JPH08219891A - 鋼板の表面性状測定方法及び鋼板温度測定方法 - Google Patents
鋼板の表面性状測定方法及び鋼板温度測定方法Info
- Publication number
- JPH08219891A JPH08219891A JP2269995A JP2269995A JPH08219891A JP H08219891 A JPH08219891 A JP H08219891A JP 2269995 A JP2269995 A JP 2269995A JP 2269995 A JP2269995 A JP 2269995A JP H08219891 A JPH08219891 A JP H08219891A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel sheet
- composition ratio
- radiance
- oxide
- peak wavelength
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
- Radiation Pyrometers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 鋼板表面の外部酸化層の酸化物の組成比率を
オンラインで測定し、その組成比率に基づいて放射率の
変動を補正して高精度な温度測定を可能とする。 【構成】 脱炭焼鈍炉10内で鋼板20の表面から放射
される赤外放射光を赤外分光装置60で検出し、該放射
光に基づいて鋼板の温度を測定する方法であって、赤外
放射光から鋼板表面の酸化物に帰属するピーク波長での
放射輝度及びピーク波長から外れた基準放射輝度を測定
し、ピーク波長での放射輝度と基準放射輝度との差から
酸化物の組成比率を求め、その組成比率と、ピーク波長
から外れた異なる2波長のそれぞれの放射輝度と、予め
作成してある酸化物の組成比率をパラメータとする放射
率特性関数とを用いて、温度計算を行う。
オンラインで測定し、その組成比率に基づいて放射率の
変動を補正して高精度な温度測定を可能とする。 【構成】 脱炭焼鈍炉10内で鋼板20の表面から放射
される赤外放射光を赤外分光装置60で検出し、該放射
光に基づいて鋼板の温度を測定する方法であって、赤外
放射光から鋼板表面の酸化物に帰属するピーク波長での
放射輝度及びピーク波長から外れた基準放射輝度を測定
し、ピーク波長での放射輝度と基準放射輝度との差から
酸化物の組成比率を求め、その組成比率と、ピーク波長
から外れた異なる2波長のそれぞれの放射輝度と、予め
作成してある酸化物の組成比率をパラメータとする放射
率特性関数とを用いて、温度計算を行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼板の表面性状測定方
法及び鋼板温度測定方法、特に脱炭焼鈍炉内の電磁鋼板
について、鋼板表面に生成する外部酸化層を形成する酸
化物の組成比率をオンラインで測定するに好適な鋼板の
表面性状測定方法、及び上記酸化物の組成比率を用いて
放射率の補正計算を行って鋼板表面の温度を高精度に測
定することができる鋼板温度測定方法に関する。
法及び鋼板温度測定方法、特に脱炭焼鈍炉内の電磁鋼板
について、鋼板表面に生成する外部酸化層を形成する酸
化物の組成比率をオンラインで測定するに好適な鋼板の
表面性状測定方法、及び上記酸化物の組成比率を用いて
放射率の補正計算を行って鋼板表面の温度を高精度に測
定することができる鋼板温度測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電磁鋼板の脱炭焼鈍工程では、雰囲気ガ
スの組成や露点を調整すると共に、焼鈍時における加
熱、均熱、冷却の温度パターンを調整して鋼板表面に酸
化皮膜を形成することが行われている。
スの組成や露点を調整すると共に、焼鈍時における加
熱、均熱、冷却の温度パターンを調整して鋼板表面に酸
化皮膜を形成することが行われている。
【0003】このように電磁鋼板では、脱炭焼鈍処理に
よって鋼板表面に酸化皮膜が形成されるが、該酸化皮膜
は最外層に形成される外部酸化層と、その内部に形成さ
れる内部酸化層に分けることができる。外部酸化層はS
iO2 、FeSiO3 及びFe2 SiO4 が混在した極
薄い層であるか、又は、焼鈍条件によってはこれら酸化
物と共にFeOが混在した極薄い層である。
よって鋼板表面に酸化皮膜が形成されるが、該酸化皮膜
は最外層に形成される外部酸化層と、その内部に形成さ
れる内部酸化層に分けることができる。外部酸化層はS
iO2 、FeSiO3 及びFe2 SiO4 が混在した極
薄い層であるか、又は、焼鈍条件によってはこれら酸化
物と共にFeOが混在した極薄い層である。
【0004】一方、内部酸化層はSiO2 が地鉄中に分
散して存在する層であり、該酸化層の生成量は分析によ
り酸素目付量(O2 [g/m2 ])として測定され、鋼
板の特性を評価する重要な要因とされている。具体的に
は、内部酸化層のSiO2 は二次焼鈍工程でMgOと反
応してガラス性のフォルステライト皮膜を形成し、鋼板
の鉄損等の電磁特性を良好にする役割がある。従って、
電磁鋼板では、上記内部酸化層の厚みを最適な範囲に維
持することが極めて重要であり、そのためには、特に鋼
板の表面温度を精度良く測定して、その測定結果に基づ
いて鋼板温度を適切に調整し、制御する必要がある。
散して存在する層であり、該酸化層の生成量は分析によ
り酸素目付量(O2 [g/m2 ])として測定され、鋼
板の特性を評価する重要な要因とされている。具体的に
は、内部酸化層のSiO2 は二次焼鈍工程でMgOと反
応してガラス性のフォルステライト皮膜を形成し、鋼板
の鉄損等の電磁特性を良好にする役割がある。従って、
電磁鋼板では、上記内部酸化層の厚みを最適な範囲に維
持することが極めて重要であり、そのためには、特に鋼
板の表面温度を精度良く測定して、その測定結果に基づ
いて鋼板温度を適切に調整し、制御する必要がある。
【0005】従来より、鋼板の表面温度を高精度に測定
するために、鋼板表面に疵を付けずに温度を連続的に測
定することができる、放射温度計を用いて行う非接触の
測定方法が採用されている。
するために、鋼板表面に疵を付けずに温度を連続的に測
定することができる、放射温度計を用いて行う非接触の
測定方法が採用されている。
【0006】その1つとして、例えば、単一波長の放射
温度計を用いる方法では、放射率を一定として単一波長
の放射輝度から温度を求めるので、放射率が鋼板表面の
外部酸化層の組成比率によって変動する場合には測定誤
差が大きくなるという問題があった。
温度計を用いる方法では、放射率を一定として単一波長
の放射輝度から温度を求めるので、放射率が鋼板表面の
外部酸化層の組成比率によって変動する場合には測定誤
差が大きくなるという問題があった。
【0007】これに対して、放射率の変動を補正して温
度測定を行う技術も開発され、その技術として2色放射
温度計を用いた方法が、例えば、特公平3−4855号
公報に提案されている。
度測定を行う技術も開発され、その技術として2色放射
温度計を用いた方法が、例えば、特公平3−4855号
公報に提案されている。
【0008】上記公報に開示されている方法は、異なる
2つの波長λaとλbにおける各々の放射輝度SaとS
bを測定し、各々の波長における放射率をεa、εbと
するときに、放射率の比εa/εbと前記放射輝度から
被測温体の温度を以下のようにして測定する方法であ
る。なお、この明細書では、便宜上εのλ乗をε**λ
で表わす。
2つの波長λaとλbにおける各々の放射輝度SaとS
bを測定し、各々の波長における放射率をεa、εbと
するときに、放射率の比εa/εbと前記放射輝度から
被測温体の温度を以下のようにして測定する方法であ
る。なお、この明細書では、便宜上εのλ乗をε**λ
で表わす。
