JPH10212180A - エフロレッセンス溶剤およびその製造方法 - Google Patents

エフロレッセンス溶剤およびその製造方法

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JPH10212180A
JPH10212180A JP4954697A JP4954697A JPH10212180A JP H10212180 A JPH10212180 A JP H10212180A JP 4954697 A JP4954697 A JP 4954697A JP 4954697 A JP4954697 A JP 4954697A JP H10212180 A JPH10212180 A JP H10212180A
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acid
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alkaline
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B41/00After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone
    • C04B41/009After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone characterised by the material treated
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B41/00After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone
    • C04B41/53After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone involving the removal of at least part of the materials of the treated article, e.g. etching, drying of hardened concrete
    • C04B41/5315Cleaning compositions, e.g. for removing hardened cement from ceramic tiles

Abstract

(57)【要約】 【課題】モルタルなどのアルカリ性のコンクリート製品
等の表面に発生した、炭酸カルシウムを主成分とするエ
フロレッセンスをアルカリ性の下で、かつ製品等の素地
を傷めないで迅速に溶解除去する。 【解決手段】EDTA等を水に溶かしてこれをアルカリ
性化し、次にホウ酸アンモニウムなどとこれらによる溶
解速度促進剤としてシクロデキストリンまたは二糖類以
下の単糖分子をもつ糖を加え、更に水溶液全体で苛性ア
ルカリが5%以下となるように水酸化カリウムを添加す
るか、またはケイ酸のアルカリ金属塩若しくはアミン類
を加えたものを本発明品であるエフロレッセンス溶剤と
して使用する。本発明品は、エフロレッセンス発生箇所
に塗布などをして使用し、自然乾燥または強制乾燥させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリートまた
はモルタル等のアルカリ性セメント製品製造、土木工
事、建設工事、内外壁等補修作業、美装並びに内外装工
事、或いは、内外壁洗浄作業において、それらの製品等
の表面に発生したエフロレッセンス(白華、ぶち、はな
たれ、とも呼ぶ)を溶解して、除去する際に使用するも
のである。
【0002】
【従来の技術】これまで、コンクリートやモルタル等の
セメント製品等の表面に発生したエフロレッセンスは、
少なくとも酸性を呈する液体、溶液、若しくは気体を用
いて溶解除去する方法と、紙やすり、グラインダー等に
よる物理的除去作業方法の二通りの除去方法があった。
また、各種混和剤(材)の混入や表面処理剤の塗布によ
り、エフロレッセンスの発生を未然に防止するという方
法もあった。
【0003】しかし、少なくとも酸性を呈する物質やそ
れらを含有した酸性溶液では、明らかに中和反応を起こ
してアルカリ性物質であるセメント製品を侵食すること
は、小学校高学年でも知り得る自然原理である。更に述
べると、酸性を呈する物質やそれらを含有した酸性溶液
では、炭酸カルシウムを主成分としたエフロレッセンス
とアルカリ性物質であるセメント製品とを比較した場
合、溶かす必要のあるエフロレッセンスよりもむしろ、
セメント製品の方を強く侵すという既成事実があること
をあらかじめ念頭に置いておく必要がある。これは、炭
酸カルシウムが水に対し難溶であるため、それ単独の液
性としては中性を示し、これが大方の主成分であるか
ら、酸性品としては、自己とより反応しやすい物質を多
く含んだ方と強く反応を起こす傾向にあるからである。
つまり、当然に酸性のものは、中性を示すものよりもど
ちらかというと逆性の差がはっきりしているアルカリ性
のものとよく反応するという訳である。
【0004】特許出願公開番号:特開平8−81289
の「エフロレッセンス固着体の溶解除去方法」では、酸
性を呈する混合溶液(75%リン酸水溶液が主成分)を
処理剤として採用している。これまでのところ、酸であ
ってもアルカリ性のセメント製品等に対して例外的に限
りなく無害に近い酸もあることをここに併記しておく。
シュウ酸はその例外的な酸ではあるが、そのカルシウム
塩は水に対し難溶であるので、これらは製品等の表面に
残留固着し、エフロレッセンスの主成分である炭酸カル
シウムと同じような作業が新たに重ねて必要となってし
まう。したがってシュウ酸は前記の理由からエフロレッ
センスの溶剤としては不適ということになる。この段落
についての参考文献は、技報堂出版株式会社発行のコン
クリート構造物の耐久性シリーズ、化学的腐食、著者は
水上国男、1988年8月15日1版2刷刊の21ペー
ジ、表−2.13である。
【0005】また、物理的除去作業方法では、エフロレ
ッセンス溶剤を利用した化学的除去方法よりも肉体的疲
労を与えることがしばしばで、紙やすりによる場合には
思いのほか労力を費やし、グラインダーによる場合に
は、凹凸の激しいコンクリートやモルタル面ではかえっ
て誤って素地の一部を削り取ってしまうということにも
つながり兼ねないというのが実情であった。
【0006】出願発明にもある、エフロレッセンスの発
生防止方法としては、次のパターンに分類できる。
(1)まだ固まらないコンクリートやモルタルの練り混
ぜ前並びに練り混ぜ中に各種混和剤(材)(アクリル酸
やステアリン酸のアルカリ金属塩またはアルカリ土類金
属塩等の撥水剤、マレイン酸やアミノポリカルボン酸な
どの不活性塩を水和過程でつくらせて毛細管を充填する
方法にもっていく薬剤、防水膜や塗膜を養生中に形成す
