JPH0223839B2 - - Google Patents

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JPH0223839B2
JPH0223839B2 JP10382083A JP10382083A JPH0223839B2 JP H0223839 B2 JPH0223839 B2 JP H0223839B2 JP 10382083 A JP10382083 A JP 10382083A JP 10382083 A JP10382083 A JP 10382083A JP H0223839 B2 JPH0223839 B2 JP H0223839B2
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JP
Japan
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paint
film
contaminated
radioactive
applying
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Application number
JP10382083A
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English (en)
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JPS59228194A (ja
Inventor
Hiroshi Nagai
Teruo Minagawa
Shigeharu Hashimoto
Takumi Sakamoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Kasei Co Ltd
Original Assignee
Fujikura Kasei Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP10382083A priority Critical patent/JPS59228194A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
発明の技術分野 本発明は、放射性物質で汚染された表面の清浄
化方法に関し、さらに詳しくは、剥離可能な皮膜
形成性塗料を汚染面に塗布して塗膜を形成し、次
いでこの塗膜を剥離することによる放射性物質で
汚染された表面の清浄化方法に関する。 発明に技術的背景ならびにその問題点 原子力発電所などの原子炉関連施設において
は、その環境を良好に保つために、原子炉、その
関連機器ならびに建屋内壁などに付着した放射性
物質を除去して清浄化することが必要である。こ
の清浄化は、汚染表面に水などの洗浄液を吹き付
けること、あるいは湿式もしくは乾式ウエスで拭
きとることなどにより行なわれてきたが、この場
合には清浄水を再処理してこの中から放射性物質
を除去することが必要となり、廃棄物処理系の負
担を増すという欠点や、発生廃棄物(汚染ウエス
等)の総量が多いという欠点があつた。 このような欠点を克服するため、放射性物質で
汚染された表面に、剥離可能な皮膜形成性塗料を
塗布し、得られた塗膜を剥離することによつて塗
膜とともに放射性物質を除去する方法が特公昭38
−25807号公報に提案されている。ところが、上
記公報に開示されたような剥離可能な皮膜形成性
塗料による放射性物質の除去方法では、汚染面か
らの放射性物質の除去効率はあまり良好ではない
という欠点があり、さらに放射性物質の除去効率
を向上させる必要があつた。 発明の目的 本発明は、このような従来技術に伴う欠点を解
決しようとするものであつて、放射性物質で汚染
された表面から簡単にしかも効率よく放射性物質
を除去するための方法を提供することを目的とし
ている。 発明の概要 本発明に係る放射性物質で汚染された表面の清
浄化方法は、放射性物質で汚染された表面に、乾
燥時に剥離可能な皮膜形成性塗料を塗布し、次に
液体状態にある硬化前の塗料に、物理的な運動を
与え、次いで塗料が硬化した後に得られた塗料皮
膜を剥離することを特徴としている。 発明の具体的説明 本発明に係る放射性物質で汚染された表面の清
浄化方法においては、まず、放射性物質で汚染さ
れた表面に、乾燥時に剥離可能な皮膜形成性塗料
が塗布される。 この剥離可能な皮膜形成性塗料としては、たと
えば特公昭38−25807号公報に記載されているよ
うな従来公知のものが広く用いられうるが、皮膜
