JPH03211498A - コンクリート表面付着有害物質の除去方法 - Google Patents
コンクリート表面付着有害物質の除去方法Info
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- JPH03211498A JPH03211498A JP736490A JP736490A JPH03211498A JP H03211498 A JPH03211498 A JP H03211498A JP 736490 A JP736490 A JP 736490A JP 736490 A JP736490 A JP 736490A JP H03211498 A JPH03211498 A JP H03211498A
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Landscapes
- Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明は、原子力関係施設の放射性物質で汚染された
コンクリート床などの表面の細孔に沈着した放射性物質
などの有害物質を除去する方法に関するものである。
コンクリート床などの表面の細孔に沈着した放射性物質
などの有害物質を除去する方法に関するものである。
原子力関係施設においては、放射性核種を含んだ液体の
ドレンが床に落下してコンクリート床に吸収され放射化
するのを防止する目的で、表面にエポキシ樹脂などを塗
布し、ドレンが付着した場合は表面に洗剤を散布した後
、ブラシで機械的に洗浄後、多量の水により洗浄化して
いた。しかしこの方法では保守点検作業などにより発生
する塗装の欠損部よりコンクリート内部に水素の作用で
細孔内部表面に付着した放射能の除去は不可能であり、
このため単にコンクリートの上部に再塗装を実施して、
新たな浸透を防止していた。またコンクリート床の表面
の除染のために、多量の水を使用して洗浄することも行
なわれている。
ドレンが床に落下してコンクリート床に吸収され放射化
するのを防止する目的で、表面にエポキシ樹脂などを塗
布し、ドレンが付着した場合は表面に洗剤を散布した後
、ブラシで機械的に洗浄後、多量の水により洗浄化して
いた。しかしこの方法では保守点検作業などにより発生
する塗装の欠損部よりコンクリート内部に水素の作用で
細孔内部表面に付着した放射能の除去は不可能であり、
このため単にコンクリートの上部に再塗装を実施して、
新たな浸透を防止していた。またコンクリート床の表面
の除染のために、多量の水を使用して洗浄することも行
なわれている。
上記方法では膨大な量の水が必要となる。また施設の解
体を実施する際に、汚染された内部コンクリートは、機
械的またはマイクロ波により剥離する方法が採用されて
いる。この場合、発生する汚染コンクリートは多量にな
り、以後の取扱い、貯蔵システムの費用の経済性を損ね
る。さらに剥離作業に際し、多量の放射性粉塵が発生す
るため、人体への吸入防止、建屋外への拡散防止のため
の建屋密閉性の確保、および放射性機器の撤去後も換気
空調設備の作動継続などが必須条件となる。
体を実施する際に、汚染された内部コンクリートは、機
械的またはマイクロ波により剥離する方法が採用されて
いる。この場合、発生する汚染コンクリートは多量にな
り、以後の取扱い、貯蔵システムの費用の経済性を損ね
る。さらに剥離作業に際し、多量の放射性粉塵が発生す
るため、人体への吸入防止、建屋外への拡散防止のため
の建屋密閉性の確保、および放射性機器の撤去後も換気
空調設備の作動継続などが必須条件となる。
この発明は、このような従来の課題の解決のためになさ
れたものであり、コンクリート表面の凹部あるいは細孔
に沈着した放射性物質あるいは重金属などの有害物質を
粉塵を発生させることなく、しかも大きな装置を必要と
せずに、さらにコンクリートの性状を変えることなく除
去する方法を提供することを目的とするものである。
れたものであり、コンクリート表面の凹部あるいは細孔
に沈着した放射性物質あるいは重金属などの有害物質を
粉塵を発生させることなく、しかも大きな装置を必要と
せずに、さらにコンクリートの性状を変えることなく除
去する方法を提供することを目的とするものである。
この発明は、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムな水溶液を
被処理コンクリート表面に散布し、一定時間保持後、こ
のコンクリートを乾燥させて水分を除去することにより
炭酸塩をコンクリート表面に付着させ、ついでシュウ酸
