JPS6014622Y2 - 複写帳票 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、連続用紙と枚葉用紙とを組合せた複写帳票
に係り、特にプリンタにセットしたままの状態において
も枚葉用紙だけを容易に取り外すことができるようにし
た複写帳票に関する。

連続用紙と枚葉用紙とを重ね合せて一体に結合し、両用
紙に同時に印字を行なうとともに、連続用紙は保存用に
又枚葉用紙は官庁提出用に供し得るようにした複写帳票
は既に知られている。

しかしながら、従来のこの種複写帳票にあっては連続用
紙と枚葉用紙とは比較的強固に結合されているため、複
写帳票全体を各区画部分ごとに切離さない限り、枚葉用
紙だけを取り外すことができないという欠点を有すると
ともに、紙送り用爪と印字ヘッドとの位置関係によって
はミシン目とミシン目とにより囲まれる一連の区画部分
に順次印字を行なおうとすると、その前後の区画部分を
各１枚づつ必らず無駄にせねばならないという問題があ
った。

この考案は上記の問題に鑑み案出されたもので、その目
的とするところはプリンタにセットしたままの状態にお
いても容易に枚葉用紙だけを取り外すことができる連続
式の複写帳票を提供することにある。

この考案は上記の目的を遠戚するために、ミシン目とミ
シン目とにより囲まれる連続用紙上の各区画部分を略装
状とするとともに、この袋状部の少なくとも側方を開口
して内部の枚葉用紙を容易に取り出すことができるよう
にしたことを特徴とするものである。

以下に、この考案の実施例を添付図面に基づいて詳述す
る。

第１はこの考案に係る複写帳票の一例（以下、第１実施
例という。

）を示す正面図、第２図は同側面図である。

図示の如くこの複写帳票１は左側縁２に沿って送り孔３
を加工してなる上側帯状シート４と両側縁５，６に沿っ
て送り孔７，８を加工してなる下側帯状シート９とを重
ねるとともに、長手方向へ適当な距離を隔ててミシン目
１０，１０・・・・・・を施し、さらに上記ミシン目１
０．１０によって囲まれる各区画１１の右辺１２及び上
、下辺１３，１４を開口するようにして前記２枚の帯状
シート４．９を左辺１５において貼着部２１によって貼
着してなる連続用紙１６と、この連続用紙１６の各区画
１１の２枚の帯状シート４，９の間に、右辺１２側の開
口１７より引き抜き可能なように配設された１又は２以
上の枚葉用紙１８．１８とから構成されている。

この例においては、各枚葉用紙１８．１８はそれぞれ上
記シート４，９間にあって、上記送り孔７．８の内側に
配設され、かつ剥離可能な接着剤により仮着され、また
この上端縁１９に沿って形成されたミシン目２０におい
て容易に切り離すことができるように構成されており、
さらに最下位に位置する枚葉用紙１８の上端縁１９も下
側帯状シート９に形成されたミシン目１０に近接して剥
離可能な接着剤により仮着され、これにより枚葉用紙１
８，１８をシート４，９から引き抜き可能になるよう構
成されている。

以上の構成よりなる複写帳票１によれば、連続用紙１６
に形成された各送り孔３，７．８を利用して連続送紙式
プリンタにセットすることができるとともに、例えばイ
ンパクト式のドツトプリンタによって連続用紙１６と各
枚葉用紙１８とに同時に印字を行なうことができ、さら
にプリンタにセットたままの状態においても連続用紙１
６全体をミシン目１０から各区画ごとに切離さなくとも
、右辺１２側の開口１７より指を挿入すれば内部の枚葉
用紙１８だけを容易に引き抜くことができるものである
。

従って、この複写帳票１によれば各区画１１内における
最終印字段（印字ヘッドの位置）がいずれの位置にあろ
うとも、印字ヘッドをその位置に固定した状態のままで
内部の枚葉用紙１８だけを引き抜くことができるため、
次の区画１１に印字を行なうに際しては次の区画の最上
段からでも印字を行なうことができ、従来のように１区
画を無駄にする等の問題がなくなる。