【0009】即ち、上記2色放射温度計による測温は、
ウイーンの式から導かれた、下記(1)式で表わされる
放射率累乗比εa**λa/εb**λb(以下、この
放射率累乗比をEPRとも記す)と放射輝度Sa、Sb
との関係式に、測定した放射輝度SaとSbの実測値を
代入してEPRを求め、次いで、同種の被測温体につい
て予め測定値に基づいて求め、且つ記憶させてある
(2)式で表わすことができるEPRと放射率の比εa
/εbとの相関曲線(放射率特性関数)を表わす関係式
を用いて、実測に基づく上記EPRをこの関数に適用し
て比εa/εbを求めると共に、該比εa/εb及び前
記2波長λa、λbにおける放射輝度Sa、Sbとを式
(3)に代入して被測温体の温度Tを求める計算に基づ
いて行われている。
ウイーンの式から導かれた、下記(1)式で表わされる
放射率累乗比εa**λa/εb**λb(以下、この
放射率累乗比をEPRとも記す)と放射輝度Sa、Sb
との関係式に、測定した放射輝度SaとSbの実測値を
代入してEPRを求め、次いで、同種の被測温体につい
て予め測定値に基づいて求め、且つ記憶させてある
(2)式で表わすことができるEPRと放射率の比εa
/εbとの相関曲線(放射率特性関数)を表わす関係式
を用いて、実測に基づく上記EPRをこの関数に適用し
て比εa/εbを求めると共に、該比εa/εb及び前
記2波長λa、λbにおける放射輝度Sa、Sbとを式
(3)に代入して被測温体の温度Tを求める計算に基づ
いて行われている。
【0010】 εa**λa/εb**λb=exp{C2(1/Sb−1/Sa)} …(1) εa/εb=g1(EPR) …(2) 1/T={λb/Sa−λa/Sb+(λbλa/C2) ×ln(εa/εb)}÷(λb−λa) …(3) ここで、C2=14388μm・k
【0011】2色放射温度計による測温には、上記
(1)〜(3)式を用いる方法の他に、放射率特性関数
として下記(4)式を用い、この(4)式から求められ
る放射率εbとEPRとの相関曲線を用いて、実測に基
づく前述したEPRをこの関係式に適用して、εbを求
めると共に、該εb及び前記波長λbにおける放射輝度
Sbとを下記(5)式に代入して被測温体の温度Tを求
める方法も知られている。
(1)〜(3)式を用いる方法の他に、放射率特性関数
として下記(4)式を用い、この(4)式から求められ
る放射率εbとEPRとの相関曲線を用いて、実測に基
づく前述したEPRをこの関係式に適用して、εbを求
めると共に、該εb及び前記波長λbにおける放射輝度
Sbとを下記(5)式に代入して被測温体の温度Tを求
める方法も知られている。
【0012】 εb=g2(EPR) …(4) T={1/Sb+(λb/C2)×lnεb}-1 …(5)
【0013】上述した従来の2色放射温度計を用いた方
法によっては、鋼板表面の外部酸化層の組成比率が一定
で、該酸化層の厚さのみが変化する場合であれば、例え
ば図5に、波長λaを2μm、波長λbを1.5μmと
して測定した場合の放射率累乗比EPRと放射率εbと
の関係を示したように、これら両者間に強い相関がある
ので、高精度な温度測定ができる。
法によっては、鋼板表面の外部酸化層の組成比率が一定
で、該酸化層の厚さのみが変化する場合であれば、例え
ば図5に、波長λaを2μm、波長λbを1.5μmと
して測定した場合の放射率累乗比EPRと放射率εbと
の関係を示したように、これら両者間に強い相関がある
ので、高精度な温度測定ができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電磁鋼
板の脱炭焼鈍等のように、鋼板の熱処理工程で生成する
鋼板表面の外部酸化層を形成する酸化物の組成比率が変
動する場合には、前述した従来の2色放射温度計による
測温方法によっても、表面温度の測定誤差が大きくなる
という問題がある。
板の脱炭焼鈍等のように、鋼板の熱処理工程で生成する
鋼板表面の外部酸化層を形成する酸化物の組成比率が変
動する場合には、前述した従来の2色放射温度計による
測温方法によっても、表面温度の測定誤差が大きくなる
という問題がある。
【0015】そこで、本発明者等が種々検討した結果、
焼鈍炉内の露点や鋼板温度が変化すると、外部酸化層の
形態に変化が生じて、外部酸化層を形成する酸化物の組
成比率が変動することが明らかとなり、このように組成
比率が変化すると、放射率も変動することになるため、
単一波長の放射温度計と同様に前記従来の2色放射温度
計によっても正確な温度測定ができないという欠点があ
ることが明らかとなった。
焼鈍炉内の露点や鋼板温度が変化すると、外部酸化層の
形態に変化が生じて、外部酸化層を形成する酸化物の組
成比率が変動することが明らかとなり、このように組成
比率が変化すると、放射率も変動することになるため、
単一波長の放射温度計と同様に前記従来の2色放射温度
計によっても正確な温度測定ができないという欠点があ
ることが明らかとなった。
【0016】そこで、本発明者等が更に詳細に検討した
結果、鋼板表面に生成する外部酸化層を形成する酸化物
の組成比率により、放射率の変動を補正できることが知
見され、その結果、酸化物の組成比率が変動する場合で
も、2色放射温度計を用いる測温方法により高精度に鋼
板の表面温度を測定できることが明らかになった。
結果、鋼板表面に生成する外部酸化層を形成する酸化物
の組成比率により、放射率の変動を補正できることが知
見され、その結果、酸化物の組成比率が変動する場合で
も、2色放射温度計を用いる測温方法により高精度に鋼
板の表面温度を測定できることが明らかになった。
【0017】従って、この新たな知見に基づく技術を有
効に活用するためには、焼鈍工程において鋼板表面に生
成する酸化物の組成比率を高精度に、しかも簡単に且つ
迅速に測定することが重要となる。
効に活用するためには、焼鈍工程において鋼板表面に生
成する酸化物の組成比率を高精度に、しかも簡単に且つ
迅速に測定することが重要となる。
【0018】このような外部酸化層を形成する酸化物の
組成比率の測定には、従来は、製造ライン出側において
鋼板サンプルを切出して行うバッチ的な破壊測定が行わ
れていた。具体的には、切出した常温サンプルの鋼板表
面に赤外線を照射し、該表面からの赤外反射スペクトル
をフーリエ変換型赤外分光装置等により測定し、SiO
2 、FeSiO3 及びFe2 SiO4 の組成比率、又
は、これら酸化物とFeOの組成比率を求めたり、又
は、分析によりSiO2 とFe2 SiO4 の比率を求め
たりする方法が知られているが、これらの方法は測定時
間が長いので、前述した放射率を補正して行う2色放射
温度計による測温には不適当であり、高精度な温度制御
や品質管理、操業の安定化には有効に適用できない。
組成比率の測定には、従来は、製造ライン出側において
鋼板サンプルを切出して行うバッチ的な破壊測定が行わ
れていた。具体的には、切出した常温サンプルの鋼板表
面に赤外線を照射し、該表面からの赤外反射スペクトル
をフーリエ変換型赤外分光装置等により測定し、SiO
2 、FeSiO3 及びFe2 SiO4 の組成比率、又
は、これら酸化物とFeOの組成比率を求めたり、又
は、分析によりSiO2 とFe2 SiO4 の比率を求め
たりする方法が知られているが、これらの方法は測定時
間が長いので、前述した放射率を補正して行う2色放射
温度計による測温には不適当であり、高精度な温度制御
や品質管理、操業の安定化には有効に適用できない。
【0019】又、外部酸化層の生成量から内部酸化層の
生成量を推定する技術に関するものではあるが、特公平
5−74019号公報には、常温の鋼板表面に赤外線を
照射し、該表面からの赤外反射光を測定することによっ
て、赤外高感度反射法で外部酸化層を形成する各々の酸
化物に帰属される特定波長の吸収強度を測定し、該吸収
強度が外部酸化層の厚さに比例することを利用する方法
が開示されているが、この方法によっては、高温である
