JPH02267074A - 車両のパワーステアリング装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、車両のパワーステアリング装置に関し、車輪
形トラクタ等に利用される。

（従来の技術） 従来のトラクタにはパワーステアリング装置を備えたも
のがある　（例えば実開昭６０−２４６７１　閃公暢）
。この場合ステアリングハンドルの操作を軽く行うこと
ができるという利点がある。

（発明が解決しようとする課題） しかし、従来の場合、ステアリングの回動抵抗は小さく
、車速の高速・低速を問わず一定であるので、高速走行
時にハンドルを取られ、このため蛇行運転になり、安全
な高速走行ができなくなるという問題があった。

そこで、本出願人は、パワーステアリングの油圧回路に
、リリーフ圧力を制御可能なリリーフ弁を設けるととも
に、車輌の速度状態を検出する速度検出器を設け、前記
速度検出器が高速状態を検出したときに、リリーフ圧力
が下がるように前記リリーフ弁を制御する制御手段を設
けた技術を捉案じり（特願昭６３−１６８２８０号、特
ＩＭ昭６３−１６８２８１号）。

この提案技術は、従来技術の問題点を解決しているもの
の、リリーフ弁の設定圧力を変えてパワーステアリング
の油圧システム圧を制御するものであるから、油温の上
昇を招き、エネルギーロスを招くという問題があった。

本発明は、前述した従来技術の問題点を解決し、併せて
提案技術の問題点を解決したパワーステアリング装置を
提供することが目的である。

（課題を解決するための手段） 本発明は、エンジン２で駆動される複数のポンプ４１．
４２を備え、該ポンプ４２の一方は作業機昇降用油圧装
置３３に送液され、該ポンプ４１の他方はパワーステア
リングのコントローラ１３に送液されるものにおいて、
前述の目的を達成するために、次の技術的手段を講じて
いる。

すなわち、本発明は、エンジン２とパワーステアリング
用ポンプ４１との間に油圧クラッチ４４を設けるととも
に、車両の速度状態を検出する速度検出器３６を設け、
該速度検出器３６が、高速状態を検出したとき、前記パ
ワーステアリング用ポンプ４１を停止するように前記油
圧クラッチ４４を切断制御する制御切換弁６２を備えた
ことを特徴とするものである。

（作　用） 車両Ｔが走行し、その走行速度が所定の高速状態になる
と、速度検出器３６がこれを検出する。

該検出信号は、油圧クラッチ４４を切断すべく制御切換
弁６２にフィードバックされ、油圧クラッチ４４を切断
する。

これにより、パワーステアリング用の油圧ポンプ４１は
停止し、パワーステアリング油圧システム５５は回路圧
がなくなり、ステアリングハンドル２４の回動抵抗が大
きくなり、オペレータはこれを感受する。

（実施例） 以下、図面を参照して本発明の詳細な説明する。

第３図において、Ｔは車両であり、独立型−トヤビンを
装備した農用車輪形トラクタで示しており、同図にて、
１はトラクタ車体で、エンジン２、ミッションケース３
等から構成される。４はエンジン２に装着された前車軸
フレーム、５は前車軸ケースで、前車軸フレーム４にセ
ンターピンを介して懸架されており、この前車軸ケース
５の左右両端に前輪６が設けられている。

７は前輪ステアリング用パワーシリンダで、前車軸ケー
ス５の後方に装着されている。１１はラジェータ、１２
はエンジン２等をおおうボンネットである。１３はパワ
ーシリンダ７を制御するための全油圧式のステアリング
コントローラで、ホース１４゜１５を介してパワーシリ
ンダ７に接続されている。

１６は後輪、１７は後輪フェンダ−である。１８は独立
型キャビンで、左右両側にドアー１９を有し、該キャビ
ン１８は内部の床板２０上に運転席２１を、前壁板２２
側に計器パネル２３及びステアリングハンドル２４を夫
々備えており、車体１上にマウントゴム等を介して上方
から着脱自在に搭載されている。

ハンドル２４はハンドル軸２５を介してハンドルポスト
２６により支持され、またハンドルポスト２６は計器パ
ネル２３内の支持フレーム２７に防振材を介して取付け
られている。ハンドル軸２５はジヨイント２８、軸２９
、ジヨイント３０、軸３１、ジヨイント３２を介してコ
ントローラ１３の入力軸３３に連動連結されている。