つまり、従来のこの種の複写帳票においては連続用紙か
ら枚葉用紙を切離すためには、連続用紙全体をミシン目
から切離すことが必要で、しかもこのときの切離せる位
置までミシン目がくるように紙送りをすると、印字ヘッ
ドは次の区画にまで進行してしまい、次の区画の最上段
から例えば印字を行ないたい場合には、その区画を無駄
にせざるを得ないのである。

次に、第３図はこの考案に係る複写帳票の他の一例（以
下、これを第２実施例という。

）を示す正面図である。

この第２実施例の特徴は各区画部１１を囲む上下左右の
辺１２，１３，１４，１５の中で右辺１２を残して他の
辺１３，１４．１５を貼着し、右辺１２側より挿入可能
な袋体を形成するとともに、この袋体内に枚葉用紙１８
を前記第１実施例と同様に剥離可能な接着剤により仮着
し、引き抜き可能に挿入したことにある。

この複写帳票１によれば、前記第１実施例の効果に加え
て、連続用紙全体をミシン目１０において切離せばその
まま郵送することができる等の効果を有する。

次に、第４図はこの考案に係る複写帳票の更に他の例（
以下、これを第３実施例という。

）を示す正面図である。

この第３実施例の特徴は、上側帯状シート４と下側帯状
シート９とを同幅に形成するとともに、下側帯状シート
９に切欠部２２を形成して内部の枚葉用紙１８を取り出
し易くしたものであり、他の構成については第１実施例
と同様である。

尚、以上の各実施例においては上側帯状シート４に加え
られたインパクトにより各枚葉用紙に転写を行なう手段
は図示しないが、これについてはカーボン紙等の周知手
段を適宜に採用し得る。

また、前記各実施例において枚葉用紙を和紙とするとも
に、上側帯状シートを上質紙等とすれば、腰が弱くかつ
表面密度の粗いという和紙にも明瞭な印字をワイヤドツ
トプリンタによって得ることができる。

以上の説明で明らかなように、この考案に係る複写帳票
はミシン目とミシン目とにより囲まれる連続用紙上の各
区画部分を略装状とするとともに、この袋状部の少なく
とも側方を開口して内部の枚葉用紙を送り孔の内側に配
設し、かつ剥離可能な接着剤により仮着して取り出すこ
とができるようにしたものであるから、プリンタにセッ
トしたままの状態においても枚葉用紙だけを容易に取り
出すことができる。

【図面の簡単な説明】 第１図はこの考案に係る複写帳票の第１実施例の正面図
、第２図は同側面図、第３図は同第３実施例の正面図、
第４図は同第４実施例の正面図である。 １・・・・・・複写帳票、４，９・・・・・・帯状シー
ト、３゜７．８・・・・・・送り孔、１０・・・・・・
ミシン目、１８・・・・・・枚葉用紙。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）それぞれ少なくともその一側縁に送り孔加工を施
   してなる２枚の帯状シートを重ね合せ、かつ長手方向へ
   適当な距離を隔ててミシン目加工を施すとともに、記ミ
   シン目加工部によって囲まれる各区画の一辺を開口する
   ようにして前記２枚の帯状シートを互いに貼着してなる
   連続用紙と、この連続用紙の各区画の２枚の帯状シート
   間にあって、上記送り孔の内側に配設されるｌまたは２
   以上の枚葉用紙を具備し、上記シート間に配設される枚
   葉用紙はその上端部において上記シートに仮着されてい
   ることを特徴とする複写帳票。
2. （２）前記２枚の帯状シートの中で上側帯状シートは上
   質紙の如き平面が平滑で、かつ適度の剛性を有する素材
   からなり、かつ前記枚葉用紙は和紙からなることを特徴
   とする実用新案登録請求の範囲第１項記載の複写帳票。