JPH0224983A - 電気コネクタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、フローティングパネルマウント手段が形成さ
れたハウジングを備えた電気コネクタアセンブリに関す
る。

従来の技術 電気コネクタは、対向した維／雌のコネクタ半部から成
り、各半部は、絶縁ハウジングと、その中にしっかり固
定された少なくとも１つの電気端子とを備えている。導
線もしくはリード線がハウジング内の端子に接続され、
そしてハウジングそれ自体に機械的に接続されてストレ
ーンレリーフ接続をつくっている。電気コネクタの少な
くとも一方の半部の絶縁ハウジングはパネルへ取り付け
られる。引き出し式コネクタのような多くのコネクタは
一対のパネル取り付けのコネクタ半部を含み、これらの
コネクタ半部は少なくとも一方のパネルを他方に近づけ
ることにより相互に組み合わされる。

絶縁ハウジングは適当なプラスチック材料からモールド
されるのが典型であり、単一のモールドしたプラスチッ
ク構成体とするのが好ましい。

対向して嵌合されるコネクタハウジングは、２個のコネ
クタ半部を案内して嵌合電気接続を与えるための適当な
ガイド構造体を含んでいる。コネクタハウジングのこの
初期の機械的な整列を容易にするために、少なくとも一
方のコネクタ半部、典型的には雌コネクタ半部に、パネ
ルへのフローティングマウント手段を設けている。

多くのタイプの取付部材が電気コネクタのフローティン
グマウントを可能としている。がなり複雑ではあるがそ
のようなフロートマウントのアセンブリは、１９８７年
３月３日にブレヤー等に付与された米国特許第４，６４
７，１３０号に開示されている。米国特許第４，６４７
，１３０号に開示された引き出し式コネクタは、楕円の
エラストマー挿人体を有する大きいフランジ穴を備えて
いる。コネクタの穴の直径よりも小さい直径の螺子を使
用してコネクタがパネルに取り付けられる。こうして、
楕円挿入体の主軸の方向でのフロートが実現される。米
国特許第４，６４７，１３０号に開示されたフロート式
コネクタが望ましくないと考えられる点は、多数の部品
を組み合わせなければならないことであり、そしてフロ
ートは楕円挿入体の長袖に平行な動きしかできないとい
うことである。米国特許第４，６４７，１３０号に開示
されたコネクタをパネルから外すには、フローティング
マウントアセンブリに必要な多数の部品を解体しなけれ
ばならない。

コネクタハウジングと取付手段の両方を一体のプラスチ
ック構造としてモールドすることが望ましいことがある
先行技術で認識されている。この種のコネクタはパネル
と対面接触して取付ける嘔らな取付フランジを含んでい
る。取付ベグはコネクタハウジングから直交方向に延び
てそれと−体になっている。これらの先行技術のコネク
タの取付ペグは２つの間隔をあけた対称的な半部により
形成されており、その対称面はコネクタの取付フランジ
に垂直であり、取付ペグの各半部は相互に僅かに離され
ている。このような構成となっているので、先行技術の
コネクタのペグ半部は片持梁となっていて、相互に僅か
に寄っていくことができる。取付フランジから遠い方の
取付ペグの端は拡大されており、そしてパネルの対応穴
よりいくらか大きい断面寸法を定めている。先行技術の
取付ペグのこの拡大端は適当に先細となっていて、先行
技術の取付ペグがパネルの穴に向かって動くと、ペグ半
部を相互に向かうように偏移し、拡大ヘッドがパネルの
穴を通り抜けれるようになる。

先行技術の取付ペグを穴に充分に入れると、拡大ヘッド
はパネルの反対側を通り、そして偏移されたベグの半部
は最初の位置に戻り、拡大ヘッドはコネクタをパネルへ
保持する。

発明が解決しようとする課題 上記した先行技術の取付ペグは、コネクタをパネルへ保
持するのに有効である。しかしながら、これらの先行技
術の取付゛ベグ構造はコネクタをパネルへ取付けるのに
相当の力を必要とし、そしてそれだけコネクタをパネル
から取り外すのに困難となる。先行技術の取付ベグコネ
クタをパネルへ取付けるのに必要とする著しい力はパネ
ルまたはコネクタのどちらかを壊す潜在的な原因ともな
り、パネルからコネクタを外すときも同じ程度の破損の
おそれがある。このため先行技術の取付ベグシステムは
パネルへコネクタを恒久的に取り付けるように設計され
て、使用されてきた。このタイプの先行技術の取付ペグ
には充分に大きい直径のラッチ肩部を設けることはでき
ないし、取付ペグ半部を充分に内側に相互に向けて圧縮
して引き出し式のコネクタのような多くのコネクタに必
要とされる程度のフロート状態を生じさせることはでき
ない。つまり、上述の取付ペグはコネクタをしっかりと
事実上永久的に保持してしまい、フロート状態をつくる
ことはできない。ある程度フロート状態ができる先行技
術の取付部材は、米国特許筒４．６４７，１３０号に開
示されているように、溝造上複雑となる。

