JPH02258953A - 高強度高延性鋼線 - Google Patents

高強度高延性鋼線

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JPH02258953A
JPH02258953A JP7682589A JP7682589A JPH02258953A JP H02258953 A JPH02258953 A JP H02258953A JP 7682589 A JP7682589 A JP 7682589A JP 7682589 A JP7682589 A JP 7682589A JP H02258953 A JPH02258953 A JP H02258953A
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steel wire
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JP7682589A
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Yukio Ochiai
落合 征雄
Hideaki Omori
大毛利 英昭
Tsugunori Nishida
世紀 西田
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は吊り橋、斜張橋のパラレルライヤス1−ランド
(以下PWSと称する)および光フアイバー補強線等に
使用される高強度高延性鋼線に関する。
[従来の技術] PWS等のワイヤは、本州へ・四国連絡橋で使用されて
いるが、その最高強度は、5mmφサイズで引張強さは
180kgf/am”、7111111φサイズで16
0kgf/l111m2である。
しかしながら、近年、海峡大振中央支間の長大化(2,
000rri又はそれ以上)およびワイヤ軽量化、高性
能化のため、ワイヤの強度が、 7m1111φザイズ
で引張強さ180kgf/am”以上で捻回値20回以
上、5111111φサイズで200kgf/am”以
上で捻回値20回以上のこれまでにない高強度高延性の
鋼線の開発が要望されてきた。
これに対処するための従来技術として、特開昭63=4
016号公報および特開昭63−186852号公報が
開示されている。
特開昭63=4016号は、限定成分の線材を、ローラ
ーダイス引抜きまたは冷間圧延を行ったあと、断面減少
率40%以下の孔ダイス伸線(いわゆる通常−殻内な伸
線を意味する)し、超高張力鋼線を得る方法であるが、
この方法では■寸法精度の厳しい場合に適用が困難であ
り、このため例えばZnめっき付着量が不均一になった
り、■また、設備を新規に設置するため現ラインの大幅
な改造が必要であり、品質上、コスト上問題がある。
一方、特開昭63−186852号は、耐熱性の良好な
2mmφサイズのACSRに関するものであるが、C2
5i、Mn、C,r以外にREMおよびCa、 Mg、
 B a、 S rの元素を添加しているため、製造コ
ストが高くなることおよび、ACSRより伸線リダクシ
ョンの小さいPWSには適用できない等の問題点があっ
た6 [発明が解決しようとする課題] 本発明は、上記問題点を解決するため、C,Cr等の成
分元素を限定することによって1通常の伸線方法で製造
する7mr11φサイズで引張強さ180kgf/ll
l112以上、 5mmφサイズで200kgf/mi
2以上(捻回値はともに20回以上)の高強度高延性鋼
線を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであっ
て、 C:1.00〜1.15%、 Si:0.20〜
1.20%、 M n : 0 、30−0 、80%
、 Cr:0.10〜0.60%(各重量%)を含有し
、必要に応じてA Q :0.008〜o、os。
重量%を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物から
なる成分組成を有することを特徴とする高強度高延性鋼
線である。
[作用] 本発明の鋼線においてはパテンティング処理後の強度向
上のため、1%以上とC量を増加し、これによる初析セ
メンタイトの出現とパーライトラメラ−の形状悪化を、
Crを添加することで抑制しパーライトの微細化による
強度増加を実現した。
また、パーライトが微細化されることによりセメンタイ
ト層の延性が従来鋼並となった。さらにCr、Si、M
nの添加量を制限することでフェライト相の延性を従来
鋼と同程度に保ち、材料の延性増加を実現した。このよ
うな組織微細化のみによるパテンティング処理後の強度
増加を実現する成分設計により、パテンティング後の強
度と延性を従来鋼以上に高めることに成功した。従って
、パテンティング後の強度を高めているにもかかわらず
、引き抜き加工率を上げて製造した鋼線の延性劣化が従
来鋼並に止まり、高強度と高延性が可能となった。
以下1本発明の成分限定理由について説明する。
Cは強度および延性向上のために経済的かつ有効な強化
元素であり1本発明の最も重要な元素のひとつである。