脱炭焼鈍炉内で赤外反射光を測定し、外部酸化層を形成
する各々の酸化物の組成比率を求めることができないと
いう問題があった。
生成量を推定する技術に関するものではあるが、特公平
5−74019号公報には、常温の鋼板表面に赤外線を
照射し、該表面からの赤外反射光を測定することによっ
て、赤外高感度反射法で外部酸化層を形成する各々の酸
化物に帰属される特定波長の吸収強度を測定し、該吸収
強度が外部酸化層の厚さに比例することを利用する方法
が開示されているが、この方法によっては、高温である
脱炭焼鈍炉内で赤外反射光を測定し、外部酸化層を形成
する各々の酸化物の組成比率を求めることができないと
いう問題があった。
【0020】本発明は、前記従来の問題点を解決するべ
くなされたもので、高温状態にある脱炭焼鈍炉内におい
て、外部酸化層を形成する酸化物の組成比率をオンライ
ンで測定することができる鋼板の表面性状測定方法を提
供することを第1の課題とする。
くなされたもので、高温状態にある脱炭焼鈍炉内におい
て、外部酸化層を形成する酸化物の組成比率をオンライ
ンで測定することができる鋼板の表面性状測定方法を提
供することを第1の課題とする。
【0021】本発明は、又、上記表面性状測定方法によ
り得られる酸化物の組成比率を用いて放射率の変動を補
正して、精度の良い温度測定を可能とする鋼板温度測定
方法を提供することを第2の課題とする。
り得られる酸化物の組成比率を用いて放射率の変動を補
正して、精度の良い温度測定を可能とする鋼板温度測定
方法を提供することを第2の課題とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、脱炭
焼鈍炉内において鋼板の表面から放射される赤外放射光
を検出し、該放射光に基づいて鋼板の表面性状を測定す
る鋼板の表面性状測定方法であって、前記赤外放射光か
ら前記鋼板表面の酸化物に帰属するピーク波長での放射
輝度及び前記ピーク波長から外れた波長での基準放射輝
度を測定し、前記ピーク波長での放射輝度と前記基準放
射輝度との差に基づいて酸化物の組成比率を求めること
により、前記第1の課題を解決したものである。
焼鈍炉内において鋼板の表面から放射される赤外放射光
を検出し、該放射光に基づいて鋼板の表面性状を測定す
る鋼板の表面性状測定方法であって、前記赤外放射光か
ら前記鋼板表面の酸化物に帰属するピーク波長での放射
輝度及び前記ピーク波長から外れた波長での基準放射輝
度を測定し、前記ピーク波長での放射輝度と前記基準放
射輝度との差に基づいて酸化物の組成比率を求めること
により、前記第1の課題を解決したものである。
【0023】請求項2の発明は、上記鋼板表面性状測定
方法において、鋼板が電磁鋼板であり、放射輝度を測定
するピーク波長が帰属する酸化物が、SiO2 、FeS
iO 3 及びFe2 SiO4 、又は、これら酸化物とFe
Oであるようにしたものである。
方法において、鋼板が電磁鋼板であり、放射輝度を測定
するピーク波長が帰属する酸化物が、SiO2 、FeS
iO 3 及びFe2 SiO4 、又は、これら酸化物とFe
Oであるようにしたものである。
【0024】請求項3の発明は、脱炭焼鈍炉内において
鋼板の表面から放射される赤外放射光を検出し、該放射
光に基づいて鋼板の温度を測定する鋼板温度測定方法で
あって、前記赤外放射光から前記鋼板表面の酸化物に帰
属するピーク波長での放射輝度及び前記ピーク波長から
外れた基準放射輝度を測定し、前記ピーク波長での放射
輝度と前記基準放射輝度との差から酸化物の組成比率を
求めると共に、求めた前記酸化物の組成比率と、前記ピ
ーク波長から外れた異なる2波長のそれぞれの放射輝度
と、予め作成してある前記酸化物の組成比率をパラメー
タとする放射率特性関数とを用いて、温度計算を行うこ
とにより、前記第2の課題を解決したものである。
鋼板の表面から放射される赤外放射光を検出し、該放射
光に基づいて鋼板の温度を測定する鋼板温度測定方法で
あって、前記赤外放射光から前記鋼板表面の酸化物に帰
属するピーク波長での放射輝度及び前記ピーク波長から
外れた基準放射輝度を測定し、前記ピーク波長での放射
輝度と前記基準放射輝度との差から酸化物の組成比率を
求めると共に、求めた前記酸化物の組成比率と、前記ピ
ーク波長から外れた異なる2波長のそれぞれの放射輝度
と、予め作成してある前記酸化物の組成比率をパラメー
タとする放射率特性関数とを用いて、温度計算を行うこ
とにより、前記第2の課題を解決したものである。
【0025】請求項4の発明は、上記鋼板温度測定方法
において、鋼板が電磁鋼板であり、放射輝度を測定する
ピーク波長が帰属する酸化物が、SiO2 、FeSiO
3 及びFe2 SiO4 、又は、これら酸化物とFeOで
あるようにしたものである。
において、鋼板が電磁鋼板であり、放射輝度を測定する
ピーク波長が帰属する酸化物が、SiO2 、FeSiO
3 及びFe2 SiO4 、又は、これら酸化物とFeOで
あるようにしたものである。
【0026】
【作用】本発明者等は、脱炭焼鈍炉内において、電磁鋼
板表面から放射される赤外放射光スペクトルを詳細に検
討したところ、鋼板表面の外部酸化層を形成する酸化物
に帰属するピーク波長の放射輝度と酸化物の組成比率と
の間に一定の関係があることを知見し、前記請求項1の
発明はこの知見に基づいてなされたものである。
板表面から放射される赤外放射光スペクトルを詳細に検
討したところ、鋼板表面の外部酸化層を形成する酸化物
に帰属するピーク波長の放射輝度と酸化物の組成比率と
の間に一定の関係があることを知見し、前記請求項1の
発明はこの知見に基づいてなされたものである。
【0027】又、前記請求項3の発明は、上記請求項1
の発明により得られた酸化物の組成比率を用いることに
より、該組成比率が変化することにより変動する放射率
を高精度に補正できることを知見してなされたものであ
る。
の発明により得られた酸化物の組成比率を用いることに
より、該組成比率が変化することにより変動する放射率
を高精度に補正できることを知見してなされたものであ
る。
【0028】以下、本発明の基本原理について詳細に説
明する。
明する。
【0029】図6に電磁鋼板表面から放射される赤外放
射スペクトルを模式的に示す。この図から外部酸化層を
形成する酸化物と、これに帰属するピークの波長(波
数)との関係は、それぞれSiO2 は8μm(1250
cm-1)、FeSiO3 は9.6μm(1040c
m-1)、Fe2 SiO4 は10.1μm(995c
m-1)であることがわかる。
射スペクトルを模式的に示す。この図から外部酸化層を
形成する酸化物と、これに帰属するピークの波長(波
数)との関係は、それぞれSiO2 は8μm(1250
cm-1)、FeSiO3 は9.6μm(1040c
m-1)、Fe2 SiO4 は10.1μm(995c
m-1)であることがわかる。
【0030】又、FeOに帰属するピーク波長は、上記
図6の結果が得られる場合とは異なる脱炭焼鈍条件下
で、同様に電磁鋼板表面からの赤外放射スペクトルを調
べることにより18.5μm(540cm-1)であるこ
とがわかった。ここで、前記各酸化物に帰属するピーク
波長をλi(i=1,2,3,4)を小さい順にそれぞ
れλ1=8、λ2=9.6、λ3=10.1、λ4=1
8.5μmとする。
図6の結果が得られる場合とは異なる脱炭焼鈍条件下
で、同様に電磁鋼板表面からの赤外放射スペクトルを調
べることにより18.5μm(540cm-1)であるこ
とがわかった。ここで、前記各酸化物に帰属するピーク
波長をλi(i=1,2,3,4)を小さい順にそれぞ
れλ1=8、λ2=9.6、λ3=10.1、λ4=1
8.5μmとする。
【0031】本発明者等は、上記の如く得られた鋼板表
面の外部酸化層からの赤外放射スペクトルを詳細に調べ
た結果、それぞれの酸化物のピーク波長での放射輝度
と、これらピーク波長から外れた波長での放射輝度(以
