前述した第1図に示す測
定光学系と同様に光センサ10の分光感度を求めること
ができる。
次に、本発明の測定方法における解析原理について説明
する。
前述したように、黒体炉11は完全放射体であることか
ら、その放射スペクトル、すなわち光の波長λに対する
放射輝度りの関係は、波長λと炉温Tとの関数で表され
たブランクの放射式によって求められる。
すなわち、黒体炉11からの放射スペクトルをMO〔λ
、Tl  (W/ゴ)、波長をλ(m)、炉温をT (
K)とすると、この放射スペクトルは、Me[λ、 T
コ 一= C111λ−5(exp  (C2/λT)−1
1・・・・・・ (6) で表される。ここで、C1,C2はブランク定数、ボル
ツマン定数及び真空中の光速度から求まる定数であり、 C1=3.7X1020 C2=1.4X107 である。
まず、光センサ10の分光感度を求めようとする波長領
域(λ5〜λE)を任意にn個に分割する。
この分割は、等分割である必要はな(、例えば、被測定
物である光センサ10の分光感度領域が予め予想される
ならば、その高感度領域の立ち上がり部分において細分
化すると、高精度の測定結果を得ることができ、本発明
の活用上好ましいものとなる。
また、この波長領域(λS〜λE)を分割するに際し、
もし、被測定物である光センサ10の分光感度域の境界
値、すなわち、その光よりも短波長域、長波長域では、 (分光感度)−〇 であるような値が、予め予想できる場合には、その境界
値を前述のλ3、λ6とする。
もし、そのような予想ができなければ、波長域の短波長
側の境界値をλ5として0を、長波長側の境界値をλE
として■を設定する。
したがって、この波長分割は、 λS〜λ1〜λ2・・・・・・λn−1〜λEとなり、
便宜上この波長領域を ズ1JX21・・・Σ。−1,ズ。
及び ズ1=[λ1〜1.λ、] 但し、λ0=λ3.λ。−λE と表わす。
次に、放射スペクトル可変手段により選択されたある一
つの放射スペクトルの光を光源11から光センサlOに
照射した際に、当該放射スペクトルのうち前述したある
分割波長領域[λ1−1.λ1]による放射光量をP(
Σl)、黒体炉11の温度がT (K)のとき光センサ
10に照射される光のうち波長領域[λ、−1.λ1]
にある成分の光量をLT (Σ1)とすると、 (i=1.2・・・・・・+n) であることから、この放射光iPをλに対して矩形近似
すれば、 P(λ1) =LT  (ズ1)  (λ1−λ1−1)・・・(8
)また、波長領域ス、における求めるべき光センサの分
光感度をR(ΣI)とすると、波長領域λ1において光
量P (X)の光が光センサに照射されたとき、当該光
センサ10は、R(Σ1)・P(ズ1)の強度の信号を
出力する。ここで、この照射された光量と出力強度との
関係は、各波長領域で独立に成立することから、全波長
領域、すなわち[λS、λE]の光が照射されたときの
光センサ10の出力強度は、各波長領域からの寄与成分
の総和として測定されていることになる。したがって、
測定された光センサの出力強度Aヨは、(j=1.2.
  ・・・、n) にて表わされる。なお、PT+(ズ1)は、黒体炉11
の温度がT、のときの波長領域■、内における放射光量
を表わす。また、A 71は黒体炉11の温度がT、の
ときの測定された光センサの出力強度を表わす。
したがって、上記(9)式は、求めるべき未知数R(2
,)、R(ズ2 ) 、 −R(Xn)についてのn元
1次連立方程式となる。そして、PTl(2)、PT2
(XI)、 ・・・P7o(at)が互いに独立した放
射スペクトルを有する光源を用いていることからも、第
2図に示すように、光センサ1oの検出視野αが光源1
1の大きさより小さい場合にあっては、前述した(6)
 (7) (8)式を用いることにより、また、第3図
に示すように、光センサ1oの検出視野βが光源11の
大きさより大きい場合にあっては、前述した(5) (
6) (7) (8)式を用いることにより、当該(9
)式はR(2゜)について解けることになる。
上述した実施例にあっては、黒体炉11の温度Tを変え
ることにより得られる光#、11からの放射スペクトル
の種類が、分割波長領域の数nと等しい場合について説
明したが、本発明はこの実施例に限定されることなく、
放射スペクトルの種類がn個以上であれば良い。この場
合には、前記(1)式により得られる方程式の数が、求
めるべき未知数の数より多くなることから、当該方程式
は最小2乗法により解けることになる。
次に、第9〜17図を参照して、本発明の他の実施例に
ついて説明する。上述した第1実施例は、照射される光
に対する光センサ10の直流的分光感度を4vj定する
一例であるが、以下述べる第2実施例は、任意の周波数
に変調された光源11からの光に対する光センサ10の
交流的分光感度を測定する具体例である。
第9図は、第2実施例に係る測定方法を用いて被測定物
である光センサの分光感度を測定する装置を示す構成図
、第10,11図は、光センサの検出視野が光源より小
さい場合における同測定装置の光源及び光センサ部分を
示す構成図、及び光センサにより照射される光量と時間
との関係を示すグラフ、第12〜17図は、光センサの
検出視野が光源より大きい場合における同測定装置の光
源、光センサ及び補正装置部分を示す構成図、及び光セ
ンサにより照射される光量と時間との関係を示すグラフ
