JPH0225200Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0225200Y2
JPH0225200Y2 JP16114384U JP16114384U JPH0225200Y2 JP H0225200 Y2 JPH0225200 Y2 JP H0225200Y2 JP 16114384 U JP16114384 U JP 16114384U JP 16114384 U JP16114384 U JP 16114384U JP H0225200 Y2 JPH0225200 Y2 JP H0225200Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cloth belt
floor
decontamination
tank
pure water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP16114384U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6176397U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP16114384U priority Critical patent/JPH0225200Y2/ja
Publication of JPS6176397U publication Critical patent/JPS6176397U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0225200Y2 publication Critical patent/JPH0225200Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は原子力施設等の床面除染において作業
者の被曝が少なくかつ除染作業を効率的に行う床
面除染装置に関する。
〈従来の技術〉 原子力発電所、原子力研究施設等の所謂原子力
施設では、従業員の被曝を防止するため、放射性
物質により汚染された床面等の除染を行う必要が
ある。上述の除染作業の現状は、純水又は界面活
性剤を含ませたウエスにより拭きとり、次いで乾
燥したウエスによる再拭きとりを入力により行わ
れており、未だ機械化或は自動化は、少くもコン
クリート床面については実用化されていない。勿
論上述の機械化及び自動化の研究は、種々進めら
れているが、未だ実用性のあるものは知られてい
ない。このように除染作業の機械化が出来難い理
由として以下の諸点が指摘される。
イ 床面には機械及び塔槽類が複雑に設置され、
又床面近傍には多くの配管類が縦横に交鎖し、
除染対象床面が細く区分されて居り、特に配管
直下の床面を考えると機械化しにくい。
ロ 現状のウエスによる人手による直接除染方法
でも、ウエスの廃棄物量は多いが、之の機械化
を計つた場合は、更に大量の廃棄物が出て、し
かも除染装置は、この大量の除染用のウエスを
予め具備しなければならない。
ハ 廃棄物の処理及び除染後の床面を考えた場
合、界面活性剤の使用を避ける方が好ましい
が、そのために除染効果が不充分となる。
〈考案が解決しようとする問題点〉 以上のように原子力施設のコンクリート床面等
を除染する場合、純水等を含ませた紙ウエスによ
る拭きとり作業に要する紙ウエスの量は1m2当り
数枚を要し、広い床面の除染にはかなりの量を要
する。例へば300m2を除染する場合には、1500枚
〜1800枚程度の大量のウエスが必要となる。しか
も自動化においては予めこの大量のウエスを具備
すると共に使用済のウエスを回収する手段も必要
となる。このため紙ウエスを使用する除染作業の
自動化には限界がある。
本考案は紙ウエスの代りにベルト状の布ウエス
を循環して使用することにより床面除染作業の自
動化を図つた床面除染装置を提供することを目的
とする。
〈問題点を解決するための手段〉 上記目的を達成する本考案の構成は、上記ベル
ト状の布ウエスを循環する機構と、該布ウエスを
洗浄する機構およびその洗浄水をイオン交換して
汚染物質を回収する機構が走行台車上に配設され
ていることを特徴とする。
〈実施例〉 本考案に係る一実施例を図に示す。図示するよ
うに走行台車10には布ベルト11の循環機構が
形成されていると共に、該布ベルトの洗浄機構、
洗浄水をイオン交換する機構が該走行台車上に配
設されている。
上記布ベルトの循環機構は該布ベルト11が巻
き掛けられて回動するホイール12a,12b,
12c,12d,12e,12f,12g,12
h,12i,12j,12kにより形成されてい
る。ホイール12a,12b,12j,12kは
走行台車10の下面に配設されると共にホイール
12c,12d,12eは走行台車10の前部上
面に設けられ、更にホイール12f,12g,1
2h,12iは走行台車10の上方に配設されて