下基準放射輝度という)との差により、それぞれの酸化
物の組成比率が表わされることを見出し、これに基づい
て請求項1の発明を完成させた。
面の外部酸化層からの赤外放射スペクトルを詳細に調べ
た結果、それぞれの酸化物のピーク波長での放射輝度
と、これらピーク波長から外れた波長での放射輝度(以
下基準放射輝度という)との差により、それぞれの酸化
物の組成比率が表わされることを見出し、これに基づい
て請求項1の発明を完成させた。
【0032】即ち、予めFeOが生成しない焼鈍条件下
で、鋼板表面の前記ピーク波長λ1、λ2、及びλ3が
それぞれ帰属する外部酸化物SiO2 、FeSiO3 及
びFe2 SiO4 についてのそれぞれの組成比率Mj
(j=1,2,3)を変えた鋼板を作成し、これら鋼板
表面からの赤外放射スペクトルについて前記酸化物のそ
れぞれに帰属するピーク波長λi(i=1,2,3)で
の放射輝度S(λi)を測定すると共に、ピークから外
れた波長λ0での基準放射輝度S(λ0)を、例えばλ
0=11.1μm(900cm-1)で測定し、各ピーク
波長について、下記(6)式で表わされる放射輝度差Δ
S(λi)を算出した。次いで、算出された上記各放射
輝度差ΔS(λi)と、上記外部酸化物の組成比率Mj
の関係を回帰して、次の(7)式で表わされる関数fj
(j=1,2,3)を求めることができた。
で、鋼板表面の前記ピーク波長λ1、λ2、及びλ3が
それぞれ帰属する外部酸化物SiO2 、FeSiO3 及
びFe2 SiO4 についてのそれぞれの組成比率Mj
(j=1,2,3)を変えた鋼板を作成し、これら鋼板
表面からの赤外放射スペクトルについて前記酸化物のそ
れぞれに帰属するピーク波長λi(i=1,2,3)で
の放射輝度S(λi)を測定すると共に、ピークから外
れた波長λ0での基準放射輝度S(λ0)を、例えばλ
0=11.1μm(900cm-1)で測定し、各ピーク
波長について、下記(6)式で表わされる放射輝度差Δ
S(λi)を算出した。次いで、算出された上記各放射
輝度差ΔS(λi)と、上記外部酸化物の組成比率Mj
の関係を回帰して、次の(7)式で表わされる関数fj
(j=1,2,3)を求めることができた。
【0033】 ΔS(λi)=S(λi)−S(λ0) …(6) Mj=fj (ΔS(λ1),ΔS(λ2)・・・,ΔS(λi))…(7)
【0034】以上、請求項1に係る発明を具体例に基づ
いて説明したように、予め回帰式(7)を実験的に求め
ておくことにより、各ピーク波長毎に実測した放射輝度
を基に(6)式で求めた差を上記回帰式(7)に適用す
るだけで、酸化物の組成比率Mjを求めることができる
ことから、前記組成比率Mjを極めて迅速に測定するこ
とが可能となる。
いて説明したように、予め回帰式(7)を実験的に求め
ておくことにより、各ピーク波長毎に実測した放射輝度
を基に(6)式で求めた差を上記回帰式(7)に適用す
るだけで、酸化物の組成比率Mjを求めることができる
ことから、前記組成比率Mjを極めて迅速に測定するこ
とが可能となる。
【0035】次に、請求項3の発明について説明する。
上記のように外部酸化層の組成比率が変化する場合に
は、前記図5に相当する放射率と放射率累乗比EPRと
の関係を調べたところ、例えば図7に示すように、鋼板
表面の放射率εbが変動することがわかった。即ち、同
一のEPRの値であっても、外部酸化層を形成する酸化
物の組成比率Mjが異なると、放射率εbが変化してい
る。
上記のように外部酸化層の組成比率が変化する場合に
は、前記図5に相当する放射率と放射率累乗比EPRと
の関係を調べたところ、例えば図7に示すように、鋼板
表面の放射率εbが変動することがわかった。即ち、同
一のEPRの値であっても、外部酸化層を形成する酸化
物の組成比率Mjが異なると、放射率εbが変化してい
る。
【0036】そこで、同様に予め鋼板表面の外部酸化物
の組成比率Mj(j=1,2,3)を変えた鋼板を作成
し、それらの鋼板について実測値に基づいてEPRと放
射率εbを求めて、例えば次の(8)式で表わされる放
射率εbと外部酸化物の組成比率Mj及びEPRとの回
帰式(本発明に係る放射率特性関数)を作成した。
の組成比率Mj(j=1,2,3)を変えた鋼板を作成
し、それらの鋼板について実測値に基づいてEPRと放
射率εbを求めて、例えば次の(8)式で表わされる放
射率εbと外部酸化物の組成比率Mj及びEPRとの回
帰式(本発明に係る放射率特性関数)を作成した。
【0037】 εb=h1(M1,M2,・・・,Mj,EPR) …(8)
【0038】なお、本発明においては、実測値に基づい
て上記鋼板についてのEPRと放射率εa及びεbを求
め、放射率特性関数として、放射率の比εa/εbと外
部酸化物の組成比率Mj及びEPRとの回帰式(9)を
用いてもよい。
て上記鋼板についてのEPRと放射率εa及びεbを求
め、放射率特性関数として、放射率の比εa/εbと外
部酸化物の組成比率Mj及びEPRとの回帰式(9)を
用いてもよい。
【0039】 εa/εb=h2(M1,M2,・・・,Mj,EPR) …(9)
【0040】以上の説明では、FeOが少ないためにそ
の影響を無視できる場合について説明したが、FeOが
無視できない量を生成する脱炭条件に用いる場合には、
予めFeOを含む外部酸化層の酸化物の組成比率Mj
(j=1,2,3,4)を変えた鋼板を作成して、Fe
Oの酸化物に帰属するピーク波長λ4=18.5μmで
の放射輝度S(λ4)を上記3波長λ1、λ2、λ3に
追加して測定し、同様にして放射輝度ΔS(λi):i
=1,2,3,4と外部酸化層を形成する酸化物の組成
比率Mjの関係を回帰して、前記(7)式で表わされる
関数fj :j=1,2,3,4を求め、更に上記鋼板の
EPRと放射率εbを測定して、例えば前記(8)式で
表わされる放射率εbと外部酸化物の組成比率Mj及び
EPRとの回帰式を作成すればよい。
の影響を無視できる場合について説明したが、FeOが
無視できない量を生成する脱炭条件に用いる場合には、
予めFeOを含む外部酸化層の酸化物の組成比率Mj
(j=1,2,3,4)を変えた鋼板を作成して、Fe
Oの酸化物に帰属するピーク波長λ4=18.5μmで
の放射輝度S(λ4)を上記3波長λ1、λ2、λ3に
追加して測定し、同様にして放射輝度ΔS(λi):i
=1,2,3,4と外部酸化層を形成する酸化物の組成
比率Mjの関係を回帰して、前記(7)式で表わされる
関数fj :j=1,2,3,4を求め、更に上記鋼板の
EPRと放射率εbを測定して、例えば前記(8)式で
表わされる放射率εbと外部酸化物の組成比率Mj及び
EPRとの回帰式を作成すればよい。
【0041】更に、温度計測を行う際には、従来の前記
(2)式又は(4)式で表わされる放射率特性関数の代
わりに、本発明による前記(8)式又は(9)式を用い
て、前記(5)式又は(3)式から温度Tを算出すれ
ば、外部酸化物の組成比率Mjが変化して生じる放射率
の変動を補正して温度Tを算出することができる。従っ
て、酸化物の組成比率が変化する場合でも、鋼板表面の
温度を高精度で、しかもオンラインで迅速に測定するこ
とができる。
(2)式又は(4)式で表わされる放射率特性関数の代
わりに、本発明による前記(8)式又は(9)式を用い
て、前記(5)式又は(3)式から温度Tを算出すれ
ば、外部酸化物の組成比率Mjが変化して生じる放射率
の変動を補正して温度Tを算出することができる。従っ
て、酸化物の組成比率が変化する場合でも、鋼板表面の
温度を高精度で、しかもオンラインで迅速に測定するこ
とができる。
【0042】なお、以上の説明では、この異なる2波長
λa、λbは前記基準波長λ0と異なる値として説明し
たが、いずれか一方の値をこの基準波長λ0と同じにし
てもよい。
λa、λbは前記基準波長λ0と異なる値として説明し
たが、いずれか一方の値をこの基準波長λ0と同じにし
てもよい。