以上の点に鑑み、本発明の目的は、電気コネクタハウジ
ングと一体にモールドできるフローティングパネル取付
構造体を提供することである。

本発明の別の目的は、パネルに簡単に取り付けることが
でき、またパネルから簡単に取り外せる−・体モールド
のフローティングパネル取付構造体を提供することであ
る。

本発明の更に別の目的は、パネルの面内ですべての方向
に大きな回転フロート状態を達成できるパネル取付構造
体を提供することである。

本発明の更に別の目的は、パネルにコネクタを保持する
ことも、それらの間で相対的なフロート状態を許すこと
も、またはその両方とも得ることのできる一対の複式片
持梁のラッチ構造を有する一体モールドのフローティン
グパネル取付構造体を提供することである。

課題を解決するための手段 本発明は、電気コネクタのフローティングパネルマウン
ト手段に係る。このパネルマウント手段は、電気コネク
タと一体モールドとなっているか、もしくは別個の電気
コネクタと一緒に使用する単一のモールド取付構造体と
なっている。このパネルマウント手段は、コネクタをパ
ネルへしつかり保持することができるが、またパネルの
面内でコネクタを自由に回転させることもできる。更に
、このパネルマウント手段は、パネルコネクタを比較的
小さい力で取り付けることができ、またパネルから取り
付けたコネクタを簡単に取り外すこともできる。

このフローティングパネルマウント手段は、少なくとも
一対の対向した複式の片持梁のラッチｔ１η造を有し、
各複式の片持梁のラッチ構造は複数の独立して偏移でき
る片持梁アームを有している。

一対の複式の片持梁のラッチ構造体は以下に説明するよ
うに対向関係に配置されていて、各ラッチ構造は、パネ
ルへコネクタを取りつけるとき複数の独立した片持梁の
偏移作用をうける。

各複式片持梁構造体は電気コネクタハウジングの一体部
分である取付フランジを備えている。

この取付フランジは、コネクタを取り付けようとするパ
ネルと平行に及び／又は面対面の接触をするよう配置さ
れた平らな構造体である。

下方アームは、取付フランジから片持梁の形で支持され
ている。すなわち、片持梁の下方アームは取付フランジ
と一体であり、そしてパネルにはゾ平行に配置されてい
るが、好ましくはパネルから離される。こうして、例え
ば片持梁の下方アームは取付フランジの面内にあるが、
取付フランジよりも薄い構造となっていて、下方アーム
は取付フランジに対して容易に偏移できる。このような
構造となっているので、取付フランジをパネルと面対面
接触させると片持梁の下方アームはパネルに向かって偏
移させられる。

上方アームは取付フランジから遠い下方アーム上の位置
から片持梁の形で支持されていて、上方アームと下方ア
ームとは相互に独立して偏移することができる。片持梁
の上方アームは下方アームと一体であり、且つ直交して
いる。すなわち、上方アームは取付フランジに直交して
いて、電気コネクタを取り付けようとしているパネルの
取付穴に向かって延びている。片持梁の上方アームと下
方アームは弧状をなして交差しており、凹面コーナと凸
面コーナとを形成している。上方アームと下方アームと
の間の凹面コーナから延びる上方アームの面は下方アー
ムから遠い位置で先行カム面を形成する。先行カム而の
形はパネルの取付穴の形と合うように選択されている。

、すなわち、先行カム面は、円形の取付穴を有するパネ
ルに対してははゾロ状の弧となっている。後で更に詳し
く述べるが、片持梁の先行カム而はパネルへ電気コネク
タを取り付けるとき複式片持梁のラッチ＋１ｖｔ造の初
期の案内と偏移とを容易とする。