るようなアクリル酸樹脂、シリコン樹脂やエチルセルロ
ーズなどの有機合成化合物、キレート試薬等)をあらか
じめ混入しておく方法、(2)脱型後のコンクリートま
たはモルタル、石膏、タイル、石材等の表面に防水膜や
塗膜をつくるような薬剤として、有機化合物(合成樹脂
も含む)や無機化合物を塗布浸透させる方法。しかし、
これらは構造体のさらに内部でアルカリ骨材反応等のよ
うな劣化反応が発生し、その影響が徐々に拡大するよう
な場合や、また流水や二酸化炭素をはじめその他の有害
成分が侵入しやすいような状況が防止を施した周辺に起
こっていた場合にはそれらの効果は期待できないという
現状にある。この段落についての参考文献は、森北出版
株式会社発行のコンクリート構造物の耐久性診断シリー
ズ4、コンクリートの組織構造の診断、著者は鈴木一
孝、野尻陽一、および松岡康訓、1993年9月30日
第1版第1刷刊の216ページ、上から14〜25行目
である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】よって、従来の発明で
は、酸性のエフロレッセンス溶剤を利用することで、ア
ルカリ性のセメント製品等の素地を容易に傷めることの
みにとどまらず、その製品等が固有に有する強度、耐塩
害性、耐候性、耐凍結融解性等の諸性質をも著しく消失
または、減退させる最大の要因となってきたという問題
点があった。また、セメント製品等を激しく侵すフッ化
水素を含有した酸性のエフロレッセンス溶剤を用いてい
ないという点で、エフロレッセンスの一成分α−石英を
十分に溶解しきれていないがために、エフロレッセンス
という名のセメント製品等の表面に、発生した白い流れ
模様を完全に除去しきれていなかったという問題点も同
時にあった。
【0008】また、紙やすりやグラインダー等によるエ
フロレッセンスの物理的除去作業では、エフロレッセン
スが蜘蛛の巣のようにセメント製品等の表面に四方八方
に発生したような場合には、大変な労力の消費による人
材雇用側の従業員に対する待遇面での苦悩や、かえって
製品表面に砂目地を露出させてしまい、本来エフロレッ
センスを除去する最大の目的である外観の復元を著しく
損なうという問題点もあった。
【0009】更には、エフロレッセンスの発生防止方法
を利用した場合でも、問題のエフロレッセンスは時とし
て防ぎきれずにセメント製品等の表面に発生してくるこ
ともしばしばであるという問題点があった。
【0010】したがって、本発明の目的は、第一に、セ
メント製品等と同じか或いはそれよりも弱いアルカリ性
を有することで、セメント製品等の素地を傷めることな
く、また製品等が固有に有する強度、耐塩害性、耐候
性、耐凍結融解性等の諸性質を消失若しくは減退させる
ことのないエフロレッセンス溶剤を提供するというこ
と、第二に、フッ化水素を含有しない酸では溶解するこ
とができなかった、エフロレッセンスの一成分α−石英
を溶解することのできる、水酸化カリウムを含んだエフ
ロレッセンス溶剤を提供するということ、第三に、アル
カリ性のエフロレッセンス溶剤による化学的除去方法に
委ねることで、作業員の労力の低減化、強引な摩擦を与
えなければ溶剤自体では砂目地を露出させることのない
外観復元の忠実性を提供すること、第四に、エフロレッ
センスの発生防止方法を利用した場合でも防ぎきれずに
セメント製品等の表面にしばしば発生してくるエフロレ
ッセンスを、防止剤との間での副反応を何ら生じること
なく完全に溶解できる能力を発揮するエフロレッセンス
溶剤を提供するということにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】特に、アルカリ性のセメ
ント製品の表面に発生したエフロレッセンスは、酸のよ
うに製品の素地を傷めてしまうことがないように、酸性
を示すエチレンジアミン四酢酸とホウ酸をアンモニア成
分でアルカリ性化し、また、エチレンジアミン四酢酸
(EDTA)には寄与しないが、ホウ酸アンモニウム又
はホウ酸をアンモニアによりアルカリ性化したものに
は、これらによるエフロレッセンスの主成分の炭酸カル
シウムを溶解する速度を促進させる助剤として、シクロ
デキストリンまたは二糖類以下の糖を添加し、以上の混
合溶液に、エフロレッセンス中に比較的多く含有してい
るα−石英を溶解するために、水酸化カリウムを4〜5
%を上限として添加したアルカリ性溶液をハケ、ウエス
等で塗布(または噴霧器等で散布、吹き付け)すること
により、即時または5分間放置の結果、吸収溶解され
る。その後、ウエス等の布地でこれを軽く拭き取るか、
或いは、もっと労力を軽減するものとして、モップ等で
拭き取ってもよい。更なる速乾を要求するならば、低級
アルコールを散布し、放置して自然乾燥させる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明は、酸性溶液以外の物質
で、エフロレッセンスを溶解することと、従来までのよ
うに、アルカリ性のセメント製品等の表面素地を傷めて
しまうことがないように配慮している。このため、本発
明品はアルカリ性水溶液となっている。エチレンジアミ
ン四酢酸とホウ酸は酸性物質であるので、先ず前者を水
に溶かし、この溶液がアルカリ性を呈するまでアンモニ
アガス又はアンモニアを含有した水溶性のアルカリ性溶
液を加え、次に後者を溶解させ、同様に溶液全体がアル
カリ性を示すようになるまでアンモニアガス又はアンモ
ニアを含有した水溶性のアルカリ性溶液を加える。な
お、ホウ酸については、アルカリ性物質としてアンモニ
ア分を添加することなく、ホウ酸アンモニウムを代用し
てもよい。そして、これらにホウ酸をアンモニア成分で
アルカリ性化したもの又はホウ酸アンモニウムがエフロ
レッセンスの主成分の炭酸カルシウムを溶解する役割を
する場合の溶解速度促進剤として、シクロデキストリン
または二糖類以下の糖を添加し、以上の混合溶液に更
に、エフロレッセンス中に比較的多く含有しているα−
石英を溶解するために、水酸化カリウムを4〜5%を上
限として添加したアルカリ性溶液を用いる。ここで、α
−石英を溶解する目的で加える水酸化カリウムの含有濃
度を4〜5%でもって上限としているのは、第一に、5
%以下であれば毒物及び劇薬取締法における医薬用外劇
物の対象外として扱えるという点に配慮しているという
こと、第二に、10%以下であれば、含有する水酸化カ
リウムによって製品等の素地を傷めることがないという
ことに配慮していることにあるからである。こうして製
造したエフロレッセンス溶剤は噴霧器等の容器に移し、
エフロレッセンスの発生したセメント製品等の表面全体
にまんべんなく散布して、製品等が大きいものであると
きには、モップ等で強めに拭き取り、比較的小範囲の発
生であれば、ウエスで軽く拭き取る。更に速乾を必要と
するならば、メタノールのような安価な低級アルコール
で製品等の表面全体を濡らして自然乾燥させればよい。
【0013】
【実施例】本発明のエフロレッセンス溶剤を500cm