あるいはクエン酸などの有機酸の水溶液をコンクリート
表面に散布することにより、有機酸と先に付着して(す
る炭酸塩とを反応させて炭酸ガスの泡を生成させ、コン
クリート表面の凹部あるいは細孔に侵入した放射性物質
あるいは六価クロム、鉛などの重金属を含む有害物質を
上記炭酸ガスの泡に付着させること1こ放射性物質ある
いは有害物質を除去するよう1こし1゛たものである。
被処理コンクリート表面に散布し、一定時間保持後、こ
のコンクリートを乾燥させて水分を除去することにより
炭酸塩をコンクリート表面に付着させ、ついでシュウ酸
あるいはクエン酸などの有機酸の水溶液をコンクリート
表面に散布することにより、有機酸と先に付着して(す
る炭酸塩とを反応させて炭酸ガスの泡を生成させ、コン
クリート表面の凹部あるいは細孔に侵入した放射性物質
あるいは六価クロム、鉛などの重金属を含む有害物質を
上記炭酸ガスの泡に付着させること1こ放射性物質ある
いは有害物質を除去するよう1こし1゛たものである。
上記構成では、コンクリート表面に炭酸塩水溶液を散布
した後、乾燥させ、ついで有機酸水溶液を散布し、コン
クリートの細孔に沈着した放射性物質あるいは重金属な
どの有害物質の付着物を炭酸ガスの泡を発生させること
によって、泡とともに表面部に浮き出させ、これを適宜
の手段で除去することにより付着物を除去する。
した後、乾燥させ、ついで有機酸水溶液を散布し、コン
クリートの細孔に沈着した放射性物質あるいは重金属な
どの有害物質の付着物を炭酸ガスの泡を発生させること
によって、泡とともに表面部に浮き出させ、これを適宜
の手段で除去することにより付着物を除去する。
第2図(a)に示すように、被処理コンクリート10の
表面1には細孔2が発生しており、この細孔2中にセシ
ウム137やコバルト60などの付着物3.4が付着し
ている。この付着物3.4を除去するために、まずコン
クリート表面1上に炭酸塩の水溶液5を散布して、第2
図(b)に示すように水溶液5で表面1を覆うとともに
細孔2中にも水溶液5を浸透させる。この水溶液5とし
ては、炭酸ナトリウム(Na2 CO3)あるいは炭酸
カリウム(K2CO3)などの炭酸塩を水に溶解させた
ものを用いる。
表面1には細孔2が発生しており、この細孔2中にセシ
ウム137やコバルト60などの付着物3.4が付着し
ている。この付着物3.4を除去するために、まずコン
クリート表面1上に炭酸塩の水溶液5を散布して、第2
図(b)に示すように水溶液5で表面1を覆うとともに
細孔2中にも水溶液5を浸透させる。この水溶液5とし
ては、炭酸ナトリウム(Na2 CO3)あるいは炭酸
カリウム(K2CO3)などの炭酸塩を水に溶解させた
ものを用いる。
また上記炭酸塩含有水溶液5には、界面活性剤を添加し
てもよい。この界面活性剤を添加すると、水の表面張力
を低下させて、微少な隙間からなる細孔2に水溶液5を
容易に浸透させることができ、また細孔2中に沈着した
付着物3,4と水溶液5とが結合しやすくなり、さらに
は炭酸ガスによる泡の発生を良好にするための起泡効果
を発揮きせることができる。なお、この場合の界面活性
剤としては、ジアルキル・スルホ・サルフェートなどの
アニオン型あるいはアルキル・エーテルなどのノニオン
型あるいはカチオン型が採用可能である。
てもよい。この界面活性剤を添加すると、水の表面張力
を低下させて、微少な隙間からなる細孔2に水溶液5を
容易に浸透させることができ、また細孔2中に沈着した
付着物3,4と水溶液5とが結合しやすくなり、さらに
は炭酸ガスによる泡の発生を良好にするための起泡効果
を発揮きせることができる。なお、この場合の界面活性
剤としては、ジアルキル・スルホ・サルフェートなどの
アニオン型あるいはアルキル・エーテルなどのノニオン
型あるいはカチオン型が採用可能である。
さらに上記水溶液5に、上記界面活性剤の代りにあるい
は界面活性剤とともにキレート化合物を加えてもよい。
は界面活性剤とともにキレート化合物を加えてもよい。
このキレート化合物としてはエチレンジアミン四酢酸(
EDTA)あるいはニトリロ三酢酸(NTA)があり、
これらによって後述の炭酸塩によって生じた泡に対して
付着物3.4を強固に結合させることができる。
EDTA)あるいはニトリロ三酢酸(NTA)があり、
これらによって後述の炭酸塩によって生じた泡に対して
付着物3.4を強固に結合させることができる。
第2図(c)の細孔2の拡大図に示すように、水溶液5
中の炭酸塩50は細孔2の壁面および付着物3,4の表
面に付着する。
中の炭酸塩50は細孔2の壁面および付着物3,4の表
面に付着する。
