JPH02255697A - 融合タンパク質の分離精製方法 - Google Patents

融合タンパク質の分離精製方法

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JPH02255697A
JPH02255697A JP7613489A JP7613489A JPH02255697A JP H02255697 A JPH02255697 A JP H02255697A JP 7613489 A JP7613489 A JP 7613489A JP 7613489 A JP7613489 A JP 7613489A JP H02255697 A JPH02255697 A JP H02255697A
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fusion protein
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、大腸菌由来のジヒドロ葉酸還元酵素(以下、
DHFRと略す。)遺伝子を改変した遺伝子(7)3’
末端側に遺伝暗号の読み取り枠を合うようにして異種遺
伝子を結合し作製した融合遺伝子の大腸菌内での発現の
結果得られる組換え融合タンパク質のうち、大腸菌菌体
内に不溶性タンパク質として発現蓄積する融合タンパク
質の可溶化及び可溶化したタンパク質の高度精製方法に
関するものである。本発明の組換えタンパク質の分離精
製方法の利用分野としては、微生物工業2発酵工業、医
薬品製造の分野に好適である。
[従来の技術および問題点] 本発明は2組換えDNA技術により大腸菌菌体内に不溶
化状態で発現したDHFRをアミノ末端側に有する組換
えタンパク質の分離精製方法に間する。
分子量の小さいポリペプチドとか大腸菌菌体内で安定な
高次構造をとらないタンパク質などの生産を試みる場合
、それ自身を暗号化する遺伝子を効率よく発現するだけ
では、菌体内に存在するタンパク質分解酵素などの働き
により作られると同時に分解がおこり、目的ポリペプチ
ドもしくはタンパク質を大量に菌体内に蓄積・生産させ
ることができない。このことを避けるために、大腸菌で
安定に発現・蓄積するタンパク質との融合タンノ\り質
として発現・生産することが行われている。
不安定なポリペプチドもしくはタンパク質の安定生産の
ために用いられるタンパク質として、既に。
本発明者らは、枯草菌及び大腸菌由来のDHFRを利用
する方法を開発している(特開昭63−87981、特
開昭63−102696.特開昭63−267276、
特開昭63−245679゜特開昭63−245680
.特願昭62−085406、特開昭63−25859
7.特願昭62−302154.特願昭62−3021
55.特願昭82−302156など)。DHFR以外
のタンパク質としては、β−ガラクトシダーゼ(に。
takura、 et al、、 5cience、 
vol、198.1056(1977))*トリプトフ
ァン合成酵素(K、Nagahari、 et al、
、 Agric、B iol 、Chem、、vol 
、51.845(1987))+大成長ホルモン(M、
1kehara、 et at、、 Proc、Nat
l、Acad、Sci、USA、 vol、83.46
95(1986戸などの利用が公知テアル。
DHFRを利用する異種ポリペプチドもしくはタンパク
質の安定生産方法は、DHFRとの融合タンパク質が大
腸菌菌体内でDHPR酵素活性を有する可溶性タンパク
質として蓄積・生産することから、DHFR以外のタン
パク質との融合による安定生産方法に比較して、融合タ
ンパク質の分離精製などの点で優れた方法であった。
しかしながら、DHFRと融合させるポリペプチドもし
くはタンパク質を種々変化させると、ある種のポリペプ
チドもしくはタンパク質(本明細書では、成長ホルモン
放出因子誘導体と人プロラクチンに関して例示している
。)をカルボキシ末端側に有するDHFR融合タンパク
質が不溶化タンパク質として蓄積することが明かになり
、このことが目的融合タンパク質の分離精製の上で大き
な問題として考えられた。
大腸菌で異種タンパク質を発現させた場合の不溶化に間
しては、多くの例が知られており(F、A。
0、Marston、 Biochem、J、 Vol
、240,1(1986))?目的タンパク質の分離精
製に関しては、不溶化したタンパク質を尿素などのタン