作るにあたり、水400cmに、99.5%エチレ
ンジアミン四酢酸を36.5g溶解し、これに、10%
アンモニア水を6cm添加し、次に99.5%ホウ酸
を26g溶解し、再び10%アンモニア水を2cm
え、かつスクロースすなわち砂糖を47g溶かしたもの
に、更に85%水酸化カリウムを23.5g溶解した。
前記エフロレッセンス溶剤を、北海道の日高自動車道の
バイパス躯体部の壁面に発生したエフロレッセンスに対
して実験を実施、本発明のエフロレッセンス溶剤をウエ
スに染み込ませ、発生部分を軽く拭き取り、自然乾燥さ
せた後、コンクリート表面に砂目地を露出することな
く、確実にエフロレッセンスを溶解除去できたことを目
視により確認した。
【0014】
【発明の効果】エフロレッセンスの成分は、炭酸カル
シウム、硫酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、α−
石英、の4種類の無機化合物から構成されている。この
うち、およびについては水溶液であれば、酸性・ア
ルカリ性を問わず容易に溶解する成分である。したがっ
て、本発明が最も主力を注いでいるのは、残りの炭酸
カルシウムとα−石英をも余すことなく、より速く、
より多くの量をすべて完全溶解する性質を確保している
点にある。の炭酸カルシウムは、これまで水に対して
は難溶であり、酸には化学反応を起こして化学溶解しや
すく、塩基においては融解苛性アルカリという非水溶媒
やキレート剤含有以外には溶解するものとしては考えら
れなかった。本発明の構成成分であるエチレンジアミン
四酢酸(EDTA)もキレート剤の一種ではあるが、こ
れをアンモニア性アルカリ水溶液単独或いは、これに4
〜5%の水酸化カリウムを添加したものでは製品等のエ
フロレッセンスは十分には溶解しきれないという問題点
があり、そこで工夫を凝らしたのは、ホウ酸アンモニウ
ムがアルカリ性水溶液の状態にあってもの炭酸カルシ
ウムを溶解する能力が明らかに水よりも優れていること
を発見し、これを更に執拗に着目追究した結果、シクロ
デキストリンや二糖類以下の糖を添加することでホウ酸
アンモニウムによる炭酸カルシウムの溶解速度を飛躍的
に促進できることが分かり、これらをエチレンジアミン
四酢酸のアンモニア性アルカリ水溶液に加え、また、
のα−石英を溶解する目的で4〜5%の水酸化カリウム
を更に添加することで、製品等のエフロレッセンスを完
全に溶解する本発明品を構成している。本発明品は、ア
ルカリ性のセメントの主成分である酸化カルシウムに対
しては、水だけが反応して、水和生成物でもある水酸化
カルシウムとなり、これは溶解しにくい。エフロレッセ
ンスでは、この水酸化カルシウムの状態で〜の化合
物と共にコンクリートの内部から滲み出てくるが、結果
として、水酸化カルシウムは空気中の二酸化炭素と完全
に反応してしまい、炭酸カルシウムという形だけでエフ
ロレッセンスを構成し続ける、ということになる。この
ことからコンクリートの素地(水酸化カルシウム、およ
び未反応の酸化カルシウムが主成分)を傷めずに、炭酸
カルシウムという形になって初めて溶解する本発明品
は、素地を自然原理に基づき必ず傷めることが明らかな
酸性溶液では成し得なかった進歩と成果を獲得できたと
いえる。
【0015】したがって、本発明により得られた効果
は、第一に、セメント製品と同じか或いはそれよりも弱
いアルカリ性を有することで、セメント製品等の素地を
傷めることなく、また製品等が固有に有する強度、耐塩
害性、耐候性、耐凍結融解性等の諸性質を消失若しくは
減退させることがないということ、第二に、フッ化水素
を含有しない酸では溶解することができなかった、エフ
ロレッセンスの一成分α−石英をも溶解することができ
るということ、第三に、本発明品による化学的除去方法
に委ねることで、作業員の労力を低減でき、強引な摩擦
を与えなければ溶剤自体では砂目地を露出させることの
ない外観復元の忠実性があるということ、第四に、エフ
ロレッセンスの発生防止方法を利用した場合でも防ぎき
れずにセメント製品等の表面にしばしば発生してくるエ
フロレッセンスを、防止剤との間での副反応を何ら生じ
ることなく完全に溶解できる能力を発揮することができ
るということ、である。
【手続補正書】
【提出日】平成9年3月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】これまで、コンクリートやモルタル等の
セメント製品等の表面に発生したエフロレッセンスは、
少なくとも酸性を呈する固体、液体、溶液、若しくは気
体を用いて溶解除去する方法と、紙やすり、グラインダ
ー等による物理的除去作業方法の二通りの除去方法があ
った。また、各種混和剤(材)の混入や表面処理剤の塗
布により、エフロレッセンスの発生を未然に防止すると
いう方法もあった。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】
【発明の実施の形態】本発明は、酸性溶液以外の物質
で、エフロレッセンスを溶解することと、従来までのよ
うに、アルカリ性のセメント製品等の表面素地を傷めて
しまうことがないように配慮している。このため、本発
明品はアルカリ性水溶液となっている。エチレンジアミ
ン四酢酸とホウ酸は酸性物質であるので、先ず前者を水
に溶かし、この溶液がアルカリ性を呈するまでアンモニ
アガス、液体アンモニア、またはアンモニアを含有した
水溶性のアルカリ性溶液を加え、次に後者を溶解させ、
同様に溶液全体がアルカリ性を示すようになるまでアン
モニアガス、液体アンモニア、またはアンモニアを含有
した水溶性のアルカリ性溶液を加える。なお、ホウ酸に
ついては、アルカリ性物質としてアンモニア分を添加す
ることなく、ホウ酸アンモニウムを代用してもよい。そ
して、これらにホウ酸をアンモニア成分でアルカリ性化
したものまたはホウ酸アンモニウムがエフロレッセンス
の主成分の炭酸カルシウムを溶解する役割をする場合の
溶解速度促進剤として、シクロデキストリンまたは二糖
類以下の糖を添加し、以上の混合溶液に更に、エフロレ
ッセンス中に比較的多く含有しているα−石英を溶解す
るために、水酸化カリウムを4〜5%を上限として添加
したアルカリ性溶液を用いる。ここで、α−石英を溶解
する目的で加える水酸化カリウムの含有濃度を4〜5%
でもって上限としているのは、第一に、5%以下であれ
ば毒物及び劇取締法における医薬用外劇物の対象外と
して扱えるという点に配慮しているということ、第二
に、10%以下であれば、含有する水酸化カリウムによ
って製品等の素地を傷めることがないということに配慮
していることにあるからである。こうして製造したエフ
ロレッセンス溶剤は噴霧器等の容器に移し、エフロレッ
センスの発生したセメント製品等の表面全体にまんべん
なく散布して、製品等が大きいものであるときには、モ
ップ等で強めに拭き取り、比較的小範囲の発生であれ
ば、ウエスで軽く拭き取る。更に速乾を必要とするなら
ば、メタノールのような安価な低級アルコールで製品等
