JPH0225750A - ヒトMn−スーパーオキシドジスムターゼの測定キットおよび測定法 - Google Patents

ヒトMn−スーパーオキシドジスムターゼの測定キットおよび測定法

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JPH0225750A
JPH0225750A JP17512988A JP17512988A JPH0225750A JP H0225750 A JPH0225750 A JP H0225750A JP 17512988 A JP17512988 A JP 17512988A JP 17512988 A JP17512988 A JP 17512988A JP H0225750 A JPH0225750 A JP H0225750A
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JP
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enzyme
solution
monoclonal antibody
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JP17512988A
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Taizo Uda
泰三 宇田
Yukimasa Ito
伊藤 幸勝
Tetsuo Kawaguchi
哲男 川口
Emi Hifumi
恵美 一二三
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Ube Industries Ltd
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  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ヒトMn−スーパーオキシドジスムターゼ(
以下、ヒトMn−3ODと略記する。)の測定キットお
よび測定法に関するものである。
〔従来の技術〕
ヒトMn−3ODは、ミトコンドリアのマトリックス部
分に存在する酵素(1ドメインの分子量が約25,00
0であり、そのダイマーまたはテトラマーからなると考
えられている。)であり、次に示すように、毒性酸素の
主要な分子種であるスーパーオキシドアニオンラジカル
(Oz−)を不均化する反応を触媒する。
+ 20□ +2H−−→HzO□ +0□ところで、肝疾
患における血清中のヒトMn−3ODi4度の測定には
、ポリクローナル抗体を用いた検討によって、裔い診断
的意義が存在すると考えられている(医薬ジャーナル;
稲垣、訳本、20.1.1984年。第5回腫瘍マーカ
ー研究会;仮埋、新井ら、1985年)。また、呑口ら
も、ヤギに免疫して作製したポリクローナル抗体を用い
た免疫学的な方法で、ヒトMn−3OD濃度が肺癌で高
いことを示しており(Journal of Nati
onal Cancer In5titute、 72
.5.1984年)、血清中のヒトMn−3OD濃度の
測定の重要性が指摘されている。
しかし、これらの各疾患における血清中のヒトMn−3
ODI度の測定では、ポリクローナル抗体が用いられて
いるので、ヒトMn−3ODに対する反応の特異性をさ
らに高め、常に同品質のヒトMn−3OD測定試薬を用
いて、簡単に、かつ、高感度でヒトMn−3ODを測定
できる必要がある。
〔発明が解決すべき問題点〕
本発明の目的は、ヒトMn−3ODに対して非常に高い
特異的な免疫反応性を有するモノクローナル抗体を用い
たヒトMn−3ODの測定キットおよび測定法を提供す
ることである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、前記の問題点を解決するために鋭意研究
