JPH02253211A - レンズ鏡筒 - Google Patents

レンズ鏡筒

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Publication number
JPH02253211A
JPH02253211A JP7592989A JP7592989A JPH02253211A JP H02253211 A JPH02253211 A JP H02253211A JP 7592989 A JP7592989 A JP 7592989A JP 7592989 A JP7592989 A JP 7592989A JP H02253211 A JPH02253211 A JP H02253211A
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JP
Japan
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differential mechanism
ring
focus adjustment
ball
lens barrel
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Application number
JP7592989A
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Yoshihiko Konno
吉彦 今野
Toshimi Iizuka
飯塚 俊美
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、自動、手動の両操作により光学系の繰出し操
作を行えるレンズ鏡筒に関するものである。
[従来の技術] 従来、自動焦点カメラに取付けられるレンズ鏡筒には、
低コントラストの被写体や、被写体の望んだ位置にピン
トを合わせたい時に対応する為に、通常、モータ等から
構成される自動焦点調整手段の他に、手動操作を可能と
する手動焦点調整手段がもうけられているものがある。
このような自動焦点調整手段と、手動焦点調整手段の2
つの機能を有するレンズ鏡筒を装着可能とするカメラで
は、撮影時に、自動焦点調整を行うか、手動焦点調整を
おこなうかを選択する必要があり、従来では、レンズ鏡
筒の自動焦点調整手段と、手動焦点調整手段をクラッチ
機構で切換えて選択的に使用したり、カメラ本体に設け
たスイッチにより自動焦点調整用のモータを、手動制御
するパワーフォーカスなどが一般的にもちいられている
また、自動焦点調整手段と、手動焦点調整手段のクラッ
チなどによる切換えが不要なレンズ鏡筒として、モータ
等からなる自動焦点調整系と、手動焦点調整系を入力側
に、出力側に回転繰出しする光学系を出力側に夫々連結
したコロガリ軸受式の差動機構を用いたものが提案され
ている。
第5図は、ラジアル玉軸受を差動機構としたレンズ鏡筒
の断面図である。
同図に於いて、61は不図示のカメラ本体に結合するマ
ウントを含んだ固定筒で、固定レンズ69を保持してい
る。68は、移動レンズ鏡筒で、フォーカシング用の移
動レンズ78を保持しているとともに、外周に設けられ
た雄ヘリコイドネジ68aが固定筒と61の内周にもう
けられた雌ヘリコイドネジ61aと螺合している。
また、移動レンズ鏡筒68には光軸に平行な縦溝68b
が設けられている。
84は、不図示のカメラ本体からの信号により駆動され
るコアドモータ、83は、モータ84の出力軸につけら
れた平ギア、82は、平ギア83とかみ合う平ギア、8
0は平ギアである。平ギア82と平ギア80は固定筒6
1にあけられた軸穴を貫通した軸81で一体に回転する
。平ギア80は、ボールベアリングの円筒状の内輪79
にもうけられた大ギア79cにかみ合い、回転を伝達す
る。66はボールベアリングのボール、67はボール保
持器で、保持器67には、キー67aが形成され、移動
レンズ鏡筒68の縦溝68bに入り込んで、8勤レンズ
鏡筒68の回転を規制している。そして、保持器67に
は外周部に、同方向に沿ってボール66が転勤自在に窓
嵌合する多数個の櫛歯部87bが等ピッチで形成されて
いる。
76はボールベアリグの外輪をなす手動操作環で、内周
には、ボールベアリングの軌道面76aが設けられてい
る0手動様作環フロには光軸に平行な縦溝’/8bが設
けられている。また、手動操作環フロの内周には、円周
