JP2000510750A - カーペットに洗浄剤を付与するためのベルト式アジテータを有する装置 - Google Patents

カーペットに洗浄剤を付与するためのベルト式アジテータを有する装置

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Abstract

(57)【要約】 カーペットに洗浄剤を付与するための装置は、内部に第1角度方向に回転可能に第1、第2ローラ(76F、76R)が装着されたハウジング(16)を具えている。前記第1、第2ローラ(76A、76B)の中間にプラテン(112)が設けられている。パイル表面(134P)を有する基布を具えたベルト・アジテータ(134)が、前記第1、第2ローラ(76A、76B)の周囲を周回し、プラテン(112)の下に延びている。前記ローラ(76F、76R)とプラテン(112)は、前記第1角度方向へのベルト・アジテータ(134)の直線運動を支えて、その表面の一部分を、前記ハウジング(16)内の第1位置(140A)から表面の前記部分がカーペットに攪乱接触する接触位置(140B)まで移送し、その後にハウジング(16)内の第2位置(140C)まで順次に移送する。

Description

【発明の詳細な説明】 カーペットに洗浄剤を付与するためのベルト式アジテータを有する装置 本発明のクロス・リファレンス 本出願は、1997年2月28日に出願された特許出願第08/808,695号(RD-72 55)の一部継続出願である。 発明の背景 発明の分野 本発明は、カーペットに洗浄剤を付与するためのベルト式アジテータを有する 装置に関する。従来技術の説明 カーペット清掃用の周知の装置は、いわゆる「ボンネット」式清掃装置である 。ボンネット式清掃装置は、プレートに取付けられたブラシの下に設置されたア プリケータ・パッドを使用している。このブラシは、清掃対象のカーペットに対 して実質的に垂直な軸を中心に回転する。ブラシの回転によって、パッドはカー ペットの上方でほぼ円形の経路を描いて回転せしめられる。洗浄剤がカーペット の上とアプリケータ・パッドの上に直接散布される。パッドは、カーペットの表 面に対して円形方向に動きながら、洗浄剤をカーペットに付与する。上に述べた ようなアプリケータ・パッドの回転が、カーペットの撚合わされたパイルに悪影 響を与えるかどうかについては、若干意見が分れている。 以上のことから、カーペットのパイル表面に実質的に直線的に平行な攪乱運動 を用いて、カーペットに洗浄剤を付与するための攪乱装置を提供することが望ま しいものと信じられている。 発明の概要 本発明は、広義には、カーペットのパイル表面に実質的に平行な方向に直線状 に可動なベルト式アジテータを有する、洗浄剤(好ましくは液状の)をカーペッ トに付与 するための装置に関する。この装置はハウジングを具え、その内部には第1ロー ラと第2ローラが第1角度方向に回転するように取付けられている。前記ハウジ ング内には、第1ローラと第2ローラとの中間にプラテンが取付けられている。 ベルト式アジテータが第1及び第2ローラを周回して前記プラテンの下まで延び ている。このベルト式アジテータは、その外面にパイル表面を有する基布を具え ている。前記ローラとプラテンは第1方向へのベルト式アジテータの直線運動を 支えて、その表面の一部をハウジング内の第1位置から該表面部分がカーペット に攪乱接触する接触位置まで順次に移動させ、その後にハウジング内の第2位置 まで移動させる。 ハウジング内には前記第2位置の近傍に吸引ヘッドが設置されている。この吸 引ヘッドは、カーペットとの接触の結果としてカーペットから持ち上げられた汚 れを基布の表面から取り除く。ベルト式アジテータの表面に接触するように、吸 引ヘッドの前部リップが位置決めされている。パイル持ち上げ用剛毛ブラシを具 えたパイル持ち上げローラが、反対向きの第2角度方向に回転可能にハウジング 内に装着されている。このパイル持ち上げ用ブラシはベルト式アジテータの表面 にも係合し、該ベルト式アジテータ上に固着したすべての物体を緩めるように作 用する。吸引リップの後部リップもパイル持ち上げブラシの剛毛に接触するよう に位置決めされ、粒子状物体を弾き出して吸引によって回収する。液状洗浄剤の ディスペンサがハウジング内の所定位置に設けられ、洗浄剤をカーペットの表面 に供給すると共に、ベルト式アジテータの表面にも供給する。 前記ローラの一方及びパイル持ち上げローラを回転駆動するための動力源が、 これら各ローラの中空内部に設けられている。 本発明の3本ローラ式の実施例も開示されている。 図面の簡単な説明 本発明は、添付の図面を参照して次に述べる詳細な説明から更に充分に理解さ れるであろう。 図1は、カーペットに洗浄剤を付与するためのベルト式アジテータを有する本 発明の装置の斜視図であり、ハウジングのカバーの一部は図を明瞭にするために 取り除かれている。 図2は図1に同じものが示されているように、前記装置の後部側壁の内面を示 す図1の切断線2−2に沿う一部切断側面図である。 図3Aは切断線3−3に沿う後部断面図であり、図3Bと図3Cは図3Aの切 断線3B−3Bと3C−3Cに沿う側面図と底面図であり、これらすべての図は 、本発明の装置のハウジングに対してパイル持ち上げローラを取付ける機構を示 している。 図4は図1の4−4線に沿う平面図であり、本発明の装置のベルト式アジテー タの取付けを示している。 図5は図1の線5に沿って見た断面図であり、本発明の装置のベルト式アジテ ータの操縦機構を示す。 図6は、切断線6−6に沿った図1の組立装置全体の一部切断側面図である。 図7は、切断線7−7に沿った図1の組立装置全体の側面図である。 図8Aは図1から図7に示された本発明の装置の3本ローラ式の改変実施例の 側断面図(図6とほぼ同様の)であり、図8Bは図8Aの一部の拡大側面図であ り、図8Cは適宜な切断線8C−8Cに沿った断面図であり、両方とも本発明の この改変実施例にかかる剛毛ブラシを位置決めするための機構を示す。 図9は、本発明の装置の別の実施例の一部切断側面図である。 図10Aは本発明の装置の更にコンパクトな第2実施例を示す平断面図(図1 0Bの切断線10A−10Aに沿った)であり、図10Bは、図10Aの切断線 10B−10Bに沿った側断面図である。 発明の詳細な説明 以下に述べる詳細な説明を通じて、すべての図において同じ符号が同じエレメ ントを表している。 図1は、符号10で示された本発明にかかる攪乱装置の斜視図である。この装 置10の重要部分は、洗浄剤をカーペットに付与するベルト式アジテータ134 (図6)である。