した結果、ヒ)Mn−3ODの測定キットを用いてヒト
Mn−3ODを測定することによって、ヒ)Mn−50
0を容易に、かつ高感度に測定できることを見出し、本
発明を完成するに至即ち、本発明は、 (1)ヒトMn−3ODの測定法で用いるものであって
、 (a)ヒトMn−300に対して非常に高い特異的な免
疫反応性を有するモノクローナル抗体および (b)ヒトMn−5ODに対して非常に高い特異的な免
疫反応性を有するモノクローナル抗体を酵素で標識した
試薬 を必須とすることを特徴とするヒトMn−5ODの測定
キット (2)前記(1)のモノクローナル抗体を担持体に担持
させた後、その担持されたモノクローナル抗体、測定試
料中のヒ) M n −S ODおよび前記(1)の酵
素で標識されたモノクローナル抗体を反応させて、担持
体に担持されたモノクローナル抗体、ヒ)Mn−3OD
、酵素で標識されたモノクローナル抗体からなる複合体
を作成することを特徴とするヒトMn−5ODの測定法 に関するものである。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明のヒトMn−3ODの測定法に用いるヒ)Mn−
3ODの測定キットは、ヒトMn−3゜Dに対して非常
に高い特異的な免疫反応性を有するモノクローナル抗体
(以下、r抗体Jと略記する。)およびヒトMn−3O
Dに対して非常に高い特異的な免疫反応性を有するモノ
クローナル抗体を酵素で標識した試薬(以下、r酵素標
識抗体」と略す)を必須とするものである。ヒトMn−
3ODの測定のためのは、これらの試薬の他に、担持体
、洗浄液、ブロワキンダ液、ヒトMn−3ODの検量線
を作成するための既知濃度のヒ)Mn−3OD溶液(以
下、r標準ヒトMn−3OD溶液1と略記する。)、r
酵素標識抗体jの酵素に対応する基質溶液(以下、「基
質溶液1と略記する。)なども必要とするので、これら
を前もってヒトMn−3ODの測定キットに組み込んで
おいてもよいし、測定前に準備してもよい。そして、担
持体を前もってヒトMn−3ODの測定キットに岨み込
む場合には、?抗体1を担持体に前もって担持させてお
くこともできる。
本発明のヒトMn−3ODの測定キットにおけるr抗体
」としては、ヒ)Mn−3ODに対して非常に裔い特異
性を有するモノクローナル抗体であれば特に制限されな
いが、例えば、ハイブリドーマ株であるPCl3株(微
工研条寄第1608号)が産生じたものなどを挙げるこ
とができる。
そして、そのようなr抗体」としては、硫安などを用い
た塩析やイオン交換クロマトグラフィーなどによって高
純度に精製したものを用いるのが好ましい。また、必要
に応じて、このr抗体jには、アジ化ナトリウム、エチ
ル水銀チオサルチル酸ナトリウムなどのような蛋白質の
防腐剤を必要量添加することもできる。
本発明のヒトMn−3ODの測定キットにおける「酵素
標識抗体」の作製において、「抗体」を標識する酵素と
しては、ペルオキシダーゼ、カタラーゼ、グルコースオ
キシダーゼ、乳酸オキシダーゼ、アルコールオキシダー
ゼ、モノアミンオキシダーゼ、β−ガラクトシダーゼな
どの酸化還元系の酵素、およびアルカリフォスファター
ゼなどのリン酸加水分解酵素などから選ばれた少なくと
も一種以上の酵素を挙げることができる。
前記の酵素で標識された「抗体」としては、ヒ)Mn−
3ODに対して非常に高い特異性を有するモノクローナ
ル抗体であれば特に制限されないが、例えば、ハイプリ
ドーマ株であるPCl3株(微工研条寄第1608号)
が産生じたものなどを挙げることができる。そして、そ
のような「抗体jとしては、硫安などを用いた塩析やイ
オン交換クロマトグラフィーなどによって高純度に精製
したものを用いるのが好ましい。
本発明における?酵素標識抗体jの作製は、前記の1種
以上の「抗体」と前記の1種以上の酵素をグルタルアル
デヒドを用いた1段階法〔イムノケミストリイ(Imm