ロッキングアームは下方アームから遠い上方アームの位
置から片持梁の形で支持されている。

この片持梁のロッキングアームは、上方アームと一体で
あり且つ上方アームに対し斜めになっている。ロッキン
グアームは、複式の片持梁のラッチ構造の取付フランジ
に向がって戻る。すなわち、下方アームとロッキングア
ームは、上方アームの両端から両側に延びている。上方
アームとロッキングアームとが交差するところで凹状コ
ーナと凸状コーナとが形成される。上方アームとロッキ
ングアームとが交差するところの凸状コーナは弧状であ
りへ複式片持梁のラッチ構造の先行カム面の一部を形成
している。

上方アームから遠い片持梁のロッキングアームの端は非
線型の構造となっている。例えば、ロッキングアームの
端は片持梁の上方アームに平行に揃えである。このよう
な形にした結果として、上方アームから遠い片持梁のロ
ッキングアームの一部が追尾カム面を形成している。片
持梁のロッキングアームに沿う追尾カム面は弧状であり
、そして本発明のラッチ構造体上に配置され、本文に説
明するようにラッチ構造体を取付穴に押し通すときにい
くつもの片持梁の偏移を生じる。さらに、上方アームと
そこから片持梁の形で出ているロッキングアームとによ
り決まる最大の断面寸法は、パネルの取付穴の断面寸法
よりやや大きい。

片持梁のロッキングアームの先端は、電気コネクタが取
り付けられるパネルの面にはＳ′平行なパネル係合面を
形成している。片持梁のロッキングアームの長さは、そ
の端のパネル係合面が取付フランジからｆｓ間されるよ
うに決められる。すなわち、パネル係合面と取付フラン
ジとの間の距離は、電気コネクタを取り付けようとする
パネルの厚みによって変わる。大抵の実施例では、取付
フランジとロッキングアームのパネル係合面との間の距
離は、電気コネクタを取り付けようとするパネルの厚み
よりいくらか大きい。

上記したように、本発明のフローティングパネルマウン
ト手段は、少なくとも一対の複式片持梁のラッチ構造体
を備えている。各対のラッチ構造体は、その少なくとも
上方と下方のアームが平行に離間された面内に含まれる
ように配置されている。更に、各対のラッチ構造体は相
互に対向するように配置される。こうして、ｊつのラッ
チｊ１り遺体の片持梁のロッキングアームは、第１の方
向に取付フランジに向かって戻るように延びる。その対
の他方のラッチ構造体の片持梁のロッキングアームは反
対方向に取付フランジに向かって戻るように延びる。す
なわち、各対のロッキングアームは平行面内にある。し
かしながら、対のラッチ構造体は、例えばコネクタの反
対の端のパネル取付穴に配置される。更に、ラッチ構造
体は必要とされるフロート手段の形式により同じ方向か
異なる方向かのどちらかに延びる。

各対の２個の複式片持梁のラッチ構造体の相対的な配置
は、２本の片持梁のロッキングアームにより決まる最大
の断面寸法がパネルの取付穴の対応寸法を越えるように
される。以下に説明するように、取付穴を通るには、各
対の２個のラッチ構造の片持梁は何度か偏移しなければ
ならない。

一対の複式片持梁のラッチ構造を備えているフローティ
ングパネルマウント手段は、パネルの取付穴の方にラッ
チ構造の対を寄せていくようにするだけで使用できる。

片持梁の上方アームとロッキングアームとの間の交差箇
所に隣接して配置された先行カム而は、先ず、取付穴の
中心にラッチ構造体を案内していく。取付穴の方に向が
ってラッチ構造体を続けて動がしていくと、各片持梁の
ロッキングアームの追尾カム面はパネルに接触させられ
るようになる。パネルと追尾カム面との間の接触により
発生するカが各ラッチ構造の片持梁のアームに独立した
いくつかの偏移を生じさせる。しかしながら、ラッチ構
造体を穴に充分に挿入すると、各ロッキングアームの追
尾カム面がパネルを出て、ラッチ構造体はそれらの最初
の位置に戻る。

上記したように、各対の片持梁のロッキングアームによ
り決まる最大の断面寸法は取付穴の断面寸法より大きい
。その結果として、各ロッキングアームのパネル係合面
がパネル面と係合して、電気コネクタをパネルへしっか
り取り付ける。しかしながら、対になった２本の片持梁
の上方アームにより決まる最大の断面寸法は、取付穴の
断面寸法よりも小さい。その結果として、パネル面に平
行に回転フロート状態を達成できる。

ラッチ構造体の対により取り付けられた電気コネクタは
、ラッチ構造体のロッキングアームを相互に向けて寄せ
ていき、パネルの取付穴をロッキングアームが通れるだ
け片持梁を偏移させるだけでパネルから簡単に取り外せ
る。