上記散布された水溶液5を被処理コンクリート10に一
定時間接触させた後、コンクリート10を乾燥させる。
定時間接触させた後、コンクリート10を乾燥させる。
これによって、第2図(d)に示すように水溶液5の水
分が除去され、細孔2の壁面および付着物3.4の表面
に炭酸塩の粒子50が付着し、細孔2の深部まで水分が
除去された状態となる。
分が除去され、細孔2の壁面および付着物3.4の表面
に炭酸塩の粒子50が付着し、細孔2の深部まで水分が
除去された状態となる。
つぎにコンクリート10の表面に有機酸の水溶液6を散
布して、第2図(e)に示すように水溶液6でコンクリ
ートの表面1を覆うとともに細孔2中にも水溶液6を侵
入させる。この水溶液6としては、シュウ酸あるいはク
エン酸などの有機酸を水に溶解させた水溶液を用いる。
布して、第2図(e)に示すように水溶液6でコンクリ
ートの表面1を覆うとともに細孔2中にも水溶液6を侵
入させる。この水溶液6としては、シュウ酸あるいはク
エン酸などの有機酸を水に溶解させた水溶液を用いる。
さらに、この有機酸の水溶液6にも、上記水溶液5の場
合と同様に、界面活性剤あるいはキレート化合物の水溶
液を加えてもよい。
合と同様に、界面活性剤あるいはキレート化合物の水溶
液を加えてもよい。
この水溶液6の散布により、有機酸と炭酸塩とを反応さ
せて炭酸ガスの泡7を発生させる。この泡7は細孔2の
深部でも生じ、水溶液6中を浮上してコンクリート10
の表面部に達する。そしてこの泡7には付着物3,4が
付着し、泡7とともに細孔2中から取り出される。
せて炭酸ガスの泡7を発生させる。この泡7は細孔2の
深部でも生じ、水溶液6中を浮上してコンクリート10
の表面部に達する。そしてこの泡7には付着物3,4が
付着し、泡7とともに細孔2中から取り出される。
上記のようにして発生した泡7とコンクリート表面の水
溶液6は、図示しないスポンジあるいは真空吸引機を用
いてコンクリート表面より吸引、除去する。この除去し
た水溶液6は、放射性物質からなる付着物3,4が含ま
れているので、適宜の方法で処理する。上記の操作によ
りコンクリート10に付着した付着物3,4は細孔2の
深部にいたるまで除去されるので、このコンクリート1
0からなる建造物を再度使用し、あるいは粉塵を伴う解
体、撤去作業を行なう場合にも安全である。
溶液6は、図示しないスポンジあるいは真空吸引機を用
いてコンクリート表面より吸引、除去する。この除去し
た水溶液6は、放射性物質からなる付着物3,4が含ま
れているので、適宜の方法で処理する。上記の操作によ
りコンクリート10に付着した付着物3,4は細孔2の
深部にいたるまで除去されるので、このコンクリート1
0からなる建造物を再度使用し、あるいは粉塵を伴う解
体、撤去作業を行なう場合にも安全である。
上記操作を第1図のブロック図で説明すると、水11に
対して炭酸ナトリウム(Na2 CO3)あるいは炭酸
カリウム(K2 CO3)などの炭酸塩12を加えて炭
酸塩含有水(水溶液)15を得る。この含有水15には
、ジアルキル・スルホ・サルフェートなどのアニオン型
あるいはアルキル・エーテルなどのノニオン型あるいは
カチオン型の界面活性剤13を加えてもよい。さらにこ
れに代えてエチレンジアミン四酢酸(EDTA)あるい
はニトリロ三酢酸(N T A)などのキレート化合物
14を加えてもよい。この含有水15をコンクリート表
面に散布しくブロック16)、一定時間経過後乾燥させ
る(ブロック17)。つぎに水11にシュウ酸あるいは
クエン酸などの有機酸を溶解させた有機酸18を加えて
有機酸含有水(水溶液)19を作る。この有機酸含有水
19には、上記の界面活性剤13あるいはキレート化合
物14を加えてもよい。この有機酸含有水19をコンク
リート表面に散布しくブロック21)、炭酸ガスの泡を
発生させる(ブロック22)。そしてその泡および水溶
液(余剰水)を吸引、除去して乾燥させる(ブロック2
4)。なお、放射性物質の付着物の除去をより完全に行
なうために、上記操作を繰返し行なってもよい。
対して炭酸ナトリウム(Na2 CO3)あるいは炭酸
カリウム(K2 CO3)などの炭酸塩12を加えて炭
酸塩含有水(水溶液)15を得る。この含有水15には
、ジアルキル・スルホ・サルフェートなどのアニオン型
あるいはアルキル・エーテルなどのノニオン型あるいは
カチオン型の界面活性剤13を加えてもよい。さらにこ
れに代えてエチレンジアミン四酢酸(EDTA)あるい
はニトリロ三酢酸(N T A)などのキレート化合物
14を加えてもよい。この含有水15をコンクリート表
面に散布しくブロック16)、一定時間経過後乾燥させ