unochemistory)、−灸、43 (196
9)]または2段階法〔イムノケミストリイ(Immu
nochemistory)、 @−,1175(19
71))、過沃素酸酸化法〔メソッド・イン・エンジモ
ロジイ(Methods  in  Engymoro
gy)、−3−7−,133(1975)]やマレイミ
ド法〔ジャーナル・オブ・ザ・バイオケミストリイ(J
ournal  of  the  Biochemi
story)、エエ、235 (1975)Eなどで結
合して作成することができるが、後の2つの方法で行う
のが好ましい。
これをそのまま「酵素標識抗体1として用いることもで
きるが、ヒトMn−3ODの測定感度をさらに高めるた
めには5ephadex、5ephacrylなどを用
いたゲル濾過でこれを精製して得たものを「酵素標識抗
体1として用いた方が好ましい。
そのようなゲル濾過で得られたr酵素標識抗体j画分は
、そのまま使用(蓋白質濃度が低ければ透析膜などによ
って所定の濃度まで:a縮し、蛋白質濃度が高ければ所
定の濃度まで希釈する)することもできるが、中性付近
のpHに調整した緩衝1夜(例えば、リン酸謹上液また
はトリス−塩酸]上液など)などで透析し、凍結乾燥ま
たは除石フィルターで濾過して保存し、必要に応じてr
酵素標識抗体」溶液として0.01〜100μg/m2
で、好ましくは0.1〜10μg / m lの蛋白質
濃度で使用するのがよい。
また、必要に応じて、「酵素標識抗体jには、この酵素
活性の測定で支障がない程度に、アジ化ナトリウム、エ
チル水銀チオサルチル酸ナトリウムなどのような蛋白質
の防腐剤を必要量添加することもできる。
本発明のヒトMn−3ODの検を線の作成のために用い
る既知量のヒトMn−3OD(r標準ヒトMn−3OD
溶液1)は、〔ジャーナル・オブ・ナシヨナル・キャン
サー・インスチチュート(Journal of Na
tional Cancer In5titute) 
、工2.5、(1984))に準じて、熱処理、硫安分
画、イオン交換クロマトグラフィー、ゲル濾過、等電点
クロマトグラフィーなとで精製して得ることができる。
本発明のヒトMn−3ODの測定で用いる担持体は、ヒ
トMn−3ODの測定キットにおける「抗体jを担持す
るための担持体として必要なものである。
本発明でヒトMn−3ODを担持するために用いること
ができる担持体の形状としては、例えば、イムノアッセ
イ用のプレート、チューブ、ビーズ、膜などを挙げるこ
とができ、その材質としては、例えば、ポリエチレン、
ポリスチレン、ポリブロピレン、ニトロセルロース、ガ
ラスなどを挙げることができる。
本発明でヒ)Mn−3ODの測定で用いる洗浄液は、担
持体に一定量の「抗体」を担持した後にその担持体に担
持されなかったものを洗浄して除去したり、測定試料中
のヒ1−Mn−3ODを担持体に担持された「抗体Jと
反応させた後にその未反応物質を洗浄して除去するため
に必要である。
このような目的に用いる洗浄液としては、例えば、水、
反応時のpHに調整した緩衝液(リン酸緩衝液、トリス
−塩酸緩衝液などの緩衝液)、前記の緩衝液にTwee
n20.Tween60などの界面活性剤をO〜3容量
%含む)などを挙げることができるが、好ましくは前記
の界面活性剤を0.02〜0.8容量%含む反応時のp
Hに調整した緩衝液を用いるのがよい。
本発明のヒトMn−3ODの測定で用いるブロッキング
液は、r酵素標識抗体」や測定試料中のヒ)Mn−3O
Dが担持体表面に非特異的に結合するのを防ぐのに必要
であり、また、測定試料の希釈液を調製するときの溶媒
としても用いることができる。
このような目的に用いるブロッキング液は、ウシ血清ア
ルブミン(BSA)、卵白アルブミン(OVA) 、陣
笠貝ヘモシアニン(KLH)、γ−グロブリンなどの高
分子蒼白質、各種動物の血清などを前記の反応時のpH
に調整した洗浄液に溶屑することによって調製すること