実施例 本発明のフローティングパネルマウント手段を組み込ん
だ電気コネクタが第１図〜３図に示されている。このコ
ネクタ１ｏは、第１〜３図に示していないが後で詳述す
るパネルに取付けることを意図している。第１〜３図に
示すコネクタ１０は、はゾ平らなパネルに取り付けられ
る引き出し式コネクタアセンブリの雌の半部であり、そ
してこれもパネルに取り付けられる引き出し式コネクタ
アセンブリの雌の半部と組合わされる。しかし当業什な
ら判るように本文に説明するフローティングパネルマウ
ント手段は引き出し式のコネクタ以外にも組み込める。

コネクタｌＯは一体モールドの絶縁プラスチックハウジ
ング１２を備えている。標償的な強度と絶縁要件とに加
えて、そのプラスチックは力をかけると撓む弾性を有し
ている。例えば、１３％ガラス充填ナイロンが適当であ
る。

コネクタ１０を取り付けるはＳ′平らなパネルと対面接
触して置かれるように意図された平らな取付フランジ１
４をハウジング】２はｏｌｄえている。

パネルには後で説明するような取付穴がある。上記した
ように、コネクタ１ｏは引き出し式コネクタアセンブリ
の雄の半部であり、それ故、ハウジング１２は雌コネク
タの対応部分（図示せず）に係合する大きさと形のｖ丁
ｊ方に突出したプラグ部分１６を備えている。プラグ部
分１６には端子受は入れ凹所１８をモールド成形してい
る。

多くのコネクタ例えば第１〜３図に示した引き出し式コ
ネクタ１０は、目で確認せず嵌め合わされ、正確な機械
的整合を始めにとることができない。雌コネクタ１ｏと
雌コネクタの比較的壊れ易い端子の機械的及び電気的な
接続の前に、適正な機械的整列をとる助けとして、ハウ
ジング１２に前方突出ガイド２０と２２を設けである。

これらは雌コネクタの対応摺造部（図示せず）と協働す
るような大きさと形をしている。すなわち、雌コネクタ
にはり？１方突出のシュラウドを設ける。このシュラウ
ドは前方突出のガイド２０．２２と機械的に係合し、コ
ネクタ半部を相互に正しく揃える。

コネクタ半部の当初の機械的位置合わせを更に容易にす
るため第１〜３図の雄コネクタ１０の一体モールドハウ
ジング１２に一対のフローティングパネルマウント手段
を設けてあり、これらは相互に同じであり、そして全体
を２４で示している。すなわち、各フローティングパネ
ルマウント手段はハウジング１２に一体モールドされて
おり、そしてマウンティングフランジ１４から垂直に延
びている。各フローティングパネルマウント２４は、コ
ネクタ１０をパネルヘロックするように、しかし取り外
せるように固定するが、パネルに対して、パネルの面内
でコネクタ１０を浮かして回転できるようにもしている
。パネルに対してコネクタ１０を浮かして回転できるよ
うにすることはコネクタｌＯと対応コネクタ半部との当
初の位置合わせを更に容易なものとし、それにより多く
のパネル取付コネクタで行なっている視覚によらない嵌
合を一層容易にしている。

このフローティングパネルマウント２４は、一対の対向
した片持梁ラッチ構造体２６．２８により形成されてい
る。各ラッチ構造体２６．２８は一体溝造であり、取付
フランジ１２がら一体となって延びている。

第１の複式片持梁ラッチ構造体２６はハウジング１２の
取付フランジＪ４から突出している下方アーム３０を備
えている。第４ａ、４ｂ図に明らかなように、片持梁の
下方アームの厚み”ａは取付フランジ１４の厚み′″ｂ
　”より小さい。更に、下方アーム３０は取付フランジ
１４の背面３２とはゾ揃っている。こうして、片持梁の
下方アーム３０は取付フランジ１４に対して簡単に偏移
し、その背面３２から離れる。しかし、この最初の偏位
されていない状態で片持梁の下方アーム３０は取付フラ
ンジＩ４の面内にあり、そしてその而に平行になり、ハ
ウジング１２を取り付ける第４　ｂ図の平らなパネル３
４にはゾ平行となっている。片持梁の下方アームの厚み
′ａ”は約０．０８０インチであり、取付フランジ１４
の厚み′ｂ″は約０．１５０インチである。