いる。
一方、洗浄タンク13は走行台車10の中央上
部に設けられ、その下側に超音波発生器14とイ
オン交換樹脂槽15とが配設されている。更に走
行台車10の後部にはフイルタ16、純水タンク
17、ポンプ18とが設けられ、これら洗浄タン
ク13、イオン交換樹脂槽15、フイルタ16、
純水タンク17およびポンプ18はパイプ20を
介して相互に連通され、布ウエス11の洗浄機構
を形成している。尚走行台車10の後端部には自
走用の電源19が設けられている。
上記走行台車10は車輪21a,21bを具え
走行自在であると共に、車輪21bとホイール1
2aとの間には床面に向つて突出する線量測定器
22を具えている。更にホイール12aと12b
との間には超音波発生器23が設けられ、該超音
波発生器23に装着されているスプリング25を
介して除染板24が弾発支持されており、これに
より布ベルト11を床面に押圧する押圧機構が形
成されている。またホイール12c,12dの間
には可撓性の突起26が設けられ、ホイール12
dと突起26とにより布ウエス11が押圧され
る。一方、洗浄タンク13の中にはホイール12
gが配設されており、布ウエス11が洗浄タンク
13内を通過するように形成されている。該洗浄
タンク13の内部には洗浄用の純水が貯留されて
いると共にph制御のために電流を通じる電極2
7とヒータ28とが設けられている。更にフイル
タ16と超音波発生器14との間にヒータ29が
設けられ、ホイール12kと12aとの間にヒー
タ30が設けられている。尚走行台車10の前部
上面はカバー31により被われており、布ベルト
11の下側にはベース皿35が配設されている。
また純水タンク17からは洗浄タンクに向つてパ
イプ36が開口している。
上記構成において、放射性溶解塩類で汚染され
た床面を布ベルト11により除染し、布ベルト1
1に付着した該塩類を洗浄タンク13で洗浄す
る。この結果を純水は洗浄結果汚染するので、こ
の汚染水をフイルタ16で濾過し、更に該塩類を
イオン交換樹脂で除去する。これにより汚染水は
再び純水となり、この純水を洗浄タンク内に再び
戻して使用する。このように床面を汚染している
放射性溶解塩類は主としてイオン交換樹脂により
回収される。
尚一例として、60Coにより汚染された床面の線
量率が10-2μCi/cm2であるとき、これを除染する
場合についてみると放射性溶解塩と非放射性溶解
塩の総量は約0.8gであり、今この溶解塩類が8
の純水中に溶解したとすれば純水中に含まれる
溶解塩は、0.80247/8000≒100ppmとなる。
上記の溶解塩、即ち100ppmの溶液8を1回
に1回通して0.01ppmの純水とすることができる
イオン交換樹脂量は陽イオン及び陰イオン交換樹
脂を合せても100c.c.以下であり極めて僅少な量で
良い。
上記イオン交換槽15には前記必要量のイオン
交換樹脂が充填されている。尚、イオン交換槽1
5には放射汚染物が集積するので、該イオン交換
槽15を遮蔽体15aにて被うとよい。
次に、コンクリート床面は汚染を防ぐため、一
般にエポキシ樹脂等によりコーテイングされてい
る。従つてコンクリート床面の除染とはエポキシ
樹脂面等の塗装面の除染と同様と考えて良い。こ
こで、通常床面の汚染は汚染液の床面への付着或
は空気中に浮遊する汚染物質が床面に付着するこ
とにより、生ずる。このようにして汚染された床
面を除染する場合、汚染過程でコロイド状となり
膠着化した汚染物が非常に除染しにくい。これを
除染する場合は、水を加え加水分解し汚染物をコ
ロイド状にして除去することが一般に行われ、こ
のため界面活性剤を加えた水に、この反応を促進
させるため錯化合物或はph制御を行うような添
加剤を加えて除染される。しかし界面活性剤等の
薬剤を使用せず、純水のみで除染する必要性のあ
る場合も多い。このように純水で除染する場合、
界面活性剤の代りに超音波振動を除染対象物に与
えれば界面活性剤とほゞ同等の除染効果が得られ
る。そこで本考案においては超音波発生器23の
スプリング25を介して除染板24を弾発支持さ
せ、これにより布ベルト11を床面に押圧してい
るので布ウエス11が超音波振動を伴つて床面に
押圧され床面を拭き取る。この場合床面の局部的
凹凸に対応できるよう、スプリング25が設けら
れているので布ベルト11は床全面に対し可能な
限り床面に均一に圧接されつゝ図上左回りに循環
移動して除染が行われる。このようにして汚染床
面DFを除染することにより汚染した布ベルト1
1はホイール12c,12d,12e,12fに
より方向を変換されて、洗浄タンク13内を通過
される。この間、床面にある一般の塵埃中、固形
化した非水溶性のものはホイール12dと可撓性
突起26とにより挟圧され表面から掻き取られて
ベース皿35内に落下し回収される。又状況によ
つては超音波発生器23により床面除染の振動反
力を布ベルト11に伝え効率的に布ベルト11か