【0043】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
に説明する。
【0044】図1は、本発明に係る第1実施例に適用さ
れる装置構成の概略を示す図であり、一部に概略断面図
を含むブロック図である。
れる装置構成の概略を示す図であり、一部に概略断面図
を含むブロック図である。
【0045】本実施例では、FeOの生成量が少ないた
め、電磁鋼板の外部酸化層はSiO 2 、FeSiO3 及
びFe2 SiO4 の酸化物から形成されていると共に、
前記酸化物に対応するピークの波長はそれぞれλ1=
8、λ2=9.6、λ3=10.1μmとし、該酸化物
のピークから外れた基準とする波長はλ0=11.1μ
mとして説明する。
め、電磁鋼板の外部酸化層はSiO 2 、FeSiO3 及
びFe2 SiO4 の酸化物から形成されていると共に、
前記酸化物に対応するピークの波長はそれぞれλ1=
8、λ2=9.6、λ3=10.1μmとし、該酸化物
のピークから外れた基準とする波長はλ0=11.1μ
mとして説明する。
【0046】図中、符号10は脱炭焼鈍炉(壁部)を示
し、該焼鈍炉10内で処理される電磁鋼板20の表面に
対向する放射光集光部30と、該集光部30で鋼板20
から集光された放射光を反射光学系50に導くための、
例えばカルコゲナイド製光ファイバ40とが、それぞれ
水冷チューブ90内に収容され、高熱から保護された状
態で配設されている。
し、該焼鈍炉10内で処理される電磁鋼板20の表面に
対向する放射光集光部30と、該集光部30で鋼板20
から集光された放射光を反射光学系50に導くための、
例えばカルコゲナイド製光ファイバ40とが、それぞれ
水冷チューブ90内に収容され、高熱から保護された状
態で配設されている。
【0047】又、脱炭焼鈍炉10の外側には、上記光フ
ァイバ40からの放射光を反射させる反射光学系50が
付設され、該反射光学系50で反射された放射光はフー
リエ変換型赤外分光装置60に導入されるようになって
いる。
ァイバ40からの放射光を反射させる反射光学系50が
付設され、該反射光学系50で反射された放射光はフー
リエ変換型赤外分光装置60に導入されるようになって
いる。
【0048】本実施例では、上記フーリエ変換型赤外分
光装置60において、反射光学系50から導入される赤
外放射光を検出し、前記酸化物が帰属する各ピーク波長
での放射輝度S(λi):(i=1,2,3)と前記各
酸化物の帰属ピークから外れた波長での基準輝度S(λ
0)を測定し、該基準放射輝度からのそれぞれの帰属ピ
ークにおける放射輝度S(λi)との差ΔS(λi):
(i=1,2,3)が、前記(6)式により算出される
ようになっており、更に、上記赤外分光装置60で算出
された放射輝度の差ΔS(λi)から前記(7)式によ
り酸化物の組成比率を演算処理装置70で算出し、該演
算処理装置70による算出結果を出力装置80に出力
し、例えば画面等に表示するようになっている。
光装置60において、反射光学系50から導入される赤
外放射光を検出し、前記酸化物が帰属する各ピーク波長
での放射輝度S(λi):(i=1,2,3)と前記各
酸化物の帰属ピークから外れた波長での基準輝度S(λ
0)を測定し、該基準放射輝度からのそれぞれの帰属ピ
ークにおける放射輝度S(λi)との差ΔS(λi):
(i=1,2,3)が、前記(6)式により算出される
ようになっており、更に、上記赤外分光装置60で算出
された放射輝度の差ΔS(λi)から前記(7)式によ
り酸化物の組成比率を演算処理装置70で算出し、該演
算処理装置70による算出結果を出力装置80に出力
し、例えば画面等に表示するようになっている。
【0049】次に、本実施例の作用を説明する。
【0050】前記電磁鋼板20の表面から放射される赤
外放射光は、放射光集光部30で集光され、光ファイバ
40で反射光学系50に導かれ、該反射光学系50から
フーリエ変換型赤外分光装置60に入光される。このフ
ーリエ変換型赤外分光装置60では、赤外放射光が入光
されると、前記放射光から酸化物のピークの波長での放
射輝度S(λi):(i=1,2,3)と前記酸化物の
ピークから外れた波長での放射輝度S(λ0)を検出
し、それぞれの放射輝度差ΔS(λi):(i=1,
2,3)を算出して、該放射輝度差を演算処理装置70
に入力する。
外放射光は、放射光集光部30で集光され、光ファイバ
40で反射光学系50に導かれ、該反射光学系50から
フーリエ変換型赤外分光装置60に入光される。このフ
ーリエ変換型赤外分光装置60では、赤外放射光が入光
されると、前記放射光から酸化物のピークの波長での放
射輝度S(λi):(i=1,2,3)と前記酸化物の
ピークから外れた波長での放射輝度S(λ0)を検出
し、それぞれの放射輝度差ΔS(λi):(i=1,
2,3)を算出して、該放射輝度差を演算処理装置70
に入力する。
【0051】上記演算処理70では、予め求めて記憶さ
れている、例えば前記(7)式で表わされる放射輝度差
ΔS(λi)と外部酸化物の組成比率Mjの関係式に、
実測値に基づく前記放射輝度差ΔS(λi)を代入して
外部酸化物の組成比率Mjを算出し、その結果を出力装
置80に出力する。
れている、例えば前記(7)式で表わされる放射輝度差
ΔS(λi)と外部酸化物の組成比率Mjの関係式に、
実測値に基づく前記放射輝度差ΔS(λi)を代入して
外部酸化物の組成比率Mjを算出し、その結果を出力装
置80に出力する。
【0052】上記のようにして電磁鋼板20の表面から
の放射光を検出し、外部酸化層を形成する酸化物の組成
比率をオンラインで迅速に測定することができるので、
品質の管理を正確に行うことができると共に、例えば同
じく上記演算処理装置70において上記外部酸化物の組
成比率を、例えば前記(8)式に代入して放射率の変動
を補正した2色放射温度計による高精度な温度計測を行
うようにすることもできる。
の放射光を検出し、外部酸化層を形成する酸化物の組成
比率をオンラインで迅速に測定することができるので、
品質の管理を正確に行うことができると共に、例えば同
じく上記演算処理装置70において上記外部酸化物の組
成比率を、例えば前記(8)式に代入して放射率の変動
を補正した2色放射温度計による高精度な温度計測を行
うようにすることもできる。
【0053】図2は、本発明に係る第2実施例に適用さ
れる装置構成を示す、前記図1に相当する一部に概略断
面図を含むブロック図である。
れる装置構成を示す、前記図1に相当する一部に概略断
面図を含むブロック図である。
【0054】この第2実施例は、前記第1実施例で、電
磁鋼板20からの赤外放射光を検出している測定面と同
一面において、異なる2つの波長λa、λbのそれぞれ
の放射輝度Sa、Sbを測定し、高精度な温度計測を行
うようにしたものである。異なる2波長λa、λbは、
λa=2μm、λb=1.5μmとする。なお、ここで
は、これら2波長を前記基準波長λ0とは異なる値とし
たが、どちらかの値をこのλ0と同じにしてもよい。
磁鋼板20からの赤外放射光を検出している測定面と同
一面において、異なる2つの波長λa、λbのそれぞれ
の放射輝度Sa、Sbを測定し、高精度な温度計測を行
うようにしたものである。異なる2波長λa、λbは、
λa=2μm、λb=1.5μmとする。なお、ここで
は、これら2波長を前記基準波長λ0とは異なる値とし
たが、どちらかの値をこのλ0と同じにしてもよい。
【0055】本実施例に適用される測定装置は、異なる
2つの波長λa、λbにおける各々の放射輝度Sa、S
bを検出する輝度検出器110と、該輝度検出器110
で検出した放射輝度Sa、Sbを前記(1)式に代入し
てEPRを演算する第2演算装置120と、第2演算処
理部130とを追加した以外は、前記第1実施例の測定
装置と実質的に同一である。
2つの波長λa、λbにおける各々の放射輝度Sa、S
bを検出する輝度検出器110と、該輝度検出器110