形成成分として塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン
樹脂、フツ素樹脂等のごときハロゲン含有樹脂を
用いた場合には、金属材料を腐食させる恐れがあ
るので、これらハロゲン含有樹脂の使用は好まし
くなく、アクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、エチレ
ン−酢酸ビニル樹脂、酢ビーベオバ等の樹脂を皮
膜形成成分として含有してなる組成を有するもの
が好ましい。 上記皮膜形成性塗料は、有機溶剤溶液型、エマ
ルジヨン型、デイスパージヨン型、水溶性型等、
種々のタイプの液状塗料のいずれも使用できる
が、汚染表面に付着している放射性物質の多くは
水に溶け易い性質を有するので、該塗料として水
系塗料を使用するのが放射性物質の除去率を高め
る上で好ましい。特に、塗布作業性、安全性、非
環境汚染性に優れていることからエマルジヨン塗
料の使用が特に好ましい。 また、上記塗料中に放射性物質の除去効率を高
めるために、キレート化剤、界面活性剤あるいは
PH調節剤などを添加することは好ましい。 キレート化剤は、放射性物質とキレートを形成
しうるような化合物であつて、たとえばエチレン
ジアミンテトラアセテート−2−ナトリウム(以
下EDTA−2Naという)、エチレンジアミンテト
ラアセテート−4−ナトリウム、フミン酸金属塩
(たとえばNa塩)、フイチン酸金属塩(たとえば
Na塩)、エチレンジアミン、フエナントロリンな
どが考えられる。 界面活性剤は、塗料中の皮膜形成性化合物の分
散性を改良するためなどの目的で用いられ、たと
えば、ポリカルボン酸ナトリウム、トリポリリン
酸ナトリウム、トリポリリン酸カリウム、ヘキサ
メタリン酸ナトリウムなどが用いられうる。 PH調整剤は、塗料のPHを最適に保つ目的で加え
られ、たとえば、アンモニア、ジエチルアミン、
トリエタノールアミンなどが用いられうる。 さらに場合によつては、上記塗料中に、ヒドロ
キシエチルセルロースなどの増粘剤、Fe2O3など
の顔料あるいは乾燥剤、可塑剤、あるいは水酸化
アルミニウム、三酸化アンチモンなどの無機充填
剤を添加してもよい。 剥離可能な皮膜形成性塗料は、汚染表面上に乾
燥時の膜厚が250〜750μm好ましくは400〜600μ
mとなるように塗布される。この剥離可能な皮膜
形成性塗料を汚染表面に塗布するには、ローラ
ー、ハケ、パツド、スプレーガン、滴下法などに
よることができる。 次に、汚染面に塗布された剥離可能な皮膜形成
性塗料が硬化前の液体状態にある間に、該塗料に
物理的に運動を与える。ここで「塗料に物理的に
運動を与える」とは、液体状態にある塗料の分子
を何らかの方法によつて積極的により大きく運動
させることを意味し、たとえば液体状態にある塗
料を撹拌するとか、こね合せるとか、まぜこねる
とかの方法によつて、塗料に物理的に運動を与え
られる。より具体的には、硬化前の液体状態にあ
る塗料表面を金属ブラシなどのブラシ、ハケ、パ
ツド、ヘラなどによりラビング(こする)するこ
とにより達成される。あるいはまた、硬化前の液
体状態にある塗料表面に超音波を当てることなど
によつても達成されうる。 硬化前の液体状態にある塗料に物理的に運動を
積極的に与えることによつて、放射性物質の汚染
表面からの除去効率を著しく高めないことができ
る。この理由は必ずしも明らかではないが、硬化
前の液体状態にある塗料に物理的に運動を与える
ことによつて、新たな塗膜面が汚染面と接触する
ことによつて強固に汚染面に付着していた放射性
物質が除去され、また汚染表面の微細な空孔に塗
料成分が浸入することにより空孔内に存在してい
た汚染物質が除去されることによるためであろう
と考えられる。 次いで、塗料が硬化した後に得られた塗料皮膜
を剥離することによつて、塗膜とともに放射性物
質を効果的に除去することができる。なお、放射
性物質が付着した塗料皮膜は従来公知の通常の方
法、たとえば固体廃棄物として処理される。 本発明に係る放射性物質で汚染された表面の清
浄化方法は、原子力発電所建屋内の作業床面、ポ
ンプ室床面、原子炉ウエル、ドライヤセパレータ
ーピツト、キヤビテイ、キヤナルなどの原子炉関
連施設に使用でき、特に油類あるいは塵芥などに
よつても汚染されている原子炉関連施設の汚染面
の洗浄化に効果的である。というのは、本発明に
係る方法によれば、放射性物質の除去に際して、
清浄水を用いることなく、しかも放射性物質が含
まれる塵芥の舞い上がりによる空中汚染が全く生
じないからである。 以下本発明を実施例により説明するが、本発明