パク質の変性剤で可溶化し、その後変性剤存在下で精製
する方法が行われている。しかしながら、変性剤存在下
の精製方法は適用できる方法が限定されることラ また
変性剤存在下では、目的タンパク質の生理活性が不活性
化され精製途中における目的タンパク質の同定。
検出に大きな問題が生じている。
[発明の目的コ このような背景に鑑み9本発明者は、不溶化タンパク質
として大腸菌菌体内に発現・蓄積したDHFR融合タン
パク質の可溶化及び高度精製方法を確立することを目的
に、鋭意研究を行い、 DHFR融合タンパク質の不溶
化発現条件を明らかにすると共に、不溶化したタンパク
質の可溶化条件。
活性化方法、及びDHFRの特異的阻害剤であるメソト
リキセートを結合したアフイニイテイ力ラムの利用条件
を明かにし本発明を完成させた。
[発明の構成コ 本発明の組換えタンパク質の分離精製方法は。
DHFRのカルボキシ末端側にポリペプチドもしくはタ
ンパク質を結合させた融合タンパク質を暗号化する遺伝
子の発現により2M体内に不溶性のタンパク質として蓄
積した融合タンパク質の分離精製方法に限定される。D
HFR融合タ融合タンパ土質化タンパク質として発現生
産する菌体としては2本発明者らが既に発明している2
組換えプラスミドpsG1−12を含有する大腸菌(微
工研にFERMBP−2149として寄託、特願昭63
−293389に記載)、絹換えプラスミドpGRF4
4−22を含有する大腸菌(微工研にFERMBP−2
152として寄託、特願昭63−294203に記載)
2組換えプラスミドpGRFM44−6を含有する大腸
菌(微工研にFERMBP−2151として寄託、特願
昭63−294204に記載)、M換えプラスミドpP
RLh4を含有する大III菌(微工研にF E RM
B P −2153として寄託9.特願昭63−296
913に記載)などがあるが9本発明はこれらの菌体に
限定されるものではない。
本発明は、■菌体の培養方法、■菌体からの不溶化タン
パク質の分離方法、■不溶化タンパク質の可溶化の方法
、■可溶化したタンパク質の高度精製方法より構成され
る。以下、順に構成内容を説明する。
■菌体の培養方法 DH,FR融融合タンパクジ不溶性のタンパク質として
発現蓄積する場合、培養温度により不溶化状態で蓄積す
るタンパク質と不溶化しないタンパク質との割合が変化
する。不溶化の割合は、培養温度を高めるにしたがって
高まる。従って、培養温度としては、菌体が生育できる
温度のうち最も高温側(通常37℃から42℃)が望ま
しい。不溶化タンパク質の割合は、培養菌体を、破砕後
5000から10,000回転回転下10から20分間
の遠心分離により沈澱と上溝画分に分け。
これと全菌体タンパク質とをそれぞれ5DS−ポリアク
リルアミド電気泳動(SDS−PAGEと略す)後、ク
マジーブリリアントブルーでの染色パターンから目的タ
ンパク質バンドの染色度をデンシトメーターにより求め
比較することにより測定することができる。
DHFR融合タ融合タンパ土質化タンパク質(以下、不
溶化融合タンパク質と略す)を発現生産する菌体の培養
は、YT+Ap培地(培地ll中に、5gのNaC1,
5gの酵母エキス、8gのトリプトン、及び50 m 
gのアンピシリンナトリウムを含む液体培地)で培養す
ることができる。
培地としては、この他にST+Ap培地(培地ll中に
、2gのグルコースt1gのリン酸2カリウム、5gの
ポリペプトン、5gのイーストエキスおよび50 m 
gのアンピシリンナトリウムを含む液体培地。)など、
菌体が成長する培地であれば、どの様な培地でも用いる
ことができるが、調べた限りでは、DHFR融合タ融合
タンパ土質にはYT+Ap培地が最適であった。
不溶化タンパク質を発現生産するを含有する大腸菌を、
培地に接種し9通常37℃で対数成長期の後期もしくは
定常期まで培養する。培養した面体は、5000回転/
回転速心分離により集める。
培地11より湿重量2から5gの菌体が得られる。
集菌およびこれ以後の操作は、特に断わらない限り低温
(0から10℃の間、4℃が望ましい)で行う。
■菌体からの不溶化融合タンパク質の分離培養して得ら
れた菌体の破砕は、フレンチプレスを用いる方法、音波
破砕法、ガラスピーズを用いる法等2M体を破砕するこ
とができる方法であればどの様な方法でも適用できる。
ここでは、フレンチプレスを用いる方法を記載するが本
発明は菌体の破砕方法には限定されない。
湿重量の2倍の緩衝液1 (0,1m、M  エチレン