ができるが、これらの高分子蒼白質の濃度は、0.1〜
10wt/vo1%、好ましくは、0.1〜2 wt/
vo1%とするのがよく、各種動物の血清を用いて調製
する場合には、前記の洗浄液を用いて、1〜50 va
t/vo1%、好ましくは、10〜20 vol/vo
1%とするのがよい。
また、必要に応じて、ブロッキング液には、アジ化ナト
リウム、エチル水銀チオサルチル酸ナトリウム、などの
ような蛋白質の防腐剤を必要量添加することもできる。
本発明のヒトMn−3ODの測定で用いる測定試料とし
ては、ヒトの尿、血液、血清などのヒト体液をそのまま
あるいはヒトMn−500を測定できる範囲内に前記の
洗浄液でこれらの測定試料を適当に希釈したものを用い
ることができる。
本発明のヒトMn−3ODの測定で用いる酵素の基質溶
液(r基質溶液J)としては、r酵素標識抗体」におけ
る抗体の標識に用いた酵素が反応する基質がH,O,で
ある場合には、その酵素反応によって生じた物質によっ
て呈色するO−フェニレンジアミン、2.2°−アミノ
ビス(3エチルベンゾチアゾリン−6−スルホン酸(A
BTS)などの物質を含む緩衝液を用いることができ、
MWがパラニトロフェニルフォスフエイトである場合に
は、ジェタノールアミンなどの物質を含む緩衝液を用い
ることができる。
以上のようにして担持体、洗浄液、ブロッキング液、r
標準ヒトMn−500溶液」、?基質溶液」を準備し、
ヒトMn−3ODの測定キットであるr抗体」、「酵素
標識抗体」を用いて、以下のような段階的反応方法また
は混合液反応方法で各測定の操作段階を経ることによっ
て測定試料中のヒトM n −S ODを測定すること
ができる。
■担持体に一定量のr抗体1を担持する段階担持体に一
定容量のr抗体」溶液を一定時間接触させる。接触時の
温度は、r抗体」溶液が凍結または沸騰しない限りは特
に限定されないが、好ましくは2〜40℃がよい。
■担持体に担持されていない「抗体」を除去する段階 担持体にr抗体1溶液を一定時間接触した後、r抗体j
溶液を除去し、さらに担持体に担持されずに残留したr
抗体」を洗浄液で数回洗浄することによって除去する。
■測定試料およびr酵素標識抗体」がr抗体1を担持し
ていない担持体表面に非特異的に結合するのを防ぐ段階 前記■の「抗体」を担持した担持体に一定容量のブロッ
キング液を一定時間接触させる。接触時の温度は、ブロ
ッキング液が凍結または沸騰しない限りは特に限定され
ないが、好ましくは2〜40°Cがよい。
■担持体に担持されたr抗体1、ヒ)Mn−3゜Dおよ
び「酵素標識抗体1を反応させて、担持体に担持された
r抗体j、ヒトMn−3OD、r酵素標識抗体1からな
る複合体(以下、f複合体jと略記する。)を得る段階 前記■の担持体に担持されたr抗体」、測定試料中のヒ
トMn−3ODおよび「酵素標識抗体Jを反応させてr
複合体Jを得る方法としては、r抗体1と測定試料とを
反応させた後にr酵素標識抗体1を反応させる段階的反
応方法、または測定試料とr酵素標識抗体Jとからなる
混合液を調製し、この混合液と「抗体」とを反応させる
混合液反応方法を挙げることができる。
段階的反応方法では、前記■の担持体に担持されたr抗
体jと一定容量の測定試料とを一定時間接触反応させ、
その未反応溶液を除去した後、r抗体jを介して担持体
に担持されずに残留した測定試料を洗浄液で数回洗浄す
ることによって除去し、次に、一定容量の「酵素!=抗
体Jと「抗体jを介して担持体に担持されたヒトMn−
3゜Dとを一定時間接触反応させることによって、「複
合体Jを得ることができる。
混合液反応方法では、測定試料とr酵素標識抗体」とか
らなる混合液を調製し、この混合液の一定量と前記■の
担持体に担持された「抗体」とを反応させることによっ
て、r複合体jを得ることができる。この混合液を調製
するときには、例えば、水冷などによって測定試料と「