はこれらの実施例に限定されるものではない。 例 1 以下組成の剥離可能な皮膜形成性塗料を、各成
分を均一に混合することによつて製造した。 アクリロニロリル35部、アクリル酸ブチル65部、
水100部、アニオン活性剤5部、過硫酸カリウム
0.1部を、70℃×6時間乳化重合して製造したア
クリル共重合樹脂エマルジヨン 60重量部 EDTA−2Na 0.1重量部 ヒドロキシエチルセルロース 0.5重量部 ポリカルボン酸ナトリウム 0.5重量部 FeO・OH顔料 2重量部 水酸化アルミニウム 15重量部 酸化アンチモン1 2重量部 純 水 20重量部 次に、SUS304ステンレス製試料皿に、PHがそ
れぞれ1、7、11に調製された放射性汚染液(放
射能核種コバルト60)を3mlずつ入れて乾燥し、
放射性物質で汚染された表面を作成した。この汚
染面の放射能汚染量をローバツクグランドαβ
(γ)放射能自動測定装置<アロカ社製LBC−
453>により測定し、処理前の表面汚染(cpm)
とした。 次いでそれぞれの試料皿に、前述の剥離可能な
皮膜形成性塗料を乾燥時の膜厚が約500μmとな
るように滴下法によつて塗布した。そして硬化前
の液体状態にある塗料の表面を、硬めのブラシで
こすつて、塗料に物理的に運動を与えた。その後
塗料を乾燥させて剥離し、同様して汚染面の放射
能汚染量を測定して、処理後の表面汚染(cpm)
とした。 このようにして得られた処理前の表面汚染値と
処理後の表面汚染値とにより、以下の式で除染係
数(DF)を計算した。 DF=処理前の表面汚染(cpm)/処理後の表面汚
染(cpm) なお処理前の表面汚染密度は10-3μCi/cm2のレ
ベルである。 また、比較のために、塗料に全く物理的に運動
を与えずに除染係数(DF)を計算した。 その結果を表に示す。
【表】 この表から、剥離可能な皮膜形成性塗料を汚染
表面に塗布したのち、塗料が硬化前の液体状態に
ある間に、この塗料に物理的に運動を与えること
によつて、放射性物質は極めて効率よく除去され
ることがわかる。 例 2 前記例1で用いたものと同様の組成からなる剥
離可能な皮膜形成性塗料ならびに放射性物質で汚
染された表面を有するステンレス製試料皿を用
い、下記に示すように、汚染表面への皮膜形成性
塗料の塗布方法を変えて比較実験を行つた。 まず、塗料の塗布方法としては、下記の2種類
の方法で行つた。 塗布方法A: 乾燥時の膜厚が500μmになるように刷毛塗
りによつて皮膜を形成した。 塗布方法B: 乾燥時の膜厚が500μmになるように刷毛塗
りによつて皮膜形成性塗料を塗布したのち、さ
らにナイロンたわしによつて塗布面を10往復こ
すつて塗布表面に対して物理的運動を与えて、
皮膜を形成した。 次に、上記のようにして形成された塗膜を乾燥
したのち、該剥離性皮膜を剥がし、例1と同様の
方法で除染係数を測定した。測定結果を下記第2
表に示す。
【表】 上記比較実験の結果からも明らかなように、本
発明による清浄化方法(塗布方法B)は、除染効
果においてすぐれていることがわかる。 発明の効果 本発明に係る放射性物質で汚染された表面の清
浄化方法は、放射性物質で汚染された表面に、乾
燥時に剥離可能な皮膜形成性塗料を塗布し、次に
硬化前の液体状態にある塗料に物理的に運動を与
え、次いで塗料が硬化した後に得られた塗料皮膜
を剥離しているので、放射性物質を汚染表面から
簡単にしかも効率よく除去することが可能となつ
た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 放射性物質で汚染された表面に、乾燥時に剥
    離可能な皮膜形成性塗料を塗布し、次に硬化前の
    液体状態にある塗料に物理的に運動を与え、次い
    で塗料が硬化した後に得られた塗料皮膜を剥離す
    ることを特徴とする、放射性物質で汚染された表
    面の清浄化方法。
JP10382083A 1983-06-10 1983-06-10 放射性物質で汚染された表面の清浄化方法 Granted JPS59228194A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10382083A JPS59228194A (ja) 1983-06-10 1983-06-10 放射性物質で汚染された表面の清浄化方法

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JPS59228194A JPS59228194A (ja) 1984-12-21
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