である。
第9図に示すように、本実施例の測定装置は、前述した
第1実施例の構成部品である被測定物である光センサ1
0と、当該光センサ10に特定の放射スペクトルを有す
る光を照射する白色光1i11と、この白色光源11の
放射スペクトルの波形を変更する放射スペクトル変更手
段12と、種々の演算を行う演算手段13とに加え、前
記光源11と光センサ1゜との間に、当該光源11から
の光を所定の周波数の光に変調する変調装置23を有し
ている。また、前記光センサ10の出力端子には、当該
出力信号を増幅させて信号強度を大きくするための増幅
器24が接続され、さらにこの増幅された出力信号のう
ち、周波数変調装置23により変調された交流波形を検
出するロックインアンプ25が接続されている。
なお、前記増幅器24は、光センサ10からの出力信号
が十分大きい場合には設ける必要はなく、前述した第1
実施例にこの増幅器24を適用しても良い。
このような光センサの出力信号のうち、周波数変調装置
23により変調された交流部分のみを抽出する手段とし
ては、他にも種々考えられる。例えば、単に交流電圧計
を光センサの出力端子に接続して平均電圧を測定したり
、また、光センサの出力端子に直流変換器を接続し、さ
らに直流電圧計を接続して、この直流電圧を測定するこ
ともできる。さらに、CRアクティブフィルタによって
光センサの出力信号の中心周波数を周波数変調装置23
による変調周波数に一致させ、これを交流電圧計によっ
て測定したり、あるいは直流変換器を介して直流電圧計
によって測定したりすることも可能である。
前記周波数変換装置23は、表面が黒化され、かつ室温
と同一温度に温調されると共に、光源11からの光を通
過させる通孔26が所定間隔をもって形成されたチョッ
ピングブレード27を有し、このチョピングブレード2
7には、当該チョッピングブレード27をある一定の速
度にて回転させる駆動部28が設けられている。前記通
孔26は光センサ10の検出視野より大きく形成されて
いる。また、周波数変調装置23の駆動部28から出力
されるリファレンス信号は、前記ロックインアンプ25
に入力されるように結線されている。
前記演算手段13は、予め必要なデータを格納しておく
記憶部15と、前記ロックインアンプ25から送信され
た出力強度A及び必要なデータを人力して光センサ10
の分光感度Rを演算する演算部16とを有しており、マ
イクロコンピュータなどにより構成することができる。
本実施例にあっても、記憶部15には、黒体炉11の加
熱温度Tに対する光源11の放射光ff1Pのデータを
格納している。
また、前記演算部16にて演算された光センサ10の波
長λに対する分光感度Rを記録する記録手段17を当該
演算部16に接続するように構成することもできる。
このように構成した本実施例にあっては、光源11と光
センサ10との間に周波数変調装置23を設置している
ことから、当該光センサ10には変調装置23から発せ
られた光(主に赤外線)も照射されていることになる。
したがって、本実施例に係る測定装置は、第10図に示
す測定装置により光源11から照射される光量Pから、
第13図に示す変調装置23のチョッピングブレード2
7から発せられる光量P3を減じた光量(P−P3)の
新たな光源を有する測定光学系となっているとみなすこ
とができる(第11図参照)。ここで、光ff1P及び
P3は、前記第1実施例と同様にして算出することがで
きる。
第10図に示すように、前記光センサ10の検出視野α
が前記光源11の大きさより小さい場合にあっては、上
述した装置構成のみによって測定することができるが、
第12図に示すように、光センサ10の検出視野βが光
源11の大きさより大きい場合には、測定光学系に光源
11以外からの光が当該光センサ10に照射されること
から、前述した第1実施例と同様な検出視野の補正装置
を用いて測定を行なう。
この補正装置は、予め理論式によりその放射光量を算出
し得る部材(29)を用いることにより、実際の光源1
1を当該光源と所定の関係を有する新たな光源とみなす
ことができるように構成したものであって、実際の測定
値との誤差が生じることなく測定できるという特徴を備
えている。
すなわち、まず第12図に示すように、光センサ10の
検出視野βを光源11の大きさ以下に制限するために通
孔30が形成されたバッフル板29を光源11と周波数
変調装置23との間に配設し、さらにこのバッフル板2
9の表面を黒化すると共に室温と同一温度に温調した状
態で、光センサ10の出力強度Aを測定し、この測定値
Aを前述した(9)式に代入する。
このとき、第12図に示す光センサ10に照射される光
ff1Plは、第15図に示すように光源11から放射
された光量Pと、第19図に示すように、前記バッフル
板29と同一位置に配設された通孔が形成されていない
バッフル板31から放射される光量POとを加算した光
量から、第14図に示すように前記バッフル板29に形
成された通孔30に相当するバッフル板から照射される
光量P2と、第13図に示すようにチョッピングブレー
ド27が光源11からの光を遮ったときの光センサ10
によって検出される光ff1P3とを加算した光量を減
じた光量、つまり、 PL =P+PO−P2−P3・・・ (9)となる。
これらP、PO,PL、P2.P3の関係は第16図に
示す通りである。
ここで、P、PO,P2.P3のそれぞれの値は、ブラ