−に方アーム３６は取付フランジ１４から遠い下方アー
ム３０の端から突出している。即ち、片持梁の」ニガア
ーム３６は片持梁の下方アーム３０に直角になっており
、それと一体となっている。

上方アーム３０の厚みＩＩ　ＣＩ＋はパネル３４の取付
穴：３５の直径より小さい。例えば、上方アーム３６の
厚みは０．０９０インチであり、取付穴３５の直径は０
．２８０インチである。上方アーム３６の長さはハウジ
ング１２を取付けるパネル３４の厚みと、下方アーム３
０に対しての上方アーム３６の望ましい偏移量とを考慮
して決める。

片持梁の下方アーム３０は内側のもしくは凹面コーナ３
８を形成し、上方アーム３６は外側のもしくは凸面コー
ナ４０を形成する。四面コーナ３８から延びる上方アー
ム３６の表面４２ははダ弧状の形をしており、パネル３
４の取付穴３５のはゾ円形と一致する。すなわち、前面
４２は上方アーム３６に平行な軸の周りに弧状に延びて
いる。

下方アーム３０への上方アーム３６の片持梁接続部から
遠い端で上方アーム３６は弧状の先行カム面４４を更に
含んでいる。先行カム面４４は下方アーム３０と上方ア
ーム３６が決める面を通り垂直に延びる軸の周りで前面
となっている。以下に説明するが、先行カム面４４はパ
ネル３４の取付穴３５に対する複式片持梁ラッチ構造対
２６の初期整列に寄与する。

複式片持梁ラッチ構造体は、更に、下方アーム３０から
遠い上方アーム３６の端から斜めに突出しているロッキ
ングアーム４６を備えている。

第２．３図に最も明らかに示すように、片持梁のロッキ
ングアーム４６は下方アーム３０と上方アーム３６とが
決定する面内に配置されている。この面は取付フランジ
１４の面へ垂直である。しかし、第４ｂ図に最も明らか
に示されているように、下方アーム３０とロッキングア
ーム４６とは上方アーム３６の縦の反対側から延びてい
る。片持粱型のロッキングアーム４６は、上方アーム３
６に斜めに、取付フランジ１４から遠い上方アーム３６
の端から取付フランジ１４の方に向かって後方にの延び
いる。すなわち、ロッキングアーム４６は、約３０度の
角度ＩＩ　ｄ　ｌ＋で上方アーム３６と交差する。片持
梁の上方アーム３６とロッキングアーム４６との交差に
より形成される凸状の、もしくは外側のコーナーは先行
カム面４４から連続している弧状の延長部を形成してい
る。

ロッキングアーム４６の端部分４８は全体として湾曲し
ており、上方アーム３６に平行に揃えられている。ロッ
キングアーム４６のこの湾曲部分４８が形成する凹面の
追尾カム面５０は穴３５に隣接するパネル３４に係合し
、以下に説明するように複式片持梁ラッチ構造体２６に
偏移を生じさせる。追尾カム面５０の先端は上方アーム
３６に平行である。上方アーム３６の面４２と、それと
平行な追尾カム面５０の部分との間の最大距離０″は取
付穴３５の直径より大きい。例えば、直径０．２８０イ
ンチの取付穴３５を有するパネル３４へコネクタを取り
付ける場合、距ｍ”ｅは約０．３１イン、チである。距
ｆｆ１１１．％Ｉと取付穴３５の直径との差は０．０２
５〜０．０３５インチであるのが好ましい。この構成の
結果としてラッチ構造体が取付穴３５に通るためには片
持梁ロッキングアーム４６は片持梁の上方アーム３６に
対し偏移しなければならない。

ロッキングアーム４６の先端が形成するパネル係合面５
２は取付フランジ１４の・上面３３に平行であるが、そ
れから離れている。すなわち、パネル係合面５２と取付
フランジ１４の上面３３との間の距離″゛ｆ”はパネル
４の厚み′″ｇＩ＋より僅かに大きい。こうしてパネル
３４はロッキングアーム４６のパネル係合面５２と取付
フランジ１４の前方に向いている而３３との中間にしっ
かりと、しかし取り外せるように係合させられる。

複式の片持梁のラッチ構造体２６の上記構造によりその
種々の片持梁部材は独立した複数の偏移を生じる。すな
わち、ロッキングアーム４６は片持梁の上方アーム３６
に対し偏移することができる。同時に、片持梁の上方ア
ーム３６と下方アーム３０とは相互に偏移する。最後に
片持梁の下方アーム３０は取付フランジ１４に対し偏移
できる。

