JPH02255313A

JPH02255313A - ろう模型成形用金型

Info

Publication number: JPH02255313A
Application number: JP7896589A
Authority: JP
Inventors: Takayasu Koizumi; 小泉　高康; Masayuki Abe; 正行阿部
Original assignee: Mitsubishi Metal Corp
Current assignee: Mitsubishi Metal Corp
Priority date: 1989-03-30
Filing date: 1989-03-30
Publication date: 1990-10-16

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】「産業上の利用分野」本発明は、ロストワックス法等のろう工法に使用される
ろう模型成形用金型に関する。

「従来の技術」上記ロストワックス法は、複雑な形状の物品を少数鋳造
する場合に用いられる手法である。

その手順を簡単に説明すると、まず、ろう模型成形用金
型に加熱溶融したろうを注入し、製品形状をなす複数の
ろう模型を成形する。次いで、このろう模型をろう軸体
の周囲に複数側固定してツリーを作成し、このツリーを
結合剤スラリーに浸し、さらに砂をまぶす操作を繰り返
して、ツリーを包み込む鋳型を作製する。そして、こう
して得られた鋳型全体を加熱し、鋳型からろうを溶出さ
せたうえ、残った鋳型の空隙に溶融金属を注いで脱気し
、固化させて鋳型を割り、製品を得る。

ところで、従来使用されているろう模型成形用金型は、
一対の型板間に、製品形状をなすキャビティと、ろう注
入口に連通ずるランナーと、このランナーおよびキャビ
ティを連通ずるゲートとを形成したものであり、型開き
によりランナー部分とゲート部分がつながった成形品が
得られる。

「発明が解決しようとする課題」しかし、このように成形品のランナー部分とゲート部分
とが連結していると、人手でこれらをひとつづつ切り離
さねばならず、生産性が悪いうえ、切断位置の狂いが生
じ易く、ツリーの作製が困難になる等の欠点があった。

［課題を解決するための手段］本発明は上記課題を解決するためになされたもので、開
閉操作される可動型板および固定型板の間に製品形状を
なすキャビティを画成するとともに、前記固定型板には
ろう注入口に連通するランナーが形成されたスライドコ
アを固定型板に沿って摺動可能に設け、前記ランナーと
キャビティとを連通させるゲートを形成し、さらに前記
可動型板には前記スライドコアを貫通し型開き時にスラ
イドコアを他端位置に移動させる傾斜ピンを設けたこと
を特徴とする。

「作用」このろう模型成形用金型では、型閉めして注入口からろ
うを注入すると、このろうがスライドコアに形成された
ランナーおよび型板のゲートを通じてキャビティに充填
される。次にろうが十分に固化した後、型開きすると、
可動型板に固定された傾斜ピンがスライドコアを固定型
板に沿って摺動させ、スライドコアのゲート開口部のエ
ツジにより成形品のランナー部分がゲート部分から切断
される。

このため、従来は人手で行なっていたランナー部分の切
断作業が不要となり、生産性を高めることができる。ま
た、型開き力を用いてゲート開口部のエツジでランナー
部分を切断するため、切断位置が常に正確に保たれる。

「実施例」第１図および第２図は、本発明に係わるろう模型成形用
金型の〜実施例を示す平面図および縦断面図であり、説
明の便宜上、第１図中左側を前方、右側を後方と称する
。

符号ｌおよび２は対向配置された固定型板および可動型
板で、これらの間にはガイドピン３が挿通されたうえ、
可動型板２は可動取付板４に、また固定型板ｌはスペー
サブロック５を介して固定取付板６にそれぞれ固定され
、図示しない駆動装置により互いに開閉される。

固定型板ｌと固定取付板６の間には、サポートピン７が
固定されるとともに、このサポートピン７により貫かれ
た移動板８が昇降可能に配置されている。この移動板８
と固定型板１の間にはスプリング９が介装され一移動板
８は下方に付勢されるとともに、移動板８には固定型板
ｌを貫通して上端が可動型板に連結されたリターンピン
ｌＯが固定され、型開き時にはこのリターンピン１ｏが
引き上げられて、スプリング９に抗して移動板８が上昇
させられる。

