JPH0225358B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はプリンタに依つて複数枚の紙に一緒に
プリントする多層プリント用紙に関するものであ
る。

プリンタをコンピユータの出力装置として用
い、種々の伝票を作ることが行われている。この
場合プリント用紙として複数枚重ねてある多層プ
リント用紙を用い、同時に同じ内容を打ち出して
複数枚の伝票を同時に作ることも行われている。

さて、同時にプリントしたうちの何枚かは、単
に伝票として用いるだけではなく、紐又は針金の
ようなもの（以下これ等を紐等と云う）をつけ、
この紐等を用いて、何かにしばりつけて、例えば
荷札のようにして使えるようにすれば便利である
ことが分つた。

それは例えば納品受付をするときである。同時
に打ち出した伝票のうちの３枚は納品受付書兼受
領書、納品検査依頼票、入庫票として単に伝票的
に用い、紐等をつけた伝票は直接納品につけて荷
札として使用する場合がそうである。

本発明者はプリンタのスプロケツトに係合させ
る為にプリント用紙に設けた孔に紐等を通して使
用することを考えた。

しかしながら単にスプロケツトと係合する孔に
紐等を通しただけでは孔の囲りが容易に切れてし
まい、充分機能することができない。

本発明はこのような点に鑑み成されたものであ
り、その目的とするところは、スプロケツトと係
合するプリント用紙の孔に紐等を通して使用して
も容易には孔の囲りが切れない多層プリント用紙
を構成することにある。

すなわち本発明では孔に紐等を通して使用しな
い用紙の孔を有する耳部分は、紐等を通して使用
する用紙と一緒に残るようにする。

このようにすると紐等を通して使用する用紙の
孔の囲りは多層になるから補強され、孔の囲りが
容易にはやぶけないようになる。

以下図を参照しながら本発明の実施例について
説明する。図は４層プリント用紙を示している。
層を形成する紙ａ，ｂ，ｃ，ｄは夫々図示しない
プリンタに依つて印字されるプリントスペース１
ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄを有している。プリントス
ペース１ｂ，１ｃ，１ｄはプリンタで印字される
と変色するように構成してある。プリントスペー
ス１ａはカーボンテープを介して直接印字され
る。また夫々の紙はプリントスペース１ａ，１
ｂ，１ｃ，１ｄの両側に耳２ａ，３ａ，２ｂ，３
ｂ，２ｃ，３ｃ，２ｄ，３ｄを有している。夫々
の耳２ａ〜３ｄには、この耳の伸びる方向に沿つ
て多数の孔４ａ・５ａ，４ｂ・５ｂ，４ｃ・５
ｃ，４ｂ・５ｄを設ける。これ等の孔は図示しな
いプリンタのスプロケツトに係合する為のもので
ある。紙ａ，ｂ及びｃには孔、４ａ・５ａ，４
ｂ・５ｂ，４ｃ・５ｃとプリントスペース１ａ，
１ｂ，１ｃとの間に夫々ミシン目のような切り離
し容易線６ａ・７ａ，６ｂ・７ｂ，６ｃ・７ｃを
設ける。

最終頁、つまり図示しないプリンタの印字部か
ら見て最も後になる紙ｄには、孔４ｄとプリント
スペース１ｄとの間には切り離し容易線６ｄを設
けるが、もう一方の孔５ｄとプリントスペース１
ｄとの間には切り離し容易線は設けない。

夫々の紙ａ，ｂ，ｃ，ｄには長手方向に対して
直角方向に伸びる切り離し容易線８ａ，８ｂ，８
ｃ，８ｄを設ける。

これ等切り離し容易線８ａと８ｂと８ｃと８
ｄ、孔４ａと４ｂと４ｃと４ｄ、５ａと５ｂと５
ｃと５ｄとが夫々重なるように紙ａ，ｂ，ｃ，ｄ
をそろえ、耳３ａ，３ｂ，３ｃ，３ｄを容易には
外れないように例えば糊付９して綴じる。他方の
耳２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄ同志は糊付９した部分
よりは容易に外れるように第３図に示すような切
り起し部１０を設け、この切り起し部を設けるこ
とに依つて生じた隣接する孔の中へ切り起し部を
係合する。

さて以上のように構成した多層プリント用紙を
プリンタにかけてプリントスペース１ａ，１ｂ，
１ｃ，１ｄに必要な印字を行つた後、この用紙を
プリンタから外して紙１ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄは
夫々切り離し容易線８ａ，８ｂ，８ｃ，８ｄから
手で切り離す。更に紙ａ，ｂ，ｃは切り離し容易
線７ａ，７ｂ，７ｃから切り離し、これは伝票と
して使用する。

そうすると紙ｄには第３図に示したように耳５
ｄと一緒に紙ａ，ｂ，ｃの耳３ａ，３ｂ，３ｃが
残る。従つて紙ｄ上に残つ耳３ｄ上の任意の孔５
ａ，５ｂ，５ｃ，５ｄに図示しない紐等を通す
と、孔５ｄの囲りは耳３ａ，３ｂ，３ｃで補強さ
れるから孔５ｄの周辺が切れにくくなる。

従つて荷札としての機能を充分発揮できる。

なお紙ｄは例えば合成繊維入りのようなものを
使用するのが望ましい。

また各紙のプリントスペースの間にはカーボン
紙を挾んでおけば各紙は圧力を受けて変色しない
ものでも使用できる。特に合成繊維入りの紙で、
圧力を受けて変色するものを入手しにくいような
場合にはこの紙のプリントスペースに対向させて
カーボン面を設けるようにすると良い。

本発明に依れば以上の説明から明らかなよう
に、一部の紙の耳には、他の紙の耳も残るように
し、且つこれ等の耳には孔を設け、しかもこれ等
の孔は重なるようにしたので孔の周囲が強くな
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明多層プリント用紙の実施例を示
す正面図、第２図は第１図に示したプリント用紙
の各層をはがして示す図、第３図は第１図を３−
３線に沿つて切断して示す図、第４図は第１図に
示したプリント用紙の使用状態を示す側面図であ
る。 ａ，ｂ，ｃ，ｄは紙、１ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄ
はプリントスペース、２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄ，
３ａ，３ｂ，３ｃ，３ｄは耳、５ａ，５ｂ，５
ｃ，５ｄは孔、７ａ，７ｂ，７ｃは切り離し容易
線、９は綴じ部である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ プリントスペースの両側に耳を有しており、
   この両耳に、当該耳の長手方向に沿つて夫々多数
   のスプロケツト係合孔を有する重ね合せた複数枚
   の紙を、前記スプロケツト係合孔をそろえ、且つ
   前記片側耳同志を、容易には外れないように綴じ
   たものに於いて、前記プリントスペースと、前記
   容易には外れないように綴じた方の耳に設けた前
   記スプロケツト係合孔との間に、前記複数枚の紙
   のうちその１枚の紙には切り離し容易線を設け
   ず、残余の紙には切り離し容易線を設けたことを
   特徴とする多層プリント用紙。 ２ 前記紙の表紙を除く少くともプリントスペー
   スは、圧力を受けて変色するように構成してある
   ことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の多
   層プリント用紙。 ３ 前記切り離し容易線を設けていない紙は合成
   繊維を含んでいることを特徴とする特許請求の範
   囲第１項又は第２項記載の多層プリント用紙。