第２の複式片持梁ラッチ構造体２８は上述の第１のラッ
チ構造体２６と同じであるが、全体としては逆になって
いる。すなわち、第２の複式片持梁ラッチ構造体２８の
下方アーム６０は取付フランジ１４と一体であり、取付
フランジ１４からの片持梁となっており、その面内に含
まれている。

」１方アーム６６は取付フランジ１４から遠い下方アー
ム６０の端からの片持梁となっている。ロッキングアー
ム７６は下方アーム６０から遠い下方アーム６６の端か
ら斜めに延びている。片持梁の下方アーム６０、上方ア
ーム６６及びロッキングアーム７６は全て１つの共通面
内にあり、この共通面は、第２．３図に最も明らかなよ
うに第１のラッチ構造体２６の而と平行で、この面から
少しだけ雛れている。更に、第１のラッチ構造体２６の
上方アーム３６と第２のラッチ構造体２８の上方アーム
６６は相互に平行であり；各ラッチ構造体の面に垂直な
面の両側に配置されている。このように構成した結果と
してラッチ構造体２５．２８は一緒になって大きい断面
寸法ＩＩ　ｈＩ＋を決め、これはパネル３４の取付穴３
５の直径を越える。

しかしながら、２本の上方アーム３６．６６が決める小
さい横断寸法ＩＩ　ｉ　Ｉ＋は取付穴３５の直径より小
さい。

パネル３４とラッチ構造体２６−．２８とが係合するに
至る順次の段階は、第４８．４ｂ図ないし第７ａ、７ｂ
図に示されている。第４ａ、４ｂ図を参照すると、第１
ラッチ構造体２６の先行カム而４４と第２ラッチ構造体
２８の先行カム面とは最初にラッチ構造体２６．２８を
取付穴３５の中心に案内する。ハウジング１２をパネル
に向けて続けて動かしていくと、ロッキングアーム４６
．７６の追尾カム而５０．８０が取付穴３５に隣接した
パネル３４の部分と接触される。

次に第５８．５ｂ図に示すように、パネル３／Ｉに向け
てハウジング１２を続けて動かしていくと、片持梁の上
方アーム３６．６６は下方アーム３０．６０に対し偏移
し、更に片持ち梁の下方アーム３０．６０は取付フラン
ジ４０に対して偏移する。第５ｂ図に示すように、第１
のラッチ構造体２６の下方アーム３０と上方アーム３６
の偏移は反時計方向であり、第２のラッチ構造体２８の
下方アーム６０と上方アーム６６の偏移は時計方向であ
る。

パネル３４の方に更に進めていくと、上方アーム３６．
６６と下方アーム３０．６０の上述の偏移は継続し、」
１方アーム３６．６６を更に偏移させる。ロッキングア
ーム４６．７６のこの偏移は、取付穴３５の相対的直径
、第１のラッチ構造体２６上の面４２と５０の間の最大
直径”ｅ及び第２のラッチ構造体２８の対応寸法によっ
て必要とされる。

パネル３４に向かってハウジング１２を更に動かすと、
ラッチ構造体２６．２８のパネル係合部５２．８２は取
付穴３５から出る。こうして、第７ｂ図に示すようにラ
ッチ構造体２６．２８はそれらの偏移されていない状態
に戻る。これらの状態では、パネル３４は、取付フラン
ジ１４の前方の面３３とロッキングアーム４６．７６の
パネル係合部５２．８２との中間にロックされて係合す
る。上記したようにそして第７ｂ図に明らかに示したよ
うに、上方アーム３６．６６は取付穴３５の直径よりも
小さい組み合わされた小さい断面寸法“１″を決める。

こうして、パネル３４に対しハウジング１２のかなりの
量の浮いた状態での回転がパネル３４に平行な面内で可
能とされる。

距離ＩＩ　ｅＩ＋が取付穴３５の直径を越えるので、ハ
ウジング１２はこのフロートできる動きの限界範囲でパ
ネル３４へしっかりロックされて保持される。

第７ｂ図に示す状態でパネル３４ヘハウジング１２をロ
ックして保持するが、複式片持梁のラッチ構造対２６．
２８は、パネル３４からハウジング１２の選択分離を容
易に可能とする。すなわち、ロッキングアーム４６．７
６は、充分圧力をかけると相互に向けて押しやられ、ロ
ッキングアーム４６．７６を上方アーム３６．６６に対
し偏移させる。この偏移が上方アーム３６．６６そして
下方アーム３０．６０の偏移と組み合わされ、各ラッチ
構造体２６．２８が取付穴を通れるようになる。