酵素標識抗体jとの反応を抑止状態にしておくことが好
ましい。
■担持体に担持されたr抗体J1、ヒトMn−3゜Dお
よび「酵素標識抗体」を反応させた後の未反応液を除去
する段階 前記■の未反応溶液を洗浄液で数回洗浄することによっ
て除去する。
■「複合体Jとして担持体に担持されたr酵素標識抗体
jとr5質溶液1との反応 ここで用いるrz質溶液1としては、「酵素標識抗体j
における抗体の標識に用いた酵素と対応する基賀とその
酵素反応が起きることによって呈色する物賀を含むもの
を用いる。
その一定容量の11溶液」を、E合体1として担持体に
担持されたr酵素標識、抗体」と一定時間反応させるが
、好ましくはHz S Oaなどの酸、N a OHな
どのアルカリまたは酵素阻害剤などを用いて酵素反応を
停止した方がよい。反応温度は、そのときに用いる酵素
の至適温度範囲内であれば特に問題はないが、好ましく
は20〜35°Cがよい。■酵素反応後の反応液の吸光
度を測定する段階 前記の酵素反応後の反応液の呈色が最大吸光度を示すと
きの波長でその反応液の吸光度を測定する。
以上のようにして、測定試料のかわりに!標準ヒ)Mn
−3OD溶液1を用いた結果から、検量線を作成し、測
定試料中のヒ1−Mn−3OD量を迅速、かつ高感度に
測定することができる。
〔実施例〕
以下、本発明を参考例および実施例によって具体的に説
明する。
なお、これらの実施例は、本発明を例示するためのもの
であって、本発明の範囲を限定するものではない。
参考例1 〔抗体の生産と精製〕 ヒ)Mn−3ODに対して特異性が高いモノクローナル
抗体を産生ずるpci i株(微工研条寄第1608号
)を培養し、リン酸緩衝液で浮遊させたその10’個の
培養細胞を、B A L B / cマウス(♂、8週
齢、2週間前にブリスタンを0.5m2腹腔内投与)の
腹腔内に投与して行った。マウス体重の顕著な増加は1
週目頃から認められ、1〜3週目に適宜腹水をとりだし
た。こうして得られたモノクローナル抗体の抗体価は、
10”〜101′であった。
得られた腹水からのモノクローナル抗体の精製は、次の
ようにして行った。
前記の腹水をトリス−塩酸緩衝液(pH7,4)で透析
し、同緩衝液で平衡化したDEAE−セルロースカラム
に流した。素通り画分を50%飽和硫安で塩析し、得ら
れた沈澱をリン酸緩衝液(pH7,4)に溶解し、同緩
衝液に対して透析した。
このようにして得られたヒトMn−3ODに対するモノ
クローナル抗体の純度は、SDSポリアクリルアミドゲ
ルを用いたスラブゲル電気泳動で、いずれの抗体も高純
度であることがわかった。
以上のようにして得たヒトMn−3ODに対する精製モ
ノクローナル抗体(「抗体1)を用いたヒトMn−3O
Dの測定法(ELISA法)によって、高感度で、かつ
迅速なヒ1−Mn−3ODの測定が可能となった。
実施例1 〔r酵素標識抗体」の作成〕 「酵素標識抗体1における抗体としては、参考例1で得
た精製モノクローナル抗体(「抗体J)を用いた。
このモノクローナル抗体を用いて、次のように抗体を酵
素で標識し、本発明の測定キットにおける「酵素標識抗
体1を得た。
まず、西洋ワサビペルオキシダーゼ8.5 m gを薫
留水1ml1に溶解し、0.1Mの過沃素酸ナトリウム
を200μ2加えて室温で30分間静置した。
この酵素溶液を1mM酢酸緩衝液(pH4,5)を用い
て4°Cで1晩透析後、0.2M炭酸ナトリウム緩衝液
(pH9,5)100μ2を添加してpH9゜5に調整
した。
一方、0.1Mリン酸緩衝液(pH7,4)(以下、P
BSと略記する。)に溶解していた8、 5 m gの
モノクローナル抗体(PC−11)を0.01M炭酸ナ
トリウム緩衝液(pH9,5)を用いて4℃で1晩透析
した。このようにして得たペルオキシダーゼとモノクロ
ーナル抗体とを混合し、室温で2時間半静置し、この反
応液にテトラヒドリドホウ酸ナトリウムを加え、4°C
で2時間静置した。このようにして得たペルオキシダー