で検出した放射輝度Sa、Sbを前記(1)式に代入し
てEPRを演算する第2演算装置120と、第2演算処
理部130とを追加した以外は、前記第1実施例の測定
装置と実質的に同一である。
【0056】なお、図中140は第1演算装置であり、
この第1演算装置140は前記第1実施例の演算処理装
置70に相当する第1演算処理部(図中(70)で示
す)に上記第2演算処理部130を追加した機能を有し
ているものである。
この第1演算装置140は前記第1実施例の演算処理装
置70に相当する第1演算処理部(図中(70)で示
す)に上記第2演算処理部130を追加した機能を有し
ているものである。
【0057】上記第2演算処理部130では、予め記憶
されている、例えば前記(8)式で表わされる外部酸化
物の組成比率Mj、放射率累乗比EPRと放射率εbと
の関係式に、外部酸化物の組成比率と前記EPRの値と
を入力して、放射率εbを算出する処理が実行される。
更に、上記放射率εbの値等を前記(5)式に代入し、
放射率の変動を補正して、鋼板の表面温度を算出する。
されている、例えば前記(8)式で表わされる外部酸化
物の組成比率Mj、放射率累乗比EPRと放射率εbと
の関係式に、外部酸化物の組成比率と前記EPRの値と
を入力して、放射率εbを算出する処理が実行される。
更に、上記放射率εbの値等を前記(5)式に代入し、
放射率の変動を補正して、鋼板の表面温度を算出する。
【0058】前記輝度検出器110は、第1実施例で検
出した測定面と同一面を検出するように距離係数を調整
し、測定に影響を及ぼさない範囲で微小角度傾斜して、
脱炭焼鈍炉10内の電磁鋼板20の表面に対向するよう
に水冷チューブ90の上端部に配置されている。
出した測定面と同一面を検出するように距離係数を調整
し、測定に影響を及ぼさない範囲で微小角度傾斜して、
脱炭焼鈍炉10内の電磁鋼板20の表面に対向するよう
に水冷チューブ90の上端部に配置されている。
【0059】本実施例においては、前記第1実施例と同
様の作用に、以下の作用を追加できる。
様の作用に、以下の作用を追加できる。
【0060】前記輝度検出器110は、鋼板表面から放
射された赤外放射光の中から異なる波長λaとλbにお
ける各々の放射輝度Sa、Sbを検出し、該放射輝度S
a、Sbの値を第2演算装置120に出力する。この第
2演算装置120では予め記憶してある前記(1)式の
関係式に、前記放射輝度Sa、Sbの値を入力してEP
Rを算出し、該EPRの値を第2演算処理部130に出
力する。
射された赤外放射光の中から異なる波長λaとλbにお
ける各々の放射輝度Sa、Sbを検出し、該放射輝度S
a、Sbの値を第2演算装置120に出力する。この第
2演算装置120では予め記憶してある前記(1)式の
関係式に、前記放射輝度Sa、Sbの値を入力してEP
Rを算出し、該EPRの値を第2演算処理部130に出
力する。
【0061】次いで、上記第2演算処理部130では、
予め記憶されている、例えば前記(8)式で表わされる
外部酸化層を形成する酸化物の組成比率Mj、放射率累
乗比EPRと放射率εbとの関係式に、実測値に基づく
前記外部酸化層を形成する酸化物の組成比率Mjと前記
EPRの値とを代入して、放射率εbを算出する。更
に、この放射率εbの値とを前記(5)式に代入して、
放射率の変動を補正して、高精度な鋼板表面温度を算出
する。
予め記憶されている、例えば前記(8)式で表わされる
外部酸化層を形成する酸化物の組成比率Mj、放射率累
乗比EPRと放射率εbとの関係式に、実測値に基づく
前記外部酸化層を形成する酸化物の組成比率Mjと前記
EPRの値とを代入して、放射率εbを算出する。更
に、この放射率εbの値とを前記(5)式に代入して、
放射率の変動を補正して、高精度な鋼板表面温度を算出
する。
【0062】本実施例方法を、下記焼鈍条件(雰囲気条
件)及び温度測定条件(板温条件)の下で適用したとこ
ろ、従来法の単色放射温度計による温度測定方法では誤
差が約30℃、2色放射温度計では誤差が15℃であっ
たのに対し、本実施例方法では誤差が5℃と小さく、高
精度の測定ができた。
件)及び温度測定条件(板温条件)の下で適用したとこ
ろ、従来法の単色放射温度計による温度測定方法では誤
差が約30℃、2色放射温度計では誤差が15℃であっ
たのに対し、本実施例方法では誤差が5℃と小さく、高
精度の測定ができた。
【0063】雰囲気条件:露点:40〜80℃ 水素濃度50〜60% 板温条件 :750〜900℃の範囲
【0064】図3は、本発明に係る第3実施例に適用さ
れる装置構成を示す、前記図1又は図2に相当する一部
に概略断面図を含むブロック図である。
れる装置構成を示す、前記図1又は図2に相当する一部
に概略断面図を含むブロック図である。
【0065】本実施例に適用される測定装置は、光学系
は前記第1実施例と同一で、異なる2つの波長λaとλ
bにおける各々の放射輝度Sa、Sbを検出する輝度検
出器110を削除して、該放射輝度Sa、Sbをフーリ
エ変換型赤外分光装置60で検出できるようにし、且つ
放射輝度Sa、SbからEPRを演算する前記第2演算
装置120を第1演算装置140に組入れて新たな演算
装置150とした以外は、前記第2実施例の測定装置と
実質的に同一である。従って、本実施例によっても、前
記第2実施例と同様に高精度な測温が可能となる。
は前記第1実施例と同一で、異なる2つの波長λaとλ
bにおける各々の放射輝度Sa、Sbを検出する輝度検
出器110を削除して、該放射輝度Sa、Sbをフーリ
エ変換型赤外分光装置60で検出できるようにし、且つ
放射輝度Sa、SbからEPRを演算する前記第2演算
装置120を第1演算装置140に組入れて新たな演算
装置150とした以外は、前記第2実施例の測定装置と
実質的に同一である。従って、本実施例によっても、前
記第2実施例と同様に高精度な測温が可能となる。
【0066】図4は、本発明に係る第4実施例に適用さ
れる測定装置が備えている赤外分光装置の概略構成を示
す、一部に斜視図を含むブロック図である。
れる測定装置が備えている赤外分光装置の概略構成を示
す、一部に斜視図を含むブロック図である。
【0067】前記第1実施例においては、フーリエ変換
型赤外分光装置60を用いて分光放射輝度を測定した
が、本実施例の測定装置では、その代わりとして図4に
示すように高速回転する円盤に取付けられた光学フィル
タ210と、該フィルタ210を透過した光を検出する
赤外線検出器220と、検出信号を分別、増幅し、それ
ぞれの分光放射輝度を測定する信号処理装置230とを
備えた赤外分光装置200を用いて分光放射輝度を測定
している以外は、前記図1に示した第1実施例に適用し
た測定装置と実質的に同一である。
型赤外分光装置60を用いて分光放射輝度を測定した
が、本実施例の測定装置では、その代わりとして図4に
示すように高速回転する円盤に取付けられた光学フィル
タ210と、該フィルタ210を透過した光を検出する
赤外線検出器220と、検出信号を分別、増幅し、それ
ぞれの分光放射輝度を測定する信号処理装置230とを
備えた赤外分光装置200を用いて分光放射輝度を測定
している以外は、前記図1に示した第1実施例に適用し
た測定装置と実質的に同一である。
【0068】上記測定装置に適用される光学フィルタ2
10は4種類であり、それぞれの中心波長が前記酸化物
に対応するピーク波長、λ1=8、λ2=9.6、λ3
=10.1μmと、該酸化物のピークから外れた基準波
長λ0=11.1μmに一致させてある。
10は4種類であり、それぞれの中心波長が前記酸化物
に対応するピーク波長、λ1=8、λ2=9.6、λ3
=10.1μmと、該酸化物のピークから外れた基準波
長λ0=11.1μmに一致させてある。
【0069】なお、上記赤外分光装置200は、前記第
1実施例の測定装置に限定されず、第2又は第3実施例
のいずれの測定装置にも適用できる。その際、第3実施