要するに、フローティングパネルマウント構造体は、電
気コネクタハウジングと一体にモールドされ、ハウジン
グをパネルへ固定し、同時にそれらの間の望ましい浮い
た状態を達成する。フローティングパネルマウントは、
第１と第２の複式片持梁のラッチ構造体を備えている。

各ラッチ構造体は、コネクタハウジングの取付フランジ
から突出している下方アームを備えている。上方アーム
は、取付フランジから遠い下方アームのハウジングしか
ら突出しており、下方アーム、上方アームそしてロッキ
ングアームはすべて１つの共通の面内にあるのが好まし
い。更に、片持梁の下方アームと片持ち梁のロッキング
アームとは上方アームの両側から延びている。ロッキン
グアームの先端はパネル係合部を決め、この面はハウジ
ング取付フランジから離れていて、パネルはそれらの間
にロックされ、しかし取り外せるように受は入れられる
。上方アームとその片持梁のロッキングアームとによっ
て決まる最大の断面寸法は、ラッチ構造体を挿入できる
取付穴の最大断面寸法を越える。こうして、片持梁のロ
ッキングアームは上方アームに対し偏移して取付穴を通
り抜ける。第１と第２の複式片持梁のラッチ構造体は相
互に対向して向き合っている。かくして、パ、ネルの取
付穴にラッチ構造体を通すには複数の独立の片持梁の偏
移が必要となる。完全に挿入するとラッチ構造体は最初
の偏移されていない状態に戻り、パネルはロッキングア
ームのパネル係合端と取付フランジの前方に面した面と
の間にロックされて保持される。上方アームは、取付穴
の最大断面寸法よりも横断方向で小さい。ハウジングは
パネルにしっかりと保持されるけれどもそれらの間での
相対的なフロートが可能である。パネル係合部は、取付
穴を出るように充分にラッチ構造体を手もしくは他の仕
方で偏移させることにより、ハウジングをパネルから取
り除くことができる。

本発明を好ましい実施例につき説明したが、本発明の範
囲で種々変更できる゛。例えば、片持梁の上方アームは
完全に相互に平行である必要はなく、そして対称面の両
側に接触している必要はない。同様に、片持梁のロッキ
ングアームは上方の及び下方の片持梁のアームと同じ面
内に正確に含まれている必要はない。更に、上述の非常
に有効な実施例は、ラッチ構造体を電気コネクタハウジ
ングと一体のものとして示しているが、コネクタハウジ
ングとパネルとの両方の取付穴を通って延びる別個の接
続部材を設けられることも考えられる。そして必要とす
るフロートの形式により、同じもしくは異なる方向にラ
ッチ構造体を向けてもよい。

発明の効果 以上の説明から、本発明により、電気コネクタハウジン
グと一体にモールドできるフローティングパネル取付構
造体が提供され、パネルに簡単に取り付けることができ
、またパネルから簡単に取り外せる一体モールドのフロ
ーティングパネル取付構造体が提供され、パネルの面内
で全ての方向に大きな回転フロート状態を達成できるパ
ネル取付構造体が提供され、そして更に、パネルにコネ
クタを保持することも、それらの間で相対的なフロート
状態を許すことも、またはその両方とも得ることのでき
る一対の複式片持梁のラッチ構造を有する一体モールド
のフローティングパネル取付構造体が提供された。