３４は作業機昇降用の油圧装置で、左右一対のリフトア
ーム３５を有し、トラクタ車体１の後部上面で、後輪フ
ェンダ−１８間に備えられている。

３６は速度検出器で、本例では車体１に取付けた対地速
度レーザーセンサーで示している。

第２図において、３７は操向アームで、タイロツド３８
を介して作動アーム３９に連動連結されていて、該作動
アーム３９が前記パワーシリンダ７により回動操作され
て、両前軸６を操向する。なお、前輪６は第１図に示す
推進軸装置４０によって駆動されるものを示している。

４１は油圧ポンプで、オイルタンク４２Ａの油をコント
ローラ１３に供給するとともに、ホース１４．１５を介
してパワーシリンダ７に供給するもので、エンジン２に
よって駆動される。

第１図を参照すると、エンジン２はパワーステアリング
用ポンプ４１と作業機昇降用油圧ポンプ４２を回転軸４
３を介して駆動しており、パワーステアリング用ポンプ
４１は油圧クラッチ４４を介して駆動される。

ずなわら、エンジン２とポンプ４１との間に油圧クラッ
チ４４が設けられ、このクラッチ４４をＯＮ・ＯＦＦす
ることで、ポンプ４１は駆動、停止可能とされている。

ポンプ４２は油圧装置３４を制御するための油圧システ
ム４５と、フロントローダ等を制御するための油圧シス
テム４６とを、油圧取出部５４で接続してなり、油圧シ
ステム４５にはポジション制御弁４７、落下調整弁４８
、安全弁４９等を備え、油圧システム４６には、ハケソ
トシリンダ５０のための制御弁５１、ブームシリンダ５
２のための制御弁５３を備えている。

５５はパワーステアリング用の油圧システムで、油圧ポ
ンプ４１、コントローラ１３、過負荷リリーフ弁イ１流
量制御弁５６等からなり、フィルタ５７と制御弁５６と
の間には、ポンプ保護のためのチエツク弁５８を有して
いる。

コントローラ１３はハンドル２４の操作によりパワーシ
リンダ７を制御するもので、逆止弁５９と、６ボ一ト３
位置切換弁６０と、ジロータロ１とから成る。

そして、ハンドル２４を回動させると、コントローラ１
３の切換弁６０が第１図に示す中立体勢から切換えられ
ると共に、ジロータロ１が回動操作され、これにより、
油圧ポンプ４１からの作動油はコン１−ローラ１３の切
換弁６０およびジロータロ１を介してパワーシリンダ７
へ所望量供給されて、パワーシリンダ７が作動し、ハン
ドル２４の軽い操作によって、前輪が所望角度だけ操向
操作されるようになっている。

６２は電磁型の制御切換弁であり、油圧クラッチ４４を
ＯＮ・ＯＦＦするものであり、速度検出器３６の検出信
号がフィードパンクされると、図示のＯＮ状態からＯＦ
Ｆになるように作動する。

すなわち、切換弁６２は油圧ポンプ４２の油圧システム
４５側の圧力又は流量を、油圧クラッチ４４に送液制御
するもので、車両Ｔが高速状態になるのを、検出器３６
が検出すると、この検出信号を、切換弁６２のソレノイ
ドにフィードハックし、ライン圧をＯＦＦにし、油圧ク
ラッチ４４は戻しハネ（クラッチ板等の戻しハネ）によ
ってａｒｐになり、油圧ポンプ４１を停止し、油圧シス
テム５５の回路圧を低く乃至零にし、ここに、コントロ
ーラ１３、すなわち、ハンドル２４の回動抵抗を重くす
るようにされている。

なお、車両Ｔが高速以外の作業速度のときは、切換弁６
２はＯＮになり、油圧クラッチ４４を接続して、油圧ポ
ンプ４１を駆動し、ここに、所定のパワーステアリング
を保証している。

第４図から第７図は本発明の他の実施例を示しており、
車速検出器３６を、リミットスイッチ、回転センサーと
したもので、第４図はリミットスイッチによる検出器３
６を、第５図は回転センサーによる検出器３６を示して
いる。