の表面全体を濡らして自然乾燥させればよい。
【手続補正書】
【提出日】平成9年3月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】これまで、コンクリートやモルタル等の
セメント製品等の表面に発生したエフロレッセンスは、
少なくとも酸性を呈する固体、液体、溶液、若しくは気
体を用いて溶解除去する方法と、紙やすり、グラインダ
ー等による物理的除去作業方法の二通りの除去方法があ
った。また、各種混和剤(材)の混入や表面処理剤の塗
布により、エフロレッセンスの発生を未然に防止すると
いう方法もあった。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】
【発明の実施の形態】本発明は、酸性溶液以外の物質
で、エフロレッセンスを溶解することと、従来までのよ
うに、アルカリ性のセメント製品等の表面素地を傷めて
しまうことがないように配慮している。このため、本発
明品はアルカリ性水溶液となっている。エチレンジアミ
ン四酢酸とホウ酸は酸性物質であるので、先ず前者を水
に溶かし、この溶液がアルカリ性を呈するまでアンモニ
アガス、液体アンモニア、またはアンモニアを含有した
水溶性のアルカリ性溶液を加え、次に後者を溶解させ、
同様に溶液全体がアルカリ性を示すようになるまでアン
モニアガス、液体アンモニア、またはアンモニアを含有
した水溶性のアルカリ性溶液を加える。なお、ホウ酸に
ついては、アルカリ性物質としてアンモニア分を添加す
ることなく、ホウ酸アンモニウムを代用してもよい。そ
して、これらにホウ酸をアンモニア成分でアルカリ性化
したものまたはホウ酸アンモニウムがエフロレッセンス
の主成分の炭酸カルシウムを溶解する役割をする場合の
溶解速度促進剤として、シクロデキストリンまたは二糖
類以下の糖を添加し、以上の混合溶液に更に、エフロレ
ッセンス中に比較的多く含有しているα−石英を溶解す
るために、水酸化カリウムを4〜5%を上限として添加
したアルカリ性溶液を用いる。ここで、α−石英を溶解
する目的で加える水酸化カリウムの含有濃度を4〜5%
でもって上限としているのは、第一に、5%以下であれ
ば毒物及び劇取締法における医薬用外劇物の対象外と
して扱えるという点に配慮しているということ、第二
に、10%以下であれば、含有する水酸化カリウムによ
って製品等の素地を傷めることがないということに配慮
していることにあるからである。こうして製造したエフ
ロレッセンス溶剤は噴霧器等の容器に移し、エフロレッ
センスの発生したセメント製品等の表面全体にまんべん
なく散布して、製品等が大きいものであるときには、モ
ップ等で強めに拭き取り、比較的小範囲の発生であれ
ば、ウエスで軽く拭き取る。更に速乾を必要とするなら
ば、メタノールのような安価な低級アルコールで製品等
の表面全体を濡らして自然乾燥させればよい。
【手続補正書】
【提出日】平成9年6月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリートまた
はモルタルなどアルカリ性のコンクリート製品製造、
土木工事、建築工事、内外壁等補修作業、美装並びに内
外装工事、或いは、内外壁洗浄作業において、それらの
製品等の表面に発生したエフロレッセンス(即ち、白
華、ぶち、はなたれ)を溶解して、除去する際に使用す
るものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】これまで、コンクリートやモルタルなど
コンクリート製品等の表面に発生したエフロレッセン
スは、少なくとも酸性を呈する固体、液体、溶液、また
は気体を用いて溶解除去する方法と、サンドペーパー、
ワイヤーブラシ、グラインダー等による物理的除去作業
方法の二通りの除去方法があった。また、各種混和剤
(材)の混入や表面処理剤の塗布により、エフロレッセ
ンスの発生を未然に防止するという方法もあった。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】しかし、少なくとも酸性を呈する物質やそ
れらを含有した酸性溶液では、明らかに中和反応を起こ
してアルカリ性物質であるコンクリート製品を侵食する
ことは、小学校高学年でも知り得る自然原理である。更
に述べると、酸性を呈する物質やそれらを含有した酸性
溶液では、炭酸カルシウムを主成分としたエフロレッセ
ンスとアルカリ性物質であるコンクリート製品とを比較
した場合、溶かす必要のあるエフロレッセンスよりもむ
しろ、コンクリート製品の方を強く侵すという既成事実
があることをあらかじめ念頭に置いておく必要がある。
これは、炭酸カルシウムが水に対し難溶であるため、そ
れ単独の液性としては中性を示し、これが大方の主成分
であるから、酸性品としては、自己とより反応しやすい
物質を多く含んだ方と強く反応を起こす傾向にあるから
である。つまり、当然に酸性のものは、中性を示すもの
よりもどちらかというと逆性の差がはっきりしているア
ルカリ性のものとよく反応するという訳である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】また、物理的除去作業方法では、エフロレ
ッセンス溶剤を利用した化学的除去方法よりも肉体的疲
労を与えることがしばしばで、サンドペーパーによる場
合には思いのほか労力を費やし、ワイヤーブラシおよび
グラインダーによる場合には、凹凸の激しいコンクリー
トやモルタル面では却って誤って素地の一部を削り取っ
てしまうということにもつながり兼ねないというのが実
情であった。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【発明が解決しようとする課題】よって、従来の発明で
は、酸性のエフロレッセンス溶剤を利用することで、ア
ルカリ性のコンクリート製品等の素地を容易に傷めるこ
とのみにとどまらず、その製品等が固有に有する強度、
耐塩害性、耐候性、耐凍結融解性等の諸性質をも著しく
消失、または減退させる最大の要因となってきた、とい
う問題点があった。また、コンクリート製品等を激しく
侵すフッ化水素を含有した酸性のエフロレッセンス溶剤
を用いていない、という点で、エフロレッセンスの一成
分α−石英を十分に溶解しきれていないがために、エフ
ロレッセンスという名のコンクリート製品等の表面に発
生した白い流れ模様を完全に除去しきれていなかったと
いう問題点も同時にあった。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】また、サンドペーパーやワイヤーブラシ
グラインダー等によるエフロレッセンスの物理的除去作
業では、エフロレッセンスが蜘蛛の巣のようにコンクリ
ート製品等の表面に四方八方に発生したような場合に
は、大変な労力の消費による人材雇用側の従業員に対す
る待遇面での苦悩や、却って製品表面に砂目地を露出さ
せてしまい、本来エフロレッセンスを除去する最大の目