【図面の簡単な説明】

添付図面は、本発明の実施例を示すもので、第１図は、
本発明のフローティングパネルマウント手段を有する電
気コネクタの斜視図、第２図は、第１図のコネクタの上
面図、第３図は、第１図のコネクタの正面図、第４ａ図
は、パネルの取付穴近くでコネクタのフローティングパ
ネルの取り付けを示す上面図、第４ｂ図は、第４ａ図の
線４ｂ−４ｂに沿う横断面図、 第５ａ図は、第４ａ図と同様な上面図であるが、取付穴
に更に前進させたコネクタのフローティングパネルマウ
ント手段を示した図、第５ｂ図は、第５ａ図の線５ｂ−
５ｂに沿う横断面図、 第６ａ図は、第５ａ、５ｂ図と同様なフローティングパ
ネルマウントの上面図であるが、パネルの取付穴に更に
前進させたフローティングパネルマウント手段を示した
図、 第６ｂ図は、第６ａ図の線６　ｂ−６ｂに沿う横断面図
、 第７　ａ図は、パネルに対し充分取付けた位置でのフロ
ーティングパネルマウントの上面図、そして 第７ｂ図は、第７ａ図の線７　ｂ−７ｂに沿う横断面図
である。 図中： １０　　　：　コネクタ　（錐） 】２　　　：　ハウジング １４　　　：　取付フランジ １６　　　　・　プラグ部分 ２０；２２： ２６　　；　　２８　　： ３０　　　　　　・ ３４　　　　　　・ ３６　　　　　　・ ４４　　　　　　・ ５０　　　　　　・ ６０　　　　　　・ ６６　　　　　　・ ７６　　　　　　・ ガイド フローティングパネルマウント 片持梁ラッチ構造体 下方アーム パネル 上方アーム 先行カム面 ロッキングアーム 追尾カム面 下方アーム 上方アーム ロッキングアーム ＦＩＧ、２ ＦＩＧ、３ ＦＩＧ、６゜ ＦＩＧ、６ｂ ＦＩＧ、７ａ ＦＩＧ、７ｂ

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. （１）２つの対向する縁間で巾が決められた取付穴を含
   むパネルに取り付けられる電気コネクタアセンブリであ
   って、フローティングパネルマウント手段が形成された
   ハウジングを備えた電気コネクタアセンブリにおいて、 取り付けられたときに上記パネルに面し且つパネルに対
   して一般的に平行になる前面を有する一般的に平らな取
   付フランジと、 この取付フランジの上記前面に形成されそしてそこから
   外側に向かって延びて上記取付穴に挿入されるようにな
   っている一対の一般的に平行に離間された弾力性の二重
   片持梁式のラッチ部材とを具備し、各ラッチ部材は、上
   記取付フランジから延びる第１アームと、この第１アー
   ムに接続されそして上記取付フランジに向かって斜めに
   曲がっている第２アームとを含み、その自由端は、上記
   取付フランジの前面に一般に対向離間されて、外側を向
   いたカム面を有しており、各ラッチ部材の正常位置では
   、取付フランジの前面と第２アームの自由端との間の距
   離がパネルの厚みよりいくらか大きく、そして第２アー
   ムのカム面の自由端と第１アームとの間の距離が上記取
   付穴の巾より大きくなっており、各ラッチ部材を上記穴
   に挿入すると、カム面が穴の縁に係合し、ラッチ部材は
   正常位置から偏移位置へ動き、この偏移位置では、上記
   第２アームが第１アームに対して動かされて、上記ラッ
   チ部材を穴に挿入できるようになり、その後ラッチ部材
   は弾性的に正常位置に戻り、その後、上記ラッチ部材は
   上記正常位置に弾力で戻り、これにより縁に隣接したパ
   ネルの部分が第２アームの自由端と取付フランジの前面
   との間に捕えられてフローティング状態で保持されるこ
   とを特徴とする電気コネクタアセンブリ。
2. （２）上記パネルは１つの取付穴を含み、上記一対のラ
   ッチ部材は相互に隣接して配置され、それらの第１アー
   ムは相互に隣接して平行に延び、各ラッチ部材の第２ア
   ームは反対方向に延びる請求項１に記載の電気コネクタ
   アセンブリ。
3. （３）上記パネルは一対の離間された取付穴を含み、上
   記ハウジングは相互に離間された第２対のラッチ部材を
   含んでいる請求項２に記載の電気コネクタアセンブリ。
4. （４）上記第２アームは、第１アームへ接続されて上方
   部分と、この上方部分から延びて上方部分に対して下方
   に曲げられた下方ロッキング部分とを含み、この下方ロ
   ッキング部分は、上記第２アームの自由端を定める請求
   項１に記載の電気コネクタアセンブリ。
5. （５）各ラッチ部材において、上記ロッキング部分は上
   方部分に対して偏移できる請求項４に記載の電気コネク
   タアセンブリ。
6. （６）各ラッチ部材において、上記第１及び第２アーム
   は相互に偏移できる請求項４に記載の電気コネクタアセ
   ンブリ。
7. （７）上記第１アームは取付フランジに対して偏移でき
   る請求項１に記載の電気コネクタアセンブリ。
8. （８）各ラッチ部材は、一般的に、単一平面に含まれ、
   多数のラッチ部材の平面は相互に一般的に平行である請
   求項１に記載の電気コネクタアセンブリ。