ゼ標識モノクローナル抗体は、PBSを用いて4℃下−
晩透析し、これを瓶に10ulづつ分注し、ヒトMn 
 S。
Dの測定キットであるr酵素標識抗体」 (30μg/
瓶)とした。ヒトMn−3ODの測定時には、PBSで
適当に希釈して用いた。
実施例2 〔ヒトMn−3ODの測定キットを用いたヒトMn−3
ODの段階的反応方法による検量線の作成〕 参考例1のr抗体」溶液(10ttg/ml、PBSで
溶解。)を担持体であるイムノアッセイ用96ウエル平
底プレート(Nunc社のポリスチレン製マイクロプレ
ート)に100μ2づつ分注し、4℃下−晩装置してr
抗体」を各ウェルに担持した。次に、担持体に担持され
なかったr抗体jを除去するために0.05%のTwe
en20を含むPBSからなる洗浄液で各ウェルを洗浄
した。さらに、このプレートへのヒトMn−3ODや「
酵素標識抗体」の非特異的な吸着を防ぐために0.1%
のBSAを含むPBSを200μ2づつ各ウェルに分注
して室温で30分間静1した。次に、同洗浄液で洗浄後
、r標準ヒ)Mn−3OD溶液」 (2,5,13,3
2,80,200,500ng/mf、PBSで溶解、
)を調製し、各ウェルに100μlづつ分注して室温で
1時間静置した0次に、同洗浄液で洗浄後、実施例1で
得られたr酵素標識抗体」溶液を各ウェルに100μ2
づつ分注して室温で1時間静置した0次に、同洗浄液°
で洗浄後、各ウェルにry4質溶液J  (10mgの
0−フェニレンジアミンと5μ2035%H,O□をp
 H5,0の0.1 Mクエン酸暖上液25m2に溶解
)を10OuIlづつ分注し、遮光して室温で15分間
静置した。最後に、さらに2N硫酸を50μβづつ分注
して酵素反応を停止し、マイクロプレート光度計を用い
てその反応停止後の溶液の492 nmにおける吸光度
を測定した。
その結果、r酵素標識抗体1を用いたこの段階的反応方
法によるヒトMn−3ODの測定は、T抗体1を固定化
したイムノアッセイ用96ウエル平底プレート(Nun
c社のポリスチレン製マイクロプレート)を用いると、
約2時聞手でヒトMn−3ODを高感度に測定できた。
その結果を第1図に示す。
実施例3〜5 〔段階的反応方法による血清の希釈直線性試験]実施例
2におけるr標準ヒ1−Mn−3OD溶液」の代わりに
、ヒト標準血清(化血研製のネスコールX)でヒトMn
−3OD濃度が220.660、または1800ng/
mfとなるように調製した溶液を4倍、8倍、16倍、
32倍、64倍、128倍に希釈した溶液を用いた以外
は、実施例2と同様にしてヒトMn−3ODを測定した
その結果、8〜128倍の希釈範囲で希釈直線性が認め
られた。その結果を第2図に示す。
実施例6〜7 〔段階的反応方法によるヒ)Mn−3ODの添加回収試
験] 実施例2における「標準ヒt−Mn−300溶液jの代
わりに、ヒトMn−3ODを含むヒト標準血清(O15
0,1100n/mf。化血研製のネスコールX溶液に
溶解)を同ヒト標準血清で11倍に希釈して調製した溶
液を用いた以外は、実施例2と同様にしてヒトMn−3
ODを測定した。その結果、添加したヒトMn−3OD
量と実際の測定で求められたヒトMn−3ODfは、殆
ど一致した。その結果を第1表に示す。
第1表 実施例8 〔ヒトMn−3ODの測定キットを用いたヒトMn−3
ODの混合液反応方法による検量線の作成〕 参考例1のr抗体」溶液(10μg/mj!、PBSで
溶解、)を担持体であるイムノアッセイ用96ウエル平
底プレート(Nunc社のポリスチレン製マイクロプレ
ート)に100μEづつ分注し、4°C下−2晩静置し
てr抗体Jを各ウェルに担持した。次に、担持体に担持
されなかった「抗体1を除去するために0.05%の7
ween20を含むPBSからなる洗浄液で各ウェルを
洗浄した。さらに、このプレートへのヒトMn−3OD
や?酵素標識抗体Jの非特異的な吸着を防ぐために0.