的である外観の復元を著しく損なうという問題点もあっ
た。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】更には、エフロレッセンスの発生防止方法
を利用した場合でも、問題のエフロレッセンスは時とし
て防ぎきれずにコンクリート製品等の表面に発生してく
ることもしばしばであるという問題点があった。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】したがって、本発明の目的は、第一に、
ンクリート製品等と同じか或いはそれよりも弱いアルカ
リ性を有することで、コンクリート製品等の素地を傷め
ることなく、また製品等が固有に有する強度、耐塩害
性、耐候性、耐凍結融解性等の諸性質を消失若しくは減
退させることのないエフロレッセンス溶剤を提供すると
いうこと、第二に、フッ化水素を含有しない酸では溶解
することができなかった、エフロレッセンスの一成分α
−石英を溶解することのできる、水酸化カリウムを含ん
だエフロレッセンス溶剤を提供するということ、第三
に、アルカリ性のエフロレッセンス溶剤による化学的除
去方法に委ねることで、作業員の労力の低減化、強引な
摩擦を与えなければ溶剤自体では砂目地を露出させるこ
とのない外観復元の忠実性を提供すること、第四に、エ
フロレッセンスの発生防止方法を利用した場合でも防ぎ
きれずにコンクリート製品等の表面にしばしば発生して
くるエフロレッセンスを、防止剤との間での副反応を何
ら生じることなく完全に溶解できる能力を発揮するエフ
ロレッセンス溶剤を提供するということにある。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】
【課題を解決するための手段】特に、アルカリ性のコン
クリート製品の表面に発生したエフロレッセンスは、酸
のように製品の素地を傷めてしまうことがないように、
酸性を示すエチレンジアミン四酢酸、trans−シク
ロヘキサン−1,2−ジアミン四酢酸、ジエチレントリ
アミン五酢酸またはトリエチレンテトラミン−N,N,
N′,N′′,N′′′,N′′′−六酢酸とホウ酸
を、アンモニア、水酸化カリウム、水酸化リチウム、ま
たは、水酸化ナトリウム成分でアルカリ性化し、また、
エチレンジアミン四酢酸、trans−シクロヘキサン
−1,2−ジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢
酸またはトリエチレンテトラミン−N,N,N′,
N′′,N′′′,N′′′−六酢酸には寄与しない
が、ホウ酸アンモニウムまたはホウ酸をアンモニアによ
りアルカリ性化したもの若しくはホウ酸のアルカリ金属
には、これらによるエフロレッセンスの主成分の炭酸
カルシウムを溶解する速度を促進させる助剤として、シ
クロデキストリンまたは二糖類以下の糖を添加し、以上
の混合溶液に、エフロレッセンス中に比較的多く含有し
ているα−石英を溶解するために、水酸化カリウムを
水酸化カリウム単独として、または水酸化カリウムおよ
び水酸化ナトリウム合計として、混合溶液全体に対し5
%以下として添加したアルカリ性溶液をハケ、ウエス等
で塗布、または噴霧器等で散布、吹き付けをすることに
より、即時または5分間放置の結果、吸収溶解される。
その後、ウエス等の布地でこれを軽く拭き取るか、或い
は、もっと労力を軽減するものとして、モップ等で拭き
取ってもよい。更なる速乾を要求するならば、低級アル
コールを散布し、放置して自然乾燥させる。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】
【発明の実施の形態】本発明は、酸性溶液以外の物質
で、エフロレッセンスを溶解することと、従来までのよ
うに、アルカリ性のコンクリート製品等の表面素地を傷
めてしまうことがないように配慮している。このため、
本発明品はアルカリ性水溶液となっている。エチレンジ
アミン四酢酸、trans−シクロヘキサン−1,2−
ジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸またはト
リエチレンテトラミン−N,N,N′,N′′,
N′′′,N′′′−六酢酸とホウ酸は酸性物質である
ので、先ず前者を水に溶かし、この溶液がアルカリ性を
呈するまでアンモニアガス、液体アンモニア、水酸化カ
リウム、水酸化リチウム、水酸化ナトリウムまたはアン
モニアを含有した水溶性のアルカリ性溶液を加え、次に
後者即ちホウ酸を溶解させ、同様に溶液全体がアルカリ
性を示すようになるまでアンモニアガス、液体アンモニ
、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化ナトリウ
またはアンモニアを含有した水溶性のアルカリ性溶液
を加える。なお、ホウ酸については、アルカリ性物質と
してアンモニア、水酸化カリウム、水酸化リチウムまた
は水酸化ナトリウム分を添加することなく、ホウ酸アン
モニウムまたはホウ酸のアルカリ金属塩を代用してもよ
い。そして、これらにホウ酸のアンモニア、水酸化カリ
ウム、水酸化リチウムまたは水酸化ナトリウム成分でア
ルカリ性化したもの、或いはホウ酸アンモニウムまたは
ホウ酸のアルカリ金属塩がエフロレッセンスの主成分の
炭酸カルシウムを溶解する役割をする場合の溶解速度促
進剤として、シクロデキストリンまたは二糖類以下の糖
を添加し、以上の混合溶液に更に、エフロレッセンス中
に比較的多く含有しているα−石英を溶解するために、
水酸化カリウムを、水酸化カリウムとして、または水酸
化カリウムおよび水酸化ナトリウム合計として、混合溶
液全体に対し5%以下となるように調整して添加したア
ルカリ性溶液を用いる。ここで、α−石英を溶解する目
的で加える水酸化カリウム単独の、または水酸化カリウ
ムおよび水酸化ナトリウム合計の含有濃度を5%以下
しているのは、第一に、5%以下であれば毒物及び劇物
取締法における医薬用外劇物の対象外として扱えるとい
う点に配慮しているということ、第二に、10%以下で
あれば、含有する水酸化カリウムおよび水酸化ナトリウ
によって製品等の素地を傷めることがないということ
に配慮していることにあるからである。こうして製造し
たエフロレッセンス溶剤は噴霧器等の容器に移し、エフ
ロレッセンスの発生したコンクリート製品等の表面全体
にまんべんなく散布して、コンクリート製品等が大きい
ものであるときには、モップ等で強めに拭き取り、比較
的小範囲の発生であれば、ウエスで軽く拭き取る。更に
速乾を必要とするならば、メタノールのような安価な低
級アルコールでコンクリート製品等の表面全体を濡らし
て自然乾燥させればよい。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】
【実施例】本発明のエフロレッセンス溶剤を500cm
作るにあたり、この時には、水400cmに、9
9.5%エチレンジアミン四酢酸を36.5g溶解し、
これに、10%アンモニア水を6cm添加し、次に9