このベルト式アジテータ134は、符号12で示されたベルト ・モジュール(図1と図6に最もよく示されている)に取り外し可能に取付けら れている。このベルト・モジュール12自体は、この装置10のハウジング16 に形成された内部空間14に受容されている。 攪乱装置10のハウジング16は中空のドーム状のカバー部材20によって形 成され、該部材はその各側縁を溶接によって一対の対面する側壁22、24の一 方に取付けられている。この側壁22(その内面が図2に側面図で示されている )は、ハウジング16の一方の側面を実質的に完全に閉鎖している。しかし、図 1に示されているように、ハウジング16の他方の側壁24は、それに形成され た切り抜き部26を有している。この切り抜き部26は、これを通じてベルト・ モジュール12をハウジング16の内部空間14に挿入するためのアクセス開口 を形成している。前記カバー20には、前後のバンパ28が取付けられている。 ハウジング16の構造体の上部領域は、側壁22と24の間を横断して延在す る補強構造バー30(図2と図6)によって強化されている。この補強構造バー 30は、カバー20の内面と側壁22、24の内面に溶接されている。側壁22 、24の間を横断して延在するL型チャンネル部材32(図2、図3B及び図6 )によって、後端に隣接するハウジング部分が更に強化されている。軌道ねじ1 24(図5)のためのアクセス開口34が、後述する目的のためにカバー20に 設けられている。洗浄剤ホース84(図6)のためのアクセス開口35もカバー 20に設けられている。 吸引用シュラウド(shroud)36がカバー20の中心領域に設けられた開口38 を貫通して延在し、該シュラウド36の口36M(図6)はハウジング16の内 部空間14と連通している。このシュラウドは継手36Fを有し、それによって シュラウドは低圧吸引源に接続可能となっている。この低圧吸引源は作業領域に 隣接して設置されたり、作業員によって持ち運ばれたりする。シュラウド36の 口36Mを取り囲む横方向の縁は折り返されて、後述する目的のための横に延び る丈夫なリップ36Fと36Rを形成している。図6から明らかなように、シュ ラウド36の横方向の後面はチャンネル部材32の短い方の脚部32Sにもたれ て支えられている。シュラウド36の各側端にはねじ山付きの取付けブロック3 6B(図6)が設けられている。側壁22、24に設けられた細長いスロット4 2を貫通して取り付けボルト40が挿入されている。これらボルト40は取付け ブロック36Bにねじ込まれている。この細長いスロット42に沿うボルト40 の相対位置によって、ハウジング16の内部空間14へのシュラウド36の入り 込みの程度が選択的に調節される。 各側壁22、24の後部領域には、上向きに傾斜したスロット44が形成され てい る。このスロット44に沿って取付けブロック46がスライド可能に受け入れら れている。側壁24の場合、図3Cから判るように、ブロック46の前後表面の それぞれは、側壁24(そして同様に側壁22)の内外面に係合する一対のアー ム46Aを有し、ブロック46の動きをスロット44を形成するこれら側壁の表 面に沿うスライド運動に限定している。各ブロック46は、これを貫通する車軸 受容開口46Rを有する。この開口46Rは、被駆動ローラ48(後述する)の 各横方向端部から突出する車軸48Eの形状に対応する形状を有する。ここに詳 述する目的のために、ローラ48は、丈夫な剛毛50Bで被覆されたチューブ状 スリーブ50Sによって形成されたブラシ50(図6)を担持している。その密 度の故に、捲縮チャンネル剛毛ブラシ50が望ましい。この剛毛50Bの詳細は 図を判り易くするための省略されている。 スロット44に沿うローラ48の軸48Aの相対位置は、ブロック46から上 方に延在するねじ山付きロッド52を用いて調節可能に制御される。このロッド 52は設定用ピン52P(図3C)によってブロック46に取付けられている。 このロッド52の上端にはローレット付きのつまみホイール54が嵌め込まれて いる。このつまみホイール54には、側壁22、24に形成された窓56を通じ てアクセス可能である。図3Aと図3Bから明らかなように、このつまみホイー ル54はポケット58の中に入っている。このポケット58は、チャンネル32 の長い方の脚部32Lの天面とフランジ60の下面との間に形成されている。各 フランジ60はチャンネル32の各側端に隣接する前記脚部32Lの天面に固定 されている。このチャンネル32及びフランジ60とカバー20は、それぞれ、 孔32A、60A、20Aを有し、これらを貫通してねじ山付きロッド52が延 在し、又は(図3Bの開口20Aの場合には)必要に応じて延在することができ る。つまみホイール54の回転によって、これに連携しているブロック46はス ロット44に沿って昇降し、ハウジング14内におけるローラ48の位置を制御 する。 図2から判るように、側壁22は、楕円状の上方部分62Lとほぼ鍵穴状の下 方部分62Kとによって形成されたスロット62を有している。一連のボルト孔 64がスロット62の鍵穴状下方部分62Kの近傍の側壁22を貫通して設けら れている。後述する目的のために、第2のボルト開口66の列も側壁22に形成 されている。側壁22は、これを貫通する前後の孔68Fと68Rを有する。こ れらの孔68F、68 Rは、それぞれが前後のベルト支持ローラ76F、76R(図6)の各横端から 突き出した車軸74Eの形状に対応した車軸開口72F、72Rを有するスリー ブ70Fと70Rを受け入れている。前記軌道ねじ124(それ自体は図5に示 されている)用のナット78が、カバー20のアクセス開口34に隣接して側壁 2の内面にボルト止めされている。側壁22の外面にはトラニオン(trunnion)8 0Aが設けられている。 液状洗浄剤用の供給バー82が、ハウジングの前端に隣接してその内部を横断 して延在している。この供給バー82は、側壁22の開口82Aを貫通して延在 するボルト(図示しない)によって側壁22に取付けられている。これらのボル トは、バー82の端部に設けられた当接部(図示しない)に受け入れられている 。この供給バー82は適宜なホース84を介して液体タンク(図示しない)に接 続されている。このホース84は側壁22の内面に沿って延び、カバー20の開 口35を通じてハウジング16から出ている。液体タンクは、例えば吸引源が置 かれているのと同じ場所に設置されるか、又は作業者によって持ち運ばれてもよ い。供給バー82に送り出される液状洗浄剤は、適宜なスプレー・ノズル82N を通じて加圧下で散布される。図6から明らかなように、ノズル82Nは液状洗 浄剤のスプレーをベルト式アジテータ134の表面と洗浄対象のカーペットの両 方に供給するように配置されている。