ら非水溶性の塵埃を回収することもできる。
一方、上述の除染作業により汚染された布ベル
ト11は、洗浄タンク13内で除染される。この
場合、洗浄タンク13による除染効果を高めるた
め、洗浄タンク13内の洗浄液に超音波振動を加
え、更に電極27を通じ液内に僅かな電流を流す
ことによりph制御をし、液内に界面活性剤を添
加剤として加えた場合と同等の効果が得られる。
既ち、主として放射性可溶塩類により汚染された
布ベルト11は、洗浄タンク13の底面に取付け
られた超音波発生器14により浄媒体である純水
に振動が与えられ界面活性剤と同等の効果が達成
される。又タンク13と電極27間に電流を流す
ことにより、純水のph制御を行い、汚染された
布ベルト11から汚染物を純水中により一層効率
よく、溶解させる。
このようにして清浄化された布ベルト11は、
ホイール12i,12j,12kを介して、再び
除染部分に面するホイール12a,12bにて床
除染に使用される。尚この場合、洗浄タンク13
内で純水により洗浄された布ベルト11は充分に
純水を含んだ状態であるため、これを絞る必要が
ある。この布ベルト11を絞る機構がホイール1
2hと12iとにより形成されている。既ち、ホ
イール12iは固定軸により回転する一方、ホイ
ール12hはその回転軸がホイール12iに向つ
て側方へ移動可能に設けられており、該ホイール
12hをホイール12iに向つて押付けることに
より布ベルト11が絞られる。更に絞られた布ベ
ルトはフイルタ16の側方を通過する際、ヒータ
29により乾燥される。また一方、洗浄タンク1
3内を布ベルト11が通過する際、洗浄タンク1
3内にはヒータ28が設けられており、このヒー
タ28の加温により洗浄タンク13内が所定温度
に保たれ洗浄効果を一層高めている。
次に上記洗浄タンク13の洗浄水はパイプ20
を通じ、ポンプ18によりフイルタ16を経てイ
オン交換槽15に送られる。ここでフイルタ16
により可溶塩が濾過されると共にイオン交換槽1
5において可溶塩がイオン交換樹脂に吸着され捕
集される。これにより洗浄水は純水となり再びパ
イプ20を通じて洗浄タンク13に戻され、再使
用される。尚このようにイオン交換槽15に捕集
された放射性溶解塩は、除染作業の進行と共に線
量が上昇するが、これは必要に応じ本実施例のよ
うに遮蔽体15aで遮蔽すればよい。尚洗浄タン
ク13内の洗浄水は布ベルト11が水を吸収した
状態で通過するので徐々に減少する。そこで洗浄
タンク13にはパイプ36を通じ純水が補給され
る。
上気床面除染装置は走行用車輪21a,21b
により汚染床面DF上を走行し、除染する。この
場合上記除染装置に付属した線量測定器30によ
り床面の線量率が検出されこれが高い場所では、
超音波発生器23によりその振動が布ベルト11
に伝えられ除染効果が高められる。更に装置に後
部に洗浄タンク等が配設されており、装置前部は
低く形成されているので壁面34から配管32が
突出している箇所でも斑なく床面を除染し清浄な
床面CFとすることができる。
〈考案の効果〉 以上説明したように本考案の床面除染装置によ
れば、布ベルトを使用することにより紙ウエスを
用いる場合に比べ格段に少ない廃棄物で床面を除
染することができる。尚この場合、布ベルトは洗
浄して再使用するので相当な面積を除染しなけれ
ば廃棄されないので廃棄物は大幅に少なくなる。
また純水により除染するので床面に悪影響を与え
ることが無い。更にイオン交換により布ベルトを
洗浄するので除染効果が良い。
【図面の簡単な説明】
図は本考案に係る床面除染装置の概略断面図で
ある。 図面中、10……走行台車、11……布ベル
ト、12aないし12k……ホイール、13……
洗浄タンク、14,23……超音波発生器、15
……イオン交換槽、16……フイルタ、17……
純水タンク、18……ポンプ、19……電源、2
0……パイプ、21a,21b……車輪、22…
…線量測定器、24……除染板、25……バネ、
26……可撓性突起、27……電極、28,2
9,30……ヒータ、31……カバー、32……
配管、34……壁面、35……ベース皿、36…
…パイプ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 床面拭き取りのため循環移動される無端状の布
    ベルトと、該布ベルトを床面に押圧する押付け機
    構と、布ベルトが浸漬される洗浄タンクと、布ベ
    ルトの絞り機構と、上記洗浄タンクに連通される
    イオン交換用タンクとが走行台車上に配設されて
    なることを特徴とした床面除染装置。
JP16114384U 1984-10-26 1984-10-26 Expired JPH0225200Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16114384U JPH0225200Y2 (ja) 1984-10-26 1984-10-26