9.5%ホウ酸を26g溶解し、再び10%アンモニア
水を2cm加え、かつスクロース即ち砂糖を47g溶
かしたものに、更に85%水酸化カリウムを23.5g
溶解した。前記エフロレッセンス溶剤を、北海道の日高
自動車道のバイパス躯体部の壁面に発生したエフロレッ
センスに対して実験を実施、本発明のエフロレッセンス
溶剤をウエスに染み込ませ、発生部分を軽く拭き取り、
自然乾燥させた後、コンクリート表面に砂目地を露出す
ることなく、確実にエフロレッセンスを溶解除去できた
ことを目視により確認した。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】
【発明の効果】エフロレッセンスの成分は、炭酸カル
シウム、硫酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、α−
石英、の4種類の無機化合物から構成されている。この
うち、およびについては水溶液であれば、酸性・ア
ルカリ性を問わず容易に溶解する成分である。したがっ
て、本発明が最も主力を注いでいるのは、残りの炭酸
カルシウムと4α−石英をも余すことなく、より速く、
より多くの量をすべて完全溶解する性質を確保している
点にある。の炭酸カルシウムは、これまで水に対して
は難溶であり、酸には化学反応を起こして化学溶解しや
すく、塩基においては融解苛性アルカリという非水溶媒
やキレート剤含有以外には溶解するものとしては考え
られなかった。本発明の構成成分であるエチレンジアミ
ン四酢酸、trans−シクロヘキサン−1,2−ジア
ミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸またはトリエ
チレンテトラミン−N,N,N′,N′′,N′′′,
N′′′−六酢酸もキレート剤の一種ではあるが、これ
らをアンモニア性または水酸化カリウム、水酸化リチウ
ム、水酸化ナトリウムのいずれかによるアルカリ水溶液
したものでは製品等のエフロレッセンスは十分には溶
解しきれないという問題点があり、そこで工夫を凝らし
たのは、ホウ酸アンモニウムおよびホウ酸のアルカリ金
属塩がアルカリ性水溶液の状態にあってもの炭酸カル
シウムを溶解する能力が明らかに水よりも優れているこ
とを発見し、これを更に執拗に着目追究した結果、シク
ロデキストリンや二糖類以下の糖を添加することでホウ
酸アンモニウムまたはホウ酸のアルカリ金属塩による炭
酸カルシウムの溶解速度を飛躍的に促進できることが分
り、これらをエチレンジアミン四酢酸、trans−シ
クロヘキサン−1,2−ジアミン四酢酸、ジエチレント
リアミン五酢酸またはトリエチレンテトラミン−N,
N,N′,N′′,N′′′,N′′′−六酢酸のアン
モニア性または、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水
酸化ナトリウムによるアルカリ水溶液に加え、また、
のα−石英を溶解する目的で水酸化カリウムを、水酸化
カリウムとして、または水酸化カリウムおよび水酸化ナ
トリウム合計として、水溶液全体に対し、5%以下とな
るように調整することで、製品等のエフロレッセンスを
完全に溶解する本発明品を構成している。本発明品は、
アルカリ性のセメントの主成分である酸化カルシウムに
対しては、水だけが反応して、水和生成物でもある水酸
化カルシウムとなり、これは溶解しにくい。エフロレッ
センスでは、この水酸化カルシウムの状態で〜の化
合物と共にコンクリートの内部から滲み出てくるが、結
果として、水酸化カルシウムは空気中の二酸化炭素と完
全に反応してしまい、炭酸カルシウムという形だけでエ
フロレッセンスを構成し続ける、ということになる。こ
のことからコンクリートの素地(水酸化カルシウム、お
よび未反応の酸化カルシウムが主成分)を傷めずに、炭
酸カルシウムという形になって初めて溶解する本発明品
は、素地を自然原理に基づき必ず傷めることが明らかな
酸性溶液では成し得なかった進歩と成果を獲得できたと
いえる。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】したがって、本発明により得られた効果
は、第一に、コンクリート製品と同じか、或いはそれよ
りも弱いアルカリ性を有することで、コンクリート製品
等の素地を傷めることなく、また製品等が固有に有する
強度、耐塩害性、耐候性、耐凍結融解性等の諸性質を消
失または減退させることがないということ、第二に、フ
ッ化水素を含有しない酸では溶解することができなかっ
た、エフロレッセンスの一成分α−石英をも溶解するこ
とができるということ、第三に、本発明品による化学的
除去方法に委ねることで、作業員の労力を低減でき、強
引な摩擦を与えなければ溶剤自体では砂目地を露出させ
ることのない外観復元の忠実性があるということ、第四
に、エフロレッセンスの発生防止方法を利用した場合で
も防ぎきれずにコンクリート製品等の表面にしばしば発
生してくるエフロレッセンスを、防止剤との間での副反
応を何ら生じることなく完全に溶解できる能力を発揮す
ることができるということ、である。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年7月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項2】前記、請求項1記載の、エフロレッセンス
溶剤を500cm作るにあたり、水を0cm以上5
00cm未満の量だけ用意し、エチレンジアミン四酢
酸、trans−シクロヘキサン−1、2−ジアミン四
酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸またはトリエチレン
テトラミン−N,N,N′,N″,N′′′,N′′′
−六酢酸を0gを超えて、水溶液全体をアルカリ性にし
た時の、溶解時の液温における飽和量をあらかじめ推定
し、これ以下の量を加え、アンモニアガス、液体アンモ
ニア、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化ナトリ
ウムまたはアンモニアを含有した水溶性のアルカリ性溶
液を水溶液全体がアルカリ性を呈するようになるまで添
加し、次にホウ酸アンモニウム、またはホウ酸のアルカ
リ金属塩を0gを超えて溶解時の液温における飽和量以
下の範囲でいずれかの量を溶解するか、成いはホウ酸を
0gを超えて溶解時の液温における飽和量以下の範囲で
いずれかの量を溶解してホウ酸により酸性化した水溶液
全体を再びアルカリ性を呈するようになるまでアンモニ
アガス、液体アンモニア、水酸化カリウム、水酸化リチ
ウム、水酸化ナトリウム、またはアンモニアを含有した
水溶性のアルカリ性溶液を加え、かつシクロデキストリ
ン、またはスクロース、グルコース、フルクトース、ラ
クトースといった二糖類以下の単糖分子をもつ糖を0g
以上溶解時の液温における飽和量以下の範囲でいずれか
の量を溶かし、更に水酸化カリウムを、水酸化カリウム