任意の洗浄剤を使用可能であるが、Del Pe scoの名義で出願された係属中の出願番号第08/720,932号(RD-7145-A)及びDel Pe scoの名義で出願された係属中の出願番号第08/738,154号(RD-7150)並びに米国特 許第5,001,004号、第4,948,650号及び第4,883,839号に開示され且つクレームさ れた液状洗浄剤組成物が好ましい。これらの出願及び特許は、本出願の譲受人に 譲渡されている。 ベルト・モジュール12は端を切断されたほぼ三角形状をなす側面プレート8 6(図1及び図7)を具えている。この側面プレート86は、側壁24の切り抜 き部26のサイズと形状に対応するサイズと形状を有している。側面プレート8 6の切断された上部頂点は、側壁22の下部スロット部分62Kと同じ形状の鍵 穴状スロット88Kの口によって遮られている。側面プレート86は、側壁22 のボルト開口66と同心的に並んだ一連のボルト開口90も有している。側面プ レート86は、これを貫通する前後の孔92Fと92Rを有している。これらの 孔92F、92Rは側壁22 の孔68F、68Rと同心的に並んでいる。これらの孔92F、92Rは(前記 スリーブ70と同様の)スリーブ94を受け入れている。各スリーブ94は、そ れぞれ、前後のベルト支持ローラ76Fと76Rから突出した車軸74Eの形状 に対応する形状の車軸開口96F、96Rをそれぞれが有している。側面プレー ト86の外面は、側壁22の外面上のトラニオン80Aと同心的に並んだトラニ オン80B(図1)を有している。このトラニオン80Aと80Bはハンドル( 図示しない)の下端の孔の中に延びている。 ベルト・モジュール12は、更にほぼL型の取付けブラケット102(図1及 び図4)を具えている。このブラケットの長い方の脚部102Lの各端部には切 り込み102Cが設けられている。ブラケット102の長い方の脚部102Lに 沿うその中心には孔102Bが設けられている。この長い方の脚部102Lの上 面には凹部102Rが設けられている(図4)。取付けブラケット102の長い 方の脚部102Lの一端は、側面プレート86の切断された上縁の内面に沿って 溶接によって固定されている。取付けブラケット102の短い方の脚部はフラン ジ102Fを形成している。モジュール12がハウジング16内に取付けられる と、フランジ102Fは、側壁22のボルト孔64を貫通して延在するボルト1 04(図4)を使用して側壁22の内面に固定される。このフランジ104Fに は鍵穴状スロット102Kが形成されている。フランジ102Fを側壁22にボ ルト止めすると、スロット02Kはスロット62Kと一致する。取付けブラケッ ト102の後縁は、そこから垂下した平らな補強材106を有する。この補強材 106は、側面プレート86と側壁22との間の固定を強化する。更に、この補 強材106は、後述するように、ベルト式アジテータ134の表面を清掃するた めのバッキングとしても役立つ。 側面プレート86の内面には、ボルト孔90を貫通して延在するボルト110 によって、ほぼ長方形状のビーム108が取付けられている。モジュール12が ハウジング16の内部に取付けられる場合、ビーム108の他端は、ボルト孔6 6を貫通して延在するボルト(図示しない)を用いて側壁22にボルト止めされ る。ビーム108の下面には、ベルト支持プラテン112(図6)が溶接されて いる。このプラテン112は、前後のローラ76Fと76Rとの間を実質的に全 距離にわたって架橋するようなサイズを有している。 各ベルト支持ローラ76F、76Rの一方の端の車軸74Eは、側面プレート 86のスリーブ94の車軸受容開口96Fと96Rの一つに受け入れられている 。ベルト・モジュール12が装置10に組み込まれると、ローラ74F、74R の反対端の車軸74Eは、側壁22のスリーブ70の対応する整列した開口72 F、72Rに受け入れられる。 図1から図7までに示されている手動操作型装置用の本発明の実施例によれば 、ローラ76F、76Rの少なくとも一方、好ましくは両方、並びにブラシ・ロ ーラ48のための動力源はローラ自体の内部に物理的に収容されていることが好 ましい。この実施例は、ノースカロライナ州WilmingtonのInterroll Corporatio nによって製造販売されている3.15インチのPowerroll(登録商標)等の内部駆 動型ローラを使用して実現可能である。このような駆動ローラの外面を形成する ケーシングは、該ローラの中心車軸アセンブリに対して相対回転可能な軸受上に 支持されている。ローラのケーシングは、遊星歯車機構を介して電気モータの回 転部分に連結されている。モータのステータは前記車軸アセンブリの固定端に取 付けられている。このようにして、車軸の両端は固定されて側壁22又は場合に よっては側面プレート86に装着され、一方、ローラは回転可能となる。モータ の電流は車軸アセンブリの一端を通じて軸方向に外に出ている電線(図示しない )を介して供給される。電線は、装置10の作業者用ハンドル(図示しない)の 内部を通って、該ハンドルに装着された制御パッド(図示しない)上のスイッチ まで達している。支持ローラ76及びブラシ・ローラ48を駆動するための別の 任意の駆動源を用いてもよいことは当然である。 アイドル・ローラ116のための支持ヨーク・アセンブリ114(図1及び図 4)は、ベース・プレート114Pと一対の直立アーム114A、114Bとで 形成されている。アーム114Aは、溶接によってベース・プレート114Pに 固定されている。しかし、アーム114Bはボルト117(図1と図5)によっ て取外し可能に取付けられ、ローラ116のヨーク114への装着を容易にして いる。ベース・プレート114Pは、アーム114Aに隣接する端部に幅の狭い 部分114N(図5)を有する実質的に長方形をなす部材である。このベース・ プレート114Pは、その実質的に中心部に設けられた孔114Cと各側端の近 くに設けられた細長いスロット114Sとを有している。ベース・プレート11 4Pの下面は凹部114Rを有してい る(図5)。アーム114Aはスロット62の楕円形部分62Lに対応する形状 をなしている。他方のアーム114Bはほぼ三角形状をなし、側壁24の切り抜 き部26の最上部の形状に対応している。アーム114Aと114Bは、それぞ れ、六角形状の開口114Hを有する(図4)。これらの開口114Hは、それ ぞれ、支持ローラ116の各端から突出した車軸116Aのスタブを受け入れて いる。ノースカロライナ州WilmingtonのInterol Corporationから、好適な支持 ローラが部品1.775.R81.M71として製造販売されている。