1%のBSAを含むPBSを200μ2づつ各ウェルに
分注して室温で30分間静置した。次に、同洗浄液で洗
浄後、既知量のヒトMn−3゜D溶液と実施例1のr酵
素標識抗体」溶液からなる混合液を「標準ヒトMn−3
OD溶液1 (2,5,13,32,80,200,5
00n g/m2゜PBSでン容角¥。)として8周製
し、各ウェルに100μ2づつ分注して室温で1時間静
置した。
次に、同洗浄液で洗浄後、各ウェルに11溶液J  (
10mgの0−)ユニレンジアミンと5μ2の35%H
20,をp H5,0の0.1 Mクエン酸緩衝液25
m2に溶解)を100μβづつ分注し、遮光して室温で
15分間静置した。最後に、さらに2N硫酸を50μ2
づつ分注して酵素反応を停止し、マイクロプレート光度
計を用いてその反応停止後の溶液の492 nmにおけ
る吸光度を測定した。その結果、r酵素標識抗体jを用
いたこの混合液反応方法によるヒ)Mn−3ODの測定
は、?抗体jを固定化したイムノアッセイ用96ウエル
平底プレート(Nunc社のポリスチレン製マイクロプ
レート)を用いると、約1時間半でヒトMn−300を
高感度に測定できた。その結果を第3図に示す。
実施例9〜10 〔混合液反応方法によるヒ)Mn−3ODの添加回収試
験〕 実施例8におけるr標準ヒ)Mn−3OD溶液Jの代わ
りに、ヒトMn−3ODを含むヒト標準血清(0,10
0,250ng/mff1゜化血研製のネスコールX溶
液に溶解)を同ヒト標準血清で11倍に希釈して調製し
た溶液を用いた以外は、実施例8と同様にしてヒ)Mn
−3ODを測定した。その結果、添加したヒトM n 
−S OD量と実際の測定で求められたヒ)Mn−3O
Diは、殆ど一致した。その結果を第2表に示す。
第2表 比較例1〜5 〔段階的反応方法によるヒト血清蛋白質との反応性〕 実施例2の?標準ヒ)Mn−3OD溶液1の代わりに、
ヒト血清蛋白質であるアルブミン、α−グロブリン、β
−グロブリン、γ−グロブリン、ヘモグロビン、Cu、
Zn−スーパーオキシドジスムターゼ溶液を用いた以外
は、実施例2と同様にして、それらのヒト血清蛍白質と
の反応性を検討した。その結果、492 nmにおける
吸光度は、いずれのヒト血清蛍白質の場合にも殆ど認め
られなかった(Hち、いずれのヒト血清蛍白質も本測定
を妨げなかった。なお、α−グロブリン、β−グロブリ
ンは、いずれも全く反応しなかったので、図では省略し
た。)。その結果を第4図に示す。
比較例6〜10 〔混合液反応方法によるヒト血清蛍白質との反応性〕 実施例8のr標準とトMn−3OD溶液」の代わりに、
ヒト血清蛍白質であるアルブミン、α−グロブリン、β
−グロブリン、γ−グロブリン、ヘモグロビン、Cu、
Zn−スーパーオキシドジスムターゼ溶液を用いた以外
は、実施例8と同様にして、それらのヒト血清蛍白質と
の反応性を検討した。その結果、492nmにおける吸
光度は、いずれのヒト血清蒼白質の場合にも殆ど認めら
れなかった(即ち、いずれのヒト血清蛋白質も本測定を
妨げなかった。なお、α−グロブリン、β−グロブリン
は、いずれも全(反応しなかったので、図では省略した
。)。その結果を第5図に示す。
〔発明の効果〕
本発明によれば、r抗体1、r酵素標識抗体1を必須と
するヒトMn−3ODの測定キットを用いることによっ
て、ヒトMn−300を容易、迅速、かつ高感度で測定
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のヒトMn−3ODの測定法で、段階
的反応方法によって作成したヒ)Mn−3ODの標準曲
線を示す。 第2図は、本発明のヒ)Mn−3ODの測定法で、段階
的反応方法によって求めた標準血清による希釈直線性を
示す。 第3図は、本発明のヒ)Mn−3ODの測定法で、混合
液反応方法によって作成したヒトM n−3ODの標準
曲線を示す。 第4図は、ヒト血清蛋白質であるアルブミン、α−グロ
ブリン、β−グロブリン、γ−グロブリン、ヘモグロビ
ン、Cu、Zn−スーパーオキシドジスムターゼとの反
応性を段階的反応方法で検討した結果を示す。 第5図は、ヒト血清蛍白質であるアルブミン、α−グロ