として、または水酸化カリウムおよび水酸化ナトリウム
合計として、水溶液全体に対し、5%以下となるように
調整して溶解を必要とする場合はその適する量を溶解す
る、前記、請求項1記載の、エフロレッセンス溶剤の製
造方法。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年7月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】
【課題を解決するための手段】特に、アルカリ性のコン
クリート製品の表面に発生したエフロレッセンスは、酸
のように製品の素地を傷めてしまうことがないように、
酸性を示すエチレンジアミン四酢酸、trans−シク
ロヘキサン−1,2−ジアミン四酢酸、ジエチレントリ
アミン五酢酸またはトリエチレンテトラミン−N,N,
N’,N”,N”’,N”’−六酢酸とホウ酸を、アン
モニア、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化ナト
リウム、メチルアミン、エチレンジアミン、トリブチル
アミンなどのアミン類、ケイ酸カリウム、ケイ酸ナトリ
ウムまたはケイ酸リチウム成分でアルカリ性化し、ま
た、エチレンジアミン四酢酸、trans−シクロヘキ
サン−1,2−ジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン
五酢酸またはトリエチレンテトラミン−N,N,N’,
N”,N”’,N”’−六酢酸には寄与しないが、ホウ
酸アンモニウムまたはホウ酸をアンモニア或いはアミン
類によりアルカリ性化したもの若しくはホウ酸のアルカ
リ金属塩には、これらによるエフロレッセンスの主成分
の炭酸カルシウムを溶解する速度を促進させる助剤とし
て、シクロデキストリンまたは二糖類以下の単糖分子を
もつ糖を添加し、以上の混合溶液に、エフロレッセンス
中に比較的多く含有しているα−石英を溶解するため
に、水酸化カリウムを、水酸化カリウム単独として、ま
たは水酸化カリウムおよび水酸化ナトリウム合計とし
て、混合溶液全体に対し5%以下として添加した、また
はメチルアミン、エチレンジアミン、トリブチルアミン
などのアミン類を0cm以上500cm未満の量で
加えた、若しくはケイ酸カリウム、ケイ酸ナトリウム、
ケイ酸リチウムといったケイ酸のアルカリ金属塩を0g
を超えて溶解時の液温における飽和量以下の範囲でいず
れかの量を溶解したアルカリ性溶液をハケ、ウエス等で
塗布、または噴霧器等で散布、吹き付けをすることによ
り、即時または5分間放置の結果、吸収溶解される。そ
の後、ウエス等の布地またはナイロンたわし等の不織布
でこれを軽く拭き取るか、或いは、ウエスまたはナイロ
ンたわしに直にこのアルカリ性溶液を染み込ませて擦り
ながら拭き取ってもよい。もっと労力を軽減するものと
して、モップ、デッキブラシ等で擦るようにして拭き取
ってもよい。更なる速乾を要求するならば、低級アルコ
ールを散布し、放置して自然乾燥させる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】
【発明の実施の形態】本発明は、酸性溶液以外の物質
で、エフロレッセンスを溶解することと、従来までのよ
うに、アルカリ性のコンクリート製品等の表面素地を傷
めてしまうことがないように配慮している。このため、
本発明品はアルカリ性水溶液となっている。ケイ酸のア
ルカリ金属塩の粘性水溶液を本発明品の製造時に加える
場合には、常温では他の物質を溶かしにくいので、あら
かじめ、加熱しておくことにより、粘性を少なくして他
の物質との親和性を潤滑にする必要がある。エチレンジ
アミン四酢酸、trans−シクロヘキサン−1,2−
ジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸またはト
リエチレンテトラミン−N,N,N’,N”,N”’,
N”’−六酢酸とホウ酸は酸性物質であるので、先ず前
者を水に溶かし、この溶液がアルカリ性を呈するまでア
ンモニアガス、液体アンモニア、水酸化カリウム、水酸
化リチウム、水酸化ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、ケ
イ酸カリウム、ケイ酸リチウム、または、メチルアミ
ン、エチレンジアミン、トリブチルアミンなどのアミン
類、若しくはアンモニアを含有した水溶性のアルカリ性
溶液を加え、次に後者即ちホウ酸を溶解させ、同様に溶
液全体がアルカリ性を示すようになるまでアンモニアガ
ス、液体アンモニア、水酸化カリウム、水酸化リチウ
ム、水酸化ナトリウム、または、メチルアミン、エチレ
ンジアミン、トリブチルアミンなどのアミン類、若しく
アンモニアを含有した水溶性のアルカリ性溶液を加え
る。なお、ホウ酸については、アルカリ性物質として
ミン類、アンモニア、水酸化カリウム、水酸化リチウム
または水酸化ナトリウム分を添加することなく、ホウ酸
アンモニウム、ホウ酸アルキルアミンまたはホウ酸のア
ルカリ金属塩を代用してもよい。そして、これらにホウ
酸をアンモニア、アルキルアミン、水酸化カリウム、水
酸化リチウムまたは水酸化ナトリウム成分でアルカリ性
化したもの、或いはホウ酸アンモニウム、ホウ酸アルキ
ルアミンまたはホウ酸のアルカリ金属塩がエフロレッセ
ンスの主成分の炭酸カルシウムを溶解する役割をする場
合の溶解促進剤として、シクロデキストリンまたは二糖
類以下の単糖分子をもつ糖を添加し、以上の混合溶液に
更に、エフロレッセンス中に比較的多く含有しているα
−石英を溶解するために、水酸化カリウムを、水酸化カ
リウムとして、または水酸化カリウムおよび水酸化ナト
リウム合計として、混合溶液全体に対し5%以下とな
るように調整して添加したアルカリ性溶液を用いる。こ
こで、α−石英を溶解する目的で加える水酸化カリウム
単独の、または水酸化カリウムおよび水酸化ナトリウム
合計の含有濃度を5%以下としているのは、第一に、5
%以下であれば毒物及び劇物取締法における医薬用外劇
物の対象外として扱えるという点に配慮しているという
こと、第二に、10%以下であれば、含有する水酸化カ
リウムおよび水酸化ナトリウムによって製品等の素地を
傷めることがないということに配慮していることにある
からである。こうして製造したエフロレッセンス溶剤は
噴霧器等の容器に移し、エフロレッセンスの発生したコ
ンクリート製品等の表面全体にまんべんなく散布して、
コンクリート製品等が大きいものであるときには、モッ
、デッキブラシ等で強めに擦るようにして拭き取り、
比較的小範囲の発生であれば、ウエスで軽く拭き取る。
更に速乾を必要とするならば、メタノールのような安価
な低級アルコールでコンクリート製品等の表面全体を濡
らして自然乾燥させればよい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】
【発明の効果】エフロレッセンスの成分は、炭酸カル