方向の凹溝78cが形成されており、固定筒61の外周
ニモうけられたリング状の突起部61bに嵌り込み、手
動操作環76の光軸方向への移動を規制し、定位置回転
を可能としている。77はボールベアリングの円板状の
外輪で、内周にボール66に接する軌道面、77aが設
けられ、外周は手動操作環76の内周に嵌合している。
65は皿バネ、64は押え板で、押え板64の外周には
、手動操作環フロの縦溝76bに入るキ一部84aが設
けられ、この皿バネ6うにより外輪77をボール66に
押圧し、さらにボール66は手動操作環フロの軌道面7
6aに押圧されている。そして、ボールベアリングは、
皿バネ65で加圧されると同時に、加圧力は固定筒61
を押え板64と手動操作環76ではさみ込む力ともなっ
ている。従って摩擦伝達であるボールベアリングのすべ
りを防止するとともに、手動操作環76の回転係止力を
発生させている。
このように構成されたレンズ鏡筒における自動焦点調整
と、手動焦点調整は次のように行なわれる。
自動焦点調整時にカメラ側からの信号によりモータ84
が駆動されると、動力がギア83゜82、 ’80.7
9cを介してボールレースの内輪79に伝えられ、内輪
79が回転する。その際、方の外輪である手動操作環7
6に前記のように皿バネ65で回転係止力が学えられて
いる為、手動操作yJ76は回転せず、転動体であるボ
ール66が回転(自転)しながら公転し、保持器67も
ボール66に押されて回転し、保持器67のキ一部67
aとキー結合した移動レンズ鏡筒68も回転し、ヘリコ
イドのリードにそって、光軸方向に移動レンズ鏡筒68
が移動するので焦点調整作用をおこなうことができる。
一方、手動焦点調整時には、手動操作環76を回転させ
る。この場合ボールベアリングの内輪79は、平ギア8
0〜平ギア83を介してモータ84とつながっており、
モータ84はコギング力で回転が抑止されているため回
転しないので、ボール66が自転しながら公転し、それ
と同時に保持器67と、移動レンズ系も回転し、焦点調
整をおこなうことかできる。
このレンズ鏡筒は、手動・自動操作に伴う回転力を移動
レンズ系に伝達するための機構として差動機構を用いて
いるので、各部のトルク間のバランスが重要で、最低限
、次の条件が満たされている必要がある。
■、:レンズ移動負荷トルク ■、:ボールレースの内、外輪から保持器67に伝達可
能なトルク T3:手¥JJ操作T!i76の回転係止トルクT4;
内輪79の回転係止トルク ηI =外輪76、77から保持器67への減速比(〜
1/2) η2 二内輪79から保持器67への減速比(# l/
2) とした時、 η+T+ <T2.   η2Tl <T0n、T、 
<73・  η2TI<T4また、減速比η1.η、は
、第7図により次のように求めることができる。
なお、第7図中87はボール、86は内輪とボールとの
接触点の軌道、85はボールと外輪との接触点の軌道で
、9+ 、1)2はボールは夫々外輪、内輪と接する点
における直径、SI+S2は内輪、外がボールと接する
点における直径を示している。第5図では91=92と
している。
S6図は、第5図の差動機構をなすボールベアリングを
示した断面図で、ボールベアリングの内輪79と外輪7
6、77の軌道面は、それぞれ転動体であるボールをは
さみ込んで、対向した90°のV溝をなしている。第6
図の矢印F。
は、皿バネ65による加圧力を示しており、矢印F4は
、F3により生じるボールの加圧力で、F4との関係は
、次の式によってあられされる。
この差動機構は、摩擦伝達機構であるので、伝達しつる
力は、この加圧力F4に依存している。
第8図は、転動体であるボールと軌道面との当り角度が
微小量変化した時のボールの回転軸(自転軸)からの距
離の変化量としてあられした図で、87が転動体である
ボール85が軌道面90は転動体87の回転軸(自転軸
)を示す。図でわかるように、自転軸90と軌道面のな
す角(90−θ、)が小さくなるほど、つまり85a−
85のようにボールの自転軸から遠い側で軌道面と接し
た方が、同一の半径rで、叩−の誤差・Δθをもった時
のS2+ 9+の変化量Δは、Δ1〉Δ2のように小さ
くなることがわかる。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、従来のラジアル形ボールベアリングを差
動機構として使用したレンズ鏡筒は、次のような欠点が
ありた。
(1)自動焦点調整のためのモータからの出力と、ボー