薄壁プレート118( 図4と図5に最もよく示されている)が、アーム114Aとバック・プレート1 14Pの前縁との交差点の近傍において両者に装着されている。このプレート1 18は軌道スロット118Sを具えている。 ヨーク・アセンブリ114は、細長い肩付きボルト120の軸に対して回転可 能に装着されている。このボルト120は、ブラケット102の孔102Bに圧 入されたブッシュ121を貫通している。このボルト120の自由端は、バック ・プレート114Pの孔114Cを貫通している。このボルト120は、ナット 120Nによってバック・プレート114Pに固定されている。ベルト式アジテ ータ134の走行軌道を制御するために、ねじ山付き軌道ねじ124を用いてヨ ーク・アセンブリ114は矢印方向122Aと122B(図5)にボルト120 を中心に回転可能となっている。図5から明らかなように、この軌道ねじ124 はカバー20のアクセス開口34を通って挿入され、側壁22上の軌道ナット7 8と螺合している。軌道ねじ124の内側自由端には一対のワッシャ124Wが 間隔を隔てて設けられている。これらのワッシャ124W同士の間の軌道ねじ1 24の部分は前記プレート118のスロット118Sに受け入れられている。カ バー20の外部からアクセス可能なローレット付きホイール124Kを操作する ことによって、ナット78に対して軌道ねじ124を前進・後退させて、ヨーク ・アセンブリ114を肩付きボルト120の軸120Aに対して方向122A、 122Bに回転させることができる。ヨーク・アセンブリ114を回転させて調 節することによって、ベルト式アジテータ134とアイドル・ローラ136とを 整列状態に維持することができる。 ヨーク・アセンブリ114のバック・プレート114Pと取付けブラケット1 02との間には、一対のスプリング126Aと126Bが延在している。これら のスプリ ング126Aと126Bの端部は、それぞれ、ブラケット102の長い方の脚部 102Lの凹部102Rとヨーク114のベース・プレート114Pの凹部11 4Rに捕捉されている。これらのスプリング126Aと126Bは張力機構を構 成し、ヨーク・アセンブリ114を方向128Tに外向きに(即ち支持ローラ7 6F、76Rから離れるように)付勢している。ヨーク・アセンブリ114の運 動は肩付きボルト120とブッシュ121によってガイドされている。ヨーク・ アセンブリ114が図1に示された前進位置まで移動すると、ベルト・アジテー タ134は支持ローラ76F、76R及びアイドル・ローラ116に対して緊張 した状態となる。 ヨーク・アセンブリ114は、一対のトグル・ボルト・アセンブリ130によ って取付けブラケット102に向かって方向128R(緊張方向128Tと反対 方向)に後退可能である。各トグル・ボルト・アセンブリ130は、作動機構1 30Mから延びたシャフト130Sを具えている。この作動機構はハンドル13 0Hを使用して操作可能である。前記シャフト130Sは拡大したヘッド130 Eを有している。各トグル・ボルト130のシャフト130Sのヘッド端は、ヘ ッド13OEがヨークのバック・プレート114Pの表面の上に重なるように、 バック・プレート114Pの細長いスロット114Sのそれぞれを貫通している 。各トグル・ボルト・アセンブリ130の作動機構130Mは、開いた面を有す る受容部132に設けられた凹部内に固定されている。 各受容部132は、平らな床132Fに取付けられた直立壁132Wで形成さ れている。各受容部132は、スロット62K、88Kまたは102Kの個々の 鍵穴形状にほぼ対応する形状を有している。受容部132の一つは側面プレート 86の内面に取付けられ、受容部132の壁132Wは該壁132Wの縁が側面 プレート86の外面と同一面になるようにスロット88Kを貫通して延在してい る。同様に、他方の受容部132はフランジ102Fの内面に取付けられている 。この場合、受容部132の壁132Wは、フランジ102Fと側壁22の同じ 形状の鍵穴状スロット102Kと62Kを貫通して延在している。この受容部1 32の壁132Wの縁は、側壁22の外面と同一面になっている。切り抜き部1 02Cがブラケット102に設けられ、受容部132をそこに受け入れている。 ヨーク・アセンブリ114を図6、図7に示された後退位置まで移動させるた めに、 ハンドル130Hを方向130Rに操作して各トグル・ボルト130のシャフト 13OSを移動させる。この操作によって、ヘッド130Eの下面はヨーク11 4のバック・プレート114Pに対して押し付けられ、ヨーク114をスプリン グ126の付勢力に抗して取付けブラケット102の方に後退させ、ベルト式ア ジテータ134の張力を解放する。開放型受容部132はトグル機構へのアクセ スを可能にしてヨークを前進・後退させることができる利点を有し、それと同時 に、受容部の内部空間によって提供される凹部は、トグル・ボルトを装置10の 限定空間内に収容することを可能にし、且つカーペットの清掃されつつある領域 の壁のごく近くでのこの清掃装置の動きを妨害することがない。 図6から判るように、ベルト式アジテータ134は、パイル繊維が植え込まれ た合成繊維織物等の基布134Fからなるエンドレスのウェブである。この基布 134Fの内面には適宜なコーティング(例えばラテックス等)が施され、パイ ル134Pが基布134Fから抜けるのを防止し、且つベルト134とこれを駆 動する支持ローラ76の対向面同士の間に充分な摩擦を与えている。最も好まし い形のベルト・アジテータ134は、塗装用ローラに使用されている表面布帛に 似た外観と感触を有している。一例として、ベルト・アジテータ134として使 用されるのに適した材料は、ウィスコンシン州JamesvilleのMonterey Mills Inc .からスタイル・ナンバ675-159として得られる。エンドレスウェブを形成する には、好ましくヒートシール可能な布帛を使用して布帛の端同士を結合すればよ い。或る例では、基布134Fに腰の強いモノフィラメント繊維を植え込んでベ ルト134の攪乱作用を増強することが望ましい。基布に腰の弱いパイル繊維を 植え込んだ場合には、カーペットに洗浄液を供給し易くなり、一方、基布に腰の 強いモノフィラメント繊維を植え込んだ場合には、カーペットを叩いて掃除する のに適している。 ベルト134はプラテン112の下を通過し、支持ローラ76F、76R及び アイドル・ローラ116の上を周回する。トグル・ボルト130が前進位置(図 1)を占めている場合、ベルト134は、テンション・スプリング126の作用 によってローラ76F、76R、116及びプラテン112に対して緊張状態で 押し付けられる。