シウム、硫酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、α−
石英、の4種類の無機化合物から構成されている。この
うち、およびについては水溶液であれば、酸性・ア
ルカリ性を問わず容易に溶解する成分である。したがっ
て、本発明が最も主力を注いでいるのは、残りの炭酸
カルシウムとα−石英をも余すことなく、より速く、
より多くの量をすべて完全溶解する性質を確保している
点にある。の炭酸カルシウムは、これまで水に対して
は難溶であり、酸には化学反応を起こして化学溶解しや
すく、塩基においては融解苛性アルカリという非水溶媒
やキレート剤含有物以外には溶解するものとしては考え
られなかった。本発明の構成成分であるエチレンジアミ
ン四酢酸、trans−シクロヘキサン−1,2−ジア
ミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸またはトリエ
チレンテトラミン−N,N,N’,N”,N”’,
N”’−六酢酸もキレート剤の一種ではあるが、これら
をアンモニア性、アミン性または水酸化カリウム、水酸
化リチウム、水酸化ナトリウムのいずれかによるアルカ
リ水溶液としたものでは製品等のエフロレッセンスは十
分には溶解しきれないという問題点があり、そこで工夫
を凝らしたのは、ホウ酸アンモニウム、ホウ酸アルキル
アミンおよびホウ酸のアルカリ金属塩がアルカリ性水溶
液の状態にあってもの炭酸カルシウムを溶解する能力
が明らかに水よりも優れていることを発見し、これを更
に執拗に着目追求した結果、シクロデキストリンや二糖
類以下の単糖分子をもつ糖を添加することでホウ酸アン
モニウム、ホウ酸アルキルアミンまたはホウ酸のアルカ
リ金属塩による炭酸カルシウムの溶解速度を飛躍的に促
進できることが分り、これらをエチレンジアミン四酢
酸、trans−シクロヘキサン−1,2−ジアミン四
酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸またはトリエチレン
テトラミン−N,N,N’,N”,N”’,N”’−六
酢酸のアンモニア性、アミン性または、水酸化カリウ
ム、水酸化リチウム、水酸化ナトリウムによるアルカリ
水溶液に加え、また、のα−石英を溶解する目的で
水酸化カリウムを、水酸化カリウムとして、または水酸
化カリウムおよび水酸化ナトリウム合計として、水溶液
全体に対し、5%以下となるように調整することで、或
いはケイ酸のアルカリ金属塩若しくはアミン類を更に添
加することで、製品等のエフロレッセンスを完全に溶解
する本発明品を構成している。特に、ケイ酸のアルカリ
金属塩またはアミン類は、これら単独においてものα
−石英を常温においても水酸化カリウム以上によく溶か
す性質のあることを発見したため、本発明の構成成分と
している。本発明品は、アルカリ性のセメントの主成分
である酸化カルシウムに対しては、水だけが反応して、
水和生成物でもある水酸化カルシウムとなり、これは溶
解しにくい。エフロレッセンスでは、この水酸化カルシ
ウムの状態で〜の化合物と共にコンクリートの内部
から滲み出てくるが、結果として、水酸化カルシウムは
空気中の二酸化炭素と完全に反応してしまい、炭酸カル
シウムという形だけでエフロレッセンスを構成し続け
る、ということになる。このことから、コンクリートの
素地(水酸化カルシウム、および未反応の酸化カルシウ
ムが主成分)を傷めずに、炭酸カルシウムという形にな
って初めて溶解する本発明品は、素地を自然原理に基づ
き必ず傷めることが明らかな酸性溶液では成し得なかっ
た進歩と成果を獲得できたといえる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレンジアミン四酢酸を溶かした水に、
    アンモニアガス、又はアンモニアを含有した水溶性のア
    ルカリ性溶液を水溶液全体がアルカリ性を呈するまで添
    加した混合溶液に、ホウ酸アンモニウムを溶解するか、
    ホウ酸を酸性を呈するまで溶解して再び水溶液全体がア
    ルカリ性を呈するまでアンモニアガス、又はアンモニア
    を含有した水溶性のアルカリ性溶液を加え、かつホウ酸
    アンモニウムによるエフロレッセンスの主成分炭酸カル
    シウムの溶解速度促進剤としてシクロデキストリンまた
    は二糖類以下の糖を添加し、更にエフロレッセンス成分
    の一つであるα−石英を溶解する目的で、水酸化カリウ
    ムを含有させたエフロレッセンス溶剤。
  2. 【請求項2】前記、請求項1記載の、エフロレッセンス
    溶剤を500cm作るにあたり、水400cm程度
    に、エチレンジアミン四酢酸を0gを超えて飽和以下の
    量を溶解し、これにアンモニアガス、又はアンモニアを
    含有した水溶性のアルカリ性溶液を水溶液全体がアルカ
    リ性を呈するまで添加し、次にホウ酸アンモニウムを0
    gを超えて飽和以下の量を溶解するか、或いはホウ酸を
    0gを超えて飽和以下の量を溶解してホウ酸により酸性
    化した水溶液全体を再びアルカリ性を呈するようになる
    までアンモニアガス、又はアンモニアを含有した水溶性
    のアルカリ性溶液を加え、かつシクロデキストリンまた
    は二糖類以下の糖を0g以上飽和以下の量を溶かし、更
    に水酸化カリウムを水溶液全体に対し、5%以下となる
    ように溶解する前記、請求項1記載の、エフロレッセン
    ス溶剤の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6740423B2 (en) 2000-01-31 2004-05-25 Nichiha Corporation Colored building boards, manufacturing methods thereof
WO2024048799A1 (ja) * 2022-08-30 2024-03-07 有限会社第一化学工業所 エフロ除去用薬液の製造方法及びその製造方法により製造されるエフロ除去用薬液並びにそのエフロ除去用薬液を用いる竪管等の管内エフロの除去兼固着防止方法とその装置。

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US6740423B2 (en) 2000-01-31 2004-05-25 Nichiha Corporation Colored building boards, manufacturing methods thereof
WO2024048799A1 (ja) * 2022-08-30 2024-03-07 有限会社第一化学工業所 エフロ除去用薬液の製造方法及びその製造方法により製造されるエフロ除去用薬液並びにそのエフロ除去用薬液を用いる竪管等の管内エフロの除去兼固着防止方法とその装置。

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