即ち、本発明では過共析鋼が強度お、よび延性に優れて
いることを見い出したものであり、C: 1.00%以
上においても、パテンティング時に発生する延性低下の
原因となる初析フェライトの析出防止効果が大きくなる
ことを見い出したものである。また、C: 1.00%
以上の過共析鋼は、非過共析鋼に比較し、伸線後の強度
が高いことである。これは高Cになると加工硬化量が大
きくなるためと考えら九る。従ってCの下限はその効果
が認められる1、00%とした。Cは過剰に入れると強
度はその量とともに高くなるが、延性が低下し、伸線性
を害するため、その上限を1.!5%とした。
SLは通常脱酸剤として使用されるが、今回はこのほか
に、Siはセメンタイトの成長を抑制し、Znめっき時
の強度低下を防止する作用があり、Siが0.20%未
満ではその効果は十分でなく、SL量の増加とともに顕
著な効果を示すが、SLは1.20%を越えると鋼片加
熱炉での脱炭が著しくなり、このため線材の脱炭層が0
.11以上になり、伸線前に皮剥き工程が必要となるた
め、生産上およびコストの点から好ましくない。
Mnは鋼の焼入性を確保するため0.3%以上必要であ
るが、0.80%を超えると偏析が大となり、パテンテ
ィング時にベイナイトまたはマルテンサイトの適冷組織
が発生し、伸線性を害するため上限を0.80%迄でと
した。
Crはセメンタイトのネットワークの発生抑止およびパ
ーライトを微細にする作用を持っており、その効果が認
められる0、10%を下限とする。Crの上限は、経済
性および偏析度ならびにパテンティング時間等を考慮し
、0.60%を上限とした。
本発明では上記以外の元素として、AQを使用すること
がある。AQは結晶粒の細粒化および脱酸剤として使用
される場合と、反対に粗粒調指定およびAQによる鋼中
非金属介在物を防止するためAQを添加しない場合があ
る。AQ添加の場合。
例えば細粒化に必要な5olAQとして、最低0.00
6%以上必要であるが、このとき全AQ量のうち5ol
A(lとIn5alA Qの分配(比率)は8:2であ
るため、下限をo、oog%とした。AQはo、oso
%を超えると鋼中非金属介在物が増加するため、製品品
質および歩留が低下する。溶製歩留およびバラツキを考
慮すると、AQ添加の場合には通常0.015〜0゜0
35%が好ましい。
一方、A2無添加の場合の鋼中Afl量は0.008%
未満の値を示す、AQは上述の目的により必要に応じて
使用すればよい。
[実施例] 第1表に本発明鋼および比較鋼の化学成分を示す。製造
工程であるが、第1表の成分の鋼を溶製後、13mmφ
線材に圧延した。伸線前に微細パーライト組織とするた
め950℃に加熱し、575℃〜600℃鉛浴中でパテ
ンティングした。次いでボンデ処理を行ったのち、単頭
伸線機を用いて、7Bφおよび5IIffiφまで伸線
加工した。pws用鋼線はZnめっきされるので、これ
をシュミレートするため。
7IIImφおよび5mmφ伸線後、45o″CX30
秒のブルーイング処理を行い、このブルーイング処理材
を用いて各種特性値を比較評価した。
特性値は引張強さ、捻回値(チャック間隔:線径の10
0倍)を測定した。その結果を第1表に示す。
第1表のNo、1〜4は本発明鋼であり、No、5〜8
は従来鋼である0本発明鋼のものは7+u+φサイズで
189〜199kgf/+am”と目標値に対し十分余
裕ある高強度であるにもかかわらず、延性の評価値であ
る捻回値が30回前後と高水準にあり、また5■φサイ
ズにおいても、強度、延性の目標値を十分満足している
これに対し、従来鋼のNO65はCが低くかつ+ Cr
を用いない成分系であり、またNo、6.No、8は本
発明鋼とCが異なるものであるが、いずれのサイズにお
いても強度が不足しており、一方、No、7は特にCr
が含有されていないものであるが5強度は満足するが、
捻回値が不足しており1強度と延性の両特性を満足する
ことができない。
[発明の効果] 本発明の鋼線を用いて、PWSワイヤを製造した場合、
吊橋の中央支間の長大化およびワイヤの軽量化が可能と
なり、工業上有益な効果がもたらされるものである。
本発明をPWSワイヤについて述べたが、本発明鋼は光
フアイバー補強線等の高強度鋼線にも同じ作用、効果を
有し本発明の思想を適用できる。
特許出願人  新日本製鐵株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. C:1.00〜1.15%、Si:0.20〜1.20
    %、Mn:0.30〜0.80%、Cr:0.10〜0
    .60%、(各重量%)を含有し、必要に応じてAl:
    0.008〜0.050重量%を含有し、残部がFeお
    よび不可避的不純物からなる成分組成を有することを特
    徴とする高強度高延性鋼線。
JP1076825A 1989-03-30 1989-03-30 高強度高延性鋼線 Expired - Lifetime JP2742440B2 (ja)

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