例の測定装置に適用する場合は、光学フィルタ210は
6種類必要であるため、前記4種類に、中心波長が異な
る2つの波長λa=2μmとλb=1.5μmであるフ
ィルタを加えた構成にする必要がある。
1実施例の測定装置に限定されず、第2又は第3実施例
のいずれの測定装置にも適用できる。その際、第3実施
例の測定装置に適用する場合は、光学フィルタ210は
6種類必要であるため、前記4種類に、中心波長が異な
る2つの波長λa=2μmとλb=1.5μmであるフ
ィルタを加えた構成にする必要がある。
【0070】以上、本発明について具体的に説明した
が、本発明は、前記実施例に示したものに限られるもの
でなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であ
る。
が、本発明は、前記実施例に示したものに限られるもの
でなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であ
る。
【0071】例えば、前記第1〜第3実施例で採用した
フーリエ変換型赤外分光装置60の代わりに回折格子等
の光分散素子、多チャンネル光検出素子等を組み合わせ
た分光検出系を利用してもよい。
フーリエ変換型赤外分光装置60の代わりに回折格子等
の光分散素子、多チャンネル光検出素子等を組み合わせ
た分光検出系を利用してもよい。
【0072】又、前記図4に示したような赤外分光装置
200を使用する場合は、望遠光学系を介して直接放射
光を該分光装置200に導く構成としてもよい。
200を使用する場合は、望遠光学系を介して直接放射
光を該分光装置200に導く構成としてもよい。
【0073】又、前記実施例では、計測された鋼板温度
は出力装置80に出力されるように説明したが、これに
限られるものでなく、出力装置80の他に温度制御装置
等に出力して、焼鈍炉の温度制御が行われるようにして
もよいことは言うまでもない。
は出力装置80に出力されるように説明したが、これに
限られるものでなく、出力装置80の他に温度制御装置
等に出力して、焼鈍炉の温度制御が行われるようにして
もよいことは言うまでもない。
【0074】
【発明の効果】以上説明した通り、請求項1の発明によ
れば、脱炭焼鈍炉内で生成する鋼板表面の外部酸化層を
形成する酸化物の組成比率をオンラインで迅速に測定す
ることができる。
れば、脱炭焼鈍炉内で生成する鋼板表面の外部酸化層を
形成する酸化物の組成比率をオンラインで迅速に測定す
ることができる。
【0075】請求項2の発明によれば、鋼板が電磁鋼板
の場合に、外部酸化層を形成する酸化物の組成比率を高
精度に測定できる。
の場合に、外部酸化層を形成する酸化物の組成比率を高
精度に測定できる。
【0076】請求項3の発明によれば、外部酸化層を形
成する酸化物の組成比率をオンラインで測定できるよう
にし、且つ該組成比率の変化によって生じる放射率の変
動を補正できるようにしたので、高精度な温度測定が可
能となり、ひいては高精度な温度制御及び品質管理を行
うことが可能となる。
成する酸化物の組成比率をオンラインで測定できるよう
にし、且つ該組成比率の変化によって生じる放射率の変
動を補正できるようにしたので、高精度な温度測定が可
能となり、ひいては高精度な温度制御及び品質管理を行
うことが可能となる。
【0077】請求項4の発明によれば、鋼板が電磁鋼板
の場合に、高精度な温度測定が可能となる。
の場合に、高精度な温度測定が可能となる。
【図1】本発明に係る第1実施例に適用される測定装置
の構成を示す、一部に概略断面図を含むブロック図
の構成を示す、一部に概略断面図を含むブロック図
【図2】本発明に係る第2実施例に適用される測定装置
の構成を示す、一部に概略断面図を含むブロック図
の構成を示す、一部に概略断面図を含むブロック図
【図3】本発明に係る第3実施例に適用される測定装置
の構成を示す、一部に概略断面図を含むブロック図
の構成を示す、一部に概略断面図を含むブロック図
【図4】本発明に係る第4実施例に適用される測定装置
が備える赤外分光装置を示す、一部に概略斜視図を含む
ブロック図
が備える赤外分光装置を示す、一部に概略斜視図を含む
ブロック図
【図5】外部酸化層を形成する酸化物の組成比率が一定
のときの放射率とEPRとの関係の一例を示す線図
のときの放射率とEPRとの関係の一例を示す線図
【図6】外部酸化層から放射される赤外放射スペクトル
の一例を示す線図
の一例を示す線図
【図7】外部酸化層を形成する酸化物の組成比率が変化
したときの放射率とEPRとの関係を示す他の線図
したときの放射率とEPRとの関係を示す他の線図
10…脱炭焼鈍炉 20…電磁鋼板 30…放射光集光部 40…光ファイバ 50…反射光学系 60…フーリエ変換型赤外分光装置 70…演算処理装置 80…出力装置 90…水冷チューブ 110…輝度検出器 200…赤外分光装置 210…光学フィルタ 230…赤外線検出器
Claims (4)
- 【請求項1】脱炭焼鈍炉内において鋼板の表面から放射
される赤外放射光を検出し、該放射光に基づいて鋼板の
表面性状を測定する鋼板の表面性状測定方法であって、 前記赤外放射光から前記鋼板表面の酸化物に帰属するピ
ーク波長での放射輝度及び前記ピーク波長から外れた波
長での基準放射輝度を測定し、 前記ピーク波長での放射輝度と前記基準放射輝度との差
に基づいて酸化物の組成比率を求めることを特徴とする
鋼板の表面性状測定方法。 - 【請求項2】請求項1において、 鋼板が電磁鋼板であり、放射輝度を測定するピーク波長
が帰属する酸化物が、SiO2 、FeSiO3 及びFe
2 SiO4 、又は、これら酸化物とFeOであることを
特徴とする鋼板の表面性状測定方法。 - 【請求項3】脱炭焼鈍炉内において鋼板の表面から放射
される赤外放射光を検出し、該放射光に基づいて鋼板の
温度を測定する鋼板温度測定方法であって、 前記赤外放射光から前記鋼板表面の酸化物に帰属するピ
ーク波長での放射輝度及び前記ピーク波長から外れた基
準放射輝度を測定し、 前記ピーク波長での放射輝度と前記基準放射輝度との差
から酸化物の組成比率を求めると共に、 求めた前記酸化物の組成比率と、前記ピーク波長から外
れた異なる2波長のそれぞれの放射輝度と、予め作成し
てある前記酸化物の組成比率をパラメータとする放射率
特性関数とを用いて、温度計算を行うことを特徴とする
鋼板温度測定方法。 - 【請求項4】請求項3において、 鋼板が電磁鋼板であり、放射輝度を測定するピーク波長
が帰属する酸化物が、SiO2 、FeSiO3 及びFe
2 SiO4 、又は、これら酸化物とFeOであることを
特徴とする鋼板温度測定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2269995A JPH08219891A (ja) | 1995-02-10 | 1995-02-10 | 鋼板の表面性状測定方法及び鋼板温度測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2269995A JPH08219891A (ja) | 1995-02-10 | 1995-02-10 | 鋼板の表面性状測定方法及び鋼板温度測定方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08219891A true JPH08219891A (ja) | 1996-08-30 |
Family
ID=12090122
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2269995A Pending JPH08219891A (ja) | 1995-02-10 | 1995-02-10 | 鋼板の表面性状測定方法及び鋼板温度測定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08219891A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012093177A (ja) * | 2010-10-26 | 2012-05-17 | Nippon Steel Corp | 炉内における鋼材の表面温度測定方法および表面温度測定装置 |