第５図において、６６は主クラッチでエンジン２の動力
を断続して推進軸６７に伝達する。

６８は主変速機構、６９は超減速機構、７０は副変速機
構を示し、デフ駆動軸７１を介して後輪デフ機構７２に
伝動している。

７３は終減速機構で、ブレーキ７６を有するデフ出力軸
７５からの動力を減速して後車軸７４に伝え、後輪１６
を駆動する。

７７は前輪用駆動ギヤ列で、デフ駆動軸７］と１１Ｌ進
軸４０とを連動しており、前輪デフ駆動軸７８を介して
前輪デフ機構７９に伝動している。

前輪デフ機構７９はデフ出力軸８０、減速機構８１を介
して前輪軸８２に伝動している。

この第５図において、後車軸７４の一方又は双方に回転
センサーを設りて、車速を検出しており、又、前輪軸８
２の一方又は双方に回転セン゛す°−を設けて、車速を
検出している。

前・後車軸８２．７４のいずれかに回転センサーを設け
ることもでき、例えば、前輪駆動のときは前車輪軸８２
に、後輪駆動のときは後車軸７４に、全輪駆動のときは
、前・後車軸８２．７４の双方にそれぞれ設けられる。

なお、後輪デフ駆動軸７１に設げてもよい。

車軸の左右双方に、回転センサーを設ＬＪたときはその
回転数の差を平均してその信号をフィードバックする。

第４図では、変速台カバー８４に設けた主変速レバー８
３で、シフトロッド８５に備えたシフトフォーク８６を
操作して変速操作するとき、そのシフトフォーク８６の
高速位置、例えば、４速位置にリミットスイッチを設け
て、車速を検出する。

そして、第６図、第７図で示すように、高速検出器３６
の検出信号で、ソレノイド駆動回路８７を駆動し、切換
弁６２のソレノイドにフィードバック信号を送信し、こ
こに、車両が所定の高速状態になると、油圧クラッチ４
４を断にしてポンプ４１を停止する。

（発明の効果） 本発明は以上の通りであり、エンジンとパワーステアリ
ング用ポンプとの間に油圧クラッチを設けるとともに、
車両の速度状態を検出する速度検出器を設け、該速度検
出器が、高速状態を検出したとき、前記パワーステアリ
ング用ポンプを停止するように前記油圧クラッチを切断
制御する制御切換弁を備えたものであるから、車両が高
速状態になると、油圧クラッチが切断され、ポンプが停
止するので、パワーステアリングの油圧システムに、油
圧が立たず、これにより、ハンドルの操作が重くなり、
これをオペレータは感受するので、蛇行運転を防止し、
安全性が向上する。

また、油圧クラッチを切って、ポンプを停止するもので
あるから、油温の上昇はなく、エネルギーロスもなく有
利である。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示し、第１図は全体の油圧回路
図、第２図はパワーステアリングの概略平面図、第３図
はトラクタの側面図、第４図は速度検出器の他の例を示
す断面図、第５図はトラクタミンシタンの概念図、第６
図と第７図は制御系の２つの例を示すブロック図である
。 ２・・・エンジン、１３・・・コントローラ、３６・・
・速度検出器、４１．４２・・・ポンプ、４４・・・油
圧クラッチ、６２・・・制御切換弁。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）エンジン（２）で駆動される複数のポンプ（４１
   ）（４２）を備え、該ポンプ（４２）の一方は作業機昇
   降用油圧装置（３３）に送液され、該ポンプ（４１）の
   他方はパワーステアリングのコントローラ（１３）に送
   液されるものにおいて、 エンジン（２）とパワーステアリング用ポンプ（４１）
   との間に油圧クラッチ（４４）を設けるとともに、車両
   の速度状態を検出する速度検出器（３６）を設け、該速
   度検出器（３６）が、高速状態を検出したとき、前記パ
   ワーステアリング用ポンプ（４１）を停止するように前
   記油圧クラッチ（４４）を切断制御する制御切換弁（６
   ２）を備えたことを特徴とする車両のパワーステアリン
   グ装置。