ジアミン4酢酸ナトリウムを含む10mMリン酸カリウ
ム緩衝液、pH7,0)に懸濁し、フレンチプレスを用
いて菌体を破砕する。菌体破砕液を、5,000から1
0,000回転で10分間遠心分離し沈澱を得る。得ら
れた沈澱を洗浄する目的で、緩衝液1に懸濁し、5,0
00から10゜000回転回転下10分間遠心分離し沈
澱を得る(沈澱の洗浄)、この洗浄の操作を2ないし3
回繰り返す。得られたタンパク質画分を不溶化画分と称
する。
この操作により、不溶化融合タンパク質の純度が約50
から90%程度になる。
■不溶化融合タンパク質の可溶化の方法。
不溶化タンパク質の可溶化の方法としては、(1)酢酸
を用いる方法、(■)タンパク質の変性剤を用いる方法
が有効である。
(I)酢酸を用いる方法 不溶化画分を、用いた面体の湿重量のグラム数と同容量
(ml)の酢酸水溶液に溶解する。酢酸に不溶の物質を
遠心分離により取り除く。得られた上溝を酢酸可溶化画
分と称する。用いる酢酸水溶液の濃度は、15から30
%の間が効果的である。この操作により、目的融合タン
パク質の純度が、約90%以上に高まる。
(n)タンパク質の変性剤を用いる方法タンパク質の変
性剤としては、尿素もしくは塩酸グアニジンについて記
載するが、不溶化融合タンパク質を可溶化することがで
きる変性剤で且つタンパク質のアミノ酸残基に2例えば
、側鎖の修飾などの悪影響を及ぼさない物であれば利用
可能であり2本発明は、用いられるタンパク質の変性剤
には限定されない。
不溶化画分を用いた菌体の湿重量のグラム数と同量の尿
素水溶液もしくは塩酸グアニジン水溶液に溶解する。尿
素もしくは塩酸グアニジンに不溶の物質を遠心分離によ
り取り除く。得られた上清をそれぞれ尿素可溶化画分お
よび塩酸グアニジン可溶化画分と称する。用いる尿素の
濃度は4M以上、また塩酸グアニジンは3M以上が効果
的である。この操作により、目的融合タンパク質の純度
が、約80%以上に高まる。
■可溶化した融合タンパク質の高度精製方法(I)酢酸
を用いて可溶化した融合タンパク質酢酸可溶化画分を、
逆相系の担体を用いて高速液体クロマトグラフィー(以
下、HPLCと略す)で分離精製する。逆相系の担体と
しては、オクチル基を導入したシリカゲル担体が効果的
であり。
0.1%トリフルオロ酢酸(TFAと略す)中。
アセトニトリルの15%から50%の濃度勾配をかける
ことにより溶出させ、280nmの吸収を調べることに
より溶出位置を知ることができる。
このような条件でも、可溶化した融合タンパク質は2部
分的にDHFR活性を有し、溶出画分中の目的融合タン
パク質を確認することができる。目的融合タンパク質は
、アセトニトリルの濃度45から48%の間に溶出され
る。この操作により。
目的融合タンパク質は、完全に純化することができる。
この操作で用いられるHPLC装置としては2種々の物
が利用できる。実施例では、高滓LC−4A型HPLC
装置を用いているが2本発明は、用いられるHPLC装
置には限定されない。
また、逆相系の担体として、ガスクロ工業製の1ner
tsi l−0DSカラムを用いているが、オクチル基
を導入したシリカゲル担体としては9種々のものが利用
でき、従って2本発明は、用いられる担体には限定され
ない。
(II)タンパク質の変性剤を用いて可溶化した融合タ
ンパク質 変性剤を用いて可溶化したタンパク質画分を。
緩衝液1を用いて、10倍以上希釈することにより、変
性状態で可溶化した融合タンパク質を再活性化すること
ができる。希釈する緩衝液としては。
緩衝液lについて記載しているが−pH5から8の間に
おいては、この範囲で緩衝能を有する緩衝液(リン酸緩
衝液、トリス緩衝液、ヒスチジン緩衝液、グツド緩衝液
など)に関しては、調べた限り効果的に再活性化が達成
できた。従って2本発明は、希釈に用いられる緩衝液に
は、制限されない。
緩衝液1の希釈により再活性化された目的融合タンパク
質の高度精製は、DHPR活性を目安に。
メソトリキセート(以下、MTXと略す)を結合したア
フィニティクロマトグフィを用いて達成される。用いら
れるMTXを結合したアガロースゲル担体は、市販品(
例えば、シグマ社で販売)を利用することができる。
緩衝液lの希釈により再活性化された目的融合タンパク
質溶液を、あらかじめ緩衝液1で平衡化したMTX−ア
ガロースアフィニティ力ラムに吸着させる。吸着後、I
MのKCIを含む緩衝液1で洗う。洗いは、カラムから
の溶出液の280nmの吸光度を測定し、吸光度が0.