交換のためにベルト134を取り外すには、トグル・ボルト1 30とヨーク・アセンブリを後退させ(図6)、消耗したベルト134をローラ 76F、76R、116及 びプラテン112から軸方向に滑らせて外す。次いで、交換用ベルト134をこ れらの部材上を軸方向に滑らせて装着し、トグル・ボルトとヨーク・アセンブリ を前進位置に進める。ローラ76F、76R、116の上を周回し、プラテン1 12の下を通る本発明のエンドレスのベルト式アジテータ134は、回転ブラシ 又はアプリケータ・パッドを使用して得られるカーペットの洗浄作用より改善さ れた効果が得られるので好ましいものである。ここに開示された構成によれば、 ベルト・アジテータ134とカーペットの表面との間の界面の攪乱表面積が拡大 される。更に、このベルト・アジテータの布帛/パイル構造が、カーペット表面 から汚れと洗浄剤を運び去る能力を増大させるものと思われる。 この装置10を組み立てるには、ブラケット102とビーム108が側面プレ ート86に取付けられ、スリーブ94にローラ76Fと76Rの一端の車軸74 を挿入してベルト・モジュール12が組み立てられる。このように組み立てられ たモジュールは、側壁24の切り抜き部26によって形成された開口を通じてハ ウジング16の内部空間に挿入される。このモジュール12は、(ブラケット1 02の末端の)フランジ102F、ビーム108の末端、及びローラ76F、7 6R上の末端の車軸74が側壁22の内面に当接するまで前進させられる。次い で、フランジ102F、ビーム108及びローラ76F、76Rの車軸74が前 述のように取付けられ、ベルト・モジュール12と装置10とを相互接続する。 ハウジング16の外部から開口34内の軌道ねじ124を操作して、ねじ124 の端部をプレート118のスロット118Sに確実に係合させる。モジュール1 2がハウジング16内に固定されると、ハンドル・バーが、側壁22と側面プレ ート86から横方向にそれぞれ突出しているトラニオン80A、80Bに連結さ れる。 装置10を動かすためには、少なくとも一方の支持ローラ76の内部に内蔵さ れたモータを作動させると、ベルト・アジテータ134は矢印138の方向(図 6と図7)に直線的に移動し、ベルト・アジテータ134の一部(例えば軸方向 に延びる帯状部分140S)がハウジング16内の一つの位置からベルト・アジ テータ134の前記部分がカーペットに接触する攪乱位置まで順次に移送され、 その後で、ベルト・アジテータ134の前記部分はハウジング16に戻される。 ベルト・アジテータ134の軸方向に延びる各帯状部分140Sは、このように して、ハウジング16の内部の位 置(例えば位置140A)から、ベルト・アジテータ134の所与の軸方向帯状 部分140Sがカーペットに接触する位置(例えば位置140B)、そしてベルト ・アジテータ134の所与の軸方向帯状部分140Sがハウジング16の内部に 戻る位置(例えば位置140C)まで移動する。ベルト・アジテータ134の各 軸方向帯状部分はカーペットの表面上を直線方向に通過する。このようにして、 本発明によれば、カーペットのパイルに回転運動を与えることなく、カーペット に洗浄剤を付与するように構成された攪乱装置が提供される。パイル持ち上げ用 ローラ48に内蔵されたモータは、該ローラとその上のブラシ50とをベルト・ アジテータ134の直線運動の方向138と反対方向142に駆動して、カーペ ット上でのベルトの前進力に対抗する。使用に際し、この装置10は作業者によ ってカーペットの表面を横切って(W型パターンで)前進・後退を繰り返す。 本発明の好適実施例においては、ベルト・アジテータがハウジング16の内部 (即ち位置140C)に戻った時に吸引シュラウド36がベルト・アジテータ1 34のパイル表面に対して所定の近接した距離を隔てて位置するように、吸引シ ュラウド36がハウジング16の内部に設けられている。ベルトがハウジング1 6の内部に戻った時にシュラウド36がベルト134の近くに位置するように構 成することにより、吸引力を利用してベルト・アジテータ134の表面を清掃し 、アジテータ134がカーペット上を移動する際にアジテータの表面に堆積した ごみその他を除去することができる。別の好適実施例においては、シュラウド3 6の前部リップ36Fがベルト・アジテータ134のパイル表面に接触して位置 決めされ、吸引による清掃作用が更に良好となっている。 図6から判るように、パイル持ち上げ用ブラシ50の剛毛50Bを、吸引シュ ラウド36の上流側でベルト・アジテータ134のパイル表面に係合させること も本発明の範疇に入るものである。パイル持ち上げ用ローラはベルト・アジテー タ134の運動方向138と反対方向142に回転していることを想起されたい 。しかし、両者が相互作用を行っている近傍では、パイル持ち上げ用ブラシ50 とベルト134は平行に移動している。剛毛ブラシ50とローラ76Rとの間の 直径の差に起因して、ブラシ50の剛毛50Bとベルト134のパイル表面との 間で相対運動が生じる。(補強材106によってもたらされるバッキング作用に 抗して行われる)この相対運動は、 吸引作用を受ける前に、ベルト・アジテータ134に担持されたすべての物体を 緩めて分離する効果を生じる。例えばローラ48と76Rの相対駆動速度を変更 することによって、速度差を選択的に得ることができる。 シュラウド36の後部リップ36Rも、パイル持ち上げ用ブラシ50の剛毛5 0Bを撓ませて、担持されている粒子を弾き出すのに使用することができる。好 適実施例においては、シュラウド36の前部リップ36Fとベルト134との相 互作用ライン144F、シュラウド36の後部リップ36Rとパイル持ち上げ用 ブラシ50の剛毛50Bとの間の相互作用ライン144R、並びにパイル持ち上 げ用ブラシ50とベルト134との間の相互作用ライン144Bは協働してシュ ラウド36の口36Mの直前位置の吸引ゾーン146を形成し、ベルト・アジテ ータ134及び/又はパイル持ち上げ用ブラシ50から放出された粒子状物体を このゾーンで吸引して回収している。パイル持ち上げ用ブラシ50は従来から公 知のやり方でカーペット表面を手入れする作用も行う。 図8Aから図8Cまでは、図1から図7までを参照して説明し図示した三本ロ ーラ型の実施例の改変例を示している。これらの図8Aから図8Cまでに示され た改変例の全体的な主要目的は、装置に更に頑丈な構造を与え、より強力な攪乱 ・清掃作用を与えることにある。 ブラシ・ローラ48並びにローラ76F及び/又は76R用に更に高速で強力 なモータ内蔵型駆動ローラを使用することによって、清掃作用を増大させること ができる。