ンクの放射式を用いて精度良く、しかも容易に算出する
ことができる。つまり、光センサ10の検出視野が光源
11の大きさより大きい場合には、に述した検出視野の
補正装置を用いることにより、Plなる光量を放射する
新たな光源を備えた測定光学系とみなす訳である。
このように構成した本実施例にあっても、前記第1実施
例にて詳述した(9)式により、光センサの分光感度R
Eについての連立方程式を得ることができ、これを前記
演算手段13にて解くことにより、任意に分割した波長
領域における交流的分光感度を得ることができる。
なお、本発明は、前述した第1及び第2実施例のみに限
定されることなく、種々の変形例が考えられ、特に測定
装置の実施例は、本発明の要件を満たす限りにおいて種
々のものが適用できる。例えば、実施例にあっては、光
源として黒体炉を用いたが、フィラメント電流値により
互いに独立した放射スペクトルを発生させ得るランプも
適用することができる。
次に、本発明の分光感度測定方法について、さらに具体
的な実施例を挙げて説明する。
本具体例は、第9図に示す装置構成にて測定を行ない、
その測定結果を第18図に示す。
なお、本具体例においては、第9図における被測定物で
ある光センサ10には分光感度が予め知られている市販
のものを使用し、一方、光源11として黒体炉を用いる
とと共に、演算手段13としてマイクロコンピュータを
使用した。また、放射スペクトル変更手段12としては
、黒体炉の温度コントローラを用い、前記マイクロコン
ピュータによって当該温度コントローラを制御した。こ
こで、黒体炉11、周波数変調装置23、被測定物であ
る光センサ10は、乾燥窒素ガスを充満させた密閉容器
内に収容し、大気中の水蒸気及び二酸化炭素等の影響を
除去するようにした。
測定条件としては、周波数変調装置23における変調周
波数を8Hzとし、黒体炉11の温度は200〜100
0℃(473〜1273K)の間を100℃単位に設定
して測定した。また、光源の分割波長は、 032、 1.0、 4.0、 7.0.10.0、1
3.0、16.0、19.0.22.0.100.0 
 μmの9区分とした。
黒体炉からの放射光量は、各設定温度において、前述し
たブランクの放射式によって求め、また、得られた連立
方程式(9元1次連立方程式)は、前記マイクロコンピ
ュータを用いてガウスの消去法にて算出した。
第18図には、上記測定結果(図中、実線にて示す)と
、その比較例として光センサの特性(図中、破線にて示
す)とを示したが、この結果からも本発明の測定方法の
精度が優れたものであるかを理解することができる。
[発明の効果コ 以上述べたように本発明によれば、極めて簡便な装置構
成により光センサの分光感度を測定することができ、し
かも、いずれの波長領域でも分光感度の測定ができると
共に、任意の周波数において、すなわち直流的感度及び
交流的感度の両方を測定することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の測定方法を用いて被測定物である光
センサの分光感度を測定する装置を示す基本構成図、第
2図は、光センサの検出視野が光源より小さい場合にお
ける同測定装置の光源及び光センサ部分を示す構成図、
第3〜7図は、光センサの検出視野が光源より大きい場
合における同測定装置の光源、光センサ及び補正装置部
分を示す構成図、第8図は、同じく光センサの検出視野
が光源より大きい場合における他の実施例に係る同測定
装置の光源及び光センサ部分を示す構成図、第9図は、
本発明の第2実施例に係る測定方法を用いて被測定物で
ある光センサの分光感度を測定する装置を示す構成図、
第10.11図は、光センサの検出視野が光源より小さ
い場合における同測定装置の光源及び光センサ部分を示
す構成図、及び光センサにより照射される売足と時間と
の関係を示すグラフ、第12〜17図は、光センサの検
出視野が光源より大きい場合における同測定装置の光源
、光センサ及び補正装置部分を示す構成図、及び光セン
サにより照射される光量と時間との関係を示すグラフ、
第18図は、本発明の具体例による分光感度の測定結果
を示すグラフ、第19〜20図は、従来の分光感度測定
方法を用いた測定装置を示す構成図及び測定により得ら
れたデータを示すグラフである。 10・・・光センサ(被測定物)、11・・・光源、1
2・・・放射スペクトル変更手段、13・・・演算手段

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 放射スペクトル可変手段により少なくともn個の互いに
    独立した放射スペクトルの波形が与えられる光源から、
    被測定物である光センサに少なくとも前記n個の光をそ
    れぞれ照射し、このとき光センサから出力される少なく
    ともn個の出力強度により、n個に分割した前記光の波
    長領域のそれぞれにおける前記光センサの分光感度を測
    定する方法であって、 ある放射スペクトルをもつ光(添字jにて表わす)の、
    ある分割された波長領域(添字iにて表わす)における
    前記光源の放射光量をPji、 ある放射スペクトルをもつ光を照射したときの前記光セ
    ンサの出力強度をAj、 ある分割された波長領域における前記光センサの分光感
    度をRiとしたときに、 Aj=Σ^n_i_=_1(Ri・Pji)・・・・・