1以下になるまで同ll衝液を流し続ける。酵素の溶出
は、IMのi<ciと3mMの葉酸を含む10mMリン
酸カリウム緩衝液、pH9,0を用いて行い、溶出液を
一定量ずつフラクションコレクターを用いて分画する。
分画した溶出液についてDHFR活性を測定し、酵素活
性が含まれる画分を集める。得られた酵素液を、緩衝液
lに対して、3回透析する。
この操作により、目的融合タンパク質は、完全に純化す
ることができる。
なお、透析して得られる酵素液中には、透析が不完全な
場合には2葉酸が含まれており、このため、280nm
の吸光度を利用したタンパク質量の検定等の障害となる
ことが考えられる。そのために、ここでは、DEAE−
)ヨバール力ラムクロマトグラフィーの利用方法を記載
するが2本方法の使用は、融合タンパク質の分離及び高
度精製方法を限定しない。
透析した酵素液を、あらかじめ緩衝液lで平衡化したD
EAE−)ヨバール力ラムに吸着させる。
吸着後、0.1MのKCIを含む緩衝液1で洗う。
洗いは、カラムからの溶出液の280nmの吸光度を測
定し、吸光度が0.01以下になるまで同緩衝液を流し
続ける。酵素の溶出は、緩衝液1を用いて0.1Mから
0.3MのKCIの直線濃度勾配を用いて行い、溶出液
を一定量ずつフラクションコレクターを用いて分画する
。分画した溶出液について280nmの吸光度とDHF
R活性を測定する。酵素活性/ 280 n mの吸光
度の値が。
一定な画分を集める。この操作により、再現性良く2葉
酸を取り除くことができる。
DHPR酵素活性は2反応液 (0,05mMのジヒド
ロ葉酸、0.06mMのNADPH,12mMの2−メ
ルカプトエタノール、50mMのリン酸緩衝液(p−H
7,0))を、1mlのキュベツトとり、これに酵素液
を加え、340nmの吸光度の時間変化を30℃で測定
することにより行う。酵素1ユニツトは、上記反応条件
において。
1分間に1マイクロモルのジヒドロ葉酸を還元するのに
必要な酵素量として定義する。この測定は。
分光光度計を用いて容易に行うことができる。
本発明に用いられる試薬、装置等は、特に限定して記載
した以外は9通常の市販品を利用することができる。ま
た、ここに記載した種々の操作は。
この分野の当業者であれば、なんの問題もなく再現よく
行うことができる。なお、用いられる市販の試薬品は、
特級以上の品質が要求される。
次に本発明の実施例を示す。
実施例I DHFR−中成長ホルモン放出因子フラグメント融合タ
ンパク質 DHFR−中成長ホルモン放出因子フラグメント融合タ
ンパク質は2Mi換えプラスミドpsG1−12上に暗
号化されており、微工研寄託番号FERMBP−214
9の大腸菌(以下、BP−2149株と略す)が生産す
る融合タンパク質である。
BP−2149株は、YT+Ap培地を用いた場合、3
7℃では90%が、また30℃では約50%の融合タン
パク質が不溶化するが、20℃ではほとんど100%が
可溶性タンパク質として菌体内に蓄積する。従って、Y
T+Ap培地31を用いて、37℃で16時間培養した
後、42℃で更に1時間培養を行った。培養後、5,0
00回転7分、10分間の遠心分離により菌体を集め。
面体を300 m lの緩衝液lに懸濁し、再び5゜O
OO回転/分、10分間の遠心分離を行い菌体を集めた
。その結果、湿重量11gの面体が得ろれた。得られた
面体を22m1の緩衝液1に懸濁し、フレンチプレスを
用いて菌体を破砕し、得られた面体破砕液を、5,00
0回転/分、10分間の遠心分離し、沈澱を集めた。沈
澱は、白色をしており、これを30 m lの緩衝液l
に懸濁し。
再び5,000回転/分、10分間の遠心分離を行い沈
澱を集めた。この操作を、3回繰り返した。
得られた沈澱を、11m1の15%酢酸に溶解し。
不溶性部分を、15,000回転/分、15分間の遠心
分離により沈澱として取り除き、上清を得たく約14m
1)。得られた上清を逆相HPLCにより分離した。上
清0.5m1ttHPLC装置(高滓L C−4A 、
 1nertsi !−005カラム)を用いて、0.