一方、固定型板１の上面中央には前後方向に向けてｌＲ
１１が形成され、この溝［１内に角柱状のスライドコア
Ｉ２が長手方向摺動自在に収められている。このスライ
ドコア１２の上面には、その中心線に沿って而端側に達
する溝状のランナー！３が形成され、このランナー１３
は途中２箇所においてスライドコア１２の両側方に対称
に分岐している（第５図ないし第７図参照）。また、ス
ライドコアＩ２の面端にはランナーＩ３に連なる注入口
！３Ａが形成され、成形時にはここに射出ノズル（図示
略）が当てられ、ろうが注入されるようになっている。

スライドコア１２の後部には傾斜孔１４が形成されると
とらに、この傾斜孔Ｉ４には第２図に示すように、可動
型板２に後傾状態で固定された傾斜ピン１５が挿通され
、型開きすると、傾斜ピン１５の上昇に伴ってスライド
コア１２が後方に移動する。さらにスライドコア１２の
後端部には傾斜面１２Ａが形成され、型閉め時にはこの
傾斜面１２Ａに、可動型板２の下面に固定されたロッキ
ングブロック１６が当接するようになっている。

また、固定型板ｌの上面には、第１図に示すように４つ
のストッパ１７が固定されたうえ、これらストッパ１７
がスライドコア１２の両側に形成された凹溝！８にはめ
込まれている。また、スライドコア１２の後方にはスト
ッパ１７Ａが固定され、スライドコア１２の摺動範囲が
規制されている。

スライドコア１２の両側方において、可動型板２の下面
には上キャビティブロック１９が、固定型板ｌの上面に
は下キャビティブロック２０が、それぞれ１対づつ対向
して固定されている。

対向するキャビティブロック１９．２０間には、製品形
状をなすキャビティ２１と、各キャビティ２１に連通し
スライドコア！２に向けて開口するゲート２２が画成さ
れ、さらに各下キャビティブロック２０には、キャビテ
ィ２１内に突出するインサートコア２３が固定されてい
る。

ここで、ゲート２２とランナーＩ３との接続構造につい
て詳述すると、各ランナー１３の開口部は各ゲート２２
の開口部よりも小さく、型閉め状態においてランナー１
３の開口部はゲート２２の開口部の中心から偏心すると
ともに、ゲート２２の開口部の周縁から若干、中心側に
ずれるように設定されている。このように偏心させるの
は、比較的冷却が遅いゲート２２内の中心部からランナ
ー１３をずらし、ランナー１３内のろさの固化を早める
ためである。また、ゲート２２の開口部周線からランナ
ー１３の開口部を若干中央側にずらすのは、ゲート２２
の周縁とランナー１３の周縁を合致させると、成形品の
ランナー部分を切断する時に、この合致部分でゲート２
２側に欠けが進行するためである。

固定型板ｌにはまた、第３図に示すように前記各インサ
ートコア２３の両側面に沿って、平板状の突出板２４が
各一対、キャビティ２１内に出没可能に垂直に支持され
、これら突出板２４の下端は固定型板ｌを抜けて移動板
８に固定されている。

同様にスライドコア１２にも、ランナー１３に沿う３箇
所に突出ビン２５が貫通支持されている。

これら突出ピン２５の下部は、第４図に示すように固定
型板１に形成された前後方向に長い開口部２６に差し込
まれている。これら突出ピン２５の中途部には鍔部２５
Ａが形成され、この鍔部２５Ａがそれぞれ開口部２６内
の段部２６Ａに当接して、突出ピン２５が位置決めされ
ている。各突出ピン２５にはまた、鍔部２５Ａとスライ
・ドコア１２との間でスプリング２７が通され、突出ピ
ン２５を下方に付勢している。