る(ブロック17)。つぎに水11にシュウ酸あるいは
クエン酸などの有機酸を溶解させた有機酸18を加えて
有機酸含有水(水溶液)19を作る。この有機酸含有水
19には、上記の界面活性剤13あるいはキレート化合
物14を加えてもよい。この有機酸含有水19をコンク
リート表面に散布しくブロック21)、炭酸ガスの泡を
発生させる(ブロック22)。そしてその泡および水溶
液(余剰水)を吸引、除去して乾燥させる(ブロック2
4)。なお、放射性物質の付着物の除去をより完全に行
なうために、上記操作を繰返し行なってもよい。
上記操作では、放射性物質の粉塵を発生させるおそれは
全くなく、また大量の洗浄水を発生させることもなく、
しかも作業も極めて容易で作業コストも安価である。
全くなく、また大量の洗浄水を発生させることもなく、
しかも作業も極めて容易で作業コストも安価である。
以上説明したように、この発明はコンクリート表面の凹
部あるいは細孔に沈着した放射性物質などの付着物を炭
酸ガスの泡を発生させることによって、泡とともに表面
部に浮き出させるようにしたものであり、通常運転中の
原子力施設で表面の塗装の欠損部より汚染しているコン
クリート内部の除染を行なった後、再塗装を行なうこと
ができ、さらに除染に必要な洗浄水の量も少なくなるた
め、後の取扱い、貯蔵設備の経済性向上が期待できる。
部あるいは細孔に沈着した放射性物質などの付着物を炭
酸ガスの泡を発生させることによって、泡とともに表面
部に浮き出させるようにしたものであり、通常運転中の
原子力施設で表面の塗装の欠損部より汚染しているコン
クリート内部の除染を行なった後、再塗装を行なうこと
ができ、さらに除染に必要な洗浄水の量も少なくなるた
め、後の取扱い、貯蔵設備の経済性向上が期待できる。
また作業に伴う粉塵の発生による人体への吸収、サイト
外への放出もなく、容易かつ安価にコンクリート表面の
除染を可能とするものである。
外への放出もなく、容易かつ安価にコンクリート表面の
除染を可能とするものである。
第1図はこの発明方法の実施例を示すブロック図、第2
図は細孔部の付着物の除去状態を説明する断面説明図で
ある。 1・・・コンクリート表面、2・・・細孔、3,4・・
・放射性物質の付着物、5・・・炭酸塩の水溶液、6・
・・有機酸の水溶液、7・・・泡、10・・・被処理コ
ンクリート、50・・・炭酸塩。
図は細孔部の付着物の除去状態を説明する断面説明図で
ある。 1・・・コンクリート表面、2・・・細孔、3,4・・
・放射性物質の付着物、5・・・炭酸塩の水溶液、6・
・・有機酸の水溶液、7・・・泡、10・・・被処理コ
ンクリート、50・・・炭酸塩。
Claims (1)
- 1、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどの炭酸基を含む
塩類化合物を水に溶解させ、この水溶液を被処理コンク
リート表面に散布し、一定時間保持後、このコンクリー
トを乾燥させて水分を除去することにより炭酸塩をコン
クリート表面に付着させ、ついでシュウ酸あるいはクエ
ン酸などの有機酸の水溶液をコンクリート表面に散布す
ることにより、有機酸と先に付着している炭酸塩とを反
応させて炭酸ガスの泡を生成させ、コンクリート表面の
凹部あるいは細孔に侵入した放射性物質あるいは六価ク
ロム、鉛などの重金属を含む有害物質を上記炭酸ガスの
泡に付着させることにより、コンクリート表面に泡とと
もに浮き出させ、この泡を除去することによりコンクリ
ートに侵入した放射性物質あるいは有害物質を除去する
ことを特徴とするコンクリート表面付着有害物質の除去
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP736490A JP2914506B2 (ja) | 1990-01-16 | 1990-01-16 | コンクリート表面付着有害物質の除去方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP736490A JP2914506B2 (ja) | 1990-01-16 | 1990-01-16 | コンクリート表面付着有害物質の除去方法 |
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1990
- 1990-01-16 JP JP736490A patent/JP2914506B2/ja not_active Expired - Lifetime
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