前述のノースカロライナ州WilmingtonのInterroll Corporationから4 .5インチのPowerroll(登録商標)ローラとして販売されているタイプのモータ内 蔵型駆動ローラが有用であることが判明した。更に、ローラの表面の被覆として 高摩擦テープを使用することによって、基布134Fの内面とローラの外面との 間の滑りを小さくすることができる。この被覆用テープとして使用するのに適し ているのは、ミネソタ州Minneapolisの3M Corporationから製品5461として販売 されている高摩擦テープである。 ローラとベルト134の基布134Fとの間の接触面の摩擦が大きくなったこ とによって、トグル・ボルト130’の作動ストロークを長くする必要が生じる 。ストロークを長くするのに必要な空間を得ると共に、装置の高さを不当に増加 させないた めに、アイドル・ローラ116とこれに関連する取付けブラケット102の位置 を変更し、ヨーク・アセンブリ114をハウジング16内で更に前方に支持する ことが望ましい。アイドル・ローラ116をローラ76Fと76Rに対して前方 に移動させた状態が図8Aに示されている。この移動の結果、この改良型装置1 0の重心はより前方に移行する。このような部品の再配置によって、装置の前部 が上向きに傾く傾向が防がれる。運搬用ローラ117がハウジング16に取付け られ、装置の移動を容易にしている。 アイドル・ローラ116とそれに関連する支持構造が前方に動かされたことに よって、受容部132は充分な作動ストロークを有するトグル・ボルト・アセン ブリ130’を受け入れることのできるサイズを持つことが可能となり、ヨーク ・アセンブリ114を後退させて、高摩擦の被覆を有するにも係わらずローラ7 6F、76R及び116の表面からベルト134を迅速に取り外すことができる 。 図8Aから図8Cまでに示されているその他の構造的改変によって、装置は更 に頑丈になっている。例えば、ビーム108の断面が大きくなって、装置の全体 的な剛性が増強されている。装置を取り扱う際にベルト・モジュール12の片持 ち式側面プレート86がハウジング16から垂れ下がる傾向を防ぐために、一対 の外部結合プレート152Aと152Bが側壁24と側面プレート86との間に 設置され、両部材同士を相互接続している。 ヨーク114の後部アーム114A(図8Aでは見えていない)には、後部側 壁22の窓22Wを通じてアクセス可能である。軌道ねじ124とこれに連携す る軌道プレート118(図5)は、取付けクリップ154Mによってヨーク11 4のアーム114Aの外側に固定されたプッシュプル・ケーブル154Cを具え たケーブル・アセンブリ154に置き換えられている。このケーブル154Cは 鞘部154Sを通じて動かされ、作業者は装置のハンドルでこれにアクセスする ことができる。カーペットの清掃の際に装置に与えられる運動によって、ベルト はローラ116の横方向の端から「外れ」ようとするので、装置を操作しながら 作業者がハンドルを制御して軌道の位置を修正するようになっている。 図8Bと図8Cから判るように、この改変された装置は、ブラシ・ローラ50 が垂直と水平の両方に動くことができる構成を有している。この改変装置におい ては、側 壁22、24の後部領域において、スロット44は図1と図7に示されているよ うに垂直に対して傾斜する代わりに、実質的に垂直に配向されている。取付けブ ロック46は、内側の主要部分46Mとカバー46Cとからなる二体構造として 構成されている。ボルト46Bによってカバー46Cに取付けられたチューブ状 の緩衝台46Tに、車軸受け入れ開口46Rが形成されている。(同様の緩衝台 がローラ76Fと76Rにも使用されている。)前記主要部分46Pには広い間 隙通路46Pが形成されている。結合されると、前記部材46Mと46Cは協働 して、スロット44を形成する側壁の表面にブロック46を保持する対になった アームを形成する。更に、カバー46Cは、該カバー46Cを前記主要部分46 Mに保持するねじ46Sを受け入れる一対の調節チャンネルを具えている。スロ ット44の下端は、ボルト44Bによって側壁にねじ止めされたチャンネル44 Cによって閉鎖されている。 図示の改変例においては、つまみホイール54(図3Aと図3B)は無くなり 、ブロック46はスロット44内を垂直に自由に浮動し、それによってブラシ・ ローラ50の軸を垂直方向に調節する。このローラ50の位置の水平方向の調節 は、取付けねじ46Sを緩めて、カバー46Cの横方向位置をブロック46の主 要部分46Mに関して調節し、前記ねじを再び締めることによって行われる。こ のローラ50の位置の水平方向の調節によって、ベルト134の厚さの変化が吸 収される。 図8Aから図8Cまでに示された改変装置は、前述したように作動する。 本発明の装置は、図9の側断面図に示されているように、より大きな自己推進 型装置10’の形に構成することも可能である。本発明のこの実施例においては 、それぞれが前述したように構成された一対のベルト・モジュール12Fと12 Rが互いに対面する関係で配置されている。これらのベルト・モジュール12F と12Rは、それぞれのベルト・アジテータ134が直線的に反対方向に動くよ うに配置されている。このようにして、一方のベルト・アジテータの牽引力が他 方のベルト・アジテータの作用に拮抗して、作業者によってカーペット表面に沿 って装置を前進させることができる。この実施例の場合には、供給バー82はハ ウジング16の中央に、両ベルト・モジュール12Fと12Rの中間に位置し、 ノズルが液状洗浄剤のスプレーを両方のベルト・アジテータの表面とカーペット の表面に供給することを可能にしている。図9に示された装置のハウジング16 は、液状洗浄剤のタンク、使用した洗浄剤の回収 タンク、及び低圧吸引源とを一体的に搭載している。 図10Aと図10Bは、本発明の装置10’の第2の別の実施例を示す。この 実施例では、前方に位置する一方のベルト支持ローラ76Fとアイドル・ローラ 116の機能が組み合わされ、それによって図10Bの側断面図に示されるよう に、装置に背の低いコンパクトな外形が与えられている。このようにして、本発 明のこの態様によれば、ベルト134は一対のローラ、即ち改変された後部ロー ラ76R”と前部ローラ116”の周囲のみを走行する。 このコンパクトな外形が維持されるので、ハウジング16”のカバー部材20 のドーム状部分を無くすことができる。したがって、ハウジング16”の天面は 平らになり、その上に清掃装置16”が使用する液状洗浄剤のタンクとポンプ、 使用済み洗浄剤の回収タンク、低圧吸引源を効率的に受け入れることができる。 