一方、移動板８には、スライドコアＩ２が後退した状態
で各突出ピン２５と対向する位置に、駆動ビン２８が上
向きに固定されており、型開き時に移動板８が上昇する
と、各駆動ビン２８が各突出ピン２５を突き上げるよう
になっている。

さらに各ゲート２２内にも、第１図に示すように固定型
板ｌを貫通して突出ピン２９が支持され、これらの下端
は移動板８に固定されている。

上記構成からなるろう模型成形用金型においては、型閉
めして注入口１３Ａからろうを注入すると、このろうが
スライドコア１２に形成されたランナー１３およびゲー
ト２２を通じてキャビティ２１に充填される。

次に、ろうが十分に固化した後、型開きすると、可動型
板２に固定された傾斜ビンＩ５がスライドコア１２を固
定型板１に沿って摺動させ、スライドコア１２のゲート
２２の開口部のエツジにより成形品のランナー部分がゲ
ート部分から鋭利に切断される。

同時に、移動板８が上昇して、キャビティ２！内の成形
品は突出板２４で、また成形品のゲート部分は突出ピン
２９で突き出されるとともに、突出ピン２５が駆動ビン
２８で突きあげられて成形品のランナー部分を突き出し
、成形品とランナー部分とがそれぞれ別々に離型される
。

このように、このろう模型成形用金型によれば、従来は
人手で行なっていたランナー部分の切断作業が不要とな
り、生産性を高めることができる。

また、型開き力を用いてゲート２２の開口部エツジでラ
ンナー部分を切断するため、切断位置が常に正確に保た
れ、成形品のゲート部分に形状不良等が生じず、精度の
高いろう模型が作製できる。

なお、本発明は上記実施例のみに限られるものではなく
、各部の形状等は適宜変更してよい。

「発明の効果」以上説明したように、本発明に係わるろう模型成形用金
型によれば、型閉めして注入口からろうを注入すると、
このろうがスライドコアに形成されたランナーおよび型
板のゲートを通じてキャビティに充填される。次にろう
が十分に固化した後、型開きすると、可動型板に固定さ
れた傾斜ビンがスライドコアを固定型板に沿って摺動さ
せ、スライドコアのゲート開口部のエツジにより成形品
のランナー部分がゲート部分から切断される。

このため、従来は人手で行なっていたランナー部分の切
断作業が不要となり、生産性を高めることができるうえ
、型開き力を用いて往復動するゲート開口部のエツジで
ランナー部分を切断するため、切断位置が常に正確に保
たれ、ゲート部分の形状不良を防いで、精度の高いろう
模型が作製することが可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係わるろう模型成形用金型の固定型板
の平面図、第２図は同金型の縦断面図、第３図および第
４図は成形品の突き出し機構の縦断面図、第５図ないし
第７図はそれぞれスライドコアを示す平面図、縦断面図
、側面図である。４・・・可動取付板、８・・・移動板、１３・・・ランナー１５・・・傾斜ビン、１９・・・上キャビティ２０・・・下キャビティ２１・・・キャビティ、２４・・・突出板、２９・・・突出ピン。・・固定取付板、２・・・スライドコア、１４・・・傾斜孔、ブロック、ブロック、２２・・・ゲート、２５・・突出ピン、

Claims

【特許請求の範囲】

開閉操作される可動型板および固定型板の間に製品形状
をなすキャビティを画成するとともに、前記固定型板に
はろう注入口に連通するランナーが形成されたスライド
コアを固定型板に沿って摺動可能に設け、前記ランナー
とキャビティとを連通させるゲートを形成し、さらに前
記可動型板には前記スライドコアを貫通し型開き時にス
ライドコアを他端位置に移動させる傾斜ピンを設け、型
開きに連動して成形品のランナー部分とゲート部分との
境を切断することを特徴とするろう模型成形用金型。