1%トリフルオロ酢酸中、15%から50%のアセトニ
トリルの濃度勾配を用いて溶出・分離することができる
。溶出物はp 280%mにおける吸光度を測定するこ
とにより検出することができる。試料注入後34分に目
的の融合タンパク質のピークが得られ、そのピーク画分
を分離した。
このピーク画分はDHFR活性を保有し、その活性はタ
ンパク質1mg当り約0.7ユニツトであった。分離し
た溶出液をエバボレーターで乾燥後。
少量の水を加え凍結乾燥し溶媒を除き、融合タンパク質
を得ることができた。1回のHPLCの操作により、約
0.9mgの融合タンパク質が回収された(すなわち、
この操作を繰り返すことにより19.8mgの融合タン
パク質が分離できる計算になる)。得られた標品は、5
DS−PAGEにより均一なタンパク質標品であること
が示され。
また、ブロムシアン処理することにより成長ホルモン放
出因子ペプチドフラグメントを生成することから、成長
ホルモン放出因子ペプチドフラグメント生成の原料とし
て有用であった(特許出願中)実施例2 DHFR−中成長ホルモン放出因子誘導体融合タンパク
質 DHFR−中成長ホルモン放出因子誘導体融合タンパク
質は2組換えプラスミドpGRFM44=6上に暗号化
されており、微工研寄託番号FERMBP−2151の
大腸菌(以下、BP−2151株と略す)が生産する融
合タンパク質である。
BP−2151株は、YT+Ap培地を用いた場合、3
7℃でほとんど全ての融合タンパク質が不溶化するが、
30℃では約65%が不溶化し。
20℃ではほとんど100%が可溶性タンパク質として
菌体内に蓄積する。従って、YT+Al培地31を用い
て、37℃で16時間培養を行った。
培養後、5,000回転/分、lO分間の遠心分離によ
り菌体を集め、菌体を300m1の緩衝液lに懸濁し、
再び5,000回転/分、10分間の遠心分離を行い菌
体を集めた。その結果、湿重量13gの面体が得られた
。得られた菌体を26m1の緩衝液1に懸濁し、フレン
チプレスを用いて菌体を破砕し、得られた菌体破砕液を
、5.OOO回転/分、10分間の遠心分離し、沈澱を
集めた。沈澱は、白色をしており、これを30m1の緩
衝液1に懸濁し、再びδ、000回転/分。
10分間の遠心分離を行い沈澱を集めた。この操作を、
3回繰り返した。得られた沈澱を、14m1の4M尿素
を含む緩衝液1に溶解し、不溶性部分を、15,000
回転/分、15分間の遠心分離により沈澱として取り除
き、上清を得た(約14m1)、上清に、10倍量(1
40ml)の緩衝液1を加え希釈した。希釈した溶液中
には、930ユニツトのDHFR活性が含まれていた。
これに10gのあらかじめ緩衝液1で平衡化したMTX
−アガロースゲルを加え、−晩緩やかに攪はんしながら
一晩放置し、!に合タンパク質をMTXアガロースゲル
に吸着させた。この操作をしたゲルをカラムにつめ、上
澄み液をカラムに通した後。
1MのKCIを含む緩衝液lで洗った。洗いは。
カラムからの溶出液の280.nmの吸光度を測定し、
吸光度が0.1以下になるまで同緩衝液を流し続けた(
約150m1)。酵素の溶出は、IMのKCIと3mM
の葉酸を含む10mMリン酸力、リウム緩衝液、pH9
,0を用いて行い、溶出液を一定量(約5 m l )
をフラクションコレクターを用いて分画した。分画した
溶出液についてDHPR活性を測定し、酵素活性が含ま
れる画分を集めた(約25m1)。得られた酵素液を、
緩衝液lに対して、3回透析した。透析した標品を、5
DS−PAGEで調べたところ、均一なタンパク質標品
であることが示された。この標品は、502ユニツトの
DHFR活性(回収率54%)、また約20 m gの
融合タンパク質を含んでいた。
実施例3 DHFR−プロラクチン融合タンパク質DHFR−プロ
ラクチン融合タンパク質は2組換えプラスミドpPRL
h4上に暗号化されており、@工研寄託番号FERMB
P−2153の大腸菌(以下、BP−2153株と略す
)が生産する融合タンパク質である。
BP−2153株は、YT+Ap培地を用いた場合、3
7℃で約70%が不溶化し、30℃では約90%以上が
可溶性タンパク質として菌体内に37℃で16時間培養
した後、42℃で更に2時間培養を行った。培養後、5
,000回転/分。
10分間の遠心分離により菌体を集め、菌体を300 