JP2018529965A (ja) * | 2015-09-30 | 2018-10-11 | アルセロールミタル | 進行している鋼基材上にある酸化物層のキャラクタリゼーションステップを含む、鋼製品の製作のための方法 |
WO2018199187A1 (ja) * | 2017-04-25 | 2018-11-01 | 新日鐵住金株式会社 | スケール組成判定システム、スケール組成判定方法、およびプログラム |
CN112964371A (zh) * | 2021-02-04 | 2021-06-15 | 东华理工大学 | 一种基于蒙特卡洛模型的有效发射率校正的钢包红外温度测量方法 |
WO2022097636A1 (ja) * | 2020-11-06 | 2022-05-12 | 日本製鉄株式会社 | 内部酸化開始温度推定装置、内部酸化層厚み推定装置、内部酸化開始温度推定方法、及びプログラム |
-
1995
- 1995-02-10 JP JP2269995A patent/JPH08219891A/ja active Pending
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012093177A (ja) * | 2010-10-26 | 2012-05-17 | Nippon Steel Corp | 炉内における鋼材の表面温度測定方法および表面温度測定装置 |
JP2020098214A (ja) * | 2015-09-30 | 2020-06-25 | アルセロールミタル | 進行している鋼基材上にある酸化物層のキャラクタリゼーションステップを含む、鋼製品の製作のための方法 |
JP2018529965A (ja) * | 2015-09-30 | 2018-10-11 | アルセロールミタル | 進行している鋼基材上にある酸化物層のキャラクタリゼーションステップを含む、鋼製品の製作のための方法 |
US10859370B2 (en) | 2015-09-30 | 2020-12-08 | Arcelormittal | Method for the fabrication of a steel product comprising a step of characterization of a layer of oxides on a running steel substrate |
JP6424998B1 (ja) * | 2017-04-25 | 2018-11-21 | 新日鐵住金株式会社 | スケール組成判定システム、スケール組成判定方法、およびプログラム |
KR20190123766A (ko) * | 2017-04-25 | 2019-11-01 | 닛폰세이테츠 가부시키가이샤 | 스케일 조성 판정 시스템, 스케일 조성 판정 방법, 및 컴퓨터 판독 가능한 기억 매체 |
CN110312927A (zh) * | 2017-04-25 | 2019-10-08 | 日本制铁株式会社 | 氧化皮组成判定系统、氧化皮组成判定方法以及程序 |
WO2018199187A1 (ja) * | 2017-04-25 | 2018-11-01 | 新日鐵住金株式会社 | スケール組成判定システム、スケール組成判定方法、およびプログラム |
EP3617693A4 (en) * | 2017-04-25 | 2021-01-27 | Nippon Steel Corporation | BOILER COMPOSITION DETERMINATION SYSTEM, BOILER COMPOSITION DETERMINATION PROCEDURE AND PROGRAM |
US11474032B2 (en) | 2017-04-25 | 2022-10-18 | Nippon Steel Corporation | Scale composition determination system, scale composition determination method, and program |
WO2022097636A1 (ja) * | 2020-11-06 | 2022-05-12 | 日本製鉄株式会社 | 内部酸化開始温度推定装置、内部酸化層厚み推定装置、内部酸化開始温度推定方法、及びプログラム |
CN112964371A (zh) * | 2021-02-04 | 2021-06-15 | 东华理工大学 | 一种基于蒙特卡洛模型的有效发射率校正的钢包红外温度测量方法 |
CN112964371B (zh) * | 2021-02-04 | 2023-04-18 | 东华理工大学 | 一种基于蒙特卡洛模型的有效发射率校正的钢包红外温度测量方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4881823A (en) | Radiation thermometry | |
US5490728A (en) | Non-contact optical techniques for measuring surface conditions | |
US5769540A (en) | Non-contact optical techniques for measuring surface conditions | |
EP0536382A1 (en) | Non-contact optical techniques for measuring surface conditions | |
JPH08219891A (ja) | 鋼板の表面性状測定方法及び鋼板温度測定方法 | |
RU2083961C1 (ru) | Способ измерения температуры и коэффициента излучения поверхности | |
JPS6189543A (ja) | デユアルビームスペクトル透過率の測定方法及び装置 | |
US2844033A (en) | Radiant energy measurement methods and apparatus | |
JPH0933517A (ja) | 鋼板の材質計測方法 | |
JPH0933464A (ja) | 鋼板の表面スケール測定方法及び材質測定方法 | |
JP4146697B2 (ja) | 温度計測方法および温度計測装置 | |
JPH07270130A (ja) | 酸化膜厚さ測定方法 | |
JPH0456145A (ja) | プラズマ中の基板温度の測定装置 | |
Conroy et al. | An infrared accessory for studying the emissivity of aluminum surfaces | |
JPH05142051A (ja) | 2色多重式放射温度計 | |
JPS6235232A (ja) | 温度計 | |
JPH08254502A (ja) | 鋼材のスケール性状測定方法及び装置 | |
JPS62175648A (ja) | 気体の温度濃度測定方法 | |
JPH034855B2 (ja) | ||
JPH03287025A (ja) | 物体の温度と放射率および周囲温度の測定方法および装置 | |
JPH06265410A (ja) | 輻射を用いたプロセス状態検出装置及び制御装置 | |
JPH11108868A (ja) | 熱分析制御型ラマン分光測定方法および装置 | |
JPH0549174B2 (ja) | ||
JPH07107499B2 (ja) | 連続測色装置 | |
JPH04276527A (ja) | 炉内温度計 |