ルベアリングの内輪との間に、手動焦点調整時に回転を
止める手段がないため、モータの逆転を防止する力はモ
ータのコギング力のみであり、差動機構をなりたたせる
ための各部のトルクのバランスが限られたものとなり、
設計の自由度が低くなる。
(2)特に、ゴギングにより発生する力による抑止トル
クT4と負荷トルクT、が1/2TI >T4のときに
は、差1IJy!L構そのものがなりたたなくなり、手
動操作による焦点調整をおこなおうとした時にレンズが
移動せずに自動焦点調整側のモータが回転し、焦点調整
がおこなえなくなってしまう。
(3) ボールベアリングのV溝の角度が90’である
ので、ベアリングの軌道面の製造上の誤差によるあたり
点が変化した時に差動機構の減速比の変化が大きいので
、これを防止する為には、高精度で軌道面を加工しなけ
ればならず、コストが高くなる。
本発明の目的は、手動操作及び自動操作の切換えを行な
わせる差動機構のトルクバランスの設計上の自由度を向
上させ、さらに差動機構の減速比の安定及び伝達トルク
の増加を図ることができるレンズ鏡筒を提供するもので
ある。
[課題を解決するための手段及び作用]本発明の目的を
達成するための要旨とするところは、特許請求の範囲に
記載した通りにあり、請求項1のレンズ鏡筒は、モータ
駆動機構にウオームギアとウオームホイールからなる歯
車伝達系を有していることから、手動操作時に出力部側
の回転係止作用が得られ、差動機構に対するトルクバラ
ンスの設計の自由度が上がることになる。
また、差動機構は、転動体を案内する内輪及び外輪の軌
道面が転動体と鈍角をなす接触角の溝部としていること
から、軌道面の製造誤差に対する減速比の変化量が小さ
(なり、軌道面を高精度に加工する必要がなく、転動体
に対する加圧力が増加し、その結果最大伝達力が増加す
る。
[実 施 例] 第1図は、本発明の実施例1を示すオートフォーカス−
眼レンズ用のレンズ鏡筒の断面図である。
1は不図示のカメラ本体と結合するマウント、2はカメ
ラ本体と電源、グランド、電気信号等を授受する接点ブ
ロック、3はマウント1に結合する化粧リング、4はマ
ウント1にネジ5で結合されている第1固定筒、6は第
1固定筒4にネジ7で結合されている第3レンズ鏡筒、
8は第3レンズ鏡筒6にネジ9で結合されている第2レ
ンズ鏡筒、10は第2レンズ鏡筒8にネジ11で固定さ
れている第2固定筒である。第2固定筒10の外周には
、雄へりコイドネジleaが設けられており、第ルンズ
鏡筒12の内周にもうけられた雌ヘリコイドネジ12a
と螺合している。第ルンズ鏡筒12の内周に、は、焦点
調節をおこなう、移動レンズである第ルンズ13が保持
されている。第2レンズ鏡筒8には、固定レンズである
第2レンズ14が保持されている。
第3レンズ鏡筒6には、固定レンズである第3レンズ1
5が保持されているとともに、カメラ側からの制御によ
り動作する電磁駆動絞りユニット16がネジ17により
固定されている。
第2固定筒10には、カバー筒18がネジ19により固
定されている。第2レンズ鏡筒8には、モータカバー筒
20が不図示のネジにより固定されている。
21は手動操作環で、ストッパーリング22がネジ23
で一体的に固定され、ストッパーリング22には、光軸
に平行なストッパー溝22aが複数個設けられている。
また、手a操作環21は、第2固定筒10とモータカバ
ー筒20により光軸方向のg動が規制され、光軸を中心
とした回転のみ可能となっている。手動操作環21の内
周には、後述の構成による差動機構が保持されている。
第2固定筒10には、内部にボールベアリングをもつエ
ンコーダユニット24が、ネジ25で一体的に固定され
ている。また、第2固定筒10には、光軸に平行な円周
方向の切欠き10bが設Cすられており、この切欠き1
0bを貫通して、エンコーダーユニット24にネジ27
で固定されたキー26が第ルンズ鏡筒12に光軸に平行
にもうけられたキー溝12bかん合している。本構成で
エンコーダーユニット24の、ボールレースの外輪が回
転すると、キー26も一体に回転し、キー26とキー結
合した第ルンズ鏡筒12も回転しながら直進移動する為
、第ルンズ13も移動し、焦点調節をおこなうことがで
きる。
次に本実施例の主要部分である差動機構の構成を説明す
る。
28はころがり軸受の内輪、30は転動体であるボール
、29は軸受の内輪と外輪の差動分の回転をとり出すた
めの保持器で、保持器29にはボール30をガタなく保
持するための櫛歯形状の溝29aが円周方向に複数もう