ハウジング16”の側壁24”は切り抜き部26”を具え、これを通じて、ベル ト・モジュール12”に設けられたローラに対してベルト134を掛けたり、外 したりすることができる。この実施例では、ハウジング16”の側壁22”には 窓22W”も設けられている。 本発明のこの実施例では、ベルト・モジュール12”のフレーム構造も改変さ れている。側壁86”と側壁22”とは上下の水平補強プレート112A”、1 12B”及び横断方向に延びる垂直補強プレート112C”によって相互接続さ れている。ブラケット102、水平補強プレート112A”、112B”及び垂 直補強プレート112C”は、装置10”の構造を頑丈にする。これらの水平及 び垂直補強プレートは連携して、後述する目的のために装置10”の中に内部チ ャンバ200を形成している。水平補強プレート112A”は、ベルト134を 支えるプラテンを形成している。 前部ローラ116”は、それ自体がスタッド120”によって取付けブラケッ ト102に連結されている支持ヨーク・アセンブリ114のアーム114Aと1 14Bの間に取付けられている。アーム114Aの側面にはハウジング16”の 側壁22”の窓22W”を通じてアクセス可能であり、これによってローラに対 するベルトの軌道を制御する適宜な機構をヨーク114に取付けることができる 。(ベルト張力を増加させるために)一対の第2スプリング126Cと126D を設けた他は、ヨーク114、スタッド120”及びブラケット102は、図4 に関して図示し説明した機構と 実質的に同じ構成と作用を有している。 ヨーク・アセンブリ114は、トグル・アセンブリ130によってスプリング 126A〜126Dの付勢力に抗して後退可能である。図5に開示されものと同 様なトグル・アセンブリ130は、側壁22”、86”に形成されたほぼ長方形 状の受容部132”に受け入れられている。前部ローラ116”を後退させた状 態で、ベルト134は切り抜き部26”を通じて後部ローラ76R”と前部ロー ラ116”から横方向に取り外される。 後部ローラ76R”の後方のハウジング16”の内部空間14”には、真空シ ュラウド36”が突出している。このシュラウド36”の口36M”を取り囲む 横断縁は、再び折り返されて頑丈な横方向に延びるリップ36F”と36R”を 提供している。リップ36F”は、作用線144F”に沿ってベルト・アジテー タ134の材料に接触している。シュラウド 36”の後部リップ36R”は, 作用線144R”に沿ってパイル持ち上げブラシ50に係合している。このブラ シ50自体は、ハウジング16”の内部空間14”の後方部分内で回転可能に支 えられたローラ48”に取付けられている。ブラシ50はカーペットに接触する とともに、相互作用線144B”に沿って布帛134に接触している。 ローラ48”、76R”及び116”はノースカロライナ州WilmingtonのInte rroll Corporationからシリーズ1.940アイドル・ローラとして販売されている内 部回転式ローラを使用して構成されている。これらのローラ76R”と116” の表面は、ポリウレタンでコーティングされる必要がある。したがって、これら のローラ76R”と116”を側壁22”と86”に装着するには、適宜なスリ ーブ部材96R”、96F”を準備してこれらのローラの端部から横方向に突出 している車軸74E”を受け入れればよい。これらのスリーブは側壁に設けられ た開口に装着される。同様に、ローラ48”の端部から突出した車軸48E”も 、それ自体が側壁22”、24”の開口に受け入れられているスリーブ49”に 受け入れられる。図10Aと図10Bに示された実施例では、調節ブロック46 は取り除かれている。 内部チャンバ200に受け入れられているモータ204によって、ローラ76 R”の駆動力が提供される。このモータ204は、上部水平補強プレート112 B”に取付けることによってチャンバ200内に支持されている。モータ204 のシャフト2 04Sは、Vベルト206を介してローラ76R”に連結されている。この相互 連結を行うために、ローラ76R”の表面にはV字型の溝が形成されている。ロ ーラ76R”とVベルト206との間の相互連結は、ベルト134の下で行われ る。 ブラシ・ローラ48”は反対方向142”にも同じように駆動される。第2モ ータ208がハウジング16”によって支えられている。このモータ208のシ ャフト208Sは、ローラ48”の表面に形成された対応する溝に係合するVベ ルト210によってローラ48”に連結されている。モータ204、208と、 これらと連携するローラとの連結手段の位置は、装置の重量がプラテンと基布ベ ルトの中心に維持されるようにバランスがとられている。モータ204、208 として使用されるのに適しているのは、ニューヨーク州WatertownのStature Ele ctric,Inc.から入手可能な直流モータである。 この装置10”の作用は、図1から図7までを参照して述べた3本ローラタイ プの実施例の作用とよく似たものである。簡単に繰り返すと、ローラ76R”の 回転によってベルト134は矢印方向138に直線的に移動し、ベルト134の 軸方向に延びる帯状部分140Sは、位置140A(ハウジング16”内)から 順次に攪乱位置140B(そこでベルト・アジテータ134のこの部分がカーペ ットに接触する)まで移送され、次いで位置140C(ハウジング16”内)に 達する。真空シュラウドは、ハウジング16”の内部に連通するように(前記位 置140Cの領域に)位置して、ベルト・アジテータ134の表面を吸引し、ア ジテータ134がカーペット上を移動する間に付着したごみその他の物体を除去 する。相互作用線144F(シュラウド36の後部リップ36Fがベルト・アジ テータ134のパイル表面に接触する)、相互作用線(シュラウド36の後部リッ プ36Rもパイル持ち上げブラシ50の剛毛50Bを撓ませる)、及び相互作用 線(パイル持ち上げブラシ50とベルト・アジテータ134との間)によって形 成される吸引領域146に弾き出された粒子は、吸引によって除去される。 ここに述べた本発明の教示を受けた当業者であれば、これの多くの改変を行う ことができるであろう。こうした改変は、次の請求の範囲に規定された本発明の 範疇に属するものと解釈されるべきである。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.