m lの緩衝液1に懸濁し、再び5,000回転/分、
10分間の遠心分離を行い菌体を集めた。
その結果、湿重量10gの面体が得られた。得られた面
体を20m1の緩衝液1に!!!!濁し、フレンチプレ
スを用いて菌体を破砕し、得られた面体破砕液を、5,
000回転/分、10分間の遠心分離し、沈澱を集めた
。沈澱は、白色をしており。
これを30m1の緩衝液lに懸濁し、再び5,000回
転7分、10分間の遠心分離を行い沈澱を集めた。この
操作を、3回繰り返した。得られた沈澱を、10m1の
3M塩酸グアニジンを含む緩衝液lに溶解し、不溶性部
分を、15,000回転/分、15分間の遠心分離によ
り沈澱として取り除き、上清を得た(約10m1)。上
溝に、10倍量(100ml)の緩衝液1を加え希釈し
た。
希釈した溶液中には、680ユニツトのDHFR活性が
含まれていた。これに10gのあらかじめ緩衝液lで平
衡化したMTX−アガロースゲルを加え、−晩緩やかに
攪はんしながら一晩放置し。
融合タンパク質をMTXアガロースゲルに吸着させた。
この操作をしたゲルをカラムにつめ、上澄み液をカラム
に通した後、IMのKCIを含む緩衝液1で洗った。洗
いは、カラムからの溶出液の280nmの吸光度を測定
し、吸光度が0.1以下になるまで同瑳衝液を流し続け
たく約150m1)。酵素の溶出は、IMのKCIと3
mMの葉酸を含む10mMリン酸カリウム緩衝液、 p
H9゜0を用いて行い、溶出液を一定量(約5 m l
 )をフラクションコレクターを用いて分画した。分画
した溶出液についてDHFR活性を測定し、酵素活性が
含まれる画分を集めたく約25 m l )。得られた
酵素液を、緩衝液1に対して、3回透析した。透析した
標品を、5DS−PAGE’t’調べたところ、均一な
タンパク賀標品であることが示された。この標品は、4
50ユニツトのDHFR活性(回収率66%)、また約
23 m gの融合タンパク質を含んでいた。
[発明の効果] 本発明に従えば、不溶性となったDHFRとの融合タン
パク質の可溶化が達成されるだけでなく。
融合タンパク質のアミノ末端領域のDHFR酵素部分の
活性化が達成され、可溶化したタンパク質の高度精製均
一化が容易となった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、大腸菌のジヒドロ葉酸還元酵素のカルボキシ末端側
    に異種タンパク質を結合させた融合タンパク質を暗号化
    する遺伝子の発現により、大腸菌の細胞内に不溶性のタ
    ンパク質として蓄積した融合タンパク質の分離精製方法
    において、不溶性タンパク質を発現生産する大腸菌菌体
    を破砕後、遠心分離して得られる沈澱画分を酢酸で可溶
    化し、可溶化した融合タンパク質を逆相高速液体クロマ
    トグラフィーにより高度に精製することを特徴とするタ
    ンパク質の分離精製方法。 2、大腸菌のジヒドロ葉酸還元酵素のカルボキシ末端側
    に異種タンパク質を結合させた融合タンパク質を暗号化
    する遺伝子の発現により、大腸菌の細胞内に不溶性のタ
    ンパク質として蓄積した融合タンパク質の分離精製方法
    において、不溶性タンパク質を発現生産する大腸菌菌体
    を破砕後、遠心分離して得られる沈澱画分をタンパク質
    の変性剤で可溶化し、可溶化した融合タンパク質を緩衝
    液で希釈することによりジヒドロ葉酸還元酵素を活性化
    し、ジヒドロ葉酸還元酵素活性を目安にメソトリキセー
    ト結合アフィニティクロマトグラフィにより融合タンパ
    ク質を高度に精製することを特徴とするタンパク質の分
    離精製方法。 3、特許請求の範囲第2項記載のタンパク質の分離精製
    方法において、変性剤として尿素を用いることを特徴と
    するタンパク質の分離精製方法。 4、特許請求の範囲第2項記載のタンパク質の分離精製
    方法において、変性剤として塩酸グアニジンを用いるこ
    とを特徴とするタンパク質の分離精製方法。
JP7613489A 1989-03-28 1989-03-28 融合タンパク質の分離精製方法 Granted JPH02255697A (ja)

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