けられているとともに、エンコーダのボールレースの外
輪にもうけられたキー溝24aと結合し、回転を伝達す
るキー29bがもうけられている。31は軸受の第1外
輪で、手動操作環21の内周とかん合している。32は
軸受の第2外輪、33は第2外輪32に打ち込まれたス
トッパーピンで、ストッパービン33は、第1外輪31
の内周に光軸に平行にもうけられた溝31aに入り込ん
で、第1外輪31と第2外輪32の相対的な回転を規、
制してるいる。第1外輪31には、その内周に第1加圧
リング35の外周に設けられたネジ35aと螺合するネ
ジ31cがもうけられている。34は皿バネで、ころが
り軸受による差動機構の伝達を確実なものとする為に、
軸受に与圧を与えるためのもので、加圧リング35によ
り所定の加圧力に設定し使用される。
36は、まわり止めワ・lシャーで、一部折曲げ部36
aが第1外輪31にもうけられた切欠き3′1dに入り
込み、加圧リング35が回転して加圧力が変化する事を
防止している。37.38はスリップシート、39はま
わり止めワッシャーで、一部折曲げ部39aが手動操作
′yJ21の内周にもうけられた溝21aに入り込む、
40は皿バネ、41は外周にネジ41aが設けられた第
2加圧リングで手動操作環21の内周にもうけられたネ
ジ21bと螺合しており、皿バネ40の加圧力を所定の
値に設定するためのものである。
軸受の内輪28と、第1外輪31、第2外輪32の転動
体であるボール30と接触する軌道面28a、 28b
、 31b、 32aは、次の関係となっている。
内輪側の軌道面28a、28b及び外輪側の軌道面31
b、32aにより形成された各■溝は角度が90°を越
え、各■溝をなす軌道面はボ・−ルの自転軸に対してO
°未満となり、さらに、内輪側の軌道面28aと、2a
bが光軸となす角度が等しく、又第1、第2外輪の軌道
面31bと32aが光軸となす角度も等しくなるように
設定されており、軸受の接触角が、Ooをこえ45°未
満となっている。
42は、大カサ歯車で、軸受の内輪28にネジ43で一
体的に固定されている。44は大カサ歯車とかみ合う小
カサ歯車である。
45はギア列中に少なくとも1つのウオームギアを含ん
でいるギアユニット、46はカメラ本体からの信号で駆
動されるモータである。
第2図は、第1図のギアユニット45の斜視図で、対応
する部分には同じ符号を付している。第2図中、47は
モータ軸に直結されたウオームギア48は、ウオームギ
ア47とかみ合うつオームホイールである。
本実施例では、つオームギアを含んでいるギアユニット
は、ウオームギア47とウオームホイール48の2つか
ら構成されている。
つオームギアの進み角は通常セルフロックの為に、4°
以下に設定されるが、差動機構のトルクバランスに余裕
のある時には、4°以下に限定されるものではない。
第3図は、第1回の差動機構部分であるラジアル型ボー
ルベアリングの拡大断面図で、対応する部分には同じ符
号を付しである。
第3図において、F+は皿バネによる加圧力を示してい
る。第3図に示されたように、ボールベアリングの内輪
28と外輪の31.32の軌道面はそれぞれ、転動体で
あるボールをはさみ込んで、対向した、鈍角のV tm
をなし、接触角は0°を越え、45°未満となっている
次に、本構成におけるトルクバランスの設定について説
明する。
本構成によれば、自動焦点調整側の内輪28は、ウオー
ムギアにより差動機構側つまり、手動操作環21からの
力が自動釣に遮断される為、モータ側からの回転以外は
伝わらないので、自動焦点調整側の回転抑止力は考えな
くて良い。
また、手動焦点調整のための手動操作環21は、かん合
部10c、21cの間にグリースを塗付してあり、グリ
ースのもつせん断心力の降伏値により回転抑止力が考え
られている。
本構成によるトルクバランスは次のように設定されてい
る。
1/2Ts < Ta< Tツ<Ta TS:最大レンズ移動負荷トルク Ta:手動操作環の回転抑止トルク T7:フリクシヨントルク Ta:差動機構の内・外輪からの最大伝達トルク フリクショントルクToは、皿バネ40により、手動操
作環21と外輪側の第1外輪31及び回り止めワッシャ
ー36が一体ですべるスリップトルクとして設定され、
手動調整時に、無限側に第ルンズ鏡筒12を突当てた無
限突当て等で、出力側の保持器29がロックされた時、
ギアユニット45と、差動機構部のボールベアリング部
に過大な力が伝達され、破損してしまうのを防止するた