ブリン、β−グロブリン、γ−グロブリン、ヘモグロビ
ン、Cu、Zn−スーパーオキシドジスムターゼとの反
応性を混合液反応方法で検討した結果を示す。 特許出廐人  宇部興産株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ヒトMn−スーパーオキシドジスムターゼの測定
    法で用いるものであって、 (a)ヒトMn−スーパーオキシドジスムターゼに対し
    て非常に高い特異的な免疫反応性を有するモノクローナ
    ル抗体 および (b)ヒトMn−スーパーオキシドジスムターゼに対し
    て非常に高い特異的な免疫反応性を有するモノクローナ
    ル抗体を酵素で標識した試薬 を必須とすることを特徴とするヒトMn−スーパーオキ
    シドジスムターゼの測定キット。(2)請求項1に記載
    のモノクローナル抗体を担持体に担持させた後、その担
    持されたモノクローナル抗体、測定試料中のヒトMn−
    スーパーオキシドジスムターゼおよび請求項1に記載の
    酵素で標識されたモノクローナル抗体を反応させて、担
    持体に担持されたモノクローナル抗体、ヒトMn−スー
    パーオキシドジスムターゼ、酵素で標識されたモノクロ
    ーナル抗体からなる複合体を作成することを特徴とする
    ヒトMn−スーパーオキシドジスムターゼの測定法。
JP17512988A 1988-05-27 1988-07-15 ヒトMn−スーパーオキシドジスムターゼの測定キットおよび測定法 Pending JPH0225750A (ja)

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US07/352,109 US5147783A (en) 1988-05-27 1989-05-15 Methods to screen for ovarian cancer and myocardial infarction
EP89305069A EP0349113B1 (en) 1988-05-27 1989-05-18 Monoclonal antibody against human manganese-superoxide dismutase, method for producing the monoclonal antibody, assay reagent or assay kit and assay method by use thereof, and diagnostic method of human ovarian cancer and myocardial infarction by use thereof
DE68921374T DE68921374T2 (de) 1988-05-27 1989-05-18 Monoklonaler Antikörper gegen menschliche Mangan-Superoxiddismutase, Verfahren zu dessen Herstellung, Testreagens, Kit und Testmethode unter Verwendung desselben, Verfahren zur Diagnose von menschlichem Eierstockkrebs und von Herzinfarkt.
CN89104703A CN1056186C (zh) 1988-05-27 1989-05-27 一种对人体过氧化锰歧化酶的单克隆抗体,其制备方法及其应用

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5959642A (en) * 1995-04-07 1999-09-28 Seiko Epson Corporation Printer having a shock absorber for a printer motor

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