ハウジング(16)と、 該ハウジング(16)内にこれに対して第1角度方向に回転可能に設けられた 第1、第2ローラ(76A、76B)及びアイドル・ローラ(116)と、 前記ハウジング(16)内に前記第1、第2ローラ(76A、76B)の中間 に設けられたプラテン(112)と、 前記第1、第2ローラ(76A、76B)及びアイドル・ローラ(116)の 周囲を周回するベルト(134)であって、前記プラテン(112)の下に延び 、その外面に取付けられたパイル表面(134P)を有する基布(134F)を 具えるベルト(134)とを具え、 前記ローラ(76A、76B)、アイドル・ローラ(116)及びプラテン( 112)は、前記第1角度方向(138)へのベルトの直線運動を支えて、前記 布帛表面(134P)の部分(140S)を、前記ハウジング(16)内の第1 位置(140A)から布帛表面の前記部分がカーペットに攪乱接触する接触位置 (140B)まで移送し、その後にハウジング内の第2位置(140C)まで順 次に移送することを特徴とする、洗浄剤をカーペットに付与するための装置。 2.更に、前記布帛表面(134P)から所定の密接距離内に位置して、前記ハ ウジング(16)内に前記第2位置(140C)の近傍に設置された吸引ヘッド (36)を具え、 該吸引ヘッドは、カーペットとの接触によってカーペットから持ち上げられた 汚れを布帛表面から除去すべく作動することを特徴とする請求項1に記載の装置 。 3.前記吸引ヘッドがリップ(36F)を有し、吸引ヘッドの該リップ(36F )は布帛表面(134P)に接触することを特徴とする請求項2に記載の装置。 4.更に、ハウジング(16)内に該ハウジングに対して前記第1角度方向と反 対向きの第2角度方向に回転可能に装着されたパイル持ち上げローラ(48)を 具え、 該パイル持ち上げローラ(48)は剛毛ブラシ(50)を具えていることを特 徴とする請求項1に記載の装置。 5.前記パイル持ち上げローラ(48)の剛毛(50B)は布帛表面に係合可能 であることを特徴とする請求項4に記載の装置。 6.更に、前記布帛表面から所定の密接距離内に位置して、前記ハウジング内に 前記第2位置(140C)の近傍に配置された吸引ヘッド(36)を具え、 該吸引ヘッドは、カーペットとの接触によってカーペットから持ち上げられた 汚れを布帛表面から除去すべく作動することを特徴とする請求項5に記載の装置 。 7.前記吸引ヘッドが第1リップ(36F)と第2リップ(36R)を有し、 前記吸引ヘッドの第1リップ(36F)は第1接触線(144F)に沿って布 帛表面に接触し、 前記吸引ヘッドの第2リップ(36R)は第2接触線(144R)に沿ってパ イル持ち上げローラ(48)上の剛毛(50B)に接触し、 これによって、前記第1接触線(144F)、第2接触線(144R)及び吸 引ヘッド(36)は吸引領域を形成し、該領域内において、布帛表面と剛毛ブラ シから弾き出された粒子状物体を吸引ヘッドに吸い込むことを特徴とする請求項 6に記載の装置。 8.前記ローラ(76F、76R)の少なくとも一方が中空であり、 該中空ローラ(76F、76R)をハウジング(16)に対して回転駆動する ための動力源が、前記ローラの中空内部に設けられていることを特徴とする請求 項1に記載の装置。 9.前記パイル持ち上げローラ(48)が中空であり、 該パイル持ち上げローラ(48)をハウジング(16)に対して回転駆動する ための動力源が、前記パイル持ち上げローラの中空内部に設けられていることを 特徴とす る請求項4に記載の装置。 10.更に、ベルト(134)に張力を付与するためにアイドル・ローラ(11 6)に連結された張力付与機構(102、114、126A、126B)を具え ていることを特徴とする請求項1に記載の装置。 11.更に、カーペット表面に洗浄剤を供給する位置に、ハウジングに装着され たディスペンサ(82)を具えていることを特徴とする請求項1に記載の装置。 12.更に、ベルト(134)に洗浄剤を供給する位置に、ハウジングに装着さ れたディスペンサ(82)を具えていることを特徴とする請求項1に記載の装置 。 13.更に、ハウジングに装着された第3、第4ローラ及び第2アイドル・ロー ラと、 前記第2、第4ローラの中間にハウジング内に装着された第2プラテンと、 前記第3、第4ローラと第2アイドル・ローラの周囲を周回して第2プラテン の下に延びる、外面にパイル表面を有する基布を具えた第2ベルトとを具え、 前記第3、第4ローラ、アイドル・ローラ及びプラテンは、前記第1方向と反 対向きの第2方向へのベルトの直線運動を支えていることを特徴とする請求項1 に記載の装置。 14.更に、前記第1、第2ベルトの中間にディスペンサを具えていることを特 徴とする請求項13に記載の装置。 15.前記ハウジングが一対のスロット(44)を有し、 前記装置が、更に、パイル持ち上げローラ(48)を支えるブロック(46) を具え、該ブロック(46)は前記スロット(44)を形成するハウジング表面 に係合するアーム(46A)を具え、前記ブロック(46)は前記スロット(4 4)内を第1方向に動くことができ、 前記ブロック(46)は第1部材(46M)と第2部材(46C)で構成され 、一 方の部材(46M、46C)は他方の部材(46M、46C)に対して前記第1 方向に実質的に垂直な第2方向に調節可能であることを特徴とする請求項4に記 載の装置。 16.ハウジング(16”)と、 それぞれが前記ハウジングに対して第1角度方向に回転可能にハウジング内に 設けられた第1、第2ローラ(76R”、116”)と、 前記第1及び第2ローラの中間にハウジング内に設けられたプラテン(112 ”)と、 外面にパイル表面を有する基布を具えるベルトであって、前記プラテンの下に 延び、前記第1、第2ローラの周囲を周回するベルト(134)とを具え、 前記ローラとプラテンは第1方向へのベルトの直線運動を支えて、布帛表面の 一部分を順次にハウジング内の第1位置から布帛表面の前記部分がカーペットに 攪乱接触する接触位置へ移送し、その後にハウジング内の第2位置まで移送する ことを特徴とする洗浄剤をカーペットに付与するための装置。 17.更に、前記ハウジング内にこれに対して前記第1角度方向と反対向きの第 2角度方向に回転可能に設けられたパイル持ち上げローラを具え、 該パイル持ち上げローラは剛毛ブラシを有し、前記パイル持ち上げローラ上の 剛毛は、布帛表面に係合可能であり、 前記布帛表面から所定の密接距離内に位置して、前記ハウジング内に前記第2 位置の近傍に配置された吸引ヘッドを具え、 該吸引ヘッドは、カーペットとの接触によってカーペットから持ち上げられた 汚れを布帛表面から除去すべく作動することを特徴とする請求項16に記載の装 置。
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