めに設けられている。
また、Taが、Ty、Taより小さく設定されているの
は、手動操作時は官能的にあまりTaは大きくないほう
が望ましく、かつ無限突当て時とのメリハリをつける必
要があるためである。
Taは自動焦点調整時に、モータから伝達され内輪28
をまわす最大トルクT6と次の関係になければならない
Ta>Ta しかしながら、この条件は本実施例では設けていないが
、ボールベアリングの保持器29である差動機構の出力
側に、レンズの無限、至近端を検出するスイッチをもう
ければ不要になる。
次に、本実施例の作動について自動焦点調整時と、手動
焦点調整時にわけて説明する。
自動焦点調整時には、カメラ側からの信号よりモータ4
6が回転すると、ウオームギア47、つオームホイール
48、小カサ歯車44、大力す歯車42が回転し、内輪
28に動力が伝達されて内輪28が回転すると、手動操
作環21は、回転抑止トルクT6により回転が抑止され
ている為、外輪31.32も動かず、したがってボール
30が自転しながら公転し、ボール30におされて保持
器29も回転し、保持器29とキー結合したエンコーダ
ーユニット24も回転し、同時にキー26も回転して第
ルンズ鏡筒!2に駆動力が伝達され、焦点調整作用をお
こなうことができる。この時、第ルンズの移動量はエン
コーダーユニットの出力で知ることができる。
手動焦点調整時には、手動操作環21を回転させると、
ボールベアリングの外輪側が回転し、内輪側は、ギアユ
ニット45内のウオームギア4フにより回転が防止され
ている為に回転しないので、内輪は回転しない。したが
って、内輪と外輪の間にはさまった転動体であるボール
30が、自転しながら公転し、ボール30におされて保
持器z9も回転し、自動焦点調整時と同じように、第ル
ンズ鏡笥に動力が伝達され焦点調整をおこなうことが出
来る。
本実施例によれば、差動機構の減速比は、第3図に示し
たようにθが鈍角をなしているので、変動が小さく、し
かもボールに対する加圧力も、同一の皿バネを使用した
時でも通常より大きくなり、摩擦伝達の最大伝達力も大
きくなる。
第1図の実施例は、さらにモータカバー筒20に設けた
光軸方向にスライド移動するスイッチ摘み88の操作に
よりAPのみのモード、マニュアルのみのモード、AF
・マニュアル同時可能モードの3つのモードに切換えが
可能となっており、使用者が任意に選択できるように構
成されている。スイッチ摘み88は電気的なスイッチ8
9と連動し、モードの切換えをカメラ側に伝えている。
またAFのみのモードにスイッチ88をセットした時に
は、カメラ側に信号を送ると同時に、スイッチ摘み88
に一体的に形成した回転防止キー88aが手動操作環2
1に一体的に形成されたストッパー溝22aに入り込み
、手u ti作環21の回転を防止し、AF撮影時に、
レンズをホールドした手により不用意に手動操作pJ2
1が動いてしまい、ピンボケの写真が撮影されていまう
事を防止している。
このスイッチは、特別な用途以外には、八F・マニュア
ル同時可能モードにしておけばよく、そうしておけば常
時、自動焦点調整と手動焦点調整が切換えなしにおこな
うことができる。もちろん、AFのみのモード、マニュ
アルのみのモードが不要であれば、この切換えスイッチ
そのものが不要となる事は言うまでもない。
本構成により、次のような効果が得られる。
1、自動焦点調整のためのモータからの出力をつたえる
ギア中にウオームギアをもたせる事で、手動焦点調整時
に自動焦点調整側の回転を抑止する力をモータのコギン
グ力にたよる必要がなく、差動機構をなりたたせる上で
のトルクバランスの設計の自由度が上がる。
2、ウオームギアにセルフロック機能をもたせる事が出
来、自動焦点調整側に、別のロック機構をもうける必要
がなくなる。
3、ウオームギア1段で大きな減速比が得られるため、
ギア列のギア段数を減らすことが可能となりコストダウ
ンがはかれる。
4、差動機構のラジアル玉軸受の軌道面の接触角が、0
°を越え、45°以下となっている事で、軌道面の製造
誤差に対する減速比の変化量が小さくなり、軌道面を高
精度に加工する必要がなく低コストとなると同時に、ボ
ールに対する加圧力が増加し、差動機構の最大伝達力が
増加する。
第4図は実施例2を示したレンズ鏡筒の断面図である。
本実施例は、第5図に示すレンズ鏡筒を改良したもので
、第5図の構造と同一のものには同じ符号を付して、そ
の説明を省略する。
第4図において、74はレンズの円周方向に配置され、