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16114384U JPH0225200Y2 (ja) 1984-10-26 1984-10-26

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6176397U JPS6176397U (ja) 1986-05-22
JPH0225200Y2 true JPH0225200Y2 (ja) 1990-07-11

Family

ID=30719058

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16114384U Expired JPH0225200Y2 (ja) 1984-10-26 1984-10-26

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0225200Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000510750A (ja) * 1997-02-28 2000-08-22 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー カーペットに洗浄剤を付与するためのベルト式アジテータを有する装置

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014020900A (ja) * 2012-07-18 2014-02-03 Ihi Construction Machinery Ltd 自走式線量計測装置
WO2019157656A1 (zh) * 2018-02-13 2019-08-22 深圳市赫兹科技有限公司 清洁装置
JP2021186739A (ja) * 2020-05-29 2021-12-13 Asti株式会社 拭取清掃具と拭取清掃方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000510750A (ja) * 1997-02-28 2000-08-22 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー カーペットに洗浄剤を付与するためのベルト式アジテータを有する装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6176397U (ja) 1986-05-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0225200Y2 (ja)
JP4370231B2 (ja) 放射性物質除染方法および化学除染装置
JPH03211498A (ja) コンクリート表面付着有害物質の除去方法
JP2001021687A (ja) 放射性汚染物の処理方法およびこれに用いる装置
JP3119538B2 (ja) 放射性廃樹脂の除染方法
RU2723635C1 (ru) Способ локальной дезактивации металлических поверхностей с трудноудаляемыми радиоактивными загрязнениями
JP2876230B2 (ja) 放射性汚染機器の除染装置
KR20060060811A (ko) 방사성 오염물 제염장치
JP2001340711A (ja) ろ過装置のろ材洗浄装置
KR100578227B1 (ko) 방사성 금속폐기물 제염장치
US3426378A (en) Apparatus for washing and degreasing
JP3402595B2 (ja) 感光性樹脂版の現像方法及び現像装置
JPS6248492B2 (ja)
JPS60178400A (ja) 除染装置
JPS61269097A (ja) 放射能汚染物の除染方法
KR102586153B1 (ko) 가압탈수형 제염기
CN217203294U (zh) 一种纺织布料用除尘装置
JPS60181406A (ja) 除染装置
JPH04150951A (ja) 有機物汚染のイオン交換樹脂の超音波洗浄回生法
RU2065218C1 (ru) Способ отмывки горизонтальных поверхностей
JPS5826300A (ja) 放射性物質で汚染された表面の洗浄方法
JPS5917364Y2 (ja) グラインダ研削液「ろ」過金網の洗浄装置
JPS607398A (ja) 除染方法
Watson A General Decontamination Manual for the Idaho Chemical Processing Plant
JPH0641998B2 (ja) 原子力施設の床の洗浄拭取除染機に於ける拭取部の構造