    ・(1)(j=1、2、・・・、m、但しm≧n) により与えられる(1)式から前記光センサの分光感度
    (Ri)を求めることを特徴とする光センサの分光感度
    測定方法。
JP8967989A 1989-04-11 1989-04-11 光センサの分光感度測定方法 Expired - Lifetime JP2755418B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8967989A JP2755418B2 (ja) 1989-04-11 1989-04-11 光センサの分光感度測定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8967989A JP2755418B2 (ja) 1989-04-11 1989-04-11 光センサの分光感度測定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02268244A true JPH02268244A (ja) 1990-11-01
JP2755418B2 JP2755418B2 (ja) 1998-05-20

Family

ID=13977446

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8967989A Expired - Lifetime JP2755418B2 (ja) 1989-04-11 1989-04-11 光センサの分光感度測定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2755418B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013181765A (ja) * 2012-02-29 2013-09-12 Kyocera Document Solutions Inc 指向性角度測定システム及び指向性角度測定方法
WO2021166365A1 (ja) * 2020-02-19 2021-08-26 株式会社フジクラ モニタ装置、モニタ方法、及びレーザ装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013181765A (ja) * 2012-02-29 2013-09-12 Kyocera Document Solutions Inc 指向性角度測定システム及び指向性角度測定方法
WO2021166365A1 (ja) * 2020-02-19 2021-08-26 株式会社フジクラ モニタ装置、モニタ方法、及びレーザ装置
JPWO2021166365A1 (ja) * 2020-02-19 2021-08-26

Also Published As

Publication number Publication date
JP2755418B2 (ja) 1998-05-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4730112A (en) Oxygen measurement using visible radiation
JP2587180B2 (ja) 発光分光分析方法および装置
JP6513762B2 (ja) 分析装置、分析装置用プログラム及び分析方法
US3032654A (en) Emission spectrometer
JPS6337224A (ja) 分光蛍光光度計
JPS58103625A (ja) 光度計
JPH02268244A (ja) 光センサの分光感度測定方法
US2844033A (en) Radiant energy measurement methods and apparatus
JPH0572039A (ja) 分光蛍光光度計のスペクトル補正方法及びスペクトル補正機能付分光蛍光光度計
JP3979611B2 (ja) 応力測定装置
WO2020230775A1 (ja) 試料分析装置
JP6530669B2 (ja) ガス濃度測定装置
JPS6340824A (ja) 燃焼状態の診断方法
JP2703326B2 (ja) 物質の透過率の測定方法
US6914246B2 (en) Method and apparatus for spatially resolving flame temperatures using ultraviolet light emission
WO2021053804A1 (ja) ガス吸収分光装置、及びガス吸収分光方法
JP3102485B2 (ja) 分光光度計
JPH02268252A (ja) 物質の反射率の測定方法
JPH11344434A (ja) 光学吸収セル装置
JPH08128956A (ja) ガス濃度測定装置
JPH029290B2 (ja)
JP2004109032A (ja) 温度計測方法および温度計測装置
Giesen et al. HHigh Resolution Spectroscopy Using a Stabilized Diode Laser: the 2υ9 Band of HNO3
JPH08219891A (ja) 鋼板の表面性状測定方法及び鋼板温度測定方法
JPS61175534A (ja) 放射率測定装置