不図示のカメラ本体からの信号により駆動されるモータ
、73はそ一夕の出力軸に結合したウオームギア、72
はウオームギア73とかみ合うつオームホイール、70
cは内輪70上に設けられた大ギア、62は手動操作環
、63は外輪、67は保持器である。内輪70の外周の
軌道面70a、70b及び手動操作環62の軌道面62
aと、外輪63の軌道面63aのそれぞれによりなる転
動体であるボール66の内側と外側の軌道面は、鈍角の
V溝をなしている。
すなわち、本実施例においても、実施例1と同様な効果
が得られ、しかも、本実施例では、皿バネ65が、差動
機構をなすベアリングの加圧と、手動操作環の回転の抑
止力を発生させる押し板64と固定部61の間の加圧を
かねているため、ベアリングの伝達可能最大トルクと、
手動操作環の回転抑止トルクの差を大きくする効果も同
時に得られている。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、モータ駆動機構に
はつオームギアとウオームホイールからなる歯車伝達系
を伝達する手段に少なくとも1つのつオームギアをもち
、差動装置を設け、又差動機構は転動体を案内する内輪
及び外輪の軌道面が転動体と鈍角をなす接触角の溝部に
形成されているので、以下に示す効果が得られる。
1、自動焦点調整のためのモータからの出力をつたえる
ギア中にウオームギアをもたせる事で、手動操作部材操
作時にモータ駆動機構側の回転を抑止する力をモータの
コギング力にたよる必要がなく、差動機構をなりたたせ
る上でのトルクバランスの設計の自由度が上がる。
28 ウオームギアにセルフロック機能をもたせる事が
出来、モータ駆動機構の駆動時に、別のロック機構をも
うける必要がなくなる。
3、ウオームギア1段で大きな減速比が得られるため、
モータ駆動機構のギア列のギア段数を減らすことが可能
となり構造が簡単になりコストダウンがはかれる。
4.差動機構については、軌道面の製造誤差に対する減
速比の変化量が小さくなり、軌道面を高精度に加工する
必要がなく低コストとなると同時に、転動体に対する加
圧力が増加し、差動機構の最大伝達力が増加する。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明によるレンズ鏡筒の実施例1の断面図、
第2図はその要部を示した斜視図、第3図は差動機構の
要部断面図、第4図は実施例2の断面図、第5図はレン
ズ鏡筒の断面図、第6図はその差動機構の断面図、第7
図は差動機構の減速比の説明図、第8図は製造誤差によ
る接触半径の変化を示した図である。 2 B ・・・内輪    28a、28b、31b、
32a =軌道面29・・・保持器    30・・・
ボール(転動体)31・・・第1外輪   32・・・
第2外輪42・・・大カサ歯車  44・・・小カサ歯
車45・・・ギアニュット 46・・・モータ47・・
・ウオームギア 48・・・ウオームホイール第 図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 回転力の付与により光軸方向に沿つて移動可能に構
    成された移動光学系と、該移動光学系側に出力部が連結
    されると共に入力部を2系統有するボールベアリング式
    の差動機構 と、該差動機構の一方の入力部に直結された手動操作に
    より該光学系を移動させるための手動操作部材と、該差
    動機構の他方の入力側に連結される該光学系自動操作の
    ためのモータ駆動機構とを備え、 該差動機構は、他方の入力部をなす内輪と 一方の入力部をなす外輪との間に周方向に多数の小球転
    動体を押圧状態で配設すると共 に、該多数の転動体を個々の回転自在に保持して転動体
    と共に回転する出力部をなす出力部材を有し、また該モ
    ータ駆動機構はモータからの駆動力を少なくとも1つの
    ウォームギアとウォームホィールからなる歯車伝達系を
    介して該差動機構の他方の入力部側に伝達することを特
    徴とするレンズ鏡筒。 2 前記差動機構は、転動体を案内する内輪及び外輪の
    軌道面が転動体と鈍角をなす接触角の溝部に形成されて
    